来年瑞希はAクラスに行ってしまうであろうと思う明久。どうしても同じクラスになりたいと思う明久は・・・。
この話はにじファンの時から1文字たりとも変えていません。かつて見たことがある人は全く同じ内容になりますのでご注意ください。
文月学園屋上
明久SIDE
「姫路さん。」
「何ですか明久君?」
「僕は君のことが好きだったんだ。」
僕は、全てを終わらせた。
3月17日 7:00
「はっ!!」
僕は目覚めた。よかった。夢か・・・。
「どうしたんですかアキ君?ここ最近、寝ている間体が真っ白ですよ?」
僕は机に突っ伏している状態。つまり昨日も勉強したのか・・・。
ただの悪あがきだってことはわかってる。それでも、僕は姫路さんと同じクラスになりたいんだ。それで、僕は2月から気が狂ったように勉強していた。
雄二には頭がおかしくなったのかと言われた。まぁ当然だろう。
鉄人にもお前は最近変だと言われた。
でも、僕はただ、1人の生徒と同じクラスになるために勉強していた。
そして、僕が姫路さんに告白している夢を見るのは3月14日、ホワイトデー以来だ。
僕はいつも姫路さんに告白した直後目が覚める。夢でさえ結果は教えてくれなかった。
まるで、結果は自分の目で確かめろと言っているみたいだった。
同日、8:00
文月学園2-F教室
僕は鉄人が来るまでの間いつも勉強していた。今さら何かを聞いてくる人などいなかった。
「じゃ、HRやるぞ。」
鉄人が来て、HRが始まる。
「今日は3年生の卒業式とお前達の終業式だ。」
そうか、今日は終業式なんだ。
今日が終わったら、明後日に振り分け試験を受けた後次登校する時には3年生になり、クラスが変わっている。
「では、体育館に移動だ。」
僕達は体育館に移動した。
同日、9:30
文月学園体育館
「では、これより、文月学園卒業式を始めます。」
その一言で、卒業式が始まった。このまま話を聞いてるだけなので、僕は姫路さんとの関係について考えていた。
バレンタインデーには姫路さんからチョコをもらったし、僕もホワイトデーにお返しをした。
考えてみれば、バレンタインデーもホワイトデーも、僕が勉強するようになってから起こった出来事だ。
僕が勉強を始めたのも、姫路さんのことが気になり過ぎたから。
姫路さんと同じクラスじゃなきゃ生きていけないと感じる自分がいたから。
己の勝手な欲望のために勉強する最低の勉強。
それでも、僕は勉強し続ける僕を止められなかった。止められるとも思わなかった。
僕はずっとこのままなのだろうか。
欲望だらけのバカ、吉井明久のままなのだろうか。
もし、この感情を捨てれば、僕は普通のバカになれるのだろうか?
だとすれば、今日告白しよう。告白してどん底まで突き落とされよう。
いったん突き落とされれば、きっとそれ以上は落ちない。
今告白して、拒絶されて、それ以上深く傷つかないようにしよう。
「吉井。」
我に返った。そこには鉄人がいた。気づいたら終業式まで終わっていた。
同日、11:30
文月学園2-F教室
鉄人のHRが終わった。
後は姫路さんに告白するのみとなった。
正直、姫路さんに拒絶された時どうなるかなんてわからない。
想像なんてはるかに越えた絶望をするだろう。
でも、ここで決着をつけなきゃいけないような気がするんだ。
「姫路さん。」
「何ですか明久君?」
「今すぐ屋上に来て。」
これで僕はもう戻れない。
同日、同時刻
文月学園屋上
僕と姫路さんは2人で向き合っている。
「姫路さん。」
「はい。」
僕が告白した瞬間、全てが終わり、姫路さんに拒絶され、僕は絶望に包まれる。
誰もが予想できる最悪の結末。
でも、僕はそれを受け入れる必要がある。
「僕は君のことが好きだったんだ。」
僕の夢の中ではいつも過去形で告白していた。やっとその理由がわかった。
僕はこの瞬間、初恋を終わらせたんだ。
僕はこの先、姫路さんを好きになってはいけないんだ。
「・・・。」
姫路さんはずっと黙っている。そうだろう。僕みたいなバカに突然告白されたら絶望するはずだ。
姫路さんはその内答えを言うだろう。たぶん、いや絶対断るはずだ。
拒絶され、すごく悲しそうな目で見てくるに違いない。そして・・・
ダッ!!
僕は、その未来予想に耐えられなくなった。気づいたら走り出していた。
僕は、全てを終わらせた。
4月9日、8:00
「吉井。受け取れ。」
鉄人にクラス分けの結果が渡された。
吉井明久 Aクラス
何とか僕はAクラスに入った。僕は姫路さんに振られた後も勉強を続け、Aクラスの下の方に滑り込んだ。
同日、同時刻
文月学園3-A教室
さすがはAクラスの設備だ。かなり広くて充実している。
「……吉井。」
「ん?」
振り返って見ると霧島さんがいた。
「……瑞希は吉井を探しにFクラスに行った。」
「そうなんだ。」
「……行ってあげないの?」
「うん。だって姫路さんもAクラスなんだから戻って来るんじゃないの?」
「……そうじゃない。瑞希は吉井に会いたがっている。」
「そんな訳無いよ。姫路さんがもう僕に優しくしてくれないんだから。」
「……吉井はまだ瑞希の答えを聞いていない。」
「霧島さんだってわかるでしょ?僕と姫路さんじゃ釣り合わないんだよ。」
「……やっぱり吉井は鈍い。」
「???」
いったいどういうことなんだ?
姫路さんが僕に会いたがっているはずがないんだ。
もう僕の初恋は終わった。もう姫路さんとの接点は切ったはずなのに・・・。
同日、同時刻
文月学園3-F教室
瑞希SIDE
明久君、あの時私は嬉しかったんですよ。
明久君が私のことが好きって言ってくれて、私は答え方がわかりませんでした。
そしたら、明久君は私の答えを待たずに行ってしまいました。
あと少しで私と明久君が恋人同士になれるところだったのに・・・・・私が無言だったせいでチャンスを逃したのです。
だから、私からの答えを返しにFクラスに行ったのですが・・・。
「明久?明久はAクラスだぞ。」
明久君が・・・Aクラス?
「あいつ、お前と一緒のクラスになりたくて猛勉強してただろ?ここにいない以上はAクラスだろ。」
あっさり言う坂本君。まさか、明久君は私と同じクラスになりたくて勉強していたなんて・・・。
「意外だと思うだろ。でも俺達はわかってたぞ。なぁ、島田?」
「ウチだって認めたくなかったわよ。でも、アキのあの様子は瑞希のためって感じだった。やっぱりアキは瑞希を選んだのよ。」
「美波ちゃんもわかってたんですか!?」
「うん。最終的な結果は瑞希の勝ちのようね。」
「美波ちゃんはそれでいいんですか?」
「アキは瑞希を選んだの。だから瑞希がアキを幸せにすればいいのよ。」
「秀吉もわかってただろ?」
「明久は最初からずっと姫路のことが好きだったのじゃぞ?」
「ムッツリーニもな。」
「……見りゃわかる。」
皆そろってわかってたんですね。それに気づけない私って・・・。
「私って・・・鈍感だったんですね・・・。」
気づいた時には私は泣き崩れ、坂本君に身を預けていました。
「おい、そんなことしたら明久が・・・。」
そしたら・・・
「雄二ぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
「言わんこっちゃねぇ!」
「この・・・。」
・・・え?明久君?
「裏切り者がぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ボコッ
明久君が坂本君を殴っていました。
「おのれ雄二、霧島さんという人がいながら姫路さんまで・・・。」
「明久君!」
突然現れるなんてずるいです。私が一番抱きつきたくなるタイミングで来るなんて・・・。
「うわぁ、姫路さん!?」
「また会えて嬉しいです。」
明久SIDE
姫路さんが抱きついているなか、僕は考えた。
僕は、姫路さんが雄二に抱きついているのを見て腹がたって殴った。
『姫路さんを取られた』と思って殴ったんだ。
そこで気づいた。
僕の初恋はまだ終わってないんだ・・・。
・・・なんて思いをしていたのに・・・・・
『『『裏切り者に死を!!!』』』
FFF団は学年が変わっても相変わらずだった。
「行くよ姫路さん!僕らの本当の教室へ!」
「はいっ♪」
同日、10:30
文月学園3-A教室
「それでは、春休みの課題の回収をします。」
始業式が終わり、高橋先生が課題を回収するところだ。当然僕は忘れた。
しばらくして、高橋先生が驚きの発言をした。
「吉井君ともかくとして、姫路さんまで忘れて来るとは・・・。」
・・・え?
「姫路さんも忘れたの!?」
「明久君のことばかりで課題なんて考えていませんでした。」
「とにかく吉井君も姫路さんも居残りですよ。」
「・・・という訳で姫路さん、勉強教えて。」
「明久君Aクラスなのに自分で解けないんですか?」
「日本史は1600点くらい解けたけど他が・・・。」
「それなら、私の日本史を明久君と同じレベルにしてくれるなら教えますよ?」
「わかった。そうするよ。」
「では、これで解散ですが、吉井君と姫路さんは勝手に帰らないでくださいね。」
「じゃあ姫路さん、また屋上に来てくれないかな?」
「はいっ!」
同日、同時刻
文月学園屋上
「姫路さん、改めて言います。」
「はい。」
「僕はあなたが好きです。僕と付き合ってください。」
「こちらこそ、よろしくお願いします!」
「それじゃあ、名前で呼んでいいかな?」
「はいっ!」
「じゃあ瑞希、課題やりに行こうか!」
「行きましょう、明久君っ!」
完
後になって考えるとなんか無理なところもあるなぁとか思ったりしますがスルーで。原作設定をそこそこねじ曲げるくらいが二次創作なのです。(言い訳です)
また内容が思いついたら短編書きます。今度はみなみけのふじかなとかいいかなぁとも思っています。