この長門さんはアニメ設定をしようしています!
長門のレトルトカレー
「ふむ、どうしたものか……」
私は長門型戦艦一番艦の長門だ。
今、私は訓練を終えて、一息ついたところだった。
この世界は特殊な状況にあり、他の鎮守府はなく、我々がいる横須賀鎮守府のみである。
何せ、私たちの提督はめちゃくちゃだ。
いや、隊長と呼べと言われていたな。
なにせ、自分で前線に出るわ、艦娘の訓練も自身が考案し自分で指導までするわ、いろいろと型破りなのだ。
「まずいな、腹ペコだ」
そんな訓練をやらされたら、否応なく、おなかの虫が鳴いてしまうな……
「さて、何にするかな」
私は食堂の辺りを探してみた。
一応、この食堂には、ごはんだけはいつも、炊いてある。それゆえ、おかずを用意すれば、なんとなく、おなかを満たすことができるだろう。
「しかし、弱った。あてがないな」
そう。今の私には、そのおかずがない。
「塩でも良いが、どうもな……」
思案を巡らせていると、私の中で、ふと光明がさした。
「そういえば……」
そういえば、こないだ、隊長たちが買い出しにいった時、「レトルトカレーがめっちゃ、安かったんで、大量に買うたで!」と言っていたな。
「おっと、これか?」
棚の中を物色してみると、いろいろなレトルトカレーが入っていた。
「よし、これにしよう!」
手にとったのは、甘口のレトルトカレー。こう見えて、実は私は甘党なのだ。あまり、言えないが。
「これを開けてと、ふむふむ、この袋をレンジに入れて、温めればOKなのか?」
拙い動作ながら、袋をレンジに突っ込む。
しかし、私のように、戦いの仕方しか知らない女がこうして、食べ物を作っていると、おかしな気持ちになってくる……。
そんなことを言ったら、きっと隊長は私を叱咤するかも。
そんなことを考えていたら、レンジの鳴る音により、思考が遮られた。
「できたか!」
先ほどまでの、冷えた悩みことは、暖かい楽しみに掻き消えた。
「あちっ!あちぃ!」
ほかほかの袋を取り出し、皿に、ごはんをよそい、ルーをかける。
「おおっ!」
レトルトカレー
レトルトと侮るなかれ!
具がしっかり、食べごたえあり!
「い、いただきます!」
まず、一口。
「おいしい……!」
辛くなく、ほのかに口に広がるまろやかさ。そして、ごはんと一体になることで、液体である、ルーに実体が宿る。
「堪らないなぁ……!」
訓練終わりだろうか、おいしさは格別だ。
「はむぅ!はふぅ!」
気が付けば、がっついていた。これは、間宮や鳳翔が作る料理とは違う、全く意味が異なったおいしさなのだろう。
「ふうっ……」
意識を再び、皿に戻した時には、きれいさっぱりなくなっていた。
「おいしかった……。また、食べるか。うむ!そうしよう!」
どうやら、私はレトルトの魅力に惚れてしまったようだ……。
完