うちは一族として生き残る!   作:黒百合

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おひさしブリーフ!
…パソコンが壊れて超焦りました。バックアップはとっておいたので安心と思いきや新しいパソコンで起きるハプニングやデータ整理の数々。
そして何よりもキーボードが新しいものに変わってやりづらいんです。すごくイライラするレベルで。バックスペースまで手が届かず、手前の「|」←が押ささるんですよね。

あと、初めて知ったんですけど普段ワードで書いたものを執筆フォームにコピペする形だったんで、パソコンを買うときにワードも買ったんですけどワードクソ高いんですね。
一万越えっておまえ…
それと更新頻度は一週間に一度…できたらいいなぁって感じです。



焦り

「大丈夫っ!?

ヒビキちゃんっ!?」

 

凄く焦った声でタマモが駆け寄ってきた。

 

「ごふっ…大丈夫…なんとか…。」

 

吐血しながらも答える。

 

「ぜんぜんだいじょうぶに見えないよう!」

「たまちゃんこそ…だいじょうぶ?」

 

先ほどのクナイはタマモの八門遁甲を使った状態での投擲だった。

ゆえの心配である。

 

「わたしなんて全然大丈夫だよっ!!

それよりも…」

「ああ、それよりも他二人をどうするかの問題だ。」

「イタチ君っ!!」

 

イタチのあまりの言葉にタマモは食って掛かる。

確かに言っていることは正しい。

しかし、少しはねぎらいの言葉くらいかけてあげてもいいのではないだろうか。

 

「反省なら生きていればいくらでもできる。

…俺のミスの挽回もな。」

 

と言ってその顔をわずかばかりにゆがめる。

そう、イタチはさきほどの爆遁までは計算にいれていなかった。

なにがしかの切り札はあるとしていたが、それを使わせる間もなく三人がかりで倒そうという魂胆だったのである。

極力消耗せずに。

 

その結果がこれだ。

ヒビキの白い肌のあちこちには醜く焼けただれた跡があった。

なまじ綺麗な肌だっただけに見ていてより痛ましい。

ヒビキとイタチが爆遁の直撃を受けてそこまで大きな怪我を負ってないのは九尾チャクラを体全体にまとってイタチをかばったためである。

ナルトで言うところの尾が一本出た状態であり、全身にまとったチャクラが爆遁から身を守ったのだった。

が、その被害は甚大である。

九尾チャクラといえども万能ではなく、物理的力を有していてもそれは爆発を防ぎきるほどのものではもちろんない。

イタチは改めて気を引き締めた。

もちろん彼も心配はしていたし、できることなら撤退を選びたいが日向のカナグに言っていた言葉を聞くに彼らの目的は写輪眼も含まれている。ゆえにその手段も意味が無い。

持久戦や撤退戦になれば負けるのは経験の薄いこちらだ。

一番可能性が高いのは純粋な戦闘。それでこの体たらく。

イタチは改めて今回の戦いを厳しいと認識する。

 

ヒビキの傷は九尾によるチャクラでみるみると治って行っている。

だが、同時にダメージも受けていた。

尾獣チャクラの特徴である適性の無いものにはダメージを与えるというものだ。

吐血はそのためのものであり、高密度のチャクラにチャクラが流れる器官である経絡系が悲鳴を上げているのである。

 

九尾チャクラを解放しても死んでいないのは封印術にある程度の制御効果があるためと、わずかばかりに馴らしていたためであり、治癒が始まっているのもそのためだったが、それと同時にダメージも入る。

 

たとえて言うなら毒状態のキャラに常時回復効果をかけているようなものである。

毒によるダメージが毎秒10だとしたら常時回復が20のような。

ダメージを受けて、そしてそのダメージ以上の回復をして、それが全快になるまで繰り返されるのである。

言うまでもなく全身に軽くはない痛みが走るが負傷したままで勝てるほど甘い相手ではない。

ゆえにヒビキは堪えた。

 

「結局どうなの、たまちゃん。」

「…う、うん。大丈夫。二門までしか開かなかったし。」

「そう。影分身の情報によるともうすぐここへ河豚鬼が来る。準備をして…っ。」

 

痛みをこらえながらもヒビキは立ち上がる。

影分身は消えた瞬間、その経験を本体へとフィードバックする。

その情報からすぐに河豚鬼が来ることが分かった。

そのための準備に入らねばならない。

作戦会議に使える時間は約一分。

医療忍術も使いつつ、ヒビキは丸薬を取り出した。

 

「それとこれ。イタチも。」

「これは?」

 

イタチが聞いた。

手には黄色い飴玉のようなもの。

 

「兜一族が普段飲んでいる樹液を丸薬状にしたもの。

チャクラが一時的に活性化される。兵糧丸よりも効果が高くて体への負担も少ない。滋養強壮の効果もある。」

 

そう説明しながらヒビキも飲んだ。

 

「分かった。」

 

ヒビキの説明を聞いて飲んだイタチと、聞かずとも飲めと言われたら何か理由があるのだろうと判断してすでに飲んだタマモ。

 

「次は作戦通りと行きたいところだけど、今回のあいては不味い。

忍び刀七人衆の河豚鬼は尾のない尾獣…っ。」

 

原作知識を説明しようとしたところで痛みが響いて顔をしかめる。それを気遣ってかイタチが説明を引き継いだ。

 

「チャクラを食うと言われる刀を持つ忍か。」

「知ってるの?」

 

と、タマモが聞いた。

 

「ああ、父さんから聞いたことがある。

凄まじいタフネスを持つとか。」

「それがネックだ。

時間をかければ鬼灯満月も加わり、勝てる戦いも勝てなくなる。

だから今回はタマモに頑張ってもらおうと私は考えてる。」

「わたし?」

「うん…無理してもらうことになるけど…」

「大丈夫。頑張るよっ!!」

 

と言ってふんと気合を入れるタマモの姿は愛らしい。

が、そうも言ってられない。

 

「よろしく。」

「その間に俺たちは日向の連中の保護…か?」

「うん。」

 

簡単な話だ。

硬い盾には強力な矛でぶち破る作戦である。

 

「…いや、今回は俺が出よう。」

「…どうして?」

 

ヒビキはあっけにとられた。

今のところ、甚八の切り札は読み切れていなかったが、それでもなんとかこちらにかなり有利に動いている。

事実チャクラ消費量はそこまでもないし、傷も苦痛を伴っただけで九尾チャクラを体に循環させるだけで傷が治るのだ。無傷と言ってもいい。

ここで切り札の一つであるタマモの八門遁甲を切るのは痛いが、しかしかといって満月には物理攻撃は通用しない。

ゆえに残しておいてもあまり変わりは無かった。

それはイタチも分かっているはず。

 

もしや、また先ほどのように作戦の変更か。

上手くいくならそれでもいいが。

 

「念のためタマモの八門は残しておくべきだ。

俺が残って時間稼ぎをし、そしてタマモは八門を使って救助を要請する。

それが一番だと考える。」

「それは最初に無理だと話したはず。

八門遁甲に持久力は無い。」

 

八門遁甲は強い。

強すぎるくらいだ。

が、ゆえにこその欠点がある。非常に使いにくいということだ。

もとい土地勘もないタマモが砂漠から出る前に八門による反動で動けなくなる可能性の方が圧倒的に高い。

だからこそヒビキの口寄せによる兜一族に空を飛んでもらって救助を要請するという手法を取ったのだ。

しかし、これもおそらくは無理だろうと考えている。

なぜならこれは写輪眼を狙ったこの計画はもともと練られたうえでの計画犯行の可能性が濃厚だ。

救助を呼ばれないようななんらかの手段が講じてあるはず。

呼び出した兜一族にも何か危険があればすぐに還っていいと伝えてある。

 

ゆえにそれも望めない。

もとい自力で帰るしかないのだ。

 

「オールマイティーに動けるヒビキと一緒ならその可能性も高く…」

「どうしたの?

らしくないけど。」

「らしいも何も、俺は俺だ。

こうするべきだと判断したから言っている。」

「だからそれがおかしい。

イタチは誰よりも忍という職業を理解している。

もとい、チームワークが大切なことくらい今更私が言うまでもないこと。

その貴方がそんなことを言い出すのがらしくない。」

「らしいとはそもそもなんだ?

勝手なイメージを俺に押し付けられても困る。

俺はそんなやつじゃない。個人の考えを、イメージを鵜呑みにするのは…」

「もしかして責任感じてる?

だとしたらそれはお門違い。

さっきの一撃は誰も予想できなかった。」

「だからこそ予想してしかるべきだった。

予想できなかったほどの事ではないし、その予想外で危うく俺もお前も死ぬところだった。

できなかった…で済ませていい話じゃない。」

「否定はしないの?」

「っ…この班のリーダーは俺だ。俺のミスだ。

その責任を取ることに何の間違いがある。」

「本当にらしくない。むしろほっとしたけど、それがこの場面と言うのが面倒。

子供は子供らしく…いい言葉だけどこんなところでそれを発揮してほしくないな。」

「子供がどうとか大人がどうとかそういった話をしている場合じゃないだろう?

分かったらすぐに動け。

俺が引き留めることを無駄にしないためにもな。」

「ちがう、どのみち無駄になる。

相手は二人。

今からくる相手は一人だけど、いよいよ時間がかかってくればなりふり構わず襲ってくる。

そうなればイタチでも一分二分と経たずに潰される。」

「勝手な憶測で物事を言うものじゃない。

その十倍は持たせてみせる。」

「無理、不可能、ありえない。

私の九尾チャクラを伴った分身体で上手く攻めれてと感じたのに5分が限界だった。私よりも弱いイタチじゃなおさら無理。

仮に残るにしても私が残るべきでしょう?常識的に考えて。

貴方こそ憶測が過ぎる。仮にその作戦を通すとしても貴方がタマモと一緒に後退するべき。」

「言ってくれるな…そういえばまだ本気でやり合ったことは無かった。

今、この場でハッキリさせようか?」

「上等。」

「どちらか勝った方が時間稼ぎをする役でいいな?」

「それでいい。」

「分かった…じゃあ…ごふっ!?」

 

と二人が無表情のままヒートアップする中タマモのボディーブローがイタチに命中した。

そしてヒビキにはほっぺを引っ張った。

完全な贔屓である。

 

「落ち着いて。」

 

と、タマモに珍しく無表情で二人は言われて頭が一気にクールダウンする。

一見、無表情だがその実、怒ってるのが分かった。

 

「いふぁい…」

 

ちょっと涙目になるヒビキに『あ、可愛い』と思ったタマモだが今はそれどころじゃない。

 

「二人とも馬鹿な言い合いしてる場合じゃないでしょう?

ようは私が今から来るやつをぶっ倒せばいんだから!!」

 

えっへんと最近膨らみ始めた胸を張るタマモ。

 

それを見てイタチは珍しく目を見開いた間抜けな顔を数秒さらした後、すぐに自然な笑みを浮かべた。

 

「すまない。」

「分かればよし!」

「…ほんとう勘弁して。子供らしいのはいいけどもっと別のところで…いふぁい。」

「ヒビキちゃんも悪かったでしょ!」

「ごめんなふぁい。」

「よろしい。」

 

結局、作戦は最初に挙げたもの。

タマモの八門で一気に叩きのめすというものである。

 

 

そのあとはイタチとヒビキで満月を倒す。

それだけである。

 

 




データ整理もぼちぼち終わってるんで、そろそろ旧版とあるチートの更新を再開します。待っていた方はごめんなさい。
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