やはり俺の戦車道は間違っている。【完結済み】   作:ボッチボール

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俺ガイルメンバーは八幡以外出さないと言ったな、アレは嘘だ、小町可愛いよ小町。
まぁ今後の小町の受験で大洗とかの展開にも必要ですし、八幡の身内くらいは出さないとですね。
あと今回短いです、理由は自分が戦車名とかメンバーの名前いつでも見返せるようにとメタ的ですが皆さんも活用して下さい。


適当に、大洗戦車道チームは結成される。

「たでーま」

 

「あれ?お兄ちゃん、今日は遅かったね、いつもはもっと早く帰ってくるのに」

 

ようやく家に帰って来た俺を妹の小町が出迎えてくれた。

 

比企谷 小町、世界一可愛い妹で中学生、同時に受験生でもある。

 

「あー、これからちょっと遅くなるかもしれん、選択授業があってな」

 

言ってて悲しくなってきた、まるでこれから忙しくなる事を妻に告げる社畜のようだ、まぁ夕飯とかは基本的に小町が作ってるし伝えねばならんが。

 

「選択授業って、お兄ちゃん去年は早く終わる奴選んでたじゃん、夕方のアニメの再放送見る為に」

 

「それ選べたら最高だったんだけどなぁ…」

 

ちなみに去年選んだのは仙道であれは楽だった、基本的に動かない俺瞑想とか超得意、決してバスケやる授業じゃないので間違えないように。

 

「んで、今年は何選んだの?忍道?お兄ちゃん昔忍者に憧れてたもんね、よく一人で修業とか言って手裏剣みたいなの投げてたじゃん」

 

「おい、サラッと人の黒歴史晒すの止めろ、第一俺が忍者になったら火影クラスだぞ」

 

ステルスによる高い隠密性と長きぼっち生活によって培った聞き耳能力、あれ?俺の天職って忍者じゃね?あっ、でもチーム組めねぇから無理だわ。

 

「はいはい…、それで何選んだの?」

 

「戦車道」

 

「はい?」

 

「いや、だから戦車道だって」

 

小町がまるで可哀想な物を見る目で俺の事を見てくる。

 

「お兄ちゃん、いくら戦車が好きでもそれはないよ、戦車道は女の子の武道だよ」

 

「…わかってるよ、そんくらい」

 

はぁ…、と溜め息をついて小町にも事情を説明してやる。

 

「はぁ、あの生徒会長さんが、それなら納得」

 

ちなみに小町と生徒会長は知り合いである、まぁ一年前の俺の事故の時に知り合ったのだけど。

 

どちらか片方だけでも厄介なのでなるべく会わせたくない二人ではある。

 

「はっ!って事はお兄ちゃん、今女の子だらけの戦車道チームに男一人って事!?」

 

「まぁ…、そうなるな」

 

あまりにもイロモノが多いんであんまりそんな気はしないけど。

 

「ほほぅ…、これは小町の将来のお姉さん候補が沢山居そうな素敵な予感」

 

一人で盛り上がってる小町はとりあえず無視しておくか。

 

「あー、でもお兄ちゃん、それなら明日は早く帰れないっぽい?」

 

「明日?明日は…」

 

明日は戦車を洗うって言ってたな、戦車はまだ本格的には動かせないだろうし、洗車くらいなら今日ほど時間はかからんだろう。

 

「多分大丈夫だけど、なんかあんの?」

 

「やー、お母さんが会社の人とご飯食べて来るって言うから、久々に外食でもどうかなーって?」

 

「ふーん、親父は?」

 

「さぁ?適当に食べてくるんじゃない?」

 

可哀想、親父可哀想、まぁ小町くらいの年頃の女の子に嫌われるのは父親にはよくある事だと思って諦めてくれ。

 

「まっ、別に構わんぞ」

 

「やった!それで小町はお兄ちゃんにお願いがあるのです」

 

あ、やっぱ裏があったか、急に外食なんて言い出すからそんな事だろうとは思ったけど。

 

「明日はボコられグマのボコの新商品の発売日なのです、なので小町は外食前に雑貨屋への移動を希望します」

 

ボコられグマのボコ、とは包帯を巻いた熊のキャラクターである、小町曰く、女の子の間で密かに人気…らしいが俺には何がいいのかよくわからん。

 

ちなみにその事を小町に言ったら怒られた、理不尽である。

 

「まぁそれくらいは構わんぞ、…そうだ、なら俺の買い物にも付き合え」

 

「えー、お兄ちゃんの行くお店ってあそこでしょ?戦車倶楽部、小町的にちょっとポイント低いかな」

 

戦車倶楽部は大洗にある戦車関連の商品を扱う専門店、いや、聖域だ、最近覗いてなかったので久しぶりに見ておきたい。

 

「いや、待てよ…お兄ちゃんが今戦車道やってるならもしかしたらそこに嫁候補が!はいはい!小町も行く!!」

 

「よくわからんが…、そんな長居はしないぞ、来年には受験なんだしな」

 

「はぁい」

 

急にやる気を出して来た小町にそう忠告しておく、どうやら小町も大洗学園を受けるつもりらしいからな。

 

さて、明日は久しぶりの戦車倶楽部か、ちょっと楽しみ、何か新商品とかないかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー

 

ーー

 

 

翌日。

 

自動車部の皆さんのお陰で戦車倉庫前に並べられた五両の戦車。

 

Ⅳ号戦車D型。

 

38(t)戦車。

 

八九式中戦車。

 

Ⅲ号突撃砲F型。

 

M3中戦車リー。

 

「…凄いな」

 

さすがにこんなにも間近で戦車に触れる機会なんて無かったので、このズラリと並んだ戦車群に思わず感銘を受ける。

 

「私も比企谷殿の気持ちわかりますよ、感無量です!!」

 

「お、おう…」

 

秋山が戦車に頬擦りしながら感銘の言葉を告げる、うん、気持ちはわからんでもないが錆び付いてる戦車にそれは止めよう。

 

「どう振り分けますか?会長」

 

「見つけたもんが見つけた戦車に乗ればいいんじゃない?」

 

そんな適当でいいのだろうか…?

 

そんな疑問は当然出てくるのだが、会長がそれでいいと言ってるので異議を唱える者も居らず、戦車とそれに乗るメンバーが振り分けられた。

 

【Aチーム、Ⅳ号戦車】

西住 みほ。

武部 沙織。

五十鈴 華。

秋山 優花里

 

「これが私達の戦車ですか」

 

「うぅ、みなぎってきますね、パンツァー、フォー!です!!」

 

「パンツのアホ!?」

 

まぁ簡単に言えば西住チームだな、ちなみに武部よ、パンツァーフォーとは戦車前進って意味でパンツ関係ないから。

 

【Bチーム、八九式中戦車】

磯辺 典子。

近藤 妙子。

河西 忍。

佐々木 あけび。

 

「がっちりしてますねぇ」

 

「いいアタック出来そうです」

 

スポ根全快のバレー部チームだ、だから戦車道よりもまず部員を集めなさいって。

 

【Cチーム、Ⅲ号突撃砲】

カエサル。

エルヴィン。

左衛門佐。

おりょう。

 

「砲塔が回らないな」

 

「象みたいぜよ」

 

「ぱおーん」

 

「たわけ!Ⅲ突は冬戦争でロシアの猛攻を打ち返した凄い戦車なのだ!!フィンランド人に謝りなさい」

 

「「「すいません」」」

 

そう言いながらフィンランドの方角かは知らんが頭を下げてるのが歴女チームだ、つーか名前!?なんで誰も突っ込まないの!!

 

【Dチーム、M3リー中戦車】

澤 梓。

山郷 あゆみ。

丸山 紗季。

阪口 桂利奈。

宇津木 優季。

大野 あや。

 

「大砲が二つ付いてる」

 

「大きくて強そう…」

 

一年生でまとめられた六人組、そういえばバレー部も三人は一年生なんだよな、そう考えると結構一年生も多い。

 

【Eチーム、38(t)戦車】

角谷 杏。

小山 柚子。

河嶋 桃。

 

今回の戦車道復活の言い出しっぺである生徒会チームだ、本来38は四人乗りなんだが、まぁあの会長ならなんとかしそうな気はせん事もない。

 

という、適当かつ如何にも仲の良いグループで集まってみました的なチーム分けである。

 

俺?俺はあれだし、将来ガン○ム的なタンクが見つかったらそれに乗る予定だから…。


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