大本営第二特務課の日常   作:zero-45
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 前回までのあらすじ

 深海棲艦本陣と戦いを繰り広げる大阪、舞鶴混成艦隊、その中で突貫した神通は腕を負傷しつつも敵を沈め、次なる獲物を求めて海を疾る、そして戦局は徐々に混迷を深めていく。


 それでは何かご意見ご質問があればお気軽にどうぞ。


2017/10/22
 誤字脱字修正反映致しました。
 ご指摘頂きましたリア10爆発46様、鷺ノ宮様、有難う御座います、大変助かりました。


全てを跳ね除ける異形

 

「別働隊が動き出しました、翔鶴さん達と合流するまで予想では後15分程、提督が目標母艦へ到達するまで同じく15分は掛かる見込みです」

 

 

 ミッドウェー南30海里内で発生している海戦は、現在深海棲艦本陣に大坂・舞鶴混成第一艦隊が接触する事で戦火が広がり、また第二艦隊が外縁に展開していた他の深海棲艦を引き連れる形で進行している為、場が一箇所に集中しつつあった。

 

 その中心付近では翔鶴が大破し、瑞鶴がそれを庇いつつ防空に集中、敵本陣の姫・鬼には榛名と霧島(戦艦棲姫)が接敵、その僚艦達に対しては摩耶、神通、夕立が相手取っている為周辺は混戦の色が濃くなっている。

 

 そして件の雪風型の艦娘も先に戦端を開いていた為に割と場は混沌としつつも流動的な動きにあった。

 

 その為輪島からは精密な指揮が出来ない状態にあり、ヘタな指示で戦線を混乱させない為、現在は基本的に現場判断で戦いを進める形になっている。

 

 また別働隊を率いていた髭眼帯は、戦場の中心で大破状態の翔鶴が居る事で艦隊の動きが制限される事を避ける為に隊を二つに分け、時雨、朝潮、伊168が飛魚(揚陸艇)にて翔鶴の救出に、吉野、古鷹、陽炎、伊58、伊19が元々の目標である艦娘母艦へ向う形で作戦の全体は推移していた。

 

 

「今は上手い具合に戦場が目標母艦から離れた位置になってるけどよ、ヘタしたらこれ吉野さンとこにも敵が流れてくかも知ンねぇから、引き続き警戒は密にやってくれや」

 

「了解です……しかしあの雪風型、さっきからずっと戦闘に参加せずに周囲を伺ってる様ですが、一体どうしたんでしょうか」

 

 

 不知火はレーダーから入ってくる情報をモニタリングしつつも、現在第一艦隊が展開を終えた辺りの様子に首を傾げる。

 

 当初深海棲艦本陣の艦隊は件の雪風型を相手取り戦闘を行っていたが、そこへ第一艦隊が横撃を掛け、戦いは深海棲艦艦隊と第一艦隊という形へと移行していた。

 

 そして雪風型の艦娘はその戦いには参戦せず、たまに仕掛けて来る個体へ対応するという状態で周囲を航行しつつ、第一艦隊と深海棲艦艦隊の戦いを眺めている。

 

 

「恐らく友軍識別信号を確認したから様子見してるんでしょ、あの状態だと彼女はどうしたら良いのか判断は付かないでしょうし」

 

「あぁ? 何だそりゃ、友軍だって確認出来たンならソイツの援護に回るのが普通じゃねーのかよ」

 

「確かに普通なら(・・・・)そうなんでしょうねぇ、でも彼女は現在秘匿作戦に従事していますから、幾ら友軍と言えど本来なら接触を避けるべき立場に立たされている訳でして、更にぃ」

 

 

 モニターに映る赤い雪風型を見つつ、へんたいさは髪を大仰に掻き揚げ、手にしたカップを指でピーンと弾いて『これはいい物ですねぇ』とへんたいほうを褒めていた。

 

 

「……更に、何なンだよ、勿体つけてねぇで知ってる事があンならさっさと言いやがれ」

 

「あーあー、そんなにイライラしているとストレスが元で禿げてしまいますよぉ? もっとこう、ティーを嗜む程度には余裕を以って指揮をする方がいいんじゃないですかねぇ?」

 

「やかましいっ! 人が指揮で一杯一杯になってンのによ、何茶ぁしばいてンだコノヤロウ! ってかいつの間にそんなテーブルとか椅子とか指揮所に持込みやがったンだテメェ!」

 

「あーこれはこの前大坂鎮守府の酒保で購入した物でして、いつでもどこでもティーが嗜める様大鳳に持たせてあるんですがそれが何か? いやぁしかし流石大坂鎮守府ですねぇ、嗜好品の品揃えには並々ならない力の入れ様で、思わずティー装備フルセットを購入してしまいましたよハッハッハッ」

 

「大佐、お茶請けのマフィンです、今日のジャムは以前仕込んだ枇杷(びわ)の物がいい具合に仕上がっていましたので、それをお試し頂こうかと、どうぞ」

 

 

 スパッツの中からヒョイと大きな瓶を取り出したへんたいほうはそれをテーブルにコトリと置く、市販の大瓶に入ったジャムが一体ピッチピチのスパッツのどこに収納されていたのかという突っ込みはしてはいけない、何せそこは艦娘達の不思議な生態の一つであり、永遠の謎であるからである。

 

 そしてへんたいほうのスパッツから取り出された琥珀色のジャムがINしている瓶を受け取ったへんたいさは、その人肌のぬくもりがある瓶の中身をマフィンへ塗り塗りしてクンクンと匂いを嗅ぎ、ふぅむと頷きつつテイストすると『ん~デリシャスです』と呟いて満面の笑みを浮かべた。

 

 

 今も戦いが繰り広げられる戦場がモニターに映る泉和(いずわ)指揮所、そこでは作戦の推移を確認しつつ指揮を執る狂犬(輪島)達と、籐製のフォールディングティーテーセットで寛ぎつつ、小指を立ててカップからティーを飲むへんたいさという絵面(えづら)が展開されるというカオス。

 

 

「おいテメェ……」

 

「彼女の時間はですねぇ、五年前に止まったままなんですよ、輪島クン」

 

「……あぁ?」

 

「外界から隔離され、五年間眠ったままで最近やっと覚醒した、そんな彼女と母艦にあるデータベースは当然当時のままでしょう、例え貴方達が日本海軍の識別コードを発していたとしても、彼女達の持つデータに大坂鎮守府なんて拠点は登録されてませんでしょうしぃ? 舞鶴所属の艦娘全てが当時のままの者だけという事は無いでしょぉ?」

 

「……だからヤツは参戦もせずに様子見してるってのか」

 

「えぇ恐らくは、そして多分ですが、彼女の行動を鑑みますと受けている命令は母艦の防衛だけなんじゃないでしょうか、でなければこんなに敵だらけで勝てる見込みも無い戦況にありながら、未だワイハに向けて進軍しないというのは不自然ですしねぇ?」

 

「って事はよ、当面こっちは深海棲艦相手に注力してりゃ取り敢えずは問題ねぇって訳だ」

 

「普通ならそうですねぇ、と言うよりこの状態だと今回の作戦は不要だったのではと思いますよ? まぁ大坂鎮守府の立場じゃ動かないといけなかったという事情は理解しますがねぇ」

 

「……その辺りは今更言ってもしょうがねぇ、それより今お前ぇ『普通なら』って言ったか? なンかまだアイツに関しての情報があンのかよ、あンなら出し惜しみしねぇでさっさと全部話せや」

 

「ふむ、そうですねぇ、事ここに至っては情報の出し惜しみは確かに得策では無いのかも知れませんが、いいんですか? それを聞くという事は、輪島クンは軍機に掛かる情報に関わるという事になりますよ?」

 

「はっ、ンなの関係ねぇな、必要な情報は今全部聞いておかねぇと部下を殺す事になっちまうかも知ンねぇ、今心配すンのは保身の事なんかじゃねぇンだよ、そンなのは後にどうとでもなる」

 

「情報を君へ漏らしたと、私がどこぞへ言うなんて危険は考えないのでしょうか?」

 

 

 ティーを啜りつつへんたいさが片目をつむり、意味有り気に輪島を見る。

 

 その視線に無言で返しつつも、狂犬の視線は仁科を睨んだままという状態が暫く続く。

 

 そんな無言が暫く続いた後、何かに納得したのかへんたいさはカップをテーブルの上に置き、『それでは』と前置きをしつつもこの事件に絡む、嘗て技本で行われていた『第三世代計画』の概要と、今モニターに映っている雪風型の艦娘に付いて、口元をやや歪めながらも己が知る情報を精査しつつ、それらを口にしていくのであった。

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 大本営技術本部内で進められた『第三世代計画』

 

 それは『艦娘建造に於ける既存技術の向上と改良の為の研究』という論文を元にした、技術検証の為の研究を前身に持つ一連の計画を指す物の総称である。

 

 当時艦娘の絶対数の頭打ちという現象による戦力の限界を抱えていた軍部にとって、艦娘の建造という物は是が非でも人がコントロールし、解決しなければいけない大事と位置付けられていた。

 

 そんな事情を背景に、潤沢な研究予算に理想的な環境の獲得、それを得る為に技本は上層部の意に沿う形で計画を改変させていき、最終的には狂気と混迷を深めた為に上層部がそれらに危機感を募らせ、結局結果も残せないまま深く封印される事となった、それが『第三世代計画』と呼ばれる計画の全容であった。

 

 元々は民間から上がってきた"人造艦娘"という存在を、人間を素体として使用せずに艦娘を使うという形で強化していくという目的で進められていた別部門の計画を併合し、その素体を建造システムの核として、艦種の狙い撃ちを計るというのが最初期に実行された計画であったという。

 

 それと平行して、引き続き人造艦娘を完全な形として完成させ、戦力として利用出来ないかという検証を続ける計画が進められる。

 

 しかしどちらも一定の成果は上げつつも、結果が得られなかった事で一旦全ての研究を整理、後に統括し、改めて建造システムの刷新と、艦娘自体の強化を図るという総合的な研究に至った時点でこの計画には後が無くなり、蓄積したデータをフル活用しての実験を繰り返したのが『最後の計画』と呼ばれる物であった。

 

 どれも似た様で、しかしまったく違う研究が副次的に行われた結果、計画で生み出されたそれらは画一した実験体という者が存在しないという混沌とした物になっていた。

 

 故に実験によって生み出された者達は、通常は〇〇型〇番艦という様に軍で種別される形では無く、元となった艦娘から引用して〇〇型素体と類別される事になった。

 

 

 その計画に投入されたある個体。

 

 大本営一番ドックにて建造されたが、既に艦隊本部には配備済みだった者と被ってしまった陽炎型 八番艦。

 

 彼女は本来別拠点へ異動されるか、予備兵力として教導艦隊への引渡しがされる筈であった。

 

 しかしたまたま技本が研究用の検体申請をしていた時期に生み出された為に、彼女は建造直後技本へと送られる事になった。

 

 

「って事はあの艦娘は、その実験とかで建造されたヤツじゃねぇのかよ」

 

「ですねぇ、元は真っ当な形で建造された艦娘ですよぉ、た・だ・し、彼女は過去も現在も徹頭徹尾真っ当でもまともでも(・・・・・・・・・・)ありません(・・・・・・)がねぇ」

 

 

 口調は変らず、しかしやや面白く無さ気な空気を滲ませながら、モニターに映るそれ(・・)を見るへんたいさはいったん言葉を切り、口を湿らせる為にティーを口に含んだ。

 

 

「どんな薬品を用いても用を成さず、肉体改造を施しても入渠すれば元通り、更には研究用機器を埋め込んでもまともに動作しない」

 

 

 そして今度こそ顔を歪め、不快感を隠そうともせずに向けた視線の先には、資料でしか見た事が無い筈の、それでもへんたいさが忌諱する存在が海を(はし)る姿があった。

 

 

「現代科学の粋全てを跳ね除け、研究全てをあざ笑うかの存在があの雪風(・・)ですよ、特異な体躯に全ての外因を拒絶する何かを内包するバケモノ、それは正に我々科学者が敗北した証としてそこに存在していると言っても過言ではありません」

 

 

 今海に浮んでいる正体不明の艦娘は、嘗て人が手を加えても形を変えなかった、生れ落ちてから現在に至るまで未だ生まれた状態から変らずそこに存在し続ける異端。

 

 それは仁科が言う様に、『第三世代計画』がたった一人の艦娘に敗北したと結果と言えるかも知れない存在であった。

 

 しかしその艦娘は生まれてすぐ過酷な研究に投入されてしまい、繰り返し行われた実験という狂気は心を破壊する事となり、結果として精神的に彼女は変質した存在へと成り果てる事となった。

 

 

 そんな狂気の世界から目的(実験航海投入)の為とは言え救い出した形になった司令官の言葉は、今の彼女にとっては何物にも変え難い言葉として心を占め、実験の日々を生き残るために必要だった装備を無理に装備する形で、今も尚雪風という艦娘は命令遂行の為にミッドウェーの海を漂っていた。

 

 

飛魚(揚陸艇)戦闘域へ侵入、翔鶴さんの回収作業に入りま……えっ」

 

 

 戦域のモニタリングをしていた不知火が言葉に詰まり、同時に夕張がワイプしていたメインモニターの画像を切り替えて現地の様子を映し出す。

 

 

「対象個体が戦域を離脱していきます、これは……母艦の方向? 何で?」

 

 

 様子を伺う様に漂っていた雪風だったが、何故か踵を返す様に急旋回し、北を目指して(はし)り始めた。

 

 それは彼女の母艦がある方向、現在吉野達が侵入しようとしていた技本の特殊母艦が座礁している方角であった。

 

 

「夕張、吉野さン達の現在位置は?」

 

「丁度特殊艦艇に取り付いた処です」

 

「……ちっ、感付かれたか、緊急回線は繋がるか?」

 

「すいません、そっちの機能が使える無線は飛魚にしか搭載していないんです」

 

「くっそ、面倒な事になっちまったけど……護衛は陽炎に潜水艦二人、戦力的には耐えれる戦力差だが……どうするよ」

 

「翔鶴さんを回収した後飛魚(揚陸艦)を現地へ向わせましょうか? 入った報告では応急処置で翔鶴さんの状態は安定している様ですし」

 

「ああ、そうしてくれ、こんなトコでおっ死まれちゃたまったもンじゃねぇかンな」

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

「そんじゃ自分は艦橋、古鷹君は機関部区画へ、陽炎君は外で哨戒、でっちとイクちゃんは爆弾を仕掛け終わったら陽炎君に合流して哨戒ね」

 

「本当に大丈夫なの? 中って警備システムとか動いてない?」

 

「一応索敵用ドローンで探った結果は大丈夫って事だけど、危険なら撤退も考えないとですね」

 

 

 サンド(ミッドウェー)島東側にあるウェルドロン港内。

 

 そこには喫水の関係で本来入港が出来ない中型船が押し込まれる形で座礁し、傾けた船体を海に晒している。

 

 無理矢理進入した為か、それとも五年の年月によって波に押された為か、港の奥まった、西側のやや浅い岩礁に乗り上げる形で存在する船は、特殊な加工でもされているのか、損傷している部分以外は不自然な程綺麗な状態のままになっており、錆と灰色の塗装面が線を引いたかの様にきっちりと分かれた見た目になっていた。

 

 そんな船の甲板には船内へ突入する用意を終えた髭眼帯と古鷹エルの二人が有線で船外の者達と通信しつつ、打ち合わせ中であった。

 

 船は機密保持の関係上特殊な作りになっているのは事前に調べがついており、一旦船内に入ると自力で外へ出るか、誰かが中に入らない限り連絡が取れない状態になってしまう為に、この打ち合わせは以後の作戦に於いて重要な物として自然と密な物になっていた。

 

 

「一応ケーブルは船内に引き込んでおくけど、通信機は松風に繋げておくしか無いから、何かあったら松風から連絡してくれるかな?」

 

 

 カラカラとケーブルをドラムから垂らしながら髭眼帯と古鷹は船内へ通じるドアを潜る。

 

 そこで二人は目配せしだけして別れると、其々は別方向へと歩いて行った。

 

 

 船はやや前方が浮き上がる形で傾斜しており、船尾の一部は浸水した形で座礁していた。

 

 しかし母艦機能が生きているという事は、古鷹が目指すメインサーバーがある後部区画は水中にありながらもそれを免れている筈であり、また強固に作られた船体故に、座礁してからの年月から考えれば船内はまだ綺麗なままの状態を保っていた。

 

 防御面を意識した作りの構造を持つ船にありがちな窓の少ない船体は、風雨による腐食を内部へ及ぼす事も無く、またソーラー発電による蓄電機能が生きている為だろうか、艦内は薄暗くも非常灯による明かりが灯っている為に一応の視界は確保できる状態にある。

 

 

 前方甲板脇から進入し、狭い階段を二度上がって吉野が到着したそこは、やや広い空間に一部ロフト状の区画が設けられた指揮所であった。

 

 室内を見渡せば十数人が着座する為の席が設けられ、また他の場所と同じく経過年数の割には小奇麗な状態にあった。

 

 そして機器の殆どは一階部分の中央に集約する形で配されており、吉野が目指す機器はその中に配置されているのは一目瞭然である。

 

 

「血痕と思われる染みがあっちこっちにはあるのに死体が一つも無い……って事は誰かが処理したのか?」

 

 

 ここまでに至る廊下や室内には、恐らく血による物と思われる黒い染みが幾らか散見されたが、それは移動した形跡も無く、場所によっては血溜まりだったのであろうと予想される痕跡すら残ってはいたが、何故か死体は一つも確認出来なかった。

 

 そんな不自然な状態に首を捻りつつ辿り着いた指揮所の一角、同型艦のデータで確認済みのナビゲーションシートを確認し、端末を見ると、モニターは沈黙したままだが、通電を示すLEDの明かりは一応点いたままの状態にあった。

 

 吉野は夕張から借りてきたノートパソコンと端末をUSBケーブルで接続し、メモを片手にソフトを立ち上げ端末の操作を試みる。

 

 

 ブーンと僅かな振動にも似た音と共にパソコンの画面には数字の羅列が流れていき、OSの立ち上げにも似たプロセスが開始されていく。

 

 次いで高速で流れていくメッセージ、画面に浮ぶそれと夕張が書いたメモとを照らし合わせ、ポチポチと必要な手順を入力していく。

 

 

「こちら吉野、古鷹君聞こえる?」

 

『はい聞こえます、どうぞ』

 

「こっちは現在端末の起動に成功して、保安システムの検索待ち、そっちはどんな状況?」

 

『こちらは現在サーバーに端末の接続をしている最中です、想像した物より随分と小型のサーバーなんですけど、これってもしかしたらバックアップ用のサーバーが分散して配置されているかも知れませんね』

 

「あーやっぱり? んじゃ夕張君が予想した様に、同型艦より結構面倒な改造しちゃってる可能性が高いって事かぁ」

 

『多分そうだと思います、ただバックアップは記録面の事だけで機能中枢はこのサーバーが担っているのは確かだと思いますから、作業が上手くいけば目的は果せると思います』

 

「そうだといいんだけどねぇ……っと、反応が帰って来たよ、うん、こっちは何とかなりそう、んじゃ古鷹君の準備が整ったら始めようか」

 

『了解です、それじゃもう暫くお待ち下さいね』

 

 

 窓も無い室内で一息付きつつ髭眼帯は眼帯を外し、事前に用意していたケーブルをノートパソコンへ接続しつつ、今も尚数字が流れるモニターを見ながら、自身をそれ(・・)へ繋げる準備を始める。

 

 

 そしてその行動は母艦のセキュリティハックの検知に掛かる事になり、作業自体に支障をきたす事は無かったが、海へ出ていた防衛戦力(雪風)を母艦へ呼び戻す事になるのであった。




 誤字脱字あるかも知れません、チェックはしていますが、もしその辺り確認された方は、お手数で無ければお知らせ下さい。

 ただ言い回しや文面は意図している部分がありますので、日本語的におかしい事になっていない限りはそのままでいく形になる事があります、その辺りはご了承下さいませ。

 また、拙作に於ける裏の話、今後の展開等はこっそりと活動報告に記載しております、お暇な方はそちらも見て頂けたらと思います。


それではどうか宜しくお願い致します。



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