母の笑顔をもう一度見るためだけに。
注意:作者は文章を書きなれていないです。文系でもないです。というわけで駄文注意。
作者の知識は15巻までそれ以降は読んでません。
どんなに長くとも5話ぐらいで終わらせる予定。なお受験生なため次いつ書くかもわかりません。
オリ主憑依物のため苦手な人はブラウザバックを
続きは未定。
そも今回主人公喋ってねぇ・・・
自我が芽生えたのは5つの時だった。気づけば見も知らない子供の姿。生前の記憶はほとんどなく、普通に勉学に励み平凡な成績をとり、自堕落とはいわないが別に人に誇れるような努力をしたわけでもない。つまり、ありふれた暮らしをしていただろうということだけが朧げながらも覚えていることだ。
新しい人生だからと何かを目指すわけでもなく平凡に生きていこうと考えていたがその平凡は選ばなかった。
「お前は無能だ。」
「家の落ちこぼれ。」
「力を受け継げなかった出来損ない。」
「名家の恥さらし。」
新たな人生を歩き出した俺を待っていたのはそんな周囲の侮蔑の言葉だった。そもそも五歳で天才と言われることはあったとしても落ちこぼれという判断を下すには早計だと内心では思っていた。まぁ、それは人間であったならの話だが。
そもそもの前提として、俺は人間ではなく悪魔と呼ばれる種族に生まれた。人など及びもつかない強靭な肉体を持ち、空を自由に飛翔する羽を持ち、さらにオカルトの代名詞というべき魔力を持つ存在。まさしくファンタジーの代表格といえる存在。
そして、俺が生まれた家はかなり大きな家でこれぞ貴族というような環境だった。家名はバアルという魔界では大王の位で、消滅の魔力というバアル家に連なるものしか使えない無二の力を持つ、まさしく名門中の名門。しかもその本筋の長男だった。母もウァプラ家という獅子を司る名門の出であり、生まれるまで大いに期待されていた。
しかし、俺はその力を持たなかった。いや、それだけではない。家に連なる力だけでなく悪魔なら誰しもが持っている通常の魔力さえごく僅かしか持たなかったのだ。
父の口からも欠陥品とはっきり言われ母と共にバアル領の片田舎に飛ばされた。子供より多少精神が成熟していようとも毎日のように圧倒的強者に正面から罵倒されるのはかなり堪える。父と離れられるというのは俺にとってはありがたい話だった。
自身の意識が芽生えて一年、6歳になると学校へ通うようになった。四則演算などは今更だが、魔力の扱いや上級悪魔が行うレーティングゲームなど学ぶことは多々あるため通わないわけにはいかなかった。
自宅から学校まではあまりに遠すぎるためなけなしの魔力を使い付近まで転移し徒歩で登校する。
上級悪魔のみが通う学校。そこでも待っているのは俺を嘲笑する声だ。教師からも蔑まれ、同級生からは馬鹿にされる。いや、馬鹿にされるのだけでならいいほうで直接的な被害も受ける。まぁ、上級悪魔どころか下級悪魔にも劣っていて、しかも家柄が高いにもかかわらずそこから見捨てられているため報復される心配もない。虐めるには絶好の相手でそれが自分だったと割り切るしかないだろう。
こんな環境で育ち、俺は全てを投げたしたくなった。別に学校を卒業してレーティングゲームに出たいとも思わなかったし、屋敷の物を売り払い散財さえしなければ食う分には困らない。腹違いの弟も生まれて俺自身の価値もなくなった。何のための二度目の人生かわからないが、何もかも諦めようとした時俺を支えてくれたのは母の言葉だった。
「強くなりなさい。どんなときにも揺るがない雄々しく、気高い獅子のように」
母は病弱であった。俺を生んだときもかなりの難産であり、生死の境を彷徨ったそうだ。腹を痛め、命を懸け生んだ子供。しかし、生まれた子供には下級悪魔ほどの才もない。
それでも母は俺に愛情を注いでくれた。優しく、そして時に厳しい母だった。周囲に劣る俺のために魔法の練習に付き合い、共に夕食をとり微笑みかけてくれた。
そんな母だったが、時々、眠る幼い俺に泣きながら謝っていた。「ちゃんと生んであげられなくてごめんなさい」と。
情けなかった。俺が弱いせいで母を泣かせてしまっている自分自身が。
憎かった。自分が弱いのを魔力がないからと言い訳しようとした自分自身が。
殺したかった。自分だけでなく母を侮辱されて何もできない自分自身が。
このままではいられない。これだけ愛されて何もしないわけにはいかないし、何より太陽のような母の笑顔を曇らせることなど耐えられない。
どうすればいい?決まっている。強くなればいい。
どうやって?魔力は無くとも母からもらったこの五体がある。
どのような巨大な魔法の一撃であろうともを耐えられる肉体を、どれほどの距離であろうと一瞬で詰め寄ることのできる脚力を、そしてどの様な防御であろうとも打ち砕く拳を。
求めるのは勝利の二文字。半端な結末など許さない。
俺の名前はサイラオーグ・バアル。今はただの無力なガキだが何度地をなめることになろうと、幾たびの死線を超えようとも最強とを目指しいずれ魔王となるものである。
思ったより文字数少なくてショック。
構想はできてるけど次いつ書けるかは不明。