『リリカルなのは』シリーズの主人公が集まって、新作アニメについて話し合いをするだけのお話。

※注意!!
・この小説は、『Vivid Strike!』の放送決定をいいことに作者が好き勝手やりたい放題に書いたものです。
・この小説を読んだ場合、まだ放送されていないにも関わらず、『Vivid Strike!』のイメージが著しく害されるのを感じる方もいらっしゃるかもしれません。
・この小説を読んで『Vivid Strike!』のイメージが崩れることになっても、なんの問題もないという自信をお持ちの方だけお読みください。
・他作品ネタやパロディネタ、キャラ崩壊などの要素も含みますのでご注意ください。
・作者自身、これは小説的にもアウトなのかセーフなのかよくわからない状態での投稿になりますので、本当に注意してお読みください。
・この小説を読んで不快な気持ちになった方がいらっしゃっても、作者は何の責任も持てません。

1 / 1
※注意!!
・この小説は、アニメ『Vivid Strike!』の放送発表をネタにして書いた小説です。
・この小説は、R-15要素、ギャグ、パロディネタ、他作品ネタ、キャラ崩壊、オリキャラ登場などの注意事項が含まれているほか、お読みになる方によっては、まだ放送されてもいないのに『Vivid Strike!』へのイメージが崩れる場合もあるかもしれません。
・この小説を読んで不快な気持ちになる方が出てきても、作者は何の責任も持てません。
・この小説を読んで、『Vivid Strike!』へのイメージが崩れるようなことになっても、また、上記のような注意事項が含まれていても問題ないと自信をもって言える方のみ、読んでいただきますようお願いいたします。
・上記の方以外は、即ブラウザバックしてください。
・作者自身、この小説がアウトかセーフかよくわからない作品なので、その点もどうかご了承ください。















・「アレ? これおかしくね?」と読んでてお思いになる部分も出てくると思いますが、のちのちその理由が明らかになると思うので、気にせずお読みください。

 それでは、どうぞ。


三人寄れば……

カツ、カツ、カツ、カツ、カツ……

 

 

 数え切れぬほどの世界のあいだにある次元空間……そこには、それらの世界を管理・維持する時空管理局の『本局』が浮かんでいた。

 数多くの任務を持つ時空管理局の中で、次元航行艦船で多くの次元世界を行き来し役割を果たす部署である次元航行部隊の本部であるここは、とても巨大でかつ複雑な構造を持つ建造物でもある。

 そんな本局の一ブロックの廊下を、一人の少年が足音を立てながら歩いていた。

 

「……たく、なんで本局に呼び出されることなんかになったんだ?」

 

 歩きながら、少年――トーマ・アヴェニール――はつぶやいた。

 現在、管理局の脅威対策室特務六課で隊員見習いとして働いている彼は、急に本局に呼び出されることになったのだ。しかも、詳細はまったく聞かされずに、だ。

 最初こそ反対しようとしたトーマだが、彼の上官である高町なのは一等空尉からも「必ず行くように」と言われてしまったため、詳しいことを聞かされないまま本局を訪れることになったのだ。

 

「えーと……たしかここらへんだよな……。本局って大きすぎるから、いまどこにいるのか分かりにくいんだよなぁ……」

 

 そんなことをぼやいているうちに、トーマは目的地と思われる部屋の扉の前にたどり着いた。

 事前に何の情報も伝えられていないトーマは、この先に誰が、もしくは何が待っているかわからない不安を振り払うために、一度深呼吸をしてから、意を決して部屋に入った。

 

「しっ、失礼します! 特務六課で見習い隊員をしているトーマ・アヴェニールです! このたびは……!」

 

「あっ! トーマ!」

 

「……え?」

 

 本局のお偉いさんがいることを想定しながら挨拶をしたトーマが耳にしたのは、聞き覚えのある、幼い少女の声だった。

 

「……ヴィヴィオ?」

 

「そうだよー」

 

「私もいるよー」

 

「な、なのはさん!?」

 

 その部屋にいたのは、トーマのよく知る二人の母娘だった。二人は、円形のテーブルを囲むように配置してある三つの椅子のうちの二つに座ってトーマを待っていた。

 娘は、ザンクトヒルデ魔法学院()()()に通っている「高町ヴィヴィオ」。ミッドチルダで行われている格闘戦技「ストライクアーツ」を学んでいる少女で、現在()()()である。

 そして母親の方は、管理局なら言わずと知れたエースオブエースで、()()()という若さで砲撃魔導師としては超一流な「高町なのは」である。JS事件解決後、その身体に後遺症を抱えてしまったことを伝えられた現在でも、戦技教導官の空戦魔導師として活躍している、まさに不屈のエースだ。

 この二人は義理の親子でありながら、数々の困難や苦悩を乗り越えて、とても良好な関係を築いていた。

 

「あ、あのー……これって一体どういうことなんですか……?」

 

「アレ? トーマはまだなのはママから聞いてないの?」

 

「え?」

 

 ヴィヴィオの言葉を聞いたトーマがなのはのほうに顔を向けると、当の本人はいたずらが成功した子供のような笑顔を浮かべながら驚くトーマの様子を見ていた。

 

「うん、トーマを呼び出したのって、実は私なんだよ」

 

「ええ!? だ、だって本局の方からだってなのはさんが……!」

 

「ちょっと他の人に聞かれるとまずい話だからね。本局はどの部屋も防音とか盗聴対策がしっかりしているから、上からの命令という形で来てもらうことにしたんだよ。

 ここの区域はあまり人が来ないし、この部屋も『同僚と教導の内容についてじっくり話し合いたいから』という理由で今日一日借りてきたから、心配しなくていいよ」

 

「そ、そんな滅茶苦茶な……」

 

「あはは。ごめんね、トーマ。ちょっと意地悪しちゃった♪ あ、席に座っても大丈夫だよ」

 

「あははって言われても……」

 

 ちょっと子供っぽいなのはの悪戯(?)に苦笑しながら、トーマは最後に残った席に着いた。

 

「さて、これで全員そろったね」

 

「全員って……これで全員なんですか?」

 

 なのはの言葉に疑問を持ったトーマが彼女に問いかけた。

 今この部屋にいるのは、なのはとヴィヴィオ、それにトーマの三人だけだ。

 

 もしもこの「話し合い」というものが今後の特務六課の活動などに関係するものならば、部隊長である八神はやてや、分隊長であるフェイト・T・ハラオウン、そのほかにもスバル・ナカジマやティアナ・ランスターといったメンツも来るはずだ。それ以上に、部外者であるヴィヴィオが呼ばれるはずがない。

 しかし、なのはとヴィヴィオ、この二人が親子だということに関連して設けられた話し合いなら、自分が呼ばれる理由がない。呼ばれるなら彼女たちと一緒に生活しているフェイトのはずだ。そもそも、そんな個人的な理由で管理局の施設を使ったりはしないだろう。たぶん。

 

 なのは、ヴィヴィオ、トーマ……この三人に共通していることといえば、せいぜい魔導師というくらいのもので、顔なじみとはいえ、どうしてこの三人で話をするなどということになったのか、トーマにはさっぱり分からなかった。

 トーマからの質問に、なのははにっこりとした笑顔のまま答える。

 

「うん、()()()()()()()()()の話なんだよ」

 

「この三人だからこそ、ですか……?」

 

「なのはママ、早くトーマに教えてあげたら?」

 

「そうだね、今日集まってもらったのは……」

 

 ヴィヴィオに急かされているにも関わらず、まだもったいぶるなのはの口から紡ぎだされる次の言葉を、トーマはごくりと生唾を飲み込んでしまうほど緊張しながら待っていた。

 いったい何が彼女の口から伝えられるというのか……トーマの緊張は早くもピークに達していた。

 

 そしてついになのはの口から、衝撃の事実が伝えられた――!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今年の10月から放送開始予定の『Vivid Strike!』がどんなアニメになるか、みんなで予想するためでーす!!」

 

「いえーい!」

 

 

 

 

 

 トーマは、思いっきりずっこけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆『Vivid Strike!』放送開始発表(勝手に)記念!☆☆☆

 

魔法少女リリカルなのは 短編小説 「三人寄れば、新作アニメの予想会」

 

 

 

 

 

※注意!

・この小説は『Vivid Strike!』の放送発表をいいことに、作者が暴走気味で書いたものです。

・前書きでも述べましたが、この小説にはキャラ崩壊や他作品ネタ・パロディネタなどの注意すべき事項が含まれているほか、この小説を読んだ場合、まだ放送されていないどころか、ほとんど内容が明かされていない『Vivid Strike!』のイメージが損なわれる可能性が大いにあるので、ご注意ください。

・何度も言うようですが、「自分はまっさらな状態で『Vivid Strike!』のアニメを見たいんだー!!」と強く望まれる方は、絶対にこの小説を読まないでください。実際にどんなアニメになるかは作者も予測来ていないのに、他作品ネタを銀○のようにバリバリ突っ込んでます。もしお読みになって不快感を覚えたとしても、作者は一切責任がとれません。

・この小説を読んで、最悪イメージを損なったまま『Vivid Strike!』の放送をみることになっても「大丈夫だ、問題ない」と自信をもって言える方、もしくは、そもそも『Vivid Strike!』を見る気なんてさらさらないという方のみ、お読みいただきますようお願い申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……なるほど。だからこの三人で、ということなんですね?」

 

「そうゆうことだよ」

 

・なのは  →「リリカルなのは」テレビシリーズ1~3期の主人公

・ヴィヴィオ→漫画、テレビ4期「Vivid」の主人公

・トーマ  →漫画「Force」の主人公

 

 トーマはようやく、なぜこのメンツが集められたのかに納得がいった。

 確かに、今まで「リリカルなのは」シリーズの主人公を務めてきた彼女たちは、新作アニメについて語る役割にある意味一番適しているといえるかもしれない。

 

「まあ、キャストにヴィヴィオやアインハルトちゃんの名前があっただけで、『リリカルなのは』シリーズに当てはまるかどうかはまだ微妙なところなんだけどね」

 

「確かに、『Force』の時でもタイトルに『リリカルなのは』は入ってたのに、『Vivid Strike!』は入っていませんね」

 

「……さすがに、なのはママの年齢的に『リリカルなのは』を入れるのは躊躇われたんじゃ……」

 

「……ヴィヴィオ?」

 

「ワタシハナニモイッテマセンヨ、ハイ」

 

 魔王化しかけた自分の養母に、さすがにヴィヴィオは口を閉じた。黒歴史と女性の年齢は禁句なのだ。

 

「しかも、全員わざわざ主人公をやってた時の年齢に設定されてるんだよ」

 

「ああ、だから俺が()()()なのに、なのはさんが()()()だったりヴィヴィオが()()()だったりと、年齢の矛盾があったんですね」

 

「そうだよー。まあ、正直こんな設定なくてもいいんだけどね。しいて言うなら、作者のいらない気配りってとこだね」

 

メメタァ

 

「で、『Vivid Strike!』がどんなアニメになるのかという予想、でしたっけ?

 正直、わかるのは主要人物の名前とかキャストぐらいだから、ストーリーとか全然予想できないんですけど……」

 

「まあ、自分の自由な発想に任せて思いついたストーリーを言うだけでいいよ。そのための話し合いなんだし」

 

「……自由って言っても……」

 

 なのはの言葉を聞いても、トーマの頭にはなんのアイデアも浮かんでこなかった。

 そもそも、7月に登場人物やらスタッフの紹介が公開されたぐらいでろくに情報もないのに、ストーリーを考えてみろと言われても困ってしまうのが普通である。

 登場人物たちの姿だって、今のところ主人公と思われる女の子の後ろ姿しか分からないのである。

 まあ、ヴィヴィオやアインハルトといった、Vividに登場する面々はだいたい想像できるが。

 

 そんなわけでトーマが頭を抱えていると、ヴィヴィオが「はーい♪」という可愛らしい声とともに手を上げた。

 

「あら、ヴィヴィオはもう思いついたの?」

 

「うん! もうこれ以外ない!ってぐらいのストーリーだよ!」

 

「ええ!?」

 

 早すぎだろ!?と驚愕するトーマをよそに、映写機っぽい機械がどこからか持ち出され、その機械から伸びるコードがヴィヴィオの頭につながれていく。

 と言っても、別にグロイ絵面になるようなつなげ方ではなく、コードの先が吸盤のようになっていて、プチュッとヴィヴィオの頭にくっつけられているだけなので、ご心配なく。

 

「あ、あのー……それってなんなんですか……?」

 

「ああ、これ。これはコードを対象者の頭につなげることで、その人が頭の中で想像した内容を、映像として映し出すロストロギアだよ。いちいち口で説明してもらうより、こっちの方が楽かと思って用意したんだよ」

 

「へえ~……って!? ロストロギア!? なんてもん使ってるんですか!?」

 

「大丈夫だよ、ギャグ補正が入ってるから」

 

「……ギャグ補正とはいったい……うごごご!」

 

 もはや無の境地に入り始めたトーマを無視して、二人は着々と準備を進める。そして、コードをつなぎ終えたロストロギア――命名、映写機君――の電源が入り、映像が映し出されていく。

 

「それでは! ヴィヴィオの考えた『Vivid Strike!』の、はじまりはじまり~!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『Vivid Strike!』の予想ストーリー その1

 

 

 

 

 

 フーカ・レヴェントンは、人里離れた山奥でひっそりと暮らす少女であった。今は亡き祖父から受け継いだ一機の動物型インテリジェントデバイスとともに、己を鍛える毎日を送っていた。

 

 そんな日々を送っていたフーカの人生に転機が訪れる。彼女のもとに、リンネ・ベルリネッタという少女がやってきたのだ。

 彼女は、全部集めると願いが叶うといういわくがあるロストロギアを集めていて、リンネの祖父の遺産の一つがそれだというのだ。

 それを譲ってほしいというリンネに対し、これは祖父から受け継いだものだから渡せないと至極まっとうな返答をするフーカ。

 あーだこーだと揉めたが、最終的にリンネに丸め込まれ、ロストロギア集めにフーカは同行することになった。

 

 

 

 まさかこの旅が、数々の強敵たちとの出会いと戦いの始まりになるとは、誰も想像できなかった。

 

 

 

「ほっほっほ、これはなかなか鍛えがいのありそうな女子じゃわい」

 

 海から亀に乗ってやってきたロリババァ!

 

「ふっふっふ、この私に勝てるとでも……ひぃ! すみませんすみませんすみません……」ガタガタ

 

 変身魔法が得意だけどビビりな少女!

 

「消えな、殺されたくなかったらな」

 

 なんだかかませ犬臭がプンプンする男!(この後、ヤ無茶しやがって……になります)

 

「そのロストロギアはすごく危険なんだよ……。

 ちゃんとさ、管理局に渡そうよ……。

 ねぇ……私の言っていること……間違ってる? 少し、頭冷やそうか……」

 

 ありとあらゆるものを光線で破壊しつくしてしまう、恐怖の大魔王!!

 

 

 

 フーカ・レヴェントンの冒険が、今始まる!

 

「私、ワクワクすっぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

 最後のフーカ(仮)のセリフを聞いたトーマの絶叫だった。かなり最初の段階からアウトだとは思っていたが、最後の最後までトーマは一応我慢していたのだ。

 しかし、最後のセリフが決定的すぎて、トーマは叫ばずにはいられなかったのだ。

 

「え!? な、なんで!? 魔法少女物から完全に脱却したストーリーで、絶対に受けがいいと思っていたのに……!」

 

「代わりにパクリにどっぷり浸かってどうするんだよ!? こんなアニメにしたら、即座に訴えられて放送中止だよ!」

 

「ちゅ、中止になんかならないもん! ちょっと内容が似てるだけだもん! 違うところだってたくさんあるもん!」

 

「どう考えてもパクリだろ! 特にかませ犬臭がする男とか!」

 

「き、昨日DR○GON B○LLは見たけど、まったく関係ないもん!」

 

「やっぱりそれか! それが原因なんだな!」

 

「ヴィヴィオ……さすがに私もこれはないと思うよ……」

 

「ええ!?」

 

 信じ切っていた母からのまさかの裏切りに、ヴィヴィオは思わず非難の声を上げようとするが……

 

「……私がピッ○ロ大魔王って、ドウイウコトカナ……?」

 

「ソウデスネ! ワタシガマチガッテタヨ」

 

 白い魔王になりかけているなのはの姿を見て、自分が間違っていたことを認めるのだった。

 

「それじゃあ、今度は私の番だね♪」

 

 そう言いながら、なのははコードをプチュプチュと自分の頭につなげていった。

 トーマは、良識ある大人であるなのはなら、ヴィヴィオのような間違いを犯すことはないだろうと安心しながら、流れ始めた映像を見ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『Vivid Strike!』の予想ストーリー その2

 

 

 

 

 

 いつも通りに事を終えた後、いつものようにたばこを吸い、口にたまった煙を吐き出す。口から排出された煙は、部屋の天井に向かって伸びていきながら、霞のように消えていった。

 

 ……いつからだろうか、こんな生活をするようになったのは……。

 

 私は、太陽どころか空にさえも届くことなく、狭い部屋の中で消え去っていく煙を見ながら、そんなことを考えていた。

 

 私は、格闘技が大好きで、毎日一生懸命練習していた。

 学校での勉強と両立しながら、自分が少しずつ強くなっていく感覚はとてもここちいいものだった。

 練習仲間にも師匠にも恵まれ、彼女たちと競い合い、技術を高めあい、笑いあいながら過ごす日々は本当に充実したものだった。

 私にとって、格闘技とは生きがいであった。

 

 

 

 

 

 だが、私の才能のなさが、そんな日々のすべてを台無しにした。

 

 

 

 

 

 10歳の時に師匠に勧められ、私と仲間たちはDSAAが主催する「インターミドル・チャンピオンシップ」に参加した。

 全次元世界の10歳から19歳までの魔導師たちが参加するこの公式魔法戦競技会は、格闘技をやっている私たちにとってはまさに夢の舞台だった。

 さすがに最後まで行って優勝、とまでは考えておらず、都市本戦出場を目標として、大会参加を決めてからはさらにトレーニングに打ちこんだ。

 そして、ついに選考会の日になり、私は意気揚々とリングに立った。

 

 

 

 

 

 結果、私()()が選考会で脱落になった。

 

 

 

 

 

 それから一週間のあいだ、師匠や仲間たちの話だと、私はそうとう落ち込んでしまっていたらしい。

 ほかの仲間は予選に出場できているのに私だけなぜ脱落したのか、今まで努力してきた日々は何だったのか……。

 どうしようもなく悔しくて、毎晩涙で枕を濡らした。

 それでもまだこのころは、予選で頑張る仲間たちを応援するだけの気概は持てたし、来年は出場しようね、と彼女たちと約束するだけの余裕もあった。

 

 しかし、どんなに自分の技を磨いても、自分は強くなったと自信を持ってみても、私だけが毎年選考会で脱落していた。

 私だけ選考会で当たる相手が強すぎるからなのか、それとも、私が異常なまで弱すぎるせいなのか……どちらにせよ、運か実力、またはその両方が私には著しく足りなかったらしい。

 

 夢どころか、最初に掲げた目標すら手を届かせることができない私を置いてけぼりにして、年を経るごとに仲間たちは戦績を伸ばしていき、都市本線でもベスト8に入るほどの実力者にまで成り上がっていた。

 みんなに置いておかれるのが悔しくて、悲しくて、必死に努力し続けた。

 

 休みをすべてトレーニングにあてた年もあった。

 ――それでも、勝てない。

 

 学校を何度も休んで、鍛錬した年もあった。

 ――それでも、勝てない。

 

 自分の体が壊れかねないトレーニングで、みんなに追い付こうとした年もあった。

 ――それでも、勝つことはできなかった。

 

 もはや楽しさなんてかけらもない、ただ自分の体をいじめて鍛えるのが目的の毎日。

 師匠や仲間たちは、そんな私を見かねて何度も止めてくれたが、その度に「才能があるくせに知ったようなことを言うな!」と、私は辛辣な言葉で拒絶してしまった。

 

 

 

 

 

 だから、無茶のし過ぎで大けがしてしまい、二度と格闘技ができない体になってしまったのは、当然の報いなのだ。

 

 

 

 

 

 そして、私は格闘技をやめ、こうして自堕落な生活を送っているといわけだ。

 あの頃は彼女たちの強さへの嫉妬からできなかったが、今では純粋な気持ちで、画面の向こうで都市選抜戦まで戦い抜いている仲間たちを応援することができる。

 ……自分には、かつての仲間たちが戦っているリングの応援席に立つ資格はない。

 彼女たちも努力しているのを知っているくせに、「才能のおかげで勝てている」などと愚かなことを言った自分は、テレビを通して彼女たちの輝く姿をただ指をくわえて見ているのがお似合いなのだ。

 

 生きがいであった格闘技を失い、今では堕落した生活を送っているが、自分でも驚くほどあっさりとこの生活を受け入れていた。

 内心、あの夢の舞台で栄光をつかむことにもう執着しなくてもいいんだとホッとしているのかもしれない。

 私は、あの舞台でみんなと並びたいがために、「一生懸命やってきたお前は強いんだ」と世間に認められたいがために、自分の体をボロボロにして、人生を犠牲にしてきた。

 だが、私のような才能がない人間は、体に負担をかけない練習をしながら、無理せず少しずつ強くなっているという実感だけに満足していればよかったのだ。

 天賦の才を持ちながら、それに驕ることなく努力し続けるような人間のみが立てるであろうその場所にたどり着こうなどと思いあがるべきではなかったのだ。

 ……つまりあれだ。私は身の程というものを思い知り、格闘技ができなくなったのも、かつての傲慢の代償だからと納得しているというわけだ。

 

 先ほど私が吐き出した煙は、まるで私そのものだ。

 (太陽)にもみんなのいる場所()にもたどり着くことができず、ただただ堕落した生活(閉じ切った部屋)の中で消えていく、実に今の私にお似合いじゃないか。

 

 

 

 

 

 ……だけど、格闘技という生きがいを失い、夢を失い、仲間たちから離れ、自堕落な生活しか送れなくなったこんな私でも、隣にいてくれる人だけはいた。

 

 

 

 

 

 ふと気づくと、自分の隣から、別のたばこの煙が吐き出されていた。

 そう言えば彼も吸ってたな、たまにしか吸わないけど、などと思っていると、ベッドの隣にいる彼は、まだ吸い始めたばかりの私のたばこを取り上げ、自分のたばこと一緒に灰皿に押し当てて消してしまった。

 何するの、と抗議したかったが、彼は私に覆いかぶさり、さっきしたばかりだというのに手を私の……

「わあああああああああああああああああ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「トーマ! せっかくいいところなのになんで大声出すの!」

 

「なにがいいところですか! アウトにも程があるでしょう!」

 

「なにがアウトなの! 今までのシリーズと作風を一変させた、登場人物の一人と爛れた関係を持ったヒロインが鬱展開を盛り込まれながら一度諦めた夢をもう一度かなえようとする感動ものだよ!」

 

「一変どころか十変くらいしてますよ! いくらタイトルに『魔法少女』が入らなくなったからって、こんなR18要素や鬱要素がたっぷり盛り込まれたアニメになるわけないじゃないですか!」

 

「『リリカルなのは』の派生元はアダルトゲームだから、そのスピンオフのスピンオフ(と思われるアニメ)がこんなアニメになっても変なんかじゃないもん!」

 

「十分おかしいですよ! くそっ! なのはさんを良識ある大人だと思った俺がバカだった!」

 

「じゃあ、なのはママのストーリーはありえないってことで、次はヴィヴィオの番だね~♪」プチュプチュ

 

「「あっ、ちょっ!」」

 

 なのはとトーマの二人が言い争っているあいだに、ヴィヴィオは素早い手つきでコードを自分の頭につないでいた。ヴィヴィオ、恐ろしい子!

 

 

 

 

 

『Vivid Strike!』の予想ストーリ― その3

 

 

 

 

 

 今から10年前、ミッドチルダの都市であるクラナガンで、意志を持つロストロギアの暴走により、数百の人々が亡くなるという悲惨な事件が起こった。

 問題のロストロギアは、従来の封印魔法でその力を抑え込むことができず、自分の命と引き換えに発動させる特殊な封印魔法により、フーカ・レヴェントンという少女の体に封印され、その封印魔法を使った魔導師と大勢の人の命を犠牲にして、この事件は一応の終息を迎えた。

 しかし、ロストロギアを封印されたフーカは「大勢の命を奪った、危険な存在」として白い目で見られることとなり、ミッドチルダにいる人々から、疎まれ、恨まれ、憎まれながら生きることになってしまった。

 

 そんな彼女は、愛情を、友情を、人とのつながりを誰よりも求めるようになった。

 そして、自分を嫌う人々に認めてもらうために、フーカは管理局で英雄になることを誓うのだった。

 

「私は絶対、管理局の英雄になるんだってばの!」

 

 

 

 

 

「だからパクリはダメだって言っているだろ!?」

 

「だからヴィヴィオのはパクリじゃないって!」

 

「どう考えてもパクリだよ! なんだよ『だってばの』って!」

 

「ホントだよ! ヴィヴィオの予想はパクリばっかりじゃない!

 そんなパクリで正しい予想ができるわけないよ!

 ……だから、なのはママが今考えている予想が一番近いはずだよねぇ~♪」プチュプチュ

 

「「あっ! ちょっ!」」

 

 

 

 

 

『Vivid Strike!』の(ry その4

 

 

 

 

 

 とある管理外世界で人類は、大きな人食い人種に襲われないように自分たちの住む場所の周りに大きな壁を作り、その中で籠の中の鳥よろしく平和に過ごしていた、大体100年くらい。

 しかしある日、身体がデカい人食い人種の中でも極めてデカい人に壁を思いっきり蹴られて、壁に穴が空いてしまった。

 幸いにも壁はまだ二つ残っていたので、人が住む地域としては一番外側にいた少女、フーカ・レヴェントンは、より内側に逃げることで人食い人種に食われずに済んだ。

 しかし、彼女の母親はおいしくいただかれてしまった。アーメン。

 

「排除してやるっ! この世界から……一人残らずっ!!」

 

 復讐のため、きょ、人食い人種たちを根絶やしにすることを決意したフーカは、魔法の力を修得して奴らを絶滅させるため、たまたまこの世界に巡回しに来た次元航行艦に忍び込んだのだが、運悪く事故が発生し、辺境の世界に流れ着いた。

 その世界は、旨いものを食べれば食べるほど強くなるという世界で、なんだか魔法を習うよりもガンガン強くなれそうな気がしたので、フーカはその世界で強くなることに決めた。

 

「全世界の食に感謝して……いただきます」

 

 はたしてフーカは、きょj、人食い人種たちを食い尽くすことができるのか――!?

 

 

 

 

 

「なのはさんも結局パクッてるじゃないですか!」

 

「パクリじゃないよ! ほら! 『進○の○人』とも『ト○コ』ともストーリーが全然違うでしょ!」

 

「二つのストーリーを合体させただけでしょう!!」

 

「巨○じゃないもん! ただの大きい人食い人種だもん!」

 

「なのはママずるい! 次はヴィヴィオの番!」プチュプチュ

 

「ちょっ! また勝手に……!」

 

 

 

『Vivid St(ry その5

 

 

 

「私、フーカ・レヴェントンは、いわゆる不良少女のレッテルを貼られている。

 だが、こんな私にもゲロ以下の臭いがプンプンする悪は分かる!

 悪とは! ……うん、ともかく、私がこれから裁く奴が悪だ! うん! たぶん!」

 

 

 

「ずるいのはヴィヴィオの方でしょ! 私の方がもっと多くのアイデアがあるんだよ!?」プチュプチュ

 

「あっ! ずるい!」

 

「なのはさんもみっともない真似はやめてください!」

 

 

 

『Vi(ry その6

 

 

 

「ええ!? 私がマフィアのボスに!? 嘘でしょ!?」

 

「嘘じゃない、今日からお前がボスだ」

 

「冗談じゃないわよ! 絶対なってたまるか!」

 

「いっぺん死ねば気が変わるだろ」カチャ

 

「ちょっ、なにそのピストル……!? や、やめっ」

 

パァン!

 

「うおおおおおおー!!

 こうなったらマフィアのボスでもなんでもやったるわよぉぉぉ!!」

 

 

 

「なのはママずるい! 今度はヴィヴィオの番!」プチュプチュ

 

「あっ! ダメッ! ママに譲りなさい!」プチュプチュ

 

「…………」

 

 

 

その7「やあ、私はフカエモン!」

 

その8「ほっほーい! あたちの名前はレヴェ原 フカのすけ!」

 

 

 

「――ッ!!」プチュプチュ

 

「――ッ!!」プチュプチュ

 

「……………………」

 

 

 

その9、その10、その11、その12、その……

 

「じっちゃんの名に懸けて、真実はいつも一つ!」「私と契約して、19歳なのに魔法少女(笑)になってよ!」「逆ハーレム女王に私はなるっ!」「中に誰もいませんよ……」……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「パクるものみんな、奪い合うものみんな、醜い争いも全部みんな……キエテナクナレバイイ……!」

 

「「ごめんなさい」」

 

 親子して他作品をパクった案ばかりを出しまくり、そのうえ大人げない争奪戦を繰り広げていた高町親子だったが、そんな醜い親子への怒りのあまり、ゼロ因子適合者(ドライバー)に覚醒したばかりの時のような状態になってしまったトーマの威圧感には勝てず、今は親子そろってきれいな土下座をしていた。

 

「まったく……まだ俺なんて一度も使ってないのに、二人で何度も使わないでくださいよ。

 しかもほとんどパクりだし、挙句の果てに取り合いになるし……。

 今度こそ俺のほうから発表しますから、二人はじっと見ててくださいね」

 

「「は~い……」」

 

 少女と少女(笑)に言い聞かせながら、映写機君のコードの先を自分の頭につなげていくトーマに、親子二人は渋々といった返事をした。

 

「だいたい、二人とも大事なところを無視してるんですよ」

 

「「大事なところ?」」

 

「そっ、大事なところ」

 

 トーマの言ったことに二人は疑問を覚えた。

 先ほども話題に上がったが、キャストやスタッフの名前、主人公(と思われる少女)とデバイスの後ろ姿、百歩譲ってタイトルから捉えられるイメージぐらいしかストーリーを予想する材料がないのが現状である。

 だからこそ、情報が少ないということをいいことに、二人は好き勝手に予想を立てまくっていたのだ。

 

 しかしトーマの言っている様子からすると、まるで他にも判断材料があり、しかもそれはかなりの重要性があるように思われるのである。

 一体それが何なのか……まったく想像できない二人の様子を見ながら、トーマは自慢げな様子で人差し指を立て、口を開いた。

 

「『Thou shalt not be afraid I am with you.』……」

 

「「!!」」

 

「タイトルの下に小さく書かれた文章のことですよ」

 

 そう、実は『Vivid Strike!』と書かれたタイトルの下には、小さな文字ではあるが『Thou shalt not be afraid I am with you.』と書かれてあるのだ。

 サブタイトルと思われるこの文章こそが、この作品のストーリーを紐解くうえで一番重要な手掛かりになるのではないかとにらんだトーマは、この情報をもとに予想を立てていったのだ。

 

 すごいぞ! トーマ! 今までの主人公達にできない事を平然とやってのけるッ! そこにシビれる! 憬れるゥ!

 

「すごいよ、トーマ! こんな些細な文章からストーリーを組み立てようとするなんて!」

 

「いや……少し良く見れば普通に気付くと思うんですけど……」

 

「ねえねえ! これってどういう意味なの!? 早く教えてよー!」

 

「まあ、おおざっぱにだけど訳してみると……『私があなたと共にいることを恐れないで』っていったかんじかな」

 

「へ~、孤独系主人公っぽいストーリーになりそうなフレーズだね」

 

「え、ええ……そうですね……(孤独系……?)。

 まあ、たぶん俺のが実際のアニメに一番近いと思いますよ」

 

「むっ。トーマ、えらく自信満々だね」

 

「二人が取り合っているあいだ、考える時間はそれなりにあったからね。

 おかげで、もうこれしかないんじゃないかって思うほどのストーリーに仕上がったよ」

 

 トーマがそう言っているあいだに、映写機君から映像が映し出され始める。

 トーマが、もうこれしか考えつかないと言うほどのストーリーがいったいどのようなものなのか……なのはとヴィヴィオは期待に胸を膨らませながら映像を見始める。

 そして、トーマの考えた『Vivid Strike!』が、上映され始めるのだった――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『Vivid Strike!』の予想ストーリ― そのⅩ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『それ』は、旧暦の頃より各次元世界で何度も観測されてきたものだったが、新暦70年に管理局の上層部が集う会議で正式に議題として取り上げられ、限りなく未知に近しい既知の存在として、公式に認定されることが決定された。

 

 全次元世界の平和維持のため、管理局が対処にあたるべき認定特異災害『ZATSUON』。

 

 ZATSUONは、リンカーコアの有無を問わずに人を襲い、人に接触することで、炭素の塊へと変えて分解してしまう。

 対して、人の行使する通常物理法則に則った破壊力は、質量兵器はおろか魔法ですらZATSUONには効果がほとんどなく、現在、管理局の技術でZATUONに有効な対処法は公式上では存在しない。

 場合によってはいくつもの次元世界を滅ぼすこともあるロストロギアと比較すれば、ZATSUONの被害は非常に小規模なものと言えるだろうが、その対抗策がない現在、人は往々にして、ただZATSUONが通り過ぎ、姿を消すのを待つだけでしかなかった。

 

 ある者は、そんなZATSUONを「まさに災害だ」と評し、またある者は、人だけを襲い、炭素の塊へと変え、やがてZATSUON自身も炭素の塊と崩れ落ちるその様に、「他人を巻き込む自殺願望そのものだな」と吐き捨てるのだった。

 ……ちなみに、管理局ミッドチルダ地上本部の某一等陸佐は「なんだか『ピクミン、ピクミン』って鳴いてるように聞こえるのは私だけ?」と、ZATSUONのことをどう考えているかという論点のはずなのに、なぜか全く関係ないことを述べていた。

 

 

 

 物語の舞台は、JS事件が勃発、そして解決された新暦75年から数年後のミッドチルダ。クラナガン。

 

 全管理世界に対して質量兵器の使用を禁止し、魔法を主な武力として用いている管理局は、公にできない暴力装置をいくつか抱えている。

 特異災害対策機動六課は、かつてJS事件を解決した奇跡の部隊『遺失物管理部機動六課』を前身としており、一般に知られている対策機動部の一課から五課までと同様、特異災害ZATSUONに対する、被害拡大の阻止と事態収拾を担っているのだが、決定的に異なる点が一つあった。

 

 『シンフォニー・ギアシステム』――

 

 天敵ZATSUONの駆逐のため、管理世界の人類が備えうる、唯一絶対の切り札の保有と、その行使である。

 

 このシンフォニー・ギアシステムを身に纏った者だけが、ZATSUONに対して有効かつ効率的な攻撃手段を持ち、撃退することを可能とする。

 

 だが、既存の魔法技術体系ではなく、異端技術の結晶であるロストロギアの力を利用して作られたシンフォニー・ギアは、同時に管理局では本来その使用を禁止されるべき武装でもあるため、現在の管理局上層部の判断によって、完全に秘匿されている状態でもある。

 

 誰にも知られることなくZATSUONと戦い、人の暮らしを守る管理局員たちが年端もいかぬ少女たちであることを――その正体が、当代トップのボーカルユニットである『Vivid Strike!』の2人、ジル・ストーラとリンネ・ベルリネッタであることを知る者は、ごくわずかに限定されている。

 

 

 

 フーカ・レヴェントンは、この春より、私立レズィアン音楽院高等科に通うこととなった。

 

 憬れの対象である、アーティスト・リンネ・ベルリネッタが通うことでも知られるレズィアン音楽院に通うことは、フーカにとって望外の喜びである。

 

 しかし、そのことが大きな運命の転換になろうとは、まだ彼女は気づいていなかった。

 

 『覚醒』は、すぐそこにまで迫りつつあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――はじま~る○た

 

 ――はじまる○どう

 

 ――ひびき~○りわたれき○~のおと

 

 ――「い○る~ことを~あ○らめない」と

 

 ――○めせ

 

 ――あつきゆ○の

 

 ――まく○けを

 

 ――は○よ

 

 ――この

 

 ――き○きに

 

 ――う○はない♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「みんなの響きあう交響曲がくれた、シンフォニー・ギアだあぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「結局パクリなのぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

「いいじゃないですか別に!! 

 二人だって、さんざんパクッてたじゃないですか!!」

 

「それはそれ! これはこれだよ! 

 大体なんで『私があなたと共にいることを恐れないで』っていうフレーズから、シン○ォギアのパクりにつながるの!?」

 

「『一緒にいることを、恐れないで!』って主人公が言うってことだろ!?

 だったらシン○ォギアっぽくなっても仕方ないだろ!!」

 

「無理やりすぎるよっ!!」

 

「しかも語りの内容が完全に1期のストーリーなのに、なんで3期のRA○IANT FOR○Eが流れてくるの!?

 それ以前に、リリなの・『Vivid Strike!』とあのアニメの共通点なんて、水○ 奈○さんと水○ い○りさんくらいなの!!

 それなのに、これが一番近いとか絶対あり得ないの!!」

 

「だから二人だって、さんざん関係ないものをパクりまくってたでしょうが!!」

 

 いや、大人クロノと友達以上英雄未満の博士の中の人も……いや、何も言うまい。

 

「てゆーか、なのはさんはなんでさっきから『なの口調』!?」

 

「それこそ、別にいいじゃないか、なの!!

 だいたい絵がつかない小説だと、ヴィヴィオがしゃべってるのか私がしゃべってるのか、よくわからなくなるの!!

 もう原作準拠なんて完全無視なの!!

 これからは、二次小説とかで時々出てくる『なの口調』の高町なのはの時代なのー!!」

 

「「駄目だこいつ! 早くなんとかしないと……!」」

 

 唯一のツッコミ役(良心)だったトーマですらボケに回り、もはやこのパクリ合戦の歯止めを止める者はいなくなってしまった。

 もはや三人のあいだにモラルなんてものはなく、全員我先にと映写機君のコードを巡って争い始めた。

 トーマはエクリプス・ゼロを撃ちまくり、ヴィヴィオは聖王化し、なのははブラスター3とストライクカノンを解放した。

 原作主人公たちの醜くも熾烈な戦いの幕が、今切って落とされた――!!

 

ワーワーギャーギャー

 

 ……。

 

ディヴァイーン・・・・・・バスター!! ドゴーン!!

 

 …………。

 

エクシードスマッシュ!! ドゴォッ!! グハアッ!!

 

 あのー、もしもーし……。

 

エクリプス・ゼロ!! ズドォン!! ギャー!!

 

 ちょっとー、みなさん聞いていらっしゃるー?

 

コレガワタシノゼンリョクゼンカイ! スターライト・・・

 

ウワッ! マオウノハカイコウセンダ! ニゲロ!

 

 ……………………。

 

 

 

 

 

ドンガラガッシァアアアアアアアアアン!!

 

 

 

 

 

「人の話聞けやあああああああああ!!」

 

「「「えええええええええええ!?」」」

 

 

 

 

 

 十分後……

 

 

 

 

 

「わかったかお前ら? 一応同じシリーズの主人公なんだから、仲良く予想立てればいいんだよ。

 それをやれこいつが最初にパクっただの、やれこいつがツッコミを放棄しただの……、五十歩百歩だろうが。

 もう二度と喧嘩すんなよ、ほら、わかったら返事は?」

 

「「「はい……」」」

 

「よーし、それでいい」

 

「あの……一つ質問いいですか?」

 

「ん? なんだねトーマ君?」

 

「なんでこの小説のナレーターさんが、普通に俺たちの会話に参加してるんですか……?」

 

「この小説がギャグだからだ」

 

「えっ」

 

「ギ ャ グ だ か ら だ」

 

「あっはい、わかりました」

 

((トーマェ……))

 

「というわけで、さっさと『これだ!』と思う予想を立てて、この無駄に長くなった小説を終わらしてくれ。

 無論、これ以上のパクリはなしの方向でな」

 

「「「えっ!? パクリなしで!?」」」

 

「……まさかお前ら……あれだけ好き放題やっておいて……パクリなしじゃ予想ができないって言うんじゃ……」

 

「「「…………」」」

 

「サイテーだな、おい」

 

「「「うっ……」」」

 

「……しゃーねえ、ここは俺も一緒に考えてやるか」

 

「「「えっ?」」」

 

「三人寄れば文殊の知恵、なら四人そろえば、それ以上の知恵だろ?

 ここまで好き放題したお前らの責任……この小説の一員として、俺も一緒にとってやんよ」

 

「「「ナ、ナレーさん……!」」」

 

「へっ……」

 

 三人は、尊敬と憧憬、二つの感情がこもった目でナレーさんを見つめた。

 そんな三人の視線に照れて頬を掻くナレーさんの顔は、これ以上ないほどに凛々しく、男らしく、壮大で、美しく、そしてイケメンだった。

 

「都合のいい時にナレーションで語らないでください」

 

「よっしゃ! そうと決まれば早速俺が長年温めてきたアイデアを「ちょっと待った!」なっ! お、お前は……!」

 

「り、理央ちゃん! 

 osero11の別の小説で主人公をしているはずの……青葉理央!!」

 

「YES I AM!」

 

「な、なんで理央さんがここに……」

 

「この小説がギャグだからよ、ヴィヴィオ」

 

「あっはい、わかりました」

 

((ヴィヴィオェ……))

 

「くっ! なぜだっ! なぜお前が邪魔をする!」

 

「作者の代理よ。文句ある?」

 

「あっはい、わかりました」

 

(((ナレーさんェ……)))

 

「あなたたちにある事を伝えるためにここに来たの。

 もっとも、あなたたちにとっては残酷すぎる真実でしょうけど……」

 

「ざ、残酷……?」

 

「ま、まさか……」

 

「これを見てみなさい」

 

「こ……これはっ! 2016年8月31日時点の『Vivid Strike!』の公式サイト!」

 

「ね、ねえ……今まで主人公の後ろ姿しか映し出されてなかったのに……」

 

「ま、間違いないよ………これは……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「グランドオープンしてるー!?」」」」ガーン

 

 

 

 

 

「今まで後ろ姿しか確認できてなかったフーカの顔や、もう一人のヒロインであるリンネの顔はおろか……その他も含めたキャラクターの紹介まで更新されている……!?」

 

「それどころか、ここで議題にしていたはずのストーリーまで更新されているよ! 

 なのはママ! これじゃこの小説で予想を立てまくった意味がまるでないよ!」

 

「世界観やオープニング曲・エンディング曲、オンエアーまで公表されているなんて……!」

 

「極め付きにPVまで……! くそっ! 俺たちの今までの戦いは一体何だったんだ!」

 

「作者の判断ミスね……。

 作者は、キャラクターの詳細やストーリーが更新されるとしても、早くても切りのいい9月1日に行われるだろうと判断して、8月31日にはこの小説にそれなりのオチをつけて投稿するつもりだったのよ。

 まさか、その8月31日に更新されるとは想像してなかったのよ……」

 

※そのⅩを書き終わった時点がちょうど8月30日でした。

 

「くそ! こんな8月のギリギリで更新するなんて……!

 夏休みの終わりに急いで宿題を終わらせる学生のような真似をしやがって!」

 

「……で、どうするの?

 ストーリーが公式発表された以上、これ以上予想と称した妄想を暴露しても虚しいだけよ」

 

「……そんなの、決まってるよ」

 

「なのはママ……」

 

「なのはさん……(なの口調じゃなくなってる……)」

 

「白い魔王……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヴィヴィオ!」

 

「うん!」

 

「トーマ!」

 

「はい!」

 

「行くよ!」

 

 

 

 

 

「(『Vivid Strike!』のストーリーがどんなものでも)

 《私/俺》たちの冒険は、まだまだこれからだ(よ)!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何……? この最終回っぽくて、結局オチがついていない終わり方は……」

 

「あ、ナレーさんは後でSLBなの」

 

「えっ」 

 

(((ご愁傷さま、ナレーさん……)))

 

お☆し☆ま☆い

 

 

 




 こんなくだらない、ネタ的にアウトかもしれない小説を最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!

 気が向いたら、後書きにおまけの一つか二つ書き込むかもしれないので、よかったらまた読みに来てください。

 こんな小説を最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。