幼なじみの所謂三角関係
百合注意
朝6時、私は窓から射し込む日の光で目が覚める。それは毎日の事だ
身支度を整えてから母親のような存在である神綺様の作った朝食を食べて少し談笑してから学校へ向かう
これは2年前から当たり前のようにしていた1日の始まり方だ
いつもと変わらない時間、いつもと変わらない制服、そう、何もかもがいつもと変わらない
今目の前にいる2人組、霊夢と魔理沙の友達の域を超えているような仲の良さも。
そして、魔理沙が霊夢を見つめる時に友達以上の感情がこもっている事も
低血圧で朝が苦手なアリス・マーガトロイドはこの光景を見て更に不機嫌になるのだ
そしてそんな不機嫌な私に気づかずに無邪気な笑顔で私に接してくる魔理沙
このぶつけようのないイライラはどこにぶつければいいの
そんな事を考えながら私は霊夢と魔理沙と合流して学校に行った
昼休み
魔理沙「ああああああ!」
霊夢「びっくりした、急に大声だしてどうしたのよ」
魔理沙「昼ご飯忘れてきた!!!!」
霊夢「はぁ?あんた馬鹿じゃないの?お昼ご飯忘れてくるって」
魔理沙「うぅ...だって今日朝寝坊したんだよ...」
霊夢「ったくしょうがないわねぇ、ほら、私の半分あげるから」
魔理沙「!いいのか?」
霊夢「ええ、だってあんたお腹空いたらうるさいじゃない」
魔理沙「うるさいってなんだよ...」
霊夢「事実よ、ほら食べなさい」
魔理沙「ひどいなぁ、ありがとうだぜ霊夢」
咲夜「相変わらずあなた達仲が良いわね」
霊夢「まあ幼なじみだしね、それ言ったらアリスもよ。ね、アリス」
アリス「そうね、私達昔から3人でいるわよね」
そう、私達は幼なじみだ。そして、所謂三角関係
私は魔理沙が幼い頃から好き、だけど魔理沙は幼い頃から霊夢の事が好き
霊夢は恋愛とか興味無いって言ってるから周りの自分に向けられてる好意に疎いんだろうと思う
魔理沙、そんな恋愛に鈍い霊夢なんかやめて私を好きになってよ
もっと私を見てよ
そう願っても魔理沙の心が私に向く事はない
涙が出てきそうになる
アリス「ごめんね私ちょっとお手洗い行ってくる」
霊夢「あ、いってらっしゃ...泣いてるの?」
魔理沙「え?アリス?どうしたんだ?なんで泣いて「うるさい!」
ハッとした
その時にはもう遅かった
霊夢の驚いた顔、咲夜の全てを悟った顔、そして
魔理沙が私に拒絶され、驚きと悲しみに満ちた顔で私を見ていた
私はたまらなくなってトイレへ走った
体育館の近くのトイレに入る
咲夜「ごきげんようアリス」
アリス「」
咲夜「涙目でトイレ走ってくから何事かと思ったわ」
アリス「なんで咲夜がここにいるの?」
咲夜「さあね、たまたま時間を止めて校内を散歩してたらここのドアを開けるあなたが見えたからかしら」
アリス「たまたまなわけがないわ」
咲夜「面白がったりしないから、私で良ければ話してみてくれないかしら?何があったのか」
アリス「...」
咲夜「まあ大体察しは付いてるけどね」
アリス「!?嘘?」
咲夜「霊夢と魔理沙のことでしょう?」
アリス「!」ドキッ
咲夜「見てればわかるわ、もっぱらさっきのイチャイチャぶりに嫉妬してそんな自分が嫌になって涙が出てきた。当たりかしら?」
アリス「...そうよ」
咲夜「まあ確かにあの2人はただの友達には見えないわよね」
アリス「私がどんなに頑張っても魔理沙は霊夢しか見てくれない、なのに霊夢は魔理沙の事なんか好きでも何でもないなんて...」
言いながら涙が溢れてくる
アリス「どうして私は好きになってもらえないの!?霊夢よりも頑張ってるし、誰よりも魔理沙を好きなのに!!」
アリス「どうして...どうして...」
咲夜「好きって気持ちだけじゃ相手には伝わらないわ」
アリス「じゃあどうすればいいのよ...!」グスッ
咲夜「私はアリスが頑張っていることも知っているわ、確かに魔理沙が好きになってもおかしくはないと思う」
咲夜「ていうかそもそもまだ付き合ってないんだし勝算はあると思うわ」
アリス「そういえば付き合ってはないんだった...」
咲夜「確かに片思いは辛いわよね、泣きたくもなる」
咲夜「今だけは泣いていいわよ、でもたとえ片思いでも好きな人には泣き顔は見せちゃダメよ、人間は結局笑ってる顔が1番可愛いの」
アリス「咲夜...」
アリス「ううっ……!!」ポロッ
アリス「うあああっ...!」ポロポロ
咲夜「よしよし」ポンポン
その時
魔理沙「アリスゥゥゥゥ!!!!!!!!!!」バァァァアン!
ドアを勢いよく開けて入ってきたのは魔理沙だった
魔理沙「アリス!ごめんな?何か気に障ることしちゃったんだよな?本当ごめん!」
咲夜「よくこの場所わかったわね」
魔理沙「学校中のトイレ全部探した!」
咲夜「だって、ふふ、自分のお昼食べる時間削ってまでアリスを探したのね」ボソ
アリス「ふふっそうね」クスクス
魔理沙「?なんで笑ってるんだ?」
アリス「あーもう何でも良くなっちゃった」
咲夜「そろそろ教室に戻りましょう、霊夢も待ってるわよ」
魔理沙「そうだな、私達のお弁当守っといてくれって言ったから今頃ミクロ級のホコリですら見破ってると思うぜ」
アリス「霊夢にお礼としてなにかおかず一つあげなきゃね」
咲夜「そうね」
あんなに必死になって私を探してくれた魔理沙
親身になって話を聞いてくれた咲夜
そして私達のお弁当を微細なホコリからすらも守ってくれている霊夢←?
その友達のことを考えたらなんだか頭がスッキリした
魔理沙、私まだあなたの事を好きでいてもいいですか?
...答えは聞かないわよ