ディメンションW 荊の回収屋   作:ユーベル

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始まりの足音

あの作戦から五年が過ぎた。

 

私は3年前に左目を負傷、義眼(アナティカルエンジン)を移植した。

 

アルベルトの野郎に関しては知らない。

管理局でセコセコと働いている事だろう。

 

博士は2年前に私の論文の一部をもって姿を眩ました。

 

キョーマは回収屋として、私とコンビを組んで活動している。

 

まあ、依頼によっては手分けして取り組むときもあるが。

 

キョーマは原作通りに廃棄されたガソリンスタンドを改装して住み着き、表向きは時代遅れのガソリン車のレストア業者をしている。

私はコンテナを持ち込み改造して同じ敷地内に住んでいる。

まあ、コイル嫌いのキョーマの為にWiil'oエンジンから直接電源を取っているが。

 

私?

表向きには情報屋、フリージャーナリスト、何でも屋として活動している。

たまに建築設計をしてくれとか、ファッションデザイン考えてくださいとか依頼来るんだけどね。

 

でだ。

先に言った通り、キョーマはコイル嫌いだ。

身近にコイルを使用した製品を置かないほど徹底した極度なコイル嫌いだ。

だから、コイルを使用した携帯も…………、

 

――ピピピピピピ――

 

ほら、ガレージから離れたドラム缶の上に置いてるし。

 

「こんな所、あの悪ガキ共しかそうそう来ないけど、盗難しても知らないよ。しかも雨ざらしかよ」

「うるせえ、ほっとけ」

 

それよりも早く電話出た方いいよ。

どうせマリーさんだろうけど。

 

「分かってるよ。

 

――ピッ――

 

オレだ」

 

それにしても()()はドコ行ったのかな?

私とセイラ博士の合作にして()()()の為だけに造った()()()()()()

 

開発ロットWOS&R-00

 

試作(プロト)全身義体(フルサイバネティック)

 

アクセサリ製作ノウハウを投入して製作したオリジナル。

あの事件以降アンドロイドにするとは聞いていたけども、結局動き出す所を見れなかった。

完成したら連絡をくれると言っていたのに…。

その上、士堂博士が行方不明となっている…。

物凄くキナ臭いな。

それに、“セイラスタイル”としてO()W()S()S()と言うロットが振られた個体が製作されている。

機会が有れば、オリジナル意外全部……破壊シツクシタイナ。

 

「オイ、恐ろしい表情してんぞ」

 

あらごめんなさい。

で、何だって?

 

「仕事だ。今夜だとよ。時間ぐらい指定しやがれってんだ」

 

だと思った。

ん( -_・)?

こんのガキ共、性懲りもなく遊び来やがってぇ。######

 

「「クォラァ!ガキ共!」」

「「「「わーーっ♪」」」」

 

……逃げてった。

……それも楽しそうに。

…………いい加減業者呼ぼうよ。

……そんで不法投棄車両片付けよ?

死人か怪我人が出る前にさ……。

 

「そうだな……それよりも2100までに行くぞ」

 

アイアイ、バディ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さぁて、物語を始めよう。

コイルをメグル殺伐とした物語を。

 

 

それは憎しみか?

 

 

それは悲しみか?

 

 

それは怒りか?

 

 

それは快楽か?

 

 

それは喜びか?

 

 

それは希望か?

 

 

それは絶望か?

 

 

まあ、いずれにしろこの物語は紡がれる。

 

 

そこには残酷な真実しか無いのかもしれんがね。

 

 

それを紡ぐのは君たち次第。

 

 

我々は傍観者に過ぎないのだから。

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