千雨からロマンス   作:IronWorks

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第10話

――0――

 

 

 

 お嬢様は、私の幼なじみだ。

 

 私の力が及ばなかったせいで、一度は危険に晒してしまった。

 だから私は力を求めて、神鳴流に打ち込んだ。

 

 技を覚えて経験を積み、お嬢様の護衛を任されるに至ることが出来た。

 私がお嬢様の幼馴染だということも、大きな理由だろう。

 実力だけで選ばれた訳ではないということが、少しだけ歯がゆい。

 

 麻帆良学園に来て、お嬢様を影ながら見守ってきた。

 私の“正体”が知られれば、お嬢様の近くにいることが出来なくなる。

 だから私は、お嬢様と距離をとって護衛をし続けてきた。

 

 

 だが――――最近、お嬢様の周囲がおかしい。

 

 

 原因は言うまでもない。

 自称一般人の、長谷川千雨さんだ。

 

 長谷川さんは、時折お嬢様にマッサージをしていた。

 疲れが癒されて満足そうになさるお嬢様を見られるのは、いい。

 

 それはいいのだが……長谷川さんのマッサージは、なんというか、“妙”なのだ。

 

 まず、ツボーズという存在が、解らない。

 マッサージに愛があれば誰でも見えるそうだが、信じられない。

 

 そんな奇特な現象を、魔法について秘密にしなければならないお嬢様の前で披露するのだから、たまらない。

 ……時々、魔法について知っていて、それをお嬢様に暴露するのではないかというそぶりを見せることすら、ある。

 

 私の正体でも見ているのではないか?

 そんな視線に晒されるのはだいぶ慣れてきたが、これだけは慣れない。

 

 学園長や魔法先生たちは大丈夫だと、たかがマッサージ師だと言っていたが、どうにも安心できない。

 

 それだけなら、私にストレスが溜まるだけで済んだ。

 だが、事態はそれだけでは、終わらなかった。

 

「それでな、ウチ、千雨ちゃんの“エヴァちゃん友達百人計画”に参加するんよ」

 

 伏し目がちに、お嬢様はそう言った。

 六百万ドルの賞金首。

 その神経を逆なでするようなことに、参加する。

 

 このことを学園長に報告した時、学園長は珍しく呆けて見せた。

 そして、引きつった笑い声を上げていた。

 

 それはそうだろう。

 ネギ先生以外は全員一般人。

 魔法をばらす訳にはいかないから止めることは出来ず、ネギ先生がいるから記憶措置も無理なのだから。

 

「せっちゃんも、一緒に……どう?」

 

 エヴァンジェリンさんを本当に怒らせた時。

 遠くで守って、守りきれるのか。

 

 答えは否だ。

 私にそんな、過剰な自信はない。

 

 だから、私は。

 

「ご一緒させて、いただきます」

 

 これに、頷くしかなかった。

 近くにいないと、守ることが出来ない。

 もう二度とお嬢様を危険に晒さないためにも――――。

 

「ホンマかっ!? やったっ!!」

 

 ――――私は、自分の胃壁の防御を、捨てることにした。

 

 お嬢様の笑顔だけが、私の救いだ。

 うぅ……京都へ帰りたいなどと考えることになるとはっ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千雨からロマンス 第十話 ~彼女たちの憂鬱/ツボーズ達の至福~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――1――

 

 

 

 私の朝は遅い。

 登校地獄のせいで早起きを義務づけられているが、吸血鬼のくせに早起きなど意味がわからない。

 

 だから、たまの休日ぐらいは、のんびりと朝を過ごす。

 

「マスター」

「んあ? ……どうした、茶々丸」

 

 ゆっくりと起きて、時計を見る。

 寝足りない気もしたが、既に針は十時を回っていた。

 まぁこれくらいなら、起きても良いだろう。

 

「先ほどお電話で、千雨さんより言伝を承りました」

「長谷川千雨、だと? ――――それで、なんと?」

 

 自然と、警戒心が強くなる。

 長谷川千雨め……いったい何の用だというのだ。

 

 宣戦布告か?

 ……漸く、本性を現す気になったということか。

 フンッ、小癪な。

 

「『今日、そちらに向かう。覚悟を決めておけ』とのことです」

「ハッ……宣言して襲撃か。古風なことだ」

 

 いくら力を失っているからといって、自分の陣地に乗り込んでくる人間に負けるほど惰弱ではない。

 

 それほどまでに嘗められていたとは、な。

 魔法薬と糸のトラップで絡め取り、私の配下としてくれよう!

 

 

 

 

 

 そう、高笑いを上げていた私は、気がつかなかった。

 ――――茶々丸が、妙に優しい笑みを浮かべていたことに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――2――

 

 

 

 お嬢様の隣で、ログハウスを見上げる。

 ついにこの日が、来てしまった。

 

「せっちゃん、この作戦、上手くいくと良いなぁ」

「そ、そうですね。お嬢様」

 

 距離をとる訳にはいかない。

 逃げ出す訳にはいかない。

 泣く訳には、いかない。

 

 そうして頭を抱えていたら、優しく肩を叩かれた。

 

「超、さん?」

「これ、使うと良いネ」

 

 そう言って渡されたのは、ガラスの小瓶だった。

 水を使わなくても飲むことが出来る、超さん愛用の胃薬だ。

 

「ありがとうございます――――超さん」

 

 私が深く頭を下げると、超さんは切なげに首を振った。

 その小さな笑みから伺えるのは、諦めと焦燥……そして、哀愁だった。

 

「せっちゃん?」

「なんでもありません、お嬢様」

「もう、このちゃんって呼んでぇな」

 

 こう、事件に巻き込まれて仕方なくとか、拐かされたお嬢様を助けるために仕方なくとか、そーゆーシチュエーションで近づきたかった。

 

 そう思うのは不謹慎なのだろうが、集団でエヴァンジェリンさんの家の前に立つこの状況を思えば、そのくらいのことは許して欲しい。

 

「私だ」

 

 そんな、オレオレ詐欺みたいな一言を発しながら、長谷川さんがエヴァンジェリンさんの家の扉をノックした。

 

 怪しいことこの上ないが、私が口を出すことは出来ない。

 むしろ、そっとしておいて欲しい。

 

「はい……お待ちしておりました」

 

 メイド服姿で出てきた、茶々丸さん。

 そういえば、この格好はエヴァンジェリンさんの趣味だと聞いた。

 どう考えても魔法使いの従者的な意味しか持たないと思うのだが……。

 

 そんな噂が流れていることを知ったら、エヴァンジェリンさんはどう思うのだろう?

 

 いや、考えるまでもないか。

 エヴァンジェリンさんなら怒り狂うのだろうが、私だったら腹を切る。

 

「フハハハッ……待っていたぞ、長谷川、ちさ、め?」

 

 人数的な問題で、私はまだエヴァンジェリンさんの家に入っていない。

 だから彼女の顔は見えていないのだが、大体想像がつく。

 ……困惑と、呆然だろう。

 

「待っていた、か。漸く、素直になったみたいだな」

「僕たちも、エヴァンジェリンさんがそう言ってくれるのを待っていました!」

「茶々丸さん! 宴会の準備よ!」

 

 声からして、上から長谷川さん、ネギ先生、神楽坂さんだろう。

 エヴァンジェリンさんが固まっているのを良いことに好き勝手に言うのは止めて欲しい。

 逆上でもされたらと思うと、頭と胸と胃が痛くなる。

 

「ちょ、ちょっと待て、なんだこの人数」

「畏まりました。準備します」

「茶々丸ッ!?」

 

 私がお嬢様に追従する形で入室し、始めに見たのはエヴァンジェリンさんだった。

 エヴァンジェリンさんは、従者に背中を討たれる形となり、混乱している。

 

「今日から私たちは、友達です」

「お友達にー、なりたいんですー」

 

 綾瀬さんと宮崎さんの言葉に、エヴァンジェリンさんは固まる。

 あれは照れではなく、一般人にこう言われるに至った経緯がわからないためだろう。

 

「ハッ……桜咲刹那!なんだ、その気の毒そうな顔は!」

「エヴァンジェリンさん……ここに、超さん特製の胃薬が」

「おお、ありが――――じゃない!」

 

 苦労人体質なのだろう。

 エヴァンジェリンさんは、文句を言いながらも私から胃薬を受け取った。

 茶々丸さんが抱き込まれている以上、もうなし崩しになるのはわかりきっている。

 

「エヴァちゃんの家、かわえぇなぁ」

「は、はい。お嬢様」

 

 だが、私も人のことは言えない。

 どうにかして、妙に近いお嬢様を引きはがさなければ!

 

「さ、いこ? せっちゃん」

「ぁう……はい」

 

 そう決意しても、無駄だったようだ。

 私は満面の笑みのお嬢様に連れられて、パーティの中心に引き摺られていったエヴァンジェリンさんを追いかけた。

 

 

 

 骨は拾いますよ、エヴァンジェリンさん――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――3――

 

 

 

 なし崩し的に行われた、宴会。

 その中央で私は、ひたすらオレンジジュースを飲んでいた。

 

 どうしてこんなことをしているのか?

 ……そんなことは、誰よりも私が聞きたい。

 

「それで、何のつもりだ? 長谷川千雨」

 

 漸く混乱から回復することが出来た。

 忌々しい小娘、長谷川千雨。

 いつの間にか茶々丸まで懐柔して、この茶番を作り上げた。

 

「嫌なのか?」

「当たり前だろうッ!」

「あまり大声を出すと、喉に悪いぞ」

「ぐっ」

 

 なぜだか私が花粉症で苦しんでいたことを見抜いて、こうして労ってくる。

 その意図が読めない限り、私はこの不快感から抜け出すことが出来ないだろう。

 

 こいつの思考回路はどうなっている?

 六百年生きた私の経験を凌駕するほどの、感情の隠匿。

 ただの女子中学生を名乗るには、違和感がありすぎる。

 

 今ここでこの小娘を締め上げることは可能だ。

 だが、ここには大勢の一般人がいる。

 女子供には手を出さないというプライドは、簡単に捨てられるモノではない。

 

 私は“誇りある悪”だ。

 三流の小悪党に成り下がる気など、毛頭無い。

 

「ほら、エヴァちゃんもこっちきなよ!」

 

 神楽坂明日菜の声が、私に届く。

 ここは乗るしかないだろう。

 

 プライドを保留して全員傀儡にするのは、リスクが高すぎる。

 じじいの孫娘に手を出して、“今”危険視される訳にはいかないのだ。

 

「呼ばれているぞ、マクダウェル」

「覚えていろ、長谷川千雨ッ」

 

 私が殺気を込めて睨み付けても、長谷川千雨は無表情で流した。

 絶対に、別のことを考えて私の視線に気がついていない。

 

 そんな目をしているから、わかる。

 

「クッ……余裕ぶっていられるのも、今日までだ。長谷川千雨ッ!」

「あぁ、エヴァちゃんがまた一人で笑ってるよ」

「照れ隠しではないでしょうか?」

 

 図書館組の、早乙女ハルナと綾瀬夕映か……。

 元凶に近い貴様らも、大停電の日に傀儡にしてくれよう!

 

「ふふふふふ…………ハーッハハハハハッッッ!!!」

「マクダウェル……【落ち着け】」

「はぅっ」

 

 長谷川千雨、貴様。

 この声も、封印開放状態ならば防げるだろう。

 

 

 

 その時が……その時こそが、貴様の最後だッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――4――

 

 

 

 昨日は成功だった。

 大宴会……その様子を思い浮かべると、つい頬が緩んでしまう。

 

 僕たちは、きっとまだエヴァンジェリンさんの“お友達”ではないだろう。

 けれど、ずっと不機嫌そうだったエヴァンジェリンさんも、千雨さんと話しをしていたらすぐに元気になった。

 

 あんなに大声で笑い出したんだから、きっとすごく楽しかったんだと思う。

 エヴァンジェリンさんが楽しそうに笑っていてくれると、なんだか僕も嬉しかった。

 

「みなさん、おはようございます!」

「おはよー、ネギ君!」

 

 今日も元気に、挨拶から。

 心を閉ざした生徒が、少しずつだけど心を開いてくれる。

 

 そうやってみんなで笑えれば、きっとみんな……幸せになれるんだ。

 

「それでは出席を……あれ?エヴァンジェリンさんは……」

 

 出席をとっていると、エヴァンジェリンさんがいないことに気がついた。

 昨日の今日でいないとなると、心配だ。

 

「マクダウェルなら、風邪で休んでいるそうだ。和泉に連絡が来たぞ」

「千雨さん……そう、ですか」

 

 風邪かぁ……。

 考えてみれば、すこし辛そうだったようにも見えた。

 

 僕がしっかり気がついてあげなきゃ行けなかったんだ。

 うぅ、これじゃあ“先生”失格だ。

 

 千雨さんみたいに、人の体調くらい見抜けるようにならないと!

 

「だから、授業終わりにお見舞いに行こうと思うのですが」

「ネギ先生も、どうだ?」

「えっ――」

 

 俯かせていた顔を上げて、前を見る。

 そこでは、“クラス全員”が、優しく微笑んでいた。

 

「まったく、私たちだけのけものにしていただなんて……切ないですわ。ネギ先生」

「そうだよー! 私たちだって、ずぅっとエヴァちゃんとお友達になりたかったんだから!」

「うん、私も」

 

 いいんちょさんから始まり、明石さん、大河内さんと続く。

 するとすぐに声は広がって、みんなが笑って頷いた。

 

 龍宮さんや桜咲さん、超さんたちは俯いているけれど……“照れ隠し”というやつだろう。

 

「皆さん――――はいっ! 行きましょう!」

 

 意志が広がって、みんなが笑顔になった。

 それなら、笑顔が広がって、エヴァンジェリンさんも幸せになれれば――。

 

 

 

 ――きっとそれが、“立派な魔法使い”への。

 

 ――父さんが歩んだ道への……第一歩になるんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――5――

 

 

 

 迂闊だった。

 そう言うしかないだろう。

 

 どんちゃん騒ぎのせいで花粉症をこじらせるなど、間抜けの極み。

 封印状態でなければ風邪など罹らないというのに、無様にも寝込むことになった。

 

 意識が朦朧として、やがて……落ちる。

 気を失うようなぼんやりとした不快感に、私は歯がみした。

 

 六百万ドルの吸血鬼。

 不死の魔法使い。

 闇の福音。

 

 私に屠られたモノ。

 私を追い詰めたモノ。

 

 私の生涯に於いて重ねられた者達に、嗤われているような気がした。

 

 

 ――夢を見る。

 

 

 私を掴んだ、大きな手。

 私に乗せられた、暖かい手。

 

 その温もりを振り払うことが出来ず、拳を作る。

 すると、その手が暖かいモノに包まれていることが解った。

 

 夢の続き。

 いや、まだ夢の中。

 だから私は、その手を強く握った。

 

「っ――――ぁ」

 

 そうして、目を開けた。

 窓から差し込む日は、朱色に輝いていた。

 

 夜と昼の狭間、行き交う人々の顔が見えない、夕焼けの光。

 “誰そ彼”――黄昏とは、上手いことを言ったモノだ。

 

「うん? 手――――なっ」

 

 両手が温もりに包まれていることに気がついて、視線を移す。

 

 私の左手を包み込むように握り眠る、ぼーやの姿。

 私の右手を優しく掴んで眠る、長谷川千雨の姿。

 

 そして、部屋の隅々を使って眠る、クラスメート達。

 

「私の看病を、していたのか」

 

 バカなヤツらだ。

 吸血鬼に善意など、なんの役にも立たない。

 ここで襲って血を吸うのは、何よりも簡単なことだ。

 

 だが、自分の“悪”を示すことなく、抵抗もないモノを襲う。

 そんな所業は、私が積み重ねた“生涯”が、許さない。

 

「エヴァンジェリンさん……」

「起きたか」

 

 ぼーやが、目を擦りながら起き上がる。

 

 本当に、バカなヤツらだ。

 敵地で眠るなど、いったい何を考えている。

 

「元気になったんですね……よかった」

「ふん、風邪は治った。今日のところは見逃してやるから、さっさと――――っおい!?」

 

 何を考えているのか、ぼーやは私に抱きついた。

 考えてみれば……親子共々、この男はッ!

 

「ネギ先生……うん? もう大丈夫そうだな。マクダウェル」

「長谷川千雨! こいつをどうにか――――って、何のつもりだッ!?」

 

 何を考えているのか。

 長谷川千雨まで、私に抱きついた。

 

 いや、ぼーやが“抱きつく”なら、長谷川千雨は“抱き締める”か。

 

「心配した」

「たかが風邪だ!」

「“友達の”風邪だ」

 

 吸血鬼の真祖。

 六百万ドルの吸血鬼を捕まえて、“友達”だとッ!?

 

 巫山戯るのも、たいがいに……。

 

「心配、したんだぞ? マクダウェル」

「ふ、ふん……当然だ」

 

 って、違う!

 何故こっちの方向に強がったんだ! 私!

 

「みんな、エヴァちゃんが元気になってる!」

「ずるい、私たちも!」

 

 佐々木まき絵が騒ぎ、クラスでも騒がしい椎名桜子達へ伝染していく。

 最早何を言っても逃げられないことは、明白だった。

 

「おい、茶々丸!」

「私も心配でした、マスター」

「ぐぅ、無駄か……」

 

 そんな大げさなことではないだろうに。

 だが、中には私の回復に、涙を流して喜ぶバカもいて……。

 

 

 

 ――ほんの、少しだけ。

 

 

 

「今日はこのまま、お泊まりタイムだ!」

「良いから帰れ!」

「では布団の準備を……」

「茶々丸ッ?!」

 

 

 

 ――“    ”と、思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

――了――


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