ゲート 神軀強化兵 彼の地にて、斯く戦えり 作:ウラジスラフ
原作:ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり
タグ:R-15 残酷な描写 アンチ・ヘイト ゴロセウム 帝国崩壊 プーチノフ 騎乗欲を満たすための戦争 神軀強化兵 平和回路
201X年。大ロシア連邦首都プーチノフ・グラード(旧 モスクワ)に突如謎の門が出現した。
「ねぇねぇ、何あれ?」
「さぁ、あんな門つい最近まであったっけ?」
「きっと、アレだろ?また大統領が何かの思いつきでやってるんだろ?」
その場に居た人々が門に指をさしたり写真を撮っていたりしていた。それと、同時に門の中から昔の欧州の兵士が着ていた鎧を纏った謎の集団が現れた。
「「「「「へっ?」」」」」
と、人々が困惑している中、その謎の集団から一人殺されたと同時に自分たちの危険を悟り人々は逃げ出した。そして、それを皮切りに門からさらに謎の集団が雪崩れ込み人々を襲い始めた。そして、このことはすぐにあの男の耳に入ることとなる
クレムリンの中にある大統領柔道場にて……
「閣下一大事です」
「フン!!……どうしたのかね、ヒョードロフ君?そんなに慌てて……何か問題でも起こったのかな?」
国防相アルトゥール・ヒョードロフは大統領柔道場にて熊を投げつけた男……大ロシア連邦終身大統領ウラジスラフ・プーチノフに報告にやってきた。
「それが実は……」
と、突如として出現した門、そしてそこから溢れでた謎の集団によってプーチノフ・グラードの一部が占拠されていることを伝え、軍隊の派遣の許可を貰いに来た。
「なるほど……それはさておきヒョードロフ君?実は君に聞きたいことがあってだな……」
「はっ……なんでしょうか、閣下?」
と、この時ヒョードロフは嫌な予感がした。そうそれは……
「先ほどオークやらなんやらと言ったが……龍はいたか?」
「はっ……確かにワイバーンならいましたが……」
と、これを聞いた途端プーチノフは口を歪めた……この時ヒョードロフは思った……あぁ……この展開は……
「異世界からやってきたワイバーン……ぜひとも乗ってみたいものだな」
と、プーチノフは口にした。そう、このプーチノフという男は何かに乗るということが好きで、トラやホオジロザメや5m級の熊や超大型のイカ……最後にはマンモスにまでも乗りたがるほどその騎乗欲は計り知れないものであった。故にヒョードロフは思った。
(また、こいつのお
と。ただヒョードロフは顔には出さない。ゆえにプーチノフは気づかない。
「して、どうしますか?閣下?今すぐに鎮圧に向かわせたいのですが……」
「む……そうであったな……戦力を編成し給えヒョードロフ君」
「分かりました。閣下……」
そう言ってヒョードロフは軍の派遣を命じた……
そのころ赤の広場では……
「蛮族どもよ!! 耳をかっぽじいてよく聞いておけ!! 我が帝国は皇帝モルト・ソル・アウグスタスの名においてこの地の征服と領有を宣言する!!!!!!!!」
なんて、力の差を知らない
「アイツ?何言ってんだ?」
状態である。ただ、そんなことを言った彼にまさか数分後に思いがけないことが起こるなど誰も知らない。そして、その時はきた。
ひゅぅぅぅぅぅぅ…………
そんな音が聞こえた。それのすぐ後に……
広場に超大型の肉塊が5つほど落下した。
「なっ、なんだコイツらは!?」
帝国の兵士たちは慌てだした。それも当然だった。何故なら上空400Mから落下して無傷など誰も思わない。だが、しかしそれは否である。それは彼らの常識ではない。彼らは人間にして大ロシア連邦最強の兵器である。
「フハハハハハハハ!! 貴様らか!! 我が大ロシアに攻め込んできた豚共は!!」
と、肉塊の一人……否、300kg級神軀強化兵の一人であるセルゲイ・ハルチョーノフ少将はそう言った……先程勇ましく戦力宣言していた将軍を下に敷いて……
300kg級神軀強化兵とは旧世代の原子力空母1隻に匹敵するものである。無論そんなことを知らない帝国の兵士は将軍の敵と弓や矢で攻撃をするが彼らには効かない。何故なら……
「無駄だ豚共!! この
そう言ってセルゲイは部下の200kg級等とともに帝国の兵士を殴り殺し始めた。そう彼らが身に着けている
そして、数分後……帝国の兵士は1部を残して皆殺しにされた。
その日の晩……クレムリンで、プーチノフ大統領よりある重大な発表がなされた。
「親愛なる我が大ロシア国民と友邦の諸君……今朝方、我が首都にて大暴れしたテロリスト共の存在が判明した」
そう言うと周囲場ざわめき始めた。そして、
「彼奴らが出てきた門を我が兵士が調べたところ門の向こうには全く見慣れない風景があったとされ彼奴らはそこの住民と思われる」
と、一区切りしたあとに
「我々大ロシアは苛烈な大量破壊兵器で他国を脅迫し、不当な利益を享受し続けた犯罪国家共に鉄槌を下してきた!! 故に、私、ウラジスラフ・プーチノフはここに宣言する!! もはや交渉も譲歩も彼奴らには要求する資格はない!!
ただ、この拳のみが彼奴らの蒙を開かせるのだ!!」
そう叫んだ。その言葉にどれほどの怒りがこもっていたのだろうか? それはプーチノフしか分からない。ただ、彼奴らは一番喧嘩を売ってはいけないところに喧嘩を売ってしまった事はよくわかるであろう。そして……
「真の裁きは神がくだされる……なればこそ!!
我が軍、我が兵士の拳のみが彼奴らを1人残らず神の下へと送るであろう!! 命乞いは神の裁きの前でのみ有効と心得よ!!」
こうしてプーチノフは席をたった。その後、国防相ヒョードロフにより、門の向こうを特地と名づけ後日に軍隊を派遣することを決定した。
そして、数週間後には帝国含め近隣の諸国は大ロシア連邦に跪くことになった。
まぁ、あの肉塊共が行ったら特地なんてすぐに占領されますね(笑)