やはり俺の戦車道は間違っている。【完結済み】 作:ボッチボール
ギャグ全降りを目指しているので多少?のキャラ崩壊には目をつむっていただければ嬉しいです。
リレー小説の話が気になる人は俺ガイルアンソロジー小説を買おう!!渡先生書き下ろしの新規作品もあるよ!!(ダイレクトマーケティング)
『やいてめぇ!今おいらの事をチラチラ見てやがったなぁ!何か文句でもあるのか!!』
『あ?なんだぁてめぇは、やんのか!!』
今日もボコは喧嘩をしています、頑張れボコ!負けるなボコ!!
そこです!頑張れ!!あっ…負けちゃいました。
ボコは喧嘩っ早いですが、いつも負けてしまいます、でも…それがボコだから!仕方ありません!!
『くっそー…次は負けないぞ!!』
ボコの身体に包帯が追加されました、それでも次の日、ボコは喧嘩を売ってまたやられてしまいます。だって!それがボコだから!!
また次の日、ボコは松葉杖をもって喧嘩をしますが負けてしまいます。だって!それがボコだから!!
『よーし、次も頑張るぞ!!』
また次の日、またボコはーーー。
ーーー
ーー
ー
「…なんですかこれ?新ジャンルのホラー小説?」
いや、これを小説って言っていいのかはともかく、文章的には小説っぽい書き方ではある。
ただその中身は喧嘩を売る→負ける→傷が増える→喧嘩を売るの無限ループがずっと続いている、見ていてただただ恐怖しかない、無限ループ関係なく怖い。
俺だってミステリー等のホラー小説を読んだりはするが今まで見たどのホラー小説より狂気に満ちている中身だ、なにより救いが一切無い、無さすぎる。
八幡的【このミステリーが怖い!大賞】ぶっちぎりのトップ作品だった。
「戦車道のPRに向けて新聞部に新たなコーナーを作って貰った」
「ぴーあーる」
BRの間違いじゃなくて?バトル・ロワイアルも可愛くみえるぐらい猟奇的なんですけどこれ、R-18規制が必要だろ。
「そのコーナーを隊長だし、西住ちゃんに担当して貰ったんだけどねぇ」
まぁ、例の熊のキャラクターが出てくる時点で西住が絡んでいるのは一行目からわかっていた事だが。
「会長が書きたい事書けば良いって言ったからですよ」
「いやー、だって西住ちゃん、何書いていいかわかんないって言ってたからさ」
え?これ西住が書いたの?自分でボコに喧嘩売らせて頑張れとか書いた上で負けさせて怪我増やさせてるの?
大丈夫あの子?闇深くない?
極めつけに『それがボコだから!!』が決め台詞のように作中に何度も出てくる。あの子、ボコに勝たせる気ないよね?
「てか、ボコのキャラクター勝手に使っちゃマズイでしょ」
デスティニーランドのパンさんだって許可なくキャラクター名を使っただけで著作権だなんだとその爪を向けるものだ。
二次創作を書くならばそこには最大限の注意を払わねばならない。え?どの口が言ってるのかって?ハーメルン?クロスオーバー?うん、ごめんなさいね。
「まぁ細かい事は置いといて…、問題は続きなんだよねぇ」
「いや、細かくないと思いますけど…。え、続き?」
え?なに?これ続くの?最後の方なんかボコがやられすぎちゃって満身創痍なんてレベルじゃないくらいなんだけど。もう休ませてあげよ?ゴールしていいよ!!
「うん、ほら、だってこれ新聞部のコーナー企画だから」
「第一回で企画が終わってしまっては我々戦車道チームの沽券にも関わるだろう」
「いや、そもそも作中に戦車出てきませんし、なんのPRにもなってませんよこれ」
なんなら新聞によくある謎ポエムとか、大半の講読者は読み飛ばしてしまうだろう、いや、これはある意味目につく事は目につくだろうけど。
「そこだよ、比企谷ちゃん」
「どこですか?」
「比企谷、お前は国語の成績だけは良いだろう?」
それだと国語の成績だけ良いみたいに聞こえるんですけど?そもそも河嶋さんに言われたくねぇ…。
「はぁ…まぁ、そうですね」
とはいえ国語の成績が良いのは事実だ、なんたって学年内でも第2位である。ちなみに1位は冷泉なのでとっくに諦めている。2位じゃ駄目なんですか?
「ならば、この後の展開を上手く誘導して戦車道のPRになるよう軌道修正ができるはずだ」
「ちょっとなにいってるかわかんないです」
本当に、何言ってんだこの人?軌道修正?北極に向かっていた人を南極に行かせるレベルの事例を軌道修正とは言わない。
「だいたい、せっかく西住が一生懸命書いたんです、変に弄ったらあいつも悲しむでしょ?」
と、最もな建前を付けてお断りしておく、だってこんな面倒な仕事、絶対にやりたくない。
「比企谷君、そこまで西住さんの事を思って…」
「成長したな、比企谷…」
河嶋さんと小山さんが感涙に思わず泣きそうになっていた、罪悪感がずしりと肩に乗りかかる思いだが、この人達はこの人達で俺の事なんだと思っているのか。
「大丈夫大丈夫、西住ちゃんにも第一回のコーナー担当ってだけ伝えてるから」
だが、そんな罪悪感も会長には通じない、鬼が。
「んじゃ、とにかくよろしくー」
…鬼や、鬼がおる。
そんな正社員が派遣社員に雑に指示するような言葉で仕事というのは振りかけるのだ、スーパー派遣さん!出番ですよ!!
という訳で派遣には派遣だ、戦車のPRなら適任がいるし、あいつも西住の書いた小説の続編となれば喜んで続きを書くだろう。
俺は携帯電話を取り出すと電話をいれる、それで今回の仕事は終了だろう。
「秋山、ちょっといいか?」
『なんでしょうか?比企谷殿』
ーーー
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『この戦争に勝つ為に!オラは軍事力を強化する事にしました!!』
第503重戦車大隊を組みましょう!あ!重戦車大隊というのはですね!第二次世界大戦中にドイツ国で編成された重戦車による戦車大隊で軍団直轄の独立部隊なんですよ!!
なんとティーガーⅠ、ティーガーⅡ重戦車の大部分はこれら重戦車大隊にて集中運用され、第二次世界大戦において様々な戦場を駆け巡りました。
中でもこの第503重戦車大隊はあの大戦最多!敵戦車撃破168両の記録を残した戦車エースが所属していた部隊でもあります!!
あ!ドイツの戦車エースといえば他にもーーー。
~~以下、延々と専門用語が続く~~
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「…比企谷、何か言いたい事はあるか?」
「あいつ戦車の事になると早口になりますよね」
いや、これ文章だけどさ、それにしてもこれだけの長文をあの短時間に書き仕上げるとか速筆すぎる。どんだけノリノリで書いてたんだ?遅筆なラノベ作家とか更新の遅いハーメルン作者とか全員見習うべきだわ。
「そういう事を言ってるんじゃない!なんだこれは!まるで意味がわからん言葉ばかりだぞ!!」
「戦車道やってるなら知っていて欲しい事ばかりなんだよなぁ…」
実際、理解できる人ならそんなに意味不明な言葉が出てくる事はない、ただ問題は…。
「なんか…話がどんどん脱線して言ってるんだけど」
「オタクが語り出したらよくある事ですよ」
アニメの話をしてたらいつの間にか声優の話になったりとか、オタクあるあるだ。
特に第二次世界大戦を語り出せば風呂敷はどんどん広がっていく、戦車から部隊、部隊から作戦、作戦から司令官、司令官から軍人、国、世界へと広がっていく、世界って怖い。
「てゆーかこれ、ボコ最初の一言しか喋ってないね」
「そもそも一人称おいらからオラに変わってますけどね」
まぁ、ボコ知らない人からしたらそこら辺間違えやすいのかもしれない。とりあえず主人公はボコじゃなくてしんちゃんかカカロットにでも変わったのか。
「そもそも、なぜ喧嘩が戦争になった?どういう経緯だ?」
「戦争なんてしょせん、国同士の喧嘩の規模がでかくなっただけですし、あながち間違っちゃいませんよ」
「…なんか深い気がするけど、言ってるだけよね、それ」
「とにかくだ!これでは専門用語が多すぎてPRにならん!次回はもう少し規模を抑えろ!!」
うーん…、確かに畳める気配のない風呂敷を広げすぎた感はある、世界大戦にまで目を向けたのはやりすぎだろう。
もうちょい規模を抑えて…となれば適任は彼女、いや…お嬢だろう。
俺は携帯電話を取り出すと電話をいれる、それで今回の仕事は終了だろう。
「五十鈴、ちょっといいか?」
『はい、どうかしましたか?比企谷さん』
ーーー
ーー
ー
『組長!ガラス割り(カチコミの事らしい)が来ました!!』
『なぁにぃ!どこの鉄砲玉じゃあ!てめぇらハジキを持て!ドンパチじゃあ!!』
『姐さんだけは俺が守ります!!』
世界大戦は代理戦争となり、仁義のない戦いの幕があがります。長年続いていた抗争もここで終わるでしょう。
『お控えなすって!お控えなすってぇ!!手前生まれも育ちも葛飾柴又、名をボコと申しやす!一食一泊の恩を返しに渡世の義理を果たしにきやした!!』
『えぇ度胸じゃ!わしがやる!!』
『若頭!!』
若頭が持つのは二本の刀、彼はその一つをボコさんに向けて投げ渡しました。
『そいつを使え、丸腰じゃつまらんからのぉ』
『あ、兄貴!なんで奴に刀を!?』
『サブ、おめぇは黙っとけ!!誰も手を出すんじゃねぇ!タイマンじゃああ!!』
~~以下、なんか血で血を洗うっぽい激しい抗争へ~~
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ー
「比企谷…なんだこれは?」
「やー、俺、ヤクザ映画あんまり見ないんでよくわかりませんけど、とりあえず兄貴かっけぇっスね」
「だから!何故ヤクザが出てくる!!」
「国同士だと規模が大きいと言われたんで、組同士の争いにしようかと、戦車が出てきても…まぁ、ギリ許容範囲じゃないですか?」
「上手いこと言ったつもりか!そもそも最後、刀での斬り合いになっているぞ!!」
そこは指定暴力団(推定)『五十鈴組』の姐さんの趣味じゃないかなぁ…。
「でも今回わりと評判はいいみたいだね」
「一応、小説としてきちんとしたストーリーがあって、さすが五十鈴さんね」
というか前二人がストーリーが無さすぎただけというか…、あと若頭の兄貴の格好よさのおかげだな。
「ところでボコって葛飾柴又生まれの葛飾柴又育ちなの?」
「いや、知らないですけど」
そもそもいつの間に渡世人にジョブチェンジしたのだろうか?この熊。
「で、この後どうすんの?オチは?」
「え?終わりでいいんじゃないですか?」
「いや、だってこれ、抗争終わってどうなったか書いてないじゃん?若頭最後死んじゃってるし」
「そうね、何かハッピーエンドがあれば良いかもしれませんね」
うーん…注文の多い生徒会である、もうこの人達で書けよといい加減ツッコミたくもなるがそもそも書いていない俺がそれを言える立場でもないし。
ハッピーエンドとくれば…よし、あいつが適任だろう。本人がハッピーエンドな結婚ができるかは知らないけど、ハッピーエンドの妄想なら得意そうだ。
俺は携帯電話を取り出すと電話をいれる、それで今回の仕事は終了だろう。
「武部、ちょっといいか?」
『え?なになに比企谷』
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『迎えに来たよ!ハニー!!』
『ダーリン!!助けに来てくれたのね!!』
なんかよくわかんないけど、戦いは終わったのよね?じゃ、とりあえず敵に捕らわれていた恋人を、ボコは助けたの!!
『さぁ、早くここから立ち去ろう!結婚式場の予約なら済んでるZE☆』
『え、えぇ…でも』
『姐さん!!』
『サブ!ち、違うの…これには訳が』
『ハニー、その男は…』
なんと恋人は捕らわれている間にずっと世話をしていたサブさんに心をひかれていたの!!
そしてサブさんも!お互い立場も違う敵同士、それはさながらロミオとジュリエットね!!ステキー!!
『ハニーは渡さない!!』
ダーリンが恋人の顎をクィッとするの!キャー!!
『姐さんは俺の女だ!!』
でもでも!負けじとサブさんも壁ドンとかしちゃって!!
二人の男が私を巡って争うなんて…もー、どーしよ!!困っちゃう!!!
ーーー
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「…なんだこれは?」
「なんだと聞かれましても…俺、恋愛小説はどうにもお遊戯感が強くてあんまり見ないんですよね、ケータイ小説(笑)とか」
「比企谷君の好みは置いといて…ハッピーエンドはどうなったの?」
「本人的にはハッピーエンドなんじゃないですか?上手くいけばハーレムエンドですし」
顎クィッ(笑)から壁ドン(笑)までの欲張りセットからなんかもう最後恋人の事私って書いちゃってるし、欲望が駄々漏れている。
そんなにハーレムエンド目指したいならバットエンドフラグしかない悪役令嬢にでも転生してみればいいんじゃないかな?
「んー、でもボコって熊でしょ?武部ちゃんそれで良いのかなぁ」
「ボコは強化スーツみたいなので中の人がめっちゃイケメンなんでしょ、あいつん中で」
きっとふもっふしてる軍曹が入っているんだろう、コッペパンとか要求してきそう。
「んで、結局まだオチついてないんだけど?」
「二人は幸せなキスをして終了、でしょ、俺調べですが恋愛小説の終わりなんてどれも大差ないですから」
「お前は恋愛小説を舐めすぎだ…、だいたい三人いるだろう!!」
そもそも恋愛小説の言葉でもない気がするが…。
だいたい、この肥大し続けて化け物となった物語、化物語にどう決着を付けろというのか、国語学年2位では最早荷の重すぎる案件だ。
国語学年2位でダメならどうすれば良いか?答えは自明の理、国語学年1位さんに頼ればいい、やっぱり2位じゃ駄目なんだよ。
俺は携帯電話を取り出すと電話をいれる、それで今回の仕事は終了だろうが
「冷泉、ちょっといいか?」
「比企谷さんか、なんの用だ?」
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【めんどくさい、ねる】
ーーー
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「…おい、比企谷」
「まぁ、一応オチは付きましたよ」
つーか、あいつ、どんだけめんどくさかったんだよ、筆折るの早すぎんだろ、せめて漢字くらい書けよと。
「我々の間でオチがついてどうする!これを楽しみにしている学園の生徒が沢山いるんだぞ!!」
「戦車道のPRはどこ行っちゃったんですかね…」
え?そもそも人気あんのこれ?大洗学園の生徒達って娯楽そんなにないのかな…。
「うーん…さすがにこれはねー」
はい、もちろん駄目ですよね、さて困った…もう宛があんまりない。
他の戦車チームに頼んでみるかと脳裏に駆け巡る歴女、バレー部、一年、風紀委員、オンラインゲーマー達、自動車部。
「うん、詰んでますねこれ」
おおよそまともな作品が出来上がる事がないだろう、もう駄目だ、おしまいだぁ…。
「ん?そうでもないよ、比企谷ちゃん」
「比企谷君、文章とか書くの得意よね?生徒会でもよく手伝ってもらってるし」
「となれば、最後は貴様が書くしかないだろう」
「…ですよねー」
むしろこの人達書く気は…いや、書かせたら唐突に干し芋とか出てきそう、これ以上の脱線はこちらとしてもごめんである。
「でも今から話考えても締め切りに間に合いませんよ」
…締め切り、ノルマ、うっ…頭が。せめて一週間置きくらいには更新させたいと思っていてもなかなか上手くいかないのだ、わかって…そして察して欲しい。
だが今回ばかりは先送りにする訳にもいかない、新聞のコーナーとなれば締め切りが遅れれば新聞部と揉める事になるだろう。
「大丈夫、こんな事もあるかなって、呼んどいたから」
「呼んどいたって…誰をです?」
会長がそう言うと生徒会室にあんこうチームのメンバーが入ってきた。
「八幡君、私達も手伝うよ」
「すいません、戦車の事となるとつい嬉しくなってどんどん書いてしまいまして話を脱線させてしまい…」
「優花里さんだけのせいではありませんよ、私達みんなの責任ですから」
「そうそう、だからさっさと終わらせちゃおう!ね?」
「…私は何も書いてないんだがな、仕方ない、手伝う」
「お前ら」
なんとも頼もしい。…でも君達登場は格好良いんだけどちゃんと反省しなさいよね。
まぁでも…これならなんとかなるかもしれない、この終わりの見えない物語に決着をつけるのだ!!
「あ、でもみんな、その前にちょっとだけいいかな?聞きたい事があってね」
と、西住が軽く手を上げる。
いつぞやか俺も受けた事がある西住流家元、しほさんが出すかのようなラスボス系プレッシャーを発しながら。
「みんな、ボコの事をなんだと思ってるのかなぁって?」
…なるほど、そういうオチなのね、ならばせっかくだ、最早使い古された言い回しだが、あえて口にしたいと思う。
爆発オチなんてサイテー!!