これは、狐火(うp主)さんの「渓流暮らしの泡狐竜」と私の「Re:胡蝶の夢」をコラボった作品です。
ですが、テイストはほぼ前者寄りでコラボというか私の作品のキャラクターが登場するだけです。

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どうもみなさん寂れた執筆者です。
今回はあまり寂れてない執筆者狐火さんの作品(渓流暮らしの泡狐竜)私のクソい作品(Re:胡蝶の夢)をコラボらせていただきました。
こんな作品にコラボを許可したことを感謝します。


シャボン

…我は、ジンオウガだ。

この世界は弱肉強食、決して情けの許されない世界である―――。

そして、人間との共存も絶対に許されざる行為である。

だが、その中で異彩を放つ者が居る。

 

泡狐竜(タマミツネ)だ。

 

まず泡狐竜の特徴は泡を出して攻撃する。だが、たまにその泡に着弾した奴はハンターでもモンスターでも回復や攻撃力強化をしてしまう。

それならまだ許せる。彼らはハンターに襲われるし、回復させるのはワザとではない。

だから、そいつらはまだ良い方だ。

 

 

 

…渓流に生息するアイツを除いて。

 

 

 

…我は目撃してしまった。

ユクモ村を襲おうとしたら、人間になった泡狐竜が人間と共存しているところを。

そして、崇められているところを。

我は驚愕した。

人間になり、人間と共存しているのだから。

 

我はその泡狐竜の生態を調べることにした。

なんと、あの喋る猫を収集しているらしい…。それも、どれも居場所のない奴らで、あの泡狐竜が保護している。

どうやら人間になるのは妖しい色のキノコ、ドキドキノコを食べているからだそうだ。

そして、たまにハンターがこの泡狐竜と一緒にいることが多い。

名前は…「レイス」と言うそうだ。驚くことに、その泡狐竜がそのレイスを稽古しているらしい。

 

我は、泡狐竜の変わった生態が信じられん。だが、あの泡狐竜の生態の方がもっと信じられん。

だから、あの泡狐竜が人間と共存する理由を調べるため、直接話をすることにした。

人間に話しかけても恐れられるだけだ。あの泡狐竜に話しかけた方がいいだろう。

 

「やあ、泡狐竜。」

「…ん?君は何時ぞやのジンオウガじゃないかい?」

「ああ。早速ちょっと質問をさせてもらう。」

 

我はこの泡狐竜に一回対戦を交えたことがある。

だが、我が戦闘を仕掛けたにもかかわらず、あいつは小突きなどはしたものの、泡で回復などをしてくれた。

そして、我が攻撃のし過ぎで息切れしてきたころ、あいつはその場から立ち去ったのだ。

…その時、我はあいつのことを前調べしてなかったので、極めてその行動が謎だった。

だから、生態を調べようとしたのだが…。

 

「お前は何故人間になった?なぜあいつらと共存している?」

「…なったって。それは個人の自由でしょ。」

「それはこの我らの世界においてご法度の行為である。それを承知の上でか?」

 

我は少し声を張って尋問をする。

 

「…それが僕らの世界においていけない行為だなんて、知らなかったよ…。」

「…は?」

 

我は耳を疑った。

コイツは自然界において当たり前のルールを存じ上げないと言うのだ。

しらばっくれて居るのだろうか?とにかく、一つ罰を与えねばならん。

 

「我は今からお前を処す。」

「え!?」

「とは言っても、知らないのなら仕方がない。よって、通常の刑よりも少し軽くしておく。」

「…。」

「お前は当分、ドキドキノコを食するのを禁ずる。」

「…!?」

 

我の刑に対し、この泡狐竜は困惑した。

 

* 二日後

 

レイスside

 

再び死にそう。

 

うん、死にそう。

再びミツさんが来なくなった。

禁断症状がヤヴァイ。

 

「というわけで渓流行くぞ佐藤!」

「佐藤じゃなくて砂糖だニャ!」

「うっせえ早くいくぞ!」

「あ、ちょっと待ってニャ!」

 

ドタドタドタドタ

 

…あ、やべ、回復薬グレート忘れてきちゃった。

まあいいや。

 

 

白黒side

 

…俺は、モノだ。これは略称、本名は白黒夢現だ。

日々、夢越しに様々な怪異に襲われている。

 

だけど、今回見た夢は、怪異なんかではない。

ちょっと、優しく、そしてとても不可思議な夢であった―――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……。

 

夢…だな。

 

「あれれ?今回はなんかまともな夢っぽいよ。」

「お、クロ。」

 

クロと言うのは首だけの生物だ。

俺に付きまとっている。

まあ、救世主だからなんだけどな。にしてもまあ奇妙な話でもあるが…。

 

「っていうか、まともな夢と言うのはどういう事だ?」

「怪異が起きそうな気配が無いっていうことだよ。」

「…そうか、なら安心だなー背伸びー…。」

 

「おーい!シュガー遅いぞてめぇ!」

「うっさいニャ!走るのが遅い僕の身にもなってみろニャ!」

 

…なんか、愉快な人と喋る猫がこっちへ向かってくるぞ。

って、うお!?

 

ドーン

 

「いったたたた…。」

 

ぶつかってしまった。

 

「コラ!何してるニャ!この人に謝るニャ!」バシーン!

「痛てぇっ!…と、すいません。ってうお!?首だけの生物が居る!」

「僕は確かに首だけだけどさぁ…。」

「こいつは敵じゃないから安心しろ。」

 

俺にぶつかってきた相手は何やら全身に装備を身に着けている。

現実では見ない姿だが…。何者なんだ?

 

「いやぁ、ごめんごめん、俺の名はレイス。君の名は?」

「モノだよ。ところでその中二病的な装備は何だい?」

「ちゅ、中二病!?お前ハンター知らないのか?」

「ハンター?」

「レイス、こいつに構ってる暇あったら母さん探しに行くニャ。」

「そ、そうだな。モノとやら、時間があったらまた会おう!」

 

といってレイスはこの水の流れる自然風景の中に消えた。

いったい何者なんだ?あいつは。

…あと、頬をつねっても覚めないんだが。

ここでも何かする必要がありそうだな。

 

…俺は近くにある村、「ユクモ村」と呼ばれる村に着いた。

だが、村の皆は元気がない。

というかこの村全体に「活気」なんてものが全然ないようにも思える。

だが、周りに村はない。とりあえずこの村に居よう。

 

俺はこの村の村長に話しかける。

 

「あのー。」

「…ん?君は誰ですか?ハンター志望ですか?」

「いえそれよりですね。この村について少し質問があるんですが…。」

「何でしょう。」

「何でこの村活気がないんですか?」

「ああ、それはね…。数日前、この村に人間になったモンスター、タマミツネと言う名前の綺麗なお姉さんがこの村に来ていたんだけど、二日前ぐらいから全然来ないんだよねぇ…。お陰でこの村はちょっと寂れてきたんだよ。」

 

なるほどね。

 

「そのタマミツネを探せばいいんですか?」

「…え?引き受けてくれるの?」

「俺でよければ、是非。」

「そうねぇ…あなたハンターには見えないけど。」

「僕達ハンターとやらじゃなくても特殊な能力身に着けてるんですよ。」

「きゃあ!首!」

「ああ、こいつは俺の仲間なんで大丈夫です。あの喋る猫みたいに人間と話せますよ。」

「喋る猫?ああ、アイルーのことね。」

「アイルーっていうんですか。」

 

この世界なにかと不思議だなぁ。

 

「僕はですね、人の心を読めるんですよ。」

「まあそれは大層な…。」

「証拠をお見せします。試しに何か思ってください。」

「…。」

 

村長は何か念じている。

 

「村長、もしかして『金が欲しい』と思っていませんか?」

「わぁ…。本当に読めるのね。」

 

かくして俺は、この泡狐竜が現れないという件に協力してもらった。

その泡狐竜と言うのは友好的なモンスターで、その泡狐竜は人間になれるらしい。

だが、その泡狐竜が現れないというのは、人間ではないということだろう。

…というか、この村長さん別嬪だな。

 

「…何思ってんのさ。」

「いーやいやいやいや、冗談だし!」

 

…クロの目が怖い。

 

「あ、そうそう、ちょっと待って!」

「なんですか?べっぴ…村長さん。」

「その件、この村で一番強いハンター、レイス君が出向いているんだけど、よかったらそれに協力してね。」

「レイス?ああ、さっき会いましたよ。」

「あら。なら安心だわね。」

 

 

レイスside

 

ありゃー、綿ビレが異常に短いからすぐに見つかったなー。

このモンスターの姿じゃ全然何言ってるか分かんないな。

ドキドキノコを取ってきたんだが、それも食べようとしない。

一体何があったんだか…。

 

「あ、誰かこっち来たニャ。」

「ぉーい!レイス!手伝いに来たぞー!」

 

ありゃあ、さっき会った人かな。

手伝いに来たのか?

 

「手伝いかニャ?」

「うんそう。実は銅鱈鋼鱈ということでさ。」

「なるほどね。ってえ!?この首心読めたの!?」

「首って言わないで。」

 

コイツの名前はクロと言うのか…。

 

「じゃあ、クロ、試しに姉さんの心読んでよ。」

「大きい!これがタマミツネ?」

「そうだ。だが、姉さんと呼んでくれ。」

「なんで?」

「とても綺麗なんだよ…!」

「…へぇー。」

 

クロはモノの方にチラッと視線を向けた。

 

「…まあいいか。じゃあ心読むね。」

「…。」

 

「どう?」

「ジンオウガっていうモンスターが人間、つまり君たちとの共存を禁じたそうだよ。ちなみに姉さんは今までそれを知らなかったらしい。」

「そうなの!?」

 

姉さんは肯定の頷きを…!そのジンオウガぶっ殺してヤラァァァァァァァァ!!!!

 

「まあ落ち着いてレイス君。そのジンオウガっていうモンスターちゃんと話をすれば行けると思うよ。」

「保証もないくせに?」

「…姉さんがそう言ってた。」

「…そうか。」

 

ならば仕方あるまい。

さっさとそのジンオウガ探そう。

このクロと言う奴が心読めるお陰ですぐにわかるな。

 

 

ジンオウガside

 

我のせいで村の一つがつぶれそうだ。

後悔はしている、反省はしていない。

何故後悔するのかって?ハンターと一戦交わう機会が減るからだ。

 

 

白黒side

 

なんか…ここ…怖い。

飛行船に乗ってここまで来たんだが、…なんぞここ!?

雲が…あんな下に…。

 

「ねえ、ここどこ?」

「"天空山"だ。ジンオウガはここに生息していることが多い。」

「な、成程…。」

 

俺高所恐怖症ではないんだがここのベースキャンプでさえも天空の強風でバサバサと音を立ててまともに寝れないし、足場が不安定なつり橋のど真ん中並みに揺れる。

レイスは慣れているようだ。

 

…少し歩くと、ジンオウガが居た。

クロが心を読んで確認すると、どうやら泡狐竜に人間に変身させるのを制限させた張本人らしい。

レイスが怒りのあまり抜刀をするが、俺はレイスをなだめ、素直に話を聞くことにした。

俺は襲われないかと思っているが話しかけてみた。

 

「…あのー、ジンオウガさん。あの泡狐竜が人間に変身するのを制限するのはやめてくれませんか?」

 

(…何故。)

 

「この人たちが住んでいる村が活気をなくしているのです。」

 

(…図々しい奴だな。我らの仲間がどれだけ人間の手により亡くなったと思っている。)

 

「…だったらこの村周辺までしか言えませんが俺がジンオウガを狩るのを止めようと言う。というのはどうですか?」

「モノッ!?」

 

(…無理だ。)

 

「何故ですか?」

「というか…なぜこいつはジンオウガとまともに対話出来ているんだ…。」

「ハンターじゃないからジャニャイかニャ?」

「マジか…。」

 

レイスが感慨を受ける。

 

(タマミツネを人間に変身させるのを禁止しているのを止めたければ、…。)

 

「い、いや、あの…。止めたければ?」

 

(…我を、倒すがよい。)

 

「「「「…!!??」」」」

 

俺も含むみんなが驚く。

今、この状態でジンオウガを倒すのは限りなく無理だ。

…ん?今?今とは言っていないが…。

 

(その代わり、今から10分時間を与える。10分経ったらこのエリア5に集合してくれ。決闘だ。)

 

やっぱり今日だった。無理難題を迫られた。

レイスが居れば安心なのだが、レイスはなんか「回復薬グレートっていう重要なアイテムを忘れた。」と言っていて、喋る猫のシュガーにシバかれていた。

回復薬グレートか…。あれか、体力を回復するそのまんまのやつか。

…って、それなきゃあダメじゃん!俺ら死ぬよ!?

 

決闘まで、9分―――。

 

時間は、刻一刻と過ぎていく―――。

俺の予想だが、タマミツネは皆に慕われているという事はだ。

タマミツネが人間になれないと、村に来れなくなる。

そっから村は今よりさらに活気をなくす。寂れる。

無くなる。…それはヤバい!!

 

「レイス!!アイツの弱点は!?」

「弱点…えっと、氷…属性だけど。」

「属性?まあ、氷をかけてもいいってことだろ?」

「いやいや、氷どっから持ってくるのさ。」

 

ミーティング中

 

「…俺氷属性の武器持ってるんだけど。」

「何だと!?」

「問題は回復だニャ。この盆暗のせいで。」

「…やっぱ最近お前当たり厳しいぞ。佐藤って呼んでやるか?」

「それだけはやめてニャ。」

 

決闘まで、残り5分―――。

 

「仲裁は駄目か。」

「やっぱり薬草を今から集めるとか。」

「そこり5分の間でそこまで集まるとは…そうだ。」

「何だ?」

「僕らは今から薬草を集めてくるから武器を極限まで研いどいでくれニャ。」

「お、オッケイ。」

「そして戦ってこいニャ。」

「えー?俺死ぬ「早く研げニャ!」お、おう。」

 

シュガーがそう言うと、俺らに薬草が取れる場所を案内してもらった。

同時に、アオキノコっていうその名の通りの青いキノコも必要だし、ハチミツを混ぜ込めば「回復薬グレート」になるらしい。早く探さねば。善は急げ。

 

決闘まで、あと3分。

ミーティングだけで七分も削れるとは、痛い。痛いぞ。

 

…俺が集めてた薬草だと思ってたものは「ツタの葉」だった。

仕方ないじゃん。アイコンも色も同じなんだもの。

そこで俺はシュガーにツタの葉と薬草の見分け方を教えてもらった。

なんでも、ツタの葉は細長い、単子葉類っぽくて、薬草は双子葉類らしい、そして葉がギザギザしている。

 

クロはずっと薬草を集めてたらしい。ついでにアオキノコ、はちみつまで。

優秀すぎだろ。俺はまだ薬草ちょっとだけなんだよね。シュガーは言わずもがな。この世界で生きている輩だからな。

 

 

レイスside

 

決闘が、始まった。

さっきのカッコ内の台詞はクロが心を読んでたから分かったんであって、武器を極限まで研いだ俺だけの今、全く何を言っているのか思ってるのか分からない。

とりあえず人間の言葉は理解できているようだ。

 

「来いーーーッッ!!!」

 

俺は狩人精神(ハンターメンタル)を奮い立たせるため、叫ぶ。

売り言葉に買い言葉、相手は喋ってないがジンオウガが猛スピードでこっちに来た。

距離があって、そのまま直進するようだったので、俺は横に転がり回避する。

だが、俺が回避をした瞬間素早くこっちに振り向き雷を出した。

俺は回避をしたばっかりで素早く対応できず、雷に直撃した。

 

「ぐっ…!!だが体力はまだまだあるぞ!」

 

今日の食事は黄金芋酒+龍頭ッ!!完全に攻撃力に特化したもので発動スキルは…両方新鮮なのに無いッッ!!!

だが、それがなんだ!パラメータなぞ上限を越している!!今日の俺はマジの中のマジであるっ!!

…というか、アイツら遅いな。

 

俺はミツネコ特注の武器、「イテツキ楽園」というザボアザギルの特別な設計の双剣を使用させてもらっている。なんと、氷属性130だ!もう何も怖くはない。どのような姿かはご想像にお任せする。

 

俺がジンオウガに武器の刃を慈悲無く入れまくると、ジンオウガは悶える。

この調子で行ければ…!!

と思ってたら、目の前に超電雷光蟲が飛び交った。

この虫たちのせいで視界が遮られた!このジンオウガ、知能が高い!

前が何も見えなくなってしまい、ジンオウガはここぞと言わんばかりに攻撃をしまくる…!!

 

バキッ。ジンオウガの前足で吹き飛ばされる。

 

「ぐあっ!!」

 

ドゴッ。ジンオウガの突進で吹き飛ばされる、

 

「ぐおっ!!」

 

なんか単調な叫びだな。

 

 

白黒side

 

チャラチャラチャラチャラチャンチャチャンチャチャチャチャンチャチャンチャチャチャタララッタララッタララッタララッタララッチャチャチャチャチャン♪

ウルトラ上手に調合できましたー♪

 

…よし、回復薬グレート20本、回復薬30本、蜂蜜30個と大量の素材が集まった。

早速レイスに持って行こう。

 

 

レイスside

 

く、苦しい…体力が…。

さっきから俺は、超電雷光蟲に視界を遮られ、ジンオウガにされるがままにされていた。

多分あいつは、「どうした?それで終わりか?所詮ニンゲンだな。」とでも言っているだろう。

く、悔しい…。でも俺死んじゃう!!

 

「レイス!大丈夫かニャ!?」

 

シュガー…幻聴か…。

ああ、もう俺死んじゃうのかなぁ…。

姉さんも救えずに…?

 

「モノ!これ頼むニャ!」

「了解!やってやるぜ!SMAAAAAAAAAAAAAAAAASH!!!!」

 

突然超電雷光蟲がいなくなって、口の中に瓶が放り込まれたと思うと、あの優しい変な味が口の中に流れ込んできた。

回復薬グレートだ。

 

「あぁ^~生き返るぅ^~。」

「よっしゃHIIIIIIIIIIIIIT!!!」

「落ち着け。」

 

成程な、多分ギリギリで間に合ったんだろうな。

もうちょっと遅かったら俺死んでた。うん。

よっしゃやる気湧いてきた!ブッコロォォォォォオォォォォォッス!!!

そういえば「オ」って変な形だよな。まあいいか。by作者

 

俺らはそれからというものの、倒れそうになったらクロがそれを察知して、なぜかモノが俺の口の中に回復薬グレートを入れる。という変な狩り風景があった。

だが、素晴らしいチームワークだと俺は思う。いちいち納刀する必要性がない。武器も極限に研いだから刃こぼれすることもあんまりない。

あれ?そういえばシュガーは?と思っていたが、回復薬グレートの材料を補給して調合する役割を担っていたようだ。

 

それから数10分後…。

 

また俺の視界が全部超電雷光蟲に埋め尽くされた。

前が見えない…。と思っていたが、また直ぐ視界が明るくなった。

さっきは回復薬グレートで虫が去ったが、乱用は出来ない。

ということで、音爆弾を投げたようだ。

本当にそれで虫去るのか?

とおもったが、その後に電気がバチバチと上がり、虫たちがそれに集まった。

成程…。

 

ジンオウガは超帯電状態になり、背中の体毛が白くなり、強烈な電気を帯びた。

それにつられ俺のテンションもオーヴァーヒートする。

俺は、鬼人化状態になり、素早くジンオウガの近くに行き、攻撃を回避してその隙に乱舞を繰り返す。

ジンオウガは連続攻撃の反動で転び、俺はさらに間合いを詰めて乱舞を休みなく繰り返した。

スタミナなんて最早関係なかった。

 

そしてどこから集めてきたのかシュガーが近くに来て大樽爆弾Gを多数設置した。

俺は乱舞を繰り返しているため手は止められない。

そしてモノが近くに来て何やらピンク色のボールを投げた。

直後、大樽爆弾Gが爆発した。

爆風を受けたがそんなの平気だ。

近くで蹴って爆発させるよりは。

そして、ジンオウガの背中がボロボロになった。

俺は休む暇無く乱舞攻撃を繰り返すが―――。

 

「…なんか、見苦しくなってきたんだけど。」

「…ああ、確かに。なんか可哀想になってきた。」

 

外世界の二人がジンオウガが可哀想だっていうのだ。

…いや、俺らハンターは一旦モンスターが隙を見せればすぐさまこちらに向かう。

出てきた杭はすぐに打たねばならないのだ。

…だが、そんな俺でも可哀想に見えてきた。

何故だろう。

 

俺は乱舞の手を止めた。

 

「ニャ!?レイス何してるニャ!」

 

すでに攻撃されまくり瀕死になっていて動きもしなかったジンオウガが起き上がったが、なぜか攻撃はしてこない。

 

(どうして…どうして我を倒そうとはしない?)

 

「…いや、あのさ。なんか可哀想になってきて。」

 

(…今更だな。)

 

「やっぱりちゃんと話し合おうぜ?」

 

(…分かった。もう気が変わった。本当は駄目だがあいつは人間と共存してもいい気がする。)

 

「…は?」

 

(本当は我の気まぐれなのだ。ハッハッハ「死ねぇぇぇぇぇぇぇぃ!!」ぐぁぁぁぁぁぁ!!!)

 

 

白黒しで。

 

「いやあのさ、結局ジンオウガ倒しちゃったけどこれでいいのか…?」

「いやごめん。なんか腹立っちゃって。」

 

俺とレイスが会話を交わす。

まさかね。ジンオウガの気まぐれだったとは。それで村一つ潰れそうになったんだが。道理で姉さんも知らなかったわけだな。

俺らは飛行船に乗って、ユクモ村に帰還する。

 

そのあと渓流に行き、ジンオウガを殺したのは内緒にしてもう変身していいという報告をした。

姉さんがドキドキノコを食べると―――。

 

「キタ――(゚∀゚)――!! 二日ぶりの姉さんの姿!!」

「土に埋めてやるかニャ。」

「なぜ姉さんの姿見て叫んだだけで!?」

 

…確かに、村長に匹敵するほどの別嬪さんだ。男だけど。

…この人(?)本当に男なのか?

 

その後、村は再び活気づいて、姉さんにお礼もしてもらった。

それは、まあ一回家に泊まってもいいとのこと。

レイスが嫉妬深い目で見ていたからレイスも一緒に泊まってもらったらしい。まあ頑張ったからな。

そして、次の朝―――。

 

俺の視界がどんどんぼやけてくる。

これは夢から覚める前兆だろうか。

俺はレイスに別れの挨拶をすることにした。

 

「いやさ、レイス…俺、元の世界に帰るみたいだわ。」

「マジで!?…そうか、帰るのか。」

「そうだ。姉さんまだ起きてないようだけど、帰ったって言っておいてくれ。」

「…分かった。モノ、短い間だったが楽しかったぞ。」

「…俺もだ、レイス。」

 

そう対話した後、俺とレイスは握手を交わし、俺は目の前が真っ暗になった。

途中でクロが空気だったがまあいい。

 

 

ミツside

 

いやーびっくりしたね!

まさかね。異世界から人が来るなんてね!

あとね、まさかモンスター界の法律っていうのが嘘っぱちだったなんて。

そして、あんまり僕と顔を合わさずに帰ったらしいよ!

結構素敵な人だったな。また一度挨拶してみたいよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…うん。また逢えたらいいな。




嫌アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!
なんか物語微妙だし途中から体力切れて更に微妙になったし駄文だし俺死んじゃう。
狐火さんに申し訳ないと思っています。
精一杯長くしました。
こんな作品が狐火さんに喜んでもらえるとしたら幸いです。

第一回修正はいりました。
早すぎワロエナイ。

あと、狐火さんに喜んでもらえました。
光栄です。


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