笑顔の仮面について
もの凄く書き直しに時間がかかってしまいました…
鎖と少女達もそうですが、書き直しというよりも文章の追加が恐ろしい量になってしまっています。
流れ自体は変えていないのですが、視点が完全に第三者となったおかげで話の裏で活動していた艦娘の動きが書けるのはとても楽しかったです!
湊や艦娘視点での話はより身近に感じるように、書き直しでは広い範囲で物語が見えるようにと意識しながら書いております。
折角なので、たまには自分の書いている作品を説明したいという好奇心に駆られたので書き直しの際の小さなこだわりについて解説してみたいと思います。
第一話 「ガラクタ」
ここでは書き直す前の作品では僅かにしか登場しなかった湊の部下が少しだけ登場します。
鹿屋に着任する前にはちゃんと教官をやっていたんですよ!と言うアピールをしたくて追加しました。
そして湊の素行の悪さも色々と出てきます。
書き直しの際に名前が出てきた淀川さんはもちろんあの艦娘です。
1番の変更点は書き直し前では「少佐」だった湊が「臨時少佐」に変わっている事でしょうか、立場的にはあまり変化は無いのですが…
後は鎖と少女達に繋がるいくつかの伏線を登場させておきました、やはり書き直しまでは無理やり過ぎると感じていたので。
そして天龍提督が読んでくださっていれば、台詞の数が倍以上になっている事に気付いて頂けるはず!
第二話 「鎖と少女達」
実は書き直しの前にはこの作品のメインヒロインを叢雲にしようかと悩んでいました。
大きく変わった点は暁達を入渠させた辺りからでしょうか、阿武隈が湊に入渠施設を誤魔化そうとした事で
湊は入渠施設の事を大きく勘違いしているという描写を書き加えています。
そして書き直し前では大きく省略された呉提督と湊の会話です。
呉提督は初めから艦娘を欠陥兵器だと呼ぶ立ち位置でした、理由は書き直し前を読んでもらえれば…
実際呉提督は湊の事をこの時点では全く信用していません、前任が艦娘の扱いに失敗した事も呉提督にとっては予想の範囲内でした。
このまま艦娘という兵器を凍結させてしまいたかったのですが、売り言葉に買い言葉、大本営を説得するために失敗する予定の護衛任務を押し付けましたが結果としてそれが艦娘としての有用性を証明する事になりました。
そして追加されたのが「第5回駆逐艦会議」です。
暁達を救助するために話し合っていたという描写は書き直し前にも出ていたのですが、完全に遊び心です。
そして暁姉妹捜索作戦に関しても完全なる遊び心です。
書き直し前ではあっさりと苦労が流されてしまいましたが、少女達がボロボロの姿になって執務室に辿り着くまでには色々な苦難がありました…
これは視点を誰かに固定しているとできなかったので、書き直しだからこそ追加できた内容です。
1番好きなフレーズは「天龍は走っていた」です。
第三話 「笑顔の仮面」
実はこの話を書く前はそんなに金剛の事を意識していませんでした。
しかし今では金剛は好きな艦娘のかなり上位に食い込んでいます!
前半は少しだけ湊のお小言が追加されています。
書き直しの作品を自分で読み返してみると、書き直し前よりも湊の性格が丸くなっているような気がします。
なんというか笑うという描写がかなり追加されているので。
そして語られる叢雲の過去、騒がしい子に無口な子、髪が濡れるのを嫌がる子。 一体睦月型の誰なんでしょうね…?
この事に関しては大湊が終わり次の鎮守府でもう少し掘り下げられるのでもう少し我慢です。
そしてなんとなく書き直し前では釣りをしていた湊でしたが、原因は叢雲が好んで食べていた謎の缶詰です。
作中で絶対に掘り下げる事は無いと思いますが、魚系の缶詰です。
金剛の登場で1番変わった点は湊が手渡したのがコーヒーに変更された点でしょうか、間違いなくボロが出る原因になっています。
ちなみに作者は珈琲大好き人間ですが、最近紅茶の良さに目覚めています。
そして鹿屋基地の艦娘からの金剛の扱いが書き直し前よりも悪化しています、別に金剛が嫌いな訳ではなく少し掘り下げるとネガティブな話なので…
そして大きく変わったのは金剛と叢雲、時雨の和解のシーンでしょうか。
書き直し前はサクッと終わりましたが、少しだけぎくしゃくしたシーンを追加しています。
そして書いていて楽しかったのは比叡、榛名、霧島とのやり取りでした。
間違いなくセクハ……。 いえ、姉の気持ちを分かってやれない妹達への罰です…
そして霧島は大物感が増しました。
なんというか、作者の中で霧島はこんなイメージです。
こんなイメージがありながら書き直し前の護衛作戦の打ち上げでは…!
もうそこだけ書き直すってのも手じゃないかなと思っていたり!
他にもまだまだ話したい場所はありますが、長時間書き直しを行って疲れたので寝ます!
それでは皆様、これからもよろしくお願いします!
日時:2017年09月25日(月) 04:41
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