思い付いたからやった。
反省しているが、後悔はしていない!


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やっちまったぜ!


その男の名

 広大な地下迷宮、通称「ダンジョン」を中心に栄える迷宮都市オラリオ。

 

 その地には数多の冒険者が存在する。

 彼らは神の恩恵を受け、通常の人間とは比較にならない力を持つ。

 だが、そんな彼らでもダンジョンの攻略には武器、最低でも防具を装備するのが当たり前だ。

 だが、そんな冒険者の中で防具など一切着けず、武器と言われる物はナイフ一つ装備しない男が存在する。

 普通であれば誰もが、その男の正気を疑うであるう。

 例え一級級冒険者と呼ばれる者であろうとも、少なくとも防具の装備は必ず必要だ。

 にも関わらずその男は頑なに、それらを拒む。

 初めは誰もがその男を馬鹿にした。

 死にたがりの愚か者と…

 しかし次第にその男を侮辱する者はいなくなり、今では誰もその事について何も言わない。

 もはや男にとってそれは愚かでも傲慢でもなくなったからだ。

 男の名は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 怪物達は恐れていた。

 目の前に立つ男と女の二人組、いや、正確にはその男の存在に恐怖してしまっていた。

 怪物として生まれ怪物として生きてきた彼らが戦ってもいない相手に恐怖する。本来であればあり得ないことだ。

 だが、この男が目の前にいればそれも仕方がない。

 もし怪物に少しの知性があればすぐさま男の前から逃げ出していたであろう。

 もし怪物に人間と同等の知性があれば全てを諦め絶望することも無く、自身がどう足掻こうとも死という未来から逃れられない事を理解してしまっていたであろう。

 其ほどまでに、レベルが違う。

 冒険者として数値化されるレベル等とは訳が違う。

 純粋に生物としてのレベル違い。

 自分達よりも小さきこの男は、その内に強大な龍を、いや、鬼神を内包した存在なのだと理解させられていたであろう。

 

「よぉーく見ておけアイズ。貴様が求める“力”というものを…」

 

「うん」

 

 男は自身の隣に立つ小さなまだ年は二桁にも上っていないであろう金色の髪の少女に語りかける。

 そしてその男の言葉にアイズと呼ばれた少女は小さく頷き返事をする。

 その返事を聞くと男は単身で怪物達の群れに飛び込む。

 そこに存在する怪物達の数は20はあるであろう。

 今のアイズでは一体相手にするだけでも、死を覚悟する必要があるであろう怪物達。

 

「フン!」

 

 だが、この男にとっては、ただの烏合の衆でしかない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 二分。

 それが怪物達が全滅する迄にかかった時間。

 もはや戦いと呼べる物ではなかった。

 一方的な蹂躙。

 男はその屈強な体にモンスター達の大量の返り血を浴びているものの、傷などは一つもない。

 

「凄い…」

 

 アイズはただただ男の背を呆然としながら見続ける。

 冒険者としてのレベルに差が在るとはいえ、彼は武器も防具も身につけていない。

 にも関わらず、これほどの蹂躙を可能としたのは何故か?

 

 答えは簡単だ。

 

 力。

 ただただ純粋な力。

 自分が求める力を最高純度に保ち、更にそれを凝縮させたかのような存在。

 それが彼だ。

 

 遠い。

 この迷宮都市オラリオにおいて…

 いやこの地上においての強さの頂点。

 地上最強の生物と呼ばれる者の力。

 今のアイズにはそれは余りにも遠かった。

 

「アイズよ」

 

「なに?」

 

 男の突然の言葉。しかしアイズはそれを聞き逃すことはない。

 この男が他者に何かを教える事は稀だ。

 そのため、アイズは何時如何なる時でも男の言葉を聞き逃さないようにしている。

 

「貴様も冒険者となり二年、冒険者は冒険してはならぬという言葉は既に聞いているであろう」

 

「うん。聞いた」

 

 冒険者の死亡率は高い。

 それこそ年に何人死んだかなど一々把握してられないほどに…

 ゆえに命を守るために、冒険者はダンジョンにて身の丈以上の行動をとってはならない、そういう意味の言葉だ。

 アイズもそれは自身のファミリアの先輩やギルドのアドバイザーから嫌というほど聞かされた。

 だが、まさかこの男からその言葉を聞くとは思わなかった。

 もしかしてファミリアの母親(ママ)であるリヴェリアのように最近無茶をしているだのなんだの叱るのだろうか?

 等といったアイズの考えは、(彼女にとっての)いい意味で裏切られた。

 

「そんな戯言に一切耳を貸すな」

 

「…え?」

 

 余りにも予想外の言葉にアイズは反射的に聞き返してしまう。

 それを気にせずに、男は言葉をつづける。

 

「真に力を手に入れたくば、死線を越え続けろ!実戦を繰り返せ。それで死ぬようでは所詮その程度!」

 

 男の言葉は他のファミリアの仲間とは全く違う。

 そしてアイズにとって憧れであり目標であるこの男の言葉は他の仲間の言葉よりも彼女の心に響く。

 

「闘いの中に余計な物を持ち込むな!下らぬ三流作家の書いた英雄譚には愛が人を強くするなどと言うが、そんなものは闘いに於いて高級料理にハチミツをぶちまけるがごとき思想だっ!!」

 

 ああ、彼の言葉は普通の善良な冒険者であれば誰もが否定するであろう言葉だ。

 だが、アイズは否定しない。

 それが真実なのだ。

 現実はフィクションとは違う。

 愛の力でいきなり強くなれない。

 強くなるのに必要なのは才能と努力、そして実戦だ。

 だから男の言葉は決して間違っていない。

 史実の英雄達は日常に於いては愛や友情等を大切にしてきたのかもしれない。

 しかし闘いの場でそれを持ち込んだ者はきっと闘いに敗れ、多くが死んできたであろう。

 だからアイズは…

 

「わかった。ユージローの言う通りにする」

 

 彼、ハンマ・勇次郎の言葉に従うのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 やっベー、つい勇次郎ぽいこと言いたくて言ったらアイズタンもなんか納得してるよ…

 

 

 

 

 

オッス!オラ、ハンマ・勇次郎!転生者だ‼

 何言ってんだって?

 これがマジなんだなー。

 何か交通事故でピッチュちゃってそのまま気づいたらハンマ・勇次郎に転生しちまったw

 

 勇次郎って刃牙の世界に来たのかなと思ってたら何とダンまちの世界に来て待ってたんだな~

 まぁ、せっかく勇次郎ボディーになった訳だからいっちょ地上最強の生物目指してみっぞ!

 ワクワクしてきたな~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 これは地上最強の生物と呼ばれるハンマ・勇次郎のダンジョンにおける物語。

 

 

 

 

 

 

 

 ダンジョンに地上最強の生物がいるのは間違いだろうか?

 

 answer 間違いだ!!




もう完全な思い付きなんで更新が何時になるか…
気長に待っていて貰えると嬉しいです!


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