絶対正義は鴉のマークと共に   作:嘘吐きgogo

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[壁]_・)チラッ

┃壁┃_・)ジー

(ノ`∀´)ノ ⌒ .、●~[次話投稿]

ヾ(・Д・`)ノ≡3≡3≡3



[壁|_-)チラッ

バレテナイ、バレテナイ



外伝:地獄は鴉のマークと共に 3話ー鏡像

「へ~そっか、お前、ウツホっていうのか」

 

「うん。おくうって呼んでいいよ」

 

「えっ、何でおくうなんだ?」

 

「霊烏路 空だからだよッ!」

 

 だから、何で”レイウジウツホ”だから”おくう”になるんだろうか?

 えっへん。と何故か誇らし気に胸を張りながら答えになっていない事を答えるウツホ――おくうに俺は”またか”と思いながらもそれ以上この事を追求をするのを止める。

 

 なぜなら意味が無いからだ。

 

 それは、こいつと会話をし始めてすぐにわかったことだ。

 おくうは言動が可笑しいんだ。

 さっきまで話してた内容が急に別の物になるのは当たり前で、俺が疑問に感じた事に質問をしても独特の意味の分からない理論で答えを返されるか、おくう自身が自問自答になったあげく、結局は話が別の所にいってしまう。

 おくうの名前も辛抱強く会話を続けてやっと今、聞き出せた所だ。それまではヨウカイだとかジゴクカラスとか言っていたが、それは名前ではなくておくうの種族とのことだ。

 そう、彼女は人間じゃないらしい。

 変な格好をしているが、ぱっと見た感じは人間と変わりがない。けど、未だに得意げにしている彼女の背中には、先ほどから嬉しそうにパタパタと動いて自己主張をする人外の証拠とも言える、大きな黒い羽があった。

 言われてみれば、そんなに目立つ物に直ぐ気がつかない自分に呆れるが、後ろから見ていた時はその羽を覆う様に着ているマントによって隠されていたのでわからなかったし、振り向いた時は”あの言葉”でショックを受けていたから直ぐには気がつかなかったのは仕方がないよな。

 

 

           ◇               ◇

 

 

 『化け物』

 

 

 その、俺が一番言われたく無い言葉を言われた時、俺はここに着た事を少し後悔した。自分が受け入れられる訳無いなんてわかっていたのに、医者だからと自分に言い訳をしてまでここに来た。もちろん、もし怪我をしていたら怖がられたって無理矢理にでも治療した。俺はまだまだ未熟だけど医学に携わっている事に対しては誇りを持ってるんだ。患者を目の前に逃げたりしない。でも、今回は最初から怪我をしていない事は少なからず分かってはいたんだ。だって、酷い怪我なんてしていたら悠長に歌なんて歌わずに助けを呼んでいただろうから。それでも、俺がここに来たのはきっとあの悲し気な歌声に『もしかしたら』と少しでも思ってしまったからだ。

 そんな訳無いのに。

 何度も経験してきた筈なのに。

 ”あの人”が特別なだけで普通は自分見たいな化け物を見たら人間の反応なんて皆同じだ。勝手に怖がって、罵って、襲ってくる。

 だから、俺はこれ以上酷い言葉が出てくる前に、直ぐに逃げだす事にした。俺の姿を見た時から嬉しそうな顔をしている様な気がすんだるが、そんな事ありえる筈も無いだろう。”化け物”と出会って嬉しい奴なんていやしない。きっと、自分の都合のいい様に脳が勝手に、恐怖に引きつる顔をそう解釈したんだろうと。

 

 

 ただ一つ残念なのは

 

 

 あの歌声をもうちょっと聞いていたかったな。

 

 

 とかそのときは考えていた。

 そしていざ、顔の半分だけを隠していた木から茂みの方へかけだそうとしたその時だった。

 

 

『私も”同じ”なんだよ! ほらっ!』

 

 

 バサァ。っと背中の翼を大きく広げ、その身を宙に浮かべたかと思うと、体中を吹き出した炎に包まれながらも彼女が先ほど以上の満面の笑みでこっちを見つめてきたのは。

 

 俺は、目玉が零れるんじゃないかってくらい大きく見開いて驚いた。

 

 

 というか絶叫した。

 

 

『ぎゃぁああああ、化け物ぉおおお!!!!』

 

 

           ◇               ◇

 

 

 それから、なんだかんだで結局こうやって隣に座り合って会話をしてるんだけど……

 

「で、貴方はなんていうの? というか、何の妖怪かな? 角有るから鬼かな? 毛玉鬼?」

 

「っだから、俺はチョッパーだってさっきからいってるだろ! 後、俺はヨウカイじゃなくてトナカイだ!!」

 

「そうだっけ? うーん。覚えてないなー。ところで、トナカイって何? なんて言う鬼なの?」

 

「オニじゃネェよ! トナカイっていう動物だよ! つーかオニって何だ!?」

 

「ふ~ん、妖怪じゃなくて妖獣何だ。でも、チョッパーなんて名前の動物いたかな~?」

 

「チョッパーは俺の名前だぁぁぁ!!!」

 

 これだ。

 

 こくこく。と、どうせ分かっていないんだろうに、いかにも理解していますと頭を数回、頷かかせてるおくうを横目に俺は叫んで乱れた息を整えながら、先ほどから何度も(・・・)繰り返されるこの無駄なやり取りにいい加減どうにかならない物かと思う。

 

 けど、それはかなう事は無いだろう。

 その理由を考えると、俺は彼女に対する哀れみと自分に対する無力感に苛まれる。

 

「~♪」

 

 当の本人は、既に先ほどまでのやり取りを忘れたかのように、楽し気に歌を口ずさみながらこの少し小高い丘からの風景に目をやっている。その歌声は何故か初めに聞いていた悲し気な物とは打って変わって、心底楽し気な、まるで溢れ出す喜びが我慢できず無意識に歌っているのではとさえ思ってしまう程に明るい歌声だった。

 

 

 

 しかし、その目は出会った時とほとんど変わらず、ドロリとまるでその眼窩から彼女の中身が溶け出てしまうのではないかと感じられそうな程に濁りきっていた。

 そんな黒ばっかりの瞳から時たま見せる一条の光でさえ救いにはならない。なぜならそれは、この濁りきった瞳から見れば輝かしい光とはいえ決して照らす様なそれではなく、見た者を誘い込む様な刺す様な狂気をありありと含んだ物なのだから。

 

 

 それを横目に見つつ俺はこの患者――うつほをこれからどうすべきかを考える。

 

 そう、うつほは患者だ。

 別にうつほの体のどこにも怪我なんて存在しない。それでもうつほは患者だ。

 

 見た目に対しての言動や行動の幼さ、短期的な記憶の欠如に情緒不安定。

 そして、あの目。

 

 医学書に書いてあった内容にも、ドクトリーヌから聞いた通りの症状と良い間違いないだろう。

 うつほは『心の病』にかかった患者なんだ。

 

 俺はドクトリーヌから様々な医療を学んだけど、その主な部分は外科的な治療や薬の調合がほとんどで、実際に俺自身が治療した少ない事例もその範疇を超える物は無かった。

 だけど『心の病』は違う。それは、体のどこにも傷痕が無く、体のどこも悪く無いのに発祥する病で、対応した薬も存在しないという厄介極まりないものらしい。

 俺も実際に目にするのは初めてだけど、その異常性は一緒にいれば直ぐわかる。こんな風にろくに会話はできず、自分が先ほどまで何を話していたかさえ分からなくなるような状態が普通であるわけが無い。

 うつほは『心の病』にかかってしまっているのだろう。それも、それはかなり酷く、重傷と呼べる程に。

 

 

 『心の病』は精神に酷い付加がかかった時に自己防衛の為に起きる症状だ。主な発症原因としては、短期間に精神が耐えれる限界を大きく上回った付加がかかるか、長時間で少しずつ付加を溜め込み何かを切っ掛けにその付加が一気に溢れ出すかの二つだが、うつほの病の原因は後者ではないかと辺りをつけている。

 俺がそう考えているその理由は、やはりあの一言にある。

 

 

 『化け物』

 

 

 その言葉を紡いだ時のうつほの顔には覚えがあったんだ。

 満面な笑顔なのに今にも泣き出しそうなその顔は、自分を認めてもいないのにひとりぼっちじゃないって、受け入れられるかもしれないって希望にすがる顔は、かつて俺があの人に……ドクターに向けた顔ときっと同じ物だったはずだろうから。

 

 きっと、うつほは俺と同じなんだと思う。

 あの日、ドクターに会わなかった俺。

 まわりから意味なく嫌われ、勝手に理由づけられ、理不尽に襲われ、傷つき、痛む体を無理に動かし這いずり回って、安らぐ場も無く、只々、誰に向けていいかも分からない恨みを溜め込む。

 そして、溜め込んだそれで心が壊れてしまった、いや、壊してしまった(彼女)

 

 俺はドクターに出会って救われたけど、うつほには誰もいなかったんだろう。いや、もしかしたら俺が考えてるよりももっと……

 

「ねぇ、聞いてるの? チョッパー(・・・・・)」

「っき、聞いてるぞ! べ、別に考え事に夢中だったなんて事ないからな!!」

「へ? うん。……え~と、なんだっけ???」

 

 危なかった。つい、考えすぎてうつほが語りかけていた事に生返事を返してしまっていたみたいだ。

 『心の病』の治療には何よりも会話が大切なのに。患者を前に考え事で治療をおろそかにするなんて、やっぱり、俺はまだまだ未熟だ。

 でも俺は……

 

 きっと、自分の話している内容を忘れてしまったのだろう。頭にしきりにひねってるうつほを見つめながら俺は深い決意を固める。

 

 

 俺がドクターに救われた様に、今度は(Dr.)がうつほを救ってみせると。

 

 

 だから、取りあえず今は、やっと名前(・・)を呼んでくれた彼女との会話を続けようと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あぁ、そうだった! 確か、トカマク型核融合炉のグリーンワルド電子密度に対する計算式の話だった!!」

「ぜってぇ、ちげぇよ!!!」

 




うん。まずは一言。

ごめんなさぁぁぁぁい!!


音信不通で更新停止とかね……もう最低な作者です。ほんと、すいませんでした。
8月中にあげる予定だったのに(しかも本編を)何がどうしてこうなった。
まぁ、実際はちょいリアルで色々問題が重なって何をするのにもやる気がおきなくなってしまい、小説も書く気にならなくなってしまったんです。時間も最近あまりとれず、書く暇が無かったというのも大きいですけどね。

もう、かなり放置してたし、今頃誰も覚えてないよな~とか思ってたんですが、久しぶりにPCをつけて感想がまだあったことに驚いて、しかもまだ待ってくれてる人がいたのに非常に驚き、同時に皆様への感謝と申し訳なさでいっぱいでした。

ここでもう一度いわせていただきます。

本当にすみませんでした。そして、こんな小説を楽しみにしてくださってありがとうございます。

皆様の感想のおかげで、虚脱感に苛まれてた日々から抜け出し『やる気』というものが久しぶりに出てきました。

こんな、嘘吐きな作者ですがどうかこれからもよろしくお願いいたします。

ただ、最近はあんまり時間も無いので、更新はかなり不定期になってしまうのは変わりないのですが(汗 一応まだがんばって書いていきます!



~ここから、あとがき~

今回は久しぶりの執筆のため外伝で練習してます。ので、短いですね。
久しぶりに書くとかけない、かけない。
本編かけるか心配になるレベルの執筆の遅さと話の浮かばなさです。

今回はチョッパー視点Onlyとなっています。ほんとはウツホ視点も入れるつもりでしたが、それだとまた投稿遅れそうなんでとりあえず練習もかねて投稿いたしました。
読み返すと結構説明不足が否めませんが、チョッパーは事情知らないんで少々へんな勘違いしてもらっていこうかな~とお思うため詳しく書きにくいですね。
そして、チョッパーよく性格わからないから書きにくいですね~。変に感じたらごめんなさい。

それでは次こそは本編を投稿し……たいな~。


PS
外伝と番外編と本編が入り混じって読みにくいので、時間が空いたら投稿のしなおしをするかもしれません。


(2013/02/28)
っふ。一ヵ月ごときの音信不通でここまで謝るなんて、俺も若かったな。



いや、この度は本当にすいませんでした。
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