人喰い妖怪に襲われた亜衣夢。必死に逃げるが相手は予想以上の速さで亜衣夢に追いつき致命傷を与え絶対絶命のピンチに陥る。しかしそこで咲夜の助けで生き延びたのだった。
「私と遊んで?」
この一言で辺りの空気は一変した。フランドールを除いた(亜衣夢も含まれる)皆が深刻そうな顔でお互いを見合っていた。流石の亜衣夢もそれに気がついた。
・・・・・・え?何この張り詰めた空気。何なん?フラ、妹様の言ったことがおかしい事なの?
「ねぇ、いいでしょ?私と遊んでよ?」
そう言いながらフランドールは亜衣夢の服の裾をつかみながら揺さぶる。
・・・・何この子まじ無邪気やん。本当になんでこんな空気になるんだ・・・?わからんなー
亜衣夢がフランドールのねだりに負けてしまい、それを了承しようとしたその時。
「駄目よ。」
レミリアが鋭い口調でそう言い放った。フランドールは眉間に軽くシワを寄せて悲しげな顔をして言い返す。
「・・・・・・何で?お姉様。」
「よく聞きなさい。私達は誇り高き吸血鬼、けどねアレはただの馬鹿で貧弱、愚かな人間なのよ?私達がどんなに手加減しても、ただの人間のこいつには無理。壊れてしまうわ。」
「・・・・・・」
はいはいはいはい待て待て待て待て待ちなさい。何か人類全体を馬鹿にしているんだろうけど、なぜだ。俺だけを馬鹿にしているように聞こえてくる。あれ?何か目から熱いものが・・・・
「お嬢様、少々よろしいですか?」
「・・・・何、咲夜。」
「それなら亜衣夢自体を強くしてみたらいかがでしょうか?」
「・・・何をいうかと思えば、あなたもアレを殺させたいの?」
「そういう訳ではございません。亜衣夢はすでにここの使用人。ある程度の戦闘はできなくてはなりません。なのでこれを機に亜衣夢を鍛えてみたらどうですか?」
「なるほどね。」
「それに………」
「……ふふ、そうね、それは面白そうね。」
・・・・・・何だ?なにか寒気が・・・・あ、これアカンやつだ。絶対俺に何か来るよ。
「フラン、良い?亜衣夢は今のままでは雑魚なの。だからあいつを弾幕ごっこができるくらいのレベルまであげる。だからその時まで待ってくれる?」
「・・・・解った。私待つ。」
「ありがとう。解ってくれて。」
そう言ってレミリアはフランドールのことを優しく覆いかぶさるようにして抱きしめた。
「・・・・いい話ですねぇ。」
「ふふ、そうね。」
「確かに・・・・」
ん?
結局妹様とやることになってるやん!!!!!????
なんやかんやあり次の日の夜、紅魔館の住人はレミリアの命により全員外庭に集まった。
「それでは早速亜衣夢を強く、鍛えたいと思う。異論のある奴。頭を差し出せ。」
あ、異論したら殺されるんですね解りませんはい。
「とりあえずお前にはここのルールを知ってもらおう。咲夜。」
「かしこまりました。」
あ、咲夜さんが説明するのか。まぁ予想通りだけどね。
「知ってるとは思いますが幻想郷には人間や妖怪、神霊、妖精などと多種多様です。そんな中殺し合いはできず廃れていった妖怪などのために生まれた擬似的に命をかけれる、誰もが平等に戦うことのできる、『弾幕ごっこ』があります。」
「弾幕ごっこ?」
遊び、ではないよね。ごっこといったけど擬似的に命をかけるんだもの。絶対違う。
「そうです。ルールとしては『スペルカード』を用意します。」
「スペルカード?」
「スペルカードというのはまぁ、自分の必殺技みたいなものです。それをカードにしてその技を出すときに宣言して使います。」
「ふんふん。」
「あ、いい忘れてましたが『弾幕』というのが基本的な攻撃手段です。ルーミアが出したあの光球のことよ。」
あれが弾幕だったのか。ほんと不思議だったよなあれ。
「その形などは使用者によって変わります。私の場合、このナイフを使います。」
そう言って咲夜はどこからとも無くナイフを抜き出した。月の光を反射し、銀色がより強調されており余計に恐怖を煽るかのようだった。
「これらを相手に当てて降参させたり、行動不能状態にしたりできれば勝ち。ほかに相手の持っているスペルカードをすべて破っても勝ち。まぁ、大体勝手にルールを決めたりもするのだけど、これが基本的なルールね。」
・・・・・・だめだ、理解に苦しむ。頭の容量2KBの俺にはきつい。まじ外付けハードディスクドライブつけよう。
「まあ、習うより慣れろよ。とにかく実戦してみましょう。」
「いやいや、待ってください。まずその弾幕?の出し方すら解らないのに出来る訳」
「やれ。」
「了解です。」
「お嬢様、待ってください。ここは見本として私と美鈴で実際にやってみます。亜衣夢はそれをみていてもらえるかしら?」
「わ、わかりました...」
ラッキー!助かった!良かった!ε- (´ー` ) フー
「......? じゃあまずは弾幕の出し方。美鈴、お相手よろしくね。」
「よろしくお願いします。手加減しませんからね?」
「どうぞ。」
うおぉ、なんかすごい。これは激闘の余寒・・・!
「亜衣夢、よく見ておくのよ。」
「ぱ、パチュリー、様?いつも間に?」
「あら、ほんとね。パチェ、どこにいたのよ。」
「ちょっと図書館に結界を。どっかの金髪魔法使いが来ないように、ね。」
「流石ね。因みに強度は?」
「レミィが2、3回殴ったぐらいじゃ壊れないぐらいね。あと、特別な仕掛けを・・・・」
「ほほぅ、それは面白そうね。見てみたいけど今はここが先。さぁ、存分に戦い合いなさい。」
「わかりました!咲夜さん、行かせてもらいます!!」
「どこからでも来なさい。返り討ちにしてあげるから。」
一方その頃、図書館では。
「ふっふっふ、予想通り誰もいない。さぁ~て今日は何を借りようか―――」
バリン!!
「痛あ!何??け、結界だと?やれやれだぜ、あいつも余計なことを・・・・」
そう言いながら魔理沙はどこからかミニ八卦炉を取り出した。そして・・・
「行くぜ・・・・・『マスタースパーク!!!!』」
場所は戻り庭。
「まずはイメージですね。己の中にある霊力を好きな形にします。この時はなるべく綺麗な形を作るようにしましょう。弾幕ごっこは美しさも大切ですから。」
すると美鈴のてかほのかに光り始めた。亜衣夢は夢でも見たかのようだったが別にさほど驚くこともなかった。
「そして、それらが十分にイメージ出来ましたら、相手に向かって全力で・・・・・解き放つ!!」
美鈴が空を斬るようにして上段蹴りをするとその軌跡からあの時、ルーミアが撃ったのと同じもの。弾幕が出たのだ。ソレは止まることなく咲夜へ向けて放たれていった。
「よっと。」
咲夜は高速で迫りくる弾幕を多少の動作ですべてかわす。数十発撃たれた弾幕はひとつ残らず宙で消えた。
「咲夜さん、ちょっと簡単に避け過ぎじゃないですか?なんか私が弱いみたいじゃないですか。」
「知らないわよ。悔しいなら、もっと凄いのにしてくれる?」
「言いましたね!」
「とりあえずあんな感じね。なれたらイメージしなくても呼吸するように出すことが出来るから。」
「なる程・・・・ところで『霊力』って何ですか?」
「霊力はまぁ、ようは『気』よ。」
「気・・・ですか?」
「そう。ドラゴン○ールあるでしょ?あれのようなもので霊力が多いやつほど強い。単純な話でしょ。」
うわぉここでそれ出しちゃいます?アウトですよ。セーフよりのアウトですよ。
「で、そのドラ○ンボールでいう」
待てぇい!言っちゃってるから!○がずれて答え言ってるから!
「気、つまり霊力を固めて放つ。それが弾幕。更にそれらを技としたのがスペルカード。まぁ、あとのことは後々話すわ。」
「じゃあ次はこちらから行かせてもらうわね。」
咲夜はまたどこからともなく手一杯のナイフを取り出した。美鈴はそれを見た瞬間、すぐさま臨戦態勢に戻る。その刹那、またあの光景を亜衣夢は目にすることになった。
咲夜は美鈴の背後に瞬間移動。そして美鈴を覆うかのように並べられた大量のナイフ。そう、これは咲夜がルーミアを倒した時と同じものだった。
「でぇぇぇ!?早速ですか!?」
「さぁ、死なないよう頑張りなさい。」
「この!!」
美鈴は迫りくるナイフを素手で弾き返す。背後から迫るナイフも、まるで見えているような手つきで跳ね除ける。
「亜衣夢、今咲夜は何をしたと思う?」
「いえ、検討もつきません。」
「弾幕ごっこでもう一つ必要となってくるのが『能力』よ。」
「能力?ですか?」
「そう、今咲夜は瞬間移動したように見えたでしょう。違うのよ。あれは時間を止めて美鈴の後ろに動いただけなのよ。」
「時間を・・・止める!?」
マジか・・・・まるでD○Oみたいじゃねえか。時間を止める?最強じゃん。だからあんなに強いのか?
「まぁ、正確に言えば『時間を操る。』が正しいんだけどね。」
うわぉ、どチートやん。絶対敵にだけはまわしたくねぇ。死んでまう。
「ちなみに美鈴さんはどんな能力なのですか?」
「美鈴は『気を操る。』まぁ、ドラゴンボール○だと思えばいいわ。」
ゴルァ!!!○!!仕事しろ!!隠す気無しかおおいぃ!
チッ
・・・・・あれ?いま舌打ちが・・・・
「ならばいきます!スペルカード!!」
「あら、もう使うのね。じゃあ、私も・・・・スペルカード。」
「二人とも本気ね。少し下がりましょう。」
「は、はい。」
「パチェ、ちょっといいかしら?」
「どうしたの?」
「結界に特別な仕掛けって言ってたけど、何したのよ。」
「ああ、それのこと。それはね・・・・」
図書館〜
「マスタースパーク!!!!」
魔理沙の八卦炉から巨大な光のレーザーが出る。その衝撃波は辺りの小物を吹き飛ばすほどだった。マスタースパークが図書館の扉にあたった瞬間。
「あ」
庭〜
「光を一回だけ反射するようにしたのよ。魔理沙、絶対マスパ撃つと思ったから。」
「なるほど。」
ドーーーーーン!!!!!!
激しい轟音とともに眩い光が紅魔館の屋根を貫通した。そこに人影が一瞬見えた。
「・・・・・引っかかったわね。」
「・・・・・そうね。」
その後魔理沙は当分図書館に近づかなくなったとか。
「全くひどいと思わねぇか? ただの結界かと思ったら反射装甲だったんだぞ?」
いや...そう言われましても...てかなんでここに来てるんすか。
「いいじゃねぇか。てか戸が開いてたから入ったZE☆」
ZE☆じゃないですよ。不法侵入ですよ。
「知らん。」
おうふ(^p^)
「てかさぁ...」
はい?なんですか?
「これは後書きって言えるの」
to Be continue(スペルあってるかな...)