ただの自己満足のために作りました。
良かったら見てってください。
この作品は9割自己満足作品です。
【この作品を作った理由】
実は体育の教科書にダンスのやり方みたいなのが載ってまして…それを見てから『キリアスでいつか書きたい!』と思っちゃいまして…まあ作家の嵯峨ってやつですね
まあ立ち話はここまでにして…それではどうぞ!
【その日までのやり取り】
〈nameキリト
明日の午後5時から61層のお城で60層ボス攻略おめでとう会をやるから来てね。
ちなみに今回はドレスコードがあるからね。男の人はスーツで来てね。
追記:その時の料理は私が作るよ
fromアスナ〉
〈nameアスナ
了解。午後5時だな。
それとスーツってどこに売ってるんだ?
fromキリト〉
〈nameキリト
売ってる所は知ってるけどかなり高いよ。
そこで買うよりも私が作った方が早いよ。
作ろっか?
fromアスナ〉
〈nameアスナ
そうなのか。わかった。
それじゃアスナ俺のスーツ作ってくれ。
fromキリト〉
〈nameキリト
わかったわ。それじゃ今日の6時過ぎくらいにグランザムまで来てね。
fromアスナ〉
〈nameアスナ
了解。6時過ぎくらいだな。
fromキリト〉
【舞踏会当日】
「うお、意外と人来てるな…」
「そりゃあ攻略組全員招待したからね!」
「行動力ありすぎですよ…副団長殿…」
「ふふん凄いでしょ!」
などと自慢するKOB副団長こと《閃光》のアスナさんのドレスは赤いドレスだった。少し落ち着いたデザインだが、やはりドレスらしく裾は広がっている。だが注目すべきはそこではない。胸元が少し…いやかなり開いているデザインなのである。しかも、髪の毛はキレイなシニヨンに纏められていてうなじが見えているのである。そこは健全な男子としては嬉しいやら恥ずかしいやらなんやらでなかなか直視できないのだが、この姿を他の人に見られてると思うと少しもやっとするのは何故なのか?と自問自答している俺にはお構い無しに、
「早く来ないと置いてくよー!」
と言われた。
「よう!キリの字!」
「おお、クラインか」
「今日は珍しく他の人と一緒なんだ…な…」
「えっと…クラインも招待されたから知ってるだろうけど血盟騎士団のアスナ。んで、アスナも招待したから知ってるだろうけど風林火山のクライン。おーいラグってるのか?」
とクラインの目の前で手を振る。お、開いたアゴが戻ったな。
「こっ、このたびは、お、お招き下さり、ま、誠にありがとうございます!」
「いえ、こちらこそ。来ていただきありがとうございます」
アスナは営業スマイルを振り撒いている。
(でもアスナのほわんほわんした笑い方を知ってるのは俺だけなんだよな…ってなんでそんな事だけで嬉しいと思うんだ?あーもーワケわからん!クラインいじって忘れよう!)
「なあクライン。ここに来たってことは踊れるってことだよな?」
「うぐっ。そ、それを言うキリトこそどうなんだよ!」
「俺か?踊れるぞ」
「へ〜キリトくんって踊れたんだ!なんか意外〜」
「アスナは踊れるのか?」
「うん!ばっちりだよ!」
「っ!くそ〜〜〜〜!!!!!!」
漢クライン涙の叫びだった。
「今日は私達、血盟騎士団の呼び掛けに応じてくれて感謝する。明日からの攻略のために今日は楽しんでくれ。それでは、乾杯」
「「「「「「かんぱ〜い!」」」」」」
血盟騎士団団長のヒースクリフの乾杯の音頭で始まった60層ボス攻略おめでとう会はいつもと違い少し落ち着いていた。まあ、それもそのはず。女性プレイヤーが多く来ているからだ。まあ、一部分は騒がしいのだが。
「おお、やっぱりアスナちゃんの所は人がいるな」
同じ事を思ったらしいクラインがそう言った。
「そうだな」
「おいおいキリト。まだ膨れてんのか?」
「膨れてない」
「いやいや…そんな顔してたら誰でも膨れてんなって思うぞ」
「だから膨れてない」
(なんでアスナが他の人といるとこんなイライラするんだよ。アスナのほわんほわんした笑い方を知ってるのは俺だけなんだからな…ってだからなんでそんな事だけで嬉しいって思うんだよ!はあ〜)
「俺最近おかしいかも」
「へっ!?き、キリトどこかおかしいのか!?」
「はあっ!?え、あ、ちょ、も、もしかして今の声に出てた?」
「ああ、『俺最近おかしいかも』って言ってたぞ」
「マジ?」
「マジ」
そんな軽口を叩きあってると、
「キリトもまだ若いんだ。悩みの1つや2つ、あるに決まってるだろ」
「よおエギル。お前も招待されたんだな」
「まあな。あの姫さんとお前さんの事は1層の頃からの知り合いだからな」
「あ〜まあいろいろ世話んなった」
「はははっ!今そんな事言われても困るぞ。お前らにはもう少し世話を焼くつもりだからな」
「う〜ん。んじゃこれからも世話んなります」
「それでいいんだよ」
「おい!俺の存在忘れんな!」
「「悪い。ど忘れしてた」」
「っ!くそ〜〜〜〜!!!!!!」
漢クライン涙の叫びだった。(今日2回目)
「アスナ様!俺と踊ってください!」
「おい!何抜け駆けしてんだよ!アスナ様!俺と踊ってくれますよね!」
「いやいや!俺と俺と!」
「ぜひ私と踊ってくださいませんか?マドモアゼル?」
「こんなブサメン共ではなく超絶イケメンの俺と踊りませんか?」
「え、えっと順番に並んでくれないと困ります…」
「「「「「はい!アスナ様!」」」」」
アスナの周りにはアスナと踊りたい男が群がっていた。理由は上から
〈好きだから〉
〈好きだから〉
〈好きだから〉
〈好きだから〉
〈アスナと釣り合う男は自分だけだと思っているから〉
とゆう具合だ。
(まあ、並んでくれればぜんぜん踊ってもいいんだけどホントはキリトくんと踊りたかったな)
「えっと1曲踊るごとにここに戻って来ますので順番に待っていて下さい」
「「「「「もちろんです!アスナ様!」」」」」
【バルコニーにて】
『さあ今日6曲目に入ります。自分が踊りたい相手にダンスを申し込んで下さい。それではミュージックスタート!』
「はあ〜〜〜〜」
キリトはバルコニーでため息をついていた。理由はいろいろあるが、1番の原因はアスナが他の人と踊っていたときに感じたイライラだろう。
(なんでこんなにアスナの事が気になるんだ?それにアスナが他の人と手を繋いでるって思うとすっげーイライラする。アスナは俺のものじゃないのに。でもアスナのほわんほわんした笑い方を知ってるのは俺だけなんだ。それだけは他の奴らには絶対に見せない…ってだからなんでこんなにアスナの事が気になるんだよ!?)
「どうしたの?キリトくん?」
「うわああああ!!!」
「ちょっと、そんなに驚かなくてもいいじゃない」
「い、いやちょっと考え事してて」
「ふ〜ん」
「そ、そーゆーアスナは何しに来たんだよ?」
「私?私は休憩よ。5曲ぶっ続けで踊ったからね。流石に疲れたわ」
「そっか…」
穏やかな沈黙が訪れる。風が流れる音がする。隣のアスナを見てみるが何を考えているのかは分からない。だが、これだけは言える。月の光に照らされたアスナは"美しい"と。長い栗色の髪が風に揺れて甘い花のような香りが俺の鼻腔をくすぐる。いつもは着ないようなドレスを着ているせいもあり、アスナは触れたら消えてしまいそうな儚い印象を俺に与えていた。
「ふ〜っ、休憩終わりっ!」
「え?もういいのか?」
「うん。早めに行って第2ラウンド始めちゃわないと。それじゃまた後でね」
(アスナに行ってほしくない!)
俺は無意識の内にアスナの手首を掴んでいた。
「え?どうしたの?キリトくん?」
「あれ?なんで俺…」
「キリトくん?」
「アスナ…」
俺は今日1番やりたかった事を口にした。
「アスナ、今日の1番最後のダンスは、お、俺と踊ってほしいんだ」
「っ!」
アスナは驚いたようにもともと大きな目を来年さらに大きくしていたが、少し目元が潤み俺には聞こえない声で何かを呟いてから顔を上げて言った。
「よろこんで」
はにかんだような笑顔はとても…とても可愛かった。
アスナと5分ほど雑談してクラインたちの所へ戻る。
「ん?おっ、キリの字やっと戻って来たか…ってなんでちょっとにやけてるんだ?」
「うえっ!?」
俺は慌てて口元を片手で隠す。
「なあエギル、クライン」
「なんだ?」
「言ってみろよ〜」
「俺…そんなにやけてたのか?」
「「ああ、かなり」」
「あ〜〜〜」
落胆する俺とは裏腹にエギルとクラインはニヤニヤしている。
「そういやお前。さっきまでアスナとバルコニーにいただろ?」
「…」
「あ〜そっか。アスナちゃんと一緒に居たのか〜。何か大事な話でもしたのかな〜?」
「…っ!飲み物もらってくるっ!」
「おお」
「俺らのも頼むな〜!」
早足に歩いていくキリトを見ながら、
「キリトの奴、ちゃんと青春してるじゃねーか」
「だな。でも、あの反応は面白いな!いじりがいがありそうだぜ!」
「ほどほどにしとけよ。まあ、俺もやるけどな」
大人2人は意地の悪い笑顔で、ニヤリと笑いあった。
『さあ、今日ラストの曲に入ります。踊りたい相手にダンスを申し込んで下さい』
「アスナ様!俺と踊ってください!」
「いいや、俺と!」
「いやいや、僕と!」
「俺と俺と!」
「僕と踊ってください!」
「アスナ様を奪うのは俺だ!」
「いいや、俺だ!」
「こんなブサメン共ではなく超絶イケメンの俺と踊りませんか?」
「こんなナルシストじゃなくて是非俺と!」
「僕と僕と!」
「え、えっと…」
(な、なんでこうなったゃったの!?それにキリトくん遅いし…早く来てよキリトくん…)
とアスナがため息を吐きかけたとき、グイッと誰かに腰をひかれた。それと同時に声がした。
「悪いな。アスナの今日最後のダンスは俺の貸し切りなんだ。他を当たってくれ」
「キリトくん!」
「ゴメン、アスナ。遅くなった」
「ほんとだよ〜」
アスナを連れてこの場から脱出しようとしたが、
「おい!俺が、先にアスナ様に声掛けてたんだぞ!いきなりでしゃばってくんなよ!」
とあるだろうな〜と思っていた言葉がそっくりそのままでてきた。こーゆー奴には、事実を簡潔に話した方が効果がある。
「それを言うなら俺の方が先だな」
「なんでそうなるんだよっ」
「俺、6曲目の時に申し込んでたから」
「は?」
唖然としている奴の前をアスナの手を引いてフロアにでる。
『パートナーが決まったようですね。それではミュージックスタート!』
司会の声で音楽が始まる。
「ゴメンね。巻き込んじゃって」
「大丈夫だよ。慣れてる訳じゃないけど、アスナにダンスを申し込んだのは俺だからな」
「ありがと」
2人が話している声は周りには聞こえない。だが、周りの人に2人がどれ程互いに想いあってるのかを分からせるには十分だった。
まわる まわる
黒いスーツを着こなした少年と
赤いドレスを纏った少女が
くるり くるり
黒い髪の少年と
栗色の髪の少女が
踊る 踊る
黒い少年のスーツがはためき
赤い少女のドレスが翻る
2人の心が結ばれるのは
もう少し後の話
閲覧ありがとうございました!