かつて無人島の食人族を恐怖のどん底に陥れた男!今度の舞台はショッピングモールだ!!弾けろ火炎瓶!飛び散れゾンビ!そして!唸れ!ファイアーアロー!!どんな辛いこと(セーブできない)や苦しいこと(突然のバグ)があっても挫けるな!心に希望の灯(エフィジー)を点す限り彼ら(ゾンビ)に明日は拝ませない!!

これは森からやって来たアイツの続編です。読む前に前作http://novel.syosetu.org/69722/を読むことを推奨します

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続きを書かないと言ったな。あれは嘘だ。

何をトチ狂ったのか続編を書いてしまった。後悔も反省もしていない

これは前作、森からやって来たアイツの続編です。読む前に前作http://novel.syosetu.org/69722/を読むことを推奨します。


続・森からやって来た”アイツ”~逆襲のゾンビ~

 

 

家が空を飛んでいた。

 

直樹美紀は目の前の光景に自分の目を疑った。彼女が朝目覚め何となしに外を見た際に見た光景である。最初、彼女は自分がまだ寝ぼけているのだと思い自分の頬を抓った。痛いだけであった。

 

彼女が見る先は校庭だ。その上空で丸太で作られた小屋が空でぐるぐると回転しながら飛んでいる。美紀は頭の中が疑問で溢れかえった。何故、丸太小屋が校庭にあるのか?何故、回っているのか?というか何故、空を飛んでいるのか?時折、回転している丸太小屋の窓と扉から人間が下半身を猛烈な勢いで動かしながら直立不動で立っているのが見えたが美紀は気のせいだと思いたかった。

 

彼女はしばらく考えたが考えても理解できないので、そのうち考えるのをやめた。そして徐にカセットプレーヤーを出して曲を流しながら昔のことを思い出していた。

 

 

これは、佐倉慈がゾンビに襲われたあと。そして“あの人”が巡ヶ丘市にエフィジーパラダイスを建設するより前の出来事である。

 

ゾンビによるアウトブレイクが発生し学校に立て籠もらざるを得なかった学園生活部の面々であるが、“あの人”のお蔭で現在はかなり安定した生活を送ることができていた。しかし、このまま学校に籠っていてもどうしようもないと感じていた学園生活部のメンバーは丈槍由紀の提案により外のショッピングモールまで街の偵察も兼ねて全員で行くことにしたのである。

 

「じゃあ、ゆきはめぐねえに車の運転たのんできな。私はあいつのとこにいってくる。りーさんまたな」

 

「じゃあ、めぐねえのとこ行ってくるね!」

 

「ふふっ、二人とも行ってらっしゃい」

 

学園生活部の部室を後にした恵比寿沢胡桃は“あの人”がいる場所まで向かって行った。胡桃は一階まで降りると校舎裏に出た。以前、一階と二階は学生や教師のゾンビで溢れかえっていたのだが“あの人”の手によって一晩でラージエフィジーと化したので現在は安心して歩くことができるのだ。

 

“あの人”が住んでいる場所は校舎の外にある。そして安全のため彼の手によって丸太で作られた壁で通路が作られているのでそこを通るだけでよいのだ。たかが丸太の壁ごときでゾンビを退けることが出来るのかと思うが安心してほしい。この壁は世界を変える程の力(バージョンアップ)がない限り決して壊すことはできないのだ。

 

通路を渡ると“あの人”の住居が現れた。その外観を一言で表すなら“ツリーハウス”と言う言葉が適切であろう。ただし支柱である筈の木が存在せずただの切株であるのを除けばであるが。

 

「おーい、頼みたいことがあるんだけど。今いるかー?」

 

そんな明らかに宇宙の法則を超越した何かが目の前にあるというのに胡桃は至って冷静である。彼女達にとってツリーハウスが宙に浮かぶことなんてエフィジーの材料が原住民であることぐらい当たり前のことなのである。

 

「なんだって?“ロードしたら荷物が消えた”だって?何、意味わかんないこといってんだよ。それよりも学園生活部でやることがあるから来てくれよ」

 

 

そんなこんなで準備を終えた学園生活部の面々であるが問題が発生していた。誰が佐倉慈の愛車を取ってくるかである。駐車場までの道のりはゾンビで溢れかえっているのだ。結局話し合った結果“あの人”が車を持ってくることになった。

 

「気をつけろよ」

 

「無理しないでくださいね……」

 

「無茶したら先生怒りますよ!」

 

「気を付けてね!」

 

と、各々言いたいことを言った後、彼はロープで下まで降りた。実のところ一回までならそれこそ亜空間で死んでも“彼ら”が洞窟まで連れてってくれるので心配はいらないのだが、彼女たちはその事実を知らないので心配するもの無理はないのである。

 

その後の彼は正に鬼人のような働きをした。彼はその手にもった羽と人間の歯が大量に付けられた斧でゾンビ共を蹴散らし悠々と車を持ってきたのだ。その際、倒されたゾンビが時間停止したように動かなくなったり、謎の力(物理エンジン)によって宙に浮かんだり、突然十七分割されたりしたことは全く持ってどうでもいいことである。

 

 

 

 

 そんなこんなで途中車に乗った“あのひと”が座席にめりこんだりしたが無事にショッピングモールまで到着した学園生活部。

 

目的地に到着した彼らは、大量の酒と布を確保したり、レジから硬貨を略奪したり、床に落ちているトランクケースを斧でかち割って中身を漁ったり、電気店で基板を入手したり、時計屋で腕時計を強奪したりしながら当初の目的を果たした。

 

 

「めぐねえ!これ似合うかな?」

 

「う~んどうかしら?丈槍さんならこっちのほうが似合うんじゃないかな?」

 

「りーさん胸でかいな~」

 

「もう!胡桃ったら」

 

目的を果たした彼女達は現在服屋でプチファッションショーに勤しんでいる。それにしてもアウトブレイクの真っ只中だというのにノリノリである。途中、欲しい物を手に入れて戻ってきた“あの人”が対抗してトカゲの皮を腕に巻いたりして楽しいひと時を過ごした。

 

 

 そんなんで目的を果たした学園生活部は車に戻ろうとしたのだが、そこで問題が生じた。丈槍由紀が人の声が聞こえたと言ってショッピングモールに一人で行ってしまったのである。

 

「めぐねえ!りーさん!二人は車で待っててくれ由紀は私とこいつで探す!!」

 

「胡桃ちゃん気を付けてね!」

 

「胡桃、危なくなったらすぐに逃げるのよ」

 

彼に対する心配を全くしないあたり彼の異常性を彼女達も潜在的に理解しているのだろう。

 

「なにやってんだ!早く行くぞ!!えっ?“スタミナが足りないから少し待て”だって?」

 

それだけ言うと彼は背中の荷物からトカゲの丸焼きを“カリッ”という擬音がつきそうな感じで一口で食べると胡桃と由紀の跡を追った。

 

 

 

 その時の光景を直樹美紀は一生忘れないだろう。アウトブレイクが発生してから共にスタッフルームに立て籠もった友人が助けを求めに外に出てったきり一人で部屋に閉じこもっていた彼女は今日ドアの外から人の声が聞こえたのを確認した。

 

自分も友人を見習うべく助けを求めようとした彼女は外に出るも既に人は居なくなったあと。合流することは出来なかった。落胆する彼女は部屋に戻ろうとするもどこからかゾンビが彼女を取り囲み脱出不能。偶然エスカレーターの上からピアノのライブのために設置してあったグランドピアノの上に飛び降り難を逃れるもグランドピアノをゾンビに取り囲まれ絶対絶命のピンチに陥っていた。

 

「誰か助けてッ!!!」

 

彼女は半ば半狂乱になって叫んだ。

 

「おーーい!!」

 

美紀がハッとして声の方を見ると自分と同じ制服を着た女子が一人こちらに手を振っていた。

 

「やっぱり人がいた!!おーい!そこの人!今助けるから待っててね!!」

 

とは言ったもののどうやって助けると言うのだろうか?美紀は冷静になった思考で考えた。それから少しすると彼女を追うように二人の男女がやって来た。女子の方は自分と同じ制服を着ているが男の方は何もかも異質だった。

 

男は背中に大荷物を背負っているというのに上半身は1ミリもぶれずに走ってきたのだ。しかも、太陽光に当てられてできた男の影には何故か頭がなかった。幽霊だとでもいうのか?彼女は意味がわからなくなった。

 

「人がいる!由紀のやつほんとのこと言ってたんだ!おい!どうする?って、何、悠長に弓構てんだよ!?」

 

男が弓を構え番えた矢に火を点すと男はゾンビ達に向かって突進していった。

 

「おい!一人で行く……な…よ」

 

そこからは男の独壇場であった。男がゾンビに火矢を当てるとガソリンを浴びせたわけでもないのにゾンビが燃え出したのだ。男は次々とゾンビに火を付け、僅か1分たらずでホールにいたゾンビの大軍を炭にしたのであった。

 

「えっ……?……え?」

 

美紀は目の前で発生した怪現象に放心するも次第に自分が助かったことを自覚した。助かったことを自覚した途端、急に意識が遠のいてきた。彼女はそれに耐えることが出来ず意識を手放したにであった。倒れる瞬間、彼女の脳裏には“ファイアーアロー最強説”という言葉が浮かんだという。

 

 

 

 

 

美紀は学園生活部のメンバーと初めて出会った時のことを思い出し当時の自分を懐かしく思った。

 

「ここに来たばかりの時は驚きっぱなしだったなぁ……」

 

“あの人”に出会ってから彼女の常識は音を立てて崩れてしまった。いきなり謎の大ジャンプをして“くぎゅう”と聞こえる悲鳴を上げたり教室の机が風もないのに吹き飛んだり間違って彼にぶつかってしまった際にエネルギー保存の法則に反したノックバックを起こしたりすることがしょっちゅうあったのだ。

 

「今思えば昔の自分が懐かしいなぁ……・なんであんなに驚いていたんだろう?」

 

彼女の視線の先にはまだ家が空を飛んでいる。

 

「家が飛ぶくらいだもんね……いきなり何メートルもジャンプしたり影に首がなかったりすることんて当たり前だよね。ハハッ…ハハハハ」

 

しばらくすると家が校庭に着地し、中から弓を構えた“あの人”が出てきた。凄まじい回転をしていたというのに本人は素知らぬ顔である。彼は荷物から木の枝を取り出し手に持つと重力に逆らって空に向かって登り始めた。

 

美紀はほぼ無意識的にカセットプレーヤーの曲を流した。元気の代わりに涙が出た。曲はまだ流れたままである。今日も学園生活部は平和そのもだ。

 

 

 

 

 

~ちょっとした人物紹介~

 

 

丈槍由紀

 

ピンクの髪に猫耳を模した帽子がトレードマークの主人公である。アウトブレイク発生当初は精神的なショックにより幼児退行と幻覚を患っていたが偶然“あの人”のエフィジーの群れを見てしまいショック療法的な何かで正気に戻った。使っている武器は“あの人”に貰った食人族謹製の頭蓋骨の棍棒である。

 

 

直樹美紀

 

ショッピングモールで学園生活部に助けられた2年生。当初は“あの人”が巻き起こす数々の怪現象(バグ)に困惑していたが考えても理解できないので考えるのをやめた模様。現在は彼に貰ったカセットプレーヤーを聞く回数が増えている。使用武器は火炎瓶

 

 

恵比寿沢胡桃

 

元運動部の元気娘。アウトブレイク発生直後、共に逃げ込んだ先輩がゾンビ化して襲われそうになったが直後“あの人”によって十七分割されため助かった。現在はその運動神経を駆使して学園生活部の力仕事を担当しているが丸太二本を片手で持てる“あの人”に仕事を奪われ空気となっていることを気にしている。使用武器はシャベル(彼によって大量の羽と歯で強化されているため凄まじい速さと威力を持っている)

 

 

若狭悠里

 

みんな大好きおっぱい要員。もとい学園生活部の姉的存在。アウトブレイク発生前から園芸部で“あの人”と交流していた。そのためか彼の起こす数々の怪現象(バグ)に一番動じない人物である。現在は彼に作ってもらったプランターで採れるハーブを使ったハーブティーを飲むのが日課になっている。使用武器はファイアーアロー

 

 

佐倉慈

 

学園生活部の頼れる?顧問。正史では、すでに故人だがこの世界では“あの人”に助けられたため生存している。年齢が近いことや命を助けられたこともあり無意識に好意をむけている。しかしそのためか一応美紀と並んで常識人の筈がツッコミを放棄している。最近は生徒に空気扱いされることが悩み。使用武器は手作り爆弾

 

 

祠堂圭

 

本編未登場。ショッピングモールで助けを呼びに行くために美紀と別れるが助けは見つからず街を放浪する。その際に偶然、森のバイブルこと《Survival Guide》を拾ってしまったのが運の尽きForest次元の人間になる。現在はとある大学でエフィジーパークの建設に情熱を注いでいる。座右の銘は「三度の飯より一つのエフィジー」使用武器はモダンアックス

 

 

“あの人”

 

言わずと知れた食人族の天敵。もとい墜落事故の生存者。無人島に墜落した際に他の生存者と同じく哀れな最期を迎えると思われたがまさかの食人族を返り討ちにし彼らの首と手足で愉快なオブジェを作った。斧一本でなんでも作り上げるので学園生活部からは頼りにされている。最近は食人にも手を出した模様。ひょんな事から巡ヶ丘学院高校の用務員に就職したのがゾンビにとっての運の尽き。もはや彼らは狩る側でなく狩られる側になったのだ。最近の趣味はゾンビのパーツで新しいクリエイティブでカスタムなエフィジーを作ること。使用武器はゾンビの手足や斧や弓など多彩

 

太郎丸

 

本編未登場。恐らくゾンビ化したと思われる。以上

 

 

マイサン

 

知らん

 

 

 

 

 

 




なんで息抜きで書いた小説の方が出来がいいんですかねぇ… 

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