何もできない僕の物語   作:必殺うぐいす餅

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第15話

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僕とリリアはリプトさんに引っ張られ街へと出ていた。

右に僕左にリリア、真ん中にはリプトさんという並びだ。

「さ~て、お洋服に家具にいろいろ買わなくちゃ!」

リプトさんはものすごくテンションが上がっている!

「めんどくさいパターン、これは日暮れまで帰れない・・・」

「そうなんだ・・・長くなりそうだね・・・」

「ほらほら!そんなにゆっくり歩いてると今日中に買い物が終わりませんよ?急ぎましょう!」

テンションが高すぎて人格が変わっていそうなリプトさんに連れられて僕たちは店に行く・・・

 

 

 

 

 

まず最初に来たのは家具を売っている店だった。

「さ~て、さすがにクローゼットは一緒にできないから買わないと。ベッドはあるから・・・机と~、あ、これ可愛い!」

リプトさんすごくはしゃいでいるなぁ・・・というか今見てる机、ものすごく可愛らしい彫刻が彫られてる。リリアならともかく僕があんな可愛い机を使うのは勘弁してほしい。

「あの、リプトさん。せっかく連れてきてもらったんですけど、僕あんまりお金なくて・・・」

あの時はこんなことになるなんて思ってなかったから、宿と馬車にお土産程度のお金しか持ってきていなかった。

「それは大丈夫よ、ヨアン君は私たちの協力者として登録するから、あんまり多くはないけど給金も出るし。家具とお洋服くらいは私たちにもたくわえがあるからね」

「ならそれを修理代に回せばいい」

「もう、リリアちゃんてばまだそんなこと。部屋はもう決まりです!」

リプトさんはどうしても僕たちを一緒の部屋にしたいらしい。

「とりあえず、家具選ばないと・・・すごい可愛いのにされちゃいそうだな」

リプトさんは僕に可愛らしい家具を使わせたいみたいだけど相違のは僕の趣味じゃない、せめて普通のを選ぼう。

 

 

 

そうしてまず何の彫刻もない普通の机とごく一般的なクローゼットを選び、リプトさんにこれがいい旨を伝える。

値段も手ごろだし見たところ質もいい、僕としてはなかなかいいものを選んだと思う。

「あらあら、こんな普通の机でいいの?ヨアン君可愛いんだしもっとこっちの机とか・・・」

その言葉に苦笑いをしながら僕はこれがいいと繰り返し伝えた。

「長く使うにはこういうのが一番いいんですよ、あんまり派手な奴だと大きくなってから使いにくくなってしまいますから」

そうして一番シンプルなものを選びお店の人に声をかけ、値段を確認する。

「クリーゼットが金貨2枚、机は金貨3枚だな」

合計で金貨5枚、明らかに高すぎる。

「このシンプルな机とクローゼットが合計で金貨5枚、吹っ掛けすぎですよ?」

「いや、この値段だよ。買うのか、買わないのか?」

僕の中で商人(見習い)としてスイッチが入る、多分この人は僕のことを何も知らない田舎者だと思ったのだろう。

「それはないですね、確かになかなか質のいい木材を使っているようですがその値段となると最上級のものでないと納得はできないです。このクローゼットだと・・・そうですね、金貨一枚でも高いくらいでしょう。銀貨5枚でどうです?」

即座に材料の判断からくみ上げを見て反論する。

「坊主、そりゃ吹っ掛けすぎだ。金貨1枚と銀貨8枚。そんなところだな」

「いやいや、冗談言っちゃいけませんよ。確かに僕は田舎者ですけど多少は物を知ってますから。銀貨8枚で」

「おいおい、そんなに下げたら赤字になっちまう。なら金貨1枚と銀貨5枚だ」

どんどん白熱していく、田舎者でも商人の息子。こんなところでは負けられない。

「まったく、商売上手ですね~。机も一緒に買うんですよ?ならクローゼットを金貨1枚、机を金貨1枚と銀貨5枚で買いましょう、抱き合わせなら持ってくる手間も省けるでしょ?」

「まてまて、元々がふたつで金貨5枚だぞ?それを金貨2枚半で買おうなんざ虫が良すぎる。二つで金貨4枚だ、それで家まで持ってってやる」

「もう一声欲しいですね、最終手段です。自分たちで取りに来ますよ、それで金貨3枚。どうですか?」

店の人ははげかけた頭を撫でため息をついた。

「たく、なんだこの小僧、憎ったらしい。それでいいよ、あとで店の外に出しといてやる。ただし、金貨3枚この場でもらうぞ」

ようやく負けてくれたか、だけどフラングでの金額を考えるとこれでも負けた気分がする・・・まぁ王都は物価が高いし、このくらいは仕方ないか。

僕はお店にいた時の、父さんをまねた自慢の笑顔を浮かべてお礼を言う。

「ありがとうございます。リプトさん、この金額で大丈夫ですか?」

リプトさんは素早く巾着を出して金貨3枚を支払う。

「はい、大丈夫ですよ。金貨3枚、間違いなく」

「はい、まいど。ずいぶん達者な弟さんだな、やられたよ」

その言葉にリプトさんがいつもの笑顔を浮かべた。

「ふふ、自慢の家族ですから」

お金を支払い、あいさつを交わして店を出る。

荷物はあとで出しておいてくれるらしい、フーガさんに言ってあとで一緒に取に来よう。

「ずいぶん頑張ったわね、ヨアン君。おかげでとってもいい物が安く買えたわ」

やっぱりあれでも安いのか・・・王都恐るべし・・・そう思いつつも・・・

「さあ、次はカーテンとか服ですよね。どんどん値切りますよ!」

そのままカーテン、服とかなり安い値段で買い僕たちは帰路に就いた。

 

 

 




つらい・・・熱寒気頭痛が1週間くらい止まない・・・
やすみがほしいぇ・・・

~この世界の通貨~
銅貨、大銅貨、銀貨、金貨
の四種類からなりそれぞれ10枚で繰り上がる形をとっております。
大体の値段は・・・私も結構適当なので皆様の御想像にお任せします。


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