めっちゃ可愛いショタが行くハイスクールL×G   作:ロック大佐

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 このサブタイトルのせいで女性ファンが減ることは徹底的に明らか。
 でもすまない。ぶっちゃけ本気でこのタイトルしか思い浮かばなかった。(笑)


エッチなのは素晴らしいと思います!

 ミルたんとのアニメ鑑賞会が終わり、僕と姉さんは帰宅することになった。

 契約?最初の願いは叶えられなかったので不成立ですが何か?

 でもかなり高評価を貰えたんだって。良かったじゃん。

 姉ちゃん自身はこのまま帰ったら怒られそうだと不安になっているようだ。

 ぶっちゃけ連続で失敗とかじゃなければ怒らないんじゃない?

 それに初めてで高評価を貰えただけでもよしだと思うけど……。

 まあ俺も偉そうなことを言える立場じゃないけど。人間だし。

 ミルたんも不思議がってたよ?なんで人間さんがいるのかって。

 見学させてもらってるって言ったら納得してたけど。

 というかヒント的なものはなかったはずなのに人間だと見破るなんて、マジで何者?

 もしかして悪魔の気配と人間の気配の区別が付くとか……まさか、ね。

 

イッセー

「ミルたん怖いでしょう……」

一麻

「確かに凄い威圧感だったけど、いい人だったじゃん」

イッセー

「それはそうなんだけどさ、でも怖いもんは怖いぞ」

 

 あの圧倒的な威圧はお姉様好きの一誠姉貴ですら怯えてしまうようだ。

 いや、性別的にミルたんはお姉様ではなくお兄様なんだけど。

 う~ん……これで男にトラウマを持たれるのもまずい。

 せっかくレイナーレが女だったことで回避されたフラグが……。

 そうやって色々と考えていた、その時だった。

 

????

「はうわ!?」

イッセー

「一麻!危ない!」

一麻

「ぬ?」

 

 前方から謎の叫び声と共に何者かが俺に倒れ掛かってきた!

 格好からしてシスターかな?てか十中八九アーシアちゃんじゃね?

 やばいな、俺日本語以外喋れないんだけど。困ったな……。

 まあそれは後に回しといて、まずはこの状況をどうするか。

 ここは華麗に受け止め……あ、これ勢い的に受け止められないやつだ。

 というか防御も回避も全部間に合わな──!!

 結局どうすることもできずにドンガラガッシャーン!と倒れてしまった。

 

イッセー

「こ、これは!」

一麻

「……ん?」

シスター

「ひゃう!?」

 

 顔を覆う柔らかい感触。手で触れてみると、まるでマシュマロのようだ。

 その柔らかい物体の中心に突起物があるのがわかる。触ってみると上から声が……て、これどう考えてもおっぱいじゃねーか!やばい、セクハラで捕まってしまう。

 いや、控えめな美乳は本当に素晴らしい感触です。ありがとうございます。

 でもごめんなさい。俺ちゃんまだ警察に突き出されたくなんてないんです。はい。

 そう、野外だから拒否するのである。野外じゃなかったら?いただきます。

 ともかく早く離れないと……とか思うけどさ、体勢があれだから離れられないわ。これ。

 なんで両手は恋人繋ぎされてて、両足はシスターちゃんの足に巻き付かれてるんですか?

 おかしいよね?さっきまで俺の片手はシスターちゃんの胸に触れてたよね?

 一切の身動きが禁止されてるじゃないか!これじゃあ顔しか動かせないよ!ぷんぷん!

 え?身体を回転させて上下を入れ替えれば脱出できるって?

 その場合だと謎のシスターちゃんを押し倒す状態になるから却下で。

 そんなわけで俺は動かないようにするしかないのである。

 だって動いちゃったらシスターちゃんのおっぱいを堪能することになるし……。

 

シスター

「す、すみません!今どきます……!」

一麻

「んん……!」

 

 オイコラ、頼むからもがかないでくれ。顔面に素敵な感触がだな。

 というかわざとやってない?このおっぱい固めといい、わざとじゃないの?

 いや、このシスターは多分アーシアちゃんでしょ?ならこの子に限ってそれはないか。

 ところで、どいてくれるならもうどいてくれへん?

 そろそろ僕の息子が元気モリモリになってしまうんですが。

 今まで押し倒された状態で我慢できたのが奇跡なんですよ。でも本当にもう限界!助けて!

 

イッセー

「よっと、大丈夫か?」

シスター

「あ、ありがとうございます」

 

 救世主誕生!その名はイッセー!

 なんとシスターちゃんを持ち上げ、助けてくれました!

 僕は助かった……いや、でも惜しいなと思ってしまうのは男の悲しき性か。

 こんなショタボディでもやっぱり男の子なのね。よし、今日は赤面ショタで抜くか。

 ……自分をオカズにするって第三者から見たら凄いナルシストですね。止める気はないけど。

 一誠姉貴がシスターを地面に下ろした。うん、やっぱりアーシアちゃんだよね?

 貴方さっきから日本語で喋ってませんか?原作設定はどうしたの?無視なの?

 まあ主人公が女体化してる世界で原作設定も糞もないか……。

 

イッセー

「俺は兵藤一誠。んでこっちにいるのが俺の弟の兵頭一麻。君は?」

シスター

「アーシア・アルジェントです!アーシアって呼んでください!」

一麻

「うん、よろしくねー」

アーシア

「………………」

 

 およ?突然無言になった……しかも俯くというオマケ付きで。

 まだ恥ずかしいのかな?さっきあんなことになったばかりだし。

 すると、アーシアちゃんはガバッと顔を上げた。

 

アーシア

「可愛いです♡抱きしめさせてください!」

一麻

「にょわ!?」

イッセー

「あ、ずるい!」

 

 そこはずるいじゃないよね。というかまたしてもやばい。

 俺の身長はアーシアちゃんよりも低いのです。

 つまり抱きつかれたら顔に胸が当たってしまう……ほど低くはない。

 でもまたラッキースケベが発動して胸に顔が当たりそうな予感がするのだ。

 こんどこそ胸を触ったら一発アウトです。やばいやばい。

 しかし、俺がノー!と言う前にこちらへ駆け寄ってきちゃった。

 突然アーシアちゃんが僕に抱きつこうとしてきた!

 しかし俺はひらりと回避した!目標を失ったアーシアちゃんは──。

 

アーシア

「あわわ!」

 

 どこぞの軍師さんみたいな慌て声を上げて倒れ掛けた。

 ……咄嗟に僕の腕を掴んで。

 

一麻

「え?」

 

 当然ショタみたいな肉体を持つ俺が踏ん張れるはずもない。

 見事、僕達は仲良く倒れちゃったのだ。またかいな。

 しかもまた俺が仰向けなのね……嫌な予感しかしないよ?

 とりあえず反射的に閉じてしまった目を開けると……真っ暗だった。

 

一麻

「(・3・)アルェー?」

 

 ここはどこだろう。少なくとも胸の中ではない気がする。

 とりあえず自分の顔の方に手を伸ばしてみる。

 

アーシア

「あ……!」

 

 すると柔らかい感触が……て、またですか!?

 でもこれはおっぱいじゃないような?

 ……もしかして、お尻?ということは周りが暗いのは!

 

イッセー

「顔面騎乗だと……羨ましいぞ!アーシア!」

アーシア

「すみません!すみません!」

 

 いやん、何か甘酸っぱい香りがすると思ったらスカートの中だったのねん。

 ……何かシスターちゃんのラッキースケベの発動率が妙に高くね?

 アーシアちゃんの前世はラッキースケベ担当のラブコメヒロインか何か?

 

一麻

「アーシアちゃん、謝る前にまず立ち上がろうか」

アーシア

「は、はい……」

 

 アーシアちゃんが立ち上がったおかげで、僕はスカートから脱出できた。

 と言ってもただ寝っ転がってるだけなんだよね。動かなくていいって素敵。

 僕も立ち上がろうとして……スカートの内側とパンツが見えた。

 ……アーシアちゃんじゃないよね?白い下着じゃなくて赤い下着だし。

 ということは、犯人は一人しかいないね。

 

一麻

「姉貴、ナニやってんの?」

イッセー

「俺にも一麻にラッキースケベをさせてくれ!」

 

 姉ちゃんが馬鹿な発言をし出したので拳骨で黙らせておこう。

 そう考えた俺は姉さんの股の下から脱出、頭をゴッスと殴った。

 でもハアハアとうるさくなったから逆効果かもしれないなぁ……。

 まあ僕は肉体派じゃないから、あまり痛くないのかもね。

 とにかく、イッセーはもっと自分を大事にしなさい。

 あんまり誘惑すると……揉みながら吸うぞ?

 

イッセー

「是非お願いします!」

アーシア

「い、いきなりどうしたんですか?」

一麻

「安心して、どうせただの独り言だから」

 

 心を読まないでよ、アーシアちゃんが怖がってるじゃん……。

 お母さ~ん、お姉ちゃんが読心術を習得してて怖いよ~!(幼児退行)

 ……最近ぶりっ子をしてない気がする。これも全部周りがボケるからや。

 いつか完全ぶりっ子モードになれるといいなぁ……うふふ。

 その後も色々とあったけど、ほぼ原作と変わらなかったからカットするね。

 強いて言うなら子供を治癒したんじゃなくてイッセーのタンコブを治癒したことかな。

 つまりアーシアちゃんの神器を見ることになる切っ掛けぐらいしか変化はなかった。

 え?アーシアちゃんにイッセーが嫉妬してたから二人の関係は変わったんじゃないかって?

 確かに一誠とアーシアの出会いがあれだったけど、最終的に二人とも仲良くなった。

 原作と同じように仲良くなれてよかったね。変態でも姉だから友が増えれば喜ぶよ?

 自分?ラッキースケベが発生しないように少し離れてました。だって怖いし。

 だからお願い、近寄ろうとしないでください。多分ラッキースケベが発動しちゃうから。

 ……そういえば、アーシアちゃんと出会うまでは発動してなかったね。

 もしかしてアーシアちゃんって微エロ要員?

 

 

 

 

~教会を後にして~

 

 

 

 

 そんなこんなでアーシアちゃんを教会へ送り届けることに成功。

 アーシアちゃんとお別れした僕達は、部室へ帰るところである。

 予想以上に何もないな……このまま第一章ラスボス戦まで戦いはなしなの?

 それはそれでOKだよ。真面目な戦いはするつもりないし。

 もし始まってしまったら全力でふざけちゃうから♪

 でもいざという時の為に神器を鍛えておきたいな……安全にふざける為にも。

 どういう風にふざけるかを考えていると、イッセーが話しかけてきた。

 

イッセー

「まさか教会に近付くだけであんなに悪寒がするとは……」

一麻

「僕は悪魔じゃないからよくわからないなぁ」

 

 人間で例えるなら虎の巣穴に近寄る感じだろうか?

 それとも今、自分が感じているものだろうか?

 後者が近い気がするなぁ、はっはっはっはっは!

 ……ん?今、僕が感じているもの?

 

イッセー

「一麻、堕天使だ!堕天使が近くにいる!」

一麻

「え、マジで?」

 

 あれれ?ドーナシークとの遭遇はもうしたんだろう?ならあいつじゃないよね。

 他に誰が遭遇してくるってんだい……まさかアザゼルさんか?

 んなわけないよなぁ。あの人って停止教室編で初登場だった……はず。

 とりあえず、こういう時は背後から迫ってくるのが定番なので後ろを振り向く。

 

堕天使

「天野夕麻が存在したという痕跡を消す最中に違和感を感じ、辺り一帯を念入りに探し回ってみれば、予想外の人間がいるな……人違いではなさそうだ」

 

 案の定、黒い翼を生やした人がこちらに歩いてきた……て、ちょっと待って。

 こ、この長身スーツのイケメン系美女は……僕の記憶違いじゃなければ……!

 カラワーナさん!?アニメ版でしか出番がないカラワーナさんじゃないの!?

 間違いない!裸スーツ疑惑のあるアニメ限定堕天使のカラワーナさんじゃないですか!

 ちょっと!貴方アーシアちゃんと接触する前に登場でしょ!遅刻だぞ、まったく。

 最初に一誠を呼ぶのはミルたんだし。カラワーナはアーシアちゃんの後に登場するし。

 この世界の設定滅茶苦茶だよー……もうちょっと統一させようぜ?

 そんな心の中の説教なんて知らぬが如く、どんどんカラワーナは近付いてくる。

 

カラワーナ

「兵藤一誠……何故生きている?貴様はレイナーレ様が確実に始末したはずだが」

 

 カラワーナはこちらを睨みつけながら、右手を構えた。

 光の槍をいつでも放てるようにしているのかな?

 その構えを取ってる暇があったら、さっさと作って投げちゃえばいいのに。

 アニメの展開的にやっちゃいけないことだけどね。

 でもアニメの方でも割と問答無用で攻撃してこなかったっけ?

 まあどうでもいいか、重要なのは姉さんの名前を知っていたことだ。

 確かレイナーレ以外は名前を知らない(覚えてない)んじゃなかったっけ。

 知ってたとしても名前を呼ぶシーンはなかったような。

 

カラワーナ

「む、貴様は……まさか一麻くんか!?」

 

 どうやら俺の名前も知っているらしい。個人情報漏れまくりじゃん。

 ……ん?ちょい待ち、今貴方くん付けで呼ばなかった?

 まさか僕の可愛さは堕天使でさえも魅了してしまうというのか!

 恐るべし、ショタの魅力……!!

 

イッセー

「何で俺と一麻の名前を知ってんだよ……堕天使女!」

カラワーナ

「何故、だと?それを貴様に教えてやる義理はない」

 

 お断りされちゃったね。しかも今にも槍を作って投げそうな感じ。

 普通ならばここで槍をカラワーナが投げて戦闘開始だろう。

 だがしかし、ここにショタがいるじゃろ?つまりこういうことだ!

 

一麻

「カラワーナお姉ちゃん!どうしてイッセー姉さんの名前を知ってるの?教えて!」

カラワーナ

「兵藤一誠は我々の計画における最大の障害となるからだ」

 

 凄いあっさり答えちゃったよ。こういう時って可愛いは便利。

 それはそうと、今さらっと重要なことを言い放ったよね。

 兵藤一誠が計画の障害?リアス部長が、ならわかるけど姉貴が?

 姉さんが殺された時はアーシアちゃんとは赤の他人だったはずだ。

 つまりアーシアちゃんの神器を抜き取る計画の障害にはならなかったよね?あの時点ではイッセーとアーシアは赤の他人だったわけだし。

 ということは神器抜き取り計画以外の計画が作られているの……?

 一体何を企んでいるんだろうか、こ奴らは。

 

カラワーナ

「兵藤一誠……どうやって生き延びたのかは知らんが、生きているならば私が始末するだけだ!」

 

 カラワーナは今度こそ光の槍を形成し、一誠姉貴に向かって投げた!

 あー、もう!俺はこういうシリアスっぽいのは苦手なのに結局こうなるのか!

 そして僕の方にも光の槍が…………投げられなかった。ああん?舐めプ?

 弟は戦えなさそうだから、神器を出せる姉だけを狙い撃ち作戦かい?姑息な手を……。

 とりあえず狙いは姉さんだけみたいだけど、僕はどうするのが正解なんだろう?

 だって自分の神器は発動しようとするだけで魔力を吸いまくる欠陥品だし……。

 

イッセー

「もう堕天使に殺されかけるのは御免だぜ!ブーステッド・ギア!」

 

 流石に三回も襲われると慣れたのか、光の槍を余裕で回避して神器を発動した。

 地味に凄いね、俺だったら余裕で回避とか無理。無様に逃げ回るしかできん。

 そういえば発動と同時にブースト!て鳴るけどこれも倍加の内に入るの?

 今度そのあたりは誰かに聞いてみよう。誰に聞けばいいのかは知らんけど。

 

カラワーナ

「何!?もう神器を使えるようになっていたのか!!」

イッセー

「それもただの神器じゃねぇぞ!神滅具だ!」

カラワーナ

「なん……だと……」

 

 光の槍を避けられたこともあってか、カラワーナは完全に取り乱しているようだ。

 何か神滅具と聞いて驚いてるっぽいけど、危険な神器だってことは聞いてないんか?

 ……あ、よく考えたらこれはチャンス!この隙に一気に逃げることが可能じゃなイカ!

 いや、そもそもカラワーナは姉ちゃんが神器を発動すれば逃げるはず。

 確かレイナーレ様に報告せねば……的なことを言いながらだったっけ?

 とにかく、今しかないぞ!さあ逃げるんだよォ!

 

イッセー

「ちょ?おい、一麻!?」

一麻

「今がチャンス!逃げるが勝ちさ!」

 

 僕はイッセー姉ちゃんの腕を引いて逃げ出した!(問答無用)

 

カラワーナ

「待て!」

一麻

「あららのら?」

 

 しかし、回り込まれてしまった!現実は非情である。

 まったく何の用事だってんだい?これから帰るんでしょ?

 捨て台詞を言う前に去ろうとしたから怒ったの?ぶーぶー。

 それと、あまり飛ばないでください。色々と見えそうなので。

 ちょっとムスッとした俺をガン見しながら、カラワーナは通行止めをし続ける。

 

イッセー

「くそ、一麻のことをエロい目で見やがって……ドラゴン波をお見舞いしてやろうか!」

カラワーナ

「……どうせその神滅具(ブーステッド・ギア)はまだ使いこなせないのだろう?」

一麻

「今さらっと無視したね。無視するってことは自覚してるってことでOK?」

カラワーナ

「貴様が可愛すぎるのが悪い……で、使えるのか?」

イッセー

「………………」

カラワーナ

「沈黙は肯定とみなす」

 

 やだ、イッセーが神器をまだ使いこなせないのがバレてる。

 カラワーナさんこんなに有能だったっけ?よく覚えてないんだけど。

 沈黙によって完全にバレてしまったのか、カラワーナが凄い笑顔でいらっしゃる。

 悪役らしく腕組までしちゃって……でも似合ってるから問題なし!

 これで脚も組んでいれば完璧だった。でも椅子がないから仕方ないね。

 あ、でもノーパン疑惑があるから脚を組むと色々とやばいのか。やっぱ組むな!

 

カラワーナ

「使いこなせないのならば好都合!今ここで貴様を始末してくれる!」

イッセー

「ぐっやばい……一麻を守りながら戦えるか……?」

 

 カラワーナとイッセーは戦闘態勢に入った。

 姉さんは僕の盾になろうとしているのか、僕の前に居座る。

 

一麻

「……僕だけ逃げちゃ駄目かな?」

カラワーナ

「私の目的は兵藤一誠ただ一人。別に一麻くんは逃げてもいいぞ?」

一麻

「聞いてみただけだバーロー!姉を置いて逃げるほど屑じゃないっての!」

 

 あー、どうしよう。本当にこのままじゃ戦闘になっちゃう。

 一誠姉ちゃんは何か感動してるし……まあ、あまりデレてないしなぁ。

 う~ん、何が駄目なんだろう……あ!カラワーナの服を消し飛ばしてない!

 きっとそれが原因だ!なんてこった!こうなったらイッセーに頼むしか……。

 いや、そんなこと頼んだら色々とやばい。おまわりさんがきちゃうから。

 つまり姉さんは使えない。つまり……これは必然的に!僕の神器の出番ですね!

 割と本気で戦いの中でしか発動できない気がする。2ポンド賭けてもいいよ?

 ここで発動に成功しなければ正真正銘の無能神器と俺の中で決定される。

 仮に発動できてもカラワーナが撤退する強さじゃなければこれまた駄目。

 発動に成功し、カラワーナを退ける。両方成功させなきゃいけないのが辛いところだな。

 ……覚悟はいいか?俺は今したところだ。

 

一麻

「機は熟した、今こそ全力で試してみる時……!」

イッセー

「か、一麻が中二病に目覚めてしまった!」

一麻

「ちょっと黙っとけ。カラワーナ!特別大サービスだ、俺の神器を見せてやろう!」

カラワーナ

「何!?一麻くんも神器を持っているのか!!」

 

 そんなに意外だったのか、カラワーナが驚きまくっているが、そんなのは無視!

 さあさあさあ、俺の神器よ!今こそ真の力を見せる時である!

 カラワーナもびっくりするもん(神器)を出してみやがれええええ!!

 その瞬間、俺の手から光が溢れ出した!こ、これが俺の神器の能力か?

 

カラワーナ

「こ、この光は……聖なる力!?」

イッセー

「一麻!魔力の方は大丈夫か!?」

 

 ……よし、これなら大丈夫そうだ。魔力が吸われている感覚は確かにある。

 けれど、精々五分の一程度……な気がするので無問題だ!実際身体に異常ないし!

 試しに指を動かしてみると、何か当たった。細すぎず、長い棒状の何かだ。

 それを掴んでみると、まるで長年の相棒だったかのようによく手に馴染む。

 これは予想以上に期待できそうだ!場合によっては勝てるかもしれない!

 掴み取った影響か、光は段々と収まっていく。

 そして光が完全に消え……俺の掴んでいる物体が正体を現した!

 

カラワーナ

「そ、それは!?」

イッセー

「……何だそれ?」

一麻

「え、何なのこれは……?(困惑)」

 

 俺が掴んでいたもの、それは……ネギ(食材)であった。

 いや、確かにカラワーナもビックリだよ?ビックリだけどさぁ……。

 何でネギなのさ!?俺の神器って聖剣創造じゃなかったの!?

 カラワーナが聖なる力を感じるって言ってたから多分そうだと思ったのに!

 ……ん?聖なる力?ネギ?剣?

 

一麻

「まさかこのネギ、ドンパッチソード?」




 はい、主人公の神器が登場です。前回あれだけもったいぶったけどあっさり風味。
 一麻くんの神器の説明は次回にて詳しくご説明しますん。

 ちなみにアーシアちゃん以外の人にラッキースケベが発動することはほぼありません。
 なお、逆セクハラとかは普通にされるもよう。ショタだから仕方ない。(謎理論)

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