硫黄島に輸送完了
父島行くよー!
父島へ回航を始めた護衛任務部隊。
そこに突如父島艦隊からの無線が…
硫黄島への揚陸が終わり任務部隊が父島へ回航を始めた時だった。
『こちら父島守備艦隊、護衛艦きりしま!父島東方からの敵航空機集団と思われる反応を確認、当艦隊は迎撃態勢に入る!』
突如飛び込んできた無線は父島へ敵の大編隊が来襲しつつあることを告げた。
「部隊指揮官了解した、何機編隊がわかれば知らせ!」
『およそ120機、距離350km。
軽空母千代田から零戦21機が発艦予定!』
守備艦隊としてイージス艦や艦娘の一部を残しておいたのが幸いか、多勢に無勢ながらも1対6の割合で艦載機が迎撃にあたるようだ。
「群司令、艦隊を最大戦速で父島へ向かわせましょう!」
「うむ、そうしよう!」
俺はこの任務部隊の指揮官たる第1護衛隊群司令にリコメンドし、艦娘にも指示を飛ばす。
「空母は戦闘機隊の発艦準備を行え!
加賀を除いた各艦は出来次第発艦、父島まで150キロほどだ。
ぶっ飛ばして敵の艦載機より先に到着し、味方と父島を守るんだ!」
「「了解ッ!!」」
「お、おい菊池3佐そんな勝手に…!」
俺の采配に思うところがあるのか群司令が口を挟む
「私の部隊ですから当然の事をしているだけです、この艦隊防空用に『加賀』の戦闘機隊は残してありますのでご安心を」
「勝手に物事を進めないでほしい。指示はこちらから出すからあまり走り過ぎないでもらいたい!」
「しかし群司令、敵は待ってくれません。
先手を取られたのです、それを挽回すべく努力しなくては!」
どうせ発艦させるんだ、手順だけの命令なんて待ってられるか。
「迎撃機隊発艦しました!」
「よし!撃ち漏らしはするなよ、言わずともわかっているだろうがな」
150キロという距離を零戦はあっという間に翔ける。
20分程で父島上空に到着、敵の空襲前に滑り込みで迎撃態勢を取ることができた。
「父島の艦娘の指揮は千代田か伊勢に任せる、可能なら護衛艦の航空管制支援も受けろッ!秋月と大淀はその対空砲火をもって敵艦載機を殲滅しろ!!」
『『了解ッ!!』』
父島にいる艦娘に大まかな指示を出し、細かい部分は向こうに一任する。
遠くの人間にとやかく言われるよりも現場の艦娘に任せた方が都合がいいだろう。
レーダー画面と作戦支援端末を睨みながら彼女たちの迎撃成功を祈る。
(頼むぞみんな…!)
※※※※
父島沖
父島守備艦隊
「『きりしま』こちら戦艦伊勢。
対空砲火はばら撒けますが艦載機の邀撃管制支援や対空ミサイルとかはお任せします!」
伊勢の丸投げなお願いは護衛艦側でも受信された。
「ラジャー、なお敵は大まかに3つの編隊を組んでいる。手前から1つ目は中高度の戦闘機、2つ目は低高度の雷撃機、3つ目は高高度の急降下爆撃機と思われる。
どうだ、いけそうか?」
「それさえわかればこっちのものです!千代田、大淀、秋月も準備はいい?!」
「「バッチリです!!」」
分艦隊の防空を担うのは皆優秀な艦娘である。
この守備艦隊には艦娘も分艦隊として残してあり
伊勢、千代田、妙高、大淀、秋月、朝潮、満潮、黒潮、親潮
先日の『父島艦隊』の無事なメンバーを揃え、軽空母ながらも優秀な千代田や航空機キラー秋月・大淀も随伴。
妙高や大淀といった巡洋艦による対空砲火も期待できる。
秋月以外の朝潮・陽炎クラスは対空火力がやや見劣りするものの、この日の為に現代戦の座学と演練をこなした彼女たちはゲームで言えばLV.1の秋月と同等以上のポテンシャルを秘めていた。
「にしても…」
伊勢は防衛対象の一つである補給艦やタンカーを見た。
補給艦にはこの時の為に突貫で設置したCIWSが空を睨み、12.7mm機関銃には隊員が張り付いていた。
輸送艦の上甲板には輸送していた陸・空自の対空ミサイルが展開し、何もせずやられるくらいなら足掻いてやるぞという熱意が感じ取れた。
「補給艦にもCIWSが付いて、輸送艦は便乗していた対空ミサイル車両が守ってくれてきっと心強いでしょうね」
同じく見ていた朝潮がやや嬉しそうに言う。
「アンタ身内のフネ以外の心配しなさいよ、民間のタンカーなんて丸腰な上に油積んでるんだから。
客船は油積んでないから多少気分はマシでしょうけど同じく丸腰よ?」
「満潮の言う通りね。
もしこれが入港してたり投錨して動けない状態だったら確実に沈められるわね」
満潮の指摘に伊勢が同意する。
幸い守備艦隊は島の西にある港の反対側、つまり敵編隊から見て島の手前側におり島への被害は最小限にできる位置だ。
だがそれは艦隊に敵の攻撃が集中する事を意味する。
「伊勢こちら『きりしま』、迎撃機が会敵する前に対空ミサイルを使う、戦闘機隊に伝えてくれ!」
「了解しました…退避完了、
グリーンレンジ!」
伊勢から戦闘機隊の退避完了が伝えられ、
イージス艦『きりしま』や『ふゆづき』から対空ミサイルが斉射される。
「うっひょ〜!護衛艦の時に沢山撃ちたかったのよね。
やっぱVLSとか増設したいわねぇ〜!」
「あの伊勢さん、それは『日向』さんが改になった時の台詞のパクr…」
「大淀さん来ましたッ!
敵機左90度、200(20km)!」
伊勢の発言へ突っ込もうとした大淀に秋月が敵機視認の報告をする。
「150(15km)になったら主砲の三式弾、及び高角砲を撃ちます!
護衛艦も同じく開始、そちらは主に低空の雷撃機を。我々は急降下爆撃機に弾幕を張ります!」
「了解した、高高度には主にミサイルを使用する。間違えて的にならないように戦闘機隊に伝えておいてくれ!」
対空戦闘のプロである秋月が他の艦娘に指示を飛ばし、護衛艦側と最後の調整を行う。
「対空戦闘ならこの秋月に
お任せくださいッ!」
……
駆逐艦の秋月が戦艦の伊勢や重巡の妙高を差し置いて指揮をするのはどうなのかという意見も硫黄島回航前にあったが、提督の後押しもあってすんなり収まった。
『秋月型は対空戦闘のプロだ。
単純な対空火力では大淀や妙高に劣るかもしれない。だけど餅は餅屋と言うように特化した技術と才能は他の艦娘には真似できないはずだ。
もし敵機が現れても秋月なら護衛艦とも協同して対処できると信じている。
照月も残してやれないのは可哀想だが、そこは長女たる秋月の見せ場だ。
今度こそ、守りきってあげるんだぞ』
秋月は瞳を静かに閉じ意識を集中させる。
瞳の裏に浮かぶ大切なもの…。
姉妹、仲間…。
そして最期の戦い。
『エンガノ岬沖海戦』
小沢治三郎中将率いる第一機動部隊は米軍の空襲に晒され、主力艦は壊滅。
瑞鶴、瑞鳳、千歳、千代田、伊勢、日向、多摩、五十鈴、大淀、初月、秋月他4隻の艦隊は奮戦虚しく敗北。
秋月は最初に撃沈され防空駆逐艦としての役目を果たせず散ってしまった。
だが『今度』は守りきるのだ。
千代田、伊勢、大淀…そして朝潮、満潮、黒潮、親潮。
敵機が狙うはタンカーや非戦闘艦、父島の施設や民間人。
(こうして再び駆逐艦としての人生を迎えたのには意味があります!)
「皆さん、上空の急降下爆撃機を狙います!今度はこの秋月、沈みません!」
「了解致しました!
この大淀、元連合艦隊旗艦の実力をお見せします!」
二人のやり取りに艦娘と護衛艦の雰囲気が緩む。その間に戦闘機隊が敵編隊に攻撃を仕掛け、青い空には機銃の火線と墜落する敵機が生み出す黒い飛行機雲が発生する。
ヘッドオンーー敵機の正面から仕掛けた蒼龍戦闘機隊は鷹の如く敵機を喰う。
既に実戦経験を積んだ蒼龍艦載機は無謀とも言える機動で敵機を翻弄する。
「オイオイ蒼龍姉さんとこの奴ら無茶過ぎるだろ…」
千代田や雲龍の艦載機妖精がぼやくがその動きも似たようなものだった。
艦娘が船体の現代化改装を行なっている間妖精も空自のアグレッサー部隊や仲間同士で空戦技能を磨き、来たる深海棲艦の機動部隊同士の戦いに備えていた。
これについては割愛するが、活動拠点となった神奈川県海自厚木基地や茨城県空自百里基地といった航空基地周辺の住民から苦情が毎日寄せられたらしい。
ちなみに見物に来た撮影家やマニアが地元にお金を落としたことにより反発はやや下火となったらしい。
その甲斐もあって艦載機の熟練度は高く、決して深海棲艦に劣るものではなかった。
とはいえ大戦当時と比べるといささか低いことは否めない。
五航戦よりやや低い程度といえばわかるだろうか。
対空ミサイルによって混乱状態の敵機。我が方はその半数に満たない戦闘機隊であったが四方八方から襲い掛かり、一つの編隊が航過するたびに5、6機ずつ撃墜していった。
残り60機程になったころ高角砲の射程になり、戦闘機隊は退避し秋月や大淀、護衛艦や他の艦娘による対空射撃が開始される。
「さぁ、始めましょう。
撃ち方、始めェッ!」
秋月の号令と共に各艦の砲門から発砲炎と硝煙、そして砲弾が放たれる。
秋月を筆頭とした急降下爆撃機を狙う艦艇は砲身を直上に向け、弾幕を張り狙いを妨害する。
一方護衛艦の速射砲は弾幕を張るのではなく『当てる』。
かつてのVT信管のように近接信管を使用する砲弾もあるが、コストパフォーマンス的にあまり使われていない。
水平に射撃する艦娘は雷撃機を狙う護衛艦より命中率は低いが、レーダー射撃による見越しは圧倒的だ。
「秋月姉頑張ってー!」
父島へ急行する照月が姉である秋月を励ます。本人は忙しく返答できないがその言葉を聞き更に集中する。
(防空駆逐艦の本領…発揮しますッ!)
機銃や護衛艦のCIWSの射程となり機銃弾が霰のように敵機へと向かう。
砲弾と銃弾の雨を突破した敵機は艦隊の直上と正横から爆雷撃を敢行する。
「急降下爆撃機、降下開始ッ!」
各艦の見張り員や見張り妖精が報告し、
対空砲火は砲身が赤くなるぐらい行われ最大戦速に伴い煙突からは黒煙が噴き上げる。
勇敢に弾幕を突破してきた敵機の内20機ほどは秋月や大淀、護衛艦といった対空火力が強力な艦艇に狙いを定めたらしい。
「取舵一杯ッ!急げッ!」
秋月が咄嗟に叫び航海妖精が復唱しながら操舵を左に取る。
「取〜舵一杯急げぇ〜!」
やや間延びした復唱とは対照に舵輪は素早く回され、それに僅かに遅れて舵が効き始める。
(爆弾は…『丸い』!)
丸いとは急降下爆撃機の投下した爆弾が真っ直ぐ自分に向かってきているということを意味する。
つまりこのままでは命中してしまうのだ。
(また…歴史は繰り返すというの?!)
秋月の脳裏に昔の走馬灯が浮かぶ。
急降下爆撃機により艦中央に被弾、やがて酸素魚雷に誘爆し撃沈される記憶。
投下された爆弾のコースは…艦中央付近。
(ごめんなさい照月、提督…!
ごめんなさい皆さんッ…!)
思わず目を閉じ来るであろう衝撃を待った。
……
…………
ズガーン!!
……
(あれ、着弾…しなかった?)
やや上方で爆発音と衝撃があったが、彼女の船体には損傷らしい損傷はなかった。
爆弾が落ちてきていたを見れば黒煙と破片が飛び散っているのみで、まるで敵機が散華したようだと彼女は思った。
「…秋月ちゃん諦めちゃいかんぜ?!
型は違えど同じ『つき』クラスの姉妹艦の長女をやらせるかってんだ!」
秋月の横を並走していた護衛艦『てるづき』であった。
てるづきは秋月に必中と思われた爆弾にCIWSの弾丸を叩き込み、見事破壊に成功したのだ。
「『てるづき』艦長ありがとうございます!なんとお礼を言ったらいいか…!」
「お礼なんていらんよ。
まだ敵機が残っている、『掃除』の後ゆっくり聞かせてもらうよ」
(そうだ、まだ敵機は残っていました!)
「雷跡2、右40度ッ!!」
秋月に雷撃せんと肉薄していた雷撃機から投下された航空魚雷は1000m程の距離、このままでは被雷してしまう。
かといって避けても左舷の『てるづき』に命中する恐れがある。
「機銃、右の魚雷を撃て!!」
迷わず秋月は海中を走る魚雷の破壊を命じた。
『父島沖海戦』で阿武隈がしたように命中確実の魚雷を到達前に爆発させようというのだ。
(破壊できないのであれば、私が『てるづき』の身代わりになるしか…)
残り500mを切るが未だ2発とも健在。
(機銃の俯角もこれ以上下がらないッ…)
「諦めるな秋月ッ!
フネが駄目なら空から撃てばいいんだ!」
「ッ?!提督…!」
突如提督が無線機越しに叫んだと思ったら、それに応ずるかのように2機の零戦が海面に向け急降下した。
「秋月はやらせないんだから!」
千代田の声と同時に2機の零戦は直上から銃撃を加える。それぞれの火線が魚雷を捉えた瞬間海で爆発が起こり、秋月の右200mの位置で水柱が上がる。
その数二本、千代田の艦載機が見事破壊したのだ。
「私の艦載機の練度はどう?
千歳お姉にも見てもらいたかったなぁ…」
「ナイスだ千代田!
戦闘後お礼に膝枕させてやるからな!」
「提督ぅ…それどんな罰ゲームなのよ〜?」
文句を言っているが千代田の声は嬉しそうだ。
「ふふっ…ありがとうございます千代田さん!」
秋月は微笑みすぐに他の敵機に目をやる。
すると父島へ3機の急降下爆撃機が向かっているのを発見した。どうやら艦隊を航過していったらしい。
「父島方面に急降下3!」
そう叫ぶと真っ先に高角砲を放つ。
初弾で見事一機撃墜したが残り2機健在。
「戦闘機隊は父島上空の敵機を迎撃してくださいッ!!」
秋月がそう叫ぶが既に味方の戦闘機隊は父島上空に待機していた。
対空射撃前に退避した戦闘機隊は守備艦隊の後方、非戦闘艦やタンカーそして父島上空にいたのだ。
「言われずともっ…任せろ!」
そう答えたのは飛鷹の戦闘機隊であった。
「改装空母だからって艦載機の技量を甘く見たら…大間違いよっ!」
彼女の戦闘機隊は96艦戦であったが小回りが利き、その特性を活かし敵艦戦を翻弄し撃墜していた。
4機の96艦戦が敵艦爆へと攻撃を仕掛けるも敵もかなりの熟練度らしく、機体を横に滑らせ機銃弾を躱す。
「クソッ!ちょこまかと避けやがる!」
96式艦戦の妖精が愚痴を言うがすぐさま射線を修正し、敵機へと向ける。
「7.7.ミリの豆鉄砲じゃビクともしねぇ!
ドーントレスの名は伊達じゃねえってことかぁ?!」
やっと敵の左翼に機銃が命中したものの致命傷を与えるには至らず、空に破片を巻いただけに終わる。
「何としても撃墜するのよ!」
そんな飛鷹の願いが通じたのか一機撃墜し、コントロールを失った機体は海に落ちて行く。
「おっしゃあ、どうだ?!」
「まだ一機残ってるぞ、2番機。
喜ぶのはまだ早い!」
撃墜した妖精が1番機の妖精に窘められる。
やがて敵機がエアブレーキを開き、失速させて急降下に入ってしまう。
「敵機急降下開始ッ!」
艦艇からも高角砲や速射砲、ミサイルを撃とうとしたが、味方機が近すぎる為何もできない。
戦闘機4機が続けて降下に移る。
「高度3000mッ!」
(いざとなったら体当たりしてでも落とさねば…)
1番機は覚悟した、それしかないと。
機銃弾も残り僅か。
敵が狙うは…『村立小笠原小学校』。
ここは行政によって空襲時の避難場所に指定されていた。
避難と言っても防空壕のように耐爆性があるわけではなく、単純に住民が一箇所に集まっただけだ。
そんな場所に爆弾が落ちればどうなるかは明白だ。
急降下に伴うマイナスGを感じつつ、敵機を落とすことだけに集中する。
「高度1000mッ!」
僚機からの報告は1番機の耳に届いているのだろうか。
(チャンスは…一度きりだ)
急降下中の操縦ミスは命取りだ。
僅かなズレが照準を狂わせるばかりか墜落を招く。
慎重に機体を安定させかつ敵機の後方へと向ける。文面では簡単そうだが実際に行うのは並大抵なことでは無い。
(ぐぅ…操縦桿が固いッ)
力を緩めると機体の制御が出来ず、かといって力み過ぎれば同じくあらぬ方向に機体が飛んでいく。
零戦もそうだがこの96艦戦は急降下という動作をすると機体に少なからずダメージが入る。
目に見えないところが歪み、急降下中に空中分解を起こすこともある。
一方SBDといった急降下を前提に設計された機体は操縦は効きにくいが、ある程度の強度はあり無茶な動きで戦闘機を振り切ることもできた。
<ダダダダッ!>
1番機の機銃弾が敵機の右翼を捉える。
漏れた燃料に引火し、爆発が起こる。
翼や機体は吹き飛ばなかったが爆発の衝撃でキャノピーは割れ、そこから深海棲艦のパイロットらしきモノの重油のような体液(血液か?)が飛び散るのが視認できた。
「隊長やりましたね!」
列機が声を掛けるが1番機は否定する。
「ダメだ。パイロットはくたばったようだが、機体は残っている。
しかしこのままだと…」
敵機が爆弾を落とさなくなったのは事実だが、その母体である機体はそのまま飛行していた。
それはつまり…
「あの機体ごと地上に突っ込んで大惨事になるぞ!」
そう言い放つと1番機は急降下中にもかかわらず速力を上げ、止めようの無い隕石へと肉薄する。
「隊長、無茶です!
隊長が突っ込んだところで意味はありませんよ?!」
「…静かにしていろ」
喚く2番機を無視しつつ敵機の尾翼まで30cmの距離へと迫った。
「止めなさい1番機!
もう間に合わないわッ!!」
「安心してくれよ飛鷹姉さん、
死ぬ気は無いしコイツを諦める気もない」
「高度500mッ!
隊長すいません、自分もう…引きます!」
2番機が操縦桿を引き機体を起こす。
これ以上は地面に激突するからだ。
無線を傍受する誰もが地上で起こるであろう大惨事と1番機の墜落を覚悟した。
「海鷲を舐めるなよ!」
96艦戦がSBDに重なる…。
父島守備艦隊と戦闘機隊メインです。
秋月と大淀のコンビ、有りだと思います。
護衛艦(現代艦)がミサイルを
持っているとはいえ、艦娘も
有力なんだと訴える気持ちで書きました。
戦闘自体の描写は薄いかもしれませんが、
その中のドラマを見ていただければ幸いです。
1番機さん頑張れ!
最後は飛鷹の96艦戦の1番機がメイン。
旧式といえども使い様によっては活躍
出来ると思います。
彼は地面に激突してしまうのか?!
敵SBDは体育館の住民を虐殺してしまうのか?!