タイトル激しくて恐ろしい怨念を背負う死霊となった前世小説ID148526
原作その他 / ホラー作者南 秀憲
あらすじこの作品は、小説家になろう、エブリスタ、カクヨム にも投稿している。 

座敷牢には二十人の子供達の死体と、どす黒い血の海が広がっていた。その光景は、まさに地獄絵図だった。
 ゴボゴボと口から血を出し続けている子供。喉を突かれて、いまだに動き回って、寸前に死を迎えているのにもかかわらず、鮮血をあちこちにまき散らしている子供。
 死の饗宴が始まった最初の頃に、村正でけさがけされて、既に死亡している子供。
 腹を斬られ、体の内部にある臓物≪ぞうもつ≫を飛び出させ、血の海の中で死んでいる子供。
 スパッと首をはねられていたが、いまだに、胴体から鮮血を噴き出させている子供。
 両目をえぐられ、自分が出した血の中で暴れまわった痕跡があり、眼窩をむき出しにして亡くなっている子供……など、悲惨な死に方をした子供達は、まるで、鮮血の海で溺れたかのような姿だった。
 殿は悪魔その者だ。いや、邪悪な魔王のような存在だ、と言えるだろう。
 私の全身の毛が逆立ち、激甚な恐怖心と殿への嫌悪感とで、震えは止まらなかったのだった。
 殿の顔が醜く歪んで、般若≪はんにゃ≫のような恐ろしい顔になり、嫌悪感を辺りに振りまいて、ワハハハ、ワハハハ、ワハハハ、ワハハハ……と、長い間、笑っていたのだ。   
 その後、家臣に命じ、屋敷内の庭を深く掘って子供達の遺体を埋めさせた。遺体をかぶせた土に、四寸位の桜の苗木を四本植えさせたのだ。勿論、家臣達には緘口令≪かんこうれい≫をしいた。
 一部始終を見届け恐怖に震えていたが、何とか恐怖心を押さえて、私は、嫁いで初めて殿をいさめた。その時、嫌な予感が脳裏を走った。
 その予感は的中したのだ。
殿は、いきなり小刀で私の口を切り裂き、屋敷内に昔からあった古井戸に放り込んだ。上部にフタをされたので、井戸の中は真っ暗な闇になった。
 私は、井戸の壁面を爪で引っかいて、何度も何度も登ろうと試みた。爪が剥がれ、血だらけになっても登ろうとしたが、とうとう冷たい井戸の底に沈んでしまった。多分、私の力が尽きてしまって、絶命したのだろう。
 何刻経た時だろうか? 肉体から、怨念でいっぱいに膨らんだ意識だけが、抜け出るのを感じた瞬間、私の体はまるで風船のように軽くなった。そう思った刹那、私は、フワ、フワ、フワ、フワ……と上昇し、何の苦もなく井戸のフタの間をすり抜けたのだ。
タグ幽霊 殺害 怨霊 ホラー 怪談 村正 井戸 怨念 恐ろしい
必須タグ残酷な描写
掲載開始2018年02月18日(日) 16:00話数短編 1話UA250
最新投稿2018年02月18日(日) 16:00しおり1件お気に入り0件
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