もしも、百夜優一郎が子供のとき(孤児院に入る前)に吸血鬼に会っていたら   作:ブラッディー・メアリー

3 / 15
お気に入り件数17件、ありがとうございます!
まさか、二桁になるとは思ってもみませんでした。念願の夢が叶ってとても幸せです(涙)

まだまだ、拙い文章ですが今後とも宜しくお願いします!


クレアは女王陛下に呼び出される

さっきまで二人で立っていた丘の後ろの林から、クレアは優一郎が帰るのを見届けていた。

 

「頑張りなよ。天音優一郎君。取り敢えず中二病はいかんぞぉ~、黒歴史になるぞぉ~」

 

否、検討違いのことを念じていた。

全く、解っているのかいないのか、分からん奴である。

 

「こんな所で何をしていらっしゃるのですか?クレア様」

 

むむぅ~と念じるクレアの背後から突然、男性の声がした。

いや、確かに声は突然だったがクレアは気配で気付いていた。何だかんだ言って、吸血鬼しているクレアは振り返らずに応えた。

 

「何か用?ラクス、レーネ」

 

一人は黒髪、もう一人は紫の髪をした男だった。どちらも目は赤い色をしていた。

 

「第3位始祖、クルル・ツェペシ女王陛下がお呼びです。至急、サングィネム王城にお戻り下さい」

 

黒髪の堅苦しそうな男がそう応えた。

 

「あーあ、私のヴァカンスがぁ~!……レーネ、要件はそれだけ?」

 

心底いやそうな顔をして、項垂れていたクレアは、暫しの沈黙の後にやりとして、そう尋ねた。

黒髪の男、レーネがクレアのその様子に、いやな予感がしつつ答えた。

 

「はい」

「そう。じゃ、もう帰って」

 

レーネの返答にさらに笑みを深くしたクレアは、あくまでも素っ気なくそう返した。

そんなクレアに対して紫の髪の男、ラクスはヘラヘラとした様子で慇懃に答えた。

 

「そう言う訳にはいきませんよ〜。女王陛下から、首根っこひっつかんででも連れ戻せって、言われてるんですから」

「おい、こらラクス。そういう言い方は!」

「え?でも、本当の事でしょ?」

「まあ、そうだが」

 

ラクスの言い方を注意したレーネが、ラクスにそう言われていると、クスリと笑い声が聞こえた。二人は訳もなく悪寒を覚えた。

楽しそうな顔をプリントした顔でクレアがニコリと尋ねた。

 

「ふーん、貴方達が私を無理矢理連れて行くの?そんな事、できるのかな?」

「「絶対に無理ですね。」」

 

二人は同時に否定した。

そんな、二人の様子にさらに笑みを深めながら、クレアは玩具で遊ぶように無邪気に笑った。

 

「しかし、我々も女王陛下から命令されていますので。」

「でも、わたしはまだ帰りたくないなぁ。さてどうする?力ずく、かな?」

 

二人の反応を楽しんでいるクレアは、あえて好戦的な構えをみせた。

 

「「いえ、それは遠慮させて頂きます。」」

「あら、残念。じゃあ、どうするの?」

 

ぶんぶんと首を振る二人に心底面白そうな、顔をしながらクレアは二人に聞いた。

 

「女王陛下から、もし駄々をこねる様ならこのように言えと言われてます( ̄▽ ̄)」

「おい、コラ、ラクス!だから、そういう言い方は」

 

顔を青くしながらレーネが言い終わるより前にクレアが、

 

「へぇ、何て?」

 

と不敵な表情を浮かべながら、クレアはラクスに聞いた。

 

「別に帰ってこなくても良いけど、帰って来ないならクレア様の大切にしている本を、全て焼きますよ、と」

 

そう、ラクスが言うと見る間にクレアの表情が変わり、苦虫を噛み潰したような顔になった。

 

「うわぁ、腹黒だな、クルルは。分かった分かった、帰りますよ。帰りますとも、はい。・・・・はぁ。もうちょっと遊びたかったのに」

 

イタズラが不発に終わったことと、帰らなければならない物足りなさに、盛大なため息を吐きながら、クレアはラクスとレーネと共にサングィネムへの帰路につくのであった。




今回は少し短いです。
誤字、脱字、感想、アドバイスなどありましたらお願いしますm(_ _)m

さて、次の話では、クルルが出てきます。そして今、猛烈に悩んでいます。クルルって、敬語は話すのかな?と
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。