やはり俺の戦車道は間違っている。【完結済み】   作:ボッチボール

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聖グロリアーナ編は感想数がいつもよりめっちゃ多くてみんな聖グロ好きすぎでは?むしろダージリン様強すぎでは?
…本編に出てなくても感想で出てくるくらいですもねー、出てくるだけで面白いとか卑怯すぎる。

俺ガイル最終章とリンクしつつあるプロム編もそろそろ終盤、ガルパン最終章の三話の情報もちょこちょこ出てきてて楽しみです。


その仮面の下には、きっと笑みがある。

『踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々』とは阿波踊りの出だしである、考えてみればこの言葉には考えさせられるものが多い。

 

確かに音楽に合わせてウェイウェイとクラブとかでノリノリしてる奴らなんか阿呆の極みだと思うしそのノリにはついていける気がしない。

 

だが、そんなノリノリの彼らからすれば、端からただそれを見ているだけの者こそが空気の読めない阿呆に見えるのだろう。

 

お互いの価値観の違いが絶妙に合わさって最強に見えるまである。…違うか?うん、違うな。

 

そもそも踊らにゃ損になる理由がわかんない、どういう理屈なの?伝統ある阿波踊りまでリア充贔屓なの?

 

とはいえ…最近では日陰者がサイリウムを手にノリノリで踊る事はそう珍しくないし、なんならかの有名な天才軍師、諸葛亮 孔明だってクラブでパーリーピーポーしてる時代なのだ。孔明持ってない奴おりゅ?

 

…だから、俺もちょっとくらいは…踊っても良いのだろう。

 

「えっと…あの方は?」

 

「紅茶仮面…様?」

 

「だ、男性の方、なんですか!?」

 

おっと間違えた…俺じゃないよね、うん、あくまでもここにいるのは紅茶仮面だ。八幡なんて居なかった、いいね?

 

ダージリンさんの用意してくれたガイ・フォークス・マスクは明らかに悪ふざけの産物ではあるが正体を隠す点では素直に有難い。仮面舞踏会に習えばとびっきりの場違いという事でもないだろう。

 

会場の全生徒の注目と歓声を浴びた状況は居心地が悪いがそれでも素で注目されるよりよほどマシだ。

 

そもそも素で登場なんかしたら歓声は悲鳴へと変わるだろうし翌日の新聞の見出しは『お嬢様学校の聖グロリアーナに不審者あらわる!?』みたいなのが貼り出されるだろう。

 

ふぅ…と、仮面の下で小さく息を飲み込む、なるべく意識して猫背を正すと、会場を歩く。

 

仮面の分視界は少し悪いがこのガイ・フォークス・マスク、ダンス用の為か特注で目元が広げられている。…そんな所に金かけんでも。

 

なのでそう苦労する事なく、目的の人物の前まで行く事ができた。ここまでは打ち合わせ通りだ。

 

こっちはダンス経験の無い素人なのでダンスの時間は少なく、なるべくボロが出ないようにして貰った。

 

もちろん知り合い以外と打ち合わせも無しで踊れるはすがないので俺の相手は限られてくる。

 

…そして、最初の相手はローズヒップである。え?初手ローズヒップなの?初っぱなからハードル高くない?

 

普段のこいつを見てたらとても雰囲気にあったダンスが踊れるとは思えないんだけど…。ダンスといってもこれ、若者がウェイウェイいってるやつじゃなくて【魅惑の深海パーティー】の方だからね?ジョニーでグッドなやつは流れないから。

 

とはいえ、さすがにこの状況でチェンジはできないよなぁ…とどうしたものかと考えているとローズヒップの方から近付いてきた。

 

「お手を貸して下さいませ、紅茶仮面様」

 

赤みがかった髪によく似合った薄いピンクのドレスを着飾り、そのドレスの裾を少し掴むとローズヒップはちょこんと小さく頭を下げた。

 

誰だこの淑女!?

 

「あ、あぁ…」

 

普段とのあまりの違いに戸惑いながらも言われた通り、手を差し出す。

 

「ありがとうございますです」

 

相変わらず、口調こそやや怪しいお嬢様言葉ではあるが、ローズヒップは俺の手を握ると音楽に合わせて動き出す。

 

俺の方は見よう見まねというか、それに合わせて動くしかないのでローズヒップの動きに合わせて踊ってみる。

 

自分でも驚く程身体が軽やかというか、動きやすい、まさか、俺にこんなダンスの才能があったなんて!!

 

…とか、そんな事がある訳ないのはわかっている、ローズヒップが俺に合わせて踊りやすくリードしてくれているのは素人目からでも充分にわかった。

 

普段の暴走戦車娘から一変して、会場内を流れる厳かな音楽に合わせて、そして俺に合わせてゆっくりと洗練された動きで彼女が踊る。

 

…恥ずかしながら、少し見惚れてしまった。

 

「どうかしたんですの?」

 

ふとローズヒップが声をかけてくる。…まさか、ローズヒップにギャップ萌えを感じていたとはいえまい。

 

「あぁ、いや…そういや、お前、お嬢様だったんだな」

 

「当然ですの!私はダージリン様達のような立派な淑女になる為に日々、お勉強してるんでございます!!」

 

「おい、素が出てんぞ…」

 

…そうだよな。考えてみればギャップ萌え、なんて考えてしまう事がそもそも失礼な話だった。

 

「それで、えぇと…、紅茶仮面様、私、上手く出来てるでございましょうか?変じゃございませんこと?」

 

彼女にしては珍しい…てか、初めて見るであろう、少し不安げな表情をする。

 

…ダージリンさんがローズヒップに甘い理由が、今なら少しわかる気がする。

 

この暴走戦車娘は、だからこそひたむきで、一直線で、少し…羨ましいとさえ思える。

 

「…まぁ、そうだな。…聖グロリアーナの生徒に恥じてはないと、思うぞ」

 

…曲が終わる、俺とローズヒップはお互いに頭を下げた。

 

もういいかなー?と思って頭を上げるとローズヒップはまだ頭を下げていた、え?まだ頭上げるの早かった?と思っていたら。

 

「やりましたわー!私、マックス…紅茶仮面様に誉めて頂けましたの!!」

 

そう言うとガッツポーズから嬉しそうに駆け出した。…いや、だからそういう所だからね、君。

 

だいたいマックス紅茶仮面ってなんだよ、ダンス前はまだマシだったのに集中力の持続時間が少なすぎる…。

 

「…頑張れよ、ローズヒップ」

 

彼女の淑女への道はまだ遠そうだけど、俺は小さく声をかける。

 

「ローズヒップさん、途中までは良かったんですけど…」

 

「まぁ、あいつらしいっちゃらしいけどな」

 

ローズヒップと入れ替わる形で苦笑しながらオレンジペコが近付いてくる。

 

オレンジペコの名前に合わせたのか、少し明るいオレンジのドレスの裾がふわりと舞った。

 

「少しは緊張も解れましたか?」

 

「まぁ…少し」

 

最初のダンスの相手がローズヒップと聞いた時は不安だったが、なるほど、これも狙いなのか。

 

「それは良かったです。…私はまだちょっぴり緊張してますけど」

 

少し照れた顔ではにかんで笑う。意外だ、オレンジペコはこういう舞台には慣れてそうだが。

 

「安心してくれ、俺の方がまだ全然緊張してる」

 

「それだとなんの安心も出来ませんが…」

 

次の曲の準備が始まる、ローズヒップから引き継いでダンスの相手はオレンジペコに。

 

「オレンジペコ…」

 

そう言いかけるとオレンジペコがスッと人差し指を俺の口元に近付けた。

 

「ペコ、で良いですよ。ダージリン様達もみんなそう呼んでますから」

 

まぁ、確かにオレンジペコってちょっと言いづらい所がある。何が言いづらいって人の事を指してオレンジペコって言うのがすごい言いづらい。

 

その点、ダージリンさんの違和感の無さよ、ダージリン万能かよ。

 

あぁ、だからみんな俺の事もマックスコーヒーじゃなくて省略してマックスって呼ぶのね。…もう飲み物縛りのソウルネーム止めちゃえばいいのに。

 

「あー、そうだな、じゃあペコ」

 

「はい」

 

「…リーヌ?」

 

「…誰ですかそれ」

 

「いや、俺もよくわからん…」

 

改めて言い直すとつい気恥ずかしくて付け加えてしまった。これじゃオレンジペコがお腹ペコペコみたいじゃねぇか、ヤバいですね☆

 

「まぁ、とにかくだ…付き合わせて悪かったな、嫌なら断ったって良かったんだぞ?」

 

先のローズヒップも彼女も、直前のダージリンさんの思いつきで俺とのダンスを踊るはめになった言わば被害者のようなものだ。

 

もちろん原因はほぼダージリンさんにあるんだろうが…、俺にも自虐ネタで滑り芸をしてしまった責任がある。

 

自虐ネタで滑り芸するほど悲しいもんってないよね…。ただただ二重に傷付くだけだし。

 

「はい?」

 

だが、オレンジペコの方は『この人何言ってるんだ?』的な目で俺を見てくる、たまにダージリンさんがドヤ顔格言した時に見せる表情だ。この子…時々辛辣なんだよなぁ。

 

「…嫌なら最初から断ってますよ」

 

「…っても、こういう場ってダンスの誘いは断らないのがマナーって言うし」

 

「確かにあまり直接的に断るのマナー違反ですけど、いろいろと言い方があるんですよ?」

 

「…へぇ、そうなのか」

 

「はい、『踊った後なので疲れています』とか『少し足が痛いので休憩しています』といった風に断るんです」

 

「なにそれ、思わず『足大丈夫かな?声かけて悪かったな』って心配しちゃう男が悲しくなるじゃねーか…」

 

社交界の闇を垣間見た気がした。

 

「女の子ですから、踊りたい相手はやっぱり居るんですよ」

 

ちょっと悪戯気に笑いながらオレンジペコは手を差し出してくる。

 

「…私は疲れてもいませんし、足も痛くないですよ?」

 

「では…お手を拝借して」

 

そう言われれば…まぁ、繋ぐしかないよね。

 

音楽がスタートして再びダンスが始まる、先ほどのローズヒップの時とはまた違った曲なのだろうが違いはよくわからない。

 

「やっぱり、大きいですね」

 

ふと、オレンジペコが恥ずかしそうにそう呟いた。

 

「…え?」

 

「身長、私は低いのでちょっとバランスは悪いかもです」

 

あ、あぁ…身長ね、そりゃそうだ、むしろ他に何があるというのかね?(きっぱり)。

 

確かにオレンジペコはやや小さめ…小町よりも低いくらいだ、まぁローズヒップも高い方ではないが。

 

「…背はある方だからな、俺」

 

普段やや猫背気味なのもあって言われる事は少ないが175cmはあったりするし男子高校生の中では高い方だ。

 

そんな俺と目線が合う人は戦車道関連ではプラウダのノンナさんくらいだ。…むしろあの人がデカイのか、その身長を125cmくらいな同高校の隊長に少し分けてやって。

 

そんな125cmくらいな隊長はもちろんだが、戦車道やってる生徒はかなり小柄な女性が多いイメージがある。

 

「そうですね、男性の方と踊るのは初めてだったのでなんだか新鮮です」

 

あぁ、だから緊張していたのか…。てか、意図せずオレンジペコの初めてを奪ってしまった形になってしまっている。

 

…初めてってもちろんダンスの相手だからね、むしろ他に何があるというのかね?(きっぱり)。

 

「…そういうもんか?」

 

「そうですね…例えば、身長の差をちょっぴり私に合わせてくれたり、とか」

 

…バレてたか、こういうのが自然に出るのは小町の教育の賜物だろう、これはもう妹という科目を義務教育にするべきでは?

 

「こういうって…やっぱりちょっとドキドキしますね」

 

「そ、そうか?」

 

「…本当はもう少し踊っていたいくらいですけど」

 

…そろそろこの曲も終わるのだろう。流れている曲の内容は知らないがクライマックス、というのは感じられる。

 

俺とオレンジペコは曲の最後にお互いに向き合うと頭を下げた。

 

「…後が怖いので、ダージリン様に譲ります」

 

「…お相手、感謝します」

 

我ながらキザったらしい台詞だが、すんなり口にできたのはおよそこの会場の雰囲気にも慣れたという事なのだろうか。

 

二曲を続けて躍った事でなんだかんだもうヘトヘトではあるが、先ほどオレンジペコが口にした誘いの断り文句も男性側には適応されないらしい。

 

ダンスパーティーは最後の曲の準備を始める、となれば俺も最後のパートナーの元へ向かうべきだろう。

 

「…ずいぶん楽しそうでしたわね」

 

「いや、ダージリンさんが二人を指名したんでしょ」

 

向かうなり少し拗ねたように言う彼女に俺もそう返す、淡い水色のドレスを着て、彼女は椅子に座っていた。

 

「別に、私は怒っている訳ではありませんわ、えぇ、全く」

 

それは怒っている時に言う台詞なのでは?とはいえこの人ともなんだかんだ付き合いが長くなってきたので言いたい事はわかりますごめんなさい。

 

「ダンス、楽しめたかしら?」

 

「えぇ…まぁ、今までのダンスに比べればずっと」

 

「それは良かった、でも…私は過去のあなたの事なんて知りませんわ」

 

また自虐ネタを言いそうになる前にそう言って釘を刺された。

 

「でも、今のあなたの事は知っている」

 

ふっ、と上品に微笑む姿を見れば彼女の方はすでに準備ができているのが目に見える。

 

一曲、二曲と続けて会場内の雰囲気にもだいぶ慣れた、慣れたというか、酔ったというのが正解かもしれないが。

 

最後の曲がかかり始める。ここに来てようやく、俺は自分からその言葉を口にする事ができた。

 

胸に手を当て、もう一方の手をダージリンさんに向ける。その姿はまるでどこかで見てきたような借り物で周りには少し滑稽に映るのかもしれない。

 

ただ、今はそれもどうでもいい。大事なのはダージリンさんの目には俺はどう映っているのかだろう。

 

「それではお手を…マイレディ」

 

「えぇ、エスコートはお願いね」

 

彼女は俺の手を取ってそのまま会場の中央へ向かう。

 

周りの聖グロリアーナの生徒達も俺達に譲るように中央の場所を開けた。

 

最後の曲はこれまで以上にゆったりと、フィナーレを飾るものとしてふさわしい非常に落ち着いたもので。

 

多くの注目を集めながら、俺とダージリンさんは会場の中央で躍りあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー

 

ーー

 

 

「それでは、本日のダンスパーティーはこれにて終了とします、ご参加、ありがとうございました」

 

壇上ではドレスに着替えたアッサムさんが頭を下げる、会場内の聖グロリアーナ生徒も頭を下げていた。

 

ふと、頭を上げたアッサムさんと視線が合うと彼女は他の誰にも見つからないように小さく微笑んだ。

 

トレードマークのリボンに合わせた色合いのドレスが似合っている。…なるほど、楽しみにしていたかいがあったというものだ。

 

さて、パーティーもこれで終わり、一応俺の仕事は男手のスペシャルゲストという事なので仕事もこれで終わりだろう。

 

といっても…会場の後片付けなんかが残っているかもしれないが、どうなんだろう?聖グロリアーナなんだし、そういうのはちゃんとした業者がいたりしそうだが。

 

「あ、あの!!」

 

「…え?」

 

ふと気付くと周りを聖グロリアーナの生徒達に囲まれていた、全員がなにやら憧れや尊敬な眼差しを向けてくる。

 

「紅茶仮面様、先ほどのノーブル・シスターズの方々とのダンス、素敵でした!!」

 

「是非とも、この後私達とお茶会をしませんか?」

 

「待って下さい、それなら私達の方にご参加を」

 

「あの!その!私と…お茶しませんか?」

 

彼女達は次々にそう言って俺をお茶会に誘う。…これがモテ期か!モテ期なのか!?

 

なお、モテモテなのは紅茶仮面の方である。…もうずっとこの仮面かぶってようかな。

 

シュレディンガーの猫ではないが、顔なんて仮面をつけていれば彼女達からはわからないのだ。大丈夫?その仮面の下の目は腐ってますよ?

 

そもそも紅茶を飲むなら当然仮面は外さないといけないので参加できるはずもなく。…そもそもまだ紅茶を飲ませようというのか、昼間散々飲んだのに。

 

「ごめんなさい、彼とはこの後約束があるの」

 

そんな引く手あまたに困っていた俺をダージリンさんが助けてくれる、約束なんてした覚えはないがとりあえず合わせて頷いておこう。

 

「…ダージリン様がそう仰るなら」

 

「今度はぜひ、私達のお茶会へいらして下さいね、紅茶仮面様」

 

聖グロリアーナの生徒達は少し残念そうに俺を見ながらダージリンさんに頭を下げて去っていく。

 

…こうして見るとダージリンさんの聖グロリアーナ内の地位ってすげぇな、そういえばオレンジペコがファンクラブがあるとか言ってたっけ?

 

去っていく彼女達を見つめる。…聖グロリアーナってお嬢様学校だけあって生徒の質が高いというか、うん。ね?だって男の子だもん、そりゃ。

 

「鼻の下が伸びてますわよ、紅茶仮面さん」

 

「…仮面付けてんのにわかるんですか?」

 

「モテモテね」

 

「まぁ…そうですね、紅茶仮面さんは、ですけど」

 

それくらいわかっている。そもそも聖グロリアーナでは珍しい男性のスペシャルゲストだ、彼女達も単純に興味津々といった所なのだろう。

 

言うならば庶民サンプルとして拉致されたようなものである、あの漫画表紙店先で買うの勇気いりそう。

 

「…紅茶仮面"が"、なら私も良かったと思うわ」

 

ダージリンさんはそこだけ強調して言うと改めて俺へと向き合う。

 

「さ、行きましょうか?」

 

「…どこへです?」

 

まぁ聖グロリアーナの生徒にあぁ言った手前、ずっとここに居るのは不自然だが。

 

「そうね…、お茶会に使える部屋はこの後どこもいっぱいになるだろうし」

 

あー、やっぱりお茶会はやるんですね、飲むんですね、もう血液まで紅茶になっちゃいそう。

 

「二人で飲むだけなら、私の部屋でも構いませんこと?」

 

「…まぁ、そうですね」

 

……………………………………………え?


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