もしも、百夜優一郎が子供のとき(孤児院に入る前)に吸血鬼に会っていたら   作:ブラッディー・メアリー

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はい!やっと、何となく知ってる感じの所まで来ました。いやぁ、遅かったですね!すいませんm(_ _)m

それでは、どうぞ!


クレアは侵攻する

ー地上ー

クレアはクルルに言った通り、地上に出ていた。しかし、その服装は兵の着る様な黒のローブではなく、白の貴族服だった。

クレアが第一位始祖である事を知っている者はとても少ないが、だからと言って貴族であることを知らないかというと、そういうわけでもないのだ。

クレアからすれば、クルルに言った"兵の格好"というのは冗談だったのだが思いの外、間に受けられて困ってしまったというのが事実だったりする。

そんな事をクレアが思っていると後ろから声をかけられた。

 

「そろそろ参りましょう、第五位始祖様」

 

声をかけて来たのはレーネだった。此処では第一位始祖であるという事は隠しているので、第五位始祖という事になっている。

 

「そうだね、行こうか」

 

第五位始祖といえど、順位は日本の中ではクルルに次ぐ2番手ということになる。

よって、今回の侵攻もクレアが取り仕切る事になる。

何だかんだ言って、クレアが地上で作業することを許可している辺り、クルルはクレアに甘い。

 

「隊列を組んで、5分後に出発しよう」

「了解です」

 

そう応えたのはラクスだ。

 

(相変わらずこの二人は何時も一緒にいるなぁ)

 

そんな事を思いながらクレアは、時計を見た。

 

(あと、2分。あと2分で世界が変わる)

 

人間の中にいる兵の調査ではあと2分後に終わりのセラフの実験が始まり、そして恐らく、失敗する。ウイルスが発生して、多くの人間が死ぬ。これは、事前に調べた情報から容易に予想がつく。

 

そして、世界は変わる。

 

 

 

ー2分後ー

1人の若者が倒れたのをかわぎりに、爆発音が辺り一帯から響いた。

その音に混じる様にして、子供の泣き声や叫び声が聞こえる。一瞬にして辺りは赤く染まり地獄絵図と化した。その光景をクレアが静観していると

 

「準備が整いました」

 

と、レーネから報告が来た。クレアは振り返ると総勢100の兵に向かい、こう発言した。

 

「ウイルスによって、13歳以上の人間共は死んでいるはずだけど、人間共が何か対策をしているとの報告もあるから皆、気を引き締めて行こう。この程度の作戦で消滅することはないように。もし、消滅なんぞしたら泣いちゃうゾ♪……コホン、この作戦は、皆も知っている通り人間共の家畜化なので、できるだけ多くの人間共をサングィネムに連れ帰りましょう。それが、女王陛下の望んでおられる事。それぞれ、振り分けられた地域の人間を一匹残らず連れてくるつもりで。さて、これより我らは、人間共へ侵攻する!皆、私の後ろについてきなさい!」

「「「は!」」」

 

なーんだか、皆暗くて堅いなぁと思ったクレアは、緊張をほぐそうと、お茶目をしてみたが、白い目?いや、無反応を返されて、なんだか恥ずかしくなった。

そんなクレアは置いとくとしても、100の吸血鬼が一気に動く様は異様で見ているだけで恐怖を感じさせるほどだった。

 

ー東京ー

「警告しまーす!愚かな人間共の手により、致死性のウイウイルスが蔓延しました!残念ながら人類は滅びます!しかし、ウイルスは13歳以下の人間には感染しない事が分かっています!よって、我々第三位始祖クルル・ツェペシ直下部隊はこの地区の人間達の保護を始めます。‥…我々の指示に従いなさい!!!!!」

 

心底楽しそうにそう声高に話しながら

 

(柄じゃ無いんだよなぁ)

 

と、クレアは思っていた。どうにも、しっくりとこない。

人間を威圧し、吸血鬼を鼓舞するためにそう、言っていたが元来この性格なのでスッキリとしない。訳もなく精神をすり減らし疲れながら、クレアは兵に命令した。

 

「さあ、ゆけ!我が同胞たちよ!」

「は!」

 

そう言って、兵は散り散りに去っていった。

それを見送ったクレアはいつも仲良し二人組のラクスとレーネに声をかけた。

 

「ああ、それからレーネ」

「はい?」

「君はラクスと一緒に行動するように」

「ええ、元よりそのつもりですが」

「え?クレア様、それって僕の事を信用してないって事ですかぁ?ひどいですよ〜」

 

クレアに信用されてないと感じたラクスはそう、クレアに抗議した。

 

「いや、そういうわけじゃないけど、君はどうにも、羽目を外しすぎるしね」

「それは、信用されてないのと同じなんじゃぁ?」

「レーネ、ラクスの事を頼んだよ!目を離さないようにね!」

「はい」

「ラクスも、珍しい物があったからって、勝手にレーネから離れないようにね」

「いや、僕、子供じゃないんだけど?」

 

ラクスの抗議?は二人によって黙殺された。

それから、程なくしてラクスとレーネも街に出て行った。

クレアの周りに誰もいなくなったところで、クレアは動き出した。

 

「さて、そろそろ私も行こうかな」

 

クレアは百夜孤児院に向かって歩き始めた。




拙い文章ですが、これからもよろしくお願い致します!
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