とある政府の幹部の日記帳(プロローグ)   作:黒月 揚羽

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第一部 ~少女、仕事につき~
少女、事件につき


○月○日

今日から本丸につくので、日記を付けようと思う。いつか読み返してこんな事もあったなと笑ってみたい。

鍛刀を資材が余ったのでやってみた。小狐丸が出た。・・・なんとなく私に似ているので近侍にした。髪でモフモフしてたら

怒られてしまったので、「あまりに心地良かったのでつい・・・。」と本音を言ったところ言ってからモフモフしてほしい、

と言われた。小狐丸はとても寛容だ、私も見習いたい。耳みたいなところは撫でると嬉しいらしい、完全に猫だ。

しかも人懐っこい。短刀達のいいお兄さんになってくれている。微笑ましいものだ。

○月○日

今日も本丸は平和だ庭では短刀達が楽しく遊んでいる。石切丸は心配しているが彼らもケガには気を付けているだろうから、

気にやむことはないだろう。皆が本丸の就任一周年と祝ってくれた。なんと、小狐丸が企画してくれたらしい。

飛びついたら、危ないと怒られてしまったが嬉しかった。このまま皆で平和に暮らしていきたい。

×月●日

不穏な知らせが耳に入った。最近刀剣が拐かされる事件が多発しているらしい。ウチの小狐丸は心配いらないと言っていたが・・・

不安だ。遠征の人選も考える必要があるかもしれない。

×月○日

ああ!!なんということだ!彼がまさか犯人だったなんて!!彼によって僕の相棒である小狐丸は奪われてしまった。

今すぐ助けてあげなくては、彼によって奴隷のように扱われてしまうだろう。

でも、他の刀剣達を送ってもきっと小狐丸のように捕まってしまうだろう。ならば、私が行くしかあるまい。

刀剣達よ・・・私が帰らなかったその時はー、いや、絶対に小狐丸を連れて帰ってみせる。

 

私はもうじき死んでしまう。

どうかどうか裁きを彼に与えてくれ彼の名は---

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「・・・日記はここで途切れてますね。敵に始末されたのか、そのまま死んでしまったのかは分かりませんが。

手掛かりにはなりますね、犯人は知り合いだったのでしょう・・・というかこの日記はフラグたてすぎ。

なんと言うか改善の余地はなかったんですかねえ・・・。あっ、通達だ・・・。・・・よりによってハードなやつですか。

・・・仕事しますかね。」

 

彼女は一つため息をついて、日記帳をかばんにしまった。

やがて群衆の一人と化した。

 

少女の名は[黒百合 彼岸(くろゆり ひがん)]

彼女は己が師のために今日も進む。




初作品です。楽しんでいただけると幸いです。
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