【俺ガイル研究】細かすぎる小ネタ〜修学旅行編〜
Grookiです。
「傍編 最終話」にとりかかろうと、いま現在、ちょっと資料を収集して分析中です。
そのなかで一つおもしろい発見があったので、ご報告します。
今調べているのは、原作第7巻(修学旅行編)の冒頭で、雪乃が読んでいた「じゃらん」には、どんな内容が書いてあったのか。
モデルになった号を手に入れたいけどそれとは別にとりあえず、直近のでいいから京都版を買おうと思って本屋に行ったら、びっくりしました。
「るるぶ」なんかは、ご存知のとおり各都道府県版が毎年ズラリと並んでるのに、「じゃらん」は片隅に何冊か置いてあるだけ。
私は九州在住なので、本屋においてたのは「じゃらん九州」のみ。
よくよく調べてみると、「じゃらん」は月刊誌である関係上、一冊に載せる情報の対象地域を、
「関東・東北」「関西・中国・四国」「東海」「北海道」「九州」
の5版体制にしているようです。
日帰り旅行情報がメインなので、該当地域ごとにおいてあるみたい。
……知らんかった。あんま意識したことなかったもんなぁ。
つまり普通に京都の情報を「じゃらん」で知ろうと思うなら、「関西・中国・四国」版を買うことになります。
……でも、ふつうに考えると、初めて行く京都だし、色々巡りたい修学旅行に役立つ情報を、と考えるなら、まるまる1冊分が京都の情報、というような本に手が伸びると思います。
そもそも、千葉に「関西・中国・四国」版が売ってるかどうかも不明。うちの地元は「九州」版のみでした。
では、雪乃が読んでいた「じゃらん」とは、いったいなんだったのか。
原作者てきとうに書いちゃったのか。このへんはしょせんラノベクオリティなのか。
いいえ。
更に調べると、「じゃらん」も通常版とは別に、ムック形式で情報の対象地域を絞った版を出していました。
京都版も、「完全保存版」として、定期的な発行かどうかは不明ですが、ムック形式で出ていました。
つまり、雪乃が買って読んでいたのは、これのはずです。
では、これはいつの発行か。
これを検討する手がかりは、アニメ俺ガイル・続の第1話にありました。いっしゅんだけ、雪乃が読んでいた「じゃらん」が画面に出てきます。
その表紙デザインに酷似しているものが、現実の「じゃらん」でも刊行されていました。
「完全保存版 じゃらん お得に遊ぶ♪ 京都 2011-2012年版」です。
以前、SS本編のまえがきにも書きましたが、原作第1巻の初版発行は2011年です。
しかし、「・続」の制作が開始したのは、早くとも2013年末〜2014年初めころのはず。
つまり、「・続」の制作会社は、原作の時系列を2011年時点で想定して、わざわざ2〜3年前のムック版「じゃらん」を仕入れて、それを参考にアニメ内に描き込んだのだと推察できます。
プロだ……プロの仕事ってこういうのをいうんだ……!!
原作原理主義をきどる素人なんか、とても太刀打ち出来ない……!!
と、すごく感動しました。
神は細部に宿るともいいますが、まさしくですね。
日時:2016年12月10日(土) 23:39
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