[美羽 side]
「『お父様の夜伽ぎの相手をしていたという話、あれはお父様の冗談よ。私もベルも処女。だ・か・ら、私達の処女、欲しかったらいつでも言ってね♡』………だって」
ことの顛末を話終えたボク。
ヴィーカの伝言を聞いたお兄ちゃんはというと―――――。
「よし、ヴィーカに連絡を取ってくれ!」
「うん、そう言うと思ってたよ」
心配しなくても、お兄ちゃんのハーレム計画に組み込んだから、あの二人。
ヴィーカはともかく、ベルは………今はアウトかもしれないけど。
見た目が幼すぎるし………ロリっ娘もいいところだよ。
どんどん増えていくお兄ちゃんラバーズ。
お兄ちゃんって、本当にモテるよね。
まぁ、ボクもお兄ちゃんが大好きな一人だから他の人のこと言えないけど。
今だって―――――。
「エヘヘ………」
お兄ちゃんに頭を撫で撫でしてもらってるしね!
密着しながらの撫で撫では究極だ………!
もうずっとしてほしいくらいだよ!
「今日は随分甘えてくるな」
「お兄ちゃんが悪いんだよ? ボク、ずっとこうしてほしかったのに………」
「ごめんごめん。それじゃあ、満足するまでこうさせてもらうよ」
「うん!」
これぞ兄妹のスキンシップ!
やめられない、とまらない!
お兄ちゃんがボクの頭の撫でながら言う。
「にしても、アセムの奴………なんの相談なしに構築した世界の管理権限を譲渡してたとか………。全く気づかなかったんだけど? あいつ、そういうところは最後まで変わらないのな」
「今、アザゼル先生が各勢力のトップ達とアセムが残していった情報と、彼の計画、それからあの世界の処置について議論してるよ。まぁ、肝心のお兄ちゃんが目覚めるまでは、ちゃんとした答えは出せないだろうって言ってたけど」
「だろうな。そもそも、あの構築された世界が、今、どうなっているのかすら分からないんだし」
アセムが構築した世界への道は未だ閉ざされたままだ。
あそこに踏み入るにはお兄ちゃんの許可が必要になるらしい。
お兄ちゃんが目覚めたから、今後、調査団が組まれるはずだ。
お兄ちゃんが深く息を吐いた。
「………また託されちまったな」
呟くように言ったお兄ちゃんの目はどこか遠くを見ている。
親友である勇者に、偉大な魔王に、そして優しい悪神にお兄ちゃんは未来を託された。
それはとても重いものだと思う。
でも、お兄ちゃんは―――――。
「なぁ、美羽。行きたいところがあるだけど、良いか?」
突然、そんなことを言ってきたお兄ちゃん。
「外出したいってこと? でも、お医者さんの許可もいるだろうし。それに、ついさっき目覚めたばかりなんだよ? そんな状態で外を歩かせるのは………」
「分かってる。これは俺の我儘だ」
「今すぐじゃなきゃダメなの?」
「それは………そうだな。今すぐに伝えたいんだ、あいつらに………」
「そっか………うん、分かった。アザゼル先生に連絡してみるね。先生も試したいことがあるって言ってたし」
「頼む」
お兄ちゃんが真剣な顔でそう言った時―――――。
ぎゅるるるるるるるるるるるるる………
お兄ちゃんのお腹が盛大に鳴った。
「お腹、空いたの?」
「あ、ああ。二週間なにも食ってないとなぁ………流石に………」
以前にもこんなことがあったよね。
冥界の魔獣騒動の時、曹操と戦う直前にお兄ちゃんのお腹が鳴って、それまでのシリアスが全て壊されたっけ。
あの時はアリスさんのおっぱいを吸って、回復したけど………。
ボクは顔が熱くなるのを感じながら、胸を持ち上げて言ってみた。
「ボクのおっぱい………吸う?」
「………え、出るの?」
「ううん。で、でも………お兄ちゃんなら、回復しそうな気がして………どうする?」
ボクの問いにお兄ちゃんは―――――。
「………お願い、しようかな」
この後、めちゃくちゃイチャイチャした。
▽
それから暫くして。
ボクはアザゼル先生にお兄ちゃんが目覚めたことを連絡した後、ボクとお兄ちゃんは病院を抜け出していた。
「イタタタ………」
「もう、だから言ったのに」
「悪い悪い。でも、これくらい大丈夫だ」
少し疲れ気味のお兄ちゃんはボクに体を支えてもらいながら歩を進めていく。
今、ボク達が歩いているのは山の中。
それも整備されていない獣道を進んでいた。
流石に足元は悪く、少し歩くだけでも今のお兄ちゃんには一苦労のようだ。
あ、そうそう。
病室での件だけど、結果を言うとボクはお兄ちゃんにおっぱいを吸われた。
流石に出ないから空腹は満たされなかったけど、精神的なものは全快したらしく、一気に元気ハツラツになってしまった。
………看護婦さんとか来なくて良かった。
その、結構色々としちゃったというか………うん、しちゃいました。
ちなみに、空腹については松田君が持ってきてくれたバナナで解決している。
ボクは辛そうに山を歩くお兄ちゃんに提案する。
「魔法かけようか?」
「いや、ここは自分の足で歩いていきたい。………付き合わせてごめんな?」
「いいよ、これくらい。お兄ちゃんに頼られるのは嬉しいもん」
そんな会話をしながら歩くこと数十分。
長く続いた茂みを抜けたボク達を待っていたのは―――――草原だった。
草花で覆われた広く綺麗な場所。
空には雨が降ったわけでもないのに、大きな虹が架かっている。
草原の向こうには大きな町が見えて―――――。
お兄ちゃんが息を吐きながら言う。
「ここはライトに教えてもらった取って置きの場所だ。初めてここに来たときも今の道を進んできたんだよ」
と、お兄ちゃんは説明してくれるが、ボクは目の前の光景に魅了され、話が入ってきていなかった。
ここはアスト・アーデ。
オーディリアの近くにある山の上にボク達はいる。
目の前に草原の向こうにあるのはオーディリアの城下町だ。
「凄い………この世界に、こんな綺麗な場所があったなんて知らなかった………」
「ハハハ、だろう? こうして来れたのもアザゼル先生………いや、この場合はアセムのお陰でもあるか?」
ここに来る時、ボク達はいつものような方法は使っていない。
アセムの研究結果をアザゼル先生が形にして出来た二つの世界を繋ぐ『道』。
今回、ボク達はそれを使って次元を越えてきた。
アザゼル先生曰く、この『道』によって今まで生じてきた時間のズレはなくなるとのことだ。
お兄ちゃんは草花の上に座る。
「あの頃からこの景色は何一つ変わってない。俺は変わったけど、この場所は―――――」
「変わるものがあれば、変わらないものだってあるよ。でも、それで良いんだと思うな。多分、変わっちゃいけないものもあると思うから」
「そっか………そうだよな」
お兄ちゃんはフッと笑う。
ボクはお兄ちゃんに訊ねる。
「お兄ちゃんが伝えたかったことって、もしかして………?」
「ああ、ライトとシリウスにな。とりあえずは終わったってことを伝えたかったんだ。特にライトには最後に背中を押してもらったから―――――」
「そう。伝えることは出来た?」
「多分な。あいつらに俺の声が届いてるかは分からないけど、俺なりに報告はしてみたよ」
爽やかな風が吹く。
心地よい空気を運んできてくれた風は草花とボク達の髪を揺らしていく。
その中でお兄ちゃんは呟くように言った。
「………終わりじゃないんだよな」
「………?」
ボクが怪訝な表情で見ると、お兄ちゃんは続けた。
「よくある物語だとさ、勇者が魔王を倒すと、その後はお姫様とくっついて幸せになるだろ? でもさ、それでハッピーエンドってわけにもいかないんだ。本当に大変なのはそれからだ。その先の未来を―――――」
お兄ちゃんはボクの本当のお父さん、魔王シリウスを倒した。
そして、娘のボクとアスト・アーデの未来を託された。
お兄ちゃんは魔王となったアセムを倒し、世界を救った。
そして、二つの世界の未来を託された。
ボクはお兄ちゃんの手を握る。
「やるべきことは多いね」
「手伝ってくれるか?」
「フフフ、もちろんだよ」
ボクが微笑むと、お兄ちゃんも微笑み返してくる。
すると、お兄ちゃんは目蓋が重そうに、何度も瞬きを繰り返す。
「眠たくなってきた?」
「あ、ああ。久し振りに体を動かしたから、ちょっと疲れたかな………」
目蓋を擦るお兄ちゃん。
そんなお兄ちゃんをボクは―――――。
「おっ………美羽?」
ボクに体を引っ張られ、ボクの太股に頭を乗せる形となるお兄ちゃん。
ボクはお兄ちゃんの髪を撫でながら微笑む。
「膝枕。やるべきことは多いけど、今くらいは………ね?」
「ハハハ………これじゃ、美羽の方がお姉ちゃんに見えるな。まぁ、ここはお言葉に甘えようかな………」
そう言って、お兄ちゃんは目蓋を閉じた。
▽
「ん………美羽?」
「あ、起きた?」
ゆっくりと目蓋を開き、ボクの太股に頭を乗せたまま、辺りを見渡すお兄ちゃん。
「どれくらい寝てた?」
「んー………一時間くらい? 思ってたより、早く起きたね」
「おう、結構ぐっすり眠れたよ」
パチパチと瞬きを繰り返すお兄ちゃん。
ボクの膝上で寝るお兄ちゃんはなんというか、可愛かったです。
寝顔が可愛いのなんのって………やはり、アザゼル先生の発明品でまた小さくなってもらって………!
エヘヘ………。
「お、おい、美羽? なに、ニヤついてるんだよ?」
「え、え? べ、別に何でもないよ? そうだ! それより、お兄ちゃん! 後ろを見てみてよ」
話をそらすように、そう言うボク。
怪訝な表情のお兄ちゃんはボクの後ろへと視線を移す。
そこには―――――。
「おはよう、寝坊助さん。美羽ちゃんの膝枕は気持ち良かったかしら?」
クスクスと笑いながら言うのはアリスさん。
「ちょっと、イッセー? 病み上がりなのだから、もう少し大人しくしててちょうだい。心配したのよ?」
腕を組んで言うのはリアスさん。
「イッセーさん! 本当に心配したんですからね!」
「本当よ。ダーリンってば心配ばかりかけるのだから!」
「まぁ、イッセーのことだ。これくらいじゃ、なんともないさ」
アーシアさん、イリナさん、ゼノヴィアさんの教会トリオがそう続いていく。
そう、ボクの後ろには仲間達全員がいたのだ!
しかも、そこには驚きの人物がいて、
「ここがイッセーがお世話になった異世界か!」
「本当にファンタジー世界ね! こういうのワクワクするわ!」
「父さんと母さんまでいるのかよ!? なんで、ここに!? というか、俺達の居場所がよく分かったな!?」
驚くお兄ちゃんに小猫ちゃんが言う。
「イッセー先輩の気はいつも感じています。どこにいたって見つけ出してみせますよ」
アザゼル先生が親指を立てて言う。
「説明しただろ。あれは今までのように気を同一化せずに次元を越えられるってな。特殊な力を持たない親父さんとお袋さんもこの通りだ」
前々からアスト・アーデに来たがっていたお父さんとお母さんの夢が叶ったわけだ。
レイナさんが言う。
彼女は少しプンプンした様子で、
「イッセー君、こっちに来るなら声ぐらいかけてほしかったわ。アザゼル様も美羽さんから話を聞いた時に、私達に言ってくださいよ!」
「あー、悪かったって。というか、おまえ達も忙しかっただろう?」
「それは! あなたが! 私に! 仕事を投げたからでしょう!?」
また投げたんだね、アザゼル先生。
ロスヴァイセさんが言う。
「イッセー君、あなたが眠っている間に期末テストは終わってしまいました。なので、今度、全科目の追試を受けてもらいます」
「全科目!? マジでか!?」
「当然です。受けないと留年です」
ロスヴァイセさんの言葉にギャスパー君が目をキラキラさせて言った。
「い、イッセー先輩と同じクラスになれるんですね。僕、楽しみですぅ!」
「やめろよ、ギャスパー! まだ確定してねぇよ! 留年の危機だけど、まだ留年はしてないから! つーか、これ以上、年齢と学年をずらしたくないぃぃぃぃぃ!」
そっか、留年したら今度は二十一歳で高校二年生になるわけで………。
それはボクとしても回避してほしい。
妹より学年が下の兄………なんか、気まずくなる!
「あらあら、せっかく目が覚めたのに大変ですわ」
「え、えっと………この場合、マネージャーの私はどうすれば………?」
ニコニコしながら頬に手を当てる朱乃さんと、困惑顔のレイヴェルさん。
ロスヴァイセさんが言う。
その頬は薄く染まっていて、
「し、仕方なくですが、私が専属の教師としてマンツーマンで教えてあげます」
「ちょっとロスヴァイセ!? そんなのただの役得じゃない!」
「いいえ、リアスさん! これは………教師である私の使命なのです!」
「教師の顔じゃないのだけど。何か、凄いことを期待している顔なのだけど」
「そ、そんなことは………わたす、そんなエロエロなこと考えてねぇだ!」
「あなた、方言出てるわよ?」
うん、出てたね。
ガッツリ方言だったね。
しかし、ロスヴァイセさんも中々の策士………留年の危機を利用して、お兄ちゃんと二人きりになる状況を作り出すとは!
「ロスヴァイセさんはエッチだ!」
「美羽さん!? あなたに言われるのは心外です!」
「ボクもお兄ちゃんに限ればエッチだよ!」
「開き直ってませんか!?」
開き直ってます!
ボクはお兄ちゃん限定ならエッチな娘です!
リーシャさんが言う。
「これで気軽にこの世界にも戻ってこれますし、母にも報告がしやすくなりましたね♪」
「式場は俺に任せな。叔父さんが手配してやる」
モーリスさん、完全にこっちの世界でリーシャさんとお兄ちゃんの結婚式をあげさせる気だ。
親バカならぬ、叔父バカを発揮してる………。
ニーナさんが手を上げて元気よく言った。
「はいはいはい! 私もこっちで式をあげたい! お姉ちゃんはどう?」
「ちょっと、ニーナ………。でも、まぁ………そうね。イッセー、それでも良い?」
「お、おう………?」
彼女達の話を切っ掛けに他のメンバーの中でも結婚式をどこであげるか、どんな式にするかといった話になり、この場は一気に盛り上がっていく。
そうだね、ボクも色々と考えてしまうけど、もう決まってるかな。
お母さんがウェディングドレスを作ってくれたしね!
あのドレスを着て、お兄ちゃんと―――――。
「ハハハ、すごい盛り上がりようですね。流石はイッセー君でしょうか?」
「イッセー様の周囲はいつもこんな感じですよ」
「全く、イッセーと関わってからは面白いことばかりだな」
少し離れたところでは木場君とワルキュリアさん、ティアさんが微笑んでいた。
木場君にもトスカさんがいるんだし、幸せにしてあげないとね?
と、そんなことを思っていると―――――。
「にぃに、もう元気になった?」
サラちゃんがお兄ちゃんの手を握ってそう訊ねた。
「ああ、もう大丈夫だ。………って、泣いてるのか?」
「ううん………こうして、また話せたことが嬉しいの。私の家族になってくれた人だから。私を受け入れてくれた大切な人。もう、大切な人を失いたくないから………」
「そうだな。じゃあ、今は笑わないとだ。俺達は絶対にサラの前から消えたりしないさ。ずっと、ずっとサラと一緒だ。だろ?」
「うん………!」
お兄ちゃんにそっと抱き付くサラ。
やっぱりサラちゃんも甘えん坊だよ。
そして、やはりというか、
「「この絶対的な可愛さ………! 可愛すぎて昇天しそう………! カハッ!」」
兄妹仲良く血を吐き出すボク達!
やっぱり、サラちゃんの可愛さは日が経つごとに増している!
木場君のツッコミが飛んでくる。
「どんな時でもシスコンは忘れないんだね、君達は!」
「「妹最高! サラちゃん万歳!」」
「どこまで似た者義兄妹なんだ!」
「「いやぁ、それほどでも」」
「誉めてないよ!? あと、こんなやり取り前にもしたよ!?」
うん、木場君はツッコミキャラだよね。
ボケキャラは似合わないよ。
これからも、ツッコミキャラを貫いてほしい。
ツッコミが蓄積されて、壊れちゃう時があるけど、なんとか乗りきってほしい!
アリスさんが言う。
「イッセー、美羽ちゃん。そろそろ帰りましょうか。ううん、その前にイッセー。皆に言うことがあるでしょ?」
アリスさんがそう言うと皆の視線がお兄ちゃんに集まった。
そうだ、お兄ちゃんも約束していた。
必ず帰ってくると。
だからこそ、今―――――。
お兄ちゃんは皆を見渡すと、笑顔で言った。
「皆―――――ただいま!」
▽
アセムが引き起こした世界を巻き込んだ戦いで異世界の存在が異形の者、異能者全てに知られることになる。
当然ながら、異世界に対してどう対処するのかは今後、全勢力間で話し合われることになる。
その中心にいるのは一人の勇者だ。
かつて異世界に渡り、魔王の娘を連れて帰還した彼は多くの者達からこう呼ばれることになる。
『おっぱい大好き鬼畜ドラゴン――――エロゴン、と』
呼ばれないよ!
そんな嘘つかないでくれる、イグニスさん!
なに、ナレーションに入ってきてるのさ!?
『最後だから、こういうのは必要かなって』
必要ないよ!
最後だからこそ、かっこよく締めさせてよ!
ボクがツッコミを入れていくと、実体化したイグニスさんが皆に言った。
「そういえば、朱乃ちゃんに夜這いをかけた件は皆に言ったの?」
「「「「「あ………」」」」」
女性陣の声が重なる。
「………ん?」
固まるお兄ちゃん。
「そういえば、そんな話もあったわね」
「はい、ありましたね」
「うん、忘れてたけど」
「これは問い詰めなければならないな」
「イッセー先輩」
「とりあえず、そこのところ」
「じっくりと」
「教えてもらえますね?」
ジリジリとお兄ちゃんに寄っていく皆は一斉に飛びかかった!
ついでにボクも飛びかかった!
夜這いの件はボクも聞きたいからね!
ちなみに、サラちゃんはすぐ側で見ていて、
「にぃにの………エッチ」
「ガッハァァァァ! サラちゃん、それズルい! そんな風に言われると………って、ちょ、ちょっと待って! 皆、落ち着いて! あれはだな! えーと、その………? 朱乃ぉぉぉぉぉぉ! ヘェェェェルプゥゥゥゥゥ!」
「あらあら、うふふ。あの時のイッセー君は良かったですわ♡」
「うわぁぁぁぁぁ! その発言はダメだって! じゃないと………って、皆のおっぱいが押し当てられるぅぅぅぅぅぅぅ! おっぱいで窒息しそうだよ! おっぱいがいっぱい………!」
「「「「夜這いのこと! 全部、話してもらうからね、イッセー!」」」」
ボク達女性陣の声が再び重なり―――――。
「いっぱいおっぱぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!」
異世界の中心でおっぱいを叫ぶお兄ちゃんだった。
異世界帰りの赤龍帝 ―完―
というわけで、『ハイスクールD×D 異世界帰りの赤龍帝』はこれにて完結となります!
投稿から三年、420話も続きましたが(うん、こんなに話数が多くなるとは思ってなかった)、いかがだったでしょうか?
ここまで続いたのも、皆さんの応援のお陰です!
本当にありがとうございました!
今後の予定などは活動報告にあげるつもりなので、よろしければチェックをお願いします!
ヴァルナルの次回作には期待しないでください(笑)
それではまた!