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投稿話順全話感想
C6N2 2026年01月18日(日) 23:29
まじでネット小説って「久々に読む」が頻繁に発生するからそのたび記憶とぶのほんとわかる
そんでもって「これもう一から読み直したほうがええやん」となり、読み直し途中で飽きるか時間足りなくなるかして結局追いつけない……
ルウキ・クルツキ 2026年01月07日(水) 19:47
ひさびさの投稿キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
楽しみにしておりました。
そして永遠の小学生ユウマ君に敬礼!(`・ω・´)ゞ
感想返し返しにゃなりますが一目惚れで合ってやすよ。
毎日朝昼晩に新規投稿やらなんやらを漁って面白そうなタイトルやらあらすじを読んどります。ですからこの作品の題名が良かったんですね。
【ユーザー名】 2026年01月07日(水) 23:20
アラタは画面に身を乗り出し、指で一点を指し示した。
「あー、ルウキさんやん。お久しぶりですわ」
「ほんまや」
ユウマも画面を覗き込み、すぐに思い出したように声を上げる。
「前にコメントつけてくれとった人やんな」
「せやせや。ほんま、よう覚えとってくれてはるわ。ありがたい限りやで」
「ほんまやな。てか兄貴、これでわかったやん。ルウキさんがどうやってこの小説見つけてくれたんか」
「それな。やっぱ新規投稿から来てくれたんやな」
「剛の者やな」
「せやで。新規投稿チェックしとるってことやろ。なかなか出来へんで」
ユウマは感心したように腕を組む。
「兄貴の説明聞いとったら、確かにって思うわ」
「でも、そうやって探した方が、おもろい作品に当たる確率高いんかもしれん」
「むっちゃ大変そうやけど」
「わからんで。趣味としてやっとる分には、苦労とか感じへんのかもしれん」
ユウマが少し考えてから言う。
「兄貴の競馬みたいなもん?」
「せやな」
アラタは懐かしそうに笑った。
「あの頃はな、とにかくええ馬見つけたくてさ。大変やとか思う前に、楽しいが先に来とったわ」
「なんやろな、その感覚」
「ああ。あとはやっぱりやけど……」
アラタは画面を見つめたまま、ぽつりと続ける。
「『読者層が似ている作品』コーナーから来たわけちゃうんやな」
「前に言うとったな」
「ああ。一時期、この小説の読者層が似とる作品、ほとんどTSもんやったからな」
「……なんでやろな」
「……なんでやろな」
二人は顔を見合わせ、同時に小さく首をかしげた。
答えは出ないままだったが、それもまた、この場所らしい話やった。
savan 2025年12月13日(土) 13:57
好きだわこれ
キャラが立ってるし
しっかりと笑える
あとハーメルンの機能に詳しくなった気がする
【ユーザー名】 2026年01月07日(水) 10:27
アラタは少し照れたように、けれどどこか誇らしげに笑って言った。
「ありがとうな。ハーメルンの機能、おもろいやろ。ほんま、よう作ったわ」
「せやな」
ユウマは素直にうなずく。
「兄貴の話聞いとるだけでも、色々考えられとるんはようわかるわ」
「やろ? まだ全然紹介しきれてへんけどな。ほんま、よう考えられとると思うで」
「まあ……真っ黒なんは、ちょっとびびるけどな」
画面を思い出したのか、ユウマが顔をしかめる。
「それはまあ、洞窟やからやろうな」
「……洞窟?」
「せや。洞窟。山とかにある、あの穴の洞窟や」
「なんで洞窟なん?」
少し間を置いて、アラタは「そこからか」という顔をする。
「なあ、ハーメルンってサイトの元ネタ、わかるか?」
「ハーメルンの笛吹き男ってやつ?」
「せや。ほな、笛吹き男は子供らをどこに連れてったと思う?」
「いや、知らんて」
「洞窟やろがい!」
「知らんて!」
「いやまあ、洞窟なんよ。せやから、このサイトも真っ暗なんやろうなって話や」
ユウマは少し感心したように息を漏らす。
「へえ……。でもさ、そもそもなんでサイトの名前がハーメルンなん? 笛吹き男要素、どこから来てるん?」
「それにはな……話せば長い歴史があるんや……」
アラタは完全に語りたがりの顔になっていた。
「へえ」
「聞きたいか?」
「いや、ええかなって」
「なんでや。気になるやろ」
「いや、別に」
「なんでや!! 気にならんの?」
思わず声を荒げるアラタに対し、ユウマは肩をすくめる。
「だって兄貴……どうせめんどくさい話になりそうやし」
その一言に、アラタは言葉を詰まらせた。
「……」
「図星やろ」
しばらくの沈黙のあと、アラタは小さく咳払いをして、画面に視線を戻した。
笛吹酒 2025年12月09日(火) 15:28
「妹がネット小説書き始めた話、聞く? 」の作品の世界の中に『妹がネット小説書き始めた話、聞く? 』が投稿されているのか…ややこしくなってきたな……パラドックス起きそう
【ユーザー名】 2026年01月07日(水) 10:14
アラタは急に姿勢を正し、やけに神妙な顔つきで遠くを見るようにして呟いた。
「……いや、なんのことかさっぱりわからんな。パラドックスとか、全然わからんわ。なんやろな、今日電波悪いんかな」
あまりにも露骨な態度に、ユウマが即座に眉をひそめる。
「いやいや、そんな無理やり白切らんでもええやろ」
「わからん。ほんまに俺には全然わからん」
「いや、メタい話し出したん、普通に兄貴やん」
「……わからん。なんのことや」
「兄貴、さっき普通に言うとったや——」
次の瞬間、アラタは両手で耳を塞ぎ、被せるように声を張り上げた。
「あーーー、あーーー! なんもわからん! あーー、あーー!」
「聞く気ゼロやん!!」
ユウマのツッコミも虚しく、アラタはなおも意味不明な声を出し続ける。
「あーーー! 難しい話は聞こえへん体質なんや!」
「そんな体質あるかい!」
「今の俺は、わからんことは存在せえへん世界に生きとるんや」
「それ現実逃避って言うねん」
ユウマは深くため息をつき、半ば呆れた目で兄を見る。
どうやらアラタは、この話題については理解するより先に、忘れることを選んだらしかった。
Matdya 2025年11月30日(日) 21:11
ここまで楽しく読ませていただきました!
初めて小説を投稿した時の、ありとあらゆる感情が鮮明に蘇ってくる素晴らしい小説だと思いました!
あの何とも言えない感覚をもう一度味わうことが出来るとは思わなかった...
続きを楽しみに待っております!
【ユーザー名】 2025年12月02日(火) 00:21
アラタは胸の奥から湧き上がるものを抑えきれず、突然吠えた。
「やっぱそうやんな!! 絶対ひゃあああってなるよな!!」
ユウマがびくっと肩を跳ねさせる。
「なんなん兄貴、やっぱ……小説書いたことあるん?」
アラタは一瞬固まり、そっぽを向きながら頬をかいた。
「……いや、まあ、その……正直な? 書こうとはしたことある」
「え、ほんまに書いとったん!?」
「いやでもな、パーッて書いてみたら、自分で読んでも
ぜんっぜんおもんないねん。
書いとる時はお、天才か俺って感じやのに、
読み返したらあいたたた……ってなるやつや。
せやから発表なんかできへんかった」
ユウマは期待に満ちた目で、机ごと前へ滑ってくる勢いで身を乗り出す。
「……いや待って。兄貴、ほんまに書いとったなら聞かせてや。どんな話やったん?」
アラタは目をそらし、低くうめいた。
「……笑ったら殺すぞ」
「おう、信じてええで。俺、こういう時は絶対笑わんタイプやから」
「……前にな、TSがようわからんって話したやろ?」
「おう、しとったな。男が女になるやつやろ?」
アラタは重々しくうなずき——
観念したように語り始めた。
「最初にな、TSの小説をハーメルンで読んだとき、
設定の意味はわかったんやけど……読んでて途中からずっと
『ん? これTSにする意味あった?』ってなってもうて」
「何がわからんかったん?」
「いや、読んだ作品が悪かったんかもしれんけど……
元男とか、TSした設定を全然話に活かしてへんくてな。
なんのためのTSなん?って考え出したら止まらんくなったんよ。
……あれや、初めてきくらげ食べた時みたいな気分やった」
「きくらげ!?」
「そう。
『これなんなん? 食べ物なん? 味する? しないん?
栄養ある? え、ないん? なら何のために入れたん?』っていうあの混乱や」
「……まあ、きくらげは確かに初めてやと見た目びっくりするか」
「せやろ!?
で、そこからランキングの人気TSも読んでみたんやけど、
今度は逆に意味がありすぎて……余計ようわからんくなってもうた」
ユウマはジト目をさらに細くした。
「——で?
そのきくらげ問題と兄貴の小説、どう繋がるん?」
アラタは天井を仰ぎ、深く息を吐いた。
「……ここまで前置きや。
『自分で書いたらTSの魅力わかるんちゃうか』って思ってな、
小説書いてみよかってなったとき、TSもので書き始めたんよ」
「普通そうなる? 理解できんわ……で、どんな話やったん?」
アラタは観念したように言った。
「いや、せっかく自分で小説書くんやったらさ、
ありきたりな設定やとつまらんやん」
「まあ、わかる」
「せやからな……王道の逆行こう思って、
女→男でTSさせたんよ」
「え??」
「で、TSしたからには、文句言った分、性別変わった戸惑いとか、
自分の体どうなってんねんっていう感覚も丁寧に書きたかったんや」
ユウマは真剣に聞いている。
「で、それがどんな話になったん?」
アラタは両手で顔を覆った。
「……TSした女子高生がな……
自分に生えてもうたキノコを……ずっと観察する話になったわ」
時が止まる。
ユウマの口が、音を立てずにゆっくり開いていく。
「いや なんの罰ゲームなんそれ!!?
しかもそのキャラ男やろ!?!?」
「……せや……女子高生がな、黒ずくめの男の怪しげな取引現場を目撃して、
目が覚めたら、怪しいおっさんやった……って書き出しや」
「自分のキノコ観察し続ける怪しいおっさんに需要ある世界線どこにあんねん!!?」
アラタは机に突っ伏した。
「やってTSものって、だいたい大人の男→女子やん。
せやから逆行ってみたかったんや……ただそれだけなんや……」
ユウマは涙目で笑いながら言った。
「兄貴……
もう二度と笑ったら殺すぞって言うな……
無理や……!」
笑いすぎて腹を押さえながら、それでもユウマの声はどこか優しかった。
流石兄者 2025年11月27日(木) 08:45
推薦にてこちらを小説を知りました。
コメディ作品が好きなのもそうですが、何よりハーメルンで『ハーメルンに小説を投稿する話』を書かれているということに非常に興味をそそられて読ませていただきました。
そして、何というか、非常にカナちゃんに共感を覚えました。
もちろん愉快な兄弟の掛け合いも大好きなのですが、私自身いくつかハーメルンに作品を投稿しているので共感できる場所がいくつもあったのです。
(13行省略されています)
【ユーザー名】 2025年11月27日(木) 22:28
アラタは急に椅子をガタンと鳴らし、上半身をのけぞらせる勢いで叫んだ。
「やっぱそんな感じよな!! いや、俺も小説書いたことないから細かいとこはわからんけど、絶対あんなんなるんよな!!」
ふたりの間の空気がビクッと揺れ、ユウマが慌てて手を伸ばす。
「兄貴、声でかいって」
けれどアラタは聞いていない。
むしろ今こそ語るべき時と言わんばかりに身を乗り出した。
「いや、これだけは声を大にして言わしといてほしい。
自分で小説書いて投稿するって、多分めっっちゃ怖いねん!
せやから俺はな、どんな小説でも、とりあえずがんばったんやなって思うことにしとんねん!」
熱すぎる兄に、ユウマは引きつった笑いを浮かべた。
「……お、おう。なんかすごい信念みたいなん出てきたな……」
アラタは鼻息荒くテーブルをドンッと叩いた。
「てかやな、それ考えたら余計に思うんやけど……やっぱカナちゃんめっちゃかわええな!
カナちゃんしか勝たんわ、ほんま!」
ユウマもうなずく。
「まあ、確かにカナちゃんはかわええな」
「やろ!? なのに全然世間で『カナちゃんかわええ』って話聞かんねん。
みんな見る目なさすぎるやろ……!」
ユウマはそっと小声でつぶやいた。
「……バ美肉(ボソっ)」
アラタの耳がピクッと動く。
「今なんか言うたか?」
「……いえ、なんも言ってません」
「よし。ほんでな、なんやろな……やっぱ美少女やないとあかんのか?
とりあえず美少女ってタグに書けばええんか?
いやでも、見てほしいのは見た目やないねん」
ユウマはあきれ顔で肩を落とす。
「兄貴、メタい話やめろって言うたの兄貴やぞ……」
tamahonoka 2025年11月27日(木) 08:41
投稿お疲れ様です
年末に実質二つの小説を同時連載してる状態ですし,結構労力かかってそうですからね,更新の件了解しました。
本作のバクマンのような作品作りそのものを題材にする作品は実情とか見えて妙に面白いと感じます(ハーメルンの色バーは評価者5名の評価が必要,トロープとテンプレ,スコッパー)
特に評価についてはお気に入りに入れれば良いと思っていたので今後は面白いと感じたものはどんどん評価しようと思いました。早速入れてきます。
前作の一歯分の人生より読ませてもらっていますが,毎回感想欄に登場人物が答えてくれるのも好きです。
【ユーザー名】 2025年11月27日(木) 22:11
ユウマはスマホ画面をスクロールしながら、ぽつりとつぶやいた。
「兄貴、そのさっき言っとった小説……バクマンみたいな感じなん?」
アラタは腕を組みうなった。
「まあ、似てへんことも……いや、意識しとるんか? いやでもさすがにな……これでバクマンはおこがましいわ」
それでもどこか嬉しそうで、のどの奥で笑いをこらえている。
「てか作者が活動報告で書いとってん。その小説思いついたきっかけは、アマプラで観たアニメらしいわ」
「え、何観たん?」
「……なんか、1話無料やったからって理由で、まず『君に届け』観たらしい」
「いや、古ない? まあ有名っちゃ有名やけど」
ユウマが笑うと、アラタは肩をすくめた。
「せやけど1話しか観れんかって困っとったらしいねん。そしたらな、アマプラのおすすめ欄に別の少女漫画原作のアニメが出てきたんやって」
「なんてやつ?」
「『月刊少女野崎くん』ってやつ、知っとる?」
「……今調べたけど、これ少女漫画ちゃうで。ガンガンや」
アラタは目を丸くした。
「え、そうなん!? 作者、それ観て少女漫画バリおもろいやん!って思って書いたんが、そのネトスト兄弟の話らしい」
「……いや、でも、その参考にして作ったんがその話なん? その方がおこがましいやろが!?」
「……野崎くんの方も、アマプラやと1話しか観れへんかったらしい」
「……ああ、そういう系か」
「せや……そこ突っ込んだらあかんやつや……」
ふたりの間に微妙な沈黙が落ちる。
やがてユウマが画面をタップして、何かに気づいた声をあげた。
「兄貴、前作? の話もあるやん」
「せやねん。しかもこの人な、その前作の方で、多分かなり初期から投票してくれとった読者さんなんよ」
「へぇ〜。で、その前作……やっぱおもろいん?」
アラタは、急に気まずそうに視線をそらした。
「いや……ほんまにな……こっちは正直、どの層に一番刺さっとるんか、ようわからん」
「そんな感じなん?」
「うん。作者も喜んどるとは思うねんけど……同じくらい困惑もしとるやろな」
「不思議やなあ」
「……まあ、これもネット小説あるあるやな」
アラタはスマホを見下ろしたまま、なんとも言えん顔で笑った。
デイニィ 2025年11月27日(木) 00:12
乱歩からこの爽やかな少女漫画展開が生まれるのか…(困惑)
乱歩…少年探偵団…美少年…女装…閃いた!
【ユーザー名】 2025年11月27日(木) 21:48
アラタは、そわそわと落ち着かない様子で周りを見渡した。
首だけ左右に動かして、まるでスパイのように確認する。
ちらっ……ちらっ……。
誰もいないのを確認すると、アラタ小声でささやいた。
「……あかん、あかんで。しーや、しー。声デカいって」
幸い、聞き耳を立てているやつもいない。
アラタはさらに声を落とした。
「でもな……いや、わかんねん。小林くん……あれ、えっちやんな。めっちゃ、えっちやんな」
アラタは続けた。
声量は小さいのに、テンションだけは妙に高い。
「図書室に置いといたらアカン種類のえっちさやで。あれは……絶対あかんやつや……」
そのくせ最後にまた念を押す。
「でも、しーや。ぜっっったい誰にも言うなよ。な? ほんま頼むで」
夜市よい 2025年11月26日(水) 21:43
上げて下げてから三話目で上げるというお話があったものの、
このカレーうどんからどうやって上げてくるか正直訝しんでいたのですが
めっちゃ上げてきましたね。王道ながらこの展開は普通に読みたい。
そして12話はまた新たなメタ路線開拓√かなと思いつつ、
(10行省略されています)
【ユーザー名】 2025年11月26日(水) 23:34
アラタは椅子にもたれながら、スマホ片手にニヤニヤしていた。
「へへへ……言うたやろ、上がってくる言うたやろ!!
——て、こっから先は秘密やけどな。俺、このままやとほんまに12話でしゃべること無くなんねん」
ユウマが半眼になる。
「いやもう、現時点でだいぶポロポロ漏れとる気するけどな」
「……まあ、否定はせんけども」
アラタは咳払いして、ユウマへスマホを向けた。
「ほれ見てみ。これがさっき言うた小説に推薦まで書いてくれた読者さんや。
この人、細かいネタにもちゃんと気づいてくれるんよ。めっちゃ読み込んでくれとるやろ?」
「おお……ほんまや。
てか、この人も書いとるけど……その小説、メタ路線?っちゅうのに入ったん?」
アラタは渋い顔で唸る。
「う〜ん……ごっつ好意的に見れば、体張ってネット小説あるあるの実演しとる、って言えんこともない……
いや、やっぱ無理やな。自分の作品でやんなや、って思うわ」
「じゃあ普通に見たら?」
「普通に見れば、休載せなあかんようになって、しゃあなしでネタにしたんやろな。
ほんま、調子ええヤツやで」
ユウマが兄のスマホ画面をスクロールしながら言う。
「……てか兄貴、その小説、兄弟がネトストする話って言うてたやん?」
「…………まあ、な」
「でもこの推薦の人、
競馬の話がおもろかったって言うとるで。
兄弟パート、全然ウケてへんのちゃう?」
「…………まあ、な」
アラタの声は豆粒みたいに小さかった。
ユウマはさらに画面を見て目を丸くした。
「あ、兄貴。これ作者の過去作あるやん。そっちは完結しとるん?」
「おう。短いけど、一応完結しとるで」
「じゃなんで今回のは完結いかんかったんやろな〜」
アラタは指で机をとんとん叩きながら答える。
「……多分な。最初はそんな長編にするつもりなかったんやと思うねん。
ある程度ストック持って勢いで投稿して、
でも書いとるうちにおもろなってもうて……
『うわもっと書きたい!』ってなった頃には、時間が足らんようになったんやろ。
無計画の極みや」
「ありそうやなそれ。
で、過去作ってどんな話なん?」
「うーん……『クソゲー作る男の話』とか」
「え、それおもろいん?」
アラタは妙に言いにくそうに顔をゆがめる。
「いや……俺の口からは、なんとも……
おもろいと感じる人にはおもろい、んかな……
でな、不思議と感想欄では誰も触れてへんねんけど、
メタ視点で見たら多分『あ……』ってなるポイントがあってな。
そこは刺さる人には刺さる、かもしれん」
「なんやその、味薄そうで濃そうで判断つかん紹介」
「……せやな。投稿時期見ても、多分それ以前は習作なんやろ。
『逆になんでこれ書こう思ったん!?』みたいなラインナップしとるし」
ユウマは肩をすくめながら笑う。
「まあでもええな。ハーメルンってほんま自由やし、
もっとみんな気楽に変な話書いてくれたらええのにな」
「せやな」
アラタは伸びをしながらスマホを置いた。
「……ほな俺、明日からまた仕事やし寝るわ」
「おう、がんばりや」
「おう、また明日〜」