ONE PIECEの世界へ~冥王の娘になりました。~   作:打出小槌

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 短いですがとりあえず、繋ぎで一本入れます。
 大変遅くなり、申し訳ありません。
 


第三話 考察と友達と、賑やかな客達。

 あれから二週間が経ちました。

 え?あの後、どうしたかって?

 お母さんのお墓に行ってお花手向けて、修業しただけですよ。

 いつも通りでしたね.

 

 

 さて、今日も今日とて、修業の日。

 私は今。マングローブ林の中。

 人気のない一角に人払いの札を張って結界を構築。気の練成を行う。

 高下駄の裏に気を張り巡らし、マングローブに対して垂直に(・・・)空に向かって立つ私。

 その状態を維持しながら構え、鞘当、抜刀、納刀。これら一連の動作を繰り返す。

 ひたすらに、ただ実直に・・・・。

 

 この世界にも、気という概念は存在する。

 本来、気とは、生物。無機、有機に限らず、全ての息とし生けるものとともにある。

 大地や太陽、海や空にも満ちている。そういうものだ。

 

 その際、『外気と内気の合成』を常に意識して行います。

 これは、頸脈強化の一環です。

 この状態で息をする。日常動作をする。その状態で生活する。

 これが出来るようになると、ほぼ無尽蔵に仙術による技が出せます。

 それを頸息と言うのですが、詳しくは長くなるので割愛します。

 

 ただ、内気は己の内側ですが、外気は外から取り込む力なので、良い悪いを判断し、選んで取り込まなくてはなりません。

 

 例えば、太陽から何も考えずに気を取り込んだ場合、確実に燃えます。

 燃え尽きて灰になり、即死とかありえますし――――。

 生前、嘗ての修業で死にかけたことがありますから間違いありません!

 

 とりあえず。

 気の修業に関しては、五つの段階があるのです。

 

 第一段階が『気の認識』、第二段階が『体術』。

 第三段階が『方術』、そして第四段階が『道術』。

 最終 第五段階『仙術』。といった具合に・・・・。

 

 私には嘗て仙人として生きた知識と経験が二千数百年ほどありますし、マスターアジアの経験も参考に、今の身体が耐えれるほど仙術から開始しています。

 

 三種の覇気。これらもそれらに通じるものだと、私は認識しているし、それらはお父さんに確認したところ、あながち間違ってはいないらしい。

 あとは、イメージ。如何にその存在を信じられるか。なのだとか・・・・。

 

 生命帰還とか、ある種、仙術の領域ですよ。

 心臓の位置を変えるとか、髪の毛の先まで意思を持って動かすとか・・・・。

 悪魔の実の覚醒も、ある種それに近いのではないのかと、わたしは推測しています。

 

 まぁ~、ともかく・・・・。

 

 身体全体に万遍なく気を行き渡らせ、想像する。

 かつての自分を・・・・。

 

 そして―――――。

 

 飛天御剣流 二連抜刀術『龍追閃』!

 

 一刀目で切り、二刀目で鞘の追撃を行う。

 

 一刀、一刀足に今の全力を込める。

 昨日の自分より今日の自分を。先の一刀よりも今の一刀を・・・・。

 それを幾度となく繰り返す。

 意識することを怠らず、真摯に向き合いながらの一刀は、次への成長へと繋がります。

 焦らず、騒がず、落ち着いて。且、迅速にことを為す。

 

 

 その後は走る。走る。とにかく走る。

 地面を、木々を、時に空を足場に。縦横無尽に駆ける。

 重心を低く安定させ。ぶれずに、頭の位置を一定に・・・・。

 イメージするのは背中に背負った一本の杭。

 

 そして私は分割思考で肉体を制御しつつ、別のことも考える。

 

 今は原作開始の17年前。

 ってことは、来年にはフィシャー・タイガーがマリージョアから脱走して、再来年に壁を登って聖地を襲撃、奴隷解放を行うということです。

 その時にハンコック達、ゴルゴン三姉妹が来るんだよね?ここに・・・。

 これまで会ったことがある原作キャラはお父さんとシャッキー以外だと、タコの魚人ハチことはっちゃん。

 はっちゃんが連れて来てくれた。アオザメの人魚シャーリーとタコの女魚人オクトパ子。

 この三人は私のお友達である。

 はっちゃんとシャーリーはすぐに仲良くなれたんだけど、オクトパ子には警戒されていた。

 人間は怖い。そう教えられてきたらしいから仕方がないけど、今じゃ、仲よしさんである。

 

 そろそろ、東の海では主人公のルフィー君が産まれているころかも知れないね。

 

 ん?ちょいまち。ゴルゴン三姉妹が人間屋(ヒューマンショップ)売られるのって今年!?

 

 先に救う?救える?・・・・まだ、間に合う?

 

「たしか、先代の船に勝手に潜り込んで、戦闘中にはぐれて船から海に落ちるんだったっけ?」

 

 だめだ、転生生活が始まる前だし、あまりにも昔過ぎてすぐに出てきません。

 しかたがないので・・・。

 

「お父さんに確認してもらおうか」

 

 ついで、私が女ヶ島に行けばいいんだ。

 元女帝シャッキーの義娘だし大丈夫だよね?

 それにトラウマ、当然、無い方がいいよね?

 そう思い、修業を切り上げ、家へ向かうが・・・・。

 その場合、ルフィ君とハンコックのフラグが立たない。女ヶ島についてもインペルダウんまで送ってもらえない。

 そもそも、捕まらなかったら妹達のヘビヘビの実もメロメロの実も無理矢理食べさせられることもない。

 奴隷になったことからこそ、必死に努力して強くなって七部海になったなら、原作より弱くなる?

 

 むむむ・・・・。

 

 其処まで考えたところで――――。

 ポンッ と一つ両手を打つ。

 

「私が鍛えて、悪魔の実が無くても負けないよう三人を強くすればいいじゃん!? 女ヶ島入れるし!」

 

 うし! そうしよ~~~♪♪♪

 

 そうと決まればさっそく。縮地で動く。

 一瞬で到達する、お店前。

 

「ただいまぁ~~~。お父さんいる~~?」

 

 間延びした声を上げながら、扉を開けて入って行く。

 まぁ~、気配でいるのは解っているんだけど・・・・。

 

 ん?他にもいくつかの気がある? 独特の気が――――。

 

「あら。アリスちゃん、お帰り。今日は随分と早かったわね?」

 

「ん?どうしたんだいアリス?わたしに用事かな?」

 

 カウンター内でグラスを磨きながら此方(こちら)を見るシャッキー。

 いつも通り椅子に座り背中越しに振り向き、こちらを見るお父さん。

 

 そして・・・・・。

 

「あん?レイさんの知り合いか?この嬢ちゃん」

 

 眉をひそめ、こちらを見る、麦わら帽子の赤髪の男。

 マントを翻し、だぼついたズボンに草履を履き、カタール剣?らしきものを腰に提げたやつ。

 お父さんと向かい合いながら、ジョッキを片手に、うさん臭そうな表情を隠すことなくこちらへ向けてくる。

 

 うん。リアルに出会えばこう来るか・・・・。

 赤髪シャンクスとその主要クルー御一行様。

 

「いやいや、船長・・・・」

 

「さっきお父さんって・・・(汗)」

 

「ん?ああ、アリスは私とルナマリアの娘だよ」

 

「「「「「「「なにぁぃーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」」」」」」」

 

 やかましい合唱、ありがとうございまぁ~す。

 

 あっ、今の。

 

 アニメ的に見れば。家が膨れて震えたんじゃないかな?

 




 ようやく新しい仕事も落ち着いてきましたので。
 ネタ話。チラシの裏に投稿中の話。その後、次話、投稿します。
 
 感想への返信。できなくてすみません。
 ちゃんと読ませて頂いております。

 考えすぎちゃうと前に進めなくなる性質でして。
 ホント申し訳ないです。

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