衛宮士郎が描く新たな物語。

魔法。

それが伝説や御伽噺の産物ではなく、現代の技術となってから一世紀が経とうとしていた。
そして、春。今年も新入生の季節が訪れた。

〜二十一世紀末〜
西暦ニ〇九五年を迎えても未だ統一される気配すら見せぬ世界の各国は、
魔法師の育成に競って取り組んでいる。

国立魔法大学付属第一高校。
毎年、国立魔法大学へ最も多くの卒業生を送り込んでいる高等魔法教育機関として知られている。
それは同時に、優秀な魔法師を最も多く輩出しているエリート校でもある。
魔法教育に、教育機会の均等などという建前は存在しない。
この島国にそんな余裕は無い。
それ以上に、使える者と使えない者に存在する歴然とした差が、甘ったれた理想論の介在を許さない。
徹底した才能主義。
残酷なまでの実力主義。
それが、魔法の世界。
この学校に入学を許されたこと自体がエリートということであり、
入学の時点から既に優等生とと劣等生が存在する。
例え、血を分けた兄姉妹であっても。


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