大本営第二特務課の日常   作:zero-45

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前回までのあらすじ

 現状第二特務課にまともな味覚の持ち主が居ない事が発覚し、失意に落ちる吉野課長に訪れる更なる試練、果たしてそれは……


 それでは何かご意見ご要望があればお気軽にどうぞ。


2018/03/01
 誤字脱字修正致しました。
 ご指摘頂きました坂下郁様、じゃーまん様、有難う御座います、大変助かりました。


とある軽空母の苦悩と戦国ファンタジー

 軽空母龍鳳の朝は早い。

 

 大本営という軍の中枢で深海棲艦という異質を抱えた第二特務課は、数々の制約と特殊な立ち回りを要求される。

 

 作戦遂行時の連携から始まり課内での訓練、そこには艦娘だけでは無く深海棲艦上位個体も含まれる性質上避けては通れない諸々の事情を孕んでいた。

 

 そんな特殊な環境は日常にも侵食している、顕著な例を挙げると食事等。

 

 

 大本営では基本食堂施設に入っている"間宮食堂"や、夜間限定ではあるが鳳翔が営んでいる居酒屋等を利用して食事を採るのが一般的で、その他では注文数がある程度以上必要ではあるが、仕出し弁当を頼む事も可能である。

 

 そんな環境で、話こそはある程度知られているとはいえ、深海棲艦である彼女達が大手を振って食堂施設を利用出来る程彼女達(深海棲艦)は受け入れられている筈も無く。

 

 

 そんな現状では必然的に、彼女達は自炊という手段に頼るしか無く、さりとて料理といっても経験上良くて焼き魚、ヘタをするとオレ・オマエマルカジリの様な、魚を頭からバリムシャな彼女達を尻目に、自分達のみ食堂を利用するという程第二特務課の艦娘達は薄情では無かった。

 

 そんな訳で第二特務課では食事に関しては自炊で、手の空いている物が持ち回りで作っていたのだが、ここでも多少問題が起こっていた。

 

 先ずは料理が出来る者が少なかった、妙高、加賀、時雨、夕張、この四人は人の食べれる物は作れたが、しかし時雨は何故か芋をバナナの葉で包んで蒸し焼きにするとか、どこから手に入れたのかは謎だが鹿肉を熱した石の上で焼くというバーベQ、又は熱した石ころを椀に放り込んで作る味噌汁等、ワイルド且つジビエちっくな(野生料理)料理を作っていた。

 

 夕張は主に湯をINして数分待つ、若しくはレンジにINして数分待つ、そんなINして待機系の料理しか作れず、まともに思われた加賀も、吉野との会話で発覚したサルミアッキカレーという爆弾が問題となり、料理を任せるには非常に不安が残った。

 

 そうすると、他の者の手を借りたとしても、それを管理し、尚且つメインの料理を作れるのは妙高のみという事になってしまい、平時に於いては事務方(じむかた)の仕事を一手に引き受け、更に十数人の三食も手掛けなければならないというオーバーワークを強いる結果となってしまっていた。

 

 これは平時に於いてもそうだが、基地を離れ作戦に従事する際とてもマズい事になる。

 

 極限の精神状態、平時よりもカロリーを必要とする環境、そんな中、船という特殊な環境の中満足に三食を回せる事は難しく、また、戦意高揚という精神面に於いて、前線では数少ない食事という精神的支えを疎かにする訳にはいかない。

 

 前回の出撃時は、結果として電撃作戦という形になり、食事は船内で二回、何れも握り飯に味噌汁という質素な物であった。

 

 実際、料理が出来るというスキルがあっても船内の特殊な器具を使って、限られた時間でとなると、流石の妙高でもそれが精一杯だったのである。

 

 

 そんな問題が噴出していた時に彼女、龍鳳がリンガより着任した。

 

 

 龍鳳型軽空母龍鳳

 

 元は潜水母艦という艦種であり、本来ならば潜水艦が作戦に従事する際、前線基地や作戦海域に於いて食料や戦闘物資を補給する為に活躍した補助艦艇である。

 

 前世では、航空母艦の喪失が相次ぎ苦しくなった空母事情の煽りを受け、飛行甲板を乗せ軽空母として改修された彼女は、戦争末期にあちらこちらの戦場に駆り出された期間が割りと長く、補助艦艇より前線を渡り歩く事が多かった。

 

 しかし艦娘という存在に生まれ変わった際、前世とは違い前線では正規空母が的確な運用がされ、また軽空母という面に於いても数多くの者が従事していたので、長らく潜水母艦として影ながら戦線を支えていた。

 

 潜水母艦という艦種も相まって、補給というのがメインの仕事となり、その中でも特に給糧という作業が多く、また本人の性格故か、やるならとことんという事で間宮や伊良湖、果ては鳳翔にまで師事し、料理の腕前は言うに及ばず、ちょっとした店舗規模の物なら一人で回せる程の技量も身に着けていた。

 

 

 そんな彼女がこんな第二特務課へ着任したのである、後は説明をしなくても事の顛末は知れた話であった。

 

 

 そして今日も龍鳳は、第二特務課の面々が起き出す前に、台所で朝食を作り、諸々の用意をしていた。

 

 

「味噌汁の用意は出来ましたよ、後は煮物の盛り付けでもしましょうか?」

 

 

 そんな彼女が来たからといって全てを押し付けられる程妙高の責任感は軽くなく、逆に自分の仕事を押し付けたという思いから事務方(じむかた)に支障が無い程度ではあるが、龍鳳と共に今も台所に立つ事は少なくない。

 

 また、他の艦娘も毎回では無いものの、手の空いた物は手伝いに現れ、時間が許せば料理の事について龍鳳へ質問したり、自分が作った物の感想や意見を求めるというというのが常態化していた。

 

 そんな微笑ましい彼女達を見て、龍鳳は自然と笑みを(こぼ)した。

 

 初めて第二特務課の主である吉野三郎と邂逅した際、その余りにも事前のイメージとは乖離した姿と態度。

 

 何を言っても最前線で生まれ、そこで生きてきた彼女である、根っこは武闘派であり、提督という存在はイコールとして斉藤信也という"海の(おとこ)"であった故、気分は当然良い物では無く、更に超が付く程の虫嫌いであった為、あの吉野が被っていた『昆虫を想起させる造詣』が更に彼女の不安をより一層煽っていた。

 

 

 そんな彼女が着任して暫く、割と沈みがちな龍鳳を何かと気遣い接する艦娘達、そして実際に接してみれば、やや軟派という印象は受けても気さくで、気遣いも出来る男だった吉野を見て、龍鳳も徐々に第二特務課に溶け込んでいった。

 

 

 またこのリンガから来た軽空母は、炊事洗濯の様な『おさんどん』にだけ特化された艦娘では無かった。

 

 斉藤信也少将が言った『第二特務課に必要な能力を持っている』と称された彼女の力は、日常の艦隊運用だけでは無く、戦場でも遺憾なく発揮されていた。

 

 

 本来軽空母、それも龍鳳型と言えば、軽空母の中でも艦載機の搭載数は並であり、装甲や火力も低くは無い物の突出した訳では無く、更に燃費自体悪いという中々使い勝手の悪い存在であるのは間違いない。

 

 しかし龍鳳という艦娘は、最前線リンガでは第一艦隊に編成される事は無かった物の、多くの作戦に於いて艦隊に編入されていた。

 

 それも相手とする艦隊が大型艦を擁する、戦艦重巡を含む所謂『重い編成』であればある程彼女が艦隊に入れられる率は高く、またそれに応える様に戦果も上げていた、それも主に『大物食い』と呼ばれる戦艦を沈めた数が異様に多かったのである。

 

 その艦載機運用法は特異で、総搭載機数は劣るものの、隼鷹・千歳に次ぐ機数を誇るという第一スロットを艦攻で埋め尽くし、それを発艦させた後は超低空、水面に触れるのでは無かろうかという高度で敵へ切り込ませ、近距離からの雷撃、更には遅延信管を搭載した魚雷を反跳爆撃の様に水面に放ち、多くの大型艦を沈めてきた。

 

 その艦載機の扱いは秀逸の一言で、ただ突っ込ませるだけでは無く、巧妙に飛行ルートを選定し、味方の影すら利用して、そして機がくれば猛攻を仕掛ける。

 

 

 第一スロットの搭載数は多いが、変わりに他のスロットは並以下というハンデ故に、それを最大限に生かせる運用を模索した結果、軽空母でありながら、攻撃に特化した戦いをせざるを得なかった彼女。

 

 空の守りも勿論だが、ここ一番で力を欲する、『戦術的勝利』では無く、相手を『殲滅』して敵を鹵獲しなければならない第二特務課にとって、大型艦に止めを刺せる者は多いに越した事は無い、それが空からの攻撃で成せる者ならば尚更。

 

 龍鳳型軽空母一番艦龍鳳

 

 南の武闘派少将が寄越した艦娘は、第二特務課に属する他の者に負けず劣らず、その存在は異質な物であった。

 

 

 さて、そんな武闘派癒し系艦娘である龍鳳であるが、日課になりつつある夕食の仕込みをしていた際、ここの給糧施設、つまり台所に於いてずっと思っていた不満というか、使い勝手の悪さについて考えていた。

 

 彼女は先に述べた通り、本気になれば小さな店を一人で回せる程には能力が高く、一航戦含む十数人居る第二特務課の胃を満たす料理を、量だけで無く味の面に於いても満足させる自信があった。

 

 しかしそれは設備が彼女の能力を生かせる程の物であった場合であり、幾らその道のプロであってもフライパンの一つや二つでフルコース等作れはしないのである。

 

 要するに、今龍鳳の腕を以ってしても第二特務課秘密基地の調理装備では、とりあえずの物は用意出来ても本人が納得する物が作れないのであった。

 

 今までは着任したてであり、提督という存在自体に近寄りがたい雰囲気と遠慮が先行し、その辺り気を回す余裕が無かったが、時間と共に課に馴染んできた今では自分の仕事に対し完璧を求める余裕が生まれ、それに対する環境への不満が沸いて出てきたのである。

 

 

 そんな訳である日、夕食の仕込みを早々に済ませ、台所にある設備や道具の改善の相談をする為に彼女は執務室を訪れていた。

 

 

「こんにちは~ すいません提督いらっしゃいますかぁ?」

 

 

 そう言いつつ踏み込んだ場所は少し豪華な事務室、そんな言葉が似合う空間にはボリボリと何かを噛み砕きつつ、赤青鉛筆片手に書類を斜め読みにする、競輪場にたむろする予想屋のオッサンの如き加賀と、テキパキと書類を選別する妙高の横には何故か朱肉の皿をガッチリ構えた(空母棲鬼)が見えた。

 

 

「あ、龍鳳さんどうされました? 提督なら今ちょっと席を外してらっしゃいますが」

 

 

 妙高が言う様に、部屋の主である吉野の姿は見当たらず、ボリボリという咀嚼の音と、珍妙な格好で朱肉の皿を構え、これから夜戦でも始めるのかという鬼気迫る雰囲気の(空母棲鬼)の殺気だけが妙に執務室の空気をおかしくさせている。

 

 

「えっとぉ、ちょっと相談事があったんですが…… 提督がお戻りになる時間は判りますでしょうか?」

 

「あ~ それなんですが……」

 

 

 妙高が問いに答えようとした時、後ろで『ガシャリ』と金属が擦れる音が聞こえ、それに驚き振り向いた龍鳳の目の前には何と言うか、全身が真っ黒な出で立ちの何かが立っていた。

 

 その姿は、自身の艤装装着時と同じく肩には大袖(おおそで)(礼板と呼ばれる板状の物を紐で連結した装甲)が両肩に付いた、各所ゴツゴツとしたプロテクターが埋め込まれた黒い皮スーツ。

 

 そして頭部はヘルメット……と表現するには難しい、ぶっちゃけ大鎧を装着した武者が被る兜の如き造詣のナニカを被った不審者が立っていた。

 

 

「ピイッ!?」

 

 

 奇妙な悲鳴を上げ飛び上がる龍鳳を暫く眺め、その黒い珍妙な、ぶっちゃけ鎧武者ちっくな何かは、訝しむ艦娘の視線の中、ガシャガシャと課長執務机に向かい、(おもむろ)に腰掛けた。

 

 

「て……提督?」

 

 

 妙高の問いに、恐らく彼女を見ているのであろう鎧武者は、ボリボリと頭を掻く仕草をしたが、その行為は兜を掻くだけの物だと理解したのか、(こうべ)()れ、深い溜息と共にくぐもった声が唯一ヘルメットと判る口元から漏れ出てきた。

 

 

「ただいま……」

 

 

 そうして色々、それはもうあれこれ聞きたいであろう艦娘達の視線から逃げる様に、鎧武者は執務を開始しようと書類を手に取った。

 

 

「……何故サムラ○ダー?」

 

「ちょっ!? 何で加賀さんそんなマイナーネタ知ってるかなぁ!?」

 

「いえだって…… それ、サ○ライダー」

 

「指刺すのヤメテ!? 提督心が痛いのっ!!」

 

 

 ゴシャッという重々しい音と共に机に突っ伏す鎧武者、それは対爆装備を身に纏った第二特務課々長、吉野三郎(28歳独身サム○イダー)であった。

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 カリカリとペンの走る音が執務室を支配する。

 

 時刻はもう17時近く、そろそろ就業時間も終わりに近い頃。

 

 

 そんな執務室の吉野の脇、龍鳳はとても複雑な表情で椅子に腰掛けていた。

 

 視線の先には相変わらず張り詰めた雰囲気を漂わす朱肉の皿を構えた(空母棲鬼)、そして黒い鎧武者がペンを片手に事務仕事に精を出していた。

 

 どこの世界の軍事施設に…… いや、どんな場所であってもこんな戦国ファンタジーな事務風景が他にあると言うのだろうか。

 

 

 判り易く説明すると、モダンな執務室で豪華な机に腰掛けた鎧武者がダンビラの変わりにペンを握り書類と格闘し、その脇では朱肉の皿を構えた空母棲鬼を小姓の様に従えてるという訳の判らない戦国ファンタジーな事務風景を龍鳳の前に見せていた。

 

 

「あ……あのぅ……」

 

「あ、済まないねぇ、もうすぐ終わるから待っててくれるかな?」

 

「……はい」

 

 

 詳しく聞けばこの鎧甲冑、先にも言った様にXなライダーに代わる対爆装備であるそうな。

 

 それを今、何故着用したまま吉野が事務仕事に従事しているのか、それは正式採用の装備として運用する為、内蔵されたバッテリーや生命維持装置の運用テストをしつつ、着心地や取り回しを確かめる為にこんな有様になっているという。

 

 その装備は着心地を考慮した結果、吉野の私物であるバイク用品から作られるという大きなお世話がもたらした本人にしてみれば悲劇の結果がコレであり、そんな悲壮感漂う鎧武者に周りの艦娘は掛ける言葉も無く、さりとて無視するには異様な雰囲気がもたらす空気が執務室を珍妙な戦国ファンタジーへ変貌させていた。

 

 

 そして相談があるとたまたま執務室を訪れた龍鳳だが、用事があると茶を濁して退散するという事も出来ない律儀な性格故、彼女が一種被害者という形で鎧武者の傍で待機するという事態になっていた。

 

 

「ただいま~ 今日の訓練終わったわ……よ……」

 

 

 そんな執務室に、訓練を終えた陽炎が報告書片手に踏み込んだ。

 

 

「ご苦労さま、報告書貸してくれるかな? ついでに判押しちゃうから中身確認するよ、まぁそこに腰掛けて、妙高君悪いけど陽炎君に麦茶お願い~」

 

 

 そう言って手を差し出す鎧武者、被害者第二号誕生の瞬間であった。

 

 

 手にした報告書片手にフンフンと頷き、内容を確認する鎧武者、脇では微妙な表情を浮かべ並んで座る龍鳳と陽炎、そして何故かフンスと朱肉の皿を構える(空母棲鬼)

 

 秩序の保たれた異空間がそこにあり、妙に近寄りがたい雰囲気があった。

 

 

「ねぇ龍鳳、司令のアレ、何?」

 

「それがですね……」

 

 

 怪訝な表情で吉野の有様を龍鳳に問う陽炎、説明も無しに座らされ、平然と目の前でそんな格好のまま事務処理をされても謎だらけなのは当然だろう。

 

 どこの世界に訓練の報告に来たら、その上司が戦国武将なナリの鎧武者になってたというトンチキな状況があると言うのだろうか。

 

 多分目の前でそんな状況を見るより、話を聞くだけの方がネタとして笑える分マシという物だろう。

 

 そんな龍鳳と陽炎の目の前では、恐らく真面目な顔をしているのであろう、兜をウンウン前後させつつ吉野が幾つか質問を投げていた。

 

 格好が時代錯誤が行き過ぎ、攻撃的である以外至極まっとうなのが余計にタチが悪かった。

 

 

「すまん邪魔するぞ、そろそろ夕餉(ゆうげ)の時間なんだが、台所に誰も居なくてな、龍鳳はもしやここに……」

 

 

 そんな場所に艦隊旗艦長門が現れるというコンボ、確かに普段から人の出入りはそこそこある執務室だが、終業間近の時間帯にこれだけ人が訪れるのは珍しい事であった。

 

 まぁその原因の殆どは間違い無く執務机に腰掛ける鎧武者にあるのだが。

 

 

「……誰だ?」

 

「自分です」

 

「……提督か?」

 

「はい」

 

「……そうか」

 

「……はい」

 

 

 暫く無言で鎧武者を見つめる大戦艦、日本が誇るビックセブン。

 

 鋭い視線を吉野に投げ掛け、何かを考えてる様子であったが、何度かチラチラと視線を外しては腕を組み、終いには顎に手を当てうんうんと頷き始めた。

 

 

「……何か?」

 

「いや、提督よ、それ…… どこで売っていた?」

 

「はい?」

 

 

 ビシリと鎧武者に指を刺し、至極真面目な相で世界のビックセブンは予想外の言葉を口にした。

 

 

「いや非売品と言うか、夕張君謹製のブツなんですが……」

 

「ほぅ? 夕張が? そうか、成る程……ふむ」

 

「それが何か?」

 

 

 物凄く嫌な予感がした吉野は、兜ちっくなメットの中で眉を顰めていた。

 

 

「いや、もしアレなら私も作って貰おうかなと」

 

「ナンデ?」

 

「カッコイイでは無いか」

 

「それ着て何するの?」

 

「うん? 戦艦が戦場(いくさば)でする事と言えば決まっているだろう?」

 

「チョットヤメテ!? そんなビックセブン痛くて見てらんないから!!」

 

「なんだと? ずるいぞ提督! 装備を独り占めにするつもりか!」

 

「誰かーーー! このナガモンなんとかしてーーー!!」

 

 

 こうして第一次鎧武者Vsビックセブンの醜い争いが執務室で勃発し、止めに入った加賀が長門を羽交い絞めにした際、口にサルミアッキを放り込むという暴挙に及び、涙目でナガモンが床を転げまわるという地獄絵図が展開される。

 

 

「リンガに帰りたい……」

 

 

 そんなカオスな情景を眺めつつ、やっと第二特務課に馴染んだというのに別の意味で不安に苛まれ、再び目のハイライトを薄くした軽空母がそこに居たという。

 

 

 




 誤字脱字あるかも知れません、チェックはしていますが、もしその辺り確認された方は、お手数で無ければお知らせ下さい。

 また、拙作に於ける裏の話、今後の展開等はこっそりと活動報告に記載しております、お暇な方はそちらも見て頂けたらと思います。


それではどうか宜しくお願い致します。

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