取りあえず、この作品は『初の二次小説』になっていますので、グダグダになっていますが、ご了承ください。
一応、初の投稿から8ヵ月(2日ズレていますが…)経った記念作品です。
注意:出会いから(オリジナル展開で)最終回まで一直線です。
ピーーーー・・・ポチッ
目覚ましに起こされて寝不足ながらも起きる。朝はすごくニガテである。
だから、誰に言っているのか分からないが、「睡眠時間が8時間しかない」と毎日文句を言っている私(掛火 円)であった。
まだ、頭はぼやけているが、「ご飯を食べて、学校に行こ~う」と決めた。
円はゆっくりと食べて、ゆっくりと玄関を出た。
今は5月だけれども、どこの部活にも入っていない。歓迎会が恥ずかしくって、あまり好きではなかったというより、目立ちたくない。だから、今から部活を探す予定だったが・・・。
円「あれ?ここって麻雀があったんだ。」
円は少しびっくりした。ここの学校は大会ですら出場していないからだ。
円「麻雀かぁ~」
円は少し悩んだ。自分としては弱くはないが、今は一人暮らしで家事をするのが普通だったから。時々、私の家族ではない家族がたまに一緒にしているが、今は麻雀をしていない。
円「まぁ、ゲストと言う形で行ってみますか。」
行く決意を固めた・・・が、「校舎が違うんか~~~い!」と心の中で突っ込んでしまった。
それでも、行くことにした。
少し坂道だったが、一応、体力はそこそこあるため、疲れはしなかった。
すると、古い校舎に入った途端に後ろから声をかけられた。
?「あの~。」
振り向いたら、男女1人ずついた。どうやら、話しかけてきたのは彼の方だ。
円「は、はい。」
?「この旧校舎に用があるのですか?」
円「は、はい。ここに麻雀をする部活があると書かれていたので。」
?「え、同じですね。僕もそこに向かっているところです。もしかして、入部希望者ですか?」
円「いいえ、体験と考えているのでとりあえず向かってみようかと思ったんです。あなたは部員ですか?」
?「俺はそうです。」
円「あなたは?」
??「私は違います。私は誘われただけです。」
円「わかりました。」
この時、私は(私の知り合いに似ていますね。)と思っていた。
?「それじゃ、まずは自己紹介をするか。俺は須賀 京太郎だ。呼び方はどっちでもいい。」
隣の彼女は「私は咲です。宮永咲です。」
すると、円は自分の自己紹介をする前に2度目のびっくりをした。
私はしばらく高速で思考回転させた。
それを見た京太郎は「お~~~い。」
円はすぐに思考停止させて、目が覚めた。
円「あっ、ごめんなさい。」
京太郎「あ、いえいえ。でも、大丈夫なんですか?」
円「大丈夫です。いきなりで失礼かもしれないかもしれないけれど、私は咲ちゃんの名前を聞いてびっくりしただけです。」
咲「わ、私ですか?」
円「うん。」
円は自分の名前を言おうか少し考えてから、「自分の名前を言ってなかったね。私は掛火 円っていうんだけれど。」と聞いた。
咲はびっくりしながら、「えっ!マルちゃん!」と叫んだ。
京太郎は少し興味そうに、「咲、知り合いなのか?」と気になった。
咲は即行で「京ちゃん、知り合いも何も幼馴染だよ!今もたまに一緒に遊んでいるよ。」と答えた。
要するに、京ちゃんと知り合う前の友達だそうだ。
咲ちゃんは笑顔で、「久しぶりだね。」
円も笑顔で、「そうですね。」
京太郎もうれしそうだった。なぜなら、咲は本を読んでいる所しか見ていないため、他にも友達がいないと思っていたからだ。円と咲と京太郎はそのまま部室に向かった。
京太郎が案内役として咲と円は付いて行き、「カモを連れてきたよ~」と言いながら、ドアを開けた。
そこには2人の少女がいた。
咲&円「?」
京太郎「もう来ていたのか、和と優希は。」
すると、名前を呼んでいたとする二人がそれぞれ返事をした。
「そうだじょ~」
「はい。えっと?入部希望者ですか?」
京太郎「違うって。咲は俺が誘って、円は来る途中で会って、その二人は幼馴染だそうだ」
「わかりました。私は原村 和です」
「私は片岡 優希だじぇ~」
「私は宮永 咲です」
「私は掛火 円です」
「私は竹井 久よ」
「わしは染谷 まこじゃ」
咲と円は驚いた。
そりゃ~、急に知らない声が2人分聞こえたら、びっくりするだろう。
久「いや~、会話が聞こえたからね~」
まこ「わしもじゃ」
咲&円「はぁ~」
久「じゃあ、始めましょうか。1年生が5人いるから、須賀君、優希、咲さん、円さんで対局して」
和「私ではだめですか?あと会長と染谷先輩でもダメなのですか?」
久「結論から言えば、入ったら飛んじゃうでしょ。それ私と全中学優勝者がゲストを相手にしたら、圧勝でしょ!」
和「さい、ですか」
まこは「いってんしゃい」
久「じゃあ、初めてちょうだい。」
咲&円「は、はい」
高校生初の家族以外(円は除く)麻雀が始まった。
〈第5話〉
東家は優希、南家は円、西家は咲、北家は京太郎である。
半荘は4回。
・
・
・
結果は1位が優希、2位が咲、3位が円、4位は京太郎であった。
京太郎は「初心者でも程がある~。」と言ってた。
4回とも同じ結果だった。
和は「まぁ、入ってきたばかりだからしょうがないでしょうか。それでも、東場が得意からだけではないでしょうが、咲さんも円さんもよく飛びませんでしたね。」
咲と円は小さく「はぃ」と答えた。
久とまこは牌譜を見ていた。
すると、成績を見ると不思議なことが起こっていたことに気付いた。いや、対局中でも薄々気づいていたが、偶然と言う形で気にしていなかった。
それは今回の対局で4回ともツモ上りがなかったことと、咲が4回連続プラマイゼロで終わらしていたこと。円が4回連続上がってもいなければ振り込んでもいなかったので、4回連続原点(25.000点)で終わらしていたことである。
円は円で咲が1度も嶺上開花を使っていなかったことに気付いた。
久(あの子たちはもしかしたら、予想以上の強運の1年生が入って来たのね。さすがにゲストとして招かれたとは言え、このチャンスを逃がしたくはないわね。)と思っていた。
久「じゃあ、優希と須賀君はどいて、和とまこがもう半荘1回させるわよ。」
和「なぜですか?」
まこ「この成績を見て何とも思わないのか?」
和と優希、京太郎が成績を見て、最初は何も思わなかった。
しかし、久「プラマイゼロと原点(25000点)を同時に終わらすのはおかしいでしょ。」
和「確かにそうですが、偶然です!」
久「偶然ならそれで片づけられるけれど、それを4回連続で起きたら、偶然で片づけられるのかしら?」
和「」
優希「」
まこ「さらに付け加えるとじゃな、『狙って、目指していた。』と推測が立てられるのじゃ。」
和「それって『手加減をした』ということですか!」
久「それは本人に確認しないといけないけれど、どうなの?」
円「はい。部長が言った通りです。まさか、咲ちゃんも狙っていたとは気づきませんでしたが。」
和「つまり、手を抜いたのですか!?」
咲と円は否定をしなかった。
理由は「泣いて、麻雀をしなくなるから。」と答えた。
和「私たちはそこまで弱くありません!馬鹿にされたみたいです。」
久「和、そこまでにしなさい。」
和「部長!」
久「これ以上、喧嘩されても困るわ。とりあえず、この半荘はのメンバーはまこではなく私が入るわ。それと今度は本気で打ってみて!じゃないとさすがに私も本気で怒るわよ!」と威圧した。
下手したら、脅しだと思うが。
咲と円は「は、はい」と答えた。
久「ルールはどうする?」
和「箱アリと特殊なルールでお願いします。」
久「分かったわ。でも、なんで?」
和「プライドが許されないからです。」
久「了解。咲も円もいいわよね?今なら、変更できるわよ。」
円「大丈夫です。」
咲「私も同じです」
半荘1回始まった。
東家は和、南家は久、西家は咲、北家は円
〈第6話〉
東1局
和 25000点 東:親
久 25000点 南
咲 25000点 西
円 25000点 北
トン
久(とはいえ、このルールだと咲と円の心が折れるかもしれないかな?このルールは高打点と複合役満アリだから、咲と円は本当に大丈夫かしら?性格がおとなしいから。)
すると、すぐに動いた。だが、この段階では理解が出来なかった。
咲「カン」
和(カンですか。ドラを増やすためでしょうか?だとすれば、あの子のようにドラを使った高打点かもしれないですね。直撃に気を付けないと!)
久(カン?カンをするとしたら、打点上げ?)
・
・
円(ここであれを使うんだぁ)和と久の考えは100%外れていた。
咲「ツモ。リンシャンカイホウ四暗刻。32000点です。」
和&久「!」
和(偶然でしょう)
久(この場でリンシャンカイホウ!?滅多にこの役は出ないのに!)
円(♪)
東2局
和 9000点 北
久 17000点 東:親
咲 57000点 南
円 17000点 西
久(これは高打点が狙えそうね。)トン
和(ドラが2個。さすがにこの局で上がらないといけない。)トン
咲(これは・・・)
円(♪)
円「ロン」
和「えっ」
円「役牌平和のみ、2000点」
東3局
和 7000点 西
久 17000点 北
咲 57000点 東:親
円 19000点 南
久(まさか、和が振り込むなんて。咲と円の心配はしなくても良いみたい。むしろ、和が心配だわ。)
和(私がここまで振り込むとは思いませんでした。でも、ここからは逆転します!)
和は意志を固めた。
咲「カン、もう1個カン」トン
和(?)
久(2回連続カン?)トン
円「あ、リーチです!」
久(ここでリーチ!この子の勢いが優希みたい)トン
トン
円「ロン」
円「リーチ一発ツモ対々和断ヤオ九ドラ8、32000点で和ちゃんは飛びです。東場で終わってしまいました。」
和&久「!」
終局
和 -25000点 西
久 17000点 北
咲 57000点 東:親
円 51000点 南
優希&京太郎&和&久&まこ「・・・」
空気がしばらく凍り、2分ぐらい経った。
円「咲ちゃんには越えられなかったです。やっぱり、咲ちゃんの方が強いです。」
咲「そんなことないよ。私もさすがに越えられるかと思ったから。でも、全中学優勝者を飛ばしてもよかったの?私はたまたま和ちゃんの捨てた牌が上がり牌だったけれど?」
円「全中学優勝者だからメンタルは強いかなと思います・・・。」と会話したことにより、凍った空気が壊れた。
久「まさか、和が飛ばされるとは思わなかったわ。」
優希「ほんとだじぇ~」
和「偶然です。たまたまです。」
久「さっきも言ったけれど、偶然では説明できないこともあるのよ。しかし、あなたたちがこんなにも強いとは思わなかったわ。」
円「私も自分がこんなにも強いとは思いませんでした。」
咲「私もです。家族とマルちゃんしか対局していないから。」
まこ「ということは、あんたの両親も相当強いということじゃな」
久「そうね。咲の両親が強いからあなたたちも強くなったと考えるのが自然だわ。」
和「麻雀は運なので、今回はしょうがないですね。」
久「あなたたちの実力は大会で通じる強さだと私は思うけどね。」
円「は、はい」
久「でも、油断をしてはだめよ。今の大会は優勝したくてもできないのよね。優勝者が強すぎてね。」
咲「そ、そうなんですか。」
円「麻雀の大会は出たことも見たこともないので、日本の実力はわかりません。」
久「でも、和を相手に手加減をしながら、4回連続点数調節を行ったり、さっきの局では和と私は焼き鳥でしかも和を飛ばしたぐらいだから強いと私は思うわよ。」
円「大会かぁ。1度力試しでもしようかな?」
久「! なら、麻雀部に入れば、エントリーしやすくなるわよ。それに団体戦にも出られるから。」
咲「私はいいよ。」
円「咲ちゃんも出た方がいいと思うけどね。」
咲「マルちゃんが言うならそうしようかな。」
咲と円は部活に入ることになった。
数十日後、1年生たちは部室に集められた。
久「みんな、集まっているわよね。」
和「今日はどうしたのですか?」
久「『県予選の突破』を目指すわよ。各ルールはこれを見てね。」
京太郎「団体戦?100,000点?受け継ぐ?」
円「25000点?2日かけて全20回?」
久「須賀君が見たのは団体戦のルールね。100000点持って半荘をする。残った点数はそのまま他の4人に受け継ぐ。順番は先鋒戦、次鋒戦、中堅、副将戦、大将戦。決勝戦は前半戦と後半戦に分かれているわよ。さらにメンバー交代ありで、2回連続参加アリよ。決勝戦では半荘1回に前半戦と後半戦を入れると1人4局までできるわよ。」
和「1人2戦出来ると言うことでしょうか?」
久「そうよ。でもその代り、情報を多く相手に伝えるから前例で2戦行ったのは3人しかいないのよ。」
優希「じょ~。この龍門渕高校の大将の牌譜はあり得ないじょ~。今年は2年生になっているのか~。」
久「それはね、去年の優勝高校の天江衣よ。常連校の風越を破ったのよ。県予選では2局だけれども、全国では4局した前例の一人よ。」
円「団体戦のルールは分かりましたが、個人戦は半荘1回の一般ルール。それを2日間かけていて、1日目は10局。そして、2日目は1日目の上位の人が勝ち上がり、10局行う。上位2人が全国に出られる。そして全国で1位になった人が優勝者と言う事ですか?」
久「そうよ。全国ではちょっと変わっているけれど、それは後日説明するわ。」
円「分かりました。今日は用事があるので、これで失礼しますね。」
久「どうして?」
円「咲ちゃんと会ったので、『一緒にどうか?』と咲ちゃんの父に言われたので。では、咲ちゃん行きましょうか?」
咲「う、うん。し、失礼します。」
円と咲は部室を出た。久にとってこれはさすがに予想外だった。
久「ちょっ!」と止めたが、遅かった。
京太郎は「部長、慌ててどうしたのですか?」
久「今日はまこの店は麻雀卓があるのよ。それで行かせようと思ったのだけれど・・・・・。和と優希だけでも行ってあげて!強者を呼んだから。」
和「分かりました。優希、行きますよ。」
優希「はいだじぇ~。」
和と優希はまこの店に行くと事になった。後に大変な目に合い、再び部室に戻った。咲と円は咲の家で鍋をし、楽しく過ごしたのは余談である。
そして、翌日に咲と円は強化合宿の知らせがあった。
合宿当日は苦手な所を克服することだった。だが、咲は機械音痴であった。でも、咲と円は強すぎて、用意していたパソコンを相手に1位を取りまくっていて、強化合宿にはならなかったので、久は珍しく悩んだ。
まこの店に行かせられなかったことも含めて2回目である。しかも、今日まで50%も本気ではなかったことも余談である。
県予選当日、全員が集まって、初出場の清澄高校のメンバー予定を言った。
久「1、2回戦は先鋒優希、次鋒まこ、中堅私、副将和、大将はあなたたちの先にしたい方でいいわよ。ただし、あなたたちはただでさえ強すぎるから本気でしなくてもいいわよ。」
円「はい。」
咲「はい。」
久「決勝戦は考え中だからね。ただ、1、2回戦であなたたちを出すのは良くないから、なるべく大将戦になる前に他校を飛ばすわね。」
和「飛ばすと期待されるので、飛ばさなくてもいいのでは?」
久「そうかもね。でも、あの2人の情報を渡さないようにしたいし、だからと言っても大将戦を和にまた任せると情報が多く行くし、他の人でも勝ち目はないからこれで行くわ。」
和「分かりました。」
円「私と咲ちゃんは会場の外にいます。ここにいるだけでも気になっている人もいます。なので、外で食事でもしています。咲ちゃんが迷わないようにします。大将戦になりそうだったら、早めに連絡をくれますか?」
久「分かったわ。」
結果として、大将戦に回すことなく1、2回戦を突破した。和が予想していた通りに大将への期待が高まった。もしくは、今までの人が出場してくるだろうと清澄の和と優希まこに久への猛研究をしたので、咲と円以外の人は負担が大きくかかった。
さらに、咲と円はオーラを自由自在なので、出すことなく、過去の大会でも出場していないので、警戒されず、咲と円の情報が漏れることなく、大将が誰かは分からなかった。ある一人を除いてはだが、まさか、咲と円が出場しているとはその人も知らなかった。
しばらくして、久はみんなを集めた。
久「決勝のメンバーを発表するわよ。先鋒優希、次鋒和、中堅私、副将円、大将咲。まこも随分と実力はあるけれど、県予選を突破したいのよ。私は自己満足だけれど、今年で最後だから必ずしたのよね。」と申し訳なさそうに言った
まこ「いいのじゃ。わしはもう1年あるんじゃから部長の好きなようにして、集中せんや。」と、納得しているようだった。
久「ありがとね。」
今日はすぐに咲と円の出番が回るので控室に残った。そして、先鋒戦が始まった。
結果として、先鋒戦は風越に踊らされて、2位ではあったものの、1位は風越、3位は鶴賀4位が龍門渕。
次鋒戦では鶴賀は振り込みが多かったが、役満を3回上がり、1位になった。2位は風越、3位は清澄、4位は龍門渕
中堅は清澄の悪待ちを武器に多くの得点獲得数を取り、龍門渕が追い上げて、清澄は2位になった。1位は風越、3位は龍門渕、4位が鶴賀であった。
この段階で3校は清澄が4位(最下位)になっていないため、より警戒を強めた。だが、これから力量の差を見せつけられるとは、会場の外でさえ予想しなかったことが起きることになることも知らずに・・・。
鶴賀では
ゆみ「蒲原なるべく点数を取ってくれ。」
蒲原「ワハハ。ここで取らないとゆみちんが大変だからなぁ。では、行って来る。」
風越では
福路「深堀さん、無茶はしないでね。」
深堀 「はい。頑張ってきます。」
龍門渕では
一「初出場の清澄には気を付けてね。1、2回戦で他校を飛ばしたのはだてじゃないから。」
透華「大丈夫ですわ。和が相手ではなければ恐れはしないのですわよ。」
衣「副将戦も大将戦も今年は退屈ではないと思うからな。」
清澄では
久「円、頼んだわよ。初出陣だから緊張するかもしれないし、他校から見れば決勝で副将戦と大将戦が初出陣なんて前例ではなかったみたいだからね」
円「だ、だ、だ、大丈夫だと思います。」
咲「が、頑張ってね。」
円は「うん。が、頑張ります。」と答えた。
それぞれの高校生が出陣した。
その後、アナウンスが流れた。
アナウンサー「さあ!副将戦が始まります。優勝候補の龍門渕高校は龍門渕 透華です。もう一つの優勝候補の風越女子では深堀 純代です。初出場校ながらも決勝にやってきた鶴賀学園は蒲原 智美です。同じ初出場校ながらも、1、2回戦で他校を飛ばしながら、上がってきて、メンバーを1人変えた清澄高校は。えっ!」
清澄高校以外「?」
アナウンサー「は、は、初出陣の掛火 円!?な、な、なんと今大会決勝戦で初登場だぁ!もしや、この人が1、2回戦の大将戦に出れなかった人かぁ!この決勝で通じるだろうか!?」
清澄以外「!?」
透華「よろしくお願いしますわ。」
深堀「よろしく。」
蒲原「よろしくだぞ!」
円「よ、よ、よ、よ。」
透華「緊張しすぎではないでしょうか。」
蒲原「それはしょうがないと思うぞ。とりあえず、深呼吸だ。」
円「は、は、はい。フー、ハァ~。フー、ハァ~。待たせてすみません。よろしくお願いいたします。」
アナウンサー「試合開始だぁ!」
こうして、副将戦が始まった。
前半戦東1局
風越 115000点 東:親
龍門渕 95000点 南
鶴賀 87000点 西
清澄 103000点 北
透華(今日が初登場ですわよね。私より目立つなんて許されないわ。)
深堀&蒲原(初出場とはいえ、この人が『今まで出てきていなかった大将だったかもしれない』)と思って、少し警戒をしていた。
円はというと(どれくらい本気だそうかな。とりあえず様子見だから、最初は能力を使わないことにしよう。)と考えていた。
透華「リーチですわ。」
直後、透華「ロン、リーチ1発対々和、8000ですわ。」
蒲原「はい」
蒲原(ワハハ、攻めるのかぁ。)
深堀(次に繋げないと・・・。)
前半戦東2局
風越 107000点 北
龍門渕 103000点 東:親
鶴賀 87000点 南
清澄 103000点 西
蒲原「ロンだぞ~、12000点だ。」
風越「はい。」
前半戦東3局
風越 95000点 西
龍門渕 103000点 北
鶴賀 99000点 東:親
清澄 103000点 南
円(あの人のようにできる訳ではないけれど、ほんの少しなら何とかスタイルが分かりそうです。親を捨てるのはもったいないので、親で攻めますか。)
深堀「ロン、8000です」
透華「はい」(私がこんなに上がれないなんてー!)
前半戦東4局
風越 103000点 南
龍門渕 95000点 西
鶴賀 99000点 北
清澄 103000点 東:親
透華(清澄が親ですわね。)
円「ダブリー」
「「「!」」」
円「ツモ」
3人は知らなかった。この特殊なルール(麻雀委員会がルールを高打点にアリアリをした。なぜなら、王者の底力を見たいという単純な理由で決められたルール)では勝つことが不可能だと言うことを。
円「えーと。このルールは何でもアリでしたよね?」
透華「そうですわ。きちんと確認をしてくださいませ。」
円「あ、すみません。え~と、四暗刻で、48000点です。」
「「「!」」」
前半戦東4局1本場
風越 87000点 南
龍門渕 79000点 西
鶴賀 83000点 北
清澄 151000点 東:親
透華(初出場のはずなのにいきなり役満!)
深堀(予想以上に強い!)
蒲原(ワハハ。私らと同じ初出場なのか?)
3人とも解決策はないかどうかを同じ事考えをしている。
だが、透華&深掘&蒲原(普通は『過去のデータがなくても、大会である程度の情報がある』けれど、この子は今日初めての試合だから、『過去のデータがなく、全く一切情報がない!』となると、守りを重視するしかない。)と思った。
3人の考えは正しいが、円は攻める気でいた。
円(50%丁度でしたけれど、思ったよりあっさりで少し残念です。でも、透華と言う人は何かありそうだから、50%のこのまま攻めます。)
円「ツモ、12000の1本場は12300」
前半戦東4局2本場
風越 82900点 南
龍門渕 74900点 西
鶴賀 78900点 北
清澄 163300点 東:親
円「ロン、12000の2本場は12600」
前半戦東4局3本場
風越 70300点 南
龍門渕 74900点 西
鶴賀 78900点 北
清澄 175900点 東:親
円「ロン、8000の3本場は8900」
前半戦東4局4本場
風越 70300点 南
龍門渕 74900点 西
鶴賀 70000点 北
清澄 184800点 東:親
円「ロン」
円「ロン」
円「ロン」
・
・
・
・
・
円「ロン、8000の10本場は11000です」
アナウンサー「なななんと!10連荘だぁ!八連荘がなかったら、大変なことになっていたぞ~。」
前半戦東4局11本場
風越 40000点 南
龍門渕 40000点 西
鶴賀 40000点 北
清澄 280000点 東:親
3人とも(流さなければ副将戦が終わる!)と思っていた。
しかし、幸いにも円は(能力を使うのは一旦やめよう。)と思った。
そして、
透華「ツモですわ。1000点の11本場は4300ですわ」
円「はい」
前半戦南1局
風越 40000点 南
龍門渕 44300点 西
鶴賀 40000点 北
清澄 275700点 東:親
その後、さっきの勢いが全くなくなり、動揺していたのか、初心者のようにミスが目立ち、前半戦は終わった。それでも、警戒をしていたためか、清澄は1位を維持したままだった。
それぞれ控室に行ったが、円は戻らなかったため、咲が様子を見に行った。久は心配をしていて様子を見に行ったと思っていたけれど、そうではなかった。円は広場の椅子に座っていた
咲「どうだった?」
円「正直に言うと、調子抜けです。あんなにも弱いとは思いませんでした。」
咲「10連荘まで上がった後に能力を使うのをやめたでしょう。」
円「やっぱり、気づいていた?」
咲「うん♪」
円「さてと、一つ質問があります。」
咲「何?」
円「大将戦に繋げます?ここまで咲は何もしていないから。」
咲「1回だけ上がりたいけれど・・・」
円「分かった。1回分だけでも残しておきます。」と言い、再び行った。
咲はみんなに報告をしに行ったが、内容が不明だった。
久「どういうこと?動揺してミスを連発したわけではないの?」
咲「動揺はしていないです。でも、相手の上がり牌を捨てました。」と言い、本を読み始めた。
咲以外のメンバーは全く理解不能だった。
けれど、咲「副将戦が終わり、大将戦が終わったら、分かります。」しか言わなかった。
アナウンサー「さて、副将戦後半戦スタートです。」
今度の円は南家だった。
そして、円は引き続き初心者のようにミスっていたが、少しずつ上がって来た。
透華&深掘&蒲原(調子が出てきたのか?)と思っていたが、円が南場の親で7連荘した。
その後、蒲原が上がった。
後半戦南3局
風越 8000点 東:親
龍門渕 7000点 南
鶴賀 5000点 西
清澄 380000点 北
円「ツモ、12000です。」
透華&深掘&蒲原(マジでやばい!)
後半戦南4局
風越 2000点 北
龍門渕 4000点 東:親
鶴賀 2000点 南
清澄 392000点 西
円「ツモ、8000です。」
結果は
風越 0点 北
龍門渕 0点 東
鶴賀 0点 南
清澄 400000点 西
しばらくの間、時間が止まったかのように会場は1分くらい静まり返っていた。
そして、
アナウンサー「! なんと清澄高校以外は優勝圏外だぁ!しかも、3校とも0点で他校を封じ、大将戦へ受け継いだぁぁぁぁ!」
アナウンサーの解説によって時間が動き出した。
蒲原「」
深堀「」
透華「」
円「あ、あ、ありがとうございました。あの~?だ、大丈夫?ですか?み、皆さん?お、お先に、失礼、いたします。」
円は報道者を避けながら、控室に行った。勝者に心配されても困るのだが。他の三人はのちに控室に行った。
そして、
衣「透華が冷えぬとは予想外ではあったが、回ってくれたから、良かろう。」とほほ笑んだ。
池田「大将戦で逆転見せるだし。」
ゆみ「全員清澄を狙い撃ちするだろうから、それを使って優勝させる。」
清澄では
久「ぶっ飛ばしてほしいけれど、慎重にね。みんな、咲を狙い撃ちするはずだから。」
咲は「大丈夫です。なるべく早く終わらせますから!」と出て行き、円と会った。
円「約束通りに1回分残しておきました。」
咲「うん。ごめんね。ありがとう。帰る準備をしておいてね。」
円「分かりました。着いたら、すぐに他のメンバーにも帰りの支度をさせて置くように言っておきますね。」
咲は初出陣した。
それぞれ高校生たちは向かった。
そして、
アナウンサー「さて、これで勝っても負けても終わりです!では、出場者を紹介しましょう。龍門渕高校からは天江 衣です。風越女子では池田 華菜です。初出場校の鶴賀学園は加治木 ゆみです。1、2回戦で他校を飛ばしながら上がってきてメンバーを1人変えて、さらに副将戦では大量のリードをとった 初出場校の清澄高校は。えっ!」
清澄高校以外「?」
アナウンサー「えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!ま、ま、またもや、初出陣の宮永 咲 ?な、な、なんと今大会決勝戦で2回目の初登場だぁ!これは驚きです!もう一人初登場が出ることになるのか!大量リードを守れるのかぁ!?」
清澄高校以外(また!)
そりゃあ。決勝戦の大将戦に初出場の人を乗せるのはリクスを負うものだ。
けど、清澄高校以外の全員(登録は前日までに登録変更をしないといけないからちょっとしたミスか?でも、初出場で決勝に送るってことは強いことに変わりない。)と思うのだった。
そして、咲以外の選手(円を大将ではなく、副将にしたって事は円よりも強い)と思っているため、より危機感を感じた。
それぞれが対局についた。
アナウンサー「試合開始だぁ~」
そして、大将戦前半戦が始まった。
池田「よろしくだし」
ゆみ「よろしく」
咲「よろしくお願します」
衣「よろしく頼む。」
前半戦東1局
風越 0点 南
龍門渕 0点 西
鶴賀 0点 北
清澄 400000点 東:親
池田(いきなり親だし)
ゆみ(どっちにしろ清澄より早く上がらないと。)
衣(夜ではないが、2人を使えばそれなりに取れる。さらに、清澄を集中的に聴牌しづらく!!)
咲(♪)
十五巡目
咲「カン」
池田(なんでカンをするだし?でも、そのおかげでドラが増えたし。)
ゆみ(わざわざリスクをおかすとは私たちになめられたものだ。)
衣(?)
トン
咲「ツモ、平和2000点です。」
衣&ゆみ&池田「!」
最も大事な大将戦があっさりとゴミの手で終わらされた。
よって、結果は、
前半戦東1局
風越 -700点 南
龍門渕 -700点 西
鶴賀 -700点 北
清澄 402000点 東:親
咲「ありがとうございました。」
池田「」
ゆみ「」
衣「」
咲はそのまま控室に行った。
意外にもあっさりとすぐに大事な大将前半戦が終了してしまったため、咲と円以外は思考を停止していた。
しばらくして、アナウンサーがいち早く回復したため、解説をした。
アナウンサー「なんと!たったの1局の早上がりで大将戦終了だぁ~。よって、優勝校は清澄高校だぁ~。」
直後、会場は歓声が上がった。
アナウンサー「この試合はどうでしたか?藤田プロ」
藤田プロ「ああ、清澄高校は1、2回戦を大将戦まで回さず、決勝戦で2人初登場をするとは思わなかった。大将の人はとにかく、副将の人があそこまでするとは正直驚いた。」
アナウンサー「やっぱり、副将戦が大きく差が付いた事が原因でしょうか?」
藤田プロ「もちろんだ。」
アナウンサー「これにて、県予選大会は終了です。」
藤田プロ(久が言っていたあの二人。宮永 咲と掛火 円。咲の方はたまたま運が良かっただけかもしれないが、円の方は強すぎる。あの日、あの円って子が来ていたら・・・・・・・・・・少し考えるだけでも恐ろしいかもしれない。)
清澄高校は全国大会への切符を手にした。だが、この時はまだ掛火 円と宮永 咲がまだ本気を見せていないことは和と優希と京太郎、まこと久も誰も知らない。
清澄高校は全国出場決定してから知名度が一気に上がった。つまり、要注意高校として上げられた。特に掛火 円。でも、宮永 咲への危機感は薄まったままだった。あの大将戦は完全に夜になっていないこととゴミ手でも終了させることが出来るからだった。
数日後、個人戦が始まった。
円「ルールは25000点持ちで今日試合を10回して、今日高得点を取った上位が明日の試合を10回して、上位2人が全国への切符を取る。」
久「そうよ。それに団体戦では出れなかった人が出場してくるわよ。この個人戦では私たちの高校に狙い撃ちしてくるでしょうね。特に円には狙われるわよ。」
円「余裕で行けます。2人で。」
久「それは私たちにも宣戦布告かしら?それと2人と言うのは?」
円「いずれ、同じ高校に当たるなら、そうと捉えてもおかしくはないです。それと2人と言うのは、私と咲ちゃんです。」
咲「わ、私ですか?」
円「うん。一緒に全国を出場したいです。」
久「そうなると、咲も含めて宣戦布告ね。」
和「そうなりますね。」
優希「そうだじょ~。」
まこ「そうじゃな。」
咲「えー。」
円「咲ちゃん、私たちは何で麻雀部に入ったのか分かる?」
咲「力試しと自分の力の把握でしょ。」
円「それもあるけれど、もう一つは?」
咲「!」
久「ちょっと待って!理由はそれだけではなかったの?」
円「はい」
久「あなたたちの目標は個人戦の県予選突破なの?」
咲「それは今の目標です。」
久「まさか!?全国優勝狙い!?」
円「それは最終目標です。私たちには大事な目標があります。」
久「『それは』と言うと、全国優勝よりも大事な目標は何?」
円「これは個人の目標なので、言えません。すみません。では、私たちの試合はここから反対側なので、失礼します。咲ちゃん、行きましょう。」
咲「う、うん・・・」
久「」和「」まこ「」優希「」京太郎「」
ついに個人戦の試合が始まった。
円は1日目と2日目の結果は連勝しまくって1位だった。
余談だが、1日目で1位になったので、インタビューを受けられたのは苦労したらしい。
咲の1日目は得意技を使わず、ギリギリ上位に入った。2日目も得意技を使わず、ギリギリ2位になった。よって、円と咲は全国への切符をまた手に入れた。このことが分かり、プロたちは宮永 咲も要注意人物ではないかと話題になったが、龍門渕透華が暴れなかったことと天江 衣が出場していなかったから宮永 咲は要注意人物ではないと結論に至った。
清澄高校は今、4校合同合宿に来ていた。大将戦の引き続きをしたいと言う天江衣が言い始めたのがきっかけだ。それを清澄高校と鶴賀学園と風越女子に連絡をして、それぞれ承諾した。
風越の池田と鶴賀のゆみは衣と同じように考えていた。さらに、久は強化につながるという理由で、藤田プロはあの2人の実力を知りたいという理由だった。
合宿の2日目は満月だったので、その日の夜に100000点持ちでミニ大将戦をした。ルールは大会の大将戦でのルールを使った。
結果はミニ大将戦後半戦南4局の時、咲が天江 衣に大明槓からの責任払いで四槓子を直撃し、天江 衣を飛ばした。
咲と円以外の全員(大将戦に回しても回さなくても大将戦には咲がいた時点で、結果は同じだったかもしれない。)と思った。
咲と円以外の清澄は希望があったけれど、まさか、天江衣を飛ばすとは思いもしなかった。この時咲は責任払いしかリンシャンカイホウを使っていなかった。
そして、
楽しく時間を過ごし、4校合同合宿は終わった。
場所が変わって、
そこでのんびりと部室で本を読んでいた人がいた。ここは常連校で今、3連覇を目指している白糸台高校。2連覇達成できたのはのんびりと本を読んでいる彼女のおかげだった。彼女の名は宮永照。個人戦でも優勝者である彼女。
?「おーい。照」
照「はーい。」
宮永 照を呼んだのは弘世 菫。お茶を飲んでいるのは渋谷 尭深。細い人が亦野 誠子。金髪の人が大星淡。この5人はチーム虎姫であり、団体戦で2連勝しているチームであった。さらに今年の全国出場が決まった。
菫「今年の全国出場高校が決まったのだが、この長野の高校は強い!だが、決勝戦の副将戦が大量リードをしすぎて、大将戦ではたった1局でゴミ手で終わらせた。」
淡「どういうこと?」
もちろん菫以外のチーム虎姫は分からない。
菫「この映像を見てくれ。」
チーム虎姫は県予選の映像を見た。
しばらくすると、淡「何!この副将!こんなにも大量得点を取ったの!?しかも、副将戦前半戦の前半の親で10連荘して、副将戦前半戦の後半はミス連発だったのに、副将戦後半の前半から調子が上がって、副将戦後半の後半の親でまた7連荘して、副将戦終了時に清澄が400000点で他の3校が0点!?それに大将戦では天江衣がいるのに1局だけでゴミの手で優勝したの! 」
菫「大将戦は天江でも無理だろうから、それは運がなかったと思うが、副将がここまで手ごわい相手とは思わなかった。しかも、副将と大将は一切大会に出ていないゆえに決勝で初登場したんだ。」
亦野「それはすごいですね。」
尭深「情報が少なすぎる。」
菫「ああ、だから、対策が練りずらい。元々1、2回戦では大将戦に回していないからな。その代り、他の4人の情報があるから、対策が練りやすいが、そこを考慮したうえで他の4人も強くなるだろう。」
亦野「そうですね。」
淡「テル~。さっきから何黙ってるの?」
菫「そうだな。何か解決策でもあったか?」
照「あ、ごめん。」
菫「いや、いいさ。何か思いついたのか?」
照「うん。対策はある。」
淡「テル。それは本当なの?」
照「うん。早く上がること。」
菫「それはそうだが。となるとこれで早く上がれるとしたら、お前しかいないだろう。」
照「うん。私しかいない。」
亦野「でも、当たりますかね?」
照「分からない。」
菫「お前が弱気になるとは珍しい。でも、必ずお前に任せないと3連覇が危ういな。」
照「うん。」
菫は今度から倍以上打つことを決め、白糸台高校は猛特訓を始めた。
数日後、咲とマルは父と母で特訓をしていた。
宮永姉妹の母は照から「咲が『母は一旦戻って練習相手して』とメールが来たよ」と言われた。
しかし、母は心配だった。
とりあえず、(休日ぐらいはいないから)と宮永姉妹の母は照に言い、長野に帰り、打っていた。
一旦終了して、咲は再び円に感謝していた。
そして、
咲「マルちゃん、あの時仲直りさせて本当にありがとう。」
円「どういたしまして。やっぱり、家族で打つのは楽しいよ。」
咲「うん」
あの日、父と母は喧嘩をしていて、咲と照の関係にひびが入っていた。その時、初めて円が切れて、強引に仲直りさせてくれた。結果として、今は父と母は仲が良くなり、姉妹の関係も修復された。でも、母の仕事は東京だったので、心配していた照は付いて行くことになった。そして、長野には咲と父と円が残り、東京には母と照が行くことになった。
時々、休日に母と照は帰って来て順番に打っていた。今は咲と円と照は全国の切符を手にしたため、同じ学校でない限り打つ事はルール上許されていない。それでも、長野には3人いるから母を長野に帰り、打って、また、東京に行った。
咲はメールで照に「なるべく、私たちが姉妹と幼馴染のことは外で言わないでおきたい。」と送信した。
照「了解。それは私もそう思った。」と返信した。
言ったら言ったで説明されるのが嫌と言うよりも、大勢の人で話すのは円や咲、照は苦手だった。
照の高校の生徒と咲の高校の生徒は咲と円と照以外は自分たちが「姉妹と幼馴染である」ということを全員、知らないままだった。
清澄高校は全国のために東京に来ていた。
すると、
円「今から咲ちゃんと寄る所があるから先に会場に行っててくれる?」
久「分かったわ。せめて、迷子にはならないようにね。」
咲「行ってきます。」
円と咲は母の家に行った。その事は誰にも言っていない。円と咲は母の家に着き、母とあいさつをして、会場に向かった。予定通りに開会式までには間に合った。
円は久に「自分の試合はどこ?」と聞いた。
久は申し訳なさそうに「ごめんね。」と言った。
咲と円はなぜ、謝られるのかはいまいち状況が読めなかった。
まこ「右上にあるのじゃが、2回戦からはシード校であり、優勝校である白糸台高校とぶつかるのじゃ。だから、部長は謝っているのじゃ。」
久「本当にごめん!」
円「私たちは大丈夫ですが、あなたたちが3回連続で優勝校と戦って大丈夫ですか?和と部長はその武器で何とかなりますが、まこ先輩と優希では対抗できますか?」と少し質問攻めになった。
優希「自信がないじょ~」
まこ「わしもじゃ」
久「実は私も自信があんまりないのよ。」
和「部長が自信ないのは珍しいですね。」
円「それでは、決勝戦までに私と咲ちゃんがずっと相手してます。それなら、多少の実力は上がるでしょう。」
咲「私もですか?」
円「そうです。」
久「そうね。お願いするわ。」
この日から和とまこと優希と部長の底力アップを目指すのだった。
第1回戦、清澄高校のメンバーは先鋒優希、次鋒まこ、中堅私、副将和、大将はどっちでも良いらしい。
(それって、県予選でも同じ事を言っていたような気がするけれど)と円は思った。
結果は副将戦に回すことなく、1回戦を突破した。円の方法は少し効いたらしい。でも、円が最も心配するのは2回戦からの白糸台高校。特に咲の実の姉に当てられると不安なので、リクスは上がるが、円と咲が2回出ることにした。
もちろん、久は反対した。自分の出番が少なくなるのではなく、今まで隠していた情報が一気に相手に与えるのだから。照みたいに『デメリットがない人は問題がない』が、心配だった。円の考えでは中堅だけ久がメンバーの中から出場させる事を決め、先鋒戦と次鋒戦、副将戦と大将戦は咲と円がどこに2回入るかを決めることだった。
しかし、久「中堅と副将は私に決めさせてくれる?」
久(さすがに2人も2回出すのは2人分の情報を相手に伝わるから)と思ったのだった。
円「分かりました。」
なので、先鋒戦と次鋒戦、大将戦は咲と円がどこに2回入るかを決め、中堅戦と副将戦は久が考えることになった。
そして、2回戦のメンバーは先鋒円、次鋒咲、中堅まこ、副将和、大将円と言う順番になった。
翌日、
円「では、行ってきます。」
久「頑張ってね。」
咲「頑張って!」
優希「いけぇ~。」
和「油断しないように。」
京太郎「楽しんで来て。」
円は笑顔で「うん!」と言った。
アナウンサー「さて、第2回戦が始まりました。それでは、紹介しましょう。常連校ではあるがシード校から落とされた姫松高校は上重 漫。たまに出る高得点はだせるかぁ~。次は、熊倉 トシ監督が率いる宮守女子は小瀬川 白望。高校で通じるかぁ~。続いては、優勝候補の高校である白糸台高校は宮永 照。またもや、連続上りが発生してしまうのか?最後は、龍門渕を破ったダーク校である清澄高校は掛火 円。大会出場はこれが2回目だ。県予選では通じたが、全国では通じるのかぁ~。」
照「よろしく。」
漫「よろしくお願します。」
白望「よろしくぅ。」
円「よろしくお願いいたします。」
アナウンサー「先鋒戦前半戦開始~。」
東1局
宮守 100000点東:親
清澄 100000点南
白糸台 100000点西
姫松 100000点北
漫(ここはチャンピオンが様子を見る局だから上がりたいな。)
白望(この卓は疲れるなぁ)
15巡後
円「ロン。大四喜で64000です。」
照「はい」
慢&白望「!」
漫(宮永が役満を振り込んだ!しかもダブルで!)
アナウンサー「なな、なんとチャンピオンがダブル役満を振り込んだぁ」
小鍛治プロ「これはチャピオンにとっても痛いでしょう。満貫までは振り込んではいましたが、ダブル役満を当てられるのは私も驚きました。もしかしたら、チャンピオンを超えるかもしれないです。」
アナウンサー「小鍛治プロが照の天敵宣言をしたぁ。」
東2局
宮守 100000点北
清澄 164000点東:親
白糸台 36000点南
姫松 100000点西
ズズズズズズズ
漫(来たやな)
白望(うわ~メンドイ)
円(フムフム!久しぶりの感覚です。時々、帰って来て打っていたけれど、照魔境は久しぶりに使われました。)
照(円はここまで上げたんだ。正直、勝てるかどうか心配になった。)
円(あっ!ヤバ!白糸台をここで落としてしまう所だった。とりあえず、白糸台以外を飛ばして、次に進めますか。部長たちに負担をかけないようにしないといけない。でも、また咲が本気だせずに終わるのはかわいそうです。休憩の時、話し合ってみますか?いや、今日はさすがにあんまり暴れないようにしよう。他の高校の選手がかわいそうになって来た。見せ場をしたいのにせずに敗退はかわいそう。特に初出場校や1年生たちがかわいそう。うん。照お姉ちゃんに怒られるかもしれないけれど、それを覚悟しておこう。)
照「ツモ、2000」
東3局
宮守 99000点西
清澄 163000点北
白糸台 38000点東:親
姫松 99000点南
照「ツモ、3900」
東3局 1本場
宮守 97700点西
清澄 161700点北
白糸台 41900点東:親
姫松 97700点南
照「ロン、5200」
東3局 2本場
宮守 92500点西
清澄 161700点北
白糸台 41900点東:親
姫松 97700点南
照「ロン」
照「ロン」
・
・
・
・
アナウンサー「ここまで、8連荘だぁ~。白糸台がおいあげてきたぞぁ!もはや、誰も止めることができず、他校を飛ばすのかぁぁぁ。」
東3局 7本場
宮守 72000点西
清澄 160000点北
白糸台 106000点東:親
姫松 62000点南
漫(そろそろ、止めなちゃアカン)
白望(考えても上がるのかぁ。ダル~)
照(マルは私と一緒に遊びたいだろうから。とりあえず、手を抜くことはできないから、マル以外の点数を取ろう。もうすぐ、役満を炸裂出来る。これで・・・。)
マル「ロン、12000点の8本場は14400点です。」
照&慢&白望「!」
照&慢&白望(自立でしかも、門前で上がった!)
漫(さらに、また白糸台に直撃させよった。)
照(やっぱり、前より早くなっている!)
照「はい」
東4局
宮守 72000点南
清澄 174400点西
白糸台 91600点北
姫松 62000点東:親
その時、円は(他校を残すより、照お姉ちゃんがまた『手加減するな!』と怒るだろうから、やっぱり他校を飛ばして、次に進もう。)と普段の大人しい円では考えられない怖いことを思い付いた。
そして
円「長引くのは疲れるので、さっさと終わらせますか?」
照&慢&白望「!?」
アナウンサー「なな、なんと連荘宣言だぁ!この面子で出来たら、本当にチャンピオンを超えているぞぉ!」
照(次はマルが本気を出すのか。これは他校と連帯しないといけないかな?
私を飛ばす訳ではないと思うが、その後、戦わせる人が戦えなくなるぁ。それにそこは私と違って、円は優しいはずなんだけれど、私に影響されたのか?よし、連帯をして、マルを止めよう。)
円「ロン、8000点です。」
南1局
宮守 64000点東:親
清澄 182400点南
白糸台 91600点西
姫松 62000点北
照「ポン」
円「ロン、12000点です。」
照「っ!」
南2局
宮守 64000点北
清澄 194400点東:親
白糸台 91600点南
姫松 50000点西
照「チー」
照「ポン」
円「ロン、24000点です。」
アナウンサー「なんと、チャンピオンがここまで手も足も出ないことがあり得るのでしょうか?と言うか、今起きてます!」
南2局1本場
宮守 40000点北
清澄 218400点東:親
白糸台 91600点南
姫松 50000点西
円「では、1本場を始めましょう。ダブリー。」
漫(ぬな!)
照(対局中に強くなっている!これは本当に他校が飛ぶかも!?)
円「ロン、四暗刻48000点の1本場は48300です。」
照(!)
南2局2本場
宮守 40000点北
清澄 266700点東:親
白糸台 43300点南
姫松 50000点西
漫「ポン」
白望「チー」
照(ここか?違った!)
円「ロン、24000点の2本場は24600点です。」
アナウンサー「これは去年ぶりのだぁ~。チャンピオンは聴牌を何度か崩していますね。」
小鍛治プロ「チャンピオン1人では出来ないと判断したのでしょう。これは照選手と似た『連続上り』ですからね。私も驚きです。だから、自分ではなく、他校が1度でも上がってほしいから聴牌を崩しているのでしょう。」
控室では、
菫「照より超えていないか?」
亦野「そうですね。」
尭深「最悪、この状況で私たちが飛ばされる事もあり得なくはないでしょうか?」
淡「私が全国で見せ場なしで~。いやだよ~。テル~、頑張れ~。」
菫「淡は個人戦があるでしょう。でも、円も個人戦に行くらしいから、直接対決で勝てるかどうかは分からんが、私の場合はこの大会で終了なんだぞ。」
淡「直接対決でボコボコにしてやる。」
南2局2本場
宮守 40000点北
清澄 291300点東:親
白糸台 43300点南
姫松 25400点西
照「ロン1000点の2本場は1600」
アナウンサー「おっと、ここで照選手が上がった。やっと、親が流れます。今回はなかなか親が流れませんね。」
小鍛治プロ「この2校がいる限り親が長いかも知れないですね。」
南3局
宮守 40000点西
清澄 289700点北
白糸台 45900点東:親
姫松 25400点南
円「ポン」
照「チー」
円「ロン8000です。」
南4局
宮守 40000点南
清澄 297700点西
白糸台 37900点北
姫松 25400点東:親
円&慢&白望「ノーテン」
照「聴牌」
結果
宮守 39000点
清澄 296700点
白糸台 40900点
姫松 24400点
アナウンサー「先鋒戦試合終了~。まさかの掛火円選手が250000点差を大きくリードをしましたぁ。最初の局では掛火円選手が宮永照選手からダブル役満を直撃し、宮永照選手が『連続上り』で大量リードを取ったと思ったら、今度は掛火円選手が『連続上り』をして役満を宮永照選手に直撃し、宮永照選手が掛火円選手の親を止めても、掛火円選手が連続で上がったぁ。上重 漫選手と小瀬川 白望は完全に焼き鳥状態だったぁ。」
漫「ありがとうございます。」
白望「ありがとう。」
照「ありがとう。」
円「ありがとうございます。」
それぞれ、控室に行った。
照は戻った後、「少し眠る」と言い、眠った。
菫たちは「大変だったのだろう」と思った。
清澄の控室では、
久「すごいじゃない!チャンピオンを相手に差を広げられないようにしてほしいとは思ったけれど、逆にリードを広げるなんて!」
優希「そうだじょ~。」
和「私もあれは驚きました。」
咲「マルちゃん手ごたえどうだった?」
円「龍門渕 透華よりは結構あったよ。」
咲「やっぱり、そうなんだ。」
円「あっ!部長、外で空気を吸いたいので、次鋒戦が終わったら、咲ちゃんと一緒に外に行ってもいいですか?」
咲「私も?」
久「一緒じゃなくても、今からでも良いじゃない?」
円「咲ちゃんの試合を見たいので、終わったら、一緒に吸わせようと思ったので。」
久「分かったわ。じゃあ、咲、次鋒戦頑張って来るのよ。」
咲「はい」と向かった。
アナウンサー「さて、次鋒戦の選手が入場します。姫松高校からは真瀬 由子です。この試合で大量にとれるかぁ。宮守女子からはエイスリン・ウィッシュアートです。この高校では外国人が登場しました。全国で通じるかぁ。清澄高校からは宮永 咲です。この人もの大会出場は2回目です。県予選では、副将が大量点数をしたため、後1回で上がれば全国だった。そのまま1回だけ上がって、全国に導かせました。あまり良い活躍していないので、全国では通じるかぁ。最後に白糸台高校からは弘世 菫です。ダーク選手ではないので、大量得点になるかぁ。」
清澄の控室で、
久「円、あなたの事をダーク選手と呼ばれているわよ。」
円「あだ名は気にしないので。」
久「ハァ~」
由子「よろしくなのよ~。」
エイスリン「ヨロシク。」
咲「よろしくお願いします。」
菫「ああ、よろしくだ。」
アナウンサー「次鋒戦、開始~。」
菫(この咲って子は未知数が多すぎてどうにもならんが、多少攻撃をかけてみるか?)
由子(円って子じゃなくてよかったのよ~。でも、清澄全員が強いから、油断はできないのよ~。)
エイスリン(今回ハ防御ニ回スヨ。)
咲(大量リードをしているから、この対局は焼き鳥状態でも良いよね。その方が相手の警戒が薄まるから。でも、高打点そうだったら、振り込まないようにしないとね。特に白糸台はある程度避けないといけないよね。)
咲みたいに自ら焼き鳥状態を目指すのはいないだろう。いくら何でもリクスが大きすぎる。
東1局
清澄 296700点東:親
宮守 39000点南
姫松 24400点西
白糸台 40900点北
菫「ロンだ、8000」
咲「はい」
東2局
清澄 288700点北
宮守 39000点東:親
姫松 24400点南
白糸台 48900点西
菫「ロンだ、12000」
咲「はい」
東3局
清澄 276700点西
宮守 39000点北
姫松 24400点東:親
白糸台 60900点南
菫「ロンだ、4500」
咲「はい」
菫(手ごたえがなさすぎる。これでは『初心者がラスボスに倒しに行こう』としていることと同じではないか。)
東4局
清澄 272200点南
宮守 39000点西
姫松 24400点北
白糸台 65400点東:親
由子「ロンなのよ~。2000点~」
咲「はい」
南1局
清澄 270700点東:親
宮守 39000点南
姫松 26400点西
白糸台 65400点北
菫「ロンだ、5200」
咲「はい」
南2局
清澄 265500点北
宮守 39000点東:親
姫松 26400点南
白糸台 70600点西
菫「ロンだ、8000」
咲「はい」
南3局
清澄 264700点西
宮守 39000点北
姫松 26400点東:親
白糸台 78600点南
菫「ロン、1600」
咲「はい」
南4局
清澄 263100点南
宮守 39000点西
姫松 26400点北
白糸台 80200点東:親
菫(小刻みに上がるかと思って、打点を低くして早上がりを目指してみたが、そうする必要はなかったみたいだな。この親で打点を上げ。)
エイスリン「ロン、7700~」
菫(!? 打点を上げようとしたら、先に上がられた。)
咲「はい」
結果
清澄 255400点
宮守 46700点
姫松 26400点
白糸台 80200点
アナウンサー「試合終了~。弘世 菫選手が上がりまくりました。親では上がれませんでしたが。エイスリン・ウィッシュアートと真瀬 由子は1回しか上がれませんでした。宮永 咲は低い点数でたくさん点数を取られて、しかも、この面子では手も足も出せずに焼き鳥状態だったぁ。さすがに、全国では厳しいかぁ!」
咲「ありがとうございました。」
由子「ありがとうなのよ~」
エイスリン「サンキュー」
菫「どうも、ありがとう」
それぞれ控室に行った。
菫が控室に着いたら、ちょうど照が起きて来た頃だった。
照「あ、おはよう~と、お帰り~。」
菫「ああ、ただいま。今、起きたのか?」
照「うん。ちょっと空気を吸って来る。帰る時は知り合いに送ってもらうから、大丈夫。」
菫「知り合い?ああ、分かった。」
照「試合はどうだった?」
淡「テレビで見ていたけれど、完全に捨て駒だね。」
菫「ああ、警戒しすぎて、親では上がれなかった。」
亦野「先鋒戦より断然早く終わりましたね。」
照「そうだったんだ。警戒をしていた清澄高校の次鋒戦の選手は?」
尭深「宮永 咲。先輩と同じ苗字でした。」
照「分かった。尭深、頑張って。」
尭深「分かった。」
照「私も行ってくる。」
菫「行ってらっしゃい」
尭深は試合に行き、照は外に向かった。
亦野「先輩の知り合いって誰ですか?」
菫「照は『知り合い』と言いかええいるだけで、実際は『母』のことだ。」
淡「意外と親好きなの~?」
菫「ああ、事実だ。」
清澄では
咲「すみません。」
久「いいよ。咲でも上がれないことが分かったから。となると、少し大変かもね。えーと、円、咲と外に行くんでしょう?」
円「うん。じゃあ、行こう?」
咲「はい。部長、頑張ってください。」
咲と円は外に行き、久は試合に向かった。
もう中堅戦が始まっているだろう。咲と円は今外にいた。
咲は「どこに向かっているの?」
円「見てからのお楽しみだよ。」
すると、ホテルに着いた。
照「円~。えっ!咲~。」
円「照お姉ちゃん~。えっ!お父さんとお母さん!」
咲「えっ!お姉ちゃんにお父さん、お母さんも!」
照「咲、久しぶりだね。」
咲「うん!久しぶりだよ!お父さんもお母さんも!」
父「そんなに時間は経っていないと思うけどな。」
母「東京に来た時にあいさつしたでしょ。」
咲「でも、なんで?」
円「照お姉ちゃんと戦った後、一旦『咲にも会おう』って私が言ったんです。でも、まさか、お母さんとお父さんも来るとは思わなかったけれどね。」
照「私が外に出たら、いたんだよ。」
母「お父さんがあなたたちを見るために東京まで来て、『咲たちと会おう』って言ったんですよね。」
父「ああ、『家以外で会うのも良いかな』と思ったからな。母「ここじゃあ、寒いし、私たちが泊まっている部屋に行こうか?」
咲&円&照「うん!」
姉妹一家はホテルの部屋に行った。
父「次の出番は?」
咲「私はないよ。」照「私もないです。」円「大将戦があるよ。」
母「テレビをつけておきますか?」
父「ああ、そうだな。」
照「2回出るんだ。」
円「はい。」
照「となると、1年生の大星淡と当たるね。」
咲「淡ちゃん?」
照「うん。」
円「楽しみです。1年生が大将戦ですか。」
照「あなたも1年生でしょ。」
円「そうでした。どれくらい強い?」
照「私の2番目に強いし、まだ、伸びそうだからね。」
咲「お姉ちゃん、そんなに強いの?」
照「うん。」
円「分かった。楽しみにしているよ。」
照「ごめんね。大会だからあんまり言えなくて。」
円「いいよ。フェアで戦いたいし、楽しみが多い方が楽しいよ。」
照「それなら良かった。」
咲「あの~。」
母「何?」
咲「もしかして、私たちの試合を・・・見てたの?」
父「ああ、お母さんと一緒に見ていたよ。」
母「円、強くなったね。」
円「いえいえ。これでも」
照「『これでも100%出していない』でしょ。」
円「はい。」
照「私も手加減はしてはいないけれど、100%出し切っていないから、お互い様だよ。」
円「ありがとう。」
咲「・・・ごめんなさい。」
照「何で?」
咲「私、また・・・。」
照「それは自分のスタイルでしている訳だから良いよ。戦い方も色々とあるからね。」
咲「お姉ちゃん・・・・・うぁ~~~~~~~ん。」
照「よしよし。」
数分後、
母「すっきりした?」
咲「うん。でも、もう少しお姉ちゃんに甘えたい。」
照「いいよ。」
咲はそのまま、寝てしまった。
父「いいのか?大会があるんだろ?」
円「大将戦は私だから、私からメンバーに伝えておいてあげる。お父さんは咲ちゃんを入れる所まで付いて行ってあげてもらえる?そこに誰かを待ってもらうから。」
父「うん。いいよ。」
照「いつも世話になりっぱなしでごめんね。」
円「いいえ。私も世話になっているので、お互い様ですし、『仲良くした方が良い』と思っていますから、大丈夫です。」
母「もうすぐ、副将戦が終わりますよ。」
円「そうだね。じゃあ、行って来る。」
照「私も行きたいけれど、咲が起きたら行く。」
母「そうね。円、行ってらっしゃい。照、心配をして来た人は私から誤魔化しておくからね。」
照「うん。ありがとう。円、行ってらっしゃい。それと私たちも負けないから。」
円「うん。行って来る。それと私たちもです。」
円は会場に行った。
咲「zzzzzzzzzzzzzzzzz。」
円は控室に着いた。
円「ただいま、戻りました。」
久「お帰り。それとごめん。」
円「あ、大丈夫です。全て知っていますから。部長が大量失点したことを知っています。」
久「?」
円「途中で咲ちゃんのお父さんに会い、一緒に見ていたので。」
久「そうなの?それで咲は?」
円「後で、お父さんが送って来れる所まで来るので、そこで待っててもらえますか?」
京太郎「俺がいきます。」
円「ありがとう。京ちゃん」
久「分かったわ。今、副将戦が終わったから行ったら?」
円「はい。行ってきます。」
円は行く途中で和と会い、そのまま試合に向かった。京太郎は一般人が行ける所までの入口へ向かった。そのことを久は和に説明をした。
アナウンサー「さて、大将戦です。これで2回戦が終わります。選手の入場です。では、紹介をします。宮守女子からは姉帯 豊音です。目立ったところはないですが、期待は出来るでしょう。姫松高校からは末原 恭子です。リードを守り切れるか?白糸台高校からは大星淡です。1年生ながらも脅威です。そのまま、準決勝に行けるかぁ。清澄高校からは・・・えっ!」
清澄&宮永一家以外「?」
アナウンサー「なんと、今大会出場3回目の掛火 円です。1試合に2回連続出場の人はこれが4人目だぁ。先鋒戦に続いて、再登場だぁ。先鋒戦みたいに大暴れできるかぁ。」
清澄&宮永一家以外「!?」
豊音「お願いするよ~。」
恭子「お願いします。」
淡「よろしく~。それとあなたが噂の人?」
円「よろしくお願いいたします。それとそうみたいですね。」
淡(絶対に飛ばしてやる。)
淡はオーラを拡散させて、言った。
アナウンサー「大将戦前半戦スタートです。」
東1局
宮守 126000点東:親
白糸台 100000点南
姫松 104000点西
清澄 70000点北
淡(サイコロはダメだ。なら、聴牌を下げる。)
豊音(うわ~。圧力がすごいよ~。)
恭子(要注意の人が2人はめげるわ~。)
円(フムフム。そうなんだ。でも、今の点数じゃあヤバいので、最初から攻めます。能力の加減は50%ぐらいにしよう。でも、最初の能力は・・・あれなんだよね。と言うか、最初はこれなの!?オカルトすぎるでしょ!・・・・・・あっ。素が出てしまいました。)
豊音(とりあえず、様子見かな?)
17巡後
円「ロン。四暗刻単騎待ち、64000点です。」
豊音&恭子「!」
淡(これは照の時と同じだ。)
アナウンサー「なんとダブル役満を直撃させました。1位と4位が逆転しました。」
小鍛治プロ「今大会ではダブル役満はこれが2回目ですね。複合役満が認められているルールですから、すごいです。」
東2局
宮守 62000点北
白糸台 100000点東:親
姫松 104000点南
清澄 134000点西
恭子(いくら何でもあり得へんやろ。)
円「ロン、12000点です。」
東3局
宮守 62000点西
白糸台 100000点北
姫松 92000点東:親
清澄 146000点南
円(大将戦だから、飛び終了で良いよね。じゃあ・・・・・・・・・・終わらせようか。)
知らず知らずに円はまた素を出していた。自分自身の能力の加減も大幅に上げた。
円「ポン」
円「ポン」
恭子(荘風牌と門風牌?)
淡(分かりやすい役だなぁ。)
豊音(早上がりを目指しているのかな~?)
20巡後
円「ロン」
豊音「えっ!」
円「『えっ!』ではなく、ロンですよ。大四喜、64000点です。」
豊音「」
淡「」
恭子「」
結果
宮守 -2000点
白糸台 100000点
姫松 92000点
清澄 210000点
このことにより、また、円以外は空気が凍った。さすがに宮永一家も凍ったらしい。咲はまだ睡眠中ですが。
2分後、アナウンサーの一言により凍った空気が崩れた。
アナウンサー「なんと最下位だった清澄高校が連続で上がった掛火 円によって、1位だった宮守女子を一瞬で飛ばしました。清澄以外は焼き鳥です。」
小鍛治プロ「」
アナウンサー「小鍛治プロ、小鍛治プロ」
小鍛治プロ「あっ、はい。すご過ぎて思考を停止していました。すみません。えっと、解説ですね。えっと、分かりません。」
アナウンサー「なんと、解説が出来ないみたいです。私もどう反応を取れば良いのか分かりません。とりあえず、準決勝に出場したのは清澄高校と白糸台高校です!」
円「えーと、大丈夫ですか?なんかここ寒いので、先に失礼します。」
この時、全員が「あなたが一瞬で終わらせたから、寒いんです。」と思った。
円が行った後、気を失いながらも、控室に行った。円が報道陣を避けて、京太郎を見かけ、京太郎と一緒に控室に着いた。
京太郎「終わったのか?咲はまだ来てないですよ。結構俺、待ったのですね。」
どうやら、京太郎は長く待ったと勘違いをしているようだった。
控室に戻った。
円「ただいま帰りました。」
京太郎「すみません。咲がまだ来ていないんです。」
久「お帰り~。須賀君、大会は終わったのよ。」
京太郎「えっ!負けちゃったんですか?」
久「円、もしかして説明していないの?」
京太郎「?」
円「はい。控室に着いたら、色々と言われそうなので、着いてから『話そう』と思っていました。」
京太郎「どういうことですか?」
久「勝ったのよ。円がたった3局で1校飛ばして。しかも、この試合では円しか上がってなく、円以外が焼き鳥なのよ。」
さすがに京太郎も驚いた。白糸台がいるにも関わらず、他校を飛ばして勝ったことを。
円は「咲ちゃんを迎えに行きます。人前で話すのは苦手なので、報道陣たちをお願いします。」
久「ちょっと待って。」
円「はい?」
久「これは団体戦だけれど、この状況はあなたが勝ったことになるのだから、報道はあなたに向けられるわよ。」
円「でも、咲ちゃんの場所を知っているのは私だけなので。」
久「」
円「なので、迎えに行ってきます。合流場所は前回泊まったホテルでいいですよね?では、行ってきます。」
久「」和「」優希「」まこ「」京太郎「」
その後、久たちが出て来たくらいに報道陣がやって来たらしいことと、やっぱり円のことも聞かれたらしいが、「本人は今いない」と何度も説明して苦労したのは余談である。
円はホテルに着き、照たちの部屋に向かった。
円「迎えに来ました。」
咲「んっ?」
円「今、起きたのですか?」
咲「あれ?マルちゃん?終わったの?私、結構寝ていたんだ。」
京太郎と同様に勘違いをしているようだった。
円「いや。そんなに時間は経っていないです・・・。」
咲「そうなの? 」
シ~~ン
咲「??」
咲「あっそうだ!私たちの高校は準決勝に出場できたの?」
照「そうだよ。私たちの高校もね・・・。」
咲「お姉ちゃんも?じゃあ、お姉ちゃんと打てる日が来るかもね。それで何位?」
父は「咲の高校が1位で・・・。」
母「照の高校が2位だよ・・・。」
咲「お姉ちゃんが2位?たまたま私たちの高校が1位になったんだ。でも、今度は勝てるかな?でも、私はあんまり活躍していないからなぁ。」
円「・・・・・咲ちゃん、少し勘違いをしています。」
咲「?」
照「えーと。さっきの試合を録画したから見て。」
咲「うん?」
それで円は「咲ちゃん、部長たちに『そっちに向かうのが遅くなる』と電話しておきます。」と咲ちゃんに言って、電話をして、咲は大将戦前半戦しかない録画を見た。
見入る前に咲が「録画時間が短いよ。もしかして、録画失敗なの?」と質問してきた。
照「失敗はしていなよ。とりあえず、見てみて。」と言い、咲は理解不能だった。
照も白糸台に電話をしないといけなかったので、円と外に出て、照は白糸台に、円は清澄にそれぞれ相手が聞こえないように電話した。円と照が部屋に戻った頃に丁度録画(大将戦前半戦しかない映像)が終わって、咲は固まっていた。やっと咲が思考を回転させた。
咲「え~と、マルちゃん?」
円「はい。」
咲「『ほとんど私たちの高校以外は浮いていたけれど、たったの3局で終わらせた』ですよね?」
円「はい。照お姉ちゃんの高校は強いですが、あまりにも他の高校が弱すぎたので、飛ばしてしまいました。大将戦だったので、『全員参加できたので、飛ばしても良いかな?いいよね。』と思っていました。」
照「それって、『私の高校以外は弱かった?』ということ?」
円「はい。」
照「それは否定しない。」
咲「でも、お姉ちゃんの学校はしょうがないけれど、私たちの高校への警戒が増加したよ。これじゃあ、部長たちがかわいそうだよ。飛ばされた人も。」
円「すみません。部長たちにはもっと鍛えます。」
咲「鍛えすぎて、部長たちを自信喪失させないようにね。」
円「はい。」
照「そう言えば、私と打っている時、本気を出していたよね。大将戦の方では素が出ていたよね?」
咲「本当なの?」
円「はい。照お姉ちゃんと打つのが楽しかったので、周りの人への考慮をしていませんでした。大将戦の方は『素を出していた』ことは少々自覚をしていましたので、隠すようにはしましたが、やっぱり気づいていましたか。」
照「うん。一緒に暮らしていたからね。」
咲「私は今、この録画を見て、分かったよ。」
円「はい。」
母「本当は大人しいのだけれどね。」
父「ある一つのことが楽しすぎると、急に性格が変わったかのようになるからね。」
咲「うん。たまに『二重人格じゃないか』と思っちゃうぐらい怖いよ。」
照「私もそう思います。」
母「別に素の性格を隠していることではないけど、他人と接する時は『礼儀正しくしてね。』ということだけだからね。私たちの家族以外だったら、素を出してもいいのよ。あなたを責めている訳じゃないから。」
円「はい。」
咲「私と久しぶりに会った時は『性格をかえたのかな?』あるいは『まだ、他人と接する時は礼儀正しくする事を約束している』のか分からなかったよ。」
照「それは咲から聞いて私も思った。」
円「はい。あくまでも『礼儀正しく』ですから。」
母「私たちには口調を柔らかくしても良いわよ。」
円「うん。分かった。」
しばらくの間、思い出話をしていた。
30分後
父「あっ!ごめんな。結構時間が経ってしまったじゃないか?」
母「そうですわね。そろそろ、あなたたちの高校に帰ったら?私とお父さんが別々に送るから。」
咲&円「うん。」
照「ありがとう。」
そして、照は白糸台高校に、円と咲は清澄高校に戻った。照の方は特に淡から謝られ、咲と円が部屋に着いたら、円は部長たちから報道陣に相手をしてくれたことをたくさん謝った。
部長たちは「いいのよ。」と許してくれた。
この時、咲は「『他人には礼儀正しく』と言うよりも、やっぱり『素の性格を隠している』としているように見える。」と思ったのであった。
清澄高校のメンバーは昨日と今日は大会がないので、昨日は特訓をして、今日は東京見学をしていた。
しかし、円と咲は「休みたい」と言い、ホテルで休んでいた。
円と咲以外は東京を満喫していた。
ホテルでは、
咲「マルちゃん。いよいよ、明日だね。」
円「まだ、準決勝だけどね。」
咲「私、お姉ちゃんと本気で打ちたいなぁ。」
円「咲はここまで本気で打っていないからね。当たれば照お姉ちゃんと打てるよ。」
咲「うん!」
久たちが帰って来て、1日が終わった。
白糸台の方は、1日は打って、他校を研究して、後の1日は自由時間として、のんびりと過ごした。他の高校は・・・要注意人物が一人登場したので、2日間の3/4は猛研究で、1/4は休憩をしていたため、東京見学どころではなかったらしい・・・・・。
そして、翌日、今日の出場高校はそれぞれ控室に集まっていた。久から今日のメンバーを発表した。
久「メンバーを発表したいと思います。今までの特訓を見て、先鋒優希、次鋒和、中堅私、副将円、大将咲です。」
すると、円から質問してきた。
円「あの~。先鋒戦と次鋒戦はいいのですが、2回できるのでしたら、私を2回入れた方が勝てると思いますが?後、大将が咲はあまりよろしくないのですが?」
久「前回の大量失点は否定しないけど・・・私は今大会が最後だから準決勝まではしたいのよね。」
円「分かりました。」
和「私が抜けます。」
久「それだと、全中チャンピオンがいなかった時点で円への警戒が高まるから、私たちへの負担がかかるわ。」
優希「私が」
和「優希はあんまり出ていないじゃないですか。」
咲「私が抜けます。私への警戒が最も薄いので。」
円「そうですね。他校から見れば、『全国では通用しなかった』と思っているはずですから。」
久「そうね。それがベストだわ。咲には不公平かもしれないけれどね。」
咲「大丈夫です。長く休養を取る事も必要ですから。」
まこ「そうじゃな。」
久「じゃあ、先鋒優希、次鋒和、中堅私、副将と大将は円でお願いするわね。」
優希&和&円「はい!」
そして、今日の出場高校はそれぞれ控室に集まっていた。
先鋒戦では東場は3回しか上がれなかったため、点数はあんまり取れなかったが、特訓が効いたのか、南場ではほぼ失点しなかったため、獲得点数とほぼ変わらなかった。
次鋒戦ではそこそこ上がって、点数は増えたが、大幅に増えなかった。全中チャンピオンだから警戒されても仕方ないと思った。
中堅は前回のように大量失点はなかったが、少し失点した。
ここまで円が出ていなかったので、「1回しか出場してこないのか?少しなめられたものだ。」と勝手に思っていなかった。
なぜなら、1人2戦してくることは照がして以来前例はあるが、そのまま連続で出場してこなかったからだった。
この大会は『高得点で何でもアリにした代わりに誰が来るのかは登場してからじゃないと分からないルール』だったのだ。
清澄では、
円「行ってきます。」
咲「行ってらっしゃい。」
久「暴れ過ぎないようにね。」
円「飛ばしても良いけど、大将戦に回ってから飛ばします。」
久「あなたの言葉がだんだん凄いことを言って来たわよね。」
円&咲(あっ!)
円「すみません。失言でした。」
久「謝られても困るわよ。」
円「では、行ってきます。」
千里山女子では、
セーラ「怜、気を付けてな~。」
竜華「トキ、無茶したら、アカンで~。」
フナQ「例の1年生がまだ出てきていないからな。」
泉「先輩が3年生の力を見てつけてください。」
怜「ああ、やったるで~。」
新道寺女子では、
仁美「なんもかんも政治が悪い。」
煌「では、行ってまいりますよ~。」
白糸台高校では、
菫「照は?」
淡「もう行ったよ~。」
菫「早いな。例の1年生がまだ出てきていないから、心配だったのだが。」
淡「大将戦で倍返してやる~。」
亦野「副将戦で出たら、当たらないと思います。」
菫「ああ。さすがに情報が行き過ぎたと思って1回だけにしたのかもな。でも、副将戦で出てきたら、大将戦では誰が出て来るのだろうか?」
尭深「新メンバー登場。」
亦野「それがまた来たら、さすがに笑えないですね。」
菫「まあ、他人事みたいだが、照が頑張ってくれたら、良いのだが。」
そして、
アナウンサー「さて、副将戦前半戦です。優勝候補の千里山女子からは園城寺 怜です。
去年は準優勝でしたが、今年は優勝できるか?九州最強の新道寺からは花田 煌です。」
清澄の控室では、
和「花田先輩!?」
優希「花田先輩だじょ~。」
久「中学が同じだったわね。」
優希「花田先輩、大丈夫かな~?」
和「大丈夫だとは思いますが、心配ですね。」
久「普通はうちの選手を心配する所なんだけれどね・・・。」
アナウンサーの紹介は続いていた。
アナウンサー「九州の力はチャンピオンに通じるかぁ。もう一つの優勝高校の白糸台高校からは宮永 照です。ここで大量得点を取るのかぁ。県予選から勢いが止まらない清澄高校からはダーク選手の掛火 円です。」
小鍛治プロ「ねぇ。そんなこと言っちゃだめだよ。こーこちゃん。」
アナウンサー「なんか、そう呼ばれているから。」
小鍛治プロ「ハァ。」
アナウンサー「白糸台高校の宮永 照を抑えて大量得点を取り、白糸台の天敵とも呼ばれる選手だぁ。そのまま突き進むかぁ。」
怜「よろしくな~。」
照「よろしく。」
円「よろしくお願いいたします。」
煌「よろしくです!」
照「今度は私があなたを抑える番。」
円「お手柔らかにだけれど、無理か。」
照「はい。」
煌「私も全力で行きます!」
怜「あんまり調子乗りすぎると、足元をすくわれるで~。」
円「はい。」
アナウンサー「試合開始~。」
東1局
新道寺 105000点東:親
千里山 107000点南
清澄 78000点西
白糸台 110000点北
怜(ここはフナQがこの東1局だけは『宮永 照は上がらない。でも、逆に情報は少ないが、今までの対局では掛火 円は県予選ではしてはいなかったが、全国からは役満を上がってる。しかも、ダブル役満で上がっている。』だから、宮永照よりも掛火 円に警戒をする!)
煌(自分も飛びませんし、誰も飛ばさせません!)
円「ツモ、国士無双十三面待ちで64000点です。」
照&怜&煌「!?」
怜(ツモ上りやと!円はロンが多いと聞いていたけれど、ツモもありなんやな。しかも、またダブル役満!)
煌(間に合いませんでしたか。)
照(今度はツモで上がったか。)
東2局
新道寺 73000点北
千里山 91000点東:親
清澄 142000点南
白糸台 94000点西
ズズズズ
怜(来たか?)
円(リベンジされる方だね。)
照(リベンジだ。)
煌(すばらです。)
円(能力の加減は私よりも照の方が断然本気を出していなかったなぁ。今回はより本気を出すのか?とりあえず、そこそこにしておこう。)
照「ロン」
照「ツモ」
照「ロン」
照「ロン」
照「ツモ」
照「ツモ」
アナウンサー「6連荘だぁ!さっきの勢いはどこに行ったぁ。」
怜(ずらしても上がるのか。)
東4局 5本場
新道寺 64000点南
千里山 86000点西
清澄 125000点北
白糸台 125000点東:親
煌(そろそろヤバいですね。)
円「ロン、12000点の5本場は13500点です。」
怜(これは2回戦と同じ!)
照(また直撃された。)
円「では、南場に入りますか。」
照(また、素が出かかっている。)
南1局
新道寺 64000点東:親
千里山 86000点南
清澄 138500点西
白糸台 111500点北
円「ロン」
円「ロン」
怜(フナQが言ってた照とは違う『連続上り』。そんなことさせへん。あっ!)
怜は点棒を垂直に立てた。
怜「リーチ!」
円(あっ!これは一発ツモする所だ。)
煌(これはさすがに円でも止められないでしょう。)
怜は牌を横にした。
円 トン
照 トン
煌 トン
怜(よし、これで)
円「ポン」
怜「えっ!」
煌「!」
怜(自分が捨てた牌を鳴きなおした!)
円「ツモ。」
煌と怜はさすがに驚きを隠せなかった。まさか、怜の上がり牌が円の上がり牌とは思っていなかったからだ。
煌(これは驚きましたね。)
その後も、
円「ロン」
円「ツモ」
アナウンサー「なんと、連続上りだぁ。」
怜(この人、照以上の強さやないか?)
そして、照が「ロン」で上がり、また、円が「ロン」で上がって、副将戦前半戦は終了した。
現時点の結果は
新道寺 64000点
千里山 66000点
清澄 145000点
白糸台 125000点
数分後、位置は変わらず、副将戦後半戦が始まった。
結果は円と照の攻防が続いた。
しかも、それぞれロン上がりで狙い撃っていたため、煌と怜は焼き鳥だったが、煌と怜の点数は全く変わらなかった。煌と怜にとってはこれがベストでその隙に狙っていたが、上がり速度が速すぎて、何も出来なかった。
結果
新道寺 64000点
千里山 66000点
清澄 150000点
白糸台 120000点
副将戦が終了して、照と怜と煌は次の人に「大将戦は任せた」と願ったのだった。照は控室に向かった。
この時、円はまだ椅子に座っていた。
怜「いつまで座っとるのや。」
円「えっ?」
煌「まあ、次の人にこの場でエールをしたいのでしょう?分からなくもありませんが、大将戦が始まる前に出た方が良いですよ。では、先に失礼します。」
怜「ほな、またどこかでな。」
円「あっ!いや。」と言ったが、もうその二人はいなかった。
清澄以外はあることに気付かなかった。なぜ椅子に座ったままなのかを。
数分後、アナウンサーが聞こえた。
アナウンサー「そろそろ、大将戦が始まります。大将ではない方はすぐに戻ってください。」
それは多分ではなくても、円のことでしょう。
アナウンサーは「では、紹介します。千里山からは清水谷 竜華です。これから逆転できるかぁ!新道寺からは鶴田 姫子です。九州の底力を見せられるかぁ。」
円(新道寺の大将。新道寺の部長が次鋒戦で上がった数が多かったから、点数はその倍で来るのか。ある意味では楽ですね。)
アナウンサー「次は突如現れた1年生の大星淡。前回は円選手が暴れたため、本領を出せなかったが、今度は出して、暴れるかぁ清澄高校からは」
円(来たか。さて、気合を入れますか。)
アナウンサー「えっ!えーと・・・。はい?」
清澄以外「?」
小鍛治プロ「どうしたの?」
アナウンサーは固まったままだった。
小鍛治プロは選手の名前を見て叫んだ。
小鍛治プロ「えっ!えーーーー。とりあえず、選手の紹介を。」
アナウンサーは目が覚め、「あっ!うん。でも、しなくても良くないですか?」
小鍛治プロ「・・・しないとだめだよ。」
清澄以外の全員はなぜアナウンサーがこんな事を言い始めたのか、理解していなかった。
アナウンサー「そうだよね。とりあえず紹介をします。清澄高校からは副将戦に引き続き、掛火 円です。以上!紹介終了!」
小鍛治プロ「そんな適当に言っちゃだめだよ。私も何を言えばいいか分からないけれど。」
このことにより、清澄以外の全員が理解できなかったことが理解出来たが、驚きすぎて、何も言えなかった。咲と円以外の宮永一家でさえ。要するに、実の姉である照でさえ、驚いた。なぜ驚くか?それは要約すれば、前回戦った人が引き続き戦うとはほとんどなかったからだ。
そして、円は「まだかな」と思いながら、待っていた。
大将の選手は試合へ向かった。
そして、円「よろしくお願いいたします。」
竜華「よろしくなぁ。」
姫子「よろしく。」
淡「よろしく~。今度はぶっ飛ばしてやるから。」
円「よろしくお願いいたします。」
アナウンサー「試合開始~。」
大将戦前半戦が始まった。
東1局
新道寺 64000点東:親
白糸台 120000点南
千里山 66000点西
清澄 150000点北
淡(まずは絶対安全圏で抑えよう。この局は悔しいけれど、譲るよ。点棒がより奪われるよりはね。)
竜華&姫子(副将戦で見せたこの局絶対に止める。)
円(やっぱりかぁ。この能力はすごいけれど、誰かに狙ってすることは出来ないから、流れに任せよう。)
トン
トン
トン
竜華(よし、聴牌。これで上がれば、これ以降のダブル役満は来ない。)
それは姫子も同じように聴牌した。
円(あっ!上がり牌です!これで上がったら・・・。でも、上がり牌だから良いよね。)
円「ロンです。四暗刻タンキ、64000点です。」
姫子「えっ!」
竜華&淡(!)
東2局
新道寺 0点北
白糸台 120000点東:親
千里山 66000点南
清澄 214000点西
アナウンサー「なんと、ダブル役満が新道寺に直撃!これで新道寺の持ち点が丁度0点です。このルールではそのまま続行です。」
小鍛治プロ「これだと、誰かが『ツモ上り』か、新道寺に向けての『ロン上り』をした所で終了になります。まるで県予選の決勝戦のようですね。」
竜華(新道寺のコンボが怖いとは思っていたけれど、コンボが始まる前に飛ばさせるつもりなん!?)
淡(このまま何も出来ないのはいやだよ。サイコロは・・・よし!)
淡「ダブリー」
竜華&姫子「!」
円(淡のダブリーが来たか。どうなるのか見たいから、ここは何もしないでおこう。淡のダブリーは都予選で2回行っていて、必ず、同じだった。となると、この局も都予選と同じになる。)
数十巡後、
淡「カン」
淡「ロン。」
牌を逆回転させて、ドラとカンドラを卓に叩いた。
淡「12000。」
竜華&姫子「!」
円(やっぱりですか。)
東2局 1本場
新道寺 0点北
白糸台 132000点東:親
千里山 66000点南
清澄 202000点西
淡「親をやめる気ないから。ダブリー。」
竜華(またかいない。さすがに、止める!怜~!)
小さい怜(は~い。)
竜華(上りはこれなん?安くない?)
小さい怜(上がらんよりはマシやろ。)
竜華(うん。)
7巡後、
竜華「リーチ」
竜華「ロン。8000の1本場は8100です。」
淡「!」
円(竜華のたまに出る不自然な上がり。しかもリーチしてもカンドラが乗らないことを知っている。牌が見えているとしても、あんまり不自然な鳴きはしない。ということは、条件があるが、怜のように未来が見えていると考えられる。)
東3局
新道寺 0点西
白糸台 132000点北
千里山 74100点東:親
清澄 193900点南
淡(千里山に上がられた!もう少しで上がれたのに!)
竜華(1回上がれたとはいえ、怜を呼べるのはあんまりない。この局は新道寺が上がる。)
円(この局も見よう。)
4巡目、
姫子「ツモ。12000。」
淡(4巡目で上がった。私の絶対安全圏が破られた。ウソでしょう。やるじゃん。新道寺!)
アナウンサー「ここまで大星選手が上がって以来、円選手以外が上がっています。調子が狂ったかぁ。」
小鍛治プロ「いえ、それはないと思います。この場面は県予選でも起きて、その後、上がりまくったのでないと思いますが。それにこの局はあのコンボが出ますし。」
東4局
新道寺 12000点南
白糸台 129000点西
千里山 68100点北
清澄 190900点東:親
竜華(さて、この局は清澄が親だけれど、残念だったやな。この局は次鋒戦で上がった局だから無理やろ。私では無理やったのだからな。)
円(この局は新道寺が上がった局かぁ。さすがに取られっぱなしで取り返したいので、
対抗できるか、勝負してみよう!)
10巡後、
円「ロン。親なので、24000です。終わりですね。」
淡&竜華&姫子「!?」
新道寺 -12000点
白糸台 129000点
千里山 68100点
清澄 214900点
アナウンサー「新道寺を飛ばして、終了だぁ。」
小鍛治プロ「これは驚きですね。新道寺のコンボが出て来るかと思いましたが、あのコンボを止めるとは思いませんでしたし、また、飛び終了するとは思いませんでした。」
アナウンサー「それにずっと清澄高校と白糸台高校が2回戦から決勝戦までずっと戦うのは前代未聞だぁ。」
小鍛治プロ「そうですね。これは今までありませんでした。」
アナウンサー「決勝戦への進出はまた白糸台高校と清澄高校だぁ。」
淡「」竜華「」姫子「」
円「あの~。ありがとうございました。え~と。大丈夫ですか?あの~。先に失礼いたします。」
円は控室に戻って、咲を連れて、母のホテルに避難したのだった。残りの3人は後に戻った。
残った清澄のメンバーはまた、報道陣の相手をして、苦労したのだった。
照は残りのメンバーを白糸台のホテルに行かせ、母のホテルの入口で円たちと会った。
照「円~。咲~。」
円「あっ。照お姉ちゃん。」
咲「お姉ちゃん。」
照「咲たちもお母さんの部屋に向かっているの?」
咲「うん。とりあえず、行こう。」
円「そうだね。」
咲たちは母の部屋に向かった。
照「ただいま~。」
母「お帰り。」
父「照も円もすごいね。」
円「いや~。それほどでも~♪」
照「円は強い。」
咲「ホントだよ。お姉ちゃんを抑えてるよ。」
円「でも、私を抑えたのは咲でしょ。」
照「そうだね。円が私を抑えて、咲が円を抑えているなら、そうかもね。」
咲「でも、私。お姉ちゃんと直接対決してないよ。」
円「順番がそうなっているから、照お姉ちゃんよりも断然強いよ。」
母「そうね。」
咲「あの~。」
円「何?」
咲「家族全員そろったから、一緒に寝たいなぁ。」
円「咲ちゃんのお願いなら。」
父「それだと、他の人に心配をかけないか?」
照「電話で言い訳しておくから大丈夫だけれど、円の方は2人もいなくなったら、大変じゃない?」
円「それなら大丈夫です。今日は向こうで祭りをしているみたいなので、部長に『咲ちゃんが祭りに行きたいみたいだから、そこに行って、他のホテルで泊まってから会場に向かいます。』と言っておきますし、メンバーも電話で決めます。」
父「それなら、大丈夫だね。」
照「それなら、私も電話でメンバーを相談しよう。もう咲ったら、甘えん坊さんね。」
咲「♪♪♪」
母「では、私とお父さんが料理しておくからね。」
咲&円&照「は~い。」
そして、1日を終えた。
翌日、
姉妹で幼馴染だということを知られないために、照が先に会場に行き、咲と円は後から会場に向かった。咲たちは会場で待っていた久たちと会った。
久「おはよう~。」
円「おはようございます。昨日、ワガママを言ってしまい、すみません。」
咲「ごめんなさい。」
円「自分たちは大勢の人に出るのは緊張してしまうので、すみません。」
久「両方ともいいのよ。辛かったけれどね。
でも、咲がワガママを言うなんて、珍しいわね。」
咲「ごめんなさい。」
京太郎「大丈夫だって、ね。」
和「はい、そうです。」
久「さて、話し合ったメンバーを言うわよ。先鋒円、次鋒咲、中堅和、副将円、大将咲ね。」
咲「私が2回出るんですか?」
久「そうよ。弘世はあなたと戦って、1度も上がれなかったから、私とまこ、優希では決勝戦は無理だと思った。でも、円が『咲を大将にしてください。』とお願いしてきたのよ。
大将だから心配だけども、円は『私よりは強いです。』と言い張っているのよ。」
円「はい。」
久「だから、それにしたのよ。私たちは未だに不安だけどね。副将は『円だから大丈夫だろう』と思ったわ。それで決まった。」
咲「はい。分かりました。」
久「では、行ってらっしゃい。」
円「行ってきます。」
咲「頑張って。」
円「はい。」
先鋒戦が始まろうとしていた。
アナウンサー「いよいよ、決勝戦です。どんな戦いぶりがあるのでしょう。まずは、清澄高校は掛火 円です。ここまで来たのは彼女のお陰でしょう。白糸台高校からは宮永照です。再リベンジです。阿知賀女子からは松実 玄です。10年前の阿知賀女子は準決勝で敗退しましたが、今年は決勝戦まで来ました。このまま優勝するか。最後は、永水女子は石戸 霞です。彼女はダーク選手を止められるか。」
円「よろしくお願いいたします。」
霞「よろしくわね。」
照「よろしく。」
玄「よ、よろしくお願いします。」
東1局
永水 100000点東:親
清澄 100000点南
阿知賀 100000点西
白糸台 100000点北
照(次こそ、止める。)
円「ロン、64000点です。」
東2局
永水 36000点北
清澄 164000点東:親
阿知賀 100000点南
白糸台 100000点西
照「ロン2000点」
東3局
永水 36000点西
清澄 162000点北
阿知賀 100000点東:親
白糸台 102000点南
照「ロン8000点」
東4局
永水 36000点南
清澄 154000点西
阿知賀 100000点北
白糸台 110000点東:親
円「ロン、12000点」
南1局
永水 24000点東:親
清澄 166000点南
阿知賀 100000点西
白糸台 110000点北
照「ロン、2000」
南2局
永水 24000点北
清澄 164000点東:親
阿知賀 100000点南
白糸台 112000点西
照「ロン12000」
南3局
永水 24000点西
清澄 152000点北
阿知賀 100000点東:親
白糸台 124000点南
照「ロン、24000」
南4局
永水 24000点南
清澄 128000点西
阿知賀 100000点北
白糸台 148000点東:親
円「ロン、16000点です。」
結果、
永水 24000点西
清澄 144000点北
阿知賀 100000点東:親
白糸台 132000点南
霞(絶門をしてみたけれど、無理だったわね。)
霞「ありがとね。」
照「ありがとう。」
玄「ありがとう、ございます。」
円「ありがとうございます。」
アナウンサー「清澄と白糸台以外は焼き鳥だぁ。それに阿知賀は振り込みもなかったので、全く動かなかったぁ。永水は2回振り込みました。」
小鍛治プロ「最初のダブル役満がなければ、もう少し残ってましたけれどね。」
次鋒戦へ進んだ。
清澄高校では、
久「行ってらっしゃい。」
咲「はい。行ってきます。」
それぞれ選手は交代をした。
次鋒戦は咲が焼き鳥になったが、ほとんど低い点数のツモでけずれたので、あんまり減らなかった。
中堅戦では和は防御に回したので、あまり減らなかった。
副将戦でまた、掛火 円だったので、警戒を強めた。
ルールでは同じ人は2回までだったので、早上がりで終わらせた。
そして、大将戦。
永水女子では、
霞「暴れてきてね。」
小蒔「はい。」
阿知賀では、
晴江「例の人は出てこない。けど、その人以外の人が来るから気を付けて。」
穏乃「はい!」
白糸台では、
菫「照、例の選手は来ないから、決めちゃってくれ。」
照「うん。」
廊下で咲は円に会った。
円「咲の分を残しておいたよ。」
咲「うん。ありがとう。」
円「やっと本気が出せるね。」
咲「うん。行って来る。」
円「行ってらっしゃい。」
アナウンサー「さて、決勝戦大将戦で優勝校が決まります。まず、前半戦です。阿知賀女子は高鴨穏乃です。1位を取れるか。永水女子は神代 小蒔です。このまま優勝出来るか。
白糸台高校は再び宮永 照です。連続上りが始まって、優勝するか。さいごは、清澄高校からは、また!?」
清澄以外「!」
アナウンサー「あっ!すみません。清澄高校からは宮永 咲です。次鋒戦から再び誕生だぁ。優勝取れるかぁ。」
小蒔「よろしくお願いします。」
穏乃「よろしくお願いします。」
照「よろしくお願いします。」
咲「よろしく、お願いします。」
前半戦では、照が連続上りをしていたが、小蒔や穏乃が上がり、咲も少し上がった。
この時、清澄以外は「今まで焼き鳥だったのが、少し上がった!」思った。
それは清澄も思った。円以外の人以上ではあったが、円以下の強さだと思っていたから。そして、後半戦。咲はいよいよ動きだした。
東1局
阿知賀 123000点東:親
白糸台 140000点南
清澄 7000点西
永水 130000点北
穏乃(このままいけば、清澄が飛ぶ!)
小蒔(チャンピオンの連続上りを止めなちゃ。)
照は(このまま咲が何もしなくはない。)
そして、咲「カン。」
穏乃(カン?ドラへの打点上げ?)
小蒔(?)
照(来た!)
咲「ツモ。リンシャンカイホウ対々和ドラ1、8000点です。」
アナウンサー「リンシャンカイホウだぁ。」
小鍛治プロ「この役は珍しい役ですね。」
東2局
阿知賀 119000点北
白糸台 138000点東:親
清澄 15000点南
永水 128000点西
穏乃(あの局はなぜ照ではなかったんだろう?)
咲「リーチ」
穏乃(張ったのか?)
咲「カン」
小蒔(また?)
照(ヤバい、調子が良いみたい。)
咲「もういっこカン。」
穏乃(もう一つ?)
咲「もういっこカン。」
小蒔(3回目のカン?)
咲「ツモ。リンシャンカイホウ三槓子ドラ8、24000点です。」
東3局
阿知賀 113000点西
白糸台 126000点北
清澄 39000点東:親
永水 122000点南
5巡後、
咲「カン、カンもういっこカン、さらにカン。」
穏乃&小蒔(4回連続カン?)
咲「ツモ。四槓子、96000点です。」
穏乃&小蒔「!?」
照(早い!)
アナウンサー「親でダブル役満だぁ!」
東3局 1本場
阿知賀 81000点西
白糸台 94000点北
清澄 135000点東:親
永水 90000点南
アナウンサー「清澄高校以外は浮いていた高校がたった3局で清澄高校は他の3校を抜いて1位に出たぁ!」
咲「カン。ツモ、リンシャンカイホウ」
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咲「カン。カン。カン。カン。ツモ、4槓子で96000点です。」
アナウンサー「なんと、親でリンシャンカイホウで上がりまくって、そのうち、2回は大明槓からのリンシャンカイホウで上がり、南場に入らず、最後の四槓子で3校を飛ばしたぁ。」
小鍛治プロ「これは驚きましたね。」
アナウンサー「なぜ、今まで焼き鳥状態だったのでしょうか?」
小鍛治プロ「はい。今までは手を抜いていたのでしょう。」
アナウンサー「えっと。つまり、言い方が悪いですが、わざと焼き鳥状態だったのでしょうか?」
小鍛治プロ「はい。自分が焼き鳥状態にして、円選手へ負担をかける事で円選手のお陰に見せて、自分への警戒を無にしたのでしょう。」
アナウンサー「それだとリクスが高くないですか?」
小鍛治プロ「はい。最もリクスが高いですが、全国の1回戦までは進出校は1校のみで残りの3校は敗退で、全国の2回戦からは2校までで残りの2校は敗退で、優勝校は1校のみで残りの3校は優勝は出来ないので、敗退しかかっている高校は飛びそうな高校にサポートをする。それを利用したのでしょう。」
アナウンサー「えーと。ほとんど理解不能でしたが、解説ありがとうございました。」
結果、
阿知賀 -50000点
白糸台 -50000点
清澄 550000点
永水 -50000点
アナウンサー「さらに清澄高校以外が飛び同点だぁ。」
穏乃「」小蒔「」←寝ていません。
照(諦めなかったが、円に負けていた時点同じだったかもしれない。)
アナウンサー「よって、優勝校は清澄高校だぁ。」
会場は騒いだ。
清澄では、
円「咲ちゃんしました。」
久「すご過ぎてどう反応すればいいのか、分からないわ。」
その時、気を抜けた。
穏乃「おめでとう。」
小蒔「おめでとうございます。」
咲「ありがとうございます。」
照「おめでとう、咲。」
咲「ありがとう。えっと。」
照「もういいよ。このタイミングがちょうどいいし。」
咲「あっ!決めていたんだ。もう一回言い直そう。ありがとう。お姉ちゃん♪」
円も笑顔だった。
この時、さらりと重大な事を聞いた宮永家とその幼馴染以外の全員は驚いた。
そして、
穏乃「えっと、『お姉ちゃん』ってどういうこと?」
小蒔「そうです。どういう関係ですか?」
咲「えっ。お姉ちゃんはお姉ちゃんだよ。」
照「私の名前は宮永 照で、咲は宮永 咲。私の妹です。」
円「あーー。勝手に自己紹介をしてはいけません。」
咲「あっ!マルちゃん。」
円「あっ。お二人方、姉妹がお世話になりました。アナウンサーでも言っていましたが、私は掛火 円です。えっと、宮永姉妹とは昔からの幼馴染です♪」
この時、宮永家とその幼馴染以外の全員は思考停止した。チャンピオンと無名校の2人の選手が知り合いだとは思わなかった。いや、苗字が同じの2人は親戚か何かとは思ってはいたが、苗字とは異なる人とも知り合いとは誰も思わなかった。
会場の全員が「円と咲が強いのはチャンピオンと打っていたからだ。」と確信した。
その後、咲と円は清澄一行と一緒に長野に帰り、照は白糸台高校と一緒に帰った。この大会で前代未聞を多く出したことと、咲と照は姉妹で、円と宮永姉妹は幼馴染だということをきっかけに無名校で初出場だった清澄高校は一気に知名度が上がった。特に掛火 円と宮永 咲。白糸台高校でも特に宮永 照への知名度が上がった。
全国の個人戦では1位が宮永咲、2位が掛火 円、3位が宮永 照だった。
その後、照は家に帰り、円も宮永家に引っ越して、家族一体となって麻雀で楽しく過ごしました。
完全に原作以外の場面は空想です。