レミリアに認められ紅魔館の使用人になった亜衣夢。歓迎会の翌朝、早速仕事が咲夜により命じられた。その内容は美鈴の仕事の手伝いであって、何故かマグナム銃を持たされるのであった。
「想いはー形の無いー♪儚きものー♪」
「・・・・・・・・・」
ここは紅魔館の大庭園。そこには色とりどりの花々に囲まれて何やら歌を歌いながら陽気に世話をしている美鈴の姿があった。
「ごーまかーし通用しーない♪硝子的サイコロジ・・・・・・・・・(亜衣夢と目が合った。)」
「・・・・・・・・・(美鈴と目が合う)」
あれ?なんか、すっごいデジャヴ。前にもあったよなこんなの。
「・・・・・・・・・あ、亜衣夢さん。ど、どこから聴いていました・・・?」
「えと・・・想いは形の無いのところからですね。」
「・・・(赤面)」
「・・・・・・(複雑な顔)」
「で?一体何のようなのですか?こんなところまで来て。」
あ、この人も無かった事にした。なんなの?ここの人は全員無かった事にするの好きなの?
「あ、えっとですね、咲夜さんに美鈴さんのところに行って仕事しろとの事で。」
「ああ、そうでしたか。」
「何をすれば良いですか?」
「そうですね・・・・・・そうだ、少しの間私の代わりに門番して下さい。」
「へ?」
「いやですね、花達の世話でも良いのですがこの広さですから人間の亜衣夢さんでは大変だと思いますので。」
「ああ、はい、そういう事でしたら任せてください。」
「本当にですか?では、頑張ってくださいね。」
「あ、一つ質問いいですか?」
「はい?」
「いくら何でも新入りの俺がやって問題無いのですか?何か来ても太刀打ち出来ませんよ?」
「ああ、その時はすぐに駆けつけますので大丈夫ですよ。」
「そうなのですか?」
「安心してください!」
「・・・あ、はい、分かりました。」
こうして亜衣夢はしばらくの間紅魔館の門番をする事になった。花々の世話をしに行った美鈴の姿はどこか嬉しそうな感じがしたが亜衣夢が気にすることは無かった。
「・・・・・・いい天気だなぁ。」
程よい日光、湖から来る冷気を纏った心地の良い微風。
たまにする鳥のさえずりに亜衣夢は魅了されていた。
それも無理はない。元の世界ではこんなにも素晴らしい場所に生まれていなかったからである。あまりの心地良さに睡魔が襲ってきたが、何とか堪えていった。
「こんな所があっただなんて・・・来て良かったな。本当。」
「だろ、ここは結構いい所だよな。ここの主人がいいセンスしてたらもっと良かったのにな。」
「いやいや、そんな事言わないで下さいよー。お嬢様だってきっといろいろと考えているのですから。」
「おお、そりゃ失敬。」
『ははははは!』
「誰だよあなたは!!!!!!」
「え、えぇ?今っ頃かよ!」
亜衣夢は今更横にいた少女の事に気が付いた。少女は一見普通の姿だったがあるおかしい点がある。一つは箒を持っている。一つは金髪。もう一つは魔女を彷彿させるような大きな帽子を被っていたこと。
「てかお前誰??」
「あ、そうでしたね、自分は三紗亜衣夢、ここの使い人です。」
「ああ、なるほどな。私は魔理沙(まりさ)だ。よろしくだぜ。」
「よろしくおねがいします。」
なんだこの人は、女なのに『だぜ』っていう人初めて見た。まぁいい、気にするのはそこじゃない。なぜ魔女のコスプレをしているんだ。
「・・・ん?どうした?」
「あ、いえ。ちょっとその服装が気になりまして・・・」
「ああ、それか。そりぁ私は『魔法使い』だからな。」
「・・・・・・・・・・・・はい?」
え?え?なんて?わんもあせい。ぱーどゅん?
「その目は疑ってるな?」
そりゃそうだ。逆にこれ聞いて「はいそうなのですか」っていう人いるか?いねぇよ。
「仕方ないな、なら魅せてやるよ。」
そう言うと魔理沙は何か六角形の小物を取り出し、それを天に掲げるようにしてこう言い放つ。
「・・・いくぜ!」
『恋符・マスタースパーク!!!』
するとその小物からは辺りに星の形をした閃光をまきちらしながら光線を放ったのだ。その衝撃と輝きに亜衣夢は言葉を失った。
そして亜衣夢の第一声は「・・・き、綺麗・・・」だった。
元の世界では確実に目にすることは出来ないであろうものを見ることが出来、亜衣夢は一瞬感動も覚えた。
「どうだ?これで私が魔法使いだって解っただろ?さらにこんなことも出来るんだぜ!」
そう言うと今度は其処らにある草を凍らせたのだ。これで決定した。この人は魔法使いだと。
「す、凄い・・・」
「ま、これくらい楽勝よ。んじゃ、失礼するぜ。」
「へ?いや、ちょっと待ってください!」
「なんだよ。まだ用あるのか?」
「あの、用件は一体?」
「ああ、ちょっと本を貰・・・借りるだけだぜ。」
ん?何か言いかけたぞ。まぁいいや。
「あ、分かりました。」
(なんだ?結構楽に通れたな。さぁて、今日は何を持っていこうか)
「待なさーい!!」
「うおっ!め、美鈴さん?!」
「亜衣夢さん!騙されないで!そいつはいつも図書館よ本を盗るコソドロです!」
「マジで!?」
「げ!美鈴いたのかよ!くっここは退散だぜ!」
魔理沙は箒にまたがって颯爽と飛んで逃げていった。
「・・・何だったのですか?」
「亜衣夢さん、あいつは入れちゃダメですからね。」
「あ、はい。」
亜衣夢は気を取り直して門番の仕事に戻った。その後は特に何もなく、ただ時のみが流れていき日も暮れた頃、やっと終わりの知らせが来た。
「お疲れ様でした。亜衣夢さん。後は私がやりますので咲夜さんの所まで戻っていってください。」
「分かりました、頑張ってくださいね。」
こうして、亜衣夢はやっとの事で戻っていった。
「お疲れ様です亜衣夢。・・・美鈴さぼってなかった? 」
「いえ、ちゃんとしていました。」
「そう、ならいいわ。じゃあ今度は人里まで買出しをお願いできる?」
「あ、了解です。」
「地図とメモと財布はこれ。あと絶対森には行ってはダメよ。」
「解りました。」
森には行ってはダメ。何でだ?そこではちょっとスルーしたけど。・・・別にいいや、考えなくても。
亜衣夢は暗くなり始めているので急いで行くことにした。
「・・・ここが、人里・・・?」
そこはまるで江戸時代のような古さを感じさせた。機会てきなものは一切無くまるでタイムスリップしたようだった。
亜衣夢の姿は確実に場違いで周りから痛いほど注目を浴びた。歩いていると3人の子ども達が寄せ集まってきた。
「ねえねえ、お兄ちゃんは外からきた人なの?」
「え?そうだよ?」
「ほんと!?」
な、なんだこやつらは。俺が外の世界の人と知った途端目輝かせて。怖いよこれ。
「はなしきかせてよ!いろいろと!」
「ぼくもしりたい!」
「わたしも!わたしも!」
「え、いや、ごめんね。俺今買い物していて、急がないと駄目なんだよ。」
「ええー!いいじゃんちょっとくらいー」
「けちー」
「ちきんー」
「へたれー」
「たまなしー」
「うっせぇ!あるし!バッチリあるし!」
「角がりあたまー」
「ふとまゆー」
こ、こいつら・・・ムカつく!?俺の痛いところバッチリついてきやがる・・・
「てか角刈りじゃねぇし太眉でもねぇ!」
「こら。」
ゴン!×3
「いったーい!」
「なにするの先生!」
え?先生?この人?
それは確実に先生、と思える姿では無かった。しかし、真面目な話し方からなんとか納得することはできた。
「すまないな。私の生徒が無礼をした。ほら、早く帰りなさい。」
『はーい。』
「いえ、大丈夫です。ははは。」
俺のLifeバッチリ削られたけどな
「私は『上白沢 慧音(かみしらさわ けいね)』ここにある寺子屋で子ども達に勉学を教えている。」
「どうも、三紗亜衣夢です。以後お見知りおきを。」
「ああ、こちらこそ。それで、急いでるのでは無いのか?」
「あ!そうでした!すいません!それでは!」
やべぇ!いっそげー!遅れたら殺される!!!
全速前進だ!!
亜衣夢は風のごとくの速さで店まで走っていった。
「・・・速いなあの者。亜衣夢か、なかなか骨のありそうな奴だ」
「おっしゃぁ!!終わったぁ!!行くぜぃ行くぜぃ行くぜぃ!!」
そして風のごとくの速さで買い物を終え、通り抜けていった。
「・・・見当違いだったな。」
「はぁ、はぁ、あと、少しだァ・・・」
ヤバイ・・・もうだいぶ暗い!これは・・・死んだ!
亜衣夢が必死の思いで走って(実際はジョグよりも遅い)いると、例の森を見つけた。その森は今にも襲いかかってくるぐらいのおどろおどろしい雰囲気であった。
たまに聞こえてくる獣のようなうめき声。梟の鳴き声。それらがさらに恐怖を煽ってくる。
「・・・こんな所、入れって言われても入るものか!!」
亜衣夢が紅魔館へ向かおうと方向を変えた時、亜衣夢は心臓が止まるのかと思うような体験をした。
目の前に少女が立っていたのだ
「・・・・・・!」
そこにいたのは小さな少女。一見普通の見た目。だが亜衣夢には解かった、「コレはやばい奴」だと。
少女の表情は、幼さを残しながらも狂気に溢れたものだった。暗闇からこそっと見える鋭利な歯、笑顔に隠れた闇。これらすべて亜衣夢に今まで感じたことのない恐怖を味合わせることとなった。
「あなたは......食べてもいい、人類?」
ふははは!ざまぁwwww見たか!これが筆者の、漸々夢の実力じゃい!!これで奴は宵闇の妖怪に喰われて死ぬのだ!ざまぁwwww(2回目)
さて、邪魔者は消えた...つまり私の天下!!独壇場ですぞ!いっつあふりーわーるど!!(英語力皆無)
「そこ、いい加減にしなさい。」
ンンンンンンンンwww誰ですぞ?我のふりーわーるどを邪魔するの...は......
「全く...ほんとにこいつは......」
あ、あなたは!!!
〜次回の後書きへ続く。