先生をだすタイミングがどうしたらいいのかわからなくなってしまったので、もうオリジナルの話を1話だけ入れようかと思います!
本来ならば、懇親会の時に出したかったのですが私の文才では無理だった!
という訳なので、よろしくです!
「いただきます」
凜々蝶は今日も昨日のように御狐神を置いて朝御飯を食べていた、昨日の反省はしていないのだろうか?きっとまた面倒な事になるのに
「凜々蝶ちゃん、今日も朝からメニアック♡」
そんな凜々蝶を遠目で見ながら鼻血を流し続ける雪小路は、昨日聞かせてもらった先生の話をふと思い出していた
「(凜々蝶ちゃんの先生か・・・・きっととってもメニアックなんでしょうね、うふふふ)」
雪小路の反対側にすわっている反ノ塚でさえ、その時の表情はやばいものだったらしい・・・
「凜々蝶様!」
そこに登場した御狐神、ドアを開けると真っ先に凜々蝶の元へと駆け出した
「置いていかれるなんて、酷いです凜々蝶様」
スープを飲んでいた凜々蝶の手をつかみ、涙を目にためる御狐神に凜々蝶はタジタジになってしまっていた
「止めないか!」
凜々蝶の言葉を聞いてスッと立ち上がった御狐神は、何も無かったかのようにいつもの笑顔を浮かべた
何故急に笑顔になったのか不思議に思ったが、泣かれるよりはマシかと自己解決した凜々蝶だった
「凜々蝶様、今日は新しい入居者が来るようですよ」
「なんですって!?それは聞きづてならないわね!どっちなの!?男?それとも女の子!?」
凜々蝶が口を開き掛けた時、雪小路が物凄い勢いで御狐神に質問を飛ばした
御狐神は動じることなく、雪小路の方を向いて答えた
「女性のようでしたよ、先程フロントでコンシェルジュの方からお聞きしました」
そう言うと雪小路は思いっきりガッツポーズを決めた
御狐神はまた凜々蝶の方へ向き直り、フワリと笑を零す
「楽しみですね?凜々蝶様」
そう問いかけられた凜々蝶は、仲良く出来るかとても心配していた
また悪態をついてしまうかも・・・・と頭の中でグルグルと考え込んでいた
「それで?その人はいつ来るって言ってたの」
反ノ塚の言葉に大きく頷く雪小路に御狐神はニコニコと答えた
「朝のうちにはこちらに到着なさるそうですよ」
「へぇー」
自分で聞いておいて反ノ塚の反応は薄い、反ノ塚の真横で朝御飯を大盛りで食べていた髏々宮もあまり反応していないようだった
「・・・楽しみ・・・・」
あ、いや結構楽しみにしているようだった
そして未だにグルグルと悩んでいた凜々蝶の耳にコツリコツリと床をヒールで歩く音が入ってきた
「来たようですね」
御狐神の言葉に、ご飯に夢中になっていた髏々宮もボーッとしていた反ノ塚も鼻血を流していた雪小路も、心配で仕方ない凜々蝶もどんな人が入ってくるのか、ドアに注目した
ガチャリとドアノブの音が、静まりかえる部屋の中に響いた、そして音もなく開け放たれたドアを見て今まで座っていた凜々蝶はバッ!と立ち上がる、その拍子に椅子がかなりの音をたてて後ろに倒れた
凜々蝶はその椅子に見向きもしない、不信に思う御狐神と雪小路が凜々蝶を見ると、凜々蝶の顔には驚きが滲み出ていた
「先生・・・・・・!」
その言葉に御狐神は大いに反応した、この間話に出てきた先生が目の前にいるのだから、反応するなと言う方が間違っている
『ふふっ、すぐに会えてしまいましたね・・・・久しぶり凜々蝶、反ノ塚君も久しぶりね』
漆黒を思わせるような少しだけくせっ毛のある髪を、肩口まで伸ばし、茶色い猫目は優しく穏やかに凜々蝶を見ていた
ふわりと耳に聞こえのいいアルトが、静かなラウンジにスッと消えていった
「おー、満先生じゃん久しぶりー」
マイペースな反ノ塚に対して凜々蝶はパニック寸前だった、なんせ今まで憧れて謝らなければいけないと思っていた相手が目の前にいるのだから、だがそれらの事を聞く前に凜々蝶にはもっと聞きたいことがあるらしかった
「先生・・・・何で貴方は昔と何も変わっていないのですか・・・・・?」
凜々蝶の言葉に反ノ塚以外、誰もが首を傾げた
凜々蝶は今年で16歳、小学校の時の先生ならばこれくらいでも別におかしい事ではない
ちなみに、満の見た目は27歳程に見えている
「俺からも質問、せんせーはこの妖館に住むのか?」
反ノ塚の言葉に誰もがハッとした、確かにそうだ・・・
今まで凜々蝶は先生の事をただの人間だというふうに話していたのに、何故彼女はここに居るのか・・・・・・考えるまでもない、それは彼女が先祖返りだから
「先生・・・・・・貴女は・・・・・」
『言わなくてごめんなさい、私が先祖返りだということはあまり知られたくなかったの、だって私は永遠に時を超え続ける猫又だから・・・・・・』
満はそう言いながらゆっくりと凜々蝶に近づき、凜々蝶の目の前まで来ると
ソッと凜々蝶の髪を撫でた、その行動が余りにも小学生の頃と記憶が似ているので、凜々蝶は泣きそうになってしまった
凜々蝶が泣くのを我慢している時に満がよくやっていた頭を撫でるこの仕草
「先生・・・・会いたかったです、ずっとずっと会いたかったです」
満の胸に顔を押し付けながら言う凜々蝶に満は笑って言った
『私も会いたかったですよ、凜々蝶
貴女に会うために私は時を超えたのだから』
*************************
それから落ち着いた凜々蝶を椅子に座らせた満は、ラウンジにいる人全員に聞こえるように声を出した
『初めまして、私は又星 満と言います
先程も言ったように、猫又の先祖返りです・・・凜々蝶や反ノ塚君とは、小学校で先生と生徒として出会いました、何かと至らないところもあるでしょうが、これからよろしくお願いしますね』
ふわりと柔らかい笑を浮かべた満に雪小路がフラフラと近寄ってその方をそっと掴んだ
「メニアーーーーーーーーーーーーーーーーーック!!!!!」
『え?』
「漆黒を思わせるような黒髪なのにフワフワサラサラ
瞳は優しい色合いなのにその目は丸みを帯びた猫目・・・貴女、やばいわよ!」
「うおっ、誰に対しても容赦ねーな・・・おーいりりちよーお前の先生が大変だぞー」
余りにも急に始まった雪小路のメニアック騒動、誰も止めることなく満は雪小路の餌食となっていた
満は雪小路に両手首を握られながらも困ったように微笑んでいた
「・・・ハッ、み、御狐神君!雪小路さんを止めてくれ!」
「お任せ下さい」
放心状態から蘇った凜々蝶は、御狐神に雪小路を止めるように頼んだ、いつそういう命令が来てもいいように隙無く立っていた御狐神は遅れをとることなく
未だに満に何か言っている雪小路の肩に手をかけた
後からつけたして行きます!