火影となり忙しい身のナルト…
どうも何やら悩んでいる様子。
サスケが心配するが、打ち明けてはくれず…

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ナルトの悩みに関わるサスケ達のとある一日…

サスケ一家の何気ないひと時を描きました

超ショートstoryです☆

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火影となり忙しい身のナルト…
どうも何やら悩んでいる様子。
サスケが心配するが、打ち明けてはくれず…

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ナルトの悩みに関わるサスケ達のとある一日…

サスケ一家の何気ないひと時を描きました…

超ショートstoryです☆


ある風景

 木の葉の里、火影室。

 すっかり日も沈み、少し冷え込んできた部屋の中で、ナルトが大きくため息をついた。

 そして、書類を手に取り、それを見ているのか見ていないのかわからない様子で、また息を吐く。

 そんなナルトを見てため息を返したのは、執務を手伝いに来ていたサスケだ。

 「…ナルト…お前…かなりうっとおしいぞ…。

 何回もため息をつくな」

 言われてサスケを見つめ、さっそくため息をつく。

 「なんだ…書類に問題でもあるのか?」

 「ん~書類じゃないけど……問題と言えば、問題…だってばよ」

 そして別の書類を手に取り、はぁぁぁ…と息を吐く。

 ここ数日、ナルトはずっとこんな様子だ。

 一日のうちに何度もため息をつく。

 「何か悩みか?」

 めんどくさそうだが、その言葉にはどこか優しさが含まれている。

 サスケの兄のようなその雰囲気は今も健在だ。

 しかしそんなサスケに、ナルトは目も向けず言う。 

 「お前に言ってもわかんないってばよ…」

 思わずサスケはむっとする…。

 「そうかよ…。じゃぁ俺はもう帰るからな。

 お前も仕事する気がないなら早く帰れ」

 ナルトは視線を泳がせながら手をひらひらと振る。

 羽織を付けて背を向けるサスケ。

 後ろからまたため息が聞こえた…

 「…………」

 何か言ってやろうかと思ったが、無駄だと悟りサスケは火影室を後にする。

 残されたナルトはまたため息をついていた…。

 「オレにとって大問題なんだってばよ…」

 ドア越しにそんな言葉が聞こえた。

 いったい何を悩んでるんだ…

 気になりながらもサスケはその場を後にする。

 そして門を出たところでシカマルの姿を捉えた。

 「シカマル」

 「ん?おぉサスケ。

 帰るのか?」

 サスケは「ああ」と答えてシカマルと並んで歩く。

 そして、少し聞きにくそうに問いかける。

 「ナルトから…何か聞いてない…か?」

 「ああ…あれだろ?

 あの溜息」

 シカマルは両腕を頭の後ろに組み、空を見上げた。

 「さぁな…。なんも聞いてねぇよ。

 でも、あいつのことだ…里の事か…アカデミーの子供たちの事か…。

 何か頭を悩ませてるんだろうよ」

 確かに…ナルトの悩みは大半が里の事だ…

 治安や、里の人の安穏…

 そしてアカデミーの子供たちの育成…

 いつも最善を探している…

 「だが、いつもならすぐ相談してくるだろう…」

 「まぁな…。

 でも、あいつはああ見えて頭がいいからな。

 考えがあるんだろうよ。

 俺らは、あいつが言ってきた時に、すぐ動けるようにしておくしかねぇだろ」

 「そう…だな」

 「一応執務もこなしてるし、待つしかねぇ…。

 だろ?」

 「…ああ」

 そうは答えたものの、サスケは気がかりだった。

 

 

「ただいま」

 サスケが家につきドアを開けると、サラダが走ってきた。

 「パパ!お帰りなさい」

 そして飛びついてくる。

 「ああ」

 サスケは抱きとめてそのままリビングへ入る。 

 長く旅に出ていてしばらくぎこちない期間もあったが、今となってはすっかり違和感も消えていた。

 「あなた。お帰りなさい」

 キッチンで料理をしながら、サクラが振り向いた。

 「ただいま」

 言いにくかったこの言葉も、すっかりなじんだ。

 「もう少しでできるから」

 そう言ってニコリとほほ笑むサクラ…

 その笑顔には毎日改めてほっとさせられる…。

 サスケは穏やかな日々を実感しながら過ごしていた。

 「パパ…顔がにやけてる」

 「……っ!」

 サラダはププッと笑い「宿題してくる」とサスケの腕から降りて、部屋に戻って行った。

 それを見送り、サスケはじっとサクラの背中を見つめた。

 その視線に気づいてサクラが振り向く。

 「どうしたの?」

 「あ…ああ…」

 どこか言い出しにくそうなサスケ…

 サクラは、その様子に大体の察しがついた。

 こういう時は大体…

 「ナルト?」

 サスケはびっくりしたような顔でサクラを見る。

 「何か心配なことでもあるの?」

 そういう時のサスケの顔だ…。

 「…悩んでるみたいだ…」

 「何を?」

 「オレに言っても分からないと言われた…」

 少しいじけた様子に、サクラは小さく笑った。

 気になって仕方ないんだ…

 「私も何も聞いてないけど、明日火影室に行くから、聞いてみるわ」

 「すまない…助かる」

 「うん」

 サクラの笑みにほっとし、サスケは「着替えてくる」とリビングを出た。

 その背を見ながら、サクラは小さく笑う。

 相変わらず…ナルトの事ほっておけないのね…

 もう…可愛いんだから…

 「ママ…顔…にやけてる」

 「えっ!」

 いつの間にそこにいたのか、サラダがにやにやした顔でサクラを見ていた。

 「なによ…サラダ…」

 「べつに」

 その口調とフッと笑うその顔は、サスケの子供の頃にそっくりだ。

 …あの頃のあの人も、可愛いかったな…

 「ママ…だから…顔…」

 「…っ!」

 慌てて背を向ける。

 とその時、インターホンが鳴った。

 「ん?誰かな」

 サクラは「は~い」と返事をしながらドアを開けた。

 そこにいたのは…

 「ナルト?」

 何やら思いつめた表情だ。

 「サクラちゃ~ん」

 「く…暗っ」」

 頭上から「どよ~ん」という文字が見える。

 これはあの人が心配するはずだわ…

 「どうしたの…ナルト…。入る?」

 しかしナルトはその場から動かない。

 「サクラちゃん…ちょっとサスケを呼んでくれってばよ…」

 「え?あ、部屋にいるわよ。入れば?」

 「いや…呼んでほしいんだってばよ」

 「なんでよ…入りなさいよ」

 「いいから…呼んでくれってばよ…」

 何か…めんどくさいわね…

 相変わらず…

 サクラは、はぁ…と息を吐き出し、部屋のほうに向かって声をあげる。

 「あなたぁ!ナルトが来てるわよ」

 「ナルト?」

 サスケはシャツに腕を通しながら部屋から顔を出す。

 そして顔をしかめる。

 「どこに?」

 「へ?どこって、ここに…」

 振り返り、固まる。

 「あれ?いない…」

 体半分を外に出して外を見回すと、ナルトの姿はなかった。

 「なんなのよ…」

 「変だろ?」

 サスケの言葉に頷く。

 と、今度はリビングで電話が鳴る。

 「はいはい。なんか忙しいわね」

 受話器を取ると、サクラより先に向こうから声が飛ぶ。

 『ちょっと、サクラ!』

 「いの?どうしたの?」

 『どうしたのじゃないわよ!

 何なのよ…ナルト…。この忙しい時間に来て』

 「ナルトが?」

 入ってきたサスケと顔を見合わせる。

 『急に来て、サイを呼んでくれって言われたから、呼んだのに急にいなくなって!

 何のイタズラよ!』

 「って、私に言われても知らないわよ!

 ヒナタに言いなさいよ!」

 『ヒナタは留守だったのよ。

 でもなんかむかついたからこっちに電話しただけ。

 じゃぁね』

 「あ、ちょっと!」

 言いたいことを言ってすっきりしたのか、勝手に電話を切られた…。

 「なんなのよ…」

 顔をしかめながら受話器を置くと、またすぐに電話が鳴った。

 「え?なに?」

 慌てて出る。

 『サクラか?』

 その声はテマリだ。

 「テマリさん…どうしたんですか?」

 『さっきナルトがきた』

 「ナルトが?」

 また二人は顔を見合わせる。

 話を聞けば、いのと全く同じ内容だ。

 ただ違うのは、去り際にナルトが「シカマルはいいよな」と言ったという事。

 「迷惑かけてすみません。

 よく言っときますので…」

 サクラは受話器を置き、息を吐き出す。

 「なるほどね…」

 「なにがだ?」

 不思議そうなサスケに、サクラはニコリと笑った。

 「ナルトの悩み、わかったかも」

 「本当か?」

 サクラは頷き、エプロンを外してサスケに渡す。

 「ちょっとヒナタのとこ行ってくる」

 買い物に行ってるとしても、そろそろ帰ってるだろう…

 「すぐ戻るから」

 「お、おい…ナルトの悩み…って」

 しかし、サクラはそのまま出て行ってしまった。

 ぱたりと閉まる玄関のドアの音を聞きながら、サスケはつぶやいた。

 「き…気になる…」

 

 

 だが、夕飯の時にその内容を聞いたサスケは、呆れ交じりに怒りの声をあげた。

 

 

 「名前で…呼んでほしいだとぉ!」

 顔を引きつらせるサスケに、ご飯をよそったお茶碗を渡しながらサクラが笑う。

 「ほら、ヒナタって結構最近まで【ナルト君】って呼んでたけど、さすがに火影になってからは【あなた】って呼ぶようになったでしょ」

 「そう…なのか?」

 「そうそう。

 で、いのはサイを呼ぶとき名前で呼ばないけど、テマリさんはずっと【シカマル】だから…

そういう事じゃないかと思うのよ。

 さっきはきっと、周りはどうなのかを確かめて回ってたのよ」

 「あいつ…」

 サスケの体がわなわなとふるえる。

 「執務中にそんな下らんことで悩んでたのか…。

 許さん!」

 ダンッとテーブルをたたく。

 食器が音を立てて揺れ、サラダが「ちょっとパパ!」とサスケをにらむ。

 「あ…すまん…。

 しかし、下らん…。あいつ…明日会ったら…」

 「まぁまぁ、さっきヒナタにはこっそり話してきたから。

 明日は機嫌いいんじゃないの」

 「まったく…」

 サスケは食事をしながら何度か心の中で「下らん」とつぶやいていた。

 

 

 夕食後、サスケはすっかりナルトの悩みなど忘れて、サラダに子供の頃受けた中忍試験の話を聞かせながら、くつろいでいた。

 サクラはそんな二人を見ながら、ふと思う。

 ナルトも今頃は機嫌よく家族で過ごしてるかな…

 まったく…いつまでたっても子供なんだから。

 呆れ交じりに笑みを浮かべて、子供の頃を思い出す。

 ナルトの背中をドキドキしながらいつも見つめていたヒナタ…

 ナルトに声をかけられただけで気を失ってたのに…ナルトと結婚して、今では2児の母…。

 あの頃は想像もしなかったな…

 私も…

 思わずサスケを見つめる。

 「ん?どうした?」

 視線に気づき、サスケが首をかしげる。

 「ううん。何でもない。

 私、明日早いから、先に寝るね」

 「ああ」

 「サラダも早く寝なさい」

 「はぁい」

 二人の返事を聞き、サクラはリビングを出る。

 そして不意に振り返り、サスケに言った。

 「おやすみなさい。

 …サスケ君」

 「……っ」

 そのやわらかい笑みに固まり、言葉に詰まるサスケ。

 しばらく動かないそんなサスケに、サラダの冷めた声が飛ぶ。

 「パパ…顔…」

 ハッとして、サスケは音を立てて椅子から立ち上がった。

 「風呂…」

 抑えきれない顔の緩みを隠すようにサラダから顔をそむけて出てゆく。

 「いってらっしゃい」

 笑いを含むその声を背に感じながら、サスケは心でつぶやいた。

 

 

 ……下らな…く…ないな…

 

 

 次の日、火影室の二人は上機嫌だった

 

 

                           完 




本当に特に事件も何もない内容ですが、サスケ達の何気ないひと時を…と思い書きました。
私の中で、結ばれた後のサスケとサクラは、どちらかというとサクラが主導権…というイメージです(笑)

ナルトはヒナタが好きすぎて…という感じですね(笑)

何気ない内容でしたが、読んでいただきありがとうございました☆

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