▼23世紀の「過去に審神者を派遣して歴史改変主義者達の行動を阻止する」までに一体何があったのかを妄想してます。まだ色々固まってないので、多分話ごとに違います。なんとなく刀剣男士=サー/ヴァ/ント(政府にあるのが英/霊の/座)と解釈してます。
あとヤンの初期刀が蜂須賀なのは、捏造エピとしてヤン父が蒐集していた骨董品の中に「虎徹」もあったんだけど例に漏れずそれも贋作 そして時を経て初期刀を選ぶ際、説明を受けて「これが本物の虎徹……」とうっかり感動して触れたのが切欠 みたいなのを考えてます 虎徹の贋作の多さならあの時代にも残ってそう。唯一本物だった万暦赤絵が壊れちゃった、という話には蜂須賀は本気で怒ってくれそうです
お題は「晩霞」(http://www11.plala.or.jp/harutake/banka/banka_top.html)より。
本来の目的は、「人類の未来の為の、より良き選択」。その為に確立された技術だった。そも、未来を見る為の術だった。
大きな選択肢には、のちにその神憑りの力により審神者と呼ばれる者達により、未来を見た。そして良き選択肢を採った。結果として、23世紀まで人類が穏当に生きてこられたのはこの為だ。最初は一手先を、次は二手先を、三手、四手先を――審神者の力に依存しながらも、フラクタルに広がる未来の中、人類が平和に生き延びられる道を選んできたのだ。
その中で、ふと。過去を省みる発想が浮かんだのは当然の帰結だった。
この選択肢を採る切欠となった、現在へと繋がる過去。そこに、重大な選択肢はなかったか。変えればどんな事態に陥るかわからない。ただ、確かめたい。その発想は、彼らの間に膨らみ上がるばかりだった。
結果、彼らは、その方法を探った。未来を見るのはコンピュータでも出来る。膨大なデータをインプットし、分析させればいいだけの話だ。しかし、ごく精確な過去を知るには、審神者の力を借りなければならなかった。過去は過ぎ去りしもの、人の史料は主観が混じる。命じられた審神者達は、それぞれの方法で過去を見ようとした。精確な過去を知るには、どうすればいいか。神の力を借りる自分達に出来る事は――未来を見るように、過去を遡る者が多い中。その中のひとりが、その方法に着目してしまったのは、ある意味不幸だっただろう。
歴史ある骨董品。その中でも、戦乱に関わった、今日も残る、武器類。日本では1000年近くにわたり、主要な武器として使われた――刀剣。
その審神者の力は、一般にいう「巫女」――巫覡の側面が強かった。神降ろしの儀は、その審神者にとって容易い事だった。
「骨董品には付喪神が憑いている。他の者達にも姿を見せ、話が出来るよう、人の姿として顕現させればいいではないか」
そして、その審神者は、彼らを纏めていた団体――のちの政府に依頼し、古来の刀剣を集めさせた。そして、起こしたのだ。神降ろしの儀を。
これがはじまりだった。
話し声が、聞こえた。奇妙にくぐもった声だった。水中に潜っている時、丁度こんなものの聞こえ方をする気がした。
『“審神者”の衣装は出来ているか。この人は軍才は素晴らしいが、霊力の類は欠片もない。あの世界線、あの時代の人間ならば致し方ないが』
『用意できています。幸い、現在……この世界線、この時代の平均の成人男性の規格からは外れていませんから』
『士官学校上がりとはいえ、一応軍人の筈なんだがな……まぁ、いい』
彼らの会話は、どうやら自身を指しているらしい。その程度には、自身の事をわかっていた。だから、尚のこと、内心で途惑う。
自身は、死ぬはずだった。講和の会談に向かう途中、襲撃を受けて、逃げた末に足を撃たれた。よりにもよって大腿を。動けなくなって、壁に凭れ、座り込んだ。死の影が覆い被さる中、家族に別れと謝罪を告げた――それなのに、自身の左足の痛みは消えていた。薄れていった意識は、寧ろ冴えていく。それを読み取った様子で、「外側」から声が聞こえた。
『――意識レベル上昇。覚醒します』
瞼を開く。そこは、タンクベッドによく似ていた。半透明のグラスようなそれの中で、自身は身体を沈めていた。開いた、天井。そこからひょっこりと顔を覗かせた人物の異様さに、彼は目を瞬く。狐面を被った、古い――地球時代の、イースタンの民族衣装の一種を着ていた。体格からして男だろうか。彼は、面越しに、タンクの中に横たわり、自身を見上げてくる人物にいった。
「お早う御座います、ヤン・ウェンリー元帥」
本丸を歩く。目指していたその部屋は、縁側の角を曲がると、無防備にも障子が開け放たれたままだった。いつもの事だ。最初の近侍だったという蜂須賀や、最初に来た太刀だったという同田貫が見れば「主がそれでどうする」と駆け込むところだろう。しかし、自身は生憎と自他共に認める「のんびり屋」である。その上、他の刀剣と比べても戦から離れて随分と久しい。始終緊張感を保っている事など出来ない。加え、年の功。周囲の様子から、敵が侵入した気配など微塵もない事は察知していた。
なので、部屋の前で盆を置く。そして顔を上げた彼は、その部屋の中央。大量の書物に埋もれて座布団を枕にして横たわる青年を見出すと、袖で盆を扇いだ。盆の上に乗るのは湯気立ち上る湯飲みが2つ、茶菓子が2人分。笑いながら声をかけた。
「主殿、主。ヤン殿。茶が入ったぞ。燭台切が淹れてくれた日本茶だ。おやつの時間だ、目を覚ましておくれ」
「……あぁ、うん。良い匂いだね。有り難う、三日月」
もぞり、身が動く。片手を突いて起きた青年――ヤンは、日の射す方を見た。おさまりの悪い黒髪には寝癖がついており、お仕着せの狩衣にも皺がついていた。寝ぼけ眼のヤンは、のそのそと本の群れから畳の上を這う。左足を引き摺ってはいるが、最近はそれを動かすのにも慣れたらしい。それをのんびりと眺めていた三日月は、その速度に合わせて縁側に腰掛ける。漸くやってきたヤンが、同様に腰掛けるのを眺めながら、湯飲みを渡した。そして、しみじみと思う。
史書に埋もれて昼寝をする、この一見20代程にしか見えぬ青年が、審神者として着任早々に戦力も足りないままに戦域を攻略していった名将とは、さしもの三日月も到底思えなかった。三日月がこの本丸にやって来た時には相当の戦績を上げており、「陸戦、それも白兵戦の指揮は私の管轄ではないんだがなぁ」とつぶやきながらも、近侍の蜂須賀に命じながらてきぱきと指揮をこなしていっていた姿が印象に残っている。更に、「今日の業務は全て終わりました」という報告を聞いた途端に「さてそれじゃ酒を飲もうか」と言いだし、蜂須賀と同田貫にほぼ同時に小突かれていた姿も覚えている。思わず笑いがこみ上げそうになるのを、あんまんを頬張る事で何とか堪える。隣のヤンを窺えば、彼はあんまんを片手に日本茶をすすっていた。日本人ではなく、「現代でいうユーラシアンに近い」という横顔は、しかしやはりあまり日本人と変わらないように見えた。平和そうな顔である。
とてもではないが、蜂須賀から訊いた「主は元軍人、それも若くして最高位まで上り詰めたらしい」という経歴は信じられなかった。現在の戦績を見て、やっとその事実を認められるというぐらいだ。自分達付喪神の本体である刀は、「重くて脇差しまでしか持てない。打刀はともかく、太刀以上はとてもとても」などという。仮に、自分達のいた23世紀のどこかの国の軍人だというにしても、「射撃も苦手なんだ」と宣って陸奥守を落胆させていた姿は歴戦を潜り抜けた軍人とは思えなかった。尤も、彼の才幹は指揮官及び参謀として活かされる類であり、自分達刀剣の時代が終わり、兵器が発達した時代からは、この主のような男でも出世できたのだろうが――三日月のとりとめのない思考を止めたのは、「日本茶も美味しいものなんだねぇ」という暢気な声だった。ヤンである。あんまんを飲み込んだ三日月は苦笑をこぼした。
「燭台切や長谷部などは、いつか主殿にちゃんと紅茶を飲ませる、と意気込んでいたぞ。今はまだ本人達曰く満足な出来ではないらしいが」
「練習してるなら、私が練習台になってもいいけどな。あの2人は完璧主義者だなぁ。私が自分で淹れるよりは確実にうまいに違いないし」
「そんな事はないだろう、俺達は刀だぞ」
「人間をやってきた私は、ずっと紅茶党で通してきたがその間ちっとも淹れる腕に関しては向上しなかったぞ。射撃の腕と同じぐらい。射的の結果は君も見ただろう」
「……まぁ、主には、指揮官と参謀という希有な才能もある事だし」
珍しく、三日月にしてはとても珍しく顔を背けた。自身の表情を見せられないと判断したからだ。射的といっても、祭りで使われるものをヤン仕様に更に軽量化したものだ。そこそこに的代わりの厚紙が落ちている棚と、厚紙がキレイにならんだままの光景は、中々忘れられそうになかった。「……笑いたかったら笑っていいぞ。だからいっただろう、私は射撃が苦手だと」という、ヤンの拗ねた声もより一層表情筋を擽ってきた。密かに深呼吸し、茶をすする。なるほど、まだ自分達付喪神の方が進歩の余地があるかも知れないという事か。納得しながら、ふと、横を見る。どこか複雑そうな顔をしたヤンが、そこで湯飲みを眺めていた。湯飲みの緑色の水面には、彼の若く見える顔が映っている。ふらふらと揺れる右足に対し、左足は鈍重そうにぶら下がっていた。それが、彼の肩書きが「元」軍人である証左だった。
『主は左足が少々不自由だ。狙撃を受けたらしくてな。政府が回収した時点で、出血多量で死ぬところだったらしい。だから主が困っていたら助けてやってくれ』
新入りには必ずされるというその説明を受けて、思わず隣のヤンを見た。ヤンは、微笑みながら座布団に座っているだけだった。左足は投げ出す形で。庭を歩く時に、時折杖を突きながら短刀達と話している姿を見かけた事もある。その時は丁度、陸奥守の銃についての熱弁を訊いていた時だった――それを思い出していると、ヤンはいう。半ば、愚痴めいていた。
「確かに、この才能の有無で私の人生も色々と変わったろうね。たとえ、今の私を雇う『政府』の掲げる大義があろうと、戦いは好きじゃないんだが」
「……前から思っていたが、主殿は陸奥守と似てるなぁ」
「ん、そうかな。蜂須賀などには、君と似ているといわれるが」
そういって新たなあんまんを手に取るヤンの、鷹揚そうな顔つきは、確かに今の自身と共通項がなくもない。付喪神として顕現し、自身の顔を見て「何とも平和そうな顔だ」としみじみと感じたものだ。刀達の中でも最年長の部類に入るせいかも知れない。そういった点でも、ヤンと自身は似ていると感じる。だが、三日月にはそれよりも、陸奥守に対して日頃から感じていた事も交えていう。
「自分の中に矛盾を抱えている。陸奥守は、刀という白兵戦の武器である自身と、自身は既に要らぬものという考え。主殿は戦を嫌いながら、戦の才幹に溢れている上に、戦の指揮や参謀をしている時はとても活き活きとしているぞ」
「……あぁ、自分でもその矛盾は理解しているよ。ただ、本当に私は、戦いは嫌いなんだ。本当は歴史家希望だったんだよ。君達みたいな、本来なら博物館に飾られているような骨董品と触れ合うのも悪くなかった。偶々、喰うのに困ったから軍人になっただけだ」
口調は穏やかながら、ヤンの台詞は自身の「戦嫌い」を強調するものだった。「歴史好きは、もうよく知っているよ」と頷きながら、視線を部屋に向ける。大量の歴史書は、半分は政府からの報酬も兼ねたものだ。そもそも、最初の近侍として「本物の虎徹」と名高い蜂須賀を選んでいる事が、彼の歴史好きを象徴していた。
曰く、多額の報酬と、それに歴史の資料が欲しい。それが審神者になる際に、政府に望んだ事だという。元より、審神者は多額の報酬で雇われるという。「金は自由でいるのに、最低限必要なものだよ」という彼の言葉は、妙に渋みを感じさせた。しかし、歴史の資料が欲しいという希望は奇妙に思えた。確かに、23世紀の政府が隠匿している史料も数多い事だろう。政に携わる者達は、常に秘密を持ちたがる。それを三日月はよく知っていた。しかし、審神者の仕事にはそれなりに余暇がある。23世紀でも「知る権利」は一応保障されている。いくらでも自分で史料を集める機会などあるだろうに。そう思いながら、三日月はあんまんを手に取った。空を、スズメが飛んでいた。そういえば、いつかの著名な戦国大名は、初陣で敵対した城が空である事を、空飛ぶ鳥の群れの数で察知したという。常に中空を見詰めており、何を考えているかわからない事から揶揄され「姫若子」といわれていたらしい。嘗ての自身の主と同年代の生まれの人物の話を思い出しながら、三日月は尋ねる。それは、以前からの疑問だった。
「歴史家志望の名将。主殿の事はそういう風に理解している」
「後者はともかく、前者はそう認識してくれて嬉しいよ」
「しかし、主殿。ひとつ訊きたいんだが」
ヤンの左足に目を注ぐ。思い出すのは、射的の時。あの時は「片足が悪い」というヤンの為に、うつぶせになった上でのものだった。そして、それから陸奥守に銃の話を聞き、自分なりに銃の事を調べて、そして思い至った。
たとえ軽量化されていようと、銃は銃だ。反動がある。それを、彼はあの時、しっかりと「四肢で」支えていなかったか。たとえ狙いが全くの的外れであっても。
「主殿の左足は、本当に悪いのか」
「……撃たれたのは、本当だよ」
それに、ヤンの左足は微塵も動かなかった。それは、確かに真実だ。だが、苦笑を浮かべるヤンの顔は、まるで悪戯がばれた子供のようだった。
「ただ、そうだね。『今の』私の左足は、私自身の意識では動かしにくい。いや、動かしにくく『されて』いるんだ。ああいう、バランスを取るのが必要な時とか、政府曰く、『万が一本丸に襲撃を受けた時に危機に陥った時』は動くようになってるらしいよ」
「枷か」
「平たくいうとね。私を逃さないように、政府も必死らしい。私など、政府支給のこの狩衣がなければ、君達の姿も見えないほどに『審神者』とやらの力もない。ただの『死んだ』人間だというのに」
そういう、ヤンの横顔は、顔色が悪く見えた。日差しの加減だろうか。しかし、それが一層、三日月の打ち立てていた予想を裏付ける。
「死ぬところだった」といっていた。しかし、「死んでいない」とはいっていない。つまり、それは。三日月は湯飲みを小脇に置いた。息を吐く。風で、髪飾りが揺れた。
「俺にそういう事を白状してくれるという事は、つまり、主殿はやはり、既にこの世に亡い人間。それも、更に俺達の与り知らぬ事情も持っている――それでいいのか」
「三日月はどうやら正解に近付いていたようだしね。それに、君の性格なら、喋ってしまっても大丈夫だろうと判断したんだ」
遠回しの肯定。それが答えだった。
「この世界……この時代の『政府』の技術で、私の首から下は『義体』とやらにされている。まぁ、生前と変わらないな。首から下は役立たず、とよく揶揄されたものでね。『今度』は撃たれたぐらいじゃ死なないように、頑丈にする事にしたらしい。ついでに、逃げられないように足枷をつけて。望むままの餌も与えて。……どうせ、今の私にはもう、行き場もないんだがな」
そして、口を閉ざす。ヤンの言葉の続きは、内心で続けられた。ここに来る前。政府の元で交わした言葉。義体化された身体、着せられた狩衣。それでも、ヤンは言葉を発した。
『つまり、私のいた世界線とこの世界線は、既に関係は絶たれているんだろう。人類が、政府が、“より良き”選択をしてきたから。政府の本来の望みは、過去の改変による現代への影響の阻止ではない。なぜなら、過去に行ける時点で既に現在との連続性は絶たれている。だが、過去を変える事によって並行世界を生じさせる――人類が存続できない可能性を生み出し、その世界線に現在が連結してしまう。その危険を避けたい。たったそれだけの為の話なんだろう。なら、なぜ私をわざわざ連れてきた。こんな死にかけ、いや、死人を連れてきて。不変の、不死のものなんて存在しないんだ。私のいた世界の歴史も見たならば、それは理解しているだろう』
『それでも、足掻くだけです。私達は』
狐面の男の声は、剽軽な見た目に反し、ひどく重かった。そして、乾いていた。
『過去の改変を起こそうとする輩が出て来るのは想定外でした。既にいくつかの並行世界が生じてしまっている。人類の不幸な選択肢が増えてしまう。それでも、今派遣している審神者達も、よくやってくれています。しかし、ヤン提督。軍人の、それも“不敗の魔術師”とまで呼ばれた貴男が常に口にしていた事でしょう。必勝の方法を』
男は続けた。
『相手の力の、常に6倍の戦力を。圧倒的な力があれば、相手に勝てる。ヤン提督。我々にとって、貴男がその“圧倒的な6倍の戦力”に匹敵するんですよ』
「……それに、私のいた時代だと、過去の歴史資料は非常に乏しくてね。政府に指定した時代の史料を貰った方が合理的なんだ」
自身が並行世界の未来、それも、地球が事実上滅ぼされた事で、刀剣の彼らも恐らく大半が焼失した。寧ろ、残っている刀剣の方が少ないだろう。その事実を告げる事だけは避け、生まれた時代だけが異なる事だけを告げる。そして、あんまんを頬張った。三日月は、ヤンが告げなかった内容を察したのかどうかはわからない。しかし、同様に「それは残念だったな」と、最後のあんまんを頬張るだけだった。そして、飲み込む。
三日月は湯飲みを手に取った。
「それで、主殿。主殿は、最後に何を望むんだ」
「何を」
「俺は、この戦が終わったら、また博物館でのんびりと過ごす予定だ」
日本国指定の宝物の太刀は、穏やかに傍らの主を見下ろした。ヤンはあんまんを飲み込む。そして、少しだけ思案してから――「そうだな」。呟いた。
「いい加減超過勤務だったからな。他の皆に全てを投げてしまう形になるが……ゆっくりと、眠る事にするよ。事が終わったら、『元の身体』に戻して、帰してくれるらしいからな」
それは永久の眠りを指していた。それを、三日月も理解していた。見た目の若い、しかし内実は老成したひとりと一振りの静寂が破られるのは、ヤンの行方を捜していた蜂須賀と同田貫の騒々しい足音によるものだった。
(それは屹度遠くない)
凄く平たくいうと、Fa/teのセイ/バー状態のヤン