大本営第二特務課の日常   作:zero-45
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 前回までのあらすじ

 結局拠点を外国に移し、やる事に対し大幅な修正をする事を決意した吉野三郎、その為の足掛かりと定めたのは南半球ニュージーランド。

 何もかも一からという日々がやたらと増えた仲魔達と共にまた始まった。


 それでは何かご意見ご質問があればお気軽にどうぞ。


2019/02/20
 誤字脱字修正反映致しました。
 ご指摘頂きましたリア10爆発46様、K2様、ヒロキチ様、雀怜様、有難う御座います、大変助かりました。





西蘭島の日々
準備を始めましょう -Again-


 海からの風はやや冷たく、潮の匂いを僅かに含む。

 

 四月となれば桜も散り、葉の緑がやや強くなった日差しを隠す季節。

 

 しかし目の前に広がる世界は気温は同じ程でもやや趣が違い、初夏ではなく初秋を思わせる色合いが果てまで広がっていた。

 

 

 西蘭島と名を改めた嘗てのニュージーランドはこれから吉野達が居を構える関係で、元々あった名称を全て和名に改称する事にしていた。

 

 取り敢えず泊地施設を置く予定のファースオブ・テムズ湾は新造した艦娘母艦八千代(やちよ)が一番初めに入港した事にあやかり八千代湾(やちよわん)と改称された。

 

 湾の最奥には未だ整備中の港湾施設が設置され、仮設の物資倉庫が幾つか建ち並んでいる。

 

 船から降り、壁となっている倉庫群を抜けた先はまだ殆ど手付かずの原野が広がり、ほぼ平地の草原と、疎らに生えた針葉樹林が見えていた。

 

 

「お待ちしていました提督、西蘭泊地(せいらんはくち)、未だ整備中でありますが取り敢えずの活動は開始できる形になっております」

 

 

 母艦泉和(いずわ)から降りてきた髭眼帯を迎えるのは工廠課総括の夕張。

 

 未だ施設の整備を進めている為か、彼女の格好はいつもの制服ではなく、緑のツナギにドカジャンを羽織るという格好でビシリと敬礼をキメていた。

 

 

「忙しいとこすまないね、取り敢えずこの便で人員は全員異動完了となるけど、物資関係はあとタンカー二隻が今週中に入港予定になってるからね」

 

「はい、それに合わせて保管場所は確保済みですので問題はありません」

 

 

 夕張に促されて港を南へ歩いて行く。

 

 八千代湾は南に港、北側へ出れば南太平洋へ至る、幅約15km、奥まで50kmの袋型になっていた。

 

 仮設の港湾施設は旧称ワイタカルルという町へ設置されており、最終的には周辺全てに港湾施設、出撃ドックが配される予定となっていた。

 

 

「現在松浪港(まつなみこう)の施設は仮設の港湾施設と出撃ドック、そして倉庫群だけとなっていますが、最終的に八千代湾最奥の幅25km範囲は要塞化された港になる計画です」

 

「松浪港?」

 

「はい、ここに来た時なんですが、ある程度潮風に耐性があるNZ松が海岸線に群生してまして、それが障壁の様に広がってましたから松浪港という名称にしたんです」

 

「ふむ、まぁその辺り自分じゃネーミングセンスがアレだから君達に任せるけど、周辺の整備が落ち着いたら改めて地図的な物を作成して、名称もちゃんと整理しないといけないね」

 

 

 横に二十棟、縦二列に建ち並ぶ倉庫群を抜け、泊地の敷地予定地となっている場に足を踏み入れた髭眼帯は歩みを止め、目の前に広がる光景を怪訝な表情で睨む。

 

 伐採が終了して切り株がある程度残る草原。

 

 仮設の宿泊用なのだろうテントと箱型の何と言うかブルーなシートでカバーされたハウス群。

 

 それらが小さな広場的な場所を中心に方円状に広がり、何と言うか原始的と言うには少し違う系の珍妙な形の集落を形成していた。

 

 

 見た目は仮設の手作り感満点のそこが、何故珍妙に見えているのか。

 

 それは(ひとえ)に建ち並ぶハウス的な物体の有様が醸し出す雰囲気が原因とも言える。

 

 

 普通にテントしているブツの脇ではダンボール的な構成素材で組み立てられ、ダクトテープだのブルーシートで固定されたハウスの数々。

 

 それからはパラボナアンテナや煙突がニョッキリ生えており、屋根にはソーラーパネルが並ぶという混沌とした見た目。

 

 都心や都会の公園の一部を占拠してそこでコミュニティを形成しちゃうあの光景。

 

 今髭眼帯の目の前にはそんなワールドが広大な原野の只中にポツンと設置されているのが見えちゃったりしていた。

 

 

「……夕張君、これは……」

 

「あー……これはですね、一部の子達が寝起きをする為に作った仮設住宅なんですよ」

 

「仮設って、宿泊施設はまだ作ってないの?」

 

「いやいや、ここから少し先に仮設の宿舎は完成しているんですよ? プレハブですけど」

 

「え、なら何でこんなトコにフリーダムな人達が棲む的なハウスを作っちゃってるワケ?」

 

「あ、提督! やっと到着したんだね!」

 

 

 怪訝な表情を益々深め、夕張の言葉に首を捻る髭眼帯であったが、その後ろでドスンと重量物が落下する音と共に、先行して西蘭入りしていた秘書艦の時雨の声が聞こえた。

 

 

「あぁ時雨君、ご苦労さ……まぁ?」

 

 

 振り返り労いの言葉を掛けようとした髭眼帯の視界には、満面の笑顔を浮かべ、テテテと駆け寄ってくる小さな秘書艦の姿が見えた。

 

 それはいつもの制服に、腰に装備した鉈とマチェットがプラプラと揺れ、何故か毛皮的なブツを羽織った、ぶっちゃけハンターと言うかもう少し原始退行したマタギ的な格好になっている。

 

 そしてテテテと駆け寄ってくる小さなマタギの向こうには、地面に転がった物体と言うかアニモーと言うかぶっちゃけCow的なアレが転がっているのがチラリと見えている。

 

 

「えっと、時雨くん?」

 

「提督提督ここって凄いんだよっ! ホントに凄いんだよっ!」

 

「え、えっとどうしたのかな、ちょっと落ち着こうか? て言うかあのその……向こうに転がっているお牛さん的なアレは一体……」

 

「ここってね、あっちこっちに野生の獲物が目白押しなんだ! それも人を警戒しない凶暴なヤツばかりだから狩りがし放題なんだよ!」

 

「えぇ~……狩りぃ? しちゃってるのぉ?」

 

「毎日ステーキが食べ放題なんだ!」

 

 

 いつもの落ち着いた様とは違い見た目の歳相応にはしゃぐ時雨だけを見れば、それは微笑ましい光景に見えるだろう。

 

 だが今の彼女は物騒な狩猟道具と毛皮に身を固めたマタギである。

 

 更にその向こうでは頭に凶悪なホーンを装備した巨大なモーモーが転がっているのである、正直その対比と絵面(えづら)は髭眼帯がプルプルを開始するのに充分な要素を孕んでいるといえるのではなかろうか。

 

 そんなプルプルを開始した髭眼帯の頭上では、ガサガサと松の枝が揺れる音がする。

 

 

「ぽい?」

 

 

 嫌な予感に見上げると、鳥類と言うかバードと言うか、ぶっちゃけChicken的なソレを片手に松の枝にスパイダーマッ的なポーズでこちらを見下ろすポイヌが居たりした。

 

 

「あーっ! 提督さんだ! もうこっちに着いたっぽい? 夕立今日提督さんに食べて貰おうって晩御飯用の獲物を獲ってきたっぽい! 褒めて褒めて~!」

 

 

 時雨とは違いいつものテンションでポイヌ(夕立)はひらりと松から飛び降りるとテテテと駆け寄ってくるが、その手には〆たばかりと思われるコケコッコがブンブンと揺れている。

 

 それは物凄く不安を煽ると言うか生々しいと言うか、正直そんなの片手に駆け寄ってくるのはどうなのだろうかと髭眼帯のプルプルが三割り増しになってしまった。

 

 

「む、今日の晩御飯はステーキだよ、ほら、そこに牛仕留めてきてるじゃないか」

 

「えー! 晩御飯はからあげに決まってるっぽい! ほらこれでっ!」

 

「ここは譲れない……」

 

「ねーねー提督さんもから揚げ食べるっぽい! ほらほらー!」

 

 

 意地になってはいるが、ある意味はしゃいでる様に見えるくちくかん二人の仕草は微笑ましいと言えなくもないが、一人はマタギ、もう一人は〆た鶏をグイグイと押し付けてくる狩人達なのである。

 

 そんなのにサンドされれば髭眼帯でなくともプルプルするのは当然と言えるのではなかろうか。

 

 結局この後仮設の住宅地にモーモーとコケコッコと共にドナドナされていく髭眼帯は、周りの様子を見てある事に気付くのである。

 

 

 それは以前大坂鎮守府で野外お泊り会を開催した、あのアニモーの森がここに再び出来上がっちゃってると言う事に。

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

「それで? 結局泊地施設整備の進捗はどの程度になってるのかな?」

 

 

 アニモーの森から少し離れた場所でドクペを片手に溜息を吐く髭眼帯は、普通の格好に戻った時雨と夕張と共に小休止しつつ、現況の確認をしていた。

 

 先程ドナドナされたアニモーの森は港の倉庫裏に展開された形で存在し、その周りは伐採待ちと言うか意図的にそのままになっている松林が囲むという形で存在している。

 

 話に聞けばその松林は近日中伐採され、それと共にアニモーの森も解体される予定であり、現在は松林を抜けた位置にプレハプの生活区画と泊地業務を行う簡易施設が少しが完成しているという事であった。

 

 

「地下施設、特に大坂鎮守府にあった封印区画と同等の物を用意するのに手間取りまして、思ったより泊地施設の整備が遅れちゃってるんですよねぇ」

 

「あーまぁあの研究施設って物凄くややこしい事になってたって聞いてるから、それを一から作るのは確かに大変だったろうね」

 

「追加で色々発注されちゃいましたし、それ全部電ちゃんさんとハカセに指示して貰わないと作業が進まないので、二度手間だったんですよぉ」

 

「なる程、専門知識がないと施設が作れないだろうからね」

 

「他にも戦闘指揮所を設置したり、ライフライン関係もそこへ押し込んだりしましたので、地上施設は現在提督の執務棟と付帯施設が少し完成してるって処でしょうか」

 

「執務棟が完成してるんなら取り敢えず業務は開始できるか、なら後はぼちぼち様子見しつつやってく感じで考えればいいかな」

 

「いやいや完成してるのはあくまで提督の執務棟(・・・・・・)だけですから、他の執務関係施設はまだ建設中になってます」

 

「……いや執務棟は完成してるんでしょ?」

 

「はい、提督の執務棟は(・・・・・・・)完成してます」

 

「……提督のってどういう事?」

 

「どういうって、そのままの意味ですが、ご覧になられますか?」

 

 

 夕張の言い回しに髭眼帯の嫌な予感メーターがピコンと反応する。

 

 普通執務棟とは読んで字の如く、執務に関係する諸々を行う為の建物の事を指す。

 

 それはざっくり言えば室内でやるべき業務全般が対象に入り、判り易く言えば現場と呼ばれる物以外の全てが内包される施設と言っても良い。

 

 しかし夕張は「提督の執務棟」という呼称をした。

 

 となればそこは他業務とは切り離された、吉野の専用施設という事が予想がされる。

 

 

 何故わざわざ公務の為の施設を分散する必要があるのか、髭眼帯が行う仕事は大坂に居た時とは違い、ここでは来客への対応は皆無なのだから、ぶっちゃけ書類仕事に各所の代表者へ指示を出すのが精々である筈である。

 

 正直六畳一間もあれば事足りるだろうという業務に専用施設とかどういう事だと、髭眼帯は眉根の皺を深めつつ案内のために先行する夕張の後をテコテコとついていく。

 

 

「あ、そう言えばお茶請けとかまだ買ってないから、途中で買っていってもいいかな?」

 

「それじゃ途中に酒保があるので寄っていきましょうか」

 

「え、酒保はもう完成してるんだ?」

 

「はい、そっちは明石さんの担当ですからこっちの整備とは別になってるんですよ」

 

「そうなんだ、まぁ生活必需品が買えるのは助かるっちゃ助かるんだろうけど、こんな辺鄙な島にまで出店を作るとか、アイツもマメだねぇ」

 

「あ、見えてきたよ、ほらあそこ」

 

「……えぇ~、あれなぁにぃ?」

 

 

 時雨が指差す方向、松林が一部開けたエリアにはポツンと一件のコンビニ的建物が鎮座していた。

 

 鬱蒼とした松林に囲まれた、コンビニである。

 

 何度も言おう、それは良く郊外で見掛ける、舗装された駐車場を備えた街のホットステーションである。

 

 

 それが松林のド真ん中に鎮座していた。

 

 

「えっとコレ……どう見ても〇ーソンって言うか……」

 

「明石酒保本部ですね、店舗の地上区画はコンビニ然とした規模ですけど、地下区画は軍の物流全てを担う物になってるらしいので、港からここまでその手の物流施設とか備蓄区画、後は加工施設も入ってるらしいですよ?」

 

「……なんて?」

 

「え、ここは明石酒保本部で……」

 

「本部ってどういうことぉ!? それって大坂にあるんじゃなかったのぉ!?」

 

「なんでもあっちじゃ色々手狭になったんで、大坂のは物流の中継点にして本部はこっちに引っ越す事にしたらしいですね」

 

「おまぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!? あぁぁぁぁぁかしぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ! 本部ってどういう事だあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁかしぃぃぃぃぃぃぃぃぃ! 港からここまでってどんだけ巨大な施設を地下に作ったんだあかしぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ! てか勝手にお引越ししてくんなあぁぁぁかしぃぃぃぃぃぃぃ!」

 

 

 軍の嗜好品から生活必需品全般を担う明石酒保。

 

 それは比喩ではなくこの組織がなければある意味軍ではまともな生活が送れないと言う程、供給する物品は多岐多量に渡る。

 

 故に生産と備蓄には広大な土地が必要となり、大本営の敷地では手狭になった関係で明石酒保は大坂に居を構える事になったのであった。

 

 だが例のピンクのモミアゲの営業力と商売根性は留まることを知らず、規模を拡大していった結果更なる施設の拡充が必要となった。

 

 そんな折に髭眼帯がお引越し、更にはそこに広大な土地があるとなればもう後はお察しである。

 

 

 松林の中にポツンと営業をする街のと言うか松のホットステーションであるが、それはあくまで現地で消費される分を販売するだけの店舗であり、その地下には超巨大な施設が隠蔽されているという、新明石酒保本部がそこに根を張っていた。

 

 

 鼻歌を歌いながら店へ入る時雨に続き、プルプルする髭眼帯も後を追って入店する。

 

 そして自動ドアを潜る瞬間髭眼帯の耳に聞こえてきたのは、例のファ〇マのテーマであった。

 

 

「ちょっと何で見た目ロー〇ンなのにテーマソングがファミ〇なワケ!?」

 

「いらっしゃいませ、ただ今から〇げくんとファ〇チキが揚げたてとなっております、如何でしょうか」

 

「チキンの揚げ物がむっちゃ被ってるよ!? てかそれ並べちゃいけないヤツ!」

 

 

 最早自重もしない商品ラインナップにビシリと突っ込みを入れる髭眼帯の前には、レジの前で例のロー〇ンクルーのあ〇こさんが着る的なあのユニフォームを着た事務方総括のoh淀が佇む姿が見える。

 

 

「え……なにしてんの大淀君……」

 

「ちょっと大本営から連絡がありまして、暫くの間こちらの業務に就く事になってます」

 

「あー……〇ーソンコラボ、うんまぁ……えっと、大変だね君も……へ~……そっかぁ……」

 

 

 テキパキと業務を進めるコンビニ店員のoh淀、何もこんな松林のド真ん中でポツンと営業する店舗で働く事はないのではと髭眼帯は思ったがそこはそれ、定期的に大本営から下る謎の任務は、何故か彼女達艦娘が逆らえない類の物が時折含まれる為仕方が無いのであった。

 

 

「それで提督、今キャンペーン中で提督用Po〇taカードという物がご用意できますが、如何でしょうか」

 

「何かグイグイくるね君!? てか提督用Pon〇aカードってナニ? 一応提督普通のヤツ持ってるんだけど……」

 

「この機会にこちらの物へ切り替えては如何でしょう、何せ提督用と銘打ったPont〇カードですから」

 

「あ、んじゃ私も今のヤツ絵柄に飽きちゃったから作り直して貰おっかなぁ」

 

「はい、それじゃ夕張さんの分はお作りしますが、提督は如何なさいます?」

 

「提督用なのに誰でも作れるってそれどうなの!? 何か矛盾してない!? ねえっ!?」

 

「取り敢えずノルマをこなさないといけませんので、ご協力して頂けると助かります」

 

 

 結局妙にグイグイと営業を掛けるoh淀の勧めを断る事はできず、髭眼帯と時雨、そしてメロン子三人は揃って提督用と銘打たれたPo〇taカードを作る事になるのだった。

 

 

「何か大淀君に勧められると買わないといけない気分になって、余計な物も買っちゃったんだけど……」

 

「僕もファ〇チキとか〇あげくん買っちゃったから、おやつにこれ皆で食べようか」

 

「もうすぐ提督用の執務棟に到着しますから、そこでお茶にしましょう」

 

「だから提督用Pon〇aカードとか、提督用執務棟とか提督用ってネーミングの物多過ぎないここって……」

 

 

 絶妙にはぐらかされた感のある髭眼帯一行が暫く進むと、松のホットステーションから徒歩五分程の場所に門的な建物が見えてくる。

 

 それは相変わらず松林の中に存在するが、外観は周囲に合わせたのか、それとも誰かの趣味を反映したのであろうか。

 

 天然木材をふんだんに使用したと思われる門の上には瓦屋根が乗り、そこから左右には漆喰で塗り固められた白い壁が延々と続いていた。

 

 ちょっとした和風の豪邸か旅館を思わせるそれは、数寄屋造(すきやづく)りと呼ばれる伝統的な和風工法の造りになった門であった。

 

 

「え~……なにここぉ?」

 

「土地が広く使えますし、周りがNZ松に囲まれてましたから、それを生かした和風の建造物にする事にしました」

 

「いやこれ……しましたってちょっとぉ」

 

 

 髭眼帯が見る門は巨大かつ雅な佇まいになっており、その脇には巨大な木製の板が掛かり、それには毛書でこう記されていた。

 

 

『西蘭泊地司令長官 海軍少将 吉野三郎 書院』と。

 

 

 こうして日本から遠く離れた南半球に上陸した髭眼帯は、泊地施設の有様が予想通りの嫌な予感を伴った造りになっている事に戦慄しつつも、現在完成している箇所を見回る為に暫くは右往左往するのであった。

 

 

 




 誤字脱字あるかも知れません、チェックはしていますが、もしその辺り確認された方は、お手数で無ければお知らせ下さい。

 ただ言い回しや文面は意図している部分がありますので、日本語的におかしい事になっていない限りはそのままでいく形になる事があります、その辺りはご了承下さいませ。

 それではどうか宜しくお願い致します。



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