銀時と土方の別れ話です。

詩のような唄のようなお話。土方の語りで台詞少なめ。続くとしたら台詞あるかもですが……ちょっと、実話が入ってます。

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6文字の言葉。

5月5日、ゴールデンウィーク最終日。そして、俺の誕生日。

別にいい歳だし、誕生日を祝って欲しいなんて思わないが、そんな俺にも恋人がいる。誕生日ぐらい一緒に居たいと思うも、生憎世間様はゴールデンウィークでその為いつもより揉め事も多くなるわけで……。

子どもの時は、それなりに遊べたし楽しかったから良かったけど、恋人が出来て始めてこんな祝日に俺を産んだ母さんを憎んだ。せめて、1日ずらしてくれれば、俺だって休みが取れるのに……。まぁ、警察だし休みがあっても急な事件が起きたら駆り出されるし、同じことか……。

 

そんな訳で、デートのドタキャンも多い。

 

そんな俺を気遣ってか、誕生日の日は前の4日の深夜、日付が変わる時間帯にいつも待ち合わせに使っている公園でのデート。まぁ、デートと呼べるかはわかんないけど、時間がないときは逢ってプレゼント貰って終わり、あるときだって逢ってベンチに座って少し喋って終わり。ほんとは、食事に行ったり、映画見たり、温泉行ったりしたいんだけど……。

 

5年も付き合ってたら、いつしかそれが当たり前で、相手も男だからか、あまり女々しい事は言わなかった。いや、言えなかったのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

その日もギリギリになっていつも待ち合わせに使っていた公園に行った。

 

「悪りぃ、遅れた。」

 

俺が着いた時はすでに0時を回っていて、誕生日の5月5日になっていた。

 

「誕生日、おめでとう。」

 

遅れたことを怒ることなく、テープレコーダーの様に淡々と銀時が呟いた。

いつもなら、プレゼントをお金がないなりにも用意してくれていたのにその日はなかった。別に貰おうなんてこの歳で思ってもなかったから別によかったんだけど……。

 

「お前さぁ、今日で何歳になったの?」

 

「32。なんでそんなこと聞くんだ?」

 

今まで、歳なんて気にしたことなかったのに……今日はどこかおかしい。

 

「俺も…31なんだよね。10月には32になっちゃうけど………なんか、三十路まで早かったよなぁ。」

 

ベンチに座り、思い詰めたように言う。

 

「      。」

 

銀時の口元が、スローモーションの様に見えた。

 

何を言っているか理解できない。茫然とする俺をよそに、銀時は俺の横を通り抜け公園を後にした。

 

珍しく5日に休みが取れた俺は、手にしたチケットを握り締めるしかなかった。

 

 

 

 

何かあれば、あの公園に銀時は居て、告白されたのも、初デートもあの公園で……俺たちにとっては特別な場所だった。

銀時の好きな桜の木もあるし、“ここの桜、(とぼ)けてるのか、バカなのか知らないけど他の桜より咲くの遅いんだ。花見の時期に忙しくなる誰かさんには、とっておきの桜だろ?”まだ、知り合い程度だった頃、あの公園に呼び出されてそう言われて……俺に振り向いた時、桜吹雪の中の銀髪が綺麗で……俺はその時惚れたんだと思う。

 

それから、暫くしてあの公園で言われた6文字の言葉。今日、言われたのも6文字の言葉なのに……笑顔じゃなく涙しかでないんだと思い知らされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

To be continued?




同じ6文字なのに、違う言葉。このあと二人はどうなるのか……

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