八幡の事が大好きないろはちゃんは策略を使います
おや?ゆきのんの様子が
ピクシブでも投稿しました

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いろは「フフ…これは絶対責任とってもらわないといけませんね♪

「ありがとう八幡相談にのってくれて♪おかげで助かったよ」

 

「おう!いつでも来いよ。戸塚ならいつでも歓迎するぜ!むしろ毎日来て欲しいまである」

 

「戸塚先輩部活がんばってくださいね!」

 

今、俺は奉仕部でマイエンジェル戸塚の相談が終わったところだ。

雪ノ下と由比ヶ浜は用事で今日は遅れるらしいが、なぜか俺より先に一色がいた。まあどうせ生徒会の仕事を俺にやらせるためだろう

 

「せんぱ~い、なんで戸塚先輩にはあんなに親切なのに私にはもっと優しくしないんですかぁ?」

 

「バカっ、あの戸塚だぞ天使だぞ!優しくするのは基本だろ」

 

「私だってかなりかわいいじゃないですかぁ~天使ぽくありませんか?」

 

「いや…おまえは小悪魔だろ」

 

「もう~なんでですかぁ~!」ぷくぅ~

 

「あざといあざとい」

 

ほらこういうとこだよ。

戸塚は打算や下心なしでかわいい仕草や表情を普通にしてくるが、こいつの場合男受けとか好感度上げとか狙ってやっているんだもん。

そのうちスパイラルのひよのさんの真似して「いろはパ~ンチ」とかしてくるんじゃねえの?

 

「ふーんだ!せんぱいのバカ!シスコン!八幡!」

 

「だから八幡は悪口じゃねえって…」

 

いちおう親がつけた名前だし、あんな親だけど少なくともあるマンガの両親みたいに息子を一億五千万でヤクザに売って臓器にしようとまではしないからな…それにニートじゃないしな

 

「そこまで戸塚先輩が好きなんですか…」

 

「ああ、この学校の唯一の癒しだな」

 

平塚先生は殴ってくるし、材木座はうっとうしいし、雪ノ下は氷のような冷たい毒舌吐いてくるし、

由比ヶ浜はどんな発言してもキモい言われるし、オカンは怖いし、海老名さんは腐っているし、そしてこいつはあざといし

 

あれっ、こうして考えて見るとほんと心が休まらねえな…ああ、やっぱ「戸塚ちゃんはマジ天使!」

 

「って、おまえ後ろ向いて何ゴソゴソしてんの?」

 

「ふふふ…これなんだかわかります?」クルッ

 

「なにぃ…それは…」

 

俺は一色が持っている物を見てテイルズのダオスのような反応をしてしまった

 

「戸塚が飲んでいた紙コップ」

 

「正解です♪」

 

なんで一色がそれを?後で俺が家に持ち帰ろうと狙っていたのに………まさか、こいつ葉山から戸塚にターゲットを変えたのか?

そんなのダメだ!戸塚が一色の影響受けたら堕天使になってしまう…

一色さん早くそれをこっちへお渡しなさい!

 

「さっき私~のどがかわいて~」

 

「ま、まさか…」

 

「はい!戸塚先輩の飲んでいた紙コップの残り飲んじゃいました♪」

 

「な、なんだってぇぇぇぇぇ!!!」

 

おい!一色おまえなんてことしてくれんの!?

戸塚の間接キスは俺が俺が…ちくしょー!おのれ~この悪魔めー!!

 

「つまり間接キスです。せんぱい♪」ドヤッ

 

「くっ…」ギリリ…

 

こいつさっきのことを根にもっていやがるのか?

まさかこんなやり方で仕返ししようとは…一色さん…なんて恐ろしい子………

 

「つまりこの唇は…」ぬりぬり

 

こいついきなり口紅に出して唇を塗り始めやがった。なんで真っ赤なんだよ?おまえはどっちかというか薄いピンクとか使いそうだろ?

いい唇してんな…なに考えてんだ俺

 

「戸塚先輩の唇そのもの!」

 

「と、戸塚の唇ーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」

 

その瞬間、俺の冷静な思考は消滅した

 

「おい!その唇が戸塚の唇だって…おい!」ガタッ

 

「キャ///」

 

もう何の声も気配も感じられん。

ただ俺は戸塚の唇しか…この目に入ってこない

 

「これは…戸塚の唇…戸塚の唇…」ブツブツ

 

夢遊病者のような口振りで呪文のように戸塚の名前を呟く俺

陽炎のように風景が霞んできやがった

そしてぼやけ、視界に映ったのは赤い口紅をした戸塚

 

「戸塚ああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ずちゅううううううううううう

 

「んーんー♪」 ちゅちゅ!

 

「んんーんっんんーん!」ちゅーちゅ

 

 

 

 

 

 

「はっ!?」バッ

 

「あん///」

 

お、俺は今何をしていた!?

正気に戻って慌てて後ろに下がった俺だったが、自分のしてしまった行動に後悔した

 

「しまったぁぁぁーーー!!!はめられたーーー!!!」

 

「…エヘヘ///」

 

一色の実に巧妙な洗脳術に俺はまんまとひっかかってしまったのだ。

おのれ~俺の戸塚愛を利用するとは…この人でなし。

俺のファーストキス返せよ~グスン…初めてだったのに…

戸塚とファーストキスから始まる二人の恋のヒストリーはどうなるんだよー!!

………でも一色の唇…プリンのように柔らかかったな

 

「せ~んぱい♪」

 

「な、なんだよ」ビクッ

 

「絶対責任とってくださいね♪」

 

「はっ?」

 

「だって~私のファーストキス奪ったんですよ!当然じゃないですか♪」

 

「ま、まって!!おまえは俺をはめたんだろ!!それでどうして責任がどう…」

 

「なにいってるんですかーせんぱいから私にキスしたんじゃないですか///別に私は命令も脅しもしてないですよ」

 

「うっ………だ、だけど…おまえが戸塚と…か、か、か、間接キスを…」

 

「するわけないじゃないですか~ウソですよ♪かわいいウソ♪」

 

「ア、アホかぁー!!こんな時に何がかわいいウソだ!!」

 

「ちーともかわいいない!バカバカバカ!!」

 

「せんぱい…そんなに戸塚先輩とキスしたかったんですか?正直引きますよ…」

 

ブウ編のピッコロさんみたく突っ込みをいれてみたが一色には全く通用しなかったようだ

 

「よく聞いてください!せんぱいは私の唇を///奪った責任をとってもらわなければなりません。それはわかりますか?」

 

「あ、ああ///」

 

完全に俺の分が悪いな…一色によってだまされたとはいえ俺がいきなり一色の唇を奪ったことには変わりはない。

なぜ一色が俺にキスさせたか理由はさっぱりわからんが…逆らえねえ

 

「なので~せんぱいは責任とって一生私の恋人になって側にいてください///」

 

「えっ///」

 

なにっ、このかわいい生き物…顔を赤ませながらモジモジして…何かとんでもないこといってんだけど…

しかもいつものあざとさが全く感じられないのはなぜだぁ!?そのギャップのせいで一色がめっちゃかわいく見えてしまった…

何考えてんだ!俺がこの世でかわいいと思うのは戸塚と小町だけだ!冷静になれ!ハマーン様もいっていただろう!「人は生きる限り一人だよ」と

 

「お、おま…自分が何を言っているのかわかっているのか///」

 

それって俺の勘違いじゃなければ結婚を前提とした恋人になれって言ってるんだぞ!てっきりそれをネタに俺をずーと卒業までこき使われるか、何か悪いことさせようとするかと思っていた。

葉山はどうしたんだよ?ワケがわからないよ

 

「はい!まずは私と結婚を前提にした恋人になってもらいます!そして私が高校卒業したら結婚しましょう♪」

 

「どどどうしてそうなる」

 

「私の家では初キスを奪った男性と一生添い遂げないといけない家訓があるんです♪な・の・で・私はせんぱいと結婚しないいけないのですよ♪」

 

嘘だ!?

 

「私ほどの美少女の唇奪ったんですよせんぱい、それくらいの責任とってもらわないと」

 

「だ、だけどよ俺みたいなボッチとそんな関係になるのはおまえ嫌じゃねえのかよ」

 

「はぁ…ここまでやってもせんぱいは躊躇するんですね…それは私がせんぱいの事が大好きだからに決まっているじゃないですか!」

 

「!!?!」

 

「せんぱいに普通に告白しても信じてもらえそうにないですし、仮に信じてもらえても距離置かれそうでそれはもっと嫌なので…」

 

「一色…おまえ…」

 

「なのでせんぱいから私に襲わせて責任とらないといけない状況にしてから告白することにしたんです」テヘペロ

 

「おい…さっきまでの俺の感動返せ」

 

くっそ!やっぱこいつあざといわ!まじいろはすあざといわ~

でも今はなんだかかわいく見えてしまう………悔しい!でもかわいい

 

「それともせんぱいは私のこと…嫌いですか?」ウルウル

 

「き、嫌いじゃねえよ…」

 

「そうですか…それを聞けて安心しました♪」

 

「なあ、ほんとに俺でいいのか?」

 

「もう~まだ信じきれてないんですか~むしろせんぱい以外の男性なんて嫌です。でなければわざわざここまで手の込んだ事しませんよ。それに一生誰にもせんぱいを渡すつもりありませんから」

 

「そ、そうかよ///わかったよろしく頼む」

 

「はい♪これからはせんぱいが私を愛してくれるようにどんどん攻めていきますからね」

 

「えっ、じゃあ今までのは?」

 

「せんぱいが私の気持ちから逃げないようにするため始まり、序章ですよ。例えるなら、すぐ逃げ出す移動型の伝説ポケモンをくろいまなざしで逃げられないようにするのと同じですよ」

 

俺はポケモンかよ…でも伝説ポケモンか。なんかちょっとうれしい…

つまり俺はこれからこいつにどんどん攻められ弱ったとこをゲットされるの?

たしかに俺の攻略難易度は伝説ポケモン並だぜ(戸塚小町以外では)雪ノ下さんの強化外骨格さえ通用しないからな。中学時代の俺ならコイキング並みに捕まえやすいが

 

「えい♪」チュ

 

「ちょ、おまえ///」

 

「エヘヘ…今度は私からしてみました///せんぱーい♪」

 

「ほんといきなりだな///ついさっきまで初キスしたばっかじゃなかったのかよ」

 

「だから、いったでしょせんぱい♪どんどん攻めていきますって…あっ、でもまだエ、エッチはダメです!ごめんなさい///今、妊娠したら高校にいられなくなるので子供はまだ先に///」

 

「な、何を口走ってるんだ///」

 

ガタッ

 

「「!?」」

 

廊下の方から物音がし、視線を向けるとそこには

 

「……ヒッキー」

 

「………」

 

しまった!?そういやここは奉仕部の部室だった!!

げっ、あまりに衝撃的な展開が続いたせいでこいつらがくるのすっかりを忘れていた…

 

「ねえ…さっきいろはちゃんとキスしていたけど…ま、まさか………」

 

「………」

 

「そ、それはだな…」

 

やべえ…なんだよこのラブコメのお約束みたいな展開は…ラノベ読んでる時は修羅場シーンとか他人事だから楽しんで読んでいたけど実体験するとシャレにならねえな…これっ

できることならばリセットしてセーブポイントから始めたい

 

「はい♪私はめでたく私とせんぱいは恋人同士になりました♪」

 

「お、おい…いきなりぶっちゃけるなよ。も、もっと言い方あるだろうが?」

 

「へ、へえーそ、そうなんだ………よ、よかったね…いろはちゃん………ヒ、ヒッキーも…」

 

「………」

 

「そ、そのなんだ…いろいろあってな…さすがの俺もあそこまでされたら…勘違いとかドッキリとかで…こいつの気持ちを否定するのはクズすぎるからな…こいつの覚悟を無碍にはできねえよ」

 

なんか由比ヶ浜の様子がちょっと変…あと雪ノ下…いや雪ノ下雪乃さんなんかしゃべてくださいよ!そんなに無表情で黙っていられるとまじ怖いから!

 

「…覚悟か。そうだねアタシには強い覚悟なんて…なかったのかもね」

 

「…由比ヶ浜」

 

「…結衣先輩」

 

「うん、おめでとうさん…ヒッキーいろはちゃん。アタシ二人のこと応援してるから!」

 

「ありがとうございます結衣先輩」

 

「ありがとうな…」

 

ほんといい奴だぜ

 

「ほら、ゆきのんも何かいってあげて」

 

「………」

 

「…ゆきのん?」

 

おや、ゆきのしたの様子が…!

えっなに?進化がはじまるの?

んなわけあるか!

 

「雪ノ下先輩?」

 

「お、おいどうした…具合でもわるいのか?」

 

「フ、フフフ…」

 

なんだこの異常な波動は…

 

「まさかこの私や由比ヶ浜さんではなく…比企谷くんの存在を知って半年も経っていない一色さんが選ばれるなんて………」

 

「ゆ、ゆきのん…」

 

ふええ~なんだか怖いよ~八幡ちびちゃいそ~

 

「初めてですよ…この私をここまでコケにしたおバカさんは…」

 

おいおい!まさかこの展開は…やばい、これは本気でやばい…

 

「一色逃げるぞ!」

 

「えっ?なぜですかせんぱい?」

 

「このままここにいたら命に関わる!いくぞ!」

 

「ちょ///せんぱい!愛の逃避行ですか!」

 

なんか一色が言っているがそんなことに気を回してる余裕などない。

俺は一色の手をつかみ出口に向かう。

由比ヶ浜なんでそんなムッとした表情で俺を睨むの?雪ノ下の事は頼む!

 

「まさかこのような結果になるとは思いませんでした…」

 

予感的中!やっぱり雪ノ下はあの有名キャラと同じ事を口走っている。

やばいそろそろキレそうだぜ。

助けてーアルカイザー!

 

「ゆるさん…」グヌヌ

 

「ゆ、ゆきのん落ち着いて!」

 

「ゆるさんぞー!!!!このむ…」

 

俺と一色が飛び出した後、雪ノ下が普段絶対口に出さないようなセリフを大声で叫んでいるのが聞こえた。

こ、怖いよ…あれがあと二回いや三回変身するんだから

ビビって漏らしそうになったのは秘密だ。

翌日、雪ノ下に会ったが大分怒りは収まっていたようだ…由比ヶ浜すげー!マジパネーわ!

 

 

 

 

それから月日は流れて

 

付き合っていくうちに俺は本気で一色を好きになっていた。

ちなみに俺が一色の婿養子になっていたら、子供に一色レインボーという名前をつけようと思ったのは内緒だ。

虹は七色。一色+七色=八色だ。これがほんとの八色だな

 

 

いろはが高校三年の終わり頃、卒業祝いが欲しいといわれ、なぜかホテルに連れていかれ押し倒されて今日は安全日だから大丈夫だと襲われてしまったが

後でほんとは超危険日だった事を教えられ結婚して一年もしないうちに子供も産まれたのは別の話。

 

 

 

数年後

 

「ただいま」

 

「パパお帰り♪」

 

「おーよしよしよしよしよしよしよし」

 

我が最愛の娘達を某有名なマンガのセリフを口走りながら頭を撫でる俺

 

「くぅ~小学生は最高だぜぇ!」

 

「あなたお帰りなさい♪ごはんにする?お風呂にする?それともわ・た・し?」

 

「いろは、といいたいところだが子供たちが起きているからまずはメシだな」

 

「ふふ…そうですね。でも早く五人目欲しいです~」

 

「さすがにこれ以上はつくりすぎだろ?」

 

「あなたとなら10人以上作っても全然okです♪むしろバッチコイですよ♪」

 

「そーかよ///」

 

「パパお本よんで」

「パパ頭なでなでして」

「パパマックスコーヒーちょうだい」

「パパけっこんしてー」

 

「わかったわかった。まってろ着替えて手を洗ったら遊んであげるからな」

 

世間から見て俺って間違いなく勝ち組だよな。

かわいい妻と娘たちに恵まれ、それによかった娘たちが目が腐らなくて…そうなったら罪悪感で死にたくなってたわ…

なぜかアホ毛は全員に遺伝したがかわいいことには変わりはないから問題ない

 

「ほらシバニャンのぬいぐるみ買ってきたぞ。これで遊んでなさい」

 

「「「「わーい!パパ大好き♪」」」」

 

「よかったわね♪」

 

(私は今とても幸せです)

 

(高校で先輩だったこの人と結婚して本当によかったです)

 

(私も子供たちもとても大事にしてくれるし、酒もタバコもギャンブルもしないので家計にも優しいし、むしろ娘達に使ってやれというくらいです。どんだけ好きなんですか?)

 

(まあマックスコーヒーはちょっと飲みすぎですけど…)

 

(安定した収入もあるし、家事もなんだかんだで手伝ってくれるし、ただちょっと優しすぎるとこがあるのが困り者です。職場でセクハラやパラハラ受けている部下を助けたりするからフラグがたっている気がします)

 

(しかも今は昔よりは目が腐ってないのでますますやばいです。一番下の子が通っている幼稚園のいるシングルマザーがジュルリとした表情しながらあの人を見ているのでやばいです!超やばいです!あと平塚先生も怖いです)

 

「ほらかわいい猫動画だぞ」

 

「わーい猫かわいい~♪」

 

(まあなんとかなるでしょ!この人は私をとても愛してくれているから、私の高校時代の薄ペラい価値観を変えてくれたから人だから)

 

(あの本物という言葉を聞いてからしばらくたって私は常日頃から先輩をゲットすることを考えてはいたけど、やっぱりあの日奉仕部で起きた状況を利用してすぐ策を練って実行したのが勝因だったと思います)

 

「ふふふ…計画どおり」ニヤリ

 

「それにお母さんも言っていました」

 

「やっぱり女の子は行動力だね♪と」



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