IS×ACV の短編です。完全に妄想になっております。
ほぼ、会話文の内容です。
それでは始まります、歪んでしまった人形のお話し、どうか、お楽しみください。
ああ、これは夢なのだろう、そうでなければあり得ない、彼女の、彼の、彼女達の声が聴こえるなど、夢でなければあり得ない。
『ちーちゃん!ちーちゃん!見て見て!出来たんだよ!』
『喧しいぞ、束!また何を作った!』
『フッフーン!見て驚け!完全自立思考型IS 〔ハングドマン〕だよ!』
『完全自立思考型だと?束、お前何をするつもりだ?』
『束さんはね、くーちゃんと出会って決めたんだよ。』
『何をだ』
『人を愛するって、そのために作ったんだよ彼を』
『人を・・・愛するだと、束、頭でも打ったか?』
『ちーちゃん、ひどーい!』
『ふん!まあいい、お前がまともになるなら、それでいいさ。』
ああ、そうだ、主はこのときはまだまともではなかったな。『アイツ』と二人で主の我が儘に振り回されて、大変だったが、楽しかった。
『束さん、これなんです?』
『もー!いっくん、篠ノ乃先生でしょ。』
『あっ、やべ』
『ちーちゃんだったら、出席簿が落ちてくるよ。』
『うへぇ』
『ま、いいや、彼はね・・・』
人を愛すると決めてから主は変わった、無論、良い方向に
『姉さん、これは・・・?』
『箒ちゃん、彼はね、束さんの夢なんだよ。』
『姉さんの夢・・・?』
『そうだよ、箒ちゃん、彼が束さんの夢』
俺が主の夢か・・・、今の俺は主の夢たり得るのだろうか?
『篠ノ乃先生、これが?』
『やあやあ、皆、授業は終わったの?』
『ええ、終わりましたわ。』
『フッフー、そうなの、そうなの』
『しかし、篠ノ乃先生これは』
『そうだね、ラウラ、IS にはぱっと見、見えないよね。』
『そうねぇ、どっちかって言うとロボットよね。』
『もー!ラウちゃんもシャルちゃんもリンリンもひどーい!』
ふふ、そうだったな。俺はIS には見えなかったな、それは今もだが。
この時が、一番幸せだったのかもしれない。主が居て、彼が居て、彼女が居て、彼女達が居て、主は変わっていった。
そう、変わっていったんだよ、そして・・・
『くーちゃん、はーくん、束さんの代わりに、人を・・・愛してあげて・・・』
[主任、聞こえていますか?]
〔・・・、ああ、聞こえている。〕
[奴が来ます。準備を]
〔分かった、クロエ〕
[主任、クロエ・クロニクルはもう居ません、私はキャロル・ドーリーです。お間違えなきよう。]
〔そう・・・だったな。〕
[いかがされました?]
〔なに、懐かしい夢を見ただけだ。あの頃の夢を〕
[そうですか]
〔キャロル、否、クロエ、お前は今も、人を憎んでいるのか?〕
[・・・、ええ、憎んでいます。束様が、織斑千冬が、IS 学園の皆が殺されたあの日から、この憎しみを忘れたことなど一瞬たりともありません。]
〔ああ、そうだな、お前が憎み、俺が愛する、あの日、そう決めた〕
[ええ、そうです。貴方が愛し、私が憎む、あの日、そう決めました]
ああ、そうだ。あの日、俺達は決めたのだ。
〔俺はお前達を、憎み、愛しましょう〕
[私は貴方達を、愛し、憎みましょう]
ああ、そうだ、だから、人よ・・・
〔[愛してるんだ、君たちを。]〕
受け取ってくれ、俺達の愛を・・・
主から受け取ったこの愛を・・・
人形の・・・歪で、歪んでしまった・・・この愛を・・・
受け取ってくれ
これにて、人形のお話しはオシマイ。