私がいつものように彼を詰っていると突然彼は私の目の前で崩れ落ちた
そうまるで糸の切れた操り人形のように倒れたのだ
もちろん最初何が起きたのか全く理解できてない。私の反応は全く変わらずに罵詈雑言を浴びせ続けていたが、それでも全く反応の無い彼にさすがにおかしい。
そう疑問に思い彼に近付きながら声を掛けるがやはり無反応
罵声を浴びせながら倒れている彼に近付き、顔を覗き込むと彼の顔は涙とは鼻水でぐちゃぐちゃで更には口から泡を吹いていた
それを見て思わず後ずさる私に
ーなんだよ?お前の希望通りにゾンビにしてやってるのになんで逃げるんだよ?
まぁ、このままにしといたらただの屍になっちまうがなー
そう言われて辺りを見回し、倒れている比企谷君以外は誰も見当たらないばかりか比企谷君の身体は痙攣を起こしている
「ゆ、ゆきのん…ヒッキー一体どうしちゃったの?そんな所で変な格好で寝ちゃってさ…」
訝しげに聞く由比ヶ浜さんの声を聞いて我に返った私は
「わ、わからないわ…私と話をしていたらいきなり倒れてその状態なんですもの」
私がそう話すと由比ヶ浜さんは驚いて平塚先生、小町さんと続けて連絡して
「ゆ、ゆきのん…ヒッキー、一体どうしちゃったんだろうね?」
そう言って不安そうな顔をする彼女に
同時刻異なる場所にいる三人に見知らぬメアドのせいで無言になっている三人は最初開封を躊躇っていたがそれ以上に感じる悪い予感から開封すると内容はいたって短く
ー雪ノ下家と雪乃、大事なのはどっちだ?ー
訝しく思いながら同封の動画を開くと
「「「………」」」
三者三様に黙り込む。
ーどう判断するかは勝手だがその際の責任は自己責任だとだけ言っておくから好きにしろー
そう記されたメールを見て黙り込む三人に各々着信音がなり部活の仲間が倒れた事を錯乱状態の雪ノ下雪乃に変わって学校から連結が入った。
葉山を筆頭に彼のグループの男子三人が自殺を装い三階の窓から放り投げようとしていた所を教師に取り押さえられ現在事実確認中との事
そのためそれも合わせて伝えられた上に葉山が三人に命じ八幡の身体を投げ捨てさせようとしていたのは既に生中継でネット上でさらされているため、誤魔化しようが無い状態で総武校はもちろん葉山の両親に問い合わせや説明を求める電話が殺到している
なにしろ葉山の父親はテレビで有名なタレント弁護士だからな
この息子の不始末の落とし前をどう着けるのか見物だが俺には関係無いし興味もない
妹が到着したようだな…役者も揃ったことだし幕を下ろすか…
そう思い比企谷小町、平塚静、由比ヶ浜結衣、雪ノ下雪乃を見下ろしながら
ー比企谷小町、喜べよ…ごみぃちゃんは死に間も無くその遺体も灰塵に帰す
そして平塚静、残念だったな…お前のストレスの捌け口はもういない
由比ヶ浜結衣、安心しろお前の身体をチラ見してお前をキモがらせた男はもう居ないし雪ノ下雪乃も貞操の危機を心配する必要はない上葉虫はもう終わりだろうからな
ほら、よく見るんだな比企谷八幡の最後を塵ひとつ残さず消え行く様を…ー
俺の宣告が終わるか否かのタイミングで部室に飛び込んできた戸塚彩加が
「何故八幡が死ななきゃいけないの?」
見えないハズの俺に向かってそう叫ぶから
ーお前の様に比企谷八幡の事を必要だと言える者が少ない…俺が知る限りでは材木座義輝と川崎京華の二名しかおらんからな…
それゆえに救われなかっただけの話ー
そう話したにも関わらず
「そんな事ないよっ!この場にいる四人や川崎さん…ー俺は言ったハズだ必要だと言える者と…そしてその四人が比企谷八幡どう扱っていたのかを知っていても言えるのか?
ましてや本音がどう有ろうとも本人に面と向かって必要だと言えるのか?ただし…今更言ったところで手遅れだがなー」
そう言われて悔しそうな表情を浮かべる戸塚に
ー気にするな時は無情で今のその痛みもいつか和らぐ日も来るが…お前の気持ちに偽りがないのなら見送ってやれ…友の最後を…散り行くその末路をー
そう話す間にも更々と崩れ消え行く比企谷八幡だったモノから離れたその魂を回収するとその場を離れた
この後あの場がどうなろうとも何の興味もないのだからな…
取り敢えず続編は考えてません