不健全鎮守府   作:犬魚

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あけましておめでとうございます
明日からお仕事ですよね?お仕事ですのよ!

【登場人物】

テイトク(だらしないテイトク)
だらしないテイトクですまない…

鈴谷(メインヒロイン的存在)
自称誰もが羨むメインヒロイン的存在

五月雨(秘書艦)
イ●ンモールに行った


提督と謹賀新年Ⅸ

新春の麗らかな執務室…

どんなダセー奴にも必ず来るたった一度の今日と言う日に、耳掃除をしつつメガス●アを読んでいた俺は吐き気を催す“邪悪”の気配を感じ取ったッ!!

 

ヤツの放つドス黒い“邪悪”の気配を我々は知っているッ!!そう、生まれる前からヤツを知っていた!ヤツとの因縁を、そしてその因縁に終止符(ピリオド)を打たねばならない事を知っているッ!!

 

「ティーッス、鈴谷がお年玉貰いにきましたよぉ〜」

 

「帰りなさい」ニコォ…

 

「わーぉ、年始からステキな笑顔」

 

鈴谷は聖なる結界の張られた執務室にズカズカ侵入しつつナチュラルに冷蔵庫を開けてバヤ●ースのペットボトルを取り出してグラスに注ぎ、ブハァ!うんめー!とか言いつつ我が物顔にお客様ソファーに座った

 

「お金、お金頂戴」

 

「ブチのめすぞオマエ」

 

「お年玉ください」

 

「やるワケねーだろレジェンドビッチが」

 

「レジェンドビッチじゃねーし、ってかサミーは?休み?」

 

「休みだ、たぶん夕張のアホとイ●ンモールにでも行ってるんじゃないか?」

 

「へぇ〜」

 

鈴谷のアホは自分で聞いておきながら興味なさげにテーブルに置いてあった基地スポを読み始めた

 

「へぇ〜…ホーネット膝壊したんだ、来季はキツいなぁ〜」

 

「やかましい、暇なら消えろ、目障りだ」

 

「この正統派メインヒロインである鈴谷さんに対して些か辛辣すぎじゃありませんかねぇ〜」

 

「ナニが正統派メインヒロインだクズが、顔面パンチで美容整形されてーのか」

 

「それ美容整形じゃなくね?ってか、この美しい鈴谷さんの顔面をこれ以上美しくするのは美の神でもムリじゃね?」

 

「ペラペラとよく回る舌だなオイ、やっぱ1回スネークバ●トでわからせが必要だな」

 

俺が右手をパキパキとウォームアップさせつつ椅子から立ち上がると鈴谷は即座にバヤ●ースを飲み干しお客様ソファーから飛び上がっていないいないバア(ピーカーブー)スタイルを取り警戒度をMAXに上げた

 

…良い判断だ、80点♠︎

 

「まぁいい、お年玉をくれてやる」

 

真実(マジ)!?幻想(ユメ)じゃないよね?」

 

「あぁ、幻想(ユメ)なんかじゃねぇ…正真正銘の悪夢(ユメ)ってヤツをよぉ〜」

 

「邪眼ッ!ヤベッ!?」

 

鈴谷は邪眼に対して即座に対応するべく両眼を閉じたが既に遅い、むしろ邪眼に対して即対応出来るのは俺が知る限り3人…

俺の両眼に躊躇もなく目突きしてくるサミー、スリーセコンド先まで視て俺の顔面に躊躇もなく直突きしてくる由良さん、何の躊躇もなく俺の心臓を狙う金剛ぐらいだろう…

 

俺は財布から100円硬貨を取り出し、鈴谷の額にぶつけた

 

「アイタッ!!」

 

「お年玉ってヤツだぜ」

 

「100円かよ!シャバくね?」

 

「そいつで缶コーヒーでも飲むんだな」

 

「イマドキ100円ぽっちじゃ自販機でジュースも買えねーっーの」

 

そう言いつつも100円玉を拾ってポケットにINする辺り、コイツの育ちの良さを感じられる、100円を笑うものは100円に泣くのだ

 

「まぁどうでもいい、明石のカスの店に行ってからタバコでも吸いに行くか…」

 

真実(マジ)!?鈴谷も一緒に行く!」

 

鈴谷のアホは盛りのついた犬みたいにヘラヘラして俺にまとわりついた

 

「やめてよね、一緒に歩いてたら噂されちゃうかもしれないし…」

 

「えー?別に良くね?」

 

「一緒に歩いてたらあのハンサムな人、援交してるとか噂されそうだし…」

 

「そっちかよ!!」

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

みんなの店、なんでも揃う店、明石メイト…

 

「オイ、タバコの44番とカレーパンと缶コーヒーくれや、あと手書きの領収書」

 

「うち手書きの領収書やってないんですよねぇ〜」

 

店のカウンターに肘をつき、暇そうにファッション誌みたいなのを読んでいたピンクは、あーどっかにスパダリいねぇかなと言いつつタバコを選びだした

 

「あと、あんまん3つとド●ールのコーヒー!」

 

「ハァ?なんだ、鈴谷ちゃんか……ナニ?パパ活してるんですか」

 

「してねーし、どいつもこいつも正統派メインヒロイン様に失礼すぎじゃね?これはもう謝罪が必要じゃね?」

 

「テメーの分はテメーで払えよゴミクズが」

 

「明石さん、テイトクの分と全部一緒で、支払いも全部コイツが払います」

 

ギリギリギリギリギリギリギリギリギリ!(魔のテイトク・クロー)

 

「ギャアアアアアア!!痛い痛い痛い痛い痛い!!割れる割れる割れる割れる割れる!!ギバップ!!ギバーップ!!」

 

俺のアイアン・クローから逃れようとギバーップ!オレの負けだー!と必死にもがく鈴谷のボディにパンチを打ち込んでやると、汚い声を吐きつつ床を転げ回った

 

「ゲボォ!!ゴフ……!い、いや…ひどくない?鈴谷そこまで悪いことしてなくね?」

 

「やっば虎砲は難しいな」

 

「エンメイリュウかよ!!殺る気しかないじゃん!」

 

陸奥に教わって晴れた日に布団パンチしてるがデキる気がしねぇなコレ、やっぱ裏蛇●山ぐらいしか真似できない

 

「店の前で揉め事はやめてくださいよ、ほら、早くお金払って帰ってください」

 

「チッ!」

 

俺は財布から紙幣を取り出し代金を払うと、アツアツのあんまんを袋から取り出して明石の口にネジ込んだ

 

「あぢ!!ってかアヅゥイ!!!」

 

「あ、鈴谷のあんまん!!ちょっとテイトク!なんで勝手に!!」

 

「オマエまさか1人で3個も食う気だったのか?」

 

「食べる気でしたが?」

 

「イカれているのか?」

 

「イカれてねーし、ってかフツーじゃね?」

 

そうか、フツーのコトなのか…………いや、フツーか?3個だぞ?甘いの3個だぞ?

 

「ま、いいや、ベンチ行って食べよ、テイトクもタバコ吸いに行くんでしょ?」

 

「行きますが?」

 

「じゃ、行こう」

 

「海賊かよテメーは…」

 

 

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