デクくんに才能を与えたらヒーロー目指さなくなった。 作:秋ピザ
原作:僕のヒーローアカデミア
タグ:アンチ・ヘイト ラスボス即死 規格外 ジャンプネタ 色々なネタ お前一人で十分だ ヴィランの悲劇 もう許してください
ちなみにこれは友人氏アイディアの『僕アカにジャンプキャラの能力ぶち込みまくったら面白くねーかw』から。友人氏に「んじゃ俺が書いたるわww」と言って実際に書いてみますた。
でもこれで良かったのかね?
僕こと緑谷デクの個性が発覚したのは五歳のこと。
その頃世界のほとんどの人間が個性という異能を持っていたからそれは普通のことだけど、僕の場合は事情があった。
僕はその頃、ヒーローが大好きだった。それはもうとあるヒーローの動画の再生回数を一人で20000回くらい稼いでんじゃないかってくらいに。
だから将来の夢にはこう書いたよ。
【みんなをまもれるヒーローになる】ってね。
しかし、現実は残酷に僕の夢を打ち砕いたんだ。
僕の個性、今は【リアルファンタジー】、まぁ漢字にしたら【幻想現実】あるいは【現実幻想】かな?なんて名前を付けてるこの個性は、これまでの僕の夢をグチャグチャに破壊したんだ。
その個性が初めて現れたのはその週のジャンプを読んでやることが無くなり、たまたま近くにオールマイト……僕の憧れだったヒーロー……が居るとの情報を聞いて外に出たときのこと。
散々だったよ。
僕がオールマイトが居ると聞いて行った先に居たのはオールマイトじゃなくて、オールマイトのフリをしたヴィラン、つまり化け物。
最悪だったね。その場にヒーローは居なかったし、後日聞いた話じゃどうやら近くで複数のヴィランがたまたま現れて出られるヒーローも少なかった。
その上、僕はそのヴィランに目を付けられちゃって、捕まったんだ。
怖くて叫んだのが理由だと思う。我ながら愚かだ。
でも、愚かなのはヴィランも一緒かもしれない。
その時たまたま僕の個性は発動条件を満たしていて、たまたまその週のジャンプにはバトルものの読み切りが入っててギャグ系の奴がこち亀を除いてほぼ休みだったなんて最悪のタイミングで僕に手を出したんだから。
……まぁ、ここまて言えば分かるよね?
そう、僕の個性、リアルファンタジーは幻想を現実に反映する能力。
つまりは読んだ漫画やらラノベの能力を使えるって訳さ。
しかもその時、僕が願ったのはオールマイトのような力ではなく、ちょうどヴィランを一網打尽に出来るという訳でブリーチの朽木兄妹の斬魄刀の力だった。
そしてそれは、僕の思い通りに……どういうわけか組合わさって発動した。
触れれば凍り付き、あっという間に体温が絶対零度に下がっていく殺戮の花吹雪って訳だ。
ヴィラン?当然皆殺しさ。しかもオマケに現れた数名のヒーローもね。
当時五歳の僕は思ったよ。
ヒーローもヴィランも、どっちにせよ一緒なんだなって。方向性は違うにせよ、強い個性を持っていて、それを振るっているだけなんだなって。
それに、僕の個性はあまりに強すぎたんだ。
だから当時の僕は、感情でも、理性でもヒーローへの道を捨てた。
僕はヒーローになれない。強すぎるから、ヒーローにはなれないんだ。って。
「と、いう訳で僕にそんな面倒な力を後継させないでくださいよめんどくさい。昔の夢が崩れるなぁ……」
さて、過去のことは置いておくとして、ここからは現状の話をしよう。
僕はある日の帰り、なんか液状のヴィランに飲み込まれて苦しかったのでイラッとした。
だからついワンピースの見聞色の覇気で行動を読んで武装色の覇気で強化、トリコの50連ネイルガン(ちなみに僕の個性で再現したことは一部を除き反動がない。というか反動は再現出来るけどしてない)を喰らわせてしまい、殺害しちゃったので回収して近くにあった金属製の空きペットボトルに詰め替えてあげてからめだかボックスの大嘘憑き(オールフィクション。なんでも“なかったこと”に出来る)で死をキャンセルして、その金属製ペットボトルの蓋をメタリカメタルカっていうちょっと前の漫画におけるメタルカ族の能力?で本体と一体化させて放置した。
そしたら、ヴィランの存在を聞き付けてやってきたオールマイトに出会って、ペットボトルを蹴っ飛ばしてあげたら何やらオールマイトに才能を見抜かれてしまったみたいだ。
そして一言、『私の後継者にならないか?』と。
僕の反応?うわめんどくせ。だよ。
僕の夢は決まっているんだ。
この能力を活かすために多くの作品を読む必要がある、漫画しかりラノベしかり。
で、僕は漫画の編集者かそれともラノベの編集者か悩んだ。凄く悩んだ。
そこで、1つ事実に気付いた。
漫画の方は、週刊誌を古本屋で買えば安いしたくさん読めるが、ラノベだと数が多すぎるし、ラノベの方が能力は多いな。と。
だから僕は将来ラノベの編集者になるんだ。
そのために勉強してきたし、今時の売れ筋や流行を学び、文章を読んでどうすればより良いかがなんとなく分かるようになった。
つまり、ヒーローになんてなれないんだ。というかなったら僕のここ3年近い努力どーすんだよ。ジャンプ的に考えて大事なとこぶっ壊してどーすんだよヒーロー。
まぁ良いや、とりあえず逃げるとしよう。
ここは速い奴……トリコの天狗のブランチが最初に思い付くな。あとラノベ界からISの白式……は派手すぎてダメ。ということで古い漫画から009の加速装置、そしてこれは変則的だけど小説版仮面ライダーカブトのクロックアップ。
加速イン加速でゴー!
僕は、その加速シリーズを準備し、逃げようとした。
そこで、オールマイトが驚きの変化を遂げた。僕は絶句して止まってしまった。しくった。
ガリガリ……だと……?
「ぐっ……(受け継いでもらう口実が出来たけど秘密がバレてヤバいなーって顔)」
オールマイトは、自分の姿がガリガリになったところで、僕にそうなった原因の傷を見せてきた。
うんうん、なんか酷い傷だねー。
そらウルトラマンみたいな状態になるよ。
でもさ、それ僕に見せちゃダメだって。僕ならそれを丸ごとどうにか出来ちゃうんだし。
「そりゃ大変ですねー。でもダメです受け継ぎませーん」
「なっ……(驚)」
「でもこのままじゃ貴方以外も押し掛けて来るでしょうから、僕と取引しませんか?」
まぁ素直に治してあげる訳じゃ無いけど。
某負完全さん流の交渉術で僕がヒーローにならなくて済むようにするんだ。
「僕なら貴方の傷を治し、全盛期の貴方に戻すことが出来ます。その代わり貴方は僕以外を後継者にして、なおかつ雄英で僕に関する話題が出たら徹底的に僕はヒーローに向いてない事にしてください」
「だが、私も老いる……だからこそ君のような後継者が必要なのだ……」
うげー、割と良い条件出したのにダメなのかよー。
そんじゃ、ここは負完全流交渉術ムチ編にならって最悪のムチを用意しよう。
「うーん、それじゃ大変だなー。まぁ受け継いだら僕は雄英で誰一人寄せ付けない圧倒的な最強にでもなりますかねー。一体何人がその現実に耐えられるでしょうかー。あ、あと僕ってどういう訳かヴィランを引き寄せちゃう事があるみたいなんですよねー。大変だー」
つまり、受け継がせたらその個性と僕の力で雄英に来た未来ある若者たちの心というかプライドをズタズタにしてやんよってこと。
ちなみにヴィランを引き寄せちゃうってのは僕が適当なマンガの化け物を召喚するからだね。
そんなことが起きればきっと多くの死者が出るはずだ。
さぁ!諦めて僕に治させて帰らせろやオールマイト!
僕はただ、漫画とラノベが大好きな中三坊主なんだよ!幼馴染みのかっちゃんとは違うの!てかアイツ、意外と頑張ってるから継がせるならあっちの方が良いよ!
なお、オールマイトは僕の必死の売り込みと脅迫と治療のお誘いによりどうにか諦めてくれた。
ちなみに治療は一発大嘘憑きをブチかますだけ。
つまりネジ(カッコつけ)を刺しておしまい。なんの感慨もないよ。
さて、家に帰ってマンガでも読もうか。
「そこの貴様」
そんな事を考えた瞬間に、何やら怪しいヤツが僕に話し掛けてきた。
ところで余談なんだけど、僕の判断基準ってマンガに影響されてる所があるんだよね。
「とりあえずマンガ的に考えて初対面で貴様って呼び掛けて来るやつは大抵悪役だし殺して良いよね殺しちゃうぜ!多重影分身からのゴムゴムの50連ネイルガトリング!」
そんな事だから僕は話し掛けて来た怪しい奴の全身をジャンプ式、最大最強威力のチート技でメタメタにした。
具体的には全方向から凄まじい数の僕が一撃で馬鹿みたいな威力を叩き出すパンチ50発分を纏めた火力のパンチを連打する訳だ。
流石にヴィランだとしてもそうじゃなくても耐えられないよね。
僕は、そう思って怪しい奴をその場に置いて家に帰宅した。
そしてその日の夜、僕がメタメタにした奴が凶悪犯だった事が判明した。
チクショウ!お金貰えたかもしれないのに!
あぁ、名前?えと……自称オールフォーなんとかだってさ。オール4って微妙じゃね?むしろ5の方が良くね?って気がする名前だね。
まぁ、とりあえずここはあえてこう言っておこう。
……完っ!
なお、オールフォーなんとかさん逮捕の真相はデクくんを確保出来なくて落ち込んでいたオールマイトさんに見付けられてから
「オールマイト……ここであったが千n…「デトロイト・スマァァッシュ!」…………(死ーん)」
である。夢も希望もプラスウルトラも何も無い。
設定無視とかは知らぬぜよ。というか半ニート最近アニメで見始めただけだからね。
そして、続かない!