師匠みたいになりたいので防御力に殆ど振りたいと思います。【完結】 (兎秤)
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ロータスのスキル、装備、仲間

◤◢◤◢注意◤◢◤◢
これは、作者の覚え書きようです。

本編は次の話からです。


〈スキル〉

【絶対防御】

VITが2倍になる。

STR、AGI、INTのステータス上昇必要ポイントが3倍になる。

 

大物喰らい(ジャイアントキリング)

HP、MP以外のステータスののうち4つ以上、相手よりも低い時にHP、MP以外のステータスが2倍

 

【瞑想】

十秒で最大HPの1%HPを回復する。

効果持続時間は十分。

消費MPなし。

 

【挑発】

モンスターの注意を一点に引き寄せる。

 

【シールドアタック】

盾で攻撃する。

威力はSTR依存。

ノックバック効果小。

 

【大盾の心得Ⅹ】

相手の攻撃を10%カットする。

 

【体捌き】

相手の攻撃を1%カットする。

 

【攻撃逸らし】

相手の攻撃を1%カットする。

 

【天邪鬼】

天邪鬼の力を思うがままに使える。

天稚彦(アメノワカヒコ)

遠距離攻撃を全て無効化する。

近距離攻撃のダメージ量が2.5倍になる。

天探女(アメノサグメ)

自身を中心とした半径50m以内に存在する、指定した対象の位置を知ることができる。

【御礼参り】

10m以内の敵から現在のHPの10%を奪う。

【反転世界】

相手の視界を上下か左右を反転させた状態にする。

【悪鬼羅刹】

攻撃を2.5倍にしてそのまま返す。

1日3回まで使用可能。

 

【HP強化小】

HPを+30する。

 

【MP強化小】

MPを+30する。

 

【MPカット小】

MP消費を少し減らす。

 

【MP回復速度強化小】

MPの回復速度を少し上げる。

 

【光魔法Ⅱ】

光魔法が使える。

【ヒール】

MPを消費してHPを回復させる。

 

砂漠の王(ファラオ)

MPを消費して使用者の半径15mを砂漠にする。

砂漠の砂に触れている敵のAGIを25%下げる。

 

【フォートレス】

VITが1.5倍。

 

【カバー】

隣にいるパーティーメンバーを攻撃からかばう。

発動時VIT値10%増加。

 

【カバームーブⅩ】

AGI値を無視して半径15メートル以内にいるパーティーメンバーの元へ移動できる。

使用後三十秒間被ダメージ2倍。

使用可能回数10回。

使用可能回数は1時間毎に回復する。

 

【不屈の守護者】

1日に1度だけどんな攻撃もHP1で耐えられる。

 

【十字架の祈り】

初めに最大HPの10%のHPを失う。

エリア内の味方全員が1時間の間、毎分最大HPの3%回復し続ける。

使用者はデバフを受けない。

 

【極悪非道】

相手の攻撃をわざと受ける度にVIT +1。

効果はスキル発動から一日の間。

上限は+25

 

【吸血鬼】

吸血鬼の力を自由に使うことが出来る。

吸血蝙蝠(ドレインバット)

30体の蝙蝠を召喚し操ることが出来る。

蝙蝠が相手に触れるとHPを1吸収する。

【霧化】

靄になって姿を隠すことが出来る。

この時、攻撃を受ける事もする事も出来ない。

持続時間は1分間。

インターバルは1時間。

【ーー】

【真祖】

HPが1000になりSTR、AGI、INTが+‪50される。

この時、装備の効果は全て外れる。

HPが全て無くなっても変身する前の状態に戻る。

この時の攻撃は全てHPドレインとなる。

飛行を可能とする。

水と光属性の被ダメージが10%上昇する。

日光に当たると5分でHPが-1する。

 

【カウンター】

直前に受けたダメージを、攻撃に乗せて返す。

 

【クイックチェンジ】

登録している武器と、今持っている武器を入れ替える。

 

【悪食】

あらゆる者を飲み込み糧に変える力。

魔法さえ喰い荒らし自分のMPに変換することが出来る。

容量オーバーの魔力は魔力結晶として体内に蓄えられる。

 

【鬼魂】

HPが1000になりSTR、AGI、VITが+‪50され、INTが+25される。

装備の効果は全て外れ、代わりの装備を5つから選ぶ。

【鬼魂:赤】

赤色の着物と赤色の金棒の装備の鬼人になる。

 【貪欲(とんよく)

 全てのステータスが10上がる

【鬼魂:青】

青色の着物と青色の刺股の装備の鬼人になる。

 【瞋恚(しんに)

 攻撃を受ける度にSTRが最大50まで上昇する。

【鬼魂:黄】

黄色の着物と黄色の両刃鋸の装備の鬼人になる。

 【掉挙悪作(じょうこおさ)

 相手のスキルを1つ封じる。

【鬼魂:緑】

緑色の着物と緑色の薙刀の装備の鬼人になる。

 【惛沈睡眠(こんちんすいみん)

 攻撃を与えた相手を20%の確率で眠らせる。

【鬼魂:黒】

黒色の着物と黒色の手斧の装備の鬼人になる。

 【()

 1度に1体まで、偽物を作り出すことが出来る。

 インターバルは偽物が消えてから10分。

 

HPが全て無くなっても変身する前の状態に戻る。

1日1回。

【鬼火】

MPを消費して火を放つ。

着火した場所で燃え続ける。

任意で消すか、30分経たないと消えない。

火がついている間は毎分ダメージを与え続ける。

 

【雪化粧】

MPを消費してVITを+50する。

ダメージを受ける度に+された分が-5される。

クールタイムは10分。

 

【百鬼夜行Ⅹ】

一分間赤鬼、青鬼を呼び出す。

鬼のステータスはスキルレベルに依存。

その間使用者が持つスキル全ては【封印】状態になる。

装備のスキルは【封印】されない。

 

【誘惑の芳香】

香りを漂わせてモンスターをおびき寄せる。

 

【伸縮蔦】

伸縮自在の蔦を2本生やすことができる。

 

【鬼神】

30秒間、視覚情報と聴覚情報が遮断されるが、無敵状態になり攻撃やデバフの類が一切効かなくなる。その間、STR、AGI、VITが+‪(本人のレベル×100)される。

この時、装備の効果は全て外れ、他のスキルは【封印】状態になる。

1日1回。

 

【餓者髑髏】

10分間、背後に巨大な人骨の上半身を召喚する。

使用中、使用者は【飢餓】状態になる。

骸骨は自動で攻撃をし、攻撃力は使用者のSTRに依存する。

骸骨が触れた相手に【飢餓】を付与し、HPを奪う。

クールタイム10分間。

【飢餓】

STR、INTが20%低下する。

10分間ごとに1%さらに低下していく。

何か食べると治る。

 

【感染Ⅹ】

10m以内の全ての相手と自分のデバフを共有する。

 

【八部鬼衆】

【百鬼夜行】の強化スキル。

鬼の数を8体に増やし、それぞれがスキルを1つ持つ。

使用者はその場から動けなくなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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〈装備〉

《黒鬼装備》━━━━━━━━━━━━━━━

 

『黒鬼の角』

【VIT +15】【HP +200】

【破壊不可】

この装備は破壊されることは無い。

【黒鬼の証】

自分自身のスキル以外で与えられるデバフをバフにバフをデバフに変える。

 

『邪鬼の盾』

【VIT +20+α】

【破損成長】

この装備は傷つけば傷つくだけより強力になって元の形状に戻る。

修復は瞬時に行われるため破損時の数値上の影響は無い。

【歪な悪戯】

物理攻撃を受けた際に最大HPの1%のHPを、魔法攻撃を受けた際に最大MPの1%のMPを相手から奪う。

 

『疫鬼の鎧』

【VIT +25+‪α‬】

【破損成長】

この装備は傷つけば傷つくだけより強力になって元の形状に戻る。

修復は瞬時に行われるため破損時の数値上の影響は無い。

【疫病】

物理攻撃を受けた時、又は物理攻撃をした時にランダムで自分と相手にデバフを付与する。

デバフは一つの〈疫病〉として集約される。

 

『刹鬼の小刀』

【VIT +15+‪α‬】

【破損成長】

この装備は傷つけば傷つくだけより強力になって元の形状に戻る。

修復は瞬時に行われるため破損時の数値上の影響は無い。

【身喰い】

攻撃した際、与えたダメージ量の5%を自身のHPを回復する。

 

《修道女装備》━━━━━━━━━━━━━━━

 

『聖職者のウィンプル・Ⅸ』

【HP +200】

 

『聖職者の宝盾・Ⅹ』

【HP +350】

 

『聖職者の宝刀・Ⅶ』

【HP +150】 

 

『聖職者の礼服・Ⅷ』

【HP +350】

 

《死神装備》━━━━━━━━━━━━━━━

 

『隠者のローブ』

【神出鬼没】

姿を20秒間完全に消すことが出来る。

クールタイムは1分間。

【変幻自在】

ステータスの数値を一時的に2つ移動させることが出来る。

5分経つか、任意で元に戻る。

クールタイムは元に戻ってから3分間。

 

『死神の鎌』

【死神の仕事】

この武器ではSTRによって上昇するダメージは与えられない。

この武器で攻撃した場合、相手の最大HPと最大MPの3%を奪う。

相手のHPが50%以下の場合に20%の確率で即死攻撃とする。

 

『韋駄天ブーツ』

【AGI +300】

【韋駄天足】

MPを1を消費し1分間AGIを1.5倍にする。

 

《他装飾品》━━━━━━━━━━━━━━━

 

『クイックリング』

【AGI+10】

 

『パワーリング』

【STR+10】

 

『命の指輪』

【HP+100】

 

『賢き者の腕輪』

【INT+20】

 

『銀の十字架』

【HP+10】

【十字架の加護】

回復系統(吸収も含む)のスキルの回復率を1.2倍にする。

 

『鬼神札』

【STR +50】

【VIT +50】

【AGI +50】

 

『死霊術者の腕輪』

【死霊術】

MPと『スケルトンの骨』を消費して、スケルトンを合計5体召喚できる。

『スケルトンの骨』の消費量によりスケルトンの能力が上昇する。

『スケルトンの骨』を使い、損傷を回復することが出来る。

召喚したスケルトンは10体まで、保存しておくことが可能。

召喚したスケルトンに装備をつけることは可能で、スケルトンが破壊された時に装備は全てアイテムボックスに戻る。

他のモンスターの素材と『スケルトンの骨』を合わせて、モンスターとして召喚することが可能。対象となるモンスターが大きいほど必要な『スケルトンの骨』の数と強化に必要な『スケルトンの骨』の数が上昇する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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〈仲間〉

《テイム》━━━━━━━━━━━━━━━

 

〈カグヤ〉

【白兎の癒し湯】

HPを最大HPの3分の1回復させる。

 

【白兎の清め湯】

デバフを全て解除する。

 

【火鼠の皮衣】

火属性によるダメージを無効化する。

 

【蓬莱の玉の枝】

7つのバフがランダムで付与される。

使用中、倒した敵の数に応じてバフが強化される。

 

【燕の子安貝】

アイテムやお金のドロップ率と量を上昇させる。

 

【仏の御岩の鉢】

発動すると時間経過で少量のアイテムをランダムで獲得出来る。

一定量貯まるとそれ以上は貯まらなくなる。

 

【龍の首の珠】

全ステータスを1.5倍に上昇させる。

 

【月夜の姫】

周りを満月の夜に変える。

 

《死霊術》━━━━━━━━━━━━━━━

 

〈スケルトンナイト〉×5

〈スケルトンメイジ〉×3

 

 



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防御特化憧れと勘違い

 アニメに触発されて書きました!



 NewWorld Onlineの第一回のイベント。そこで私は彼女を見た。

 漆黒の鎧に身を包み、鎧と同じ色の大盾を携えた少女の蹂躙を。仕掛けられる攻撃はことごとく弾かれ、次々に毒で出来た3つ首の竜に呑まれていった。

 

 そんな、彼女を見て私は思った。

 

 大盾のVITの極振りってあんなに強いんですね・・・・・よし、新しいアカウントを作りましょう!!

 

 そこからの行動は早かった。まず、持っている全ての物を後で使えそうなものを残して全て売り払い、そのお金でHPポーションを大量に購入した。それを、フレンドに預けて1度ログアウトし新しいアカウントの作成を始めたのだった。

 

「名前はロータスっと」

 

 ロータス。これは昔から使っているプレイヤーネームで、本名の(れん)からきている。(れん)、つまり(ハス)を英語にするとロータスとなるのだ。

 

「初期装備は師匠と同じ大盾と短刀にしましょう」

 

 蓮、ここではロータスはメイプルの事を師匠と呼ぶ事に決めたのだ。もちろん、本人非公認である。そもそも、2人はゲーム内であったことすらないのだ。

 

「ステータスポイントですか・・・・・多分師匠はVITの極振りでしょうけど、同じというのも・・・・・」

 

 少し悩んだ末、ロータスは決心しステータスポイントを振り分けた。

 

 

ロータス

 

Lv1

HP 140/140

MP 112/112

 

【STR 0〈+9〉】

【VIT 90〈+28〉】

【AGI 0】

【DEX 0】

【INT 0】

 

装備

頭 【空欄】

体 【空欄】

右手 【初心者の短刀】

左手 【初心者の大盾】

足 【空欄】

靴 【空欄】

装飾品 【空欄】

【空欄】

【空欄】

 

スキル

なし

 

 

「よし、こんな感じでいいでしょう。師匠は完全にVITで受けている感じでしたが、私はバフやデバフでサポートをしていきましょう。まずは、掲示板であった師匠の行動を真似して見ましょう」

 

 こうして、後に『2代目メイプル』やら色々と呼ばれる少女のアカウントが完成したのだった。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

【NWO】俺のフレンドがメイプルちゃんに憧れてアカウントを作り直したんだが

 

1名前:名無しの大盾使い

イベント終えて戻ってみたらフレンドのアカウントが大盾になってた

どうすればいい?

 

2名前:名無しの槍使い

その子って女の子?

 

3名前:名無しの弓使い

流石にメイプルちゃん見たいにはならないと思うが・・・・・

 

4名前:名無しの大盾使い

女の子

 

俺もそう思いたい

 

5名前:名無しの大剣使い

多分、俺その子見たわ

兎からの攻撃を盾を置いてずっと受けてた

 

6名前:名無しの弓使い

既に行動が謎ww

 

7名前:名無しの大盾使い

でも、メイプルちゃんも同じことをしていたような・・・・・

あっちは、兎と戯れていたって話だけど・・・・・

 

8名前:名無しの大剣使い

・・・・・

 

9名前:名無しの弓使い

・・・・・

 

10名前:名無しの槍使い

・・・・・

 

11名前:名無しの大盾使い

まぁ、そんなに簡単にメイプルちゃんみたいなのが量産されるわけないしな

 

12名前:名無しの槍使い

おう、そうだな(便乗)

 

13名前:名無しの弓使い

それフラグ

 

14名前:名無しの大剣使い

おい黙れ!バカ!

 

 

 




MPって1ポイントでどれだけ上がるか知っている人います?
HPは書いてあるの見たんですけど、MPは見つからないんですよね・・・・・あれ?HPも何話に書いてあったか分からなくなった!?

とりあえずHPは1ポイントで20、MPは1ポイントで10ということにしています

⬆(解決済み)
HPもMPも1ポイントで20という情報を頂きました。


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防御特化憧れと鬼退治

 メイプルちゃんって可愛いですよね!でも、私はミィさん派です。


 ロータスは掲示板にあったメイプルの真似をし、幾つかスキルを獲得していた。

 

「えっと、今のステータスはこんな感じですね」

 

ロータス

 

Lv10

HP 140/140

MP 112/112

 

【STR 0〈+9〉】

【VIT 120〈+40〉】

【AGI 0〈+ 5〉】

【DEX 0】

【INT 0】

 

装備

頭 【空欄】

体 【レザーアーマー】

右手 【ショートソード】

左手 【アイアンシールド】

足 【空欄】

靴 【レザーブーツ】

装飾品 【空欄】

【空欄】

【空欄】

 

スキル

【絶対防御】【毒耐性中】【大物喰らい(ジャイアントキリング)

【瞑想】【挑発】【シールドアタック】

【大盾の心得V】【体捌き】【攻撃逸らし】

 

 

 獲得したステータスポイントは全てVITにつぎ込んでいる。実はロータスは、最初の方は後でSTRとAGIにも少しは振ろうとしていたが【絶対防御】の特性で振るのに3倍かかるようになってしまった為、振れていないのだ。結局そちらは、武器や装備で少し上げようと考えているのだった。

 STRとAGIを上げようとしていた理由は、0だとどれだけバフをかけようが変わらないからである。『0は何倍しても0』後にメイプルが言うであろう考えをプラスではなくマイナスの意味で捉えていたのだった。

 補足だが装備品は前のアカウントの物である。

 

「しかし、師匠の行動はわかる分には真似しきってしまいました。誰かわかる人は・・・・・あっ、あれは!」

 

 ロータスはある人を見つけて走り出す。走り出すとは言ってもAGIの合計が5である為、物凄く遅い。メイプルよりは多少早いが、それでも他のプレイヤーに比べれば亀の進行程のスピードだ。

 

「クロムさん!」

「うん?ロータスか。どうした?」

 

 ロータスが声をかけたのは第一回のイベント9位のクロムだった。2人はアカウントを作り替える前からのフレンドである。

 

「ししょ・・・・・メイプルさんについて聞きたくて」

「メイプルについて?」

「はい、どこかに行ったとか何をしてたとか情報はありませんか?」

「そう言えば、【毒竜の迷宮】に行ってたような・・・・・」

「【毒竜の迷宮】ですね?分かりました、行ってきます」

「お、おう、頑張ってな」

 

 ロータスはゆっくりと【毒竜の迷宮】を目指して歩きだした。そして、そこそこの時間をかけて【毒竜の迷宮】にたどり着くのだった。

 

「よし、行きましょうか」

 

 そう、意気込みロータスは【毒竜の迷宮】を進んでいく。【毒耐性中】のおかげでか、はたまたプレイヤースキルが高いのか順調に【毒竜の迷宮】攻略して行っていた。

 しかし、ここで変化が起きた。このまま、ボスモンスターのヒドラまで行くかと考えている所で壁に手を付いた瞬間、ガコッと隠しスイッチが押されて隠し通路が現れたのだ。

 

「こんな所に隠し通路?面白そうだし行ってみましょうか」

 

 隠し通路を進んで行くと大きな扉があり、見た感じは完全にボス部屋の扉だ。

 

「・・・・・ヒドラのボス部屋でしょうか?しかし、道を外れて来ましたし・・・・・もしかして、裏ボス部屋?」

 

 裏ボスではなく、本当はそこは隠しダンジョンのボス部屋だった。解放条件はキャラを作り直した上でパーティを組まずにレベルを上げ続けていて、1度も死んでいないというものだ。

 ダンジョン名は【捻くれ鬼の隠れ場】という名前でボスモンスター以外に何も出ない、ボス部屋までも物凄く短い、ダンジョンと呼べるか微妙なダンジョンだった。

 そんなことは知らないロータスは、期待を胸に力強く扉を開けて中へ入る。ロータスが中へ入りきると扉は勝手に閉まり開かなくなった。ボス部屋の仕様なので今更驚くことは無いがロータスはそのボスモンスターを見たことで驚くことになった。

 

「鬼?」

 

 そう、鬼である。この層、つまり第一層では未だ発見されていないタイプのモンスターだ。

 

「ぐぉぉおおおおお!!」

「なっ!?ちょっと!」

 

 驚いていたロータスを無視して鬼は一気に突っ込んで来て攻撃をしてきた。AGI合計5に躱す能力はあるはずなく鬼の攻撃は直撃する。しかし、VITは元と装備、そしてスキルのおかげでバカみたいに高いのでしっかりと受け止める事が出来た。この時のVITは、実は同じレベルの時のメイプルよりも高いのだが、それをロータスが知ることは永遠にないだろう。

 

「やはり、師匠は間違って無かったですね。【シールドアタック】」

 

 スキル【シールドアタック】を使い反撃をすると鬼のHPは雀の涙程減少した。それに味をしめたロータスは、鬼の攻撃を受けては【シールドアタック】をするを続けたのだった。

 そんな、攻撃を続けて鬼のHPが半分を切ったところだった。鬼の後ろに鳥居が建ち、足元に五芒星が広がった。魔法が飛んでくるかと身構えたロータスだったが、そんなことはなくボスも変化した所はパッと見ただけではない。

 

「私の方にはデバフもついてない・・・・・って、なっ!?HPが18も減ってます!?なぜ!?」

 

 先程の技は、エリア内に居る敵から最大HPを20%奪い回復する技だったのだが、ロータスの最大HP量は140で、その20%はたった18である。ボスのHP量と比べれば雀の涙なのでボスが回復したのは殆ど分からなかったのだ。

 運営もかなりの高レベルのソロプレイヤーの攻略を予想していたのだ、まさかボスモンスター相手に低レベルで来るなんて考えていなかったのだろう。

 

「もしかして、確定でHPを少量減らす魔法だったという事でしょうか?」

 

 そんな、盛大な勘違いをしながらも先程と変わらず防御と【シールドアタック】を繰り返し、確実にダメージを与えていった。

 その途中に何度かHPドレインをされたり、ボス自体の攻撃力が上がったりした為、何度もHPが減らされたが、そのたびHPポーションで回復をしていった。

 そして、初めてロータスのHPが5を切った時だった。

 

「そろそろ、回復しないといけませんね」

 

 ロータスは慣れた操作でストレージからHPポーションを取り出し使おうとする。しかし、鬼は潔く待ってくれることは無くチャンスとばかりに攻撃してくる。

 

「なっ!」

 

 ロータスは慌てていたせいか、びっくりしたせいか、うっかりHPポーションを鬼に向かって投げつけてしまった。普通なら回復するアイテム、しかし鬼のHPは一気に減っていった。

 

「HPポーションって固定ダメージありましたっけ?というか、私の【シールドアタック】よりもダメージが大きいとは・・・・・」

 

 実はこれは、この鬼だけの特徴のせいだった。このボス鬼はデバフをバフにバフをデバフに変化させるという特性を持っていたのだ。仮にメイプルが【毒竜(ヒドラ)】を使った場合、物凄い勢いで回復するだろう。

 ロータスはHPポーションが砕けることにより発生する固定ダメージと勘違いしたまま、鬼に向かってHPポーションを投げ続けた。幸いな事にHPポーションは最初買い込んだ為、かなりの量あるのだ。

 

 そして、数分後。鬼は静かに倒れ、宝箱を残して消えたのだった。

 

「よし!鬼退治終了です!!」

 

 ロータスは宝箱に近づきワクワクしながらその箱を開ける。

 

「おぉ!!」

 

 宝箱の中には4つの装備が入っていた。鬼の角のように見える2本角の頭装備、所々に鬼の顔が付いた和風の甲冑、禍々しい鬼の顔の大盾、そして柄から刃まで真っ黒な小刀だった。

 

「師匠とは違いますが、これはこれでいいですね」

 

 ロータスは興奮したまま1つづつ説明文を読んでいく。

 

【ユニークシリーズ】

単独でかつボスを初回戦闘で撃破しダンジョンを攻略した者に贈られる攻略者だけの為の唯一無二の装備。

一ダンジョンに一つきり。

取得した者はこの装備を譲渡出来ない。

 

『黒鬼の角』

【VIT +15】【HP +200】

【破壊不可】

【黒鬼の証】

 

『邪鬼の盾』

【VIT +20】

【破損成長】

【歪な悪戯】

 

『疫鬼の鎧』

【VIT +25】

【破損成長】

【疫病】

 

『刹鬼の小刀』

【VIT +15】

【破損成長】

【身喰い】

 

 

「スキルも確認してみましょう」

 

【破損成長】

この装備は傷つけば傷つくだけより強力になって元の形状に戻る。修復は瞬時に行われるため破損時の数値上の影響は無い。

 

【黒鬼の証】

自分自身のスキル以外で与えられるデバフをバフにバフをデバフに変える。

 

【歪な悪戯】

物理攻撃を受けた際に最大HPの1%のHPを、魔法攻撃を受けた際に最大MPの1%のMPを相手から奪う。

 

【疫病】

物理攻撃を受けた時、又は物理攻撃をした時にランダムで自分と相手にデバフを付与する。デバフは一つの〈疫病〉として集約される。

 

【身喰い】

攻撃した際、与えたダメージ量の5%を自身のHPを回復する。

 

 

「これは・・・・・」

 

 ロータスはスキルの強さに息を飲む。メイプルと違ってロータスはちゃんとした(・・・・・・)プレイヤーだ。この装備が異常だというのはよくわかったのだ。しかし、その驚きもメイプルの畏怖の念となるのだった。

 

「師匠はここまで見越してやっていたのでしょうか。やはり、凄いですね・・・・・」

 

 別にそんなことは無い。メイプルはただHPポーションで回復して毒をゴリ押し、【毒無効】を獲得して毒竜(ヒドラ)をむしゃむしゃしただけである。

 

「私も負けないようにしませんと。さて、鬼と毒竜(ヒドラ)の周回と行きましょう」

 

 その後、【毒竜の迷宮】で毒竜(ヒドラ)、【捻くれ鬼の隠れ場】で天邪鬼の悲鳴が響き渡ったのだった。

 

━━━━━━━━━━━━━━━

【NWO】俺のフレンドがメイプルちゃんに憧れてアカウントを作り直したんだが

 

35名前:名無しの大盾使い

この子、メイプルちゃんが何していたかを俺に聞いてきて【毒竜の迷宮】に行った話をしたら、【毒竜の迷宮】に本当に行って鬼になって帰ってきた

 

36名前:名無しの槍使い

ふぁ!?

 

37名前:名無しの大剣使い

この短時間で何があった!?

 

38名前:名無しの魔法使い

これはメイプルちゃん臭がする

 

39名前:名無しの弓使い

なんかエロい

 

40名前:名無しの大剣使い

黙れ

 

41名前:名無しの槍使い

メイプルちゃんのことを聞く←まだわかる

【毒竜の迷宮】に行く←まだわかる

鬼になって帰ってくる←ふぁ!?

 

42名前:名無しの大剣使い

確認だが、鬼のような形相で帰ってきただけってことは無いよな?

 

43名前:名無しの大盾使い

いや、和風の甲冑姿で頭に角が付いてた

聞いたところ、装備品らしい

 

44名前:名無しの魔法使い

これ、本当にメイプルちゃん化してない?

 

45名前:名無しの大剣使い

やめろ!そんな怖いこと言うんじゃねぇ!

 

46名前:名無しの大盾使い

まぁ、これからも随時報告してくわ

 

47名前:名無しの弓使い

頼んだ

 

48名前:名無しの魔法使い

よろしく

 

49名前:名無しの大剣使い

メイプルちゃんについても忘れずにな

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

「おい!天邪鬼がやられたぞ!」

「天邪鬼?あぁ、あの隠しダンジョンのボスモンスターか」

「それがどうかしたのか?」

「1人に倒されたんだよ!」

「どうせ、またメイプルだろ?」

「いや、違うプレイヤーだ!」

「バカ言うな!メイプル見たいなのがそう現れてたまるか!」

「スキルは!スキルはどうなってる!」

「メイプルにそっくりだ!」

「おい、早くメンテナンスで調整するぞ!これ以上、メイプルみたいなのを増やすな!」

「「「「ラジャー!」」」」

 




ユニークシリーズについて指摘を受けた為、天邪鬼を裏ボスから隠しダンジョン【捻くれ鬼の隠れ場】のボスモンスターという設定に変更しました


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防御特化憧れと初イベント参加

 VRMMOのゲーム早く現実でも出ないかな・・・・・FPSは苦手だけど実際に体動かすなら自信あるんだけどな・・・・・


ロータス

 

Lv20

HP 140/140〈+330〉

MP 112/112〈+30〉

 

【STR 0〈+10〉】

【VIT 150〈+95〉】

【AGI 0〈+10〉】

【DEX 0】

【INT 0】

 

装備

頭 【黒鬼の角】

体 【疫鬼の鎧】

右手 【刹鬼の小刀】

左手 【邪鬼の盾】

足 【疫鬼の鎧】

靴 【疫鬼の鎧】

装飾品 【クイックリング】

【パワーリング】

【命の指輪】

 

スキル

【絶対防御】【大物喰らい(ジャイアントキリング)】【瞑想】

【挑発】【シールドアタック】【大盾の心得V】

【体捌き】【攻撃逸らし】【天邪鬼】

【HP強化小】【MP強化小】【MPカット小】

【MP回復速度強化小】【光魔法Ⅱ】【ヒール】

 

「いい感じに仕上がりました」

 

 ロータスは第二回のイベントに参加するため。スキルの調整などをしていた。

 ここで変わった所の説明をする。【毒耐性中】はあると『黒鬼の角』のスキル【黒鬼の証】の邪魔になるので消した為、既にない。【天邪鬼】は、あのボスモンスターでレベリングをしていたら偶然手に入ったのだ。ロータスとしてはメイプルと同じ【毒竜(ヒドラ)】が欲しかったのだが手に入れることは出来なかった。そもそも、【毒竜(ヒドラ)】獲得には【毒耐性中】の2段階上の【毒無効】の所得が必要であり、ロータスは自分で所得が不可能な状態に持って行ってしまっていたのだ。【毒竜(ヒドラ)】を持っているのがメイプルだけなのでロータスが知り得るはずもないが。

 

「しかし、運営もやってくれましたね。師匠対策で【悪食】に利用制限をかけた上に防御無視の貫通攻撃だなんて」

 

 そんな事を考えているうちにカウントダウンが始まった。ロータスは初めてのイベント参加に心を踊らせつつイベント専用エリアへワープしたのだった。

 

 今回のイベントはコイン集め。イベント専用エリアに散らばるコインを10枚集めるとイベント後にスキルや装備に変えることができるという内容だ。もちろん、エリア内には他のプレイヤーもいて、他のプレイヤーを倒すことでコインを奪うことも出来る。期間はゲーム内時間で1週間、外の時間だと2時間である。ロータスが初めにこれを聞いた時、柄にもなく「かがくのちからってすげー!」と言ってしまったのだった。

 

「さて、早速コインを探しましょうか」

 

 ロータスが初めに転移したのは砂漠だった。辺りを見渡すと目につくのはオワシスらしき湖とピラミッドのような遺跡だった。ロータスは悩むことなくピラミッドのような遺跡に向かう。遺跡の方を選んだ理由は、単にデバフを掛けてきそうなモンスターが多そうだという理由だった。

 

「まだ、誰も来てないようですね」

 

 ロータスは遺跡の中へ入り奥へと進んでいく。すると、途中でミイラのモンスターが現れた。ミイラの攻撃を盾で受けると『邪鬼の盾』のスキル【歪な悪戯】の効果でミイラからHPを奪い取る。さらに、『疫鬼の鎧』のスキル【疫病】の効果によりロータス自身とミイラにデバフがランダムに入った。

 

「速度50%減少ですか・・・・・つまり、AGIが30になるということですね」

 

 そう、『黒鬼の角』の【黒鬼の証】の効果でデバフはバフになった。まぁ、それでもAGI30にしかならないのだが。

 順調にミイラを倒しつつ奥へとロータスは歩みを進めていく。途中、毒の矢が飛んでくるトラップを受けて回復したり、転がる岩に押されて進んだりとメイプル並に変な行動をしながらも最深部までたどり着いた。

 

「トラップは【歪な悪戯】のHPやMP吸収が働かないんですね・・・・・まぁ、吸い取る相手がいませんから当たり前といえば当たり前ですが」

 

 ロータスはこのダンジョンで学んだ事を確認しながらボスの部屋らしき部屋の前で一休みしていた。焦ってもいい事は無い、1週間もあるのだから確実に行こうと考え、早くコインをゲットすることよりもスキルを確認し確実にコインをゲットすることを考えていた。

 確認し直していたのは【歪な悪戯】と【疫病】だ。このふたつの発動条件は攻撃を受けた場合であってダメージを受けたときではない。つまり、敵対するモンスター又はプレイヤーが居ないと発動しないのだ。

 つまり、特殊なダメージのない攻撃トラップばかり受けていたら毒やHP吸収で回復は出来ないのだ。

 

「まぁ、その為に【ヒール】があるんですけど。さてと、確認も終わりましたし・・・・・行きましょうか」

 

 ロータスが石造りの扉を開くと中には大きなライオンの体と人間の顔を持つ石像が目に入った。俗に言うスフィンクスなのだがロータスは直ぐにその名前が出てこなかった。

 

「これは、なんでしたっけ?確か・・・・・マーライオン?いや、違った気が・・・・・あっ、瀕死のライオン像ですね!・・・・・あれ?違いますか?」

 

 何故、そんなマイナーな物が出てくるかは不明だが、ロータスは全くスフィンクスの名前を思い出せずにいた。

 結局、ロータスは思い出すのを諦めてゆっくりとその石像に近づいていく。すると、瞑られていた石像の目が開かれ、ロータスに話しかけてきた。

 

『強き者よ、よくぞここまで来た』

「喋った!?」

 

 ロータスも喋ることは予想していなかった為、驚きを隠せずにいた。そんな状態でも警戒を怠らなかったのは流石だろう。

 

『貴様はここまで来るのに力を証明した。次は知恵を見せてもらおう』

「戦うのでは無いのですか?」

『それは、もういいのだ。知恵さえ証明することが出来れば我の宝をやろう』

「知恵?それは、どうすればいいのですか?」

『簡単な事だ。これから我の出すなぞなぞを解けばいいのだ。では、行くぞ?朝は四本足、昼は二本足、夕は三本足。この生き物は何か?』

 

 この問はスフィンクスのなぞなそで有名なのだがロータスはスフィンクスすら思い出せていない。故に、全く答えが分からなかった。

 

「時間によって足の数が変わる生き物ですか・・・・・何なんですか、その生き物?不気味すぎません?」

 

 結果、2日かけてようやく答えを導き出したのだった。答えが人間だと気がついた時、答えを出せた達成感もあったが、それよりもそんなの分かるかという憎悪に近い感情の方が強かった。

 

『強く賢きものよ。これを受け取ると良い』

 

 スフィンクスがそう呟くと宝箱が現れた。ロータスが開けると中には腕輪が1つ、そしてメダルが2つも入っていた。

 メダルが2つもあった理由はロータスは何気なくクリアしていたがなぞなぞの前のダンジョンのレベルが高かったからだ。速度低下のデバフをかけてくるミイラが大量に押し寄せ、無数のトラップが仕掛けられている。ロータス以外だとメイプルぐらいしかクリアは難しいだろう。いや、メイプルですら怪しい。ミイラの中には即死攻撃を使ってくる者もいたからだ。因みに、ロータスの場合は即死はデバフとして処理されてHPとMPが共に全回復という効果に変換されていたのだ。

 

 ロータスは早速、腕輪を確認した。 腕輪は『賢き者の腕輪』と言う名前で効果は次のようだった。

 

『賢き者の腕輪』

INTを+20する。

 

 魔法使い用の装備だった。ロータスは今のところ使う予定は無いため。そっと、腕輪をストレージにしまったのだった。

 そのまま、遺跡を出ようとした時にロータスはあることに気がついた。スフィンクスにHPバーが出ていることである。倒せない敵ならばHPバーは出ない。つまり、スフィンクスは倒せるモンスターであるということだ。

 ロータスはなぞなぞの鬱憤やスフィンクスを倒すことで何があるかもしれないという好奇心からスフィンクスを倒すことに決めたのだった。

 

 小刀を振り上げ、スフィンクスに向かって斬り掛かる。それに反応したスフィンクスは目からレーザーを放ってきた。ロータスは咄嗟に盾で受けるが一気に後ろに吹き飛ばされた。

 

『我に手をあげるとは愚か者め』

「くっ・・・・・ノックバック付きですか」

 

 スフィンクスは何度も目からレーザーを放った。しかし、それに以外の攻撃はまるでしなかった。いや、出来ないのだ。スフィンクスはその場から動くことが出来ないのだ。

 しかし、スフィンクスのレーザーを避ける速さはロータスには無く、ノックバックでどんどんと後方へ押しのけられていた。そんな、状況を変えるスキルをロータスは口にした。

 

「【天稚彦(アメノワカヒコ)】!」

 

 スキルの発動と共にロータスの後ろに邪悪な見た目の鬼が現れる。その鬼が現れた瞬間、レーザーはぐにゃりと曲がりスフィンクスに向かって飛んで行った。スフィンクスはその場から動くことが出来ない為、自分で放ったレーザーが直撃する事になったのだった。

 ロータスが使ったのは【天邪鬼】のスキルだった。【天稚彦(アメノワカヒコ)】は【天邪鬼】のスキルだ。

 

【天邪鬼】

天邪鬼の力を思うがままに使える。

 

天稚彦(アメノワカヒコ)

遠距離攻撃を全て無効化、20%の確率で反射する代わりに、近距離攻撃のダメージ量が3倍になる。

 

 

天稚彦(アメノワカヒコ)】は、普通のプレイヤーが使えば弱点だらけのスキルのようだがロータスは元の防御力が高い為、ただの遠距離攻撃無効、反射のスキルになってしまっていたのだった。

 結果、スフィンクスは自分のレーザーで自分の体を削っていき、HPを全損させてしまったのだった。

 

「運良く反射しましたね。それに、スフィンクスが貫通を持ってなくて助かりました・・・・・あっ、スキルを獲得したみたいですね」

 

 ロータスはスフィンクスを倒したことにより【砂漠の王(ファラオ)】というスキルを獲得し、コインも1枚手に入れたのだった。

 

砂漠の王(ファラオ)

MPを消費して使用者の半径10mを砂漠にする。

砂漠の砂に触れている敵のAGIを20%下げる。

味方には石壁の防御が付き、遠距離攻撃を防ぐ。

石壁の耐久値は使用者のHP量と同じ。石壁は1度壊されると出現しない。

 

「なかなか、強力なスキルですね。さて、これで必要枚数は後7枚ですか・・・・・残り5日。プレイヤーから奪うことも視野に入れていきましょう」

 

 この後、ロータスの犠牲になるプレイヤーが続出するのだった。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

【NWO】第二回NOWイベント

 

542名前:名無しの大盾使い

イベント終わったな

話すことも満載だぞ

 

543名前:名無しの大剣使い

終わったな

長かった

 

544名前:名無しの槍使い

現実だと二時間だったんだよな

不思議な感じだ

 

545名前:名無しの大盾使い

だよな

 

546名前:名無しの大剣使い

誰かメダル十枚いった人いる?

俺は無理だった

 

547名前:名無しの魔法使い

無理

ダンジョンが結構キツイ

というか探索続きの七日間がしんどい

 

548名前:名無しの槍使い

それな

 

549名前:名無しの大剣使い

一番高い山に登ったけど何もなかったところで疲れきったわ

 

550名前:名無しの大盾使い

その山頂上が円形の山か?

祠があったか?

 

551名前:名無しの大剣使い

そうそれ

何か知ってるのか?

 

552名前:名無しの槍使い

気になるな

 

553名前:名無しの魔法使い

聞きたい

 

554名前:名無しの大盾使い

よし

ちょっと長くなるが説明するぞ

あの山は俺も登った

それでその頂上の祠の前には魔法陣があったんだよ

それに乗って転移した先ででかい鳥型モンスターにボコボコにされた

完膚なきまでに叩き潰されたんだ

視界を埋め尽くす氷の礫のうち一つに当たるだけでパーティーメンバーが溶けた

マジで火力が洒落にならん

だから頂上に着いて何も無かったってことは誰かがそいつを倒したってことだ

 

555名前:名無しの大剣使い

は?

無理だろ

敵のHPが1とかならギリギリ分かる

 

556名前:名無しの槍使い

クロムで無理なら誰が耐えれる・・・・・

いや・・・・・いるな

 

557名前:名無しの魔法使い

俺も一人だけ心当たりがある

 

558名前:名無しの大盾使い

まだ話は終わってない

その時頂上にはもう一組パーティーがいたんだよ

それがメイプルちゃんとその友達?サリーって言うらしいプレイヤーだった

サリーちゃんは全身青色の装備でかっこかわいかったぞ

だからもし魔法陣が消えてたなら

二人が攻略した可能性は高い

俺達の後に入ってるだろうしな

 

559名前:名無しの大剣使い

あーそれは二人が倒したかもしれんな

メイプルのごり押し

もしくはそのサリーちゃん?も化物じみてるか

どっちかな?

 

560名前:名無しの弓使い

ちょっと遅れ

代わりに面白い情報を三つ持ってきたぞ

 

561名前:名無しの大盾使い

どんな情報だ?

 

562名前:名無しの魔法使い

さあこい

驚かんぞ

 

563名前:名無しの弓使い

一つ目

イベント六日目に惨劇が起こった場所があったらしい

なんでも青い衣に身を包んだ人型の徘徊モンスター?

もしくはプレイヤー?

ともかくそれがスキルを使っている様子もなく全ての攻撃を避けて近づいてきてキルされるらしい

突然消えるだの剣が避けていくだの言われてる

これは結構被害者が出てる

そいつはその後近くの洞窟で中ボスになっていたらしい

ちなみにその洞窟から毒竜が飛び出したとかいう書き込みもあった

 

564名前:名無しの大盾使い

なるほど

うーん青い衣なぁ

毒竜なぁ

聞いたことあるなぁ

 

565名前:名無しの大剣使い

毒竜はメイプルちゃんっぽいというか確定だろ

あんなのが二人もいてたまるか

てことはあれか?

青い衣はサリーちゃんか?

 

567名前:名無しの魔法使い

サリーちゃんの可能性は高そうだよな

となるとサリーちゃんもヤバイぞ

振り下ろされる剣を見切るとか人のやることじゃない

 

568名前:名無しの槍使い

イベント中ならメダルスキルでもない

ならまだ取得条件不明なスキル

または純粋なPSの可能性もあるな

後者なら本当人外

 

569名前:名無しの大盾使い

メダルスキルで思い出した

メイプルちゃんの超高防御の元になっていそうなスキルがメダルスキルにあった

 

【フォートレス】

VITが1.5倍になるスキル

 

こういうのを複数持っている可能性が高いんだよなぁ

あの防御力は一つじゃないと思う

俺のVIT値からするにあれは1.5倍どころじゃない

 

570名前:名無しの魔法使い

メイプルちゃんそれとったかもしれない

というかメイプルちゃんなら取るだろ

メダルは一枚は持ってるしな

ていうかまだ固くなるのか

 

580名前:名無しの弓使い

話戻して二つ目いくぞ

イベント後のメイプルちゃんとサリーちゃんを人気のない砂漠で見た

久しぶりに見たメイプルちゃんは

空飛ぶでかい亀の背中に乗って飛び回って毒の雨降らせてた

 

581名前:名無しの魔法使い

待って脳が処理出来ない

 

582名前:名無しの大盾使い

そんなスキル無かったぞ

無かったはず

無かったのかな

モウワケワカラン

 

583名前:名無しの大剣使い

マジでメダル何枚確保したわけ?

その現象はどうなってんの?

 

584名前:名無しの弓使い

俺にも分からん

おかしいのは

飛んでる

毒の雨

この三つ

毒の雨は【いつもの】だとして残り二つが問題だよなぁ

イベントの間に何があった

 

585名前:名無しの槍使い

テイムとか出来ないだろ?

いや

そういうアイテムがイベント中どこかにあったのか?

 

586名前:名無しの大盾使い

メイプルちゃんは色々な二つ名が付いてるんだよな

ほぼ決まってるのが【要塞】っていう二つ名だったが

これもう改名だわ

【浮遊要塞】だわ

 

587名前:名無しの魔法使い

ちょっと目を離すと斜め上にぶっ飛んでいくからなぁ

スキル欄と装備欄見てみたい

マジで【浮遊要塞】になったしな

制限時間とかあるのかもしれないけど

 

588名前:名無しの大剣使い

サリーちゃんも要観察だぞ

メイプルちゃんの周りに集まってくる人と物は総じて変という傾向があるからな

 

589名前:名無しの弓使い

俺はもうサリーちゃんも普通のプレイヤーじゃないと思ってる

一回戦ってみたい

攻撃が避けていくっていうエグいスキルなのかもしれんし

やってみないとヤバさが分からん

 

590名前:名無しの大盾使い

なら近いうちに接触してみよう

俺はメイプルちゃんとフレンド登録してあるしな

その時に出来ればサリーちゃんの実力を見てくるわ

 

591名前:名無しの槍使い

いい報告を期待しているぞ

 

592名前:名無しの大剣使い

期待しているぞ

 

593名前:名無しの弓使い

最後な

5日目から最終日にかけ鬼があちこちで出たらしい

その鬼な、物理攻撃をしたらHPを奪われ、魔法攻撃したらMPを奪われたらしい

さらに、巨大な鬼を召喚して遠距離攻撃を全部無効化したり跳ね返してきたり、鳥居を召喚してHPを全体から奪ったりしてきたり、物理攻撃をするたびにデバフをつけたりして来るらしい

 

594名前:名無しの槍使い

何その理不尽モンスター

 

595名前:名無しの大剣使い

いや、ちょっと待て

前にメイプルちゃんに憧れた子が鬼になって帰ってきたって言うのを聞いたことがあるぞ

 

596名前:名無しの大盾使い

あいつか・・・・・

 

597名前:名無しの魔法使い

えっ?プレイヤーなの?

というか、遠距離攻撃全部無効化と反射とか俺はどうすればいいんだよ

 

598名前:名無しの弓使い

俺もだよ

 

599名前:名無しの大剣使い

そもそも、近距離攻撃も全然通ってなかったんだよな・・・・・

 

600名前:名無しの槍使い

本当にメイプルちゃん化してない?

 

601名前:名無しの大盾使い

そいつもフレンドだから、今度サリーちゃんと一緒で実力確認してくるわ

 

602名前:名無しの魔法使い

頼んだ

 

603名前:名無しの槍使い

任せた

 

604名前:名無しの大剣使い

よろしく



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防御特化憧れと慈善活動

 みんなは何振り派?私はSV振り


 第二回イベントを終えた。ギリギリ、メダル10枚を集めることが出来、ロータスは【フォートレス】を手に入れることが出来たのだった。

 

ロータス

 

Lv25

HP 140/140〈+330〉

MP 112/112〈+30〉

 

【STR 0〈+10〉】

【VIT 160〈+115〉】

【AGI 0〈+10〉】

【DEX 0】

【INT 0】

 

装備

頭 【黒鬼の角】

体 【疫鬼の鎧】

右手 【刹鬼の小刀】

左手 【邪鬼の盾】

足 【疫鬼の鎧】

靴 【疫鬼の鎧】

装飾品 【クイックリング】

【パワーリング】

【命の指輪】

 

スキル

【絶対防御】【大物喰らい(ジャイアントキリング)】【瞑想】

【挑発】【シールドアタック】【大盾の心得Ⅵ】

【体捌き】【攻撃逸らし】【天邪鬼】

【HP強化小】【MP強化小】【MPカット小】

【MP回復速度強化小】【光魔法Ⅱ】【ヒール】

砂漠の王(ファラオ)】【フォートレス】

 

 今のVITは(160(ステータス)115(装備)2(【絶対防御】)×2(【大物喰らい】)×1.5(【フォートレス】)=1650である。因みに、第二回イベント終了時でのメイプルのVITは1926だ。

 

「今日は何をしましょうか」

 

 ロータスは2層の町をフラフラしていた。その時、古びだ教会を見つけた。外壁には蔦が絡まり汚れており、全体的にボロボロだ。まるで、何年も放置されているみたいだった。

 

「何かあるんでしょうか?」

 

 ロータスは扉に手をかけると簡単に開かれた。恐る恐る中へはいると中には小さいシスターがいたのだった。小さなシスターはロータスに気がつくと、ロータスの元へ駆け寄ってきた。

 

「これは、神の導き。どうか、私の手助けをしてくださいませんか?」

「手助け・・・・・ですか?」

「実はうちの教会にはお金がないんです!」

「はい、見れば分かります」

「はぅ!・・・・・それで、ポーションを作ってお金にしていたんです。でも、ある日モンスターがポーションの材料が生えている場所に住みついてしまったんです。それを倒してくれませんか!」

 

 小さなシスターの頭の上にはクエスト発生のマークが出ており、これがクエストだという事を示していた。クエスト名は【小さなシスターのお願い】。

 

「分かりました。それはどこですか?」

「では、案内します」

 

 小さなシスターに場所を聞くとそこそこ森の奥だった為、ロータスは【カバー】と【カバームーブ】を買うことにしたのだった。

 

 森につき目的地につくとモンスターがそこそこの数存在していた。ロータスは小さなシスターに少し離れているように言い、戦闘を開始した。

 

「【挑発】【砂漠の王(ファラオ)】」

 

 数十匹のモンスターがいっせいにロータスの方を向き襲いかかって来るが、砂漠の砂に足を取られて速度をいっきに落としていた。

 

「よし、これなら【シールドアタック】」

 

 砂に足を取られているモンスターをシールドで順調に潰していく。そんなロータスに素早く空から飛んできたモンスターが攻撃を当ててきた。

 

「早い!?もしかして、【砂漠の王(ファラオ)】が効いていない?」

 

 【砂漠の王(ファラオ)】の効果は砂に触れている相手だけが対象の為、空を飛んでいる相手には働かなったのだ。しかし、ロータスに攻撃を当てたことにより【疫病】のスキルが働き、空を飛ぶモンスターに麻痺が付いた。当然、ロータスにも麻痺は着いているのだが関係は無かった。

 そうして、全てのモンスターを倒すことができたのだった。ロータスとシスターは無事に教会に帰ってくることが出来た。

 

「ありがとうございます!これで、またポーションを作り教会を整備出来ます」

 

 ピロンという音と共に【小さなシスターのお願い】クリアと表示された。それを見てからロータスは教会を出ようとしたのだが、奥から聞こえた悲鳴により足を止めた。

 

「どうかしたの?」

「助けてください!お願いします!」

 

 小さなシスターの頭の上には【小さなシスターのお願いⅡ】と出ていた。ロータスは受けることにしたのだがそこからが大変だった。クエストⅡを終えたと思ったらクエストⅢが始まった。クエストはそのまま続き、ついには【小さなシスターのお願いⅤ】まで続いていたのだ。因みにここまでの成功報酬はなしである。

 しかし、今回は変化があった。【小さなシスターのお願いⅤ】ともう1つ【十字架の試練】と言うクエストが同時に選べるようになっていた。因みに、【十字架の試練】の発生条件は【小さなシスターのお願い】をⅠ〜IVのクリアまで自分とシスターのHP減少が一定値以下である。

 

「秘薬を取りに行くのを手伝ってください!」

 

 ロータスは少しげっそりしながらも【十字架の試練】を受けた。小さなシスターに連れられ山奥に行くと熊型の巨大モンスター出現した。

 今まで出てこなかったタイプのモンスターの為、ロータスはこのクエストのボスモンスターであろうと結論づけた。

 

「さぁ、こいっ!」

 

 熊型のモンスターの攻撃を受け止める。【疫病】の効果で、デバフが1つ付いた。種類は猛毒。メイプルの【毒竜(ヒドラ)】で与えられるレベルの毒だ。

 

「よし、超回復!」

 

 熊型のモンスターには毒のダメージが定期的に入っており、苦しみながら爪の攻撃をしてきた。ロータスは盾で受け止めようとしたが、その攻撃は貫通攻撃だった。ロータスは吹き飛ばされ、それと同時に鎧と盾が壊れた。鎧と盾は瞬時に回復し元に戻りより強固なものとなった。

 

「っつ!」

「大丈夫ですか!?【ヒール】」

 

 小さなシスターが傷ついたロータスに向かって回復を使う。しかし、それは仇となった。

 

「痛っ!?回復止めてください!」

「えっ?えっ!?」

 

 ロータスの【黒鬼の証】は外から与えられるデバフはバフになる。しかし、その逆もあるのだ。故に仲間からの回復は一切受けられないのだ。いや、毒攻撃をして貰えれば回復はできるが・・・・・

 そんな事をやっている2人に熊型のモンスターは攻撃を繰り返す。ロータスは小さなシスターを守るため前に出て盾を突き出す。

 

「【カバー】!早く下がって!」

「はっ、はい!」

「っつ!!」

 

 小さなシスターを下がらせたところで、また貫通攻撃が飛んでくる。ロータスはHPを削られ、また盾と鎧が壊された。

 

「遠距離攻撃じゃないから【天稚彦(アメノワカヒコ)】は使えませんし、どうしましょう・・・・・とりあえず、回復しておきましょうか【御礼参り】」

 

 ロータスがパンパンと手を叩くと鳥居がそびえ立ち、足元には五芒星が広がった。そして、ロータスのHPが吸収された熊型のモンスターのHPによって回復していく。この【御礼参り】は【天邪鬼】のスキルの1部だ

 

【御礼参り】

10m以内の敵から現在のHPの10%を奪う。

 

 ボスモンスターが使っていた本家に比べれば弱体化しているも、全然強力なスキルだった。

 それから、攻撃を受けてはHPを奪いを繰り返しボスモンスターを倒すことができた。このモンスターを倒したあと、ロータスは攻撃手段を考えなければと本気で思ったのだった。

 

「本当にありがとうございました!」

「いえいえ」

 

 教会に帰りロータスはクエストを終了した。流石にⅥは無かったようでロータスはほっと胸をなでおろしたのだった。

 

「私には祈るしか出来ませんので。貴方に、幸福がもたらされる事を」

 

 小さなシスターがお礼として神様に願ったところ新しいスキルが獲得された。スキル名は【十字架の祈り】。

 

【十字架の祈り】

初めに最大HPの10%のHPを失う。その後、エリア内の味方全員が1時間の間、毎分最大HPの3%回復し続ける。使用中、使用者はデバフを受けない。

 

 強い。強いのだが、パーティを組んでいないロータスにしたら強さが半減だった。

 このスキルは、最大HPが多い方が得をする。その為、ロータスは新しい装備を作ってもらおうと決心したのだった。

 

 しかし、ロータスには生産職のプレイヤーの知り合いなどいなかった。そこで、ロータスはある人物にメッセージを送った。

 しばらくの間、待つとその人物は現れた。

 

「よう!ロータス。久しぶりだな」

「そうですね、クロム。それで、そちらの方は?」

「私の名前はイズ。よろしくね?」

「よろしくお願いします。見たところ、生産職の方ですよね?もしかして・・・・・」

「そう、クロムからの紹介ね」

「なら、クロムはもういりませんね」

「そうね。クロム、帰っていいわよ」

「おいおい、そりゃないぜ。イズを紹介してやったんだ。1戦ぐらい付き合えよ?」

「仕方ありませんね。イズさんと装備について話し合ってから模擬戦をしてあげます」

 

 ロータスはイズと装備について話し合い、その後クロムと模擬戦をしたのだった。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

【NWO】俺のフレンドがメイプルちゃんに憧れてアカウントを作り直したんだが

 

 

345名前:名無しの大盾使い

やぁ!

 

346名前:名無しの槍使い

待ってた

 

347名前:名無しの大剣使い

それでどうだった?

 

348名前:名無しの大盾使い

とりあえず、プレイヤー名はロータス

レベルは28らしい

 

349名前:名無しの魔法使い

まぁ、アカウント作り直したみたいだらかレベルはそこまで高くないな

 

350名前:名無しの大盾使い

まず、攻撃してもダメージが全然入らなかった

メイプルちゃん並に硬い

本人に聞いたら師匠より低いと思うって言った

 

351名前:名無しの大剣使い

師匠?

 

352名前:名無しの魔法使い

えっ?ロータスちゃん師匠いるの?

 

353名前:名無しの弓使い

ロータスちゃんより硬そうなプレイヤー・・・・・いるな1人だけ

 

354名前:名無しの大剣

メイプルちゃんか・・・・・

 

355名前:名無しの大盾使い

まぁ、師匠の件は非公認らしいけど

 

356名前:名無しの魔法使い

メイプルちゃん×ロータスちゃん・・・・・閃いた!

 

357名前:名無しの大剣使い

閃くな

続き頼む

 

358名前:名無しの大盾使い

おう

それで、攻撃するたびこっちにデバフが付いた

完全にランダムだと思う

俺が付いたのは

麻痺

STR10%低下

AGI40%低下

VIT5%低下

 

359名前:名無しの槍使い

確かにランダムっぽいな

 

360名前:名無しの弓使い

遠距離攻撃無効化、反射ってのはどうだった?

弓使いとしはそっちの方が気になる

 

361名前:名無しの魔法使い

ワイトもそう思います

 

362名前:名無しの大盾使い

俺は遠距離攻撃がないからよく分からんが、他のプレイヤーとやっている時に反射していた

確率は低そう

黒色の鬼がロータスちゃんの後ろに出てきて魔法とか矢とかが跳ね返されていた

 

363名前:名無しの槍使い

それだけ強いんだから何か欠点もありそうだよな?

 

364名前:名無しの大盾使い

あるとは思うが、見てても分からんかった

 

365名前:名無しの弓使い

他にはなんかあった?

 

366名前:名無しの大盾

まとめて書くぞ?

攻撃をするたび何故かこっちHPが減った

攻撃をするたび何故か向こうの動きが早くなったり攻撃が強くなったりした

普通にプレイヤースキルは高い

 

367名前:名無しの魔法使い

プレイヤースキル高いんだ

どんなもん?

 

368名前:名無しの大剣使い

それは、俺も気になる

 

369名前:名無しの大盾使い

攻撃を綺麗に流されて転ばされた

大盾使いして長いが俺はあんなこと出来ん

 

370名前:名無しの槍使い

これから、どんどん手をつけれなくなりそうな・・・・・

 

371名前:名無しの弓使い

やめろ、言うんじゃねぇ

 



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防御特化憧れと第3回イベント

 続け!(願望)


ロータス

 

Lv29

HP 140/140〈+330〉

MP 62/62〈+30〉

 

【STR 0〈+10〉】

【VIT 170〈+150〉】

【AGI 0〈+10〉】

【DEX 0】

【INT 0】

 

装備

頭 【黒鬼の角】

体 【疫鬼の鎧】

右手 【刹鬼の小刀】

左手 【邪鬼の盾】

足 【疫鬼の鎧】

靴 【疫鬼の鎧】

装飾品 【クイックリング】

【パワーリング】

【命の指輪】

 

スキル

【絶対防御】【大物喰らい(ジャイアントキリング)】【瞑想】

【挑発】【シールドアタック】【大盾の心得Ⅵ】

【体捌き】【攻撃逸らし】【天邪鬼】

【HP強化小】【MP強化小】【MPカット小】

【MP回復速度強化小】【光魔法Ⅱ】【ヒール】

砂漠の王(ファラオ)】【フォートレス】 【カバー】

【カバームーブ】【不屈の守護者】【十字架の祈り】

【極悪非道】

 

 

 第三回イベントが始まった。今回のイベントは普通のステージ上に特定のモンスター(牛)が現れ、倒したこと得られるアイテムでポイントを得ることが出来、そのポイント数で報酬が変わってくるというものだった。

 AGIが遅いロータスは苦戦していると思われたが、【天邪鬼】の中の1つのスキルのおかげである程度、ポイントを稼げていた。

 

「今は230ポイントですか。よし、【天探女(アメノサグメ)】」

 

天探女(アメノサグメ)

自身を中心とした半径50m以内に存在する、指定した対象の位置を知ることができる。

 

 あまり見ない、探索系のスキルだ。通常はサリーの【蜃気楼】や姿を消すモンスターの位置を知るためのスキルなのだがロータスは違う使い方をしていたのだった。ロータスは対象のモンスターの位置をスキルを使って探していた。

 

「あっちの方が数が多いですね」

 

 スキルで見つけて倒すを繰り返していた為、他のプレイヤーよりは効率よくポイントを稼いでいた。まぁ、AGIは高くないため集める速度は遅いのだが・・・・・

 

 集めたポイントが500ほどになった時、ロータスは古びた教会を見つけた。この前、教会に行ってクエストを受けたなと考えながらその教会に入ると、突如足元に転移の陣が現れロータスは転移された。

 転移先は暗い洞窟だった。ロータスが急に転移された事で呆気にとられていると話しかけてくる人が1人居た。

 

「よもや、ここまで忌々しき十字架の教徒が追ってこようとは・・・・・その体に流れる血を全て吸い取ってやる!!」

「・・・・・血を奪う?私の血は猛毒ですよ?」

 

 こうして、吸血鬼と(ロータス)の戦いが始まった。

 

 吸血鬼はその長い爪を振り下ろしロータスに襲いかかる。ロータスはそれを冷静に盾で受け流し、小刀で反撃をする。今回の攻撃でついたのは、STR30%ダウン。いつもより強力な攻撃となった小刀が吸血鬼を切り裂き、さらにHPを奪った。

 

「ちぃ!」

 

 吸血鬼は素早く距離を取り、大量の蝙蝠を放ってきた。ロータスは蝙蝠のSTRは吸血鬼より下だろうと、気にせず突き進む。しかし、一気にHPが減少していった。

 

「もしかして、これ1匹1匹がHPドレインを!?【ヒール】【ヒール】【天稚彦(アメノワカヒコ)】!!」

 

 ロータスは瞬時に回復をし、遠距離攻撃無効化or反射を発動する。しかし─────

 

「効いてない!?」

 

 蝙蝠は1匹1匹自分で飛んで自分で動いているため、遠距離攻撃とされなかったのだ。結局、1匹1匹倒していくことになった。不幸中の幸いだったのは蝙蝠の防御力と体力がほぼ無く、ロータスの攻撃でも一撃で倒せたことだ。

 

「相手は殆ど回復してしまっていますね・・・・・」

 

 蝙蝠によりロータスのHPをかなりの量を奪われ吸血鬼は全回復の状態だった。しかし、ロータスにとって悪い事ばかりではなかった。

 

「速度低下が合わせて80%、攻撃力低下が合わせて100%ですか」

 

 そう、蝙蝠からの攻撃でデバフが溜まりに溜まっていたのだ。速度は1.8倍、攻撃力は2倍になっていた。そして、【天邪鬼】の1つのスキルを使用した。

 

「【反転世界】」

 

 相手の視界を上下か左右を反転させた状態にする撹乱系のスキルだ。慣れてしまえば対応出来ないことはないが、そしたら戻せばいいだけの話だ。視界が急に反転したことにより、攻撃の精度がガクンと落ちた。

 

「なんなんだ!これは!」

 

 しかし、まだ吸血鬼を倒すにはあと一押し足りなかった。致命的な攻撃力不足。ロータスの課題だった。

 

「吸血鬼・・・・・弱点は流水にニンニク、銀、十字架・・・・・十字架!!【十字架の祈り】!」

 

 ロータスのHPが一気に削られ、そして少しずつ回復する。そして、ロータスの後ろには輝く十字架がそびえ立った。急に現れた十字架に吸血鬼はダメージを受けた。

 

「ぎゃあああ!!」

「よし!思った通り!【シールドアタック】!」

 

 そもそも、この吸血鬼のクエストは【十字架の祈り】を持っているプレイヤーのみが出来るクエストだったのだ。

 吸血鬼はHPドレインをしようとロータスの首筋に噛み付こうとしたが、それよりも先にロータスが吸血鬼の肩を噛みちぎった。

 

「ぎゃあああ!?」

「うっ、不味・・・・・あっ、スキルを獲得しました。スキル名は【吸血鬼】、4つのスキルが1つとなった【天邪鬼】に似たスキルですか」

 

 吸血鬼を倒すと同時にスキルを獲得した。ついでに洞窟内を探索した結果。『銀の十字架』というアイテムを手に入れたのだった。

 

『銀の十字架』

【HP+10】

【十字架の加護】

 

【十字架の加護】

回復系統のスキルの回復率を1.2倍にする。

 

「とりあえず、【吸血鬼】スキルを1つずつ確認しますか。まずは、【吸血蝙蝠(ドレインバット)】」

 

 ロータスがスキル名を唱えると、ロータスの目の色が赤色に変わり犬歯が少し伸び背中に小さな蝙蝠の羽が生え、無数の蝙蝠が飛び出してきた。しかし、ロータスは自分の変化には気づかなかった。さらに、蝙蝠も襲う対象がいないためロータスの周りで留まってしまった。

 

「へぇ、1度出したら倒されるまでは居続けるのですか。元のHP吸収だけでなく撹乱にも使えそうですね。取り敢えず、これでモンスターを倒しに行ってみましょう」

 

 ロータスは洞窟を抜けて、モンスターに近づいて行く。すると、蝙蝠たちは勝手にモンスターの元へ飛んでいきHPをドレインし始めた。

 

「勝手に倒してくれるのは便利ですね。それに、ある程度離れると自動で帰ってくるみたいですし。次は【霧化】」

 

 体が靄がかかったようになり、外からは識別しづらくなる。実際に霧になる能力のようだ。

 

「奇襲とかには良さそうですけど・・・・・しっかり、見られるとバレそうですね。次は・・・・今は使えないのでパスして、最後ですね。【真祖】」

 

 すると、ロータスの装備が黒と赤のドレスのような見た目になり犬歯がさらに伸び、背中の羽が大きくなった。

 

「まるっきり、吸血鬼ですね。この翼は・・・・・おぉ!意思で動きます」

 

 ロータスは背中の翼を動かして空に浮かび上がった。普段ない器官の操作の為、フラフラとしていたが時期に感覚を掴んだのか自由に空を飛び回り始めた。

 

「凄いです!まさか、空を飛べるようになるとは思ってませんでした。しかも、早い!」

 

 AGIは()の速さの為、飛ぶ速さには影響していないのだ。まぁ、流石にサリーのような速度は出せないにしても、平均的な速度は出せるようになっていた。

 

「ふむ、HPが1000になって装備の効果が完全になくなるのですか。まぁ、装備の見た目も変わってますしそうですよね。STRとAGIとINTが全部+50とは攻撃に使えますね。あとは・・・・・HPが全てなくなったら、変身する前の状態に戻る。とても強くないですか?弱点は、水と光属性の被ダメージが20%上昇ぐらいですね」

 

 空をグルグル飛び回り、ロータスは上空から牛探しを始めたのだった。その途中でイズと出会った。

 

「イズさ〜ん」

「もしかして・・・・・ロータスちゃん?」

「はい」

「メイプルちゃんもなかなかだと思っていたけど・・・・・あなたも相当ね」

「はい?」

 

 意味がわからないという反応をロータスは返しつつも、本題に入る。

 

「装備の進捗どうですか?」

「あ〜、それがね。パーティの子のも作っててあんまり進んでいないのよ」

「なら、逆にちょうど良かったです。これを素材として使ってください」

 

 そう言って渡すのは先程手に入れた【銀の十字架】だ。使い道が決まらなかったので装備に使ってもらおうと考えたのだ。

 

「これは、装備の素材として使うより、普通に装備した方がいいわ」

「わかりました。では、出来たら連絡してください」

「わかったわ。出来たら連絡するから」

「お願いします」

 

 ロータスは夜の空へ羽ばたいて行った。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

【NWO】第三回NWOイベント

 

 

567名前:名無しの槍使い

やっぱり、吸血姫の目撃情報は結構あるな

 

568名前:名無しの魔法使い

まぁ、神秘的だったしな

赤と黒のドレスに銀髪が似合ってた

 

569名前:名無しの弓使い

それに、妙に顔に見覚えがあるんだよな・・・・・

 

570名前:名無しの大盾使い

確認取れたぞ

やっぱり、ロータスちゃんだった

 

571名前:名無しの槍使い

ま た お ま え か

 

572名前:名無しの大剣使い

もはや、メイプルちゃんよりもおかしくなって来てないか?

 

573名前:名無しの弓使い

メイプルちゃん

要塞→浮遊要塞→天使→羊

ロータスちゃん

鬼→吸血鬼

 

メイプルちゃんの勝利

今後に期待

 

574名前:名無しの槍使い

おい、そんな事言うと更におかしくなっていくフラグが

 

575名前:名無しの魔法使い

どう考えてももう既に手遅れです

はい

 

576名前:名無しの大盾使い

次にメイプルちゃんに会うのが怖いんだが

どんな進化を遂げているのか・・・・・

 

577名前:名無しの大剣使い

そう言えば、ロータスちゃんってギルドに入っているの?

 

578名前:名無しの槍使い

そう言うのは聞いたことないな

 

579名前:名無しの弓使い

特定のプレイヤーと仲良くしているのをあまり見た事がないな

それこそ、楓の木のメンバー以外に

 

580名前:名無しの大盾使い

でも、楓の木のメンバーではないぞ

 

581名前:名無しの大剣使い

おい、今俺ヤバいことに気がついた

 

582名前:名無しの弓使い

奇遇だな、俺もだよ

 

583名前:名無しの槍使い

大盾使いで1番おかしいと思われているメイプルちゃんと3番目ぐらいに強いんじゃないかと思われているクロムが同じギルドで、さらに2番目に強いと思われているロータスちゃんに関わりがあるのは、その楓の木だけ・・・・・

 

584名前:名無しの大剣使い

NWOの大盾のトップ3が全員楓の木のメンバーになったら本当に手がつけられなくなるじゃねぇか!

 

585名前:名無しの弓使い

そうと分かれば、早速俺の所のギルドに勧誘してくる!

 

586名前:名無しの槍使い

おい、ずるいぞ!

俺のところに入ってもらうんだ

 

587名前:名無しの大剣使い

俺のところだよ

 

588名前:名無しの魔法使い

俺は血を吸って貰いに行こう

 

589名前:名無しの大盾使い

みんな、程々にな?

無理やりはダメだそ?

 

 




【吸血鬼】
・【吸血蝙蝠(ドレインバット)
30体の蝙蝠を召喚し操ることが出来る。蝙蝠が相手に触れるとHPを1吸収する。
・【霧化】
靄になって姿を隠すことが出来る。この状態の時は攻撃を受けることもする事も出来ない。持続時間は1分間。インターバルは1時間。
・【ーーー】
・【真祖】
HPが1000になりSTR、AGI、INTが+‪50される。この時、装備の効果は全て外れる。また、HPが全て無くなっても変身する前の状態に戻る。この状態の時の攻撃は全てHPドレインとなり、減らしたHPと同じだけHPを回復する。さらに、飛行を可能とする。この状態の時、水と光属性の被ダメージが20%上昇する。12時間に1回。


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防御特化憧れとパーティ勧誘

 続いた(歓喜)

 お気に入り登録ありがとうございます!!

 高評価☆9 ナオト様、神門 八雲様 ありがとうございます!!

 ご意見ありがとうございます!!




ロータス

 

Lv30

HP 140/140〈+330〉

MP 112/112〈+30〉

 

【STR 0〈+10〉】

【VIT 180〈+175〉】

【AGI 0〈+10〉】

【DEX 0】

【INT 0】

 

装備

頭 【黒鬼の角】

体 【疫鬼の鎧】

右手 【刹鬼の小刀】

左手 【邪鬼の盾】

足 【疫鬼の鎧】

靴 【疫鬼の鎧】

装飾品 【クイックリング】

【パワーリング】

【命の指輪】

 

スキル

【絶対防御】【大物喰らい(ジャイアントキリング)】【瞑想】

【挑発】【シールドアタック】【大盾の心得Ⅶ】

【体捌き】【攻撃逸らし】【天邪鬼】

【HP強化小】【MP強化小】【MPカット小】

【MP回復速度強化小】【光魔法Ⅱ】【ヒール】

砂漠の王(ファラオ)】【フォートレス】 【カバー】

【カバームーブ】【不屈の守護者】【十字架の祈り】

【極悪非道】【吸血鬼】【カウンター】

 

 

 ついに、新装備が完成したとイズからの連絡を受けてロータスはイズの店まで出向いていた。

 

「ついに出来たわ。受け取ってちょうだい」

 

『聖職者のウィンプル・Ⅸ』

【HP +200】

 

『聖職者の宝盾・Ⅹ』

【HP +350】

 

『聖職者の宝刀・Ⅶ』

【HP +150】

 

『聖職者の礼服・Ⅷ』

【HP +350】

 

「この数字は一体なんですか?」

「それは【鍛冶】スキルで生産した装備にだけ出来る【強化】でついた数字ね。【鍛冶】の装備にはイベントの装備と違ってスキルは付けられないから、その代わりの利点よ」

「そんな利点が・・・・・」

「【強化】の成功率は【鍛冶】スキルのレベルで変わるけど・・・・・最大値のⅩに到達するのはかなり運が絡むわ」

「さっそく、着替えてみますね」

 

 ロータスは鬼装備を外して、聖職者装備に着替えた。全体的に白色の装備で所々に青と黄色が織り交ぜてある装備だ。盾使いと言うよりは回復役の見た目である。

 ウィンプルは白と青を中心に作られており、金色の刺繍があしらわれていた。盾は中心に大きな十字架がついており、綺麗な装飾がされていた。刀も同じく豪華な装備である。礼服は、普通の礼服とは違い、修道服をドレスアーマーに変更したような見た目だった。

 

「おぉ、作った私が言うのもあれだけど、完全に修道女だね」

「ありがとうございます、とてもいい感じです。また、お願いするかもしれません」

 

 ロータスはとても装備を気に入った為、イズにそう頼むが、返ってきた返答はあまり芳しくないものだった。

 

「あぁ、それなんだけど。ギルドの方の面倒を見ないといけないから、見るにしても時間がかかっちゃうかもしれないのよ」

「そうなんですか・・・・・残念です」

 

 残念がるロータスにイズがある提案をする。

 

「ロータスちゃん、さえ良かったらウチのギルドに入る?」

「えっ?いいんですか?」

 

 いきなりのことでロータスは驚きながら言葉を返す。それに対してイズは笑顔で頷いた。

 

「えぇ、多分他の子も反対しないと思うわ」

「そうですね・・・・・考えさせてください」

「あら、残念。また、気が変わったらメッセでもいいから声かけてちょうだいね」

「はい、ありがとうございます」

 

 実はロータス、イズが所属している楓の木にメイプルがいることを知らなかったのだった。もし、知っていたら速攻で入っていただろう。

 その後、ロータスは次々と第4回イベントに向けてパーティメンバーを補充しようとしているギルドに次々と声をかけられるのだった。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

【NWO】俺のフレンドがメイプルちゃんに憧れてアカウントを作り直したんだが

 

 

823名前:名無しの大剣使い

なぁ、見た?

 

824名前:名無しの弓使い

え?

 

825名前:名無しの魔法使い

なにを?

 

826名前:名無しの槍使い

ロータスちゃんが修道女になってた

 

827名前:名無しの弓使い

!!?

 

828名前:名無しの魔法使い

ロータスちゃんの変化

鬼→吸血鬼→修道女(New!!)

 

829名前:名無しの槍使い

もう、ロータスちゃんも大概おかしいよな

 

830名前:名無しの大剣使い

そう言えば、ギルド勧誘した?

 

831名前:名無しの槍使い

した

ダメだったけど

 

832名前:名無しの弓使い

うちもダメだった

 

833名前:名無しの魔法使い

そもそも、集う聖剣とか炎帝の国とかも勧誘に来てたぞ

俺らの弱小ギルドなんて見向きもされてない可能性が・・・・・

 

834名前:名無しの大剣使い

それ、俺も見た

ペインとミィ本人が勧誘してた

 

835名前:名無しの槍使い

2大ギルドどっちもかよ

 

836名前:名無しの大盾使い

楓の木も勧誘したぞ

 

837名前:名無しの魔法使い

おい、やめろ!

 

838名前:名無しの槍使い

ゲームバランス崩壊のお知らせ

 

839名前:名無しの弓使い

とっくの昔に崩壊してるんだが

 

840名前:名無しの大盾使い

保留にされたけどな

 

あと、誘ったのは俺じゃない

 

841名前:名無しの大剣使い

え?

 

842名前:名無しの槍使い

ロータスちゃんがメイプルちゃんに食いつかない・・・・・だと・・・・・

 

843名前:名無しの弓使い

そんなことがありえるのか!?

 

844名前:名無しの魔法使い

NTR・・・・・閃いた

 

845名前:名無しの大剣使い

閃くな

 

846名前:名無しの弓使い

いや、これ知らなかったパターンじゃない?

 

847名前:名無しの槍使い

【朗報】ロータスちゃんまさかのメイプルちゃんの所属ギルド知らない

 

848名前:名無しの大盾使い

いや、単に誘ったやつとメイプルちゃんの接点を知らなかっただけだと思うぞ

ギルド名も楓の木って思いっきりメイプルの楓ってついてるし

 

849名前:名無しの魔法使い

なら、楓の何とかってギルド名にすればロータスちゃんを騙せるのでは?

 

850名前:名無しの槍使い

GMこのプレイヤーです

 

851名前:名無しの大剣使い

とりあえず、未だロータスちゃんはギルドに入った報告は無いな?

 

852名前:名無しの弓使い

そうだな

 

853名前:名無しの槍使い

加入しているのを見たら、直ぐに報告しようぜ

 

854名前:名無しの魔法使い

ラジャー

 

855名前:名無しの大剣使い

ラジャー

 

856名前:名無しの弓使い

ラジャー

 

857名前:名無しの大盾使い

ラジャー

 

 

 




 ⬇のアンケートを取りアニメで第4回イベント始まってから続きを書きます(決心)。


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防御特化憧れと修道女欠点

 高評価ありがとうございます!!

☆9
larkspur様
☆8
天地無双騎士団様 
☆5
MinorNovice様 ぼるてる様



 お気に入り登録が凄い勢いで増えていっていてビビってます。
 今回は、アンケートの内応がちゃん伝わっているか心配になってきたので話を作りました。詳しくは、後書きで。


ロータス

 

Lv32

HP 140/140〈+330〉

MP 112/112〈+30〉

 

【STR 0〈+10〉】

【VIT 185〈+195〉】

【AGI 0〈+10〉】

【DEX 0】

【INT 0】

 

装備

頭 【黒鬼の角】

体 【疫鬼の鎧】

右手 【刹鬼の小刀】

左手 【邪鬼の盾】

足 【疫鬼の鎧】

靴 【疫鬼の鎧】

装飾品 【クイックリング】

【パワーリング】

【命の指輪】

 

スキル

【絶対防御】【大物喰らい(ジャイアントキリング)】【瞑想】

【挑発】【シールドアタック】【大盾の心得Ⅶ】

【体捌き】【攻撃逸らし】【天邪鬼】

【HP強化小】【MP強化小】【MPカット小】

【MP回復速度強化小】【光魔法Ⅱ】【ヒール】

砂漠の王(ファラオ)】【フォートレス】 【カバー】

【カバームーブ】【不屈の守護者】【十字架の祈り】

【極悪非道】【吸血鬼】【カウンター】

【クイックチェンジ】

 

 

「最近、レベルの上がりが芳しくありませんね・・・・・」

 

 それもそのはず、ロータスは基本ソロである。さらに、VITにほぼ振ってあり攻撃方法はデバフで毒を引き当てるか、HPを吸収するか、相手の遠距離攻撃を跳ね返すかという基本待ちのスタイルのである。それなりに、敵を倒すのにも時間がかかるのだ。いくらソロで経験値を独り占めできている状態でも効率が悪かった。

 

「やはり、どこかのギルドに入りパーティを組むのがいいですね。すると、1番好ましいのは師匠のギルドなのですが・・・・・楓の木でしたっけ?メンバーは師匠と師匠のリア友のサリーというプレイヤー以外は知らないのですよね」

 

 他にも第1回イベント6位のカスミや9位のクロム、生産職のイズに魔法使いのカナデ、攻撃特化の双子のマイとユイと楓の木はメンバーを増やしていっているのだが、ロータスは知らなかった。そもそも、ロータスの数少ないフレンド登録者が2人もメンバーに入っており、その1人のイズから勧誘すら受けていたのだが保留にしてしまっていた。

 

「とりあえず、次のイベントはどこかのギルドに仮入団?をさせて貰って参加しましょう」

 

 ロータスには第4回イベントに向けてか、多くの勧誘が来ていた。楓の木(イズの所属ギルド)、集う聖剣、炎帝の国・・・・・etc.ロータス的にはどのギルドに入っても良かった。どうせ仮入団なのだ。最終的にメイプルのギルドに入れればロータスは満足だった。それに、メイプルに対して今の自分がどれだけ戦えるかも気になっていたのだった。

 

「師匠はどれほど強くなっているのでしょう」

 

 第2回や第3回のイベントではメイプルはあまり、いや1度もプレイヤーと戦っていない。その為、情報が出回っていないのだ。しかし、今回のイベントはギルド対抗戦。嫌でもメイプルは絶対に目立ってくる。ロータスはそれが楽しみだった。

 

「それよりも、まずはイベントに向けて少しはレベルをあげておきましょう」

 

 今日のロータスの課題は【クイックチェンジ】と装備変更をなめらかにすることだった。今までは、装備が鬼装備1式しかなかった為、必要としていなかったが修道女装備が出来た為、戦況に応じて素早く変える必要がでてきたのだ。武器は【クイックチェンジ】で変えることが出来るが装備は自分で何とかしないといけないため素早い操作が必要となってくるのだった。

 

「よし、行きますか」

 

 そう意気込んで行ったロータスであったが直ぐに帰ってくることになった。すっかり忘れていたのだが修道女装備の時にはさらに攻撃方法が無くなるのだ。戦っている最中に修道女装備に切り替え【十字架の祈り】を発動したまでは良かったのだが、そこから攻撃が出来なくなってしまったのだ。ロータスは修道女装備はパーティを組んだ時に使った方がいいのだろうかと考えた。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

【NWO】第4回イベント

 

123名前:名無しの弓使い

そろそろ始まるな

 

124名前:名無しの大剣使い

結局、ロータスちゃんはどこのギルド入ったんだ?

 

125名前:名無しの大盾使い

うちではない

 

126名前:名無しの槍使い

よっしゃあ!

 

127名前:名無しの弓使い

歓喜!!

 

128名前:名無しの魔法使い

最悪は避けられた

 

129名前:名無しの大盾使い

お前ら、喜びすぎだろ

 

130名前:名無しの大剣使い

そう言えば、ロータスちゃんに隠れて最近話題でてなかったけどメイプルちゃんはどうなのよ?

 

131名前:名無しの弓使い

確かに

 

132名前:名無しの魔法使い

足し蟹

 

133名前:名無しの槍使い

まぁ、身内だから言えないだろうけど

 

134名前:名無しの大盾使い

一言で言うと

またかぁ、て感じ

 

135名前:名無しの大剣使い

あそこからまだ進化するだと!?

 

136名前:名無しの弓使い

ロータスちゃんの師匠だけあるわ

 

137名前:名無しの槍使い

なお、非公認である

 

138名前:名無しの魔法使い

運が良ければ師弟対決が見れるのでは?

 

139名前:名無しの大剣使い

それは、運がいいのか?

 

140名前:名無しの弓使い

化け物対化け物に巻き込まれるから微妙な所

 

141名前:名無しの槍使い

でも、メイプルちゃん対ロータスちゃんはマジで見てみたい

 

142名前:名無しの大剣使い

同じ大盾使いの身から見てどうだと思う

 

143名前:名無しの大盾使い

俺はあの二人が同じ大盾使いだとは思えないんだが

 

144名前:名無しの弓使い

かたや、空飛ぶ要塞化として毒を撒き散らす化け物

かたや、触れる度にデバフを重ねがけ遠距離攻撃が効かない化け物

 

145名前:名無しの大剣使い

本当にあの二人見てると大盾使いってなんだっけて思うよな

 

146名前:名無しの槍使い

そうだよなー

 

147名前:名無しの弓使い

分かる

 

148名前:名無しの大盾使い

それな

 

 

 

 

 




 ロータスは今回のイベントは楓の木以外のギルドに入れたいと思っています。そうしないと、今後ロータス対メイプルが実現できなくなりそうだからです。

心配だった件
・入団が仮入団という事、つまり後から抜けるということが伝わっているか。
・選択肢のその他に楓の木が含まれていると思われていないか。

の2点でした。もしかしたら、勘違いをしていた方がいるかもしれないので、申し訳ないですが、もう一度アンケートをお願いします。


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防御力特化憧れと第4回イベント

 お久しぶりです!

 お気に入り登録、感想、アンケート協力ありがとうございました!
 
 ☆10:刹菜様 ☆9:7キル様、白焼様 ☆8:クソザコ連隊長様
 高評価ありがとうございます!


 以下、変更点。

【天邪鬼】
4つのスキルの総称→+‪αでリフレクター機能を付与
理由:リフレクターが欲しかった為

天稚彦(アメノワカヒコ)
遠距離全反射→20%の確率で反射、後は無効化
理由:全部反射は強すぎると思った為

【十字架の祈り】
回復期間を1時間
理由:ずっと回復してたら強すぎる為

吸血蝙蝠(ドレインバット)
見た目に変化なし→見た目の変化(小)
理由:修道女の格好で吸血鬼化とかさせたかった為




 それでは、どうぞ〜



ロータス

 

Lv32

HP 140/140〈+330〉

MP 112/112〈+30〉

 

【STR 0〈+10〉】

【VIT 185〈+225〉】

【AGI 0〈+10〉】

【DEX 0】

【INT 0】

 

装備

頭 【黒鬼の角】

体 【疫鬼の鎧】

右手 【刹鬼の小刀】

左手 【邪鬼の盾】

足 【疫鬼の鎧】

靴 【疫鬼の鎧】

装飾品 【クイックリング】

【パワーリング】

【命の指輪】

 

スキル

【絶対防御】【大物喰らい(ジャイアントキリング)】【瞑想】

【挑発】【シールドアタック】【大盾の心得Ⅷ】

【体捌き】【攻撃逸らし】【天邪鬼】

【HP強化小】【MP強化小】【MPカット小】

【MP回復速度強化小】【光魔法Ⅱ】【ヒール】

砂漠の王(ファラオ)】【フォートレス】 【カバー】

【カバームーブ】【不屈の守護者】【十字架の祈り】

【極悪非道】【吸血鬼】【カウンター】

【クイックチェンジ】

 

 

「情報によると師匠のギルドはこっちの方らしいですけど・・・・・」

 

 ロータスはメイプルのギルドの楓の木の拠点を探していた。既にイベントは3日目に突入しており、殆どのギルドは全滅している。残っているのはランク10位以内のギルドばかりで争いがほとんど起きなくなっていた。

 

 ロータスは声をかけられたギルドから過去のイベントでいい成績を残しているギルドを選出し、そこからくじ引きで選んだギルドに所属してイベントに望んでいた。

 1日目からメイプルと戦いに行きたかったが契約上そうはいかなかった。契約内容はイベントの前半半分、つまり3日目の12時までは拠点を防御するという事だった。ロータスは雇われている側なので特に文句は言わなかった。別にそれまでにメイプルが5回以上死亡し復帰できないなんて事はないと考えたのが決定打だったのだろう。それに、楓の木が何処に拠点を構えているかの情報を集めてもらえるという事なので迷うことは無かった。

 

「こっちの方から声が・・・・・見つけました!」

「皆さん!敵が来ましたよ!」

「1人だけかな?」

「よぉ〜し!やっちゃうぞ!」

 

 ロータスの襲来に初めに気がついたのはこの時間の監視をしていたのマイとユイ、そしてメイプルだった。

 

「【毒竜(ヒドラ)】!」

 

 メイプルはロータスに向かって、自分の代名詞の毒魔法【毒竜(ヒドラ)】を放った。このイベント中に毒耐性を持った炎帝の国と集う聖剣と既に戦っていたメイプルは相手に毒耐性があるか見極めるためにこの技を選んのだのだった。

 

「【悪鬼羅刹】!」

 

【悪鬼羅刹】

攻撃を2倍にしてそのまま返す。1日5回まで。

 

 メイプルの放った3つ首の毒竜はロータスの背後に黒色の鬼が出現し手首を捻る動きをした瞬間にぐるりと進行方向を180度変え、さらに6つ首になりメイプルにかえって行った。

 

「わっわっ!!?」

 

 メイプルには毒が効かないためダメージこそないが、【毒竜(ヒドラ)】を倍にして跳ね返されたことに少なからず驚き、ショックを受けていた。

 

「メイプル!どうしたの?!」

「あれは・・・・・鬼なのか?」

「おいおい。マジかよ・・・・・」

「ついに、来ちゃったわね」

「2人は彼女を知っているのかい?」

 

 戦闘中音に反応した残りのメンバーが慌てて出てくる。そして、ロータスを見てそれぞれ反応を見せた。

 

「イズさん!?楓の木のメンバーだったんですか!?なんで、教えてくれなかったんですか!?しかも、クロムまで!?」

「ごっめ〜ん。てっきり、知っているものだと思っていたわ」

「悪かったな。今回は敵だから容赦しないぜ!」

「望むところです!」

 

 そして、ロータス対楓の木が本格的に始まった。

 

「みんな!鬼が出てる時は遠距離攻撃は効かないから気をつけてくれ!あと、メイプル並に硬いから!」

「何それ!?」

「倒せるんですか!?」

「とりあえず、前衛は攻めるよ!集う聖剣がメイプルにやっていた事を思い出して」

 

 事前に戦ったことがあるクロムが全員に注意を促す。それにマイとユイが弱気になるが、サリーが直ぐにフォローを入れた。ロータスが来る前に集う聖剣がやってきてメイプルに貫通攻撃を続けて受けさせHPを削っていったのだ。それを真似して、サリー、カスミ、マイとユイは攻撃を開始し、メイプルは【身捧ぐ慈愛】を発動させた。

 

「【砂漠の王(ファラオ)】」

「なっ!?」

「くっ、AGI低下か!」

 

 負けじとロータスが、【砂漠の王(ファラオ)】を発動させた。元々AGIのないマイとユイは問題ないが、サリーとカスミは足を取られていた。

 

「はぁ!」

「てい!」

「「やぁ!」」

 

 サリーとカスミの攻撃はロータスを掠めたがマイとユイの攻撃は外れた。いや、外されたのだった。それから、何度も攻撃を繰り返すがサリーとカスミの攻撃は掠るだけで決定打にはならず、マイとユイの攻撃は躱され続けた。途中から鬼が消えた為、スキを見てサリーとカナデは魔法による攻撃をしていたのだが、それは全て石壁に阻まれてしまった。

 

「私達の攻撃が・・・・・」

「全然、当たりません・・・・・」

「いや、私達の攻撃はわざと当てさせていたみたいだ・・・・・」

「そうね・・・・・」

 

 サリーは自分のHPバーの下についた状態異常に目を向けながら答えた。攻撃を当てているというより、最低限当てさせて、HPはあまり減らさず状態異常を付けさせるというサリーの回避技術顔負けの事をロータスはやっていたのだ。

 

「状態異常が付いたんだけど、何か知らない!」

「そう言えば、攻撃をする度デバフが重ねられていくんだった」

「クロム!そう言うことは早く言っておきなさいよ」

「忘れてたんだよ!」

 

 イズとクロムの言い合いを聞き流しながらサリーは考えていた。そして、ある事に思い至った。サリーとカスミの攻撃は受けるのに何故、マイとユイの攻撃は躱すのか。それは、少なからず攻撃特化の2人の攻撃力を警戒してのことでは無いかと。

 

「マイ!ユイ!あの人は2人の攻撃はやっぱり怖いみたい。当てられれば戦況が変えれる!」

「でも・・・・・」

「当たらないのです・・・・・」

「・・・・・そうだ!メイプル!シロップを使って、あの人の動きを一瞬止めて!」

「うぇぇえ!?そんないきなり言われても・・・・・あっ!そうだ!シロップ【大自然】」

「なっ!?」

「今!」

「「はい!」」

 

 シロップの【大自然】により、地面から木の根が伸びロータスの足元を崩していった。ロータスのバランスを崩した所にマイとユイが飛び込み、2つづつ計4つの大槌を振り下ろした。

 

「っ!!【悪鬼羅刹】!!」

「「きゃぁぁぁ!!?」」

「マイ!ユイ!」

「なんで!」

 

 ただでさえ強力な攻撃が2倍になって返した為、マイとユイはポリゴンとなって姿を消した。その光景に、ありえないものを見たと楓の木は驚いていたが、その時ロータスも驚いていた。理由は今のを防いだことで【悪鬼羅刹】のストックが無くなったからだ。

 

「まさか、武器1つ1つに反映されるとは・・・・・」

 

 【天邪鬼】を【毒竜(ヒドラ)】で1回、マイとユイの攻撃で4回使ってしまいロータスは使用回数を使い切ってしまったのだった。

 

「もう怒ったよ!【捕食者】!【滲み出る混沌】!」

 

 マイとユイがやられたこの事に怒った(本気では無い)メイプルが悪魔のような顔が付いた蛇のような化け物を召喚する。もし、これがVRMMOではなく現実だったらSAN値チェック(1/1D4)待ったなしだろう。

 化け物は素早くロータスを弾き、噛みつき着々とHPを削っていった。そして、メイプル自身の攻撃では無いためメイプルには全くデバフが付かなかった。

 

「【霧化】【十字架の祈り】【クイックチェンジ】!」

 

 HPが勢いよく削られるのに危機感を覚えたロータスは【霧化】で攻撃を透過し、【十字架の祈り】を発動した。さらに【クイックチェンジ】で武器と盾を変更する。そして、【霧化】の効果時間内に装備を全て変更した。

 メイプル達から見たら、急に靄になったと思ったら鬼がシスターになったように見えただろう。

 

 これは、ロータスが生み出した流れだった。まず、【霧化】により1分の間、相手も自分も互いに干渉が出来なくする。その間に【十字架の祈り】を発動させ【クイックチェンジ】とタッチパネル操作で装備を変える。先に【十字架の祈り】を発動することでデバフを全て消しさることが出来ており、装備を変えても問題ない。さらに、最初の最大HP量と変更した装備での最大HP量には1050もの差がある。これにより、最初に減ったのは470の10%の47だが、1分間で増えるのは1520の3%の46なのだ。これにより、素早い回復を可能とした。

 

「【真祖】!」

 

 ロータスの背中に生えた蝙蝠の羽がロータスを包み込み、そして次の瞬間にはロータスは深紅のドレスを身にまとった吸血鬼になった。通常のギルドだったら物凄く驚くだろう。しかし、ここは魔境の楓の木だった。驚きはするもすぐに落ち着いた。それもそのはず、もっと凄いのを知っているのだ。

 

「変身した!よし!私も【暴虐】!」

 

 メイプルは盾に包まれ、しばらくすると巨大化して出てきた。しかし、その姿は人ではなかった。その体は5m以上あり、全身は鎧のような装甲に覆われている。昆虫のような造りの手は4本もあり、腰には爬虫類のような尻尾が伸びていた。顔には目や口などはなくただ凶悪な口のみが存在している。頭から伸びる鬣はまるで返り血で染まったように真っ赤に染まっていた。現実で遭遇したらSAN値チェック(1D10/1D100)のち発狂するだろう。発狂はしなくてもトラウマになるレベルの悪魔が存在していた。

 そんな、悪魔を前にしてもロータスの考えは一定だった。

 

「流石、師匠です。こんな変身があるとは・・・・・」

『行くよ!』

「はい」

 

 その後、吸血鬼ロータスは悪魔メイプルに普通に倒されたのだった。STRもAGIも大差ない勝負だったが、完敗した。

 

 後に、ロータスはこう語った。

 

「重さもリーチも違って勝てませんね。次は、巨大化するスキルを目指します」

 

 ロータスは、この事から体格差の大切さを学んだのだった。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

【NWO】第4回イベント

 

 

459名前:名無しの槍使い

うちのギルド全滅したわ

 

460名前:名無しの大剣使い

うちもだ

 

461名前:名無しの弓使い

激戦だったな

 

462名前:名無しの双剣使い

ところで、メイプルちゃんVSロータスちゃんは実現したのかな?

 

463名前:名無しの魔法使い

少なくともメイプルちゃんVS炎帝ノ国と楓の木VS集う聖剣はあった模様

 

464名前:名無しの槍使い

kwsk

 

465名前:名無しの魔法使い

いや、あったってことしか知らん

 

466名前:名無しの弓使い

使えねぇー

 

467名前:名無しの魔法使い

うるせぇ

 

468名前:名無しの双剣使い

まぁ、それは置いといて

ロータスちゃんがメイプルちゃんに仕掛けないのは変だわな

 

469名前:名無しの大剣使い

だいぶギルド間の戦闘が収まってるみたいだからな

死んだやつの情報が入ってこなくなってきた

だから、まだわからんぞ

 

470名前:名無しの弓使い

メイプルちゃん対ロータスちゃん

ぶっちゃけ、どっちが強いと思う?

 

471名前:名無しの槍使い

メイプルちゃん(俺らが知ってる範囲)

要塞→浮遊要塞→天使→?

ロータスちゃん(俺らが・・・・・以下略)

鬼→吸血鬼→修道女→?

 

472名前:名無しの大剣使い

ぶっちゃけ、ロータスちゃんはまだしもメイプルちゃんがそこで止まってるとは思えないんだな・・・・・

 

473名前:名無しの双剣使い

それな

 

474名前:名無しの魔法使い

わかる

 

475名前:名無しの弓使い

流石ロータスちゃんの師匠

 

476名前:名無しの槍使い

なお、未だに非公認である

 

477名前:名無しの大剣使い

まぁ、ロータスちゃんの異常さはメイプルちゃんから来てるってことは間違いないけどな

 

478名前:名無しの双剣使い

2人とも色々おかしいからな

 

479名前:名無しの刀使い

2人の共通点をまとめたら強さの理由が分かったり?

 

480名前:名無しの大剣使い

分かったら苦労しない

 

481名前:名無しの弓使い

2人の共通点

防御力がおかしい

プレイがおかしい

スキルがおかしい

 

482名前:名無しの刀使い

つまり、全部おかしい

 

483名前:名無しの魔法使い

おい!2人とも美少女ってのを忘れるな

 

484名前:名無しの槍使い

メイプルちゃんは素朴な可愛さ

ロータスちゃんは幻想的な綺麗さ

 

485名前:名無しの弓使い

タイプが違う美少女だよな

 

486名前:名無しの刀使い

わかる

 

487名前:名無しの大剣使い

わかる

 

488名前:名無しの魔法使い

わかる

 

489名前:名無しの双剣使い

わかる

 

490名前:名無しの弓使い

まぁ、見た目弄れるけどな

 

491名前:名無しの槍使い

夢のない話やめろ

 

 

 

 



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防御特化憧れと繋がり

 アニメは話数的にここまでかな?


ロータス

 

Lv34

HP 140/140〈+330〉

MP 112/112〈+30〉

 

【STR 0〈+10〉】

【VIT 190〈+290〉】

【AGI 0〈+10〉】

【DEX 0】

【INT 0】

 

装備

頭 【黒鬼の角】

体 【疫鬼の鎧】

右手 【刹鬼の小刀】

左手 【邪鬼の盾】

足 【疫鬼の鎧】

靴 【疫鬼の鎧】

装飾品 【クイックリング】

【パワーリング】

【命の指輪】

 

スキル

【絶対防御】【大物喰らい(ジャイアントキリング)】【瞑想】

【挑発】【シールドアタック】【大盾の心得Ⅷ】

【体捌き】【攻撃逸らし】【天邪鬼】

【HP強化小】【MP強化小】【MPカット小】

【MP回復速度強化小】【光魔法Ⅱ】【ヒール】

砂漠の王(ファラオ)】【フォートレス】 【カバー】

【カバームーブ】【不屈の守護者】【十字架の祈り】

【極悪非道】【吸血鬼】【カウンター】

【クイックチェンジ】

 

 

 第4回イベントが終了した。ロータスの所属していたギルドは5位とそこそこ高い成績を収め、【通行許可証・肆】を獲得したのだった。ロータスはイズとクロムに【楓の木】で行う第4回イベントの打ち上げに参加しないかと誘われ二つ返事で参加を希望した。

 ロータスが【楓の木】に付くと中ではギルドメンバーが打ち上げの準備を進めていた。料理はイズが【料理】のスキルを最大まで上げているため絶品だろう。ただ、忙しく準備するメンバーの中にメイプルの姿は無かった。話を聞くと、買い物に出かけているそうだ。

 そして、しばらくすると扉が開かれ元気な声と共にメイプルが帰ってきた。

 

「ただいまー!」

「師匠!」

「えっ?えっ?」

 

 ロータスはメイプルの姿を確認するとメイプルに飛びついた。突然の事にメイプルは頭がついていかず、そのまま押し倒された。メイプルもロータスは身長差が15cmもあるため支えきれなかったのは仕方がないだろう。

 

「あのー・・・・・どいてくれると助かるかな・・・・・」

「はい!師匠」

 

 メイプルが微妙そうな顔でそういうと、ロータスは素早くメイプルの上からどいた。落ち着いた所で全員がメイプルの後ろに、【集う聖剣】の4人と【炎帝ノ国】の4人が居ることに気がついた。

 

「で、メイプル。後ろの皆は?」

「外で出会って話してたら流れでフレンドして貰えたから招待したから?あれだって、えっと、強い人同士の繋がりを持つみたいな?私も強い人になってきたんだよ!」

「あぁ、うん・・・・・」

 

 メイプルが見せたフレンド欄には【楓の木】と【集う聖剣】と【炎帝ノ国】のプレイヤーの名前がずらっと並んでいた。メイプルの一般的な扱いを知っているサリーはそれをフレンドとはまた違うもののように眺めていた。

 

「師匠!私もフレンドにして下さい!」

「いいけど・・・・・あなたの名前は?それに、師匠ってなんなの?」

「自己紹介が遅れました。私はロータスといいます。第1回イベントで師匠に憧れて大盾装備にアカウントを作り直しました」

「えっ!?私に憧れて?てへへ・・・・・照れるな。じゃあ、よろしくね!ロータス・・・・・さん?」

「ロータスでいいです。見てくれは大人びて見えるかもしれませんが歳は師匠と変わらないと思いますし」

「えっ!?そうなの?じゃあ・・・・・よろしくね、ロータス」

「はい」

「お二人さん、そろそろ席につきな」

「はーい」

「わかりました」

 

 【楓の木】は八人しかいないため追加で誰か来ようとも余裕を持って席に着くことが出来る。元々、最高50人は入るのだ。多少増えても、まだ誤差の範囲だった。

 それぞれに料理を楽しみ時間を過ごしていると運営からの通知が届いた。そこには1つの動画があった。

 

「ギルドのモニターで映してみようか。皆同じ動画みたいだし」

 

 メイプルが立ち上がり、ギルドに備え付けられたモニターをいじり動画を再生した。映し出されたのは今回のイベントのハイライト。ただ、ほとんどはここにいる者達の行動だった。ペインが移ったと思えばミィが、さらに切り替わったと思えばサリーが映る。

 動画を見ながら各々色んな思いを胸に会話を続けた。

 

 そうして、打ち上げは盛り上がっていったのだった。

 

━━━━━━━━━━━━━━━

【NWO】第4回イベント

 

 

821名前:名無しの槍使い

メイプルちゃんや【楓の木】が人外揃いなのは置いといて、そこに単身で乗り込むロータスちゃん

 

822名前:名無しの大盾使い

いつか来ると思ってたけどまさか一人で来るとは思ってなかった

 

823名前:名無しの弓使い

なのなの?あの戦い

 

824名前:名無しの大剣使い

ロータスちゃんのヤバさがよりわかった

 

825名前:名無しの槍使い

ロータスちゃんってあれだよな、技術のあるメイプルちゃん

 

826名前:名無しの弓使い

メイプルちゃん見たいな変なことはしないけど、メイプルちゃんを見習っているせいでおかしくなった子

 

827名前:名無しの大盾使い

そう言えば、ロータスちゃんがメイプルちゃんの正式な弟子になりました

 

828名前:名無しの魔法使い

祝!非公認脱出!

 

829名前:名無しの弓使い

【朗報】ロータスちゃん正式な弟子になる

 

830名前:名無しの大剣使い

で、どんな感じで教えたりしてるの?

 

831名前:名無しの槍使い

kwsk

 

832名前:名無しの大盾使い

おk

いっきに書くぞ?

メイプルちゃんがロータスちゃんに一方的に教えるんじゃなくて、教えあっている感じ

メイプルちゃんがロータスちゃんに自分がどんな風にプレイをしているかを教えて、ロータスちゃんがメイプルちゃんに大盾の使い方や足さばきを教えている

 

833名前:名無しの魔法使い

Oh・・・・・

 

834名前:名無しの弓使い

【悲報】メイプルちゃん、技術を身につける

 

835名前:名無しの槍使い

もう、勝てない

 

836名前:名無しの大剣使い

元々、勝てなかったけどな!

 

837名前:名無しの大盾使い

あと、ロータスちゃん【楓の木】に入ったから

 

838名前:名無しの魔法使い

\(^o^)/

 

839名前:名無しの槍使い

\(^o^)/

 

840名前:名無しの弓使い

\(^o^)/

 

841名前:名無しの大剣使い

\(^o^)/



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防御特化憧れと鬼の力

☆7式 叡月様
高評価ありがとうございます。

お気に入り登録ありがとうございます。

では、どうぞ


ロータス

 

Lv35

HP 140/140〈+330〉

MP 112/112〈+30〉

 

【STR 0〈+10〉】

【VIT 190〈+410〉】

【AGI 0〈+10〉】

【DEX 0】

【INT 0】

 

装備

頭 【黒鬼の角】

体 【疫鬼の鎧】

右手 【刹鬼の小刀】

左手 【邪鬼の盾】

足 【疫鬼の鎧】

靴 【疫鬼の鎧】

装飾品 【クイックリング】

【パワーリング】

【命の指輪】

 

スキル

【絶対防御】【大物喰らい(ジャイアントキリング)】【瞑想】

【挑発】【シールドアタック】【大盾の心得Ⅷ】

【体捌き】【攻撃逸らし】【天邪鬼】

【HP強化小】【MP強化小】【MPカット小】

【MP回復速度強化小】【光魔法Ⅱ】【ヒール】

砂漠の王(ファラオ)】【フォートレス】 【カバー】

【カバームーブ】【不屈の守護者】【十字架の祈り】

【極悪非道】【吸血鬼】【カウンター】

【クイックチェンジ】【悪食】

 

 

 イベントが終わって一ヶ月と少し、10月に入ってから第4層が追加された。4層に入る前には、ロータスはメイプルの教えの「とりあえず、食べれば何とかなる」を実際にして、【悪食】を獲得していた。他にも耐性系を幾つか手に入れていたのだが、全て消してしまった。

 

 第4層は和風な街で、クエストをこなして通行許可証のレベルを上げていくことで、行ける場所が増える階層だった。通行許可証の1番上は(9)であり、そこに初めて到達したのは【楓の木】のメンバーのカスミだった。さらに、カスミが玖の鳥居をくぐった時にこの階層は変化を遂げた。街にいるNPCが妖怪になったのだ。

 

 ロータスは(4)だった通行許可証を既に(7)まで上げている。クエストはあちこち動き回るものが多く、AGIの低いロータスは【吸血鬼】の【真祖】を使って、イベントをこなしていた。吸血鬼の姿のロータスは逆に妖怪だらけの街にマッチしていた。

 

「よし、これで通行許可証が(8)になりましたね」

「おっ!そこにいるのは、嬢ちゃんじゃねぇか!この前は世話になったな」

 

 気軽に声をかけてきたのは、NPCの鬼だった。クエスト【鬼の霍乱】の時の依頼者だ。【鬼の霍乱】は風邪をひいた鬼に薬を上げるクエストだった。まぁ、その薬は酒というオチだったのだが・・・・・

 ロータスはお礼に、『鬼札』という名前しかないアイテムを受け取っただけで終わったのだった。ロータスは一応、『鬼札』を取っておいている。それは、カスミの情報が関係していた。カスミの情報では、玖の鳥居の奥の鳥居の隣に、こんな立て札があった。

 

【次代の主は赤鬼の角、龍の逆鱗、天の雫を持つ者に託す】

 

 ロータスは既にメイプル達と共に、『赤鬼の角』『龍の逆鱗』『天の雫』を、手にいれている。これら、全てに説明はなくキーアイテムとして存在している。ロータスは、『鬼札』もキーアイテムになるかもしれないと言う考えに至り残しておく事にしたのだ。

 ちなみに獲得方法は、『赤鬼の角』は赤鬼の討伐、『龍の逆鱗』は龍の討伐、『天ノ雫』は物理的に星の降るエリアの突破だった。

 

「これから、復帰祝いをするんだが嬢ちゃんも参加しないか?」

 

 クエスト【妖怪の宴】をロータスは受けるべきか迷っていた。クエスト【妖怪の宴】は通行許可証のレベル上げに必要なクエストの名前の中には無い。普段なら先を急ぐため、クエストは受けないのだがメイプルの教えがあった。

 メイプルは基本気の向くままに行動し、それによってスキルを得てきた。さらに、この層でも【蠱毒の呪法】という、毒攻撃に20%の確率で即死効果を付与するという強スキルを得るという実績もあった。そのことにより、ここで新しい強スキルを手に入れることが出来るのではないかと考えたのだ。

 しかし、ロータスは1度【鬼の霍乱】でよく分からないアイテムしか貰えていないという失敗があった為、迷ってしまっていたのだ。

 

「行きます」

 

 結局、ロータスは鬼について行くことにした。鬼に連れられて、宴会場に行くと妖怪だらけ宴会が行われていた。ロータスは、クエスト内容は宴会に参加するしか無かった為、どうすればいいか分からず、とりあえずご飯に手をつけていたのだった。しばらくすると、案内した鬼が瓢箪を持って戻ってきた。

 

「嬢ちゃん!楽しんでるか?」

「まぁ、程々に」

「そいつぁ、いけねぇ!よし!我が家に伝わる酒を分けてやろう!」

「お酒?私、未成年ですし・・・・・むぐっ!?」

「そう固いこと言うなよ!さっさ、呑んだ呑んだ」

 

 口に瓢箪の口を押し込まれ、中の液体がロータスの喉の奥に流し込まれた。瓢箪の中身が無くなり、口から瓢箪を離されるとロータスはスキルを獲得した表示に気がつく。スキル名は【鬼魂】という、スキルだった。

 

【鬼魂】

HPが1000になりSTR、AGI、VITが+‪50され、INTが+25される。この時、装備の効果は全て外れ、代わりの装備を5つから選ぶ。また、HPが全て無くなっても変身する前の状態に戻る。1日1回。

 

「これ・・・・・【真祖】にそっくりですね。使ってみますか【鬼魂】」

 

 吸血鬼化が解除され、鬼装備のロータスに戻る。そして、次の瞬間に紅蓮の炎がロータスを包み込み、しばらくして中から赤い着物を見に纏い、白い角を2本額から生やしたロータスが現れたのだった。

 

「おぉ!言い伝えは本当だったんだな!」

「言い伝え?」

「この瓢箪に入れた酒を人に飲ますと、鬼になるという言い伝えだ。まさか、本当だったとはな。ワッハハハハ!」

 

 そんな訳の分からないものを恩人に飲ませたのかとロータスは心の中で悪態をついたのだった。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

【NWO】ロータスちゃんを見守る会

 

 

256名前:名無しの大剣使い

おい!ロータスちゃんが鬼だった

 

257名前:名無しの刀使い

 

258名前:名無しの弓使い

ロータスちゃんは元々鬼だろ?

 

259名前:名無しの槍使い

おっ、そんだな(洗脳済み)

 

260名前:名無しの双剣使い

ロータスちゃんが鬼畜見たいな言い方するなよ

 

261名前:名無しの魔法使い

鬼畜なロータスちゃん

女王様・・・・・閃いた

 

262名前:名無しの槍使い

で、どういうこと?

 

263名前:名無しの刀使い

kwsk

 

264名前:名無しの弓使い

はよ

 

265名前:名無しの双剣使い

1人ぐらい反応してやれよ

 

266名前:名無しの大剣使い

変態は置いといて

ロータスちゃんが装備無しで鬼になってた

 

267名前:名無しの双剣使い

装備無しって事は、あの黒鬼装備じゃないってことか?

 

268名前:名無しの大剣使い

赤色の着物に白い角だった

 

269名前:名無しの槍使い

それ、あれじゃないか?街で売っているコスプレグッズ

 

270名前:名無しの弓使い

グッズなら俺も見た

狐耳とか羊の角とか色々あったぞ

 

271名前:名無しの刀使い

確かに色々あったな

 

272名前:名無しの双剣使い

なら、そのグッズなんじゃね?

 

273名前:名無しの大剣使い

でも、あのロータスちゃんだぞ?

 

274名前:名無しの刀使い

それなら・・・・・

 

275名前:名無しの弓使い

ありえるかもな

 

276名前:名無しの槍使い

おっ、そうだな(洗脳済み)

 

277名前:名無しの双剣使い

とりあえず、要観察で

コスプレグッズのまま外には出ないだろうし

 

278名前:名無しの魔法使い

ロータスちゃんなら、さっき鬼のままで、モンスターかち割ってたぞ

 

279名前:名無しの大剣使い

Oh・・・・・



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防御力特化憧れと第5回イベント

ロータス

 

Lv36

HP 140/140〈+330〉

MP 112/112〈+30〉

 

【STR 0〈+10〉】

【VIT 195〈+500〉】

【AGI 0〈+10〉】

【DEX 0】

【INT 0】

 

装備

頭 【黒鬼の角】

体 【疫鬼の鎧】

右手 【刹鬼の小刀】

左手 【邪鬼の盾】

足 【疫鬼の鎧】

靴 【疫鬼の鎧】

装飾品 【クイックリング】

【パワーリング】

【命の指輪】

 

スキル

【絶対防御】【大物喰らい(ジャイアントキリング)】【瞑想】

【挑発】【シールドアタック】【大盾の心得Ⅸ】

【体捌き】【攻撃逸らし】【天邪鬼】

【HP強化小】【MP強化小】【MPカット小】

【MP回復速度強化小】【光魔法Ⅱ】【ヒール】

砂漠の王(ファラオ)】【フォートレス】 【カバー】

【カバームーブ】【不屈の守護者】【十字架の祈り】

【極悪非道】【吸血鬼】【カウンター】

【クイックチェンジ】【悪食】【鬼魂】

 

 

 12月の第1週。第5回イベントとしてフィールド探索型イベントが開催された。それに伴いフィールドは白い雪に覆われ、空からは雪が降り始めていた。

 今回のイベントでは討伐対象となるモンスターが4種類いる。その4種類は出現確率と得られるポイントが違っており、最も出現しにくいモンスターは高いポイントの他にも、レアアイテムを低確率でドロップすると運営からお知らせが届いていた。

 

「レアアイテムというのが惹かれますね・・・・・」

 

 ロータスはレアアイテムの魅力に勝てずイベントのモンスターを倒しにフィールドに出ていた。日本人はレアや限定という言葉に弱いものなのだ。ロータスは、見た目が日本人じゃないが日本人だ。日本人離れした、銀髪緑眼はクォーターである為である。

 

「師匠は通行許可証のレベル上げをしてくると言っていましたが、ちゃっかり報酬は獲得するのでしょうね」

 

 ロータスの予想は当たり、メイプルはしっかりとレアアイテムを手に入れてくるのだった。

 しばらく、歩くとイベントのモンスターの白い狼が現れた。そのままでは、逃げられてしまうためロータスはスキルを発動させる。

 

「【鬼魂:緑】」

 

 ロータスは、【鬼魂】を発動させ鬼になる。このスキルは武器を赤色の金棒、青色の刺股、黄色の両刃ノコギリ、緑色の薙刀、黒色の手斧の5つから選ぶことが出来きる。今回、ロータスは薙刀を選び、ロータスの手には緑色の薙刀が握られ着物も緑に染め直された。

 武器によって、効果は違いその変身中の変更は出来ない。

 

『赤金棒』

貪欲(とんよく)

 

『青刺股』

瞋恚(しんに)

 

『黄鋸』

掉挙悪作(じょうこおさ)

 

『緑薙刀』

惛沈睡眠(こんちんすいみん)

 

『黒斧』

()

 

 そして、スキル内容は────

 

貪欲(とんよく)

全てのステータスが10上がる。

 

瞋恚(しんに)

攻撃を受ける度にSTRが最大50まで上昇する。

 

掉挙悪作(じょうこおさ)

相手のスキルを1つ封じる。

 

惛沈睡眠(こんちんすいみん)

攻撃を与えた相手を20%の確率で眠らせる。

 

()

1度に1体まで、偽物を作り出すことが出来る。インターバルは偽物が消えてから10分。

 

「はぁっ!!」

 

 ロータスは、薙刀を振り下ろし白い狼を切り裂いた。その瞬間、スキルが働き狼の状態が【睡眠】になる。攻撃をすれば起きてしまうが、【睡眠】の状態になれば確実に攻撃をもう一度確実に当てる事が出来るのだ。

 確実に狼を仕留め、次の獲物を探しに移動する。それを繰り返して3時間程たった時、奴は現れた。

 

 体は白く球体。体と同じ顔には、石で出来た口と目に、人参の鼻。木の枝の腕には袋を持っており、頭には赤色の帽子が乗っていた。

 

「すごく、大きいですね・・・・・4mぐらいでしょうか」

 

 超巨大な雪だるまが現れた。この雪だるまは最高ポイントのモンスターでレアアイテムをドロップする確率のあるモンスターなのだ。

 普通に倒そうと思うと、かなり骨がおれるモンスターなのだが、弱点を付くとすぐに倒せる。それは、火属性の攻撃だ。雪だるまらしく熱に弱いのだ。

 

「【鬼火】」

 

 ロータスは【鬼魂】によって使えるようになる、唯一のスキルを使用し雪だるまを焼き始める。

 

【鬼火】

MPを消費して火を放つ。着火した場所で燃え続け、使用者が任意で消すか、30分経たないと消えない。火がついている間は毎分ダメージを与え続ける。

 

 しばらくすると、雪だるまは完全に溶けきりアイテムを残して消えた。ロータスは雪の上に落ちているアイテムの元へと近づいていく。それは、白色の雪によく映える赤い包装に緑のリボンが巻かれた箱だった。ロータスは、それを拾い上げるとアイテム名を確認した。

 

「プレゼントボックスですか・・・・・どうやら、クリスマスに開けられるみたいですね」

 

 今はまだ使用することが出来ず、クリスマスから何日間か使用可能なアイテムで、中には何かが入っているとのことだった。

 

「中身はなんでしょうか?クリスマスらしい武器やスキルでしょうか?」

 

 ロータスは、ウキウキしながら次の獲物を探しに歩き出した。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

【NWO】ロータスちゃんを見守る会

 

 

477名前:名無しの大剣使い

ロータスちゃんの鬼の姿さ、なんかカラフルだよな

 

478名前:名無しの双剣使い

そうなん?

 

479名前:名無しの刀使い

赤しか見た事ない

 

480名前:名無しの弓使い

赤、青、黄、緑、黒があるぞ

 

481名前:名無しの魔法使い

5色揃って?

 

482名前:名無しの槍使い

ゴレンジャー・・・・・ってやかましいわ!

 

483名前:名無しの双剣使い

ひでぇww

 

484名前:名無しの大剣使い

まぁ、色が違うだけじゃないだろうな

 

485名前:名無しの弓使い

ロータスちゃんだしな

武器は違うみたいだけど

 

486名前:名無しの双剣使い

話変わるけど、山頂の鬼を倒せたヤツいるの?

 

487名前:名無しの槍使い

本当に急に変わったな

 

488名前:名無しの刀使い

あれはムリ

 

489名前:名無しの弓使い

何か弱体化させる方法があればな・・・・・

 

490名前:名無しの大剣使い

今んかっている情報は

通行許可証を玖まで上げて、3つのアイテムを集めると鬼と戦える

鬼は相手によって武器を変える

めちゃくちゃ強い

ぐらいか?

 

491名前:名無しの双剣使い

せやな

 

492名前:名無しの弓使い

弱体化なしで倒せるもんなのかね?

 

493名前:名無し刀使い

メイプルちゃんならワンチャン

 

494名前:名無しの槍使い

いや、ここは鬼繋がりでロータスちゃんが

 

495名前:名無しの大剣使い

2人共っていうのもありえるんだよな・・・・・

 



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防御力特化憧れと百鬼夜行

ロータス

 

Lv38

HP 140/140〈+330〉

MP 112/112〈+30〉

 

【STR 0〈+10〉】

【VIT 200〈+560〉】

【AGI 0〈+10〉】

【DEX 0】

【INT 0】

 

装備

頭 【黒鬼の角】

体 【疫鬼の鎧】

右手 【刹鬼の小刀】

左手 【邪鬼の盾】

足 【疫鬼の鎧】

靴 【疫鬼の鎧】

装飾品 【クイックリング】

【パワーリング】

【命の指輪】

 

スキル

【絶対防御】【大物喰らい(ジャイアントキリング)】【瞑想】

【挑発】【シールドアタック】【大盾の心得Ⅸ】

【体捌き】【攻撃逸らし】【天邪鬼】

【HP強化小】【MP強化小】【MPカット小】

【MP回復速度強化小】【光魔法Ⅱ】【ヒール】

砂漠の王(ファラオ)】【フォートレス】 【カバー】

【カバームーブ】【不屈の守護者】【十字架の祈り】

【極悪非道】【吸血鬼】【カウンター】

【クイックチェンジ】【悪食】【鬼魂】

【雪化粧】

 

 

 1月中旬に第5層が解放された。ロータスは、インフルエンザで欠席したメイプル以外の【楓の木】のメンバーとボスモンスターの狐を倒し、無事第5層へ足を進めていた。

 第5層は雲の世界だ。歩くことができる雲の上に街やフィールドが存在しており、足場が雲のせいか、若干不安定な階層だった。

 数日遅れて、メイプルも偶然出会った、【集う聖剣】のフレデリカのパーティに加わり、ボスモンスターを倒して第5層へと登ってきた・・・・・

 

 

 

 

 ────新たなスキルを得て。

 

「あぁ・・・・・そっち、行っちゃってたかー」

「そうだよー、今までで一番疲れたよ・・・・・」

 

 メイプルは初めにボスモンスターではなく、山頂の試練に間違えて挑んでいた。ボスモンスターはそこのモンスターだと勘違いしたのだ。その結果【百鬼夜行】というスキルを獲得していた。

 

「そういえば、私はまだ挑戦してませんでしたね」

「私もー」

 

 ロータスは、そこまで行く前に第5層へ行ってしまった為、サリーは、弱体化の方法が見つかってから行こうと考えていた為、まだ挑戦していなかった。

 

「それで、【百鬼夜行】ってどんなスキルなんですか?」

「あっ、それは私も気になる」

「えっとねー、1分間2体の鬼を呼び出せるスキルだよ。

その間、装備以外のスキルが全部【封印】状態になっちゃうけど」

「へー、鬼って言ったらロータスってイメージがあったけどメイプルもついに鬼の代名詞が付いちゃったかー」

「成程・・・・・師匠、私のアイデンティティを奪う気ですね?」

「えぇっ!?別にそんなつもりは無いよ!?」

「分かっていますよ。では、私は行ってきます」

「5層の探索?」

「いえ、鬼退治に」

 

 ロータスは、【百鬼夜行】を得る為に山頂を目指す。玖の鳥居をくぐると直ぐに次の鳥居があり、カスミの情報通りの立て札がたっていた。さらに、奥に進み紫の炎に照らされた階段を登っていくと、ぴったりと閉じられた襖があった。

 ロータスは、襖を開き中を覗いた。中は畳が敷かれており、特に何の変哲もない部屋だった。ただ、その奥に白い袴と着物を着た、白髪で額に2本の角を生やした鬼が鎮座していた。

 

「おぉ・・・・・?人間が来るとはな」

 

 白鬼は立ち上がりロータスを確認すると、ゆっくりとロータスに向かって歩いてくる。

 

「一応、持ってるか。ならついて来い」

 

 3つのキーアイテムを確認すると、ロータスに背を向けて、白鬼は元いた場所へと戻って行った。そして、地面に魔法陣を描き、それに乗って消えていった。

 

「・・・・・よしっ」

 

 ロータスは気合いを入れ直し魔法陣に乗る。ロータスが魔法陣に乗って辿り着いたのは、木の1本、岩の1つすら見当たらない荒野だった。

 

「あっさり引き継がせてやろうかと思っていたが・・・・・人間、気が変わった。俺を倒せ、出来れば次の主の座はお前にくれてやる」

 

 ロータスは、一瞬で神経を研ぎ澄まし戦闘体制に入る。白鬼の手には2m程の薙刀が出現し握られた。

 

「【砂漠の王(ファラオ)】【雪化粧】」

 

 ロータスはスキルを2つ続けて発動。その瞬間、ロータスの足下からは砂漠が広がり、ロータスの肌は真っ白になった。この【雪化粧】は第5回イベントで獲得したプレゼントから出てきたスキルである。

 

【雪化粧】

MPを消費してVITを+50する。ダメージを受ける度に+された分が-5される。クールタイムは10分。

 

 ロータスの戦いのスタンスは基本"待ち"だ。まずは、相手のAGIを奪い、自分のVITを上げる。そして、相手の攻撃をいなし続け、【疫病】の効果を重ねていくのだ。しかし、今回の敵はそんな悠長な事はしていられなさそうだった。

 

「くっ、一撃一撃が重い・・・・・っ!」

 

 重く素早い攻撃は、何度もロータスにダメージを与えてくる。盾や鎧も何度か欠けて再生し直していた。

 

「【悪鬼羅刹】!」

 

 ロータスは、連撃から逃げ出すために、攻撃を威力2倍にして返す。しかし、白鬼は怯む事はなく、休みを与える事無く攻撃を繰り返してくる。

 

「それは、あの捻くれ者の技だな?面白い!」

「【ヒール】【ヒール】・・・・・MPが足りないっ、【真祖】!」

 

 ロータスは【真祖】を使い、空に逃げる。それと同時にイズに作って貰った〈疫病〉を解除するアイテムの使用も忘れない。これで、一安心と思ったロータスだったが次の瞬間、目を見開いた。白鬼がジャンプで飛行している位置まで跳び上がって来たのだ。

 

「っつ!!?【悪鬼羅刹】!!」

 

 突然の事に回避が間に合わず、防御にスキルを使ってしまった。ここまで跳べるのなら空中にいる意味はあまりないと、ロータスは地上近くまで降下し白鬼に向かっていく。

 

「【吸血蝙蝠(ドレインバット)】」

 

 ロータスは、白鬼に向って無数の蝙蝠を放つ。今回はHPを奪う事より、意識をそらすことに使った。白鬼の意識が蝙蝠に移った瞬間【霧化】を発動し消える。MPポーションを取り出して回復をしつつ、白鬼の死角から爪を突き立てようとした。

 

「ぬん!」

「なっ!?」

 

 しかし、それに反応した白鬼は器用に薙刀の柄で爪を防ぎ、そのままカウンターで蹴り上げ、流れるように薙刀で薙ぎ払った。吸血鬼ロータスのHPが0になりロータスが元の姿に戻り、地面を転がった。

 

「【ヒール】」

 

 ロータスは回復をしながら、白鬼のHPを見る。【疫病】の効果があってか白鬼のHPは半分を切っていた。

 

「貴様・・・・・中々やるなっ!」

 

 HPが半分を切ったところで、そう言い放った白鬼を中心に白く輝く光が渦を巻き、地面近くには風が吹き荒れた。

 

「さぁ・・・・・いくぞ!」

 

 白鬼は【疫病】の効果でステータスが下がっているはずが、さらに速度を上げ、赤く光る薙刀を振りかざしてきた。突然の変化と速度をアップについていけず【悪鬼羅刹】を使い一撃目を跳ね返すが、白鬼はやはり怯むことなく連撃を放ってくる。

 

「くっ、【悪鬼羅刹】【鬼魂:黒】」

 

 ロータスは、カウンターで出来た一緒の隙を使い黒鬼に変化し分身を作り出す。そして、2手に分かれて【鬼火】を放った。【鬼火】は確実に白鬼のHPを削っていった。

 

「その力は鬼のか!?まさか、人間に化けた同族だったとは・・・・・俺の目を欺くとは面白い!」

 

 白鬼は既にHPは残り2割程になっており、既にギリギリである。しかし、それはロータスも同様であった。

 

「いくぞ!黒鬼!」

 

 白鬼は、一気に距離を詰め薙刀を振り下ろす。ロータスは【悪鬼羅刹】で一撃を跳ね返し、白鬼のHPは1割を切った。しかし、白鬼の追撃でロータスのHPは全損したのだった────

 

 

「【カウンター】【シールドアタック】!!」

 

 

 ────鬼の分は。

 

 鬼装備に戻ったロータスは、【カウンター】で受けたダメージを上乗せし【シールドアタック】を放った。そして、白鬼のHPは0となったのだった。

 

 その後、無事に白鬼から杯を受け、ロータスは【百鬼夜行Ⅰ】を手に入れたのだった。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

【NWO】ロータスちゃんを見守る会

 

 

673名前:名無しの魔法使い

メイプルちゃんが鬼を2体の召喚した

 

674名前:名無しの弓使い

ちょっと待って、訳が分からない

 

675名前:名無しの槍使い

大丈夫、俺も分からん

 

676名前:名無しの刀使い

何も大丈夫じゃなかった

 

677名前:名無しの双剣使い

いつも通りだな

 

678名前:名無しの大剣使い

説明頼む

 

688名前:名無しの魔法使い

ボスモンスターの攻略にたまたま一緒にいったんだけど、そこで2体の鬼を召喚してた

鬼の大きさは、ボスモンスターぐらい

 

689名前:名無しの弓使い

説明を聞いても分からん

 

690名前:名無しの槍使い

大丈夫・・・・・(以下略)

 

691名前:名無しの刀使い

そんなスキル取れる場所あるのか?

 

692名前:名無しの双剣使い

十中八九、あそこだろうな

4層の主

 

693名前:名無しの大剣使い

弱体化の方法が見つかったのか?

 

694名前:名無しの双剣使い

でも、メイプルちゃんだぜ?

 

695名前:名無しの弓使い

そのままで、勝ってきそう・・・・・

 

696名前:名無しの魔法使い

メイプルちゃんだしな・・・・・

 

697名前:名無しの槍使い

おっ、そうだな(慣れた)

 

698名前:名無しの大剣使い

にしても、メイプルちゃんが鬼のスキルか・・・・・

 

699名前:名無しの弓使い

ロータスちゃんじゃないんだな

 

700名前:名無しの刀使い

わかる

 

701名前:名無しの双剣使い

そのロータスちゃんですが、先程頂上に向って行きました

 

702名前:名無しの槍使い

多分、疲れてるんだよ

少し休みな

 

703名前:名無しの大剣使い

鬼が増殖・・・・・

 

704名前:名無しの刀使い

悪夢再来・・・・・

 

705名前:名無しの弓使い

メイプルちゃんとロータスちゃんが交差する時

 

706名前:名無しの槍使い

悪夢が始まる・・・・・って、やかましいわ!

 

 

 



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防御力特化憧れと第6回イベント

 ふぁっ!?日間ランキングに載ってる!?あああああありがとうございますっ!!これからもよろしくお願いしますっ!


 ☆9望月伽様 ☆8六条 奏様 
 高評価ありがとうございます!

 お気に入り登録もありがとうございます!



ロータス

 

Lv44

HP 140/140〈+330〉

MP 112/112〈+30〉

 

【STR 0〈+10〉】

【VIT 220〈+975〉】

【AGI 0〈+10〉】

【DEX 0】

【INT 0】

 

装備

頭 【黒鬼の角】

体 【疫鬼の鎧】

右手 【刹鬼の小刀】

左手 【邪鬼の盾】

足 【疫鬼の鎧】

靴 【疫鬼の鎧】

装飾品 【クイックリング】

【パワーリング】

【命の指輪】

 

スキル

【絶対防御】【大物喰らい(ジャイアントキリング)】【瞑想】

【挑発】【シールドアタック】【大盾の心得Ⅹ】

【体捌き】【攻撃逸らし】【天邪鬼】

【HP強化小】【MP強化小】【MPカット小】

【MP回復速度強化小】【光魔法Ⅱ】【ヒール】

砂漠の王(ファラオ)】【フォートレス】 【カバー】

【カバームーブ】【不屈の守護者】【十字架の祈り】

【極悪非道】【吸血鬼】【カウンター】

【クイックチェンジ】【悪食】【鬼魂】

【雪化粧】【百鬼夜行Ⅰ】

 

 

 第6回イベントは探索型のイベントだった。このイベントでは、まず通常フィールドで獲得出来るアイテムを獲得し、それを使ってイベントのフィールドのジャングルに移動しなければならない。さらに、イベント用のフィールドに移動する際はランダムで転送される為、どこに転送されるか分からない。この2つは、ロータスにとっては特に問題はなかった。ただし、最後の1つの概要に問題があった。

 

「イベントエリア内のHP回復アイテムとHP回復系スキルの使用禁止ですか・・・・・」

 

 ロータスはメイプルよりVITが低い代わりにHPが多く、HPを吸収する事に長けている。さらに、基本攻撃がHP吸収なので、それらが全部使えないのは中々厄介だった。

 

「まぁ、このエリアに来る為のアイテムが無くなるまでは探索をしましょうか」

 

 ロータスは、草木を掻き分けてジャングルの中を進んでいく。このイベントは貴重な素材がメインらしく、ロータスは事前に集めた情報を頼りにジャングルの中を探索した。素材はイズに頼まれた物を率先して集めていった。

 素材集めの途中でロータスは、大きな綺麗な赤色の花を見つけた。50cm程の大きな花弁を5つ付けた花は、とても甘い匂いを漂わせていた。

 ロータスは、事前情報によりその花はモンスターであることを知っていた。甘い匂いを漂わせ、近づいたプレイヤーを取り込む食虫植物のようなモンスターだ。

 モンスターの事を知っている普通プレイヤーなら基本近づく事はないのだが、ロータスはもう普通(・・)のプレイヤーではなかった。かなり前からプレイスタイルやキャラの性能は普通ではなかったが、考え方もメイプルに寄ってきてしまい、普通から遠ざかって来てきた。メイプルに完全に毒されてしまっていた。

 

「あの花、本当に良い匂いですね・・・・・食べたら美味しいのでしょうか?」

 

 ロータスはゆっくりと花に近づく。そして、花との距離が1mをきった瞬間、花はその茎を伸ばしロータスを捕らえようとしてきた。しかし、花が近づいた瞬間にロータスはその花弁を引きちぎり迷うこと無く、口の中に含んだ。

 

「甘くて美味しいですね・・・・・さて、もう1枚・・・・・」

 

 もう1枚。また、もう1枚とロータスは次々と花弁をむしり取り食べていった。5枚あった花弁は全てロータスのお腹の中に消えてしまい、綿毛を飛ばし終えたタンポポみたいになってしまったモンスターは甘い匂いを撒き散らして消えていった。

 

「スキル獲得しましたね・・・・・あっ」

 

 気がついた時には既に遅く、ロータスは無数のモンスターに囲まれている状態だった。花のモンスターを倒すと他のモンスターをおびき寄せる匂いを発するという情報は事前に得ていたが完全に頭から抜け落ちていたのだった。

 

「仕方ありませんか・・・・・」

 

 ロータスは、覚悟を決めて迫り来るモンスターに向って行ったのだった。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

【NWO】第6回イベント

 

 

576名前:名無しの槍使い

今回のイベントは平和だな

 

577名前:名無しの刀使い

理由はメイプルちゃんとロータスちゃんの2人がイベントに積極的じゃないから

 

578名前:名無しの弓使い

理由がひでぇ

 

588名前:名無しの双剣使い

でも、悲しいかな事実なんだよなぁ・・・・・

 

589名前:名無しの槍使い

メイプルちゃんが探索系だと、あんまり参加しないのは第3回イベントから分かっていたけど、ロータスちゃんは珍しいよな

 

590名前:名無しの弓使い

確かに

 

591名前:名無しの魔法使い

たし蟹

 

592名前:名無しの双剣使い

それ、もう飽きた

 

593名前:名無しの刀使い

ひでぇw

 

594名前:名無しの大剣使い

そういえば、そのロータスちゃんなんだけど・・・・・

最近、山の主の方へ何回も行ってるみたい

 

595名前:名無しの弓使い

え!?じゃあ、ロータスちゃん負けたん?

 

596名前:名無しの槍使い

そうじゃないと何回も行く理由は無いよな?

 

・・・・・無いよな?

 

597名前:名無しの刀使い

念を押すなよ!

心配になって来ただろう!

 

598名前:名無しの大剣使い

あげられる可能性は3種類

・鬼が倒せないから再挑戦の為

・単に自身のレベルアップの為

・鬼を呼び出すスキルが鬼を倒すほどレベルアップする段階制のスキルで、そのスキルをレベルアップさせる為

 

599名前:名無しの双剣使い

どうか、最初の2つであってくれ・・・・・

 

600名前:名無しの弓使い

それ、フラグ(殴

 

601名前:名無しの槍使い

やめて(切実)




 ロータスとの絡みが見たいキャラっていますが?


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防御力特化憧れと鬼神

 アニメ10話もよかったですね。

 武器やスキルはかっこいいんですけど、なんかモブぽっさが強いんですよね、シン。



ロータス

 

Lv48

HP 140/140〈+330〉

MP 112/112〈+30〉

 

【STR 0〈+10〉】

【VIT 230〈+1275〉】

【AGI 0〈+10〉】

【DEX 0】

【INT 0】

 

装備

頭 【黒鬼の角】

体 【疫鬼の鎧】

右手 【刹鬼の小刀】

左手 【邪鬼の盾】

足 【疫鬼の鎧】

靴 【疫鬼の鎧】

装飾品 【クイックリング】

【パワーリング】

【命の指輪】

 

スキル

【絶対防御】【大物喰らい(ジャイアントキリング)】【瞑想】

【挑発】【シールドアタック】【大盾の心得Ⅹ】

【体捌き】【攻撃逸らし】【天邪鬼】

【HP強化小】【MP強化小】【MPカット小】

【MP回復速度強化小】【光魔法Ⅱ】【ヒール】

砂漠の王(ファラオ)】【フォートレス】 【カバー】

【カバームーブ】【不屈の守護者】【十字架の祈り】

【極悪非道】【吸血鬼】【カウンター】

【クイックチェンジ】【悪食】【鬼魂】

【雪化粧】【百鬼夜行IV】【誘惑の芳香】

【伸縮蔦】

 

 

「これで、最後!」

 

 ロータスは第6回イベントをそっちのけにして【百鬼夜行】のレベル上げに勤しんでいた。第6回イベント用フィールドへ移動するアイテム集めと、エリア内HP回復禁止が、ロータスのプレイスタイルと思った以上にミスマッチしていた為だ。

 白鬼を倒すのはこれで5度目になるが、挑戦したのはもっと多い。何度も何度も挑戦してやっとのことで、たった今【百鬼夜行Ⅴ】となったのだった。

 

「主、少し良いか?」

 

 ロータスは、帰ろうとした所で白鬼に呼び止められた。今まで4回、勝った時に呼び止められたことは無く、ロータスは新たなイベントの予感にワクワクしていた。

 

「俺を5度も倒し、鬼の力を秘めている。そんな主に提案があるんだ」

「提案?」

「おう、鬼神の力を引き継がねぇか?」

「鬼神?それは、いったいどういうものなんですか?」

「昔は、この辺は鬼神って呼ばれる鬼がまとめていたんだ。だが、ある日鬼神の中の善の部分を押し退けて、悪の部分が表に出てくるようになったんだ。悪の時に鬼神が暴れ回り何人も死んだ。それをどうにかしようと戦ったが、鬼神に勝てる者は現れなかった。そして、鬼神は自らを封印してたのさ。そして、自分を倒してくれる相手を探しているのさ」

「あなたは、挑戦しなかったのですか?」

「挑戦したがダメだったな」

「分かりました、その話受けましょう」

「よし、ついてこい」

 

 白鬼が魔法陣を描き移動を始め、ロータスはその後について行く。転移した先は巨大な鳥居がそびえ立っている場所だった。

 

「この鳥居の向こうに鬼神はいる。後は、任せたぞ」

 

 鳥居をくぐると先は洞窟になっており、先に進むと広い空間に出る。そこには、巨大な鬼が縄で縛られていた。ロータスがある程度近づいた瞬間、光の玉が鬼神からロータスの中に移っていった。その直後、ピロンと何かの通知音が響いた。

 

「新たな鬼神候補よ・・・・・あとは、頼んだ」

 

 ロータスが光の玉に困惑している間に、鬼神が縄を引きちぎりロータスに襲いかかった。いきなりの行動に驚きながらもロータスは盾で拳を受け流そうとした。しかし、鬼神の攻撃は白鬼の何倍も重く、受け流す事は出来たものの盾を持ってかれてしまった。盾は、遥か後方にバラバラにされて吹き飛ばされていた。

 

「うそぉ・・・・・」

 

 白鬼との連戦の為、【悪鬼羅刹】も【真祖】も【鬼魂】さえ、使用不可状態の為、ロータス取れる選択肢は限られていた。

 

「【百鬼夜行】」

 

 赤鬼と青鬼が召喚され鬼神に向って行く、その間にロータスは打開策を考えていた。色々考えたが、中々これといった打開策が思いつかない。そこで、ロータスは通知音が来ていた事を思い出した。

 ロータスが通知を調べ終えるのと同時に、1分が過ぎ赤鬼と青鬼が消える。そして、その2体を相手していた鬼神もロータスに向って近付いてきた。鬼神がロータスに向けて拳を振り下ろす。しかし、その直後鬼神は吹き飛ばされていた。

 

「【鬼神】発動」

 

 ロータスの姿が対峙している鬼神と同じ姿になり、鬼神を殴り飛ばしたのだ。そのまま、ロータスは鬼神を吹き飛ばした方に飛び蹴りを放った。そして、鬼神に馬乗りになってロータスは鬼神を殴り続けた。

 1分後、鬼神のHPは0となり、ロータスの姿は元の姿に戻った。

 

「ふぅ・・・・・このスキル強いですんけど、使いずらいですね・・・・・」

 

 

【鬼神】

視覚情報と聴覚情報が遮断させるが、HPが1000になりSTR、AGI、VITが+‪(本人のレベル×100)される。この時、装備の効果は全て外れる。また、HPが全て無くなっても変身する前の状態に戻る。HPが残っている状態でも1分経つと解除される。敵を一体倒す事に30秒、持続時間が伸びる。この状態の時、他のスキルは【封印】の状態になる。1日1回。

 

 

「見えない、聞こえないは辛いですね。触覚でどうにかしないといけませんし。強いんですけど、使い所に困ります」

 

 ロータスはスキルを確認しながら帰ろうと鳥居に向かって歩きだそうとした時、アイテムの【鬼札】が勝手に飛び出した。【鬼札】は鬼神の所まで飛んでいくと、鬼神を吸い込み、【鬼神札】というアイテムになって戻って来た。

 

 

【鬼神札】

【STR +50】

【VIT +50】

【AGI +50】

 

 

「風邪引いていた鬼さん。いらないもの押し付けたとか考えてすみませんでした」

 

 ロータスは、【鬼札】をくれた鬼に謝りながら外へ向かった。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

「【鬼神】の獲得者が現れたぞ!しかも、【鬼神札】まで作りやがった!」

「はぁ?あれは、かなり条件が難しい上に多いだろ?」

「一体誰だ?」

「こいつだ、ロータスだ!」

「確かに条件は満たしているな・・・・・」

「そろそろ、メイプルだけじゃなくてコイツのスキルにも少し修正入れねぇと不味いだろ?」

「このまま放置してたら、メイプル以上に厄介になってくるな」

「でも、それでやる気を削がないようにしなきゃな」

「メイプル達と一緒でコイツのおかげで課金アイテムは売れているし」

「とりあえず、次の階層解放までには間に合わせるぞ」

 

 



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防御力特化憧れと傘

ロータス

 

Lv49

HP 140/140〈+340〉

MP 112/112〈+30〉

 

【STR 0〈+50〉】

【VIT 230〈+1475〉】

【AGI 0〈+50〉】

【DEX 0】

【INT 0】

 

装備

頭 【黒鬼の角】

体 【疫鬼の鎧】

右手 【刹鬼の小刀】

左手 【邪鬼の盾】

足 【疫鬼の鎧】

靴 【疫鬼の鎧】

装飾品 【鬼神札】

【銀の十字架】

【命の指輪】

 

スキル

【絶対防御】【大物喰らい(ジャイアントキリング)】【瞑想】

【挑発】【シールドアタック】【大盾の心得Ⅹ】

【体捌き】【攻撃逸らし】【天邪鬼】

【HP強化小】【MP強化小】【MPカット小】

【MP回復速度強化小】【光魔法Ⅱ】【ヒール】

砂漠の王(ファラオ)】【フォートレス】 【カバー】

【カバームーブ】【不屈の守護者】【十字架の祈り】

【極悪非道】【吸血鬼】【カウンター】

【クイックチェンジ】【悪食】【鬼魂】

【雪化粧】【百鬼夜行V】【誘惑の芳香】

【伸縮蔦】【鬼神】

 

 

 第6回イベントは終了し、ロータスは凹んでいた。遂に、自分のスキルにも修正が入ったのだ。

 

天稚彦(アメノワカヒコ)

遠距離無効+20%で反射

被ダメージ3倍

遠距離無効

被ダメージ2.5倍

 

【悪鬼羅刹】

1日5回

反射2倍

1日3回

反射2.5倍

 

砂漠の王(ファラオ)

半径10mのAGI20%減少+石壁

半径15mのAGI25%減少

 

【真祖】

1日2回

水と光属性の被ダメージ20%上昇

1日1回

水と光属性の被ダメージ10%上昇

日光に当たると5分でHPが-1

 

 

「うわぁー・・・・・これは中々、運営も攻めたね」

「やっぱり、そう思いますよね?本当にやってくれましたね・・・・・」

 

 ロータスは、サリーに同意を求めながら愚痴を零した。メイプルは、相変わらずのほほんとしながら二人を見ていた。

 

「1番痛いのは【真祖】の回数が減ったことですね・・・・・」

「まぁ、気を取り直していこう。2人はジャングルでの成果はあった?」

 

 サリーが話をイベントの話に切り替え、メイプルとロータスに聞いた。2人の返した反応は似たようなものだった。

 

「うーん・・・・・そんなになかったよ。途中からは普通にこの階層を探索してたから」

「私もある程度行ってから、4層の鬼の所に通ってましたし」

「えっ!?あのスキルのレベル上げに行ったの!?私はもう戦いたくないよー・・・・・」

「へー・・・・・2人ともイベントと他のことしてたんだ・・・・・なら、こっちでは成果あった?」

「それならあったよ!」

「私もありました」

 

 サリーの質問にメイプルが元気よく手を挙げ、ロータスもそれに続いておずおずと手を挙げた。

 

「おっ、2人ともか・・・・・どんなの?」

「王座!」

「鬼神です」

「・・・・・ごめん、もう1回言ってくれる?」

「・・・・・?王座だよ!」

「鬼神です。鬼の神です」

「そっかぁ・・・・・」

 

 サリーはメイプルの横、ロータスの正面に座り話を続ける。内容は、メイプルの王座の事、サリーのイベントでの事、ロータスの鬼神の事と話題は尽きない。3人が話していると、話題は次の層についてになった。

 

「イベントも終わったし、また少ししたら階層が増えるかもしれないね」

「そうだねー、次はどんなところかな。綺麗なところだったらいいなあ」

「次は6層ですか。ファンタジー、自然、機械、和風、雲と来ましたし、次は・・・・・現代都市?それとも近未来風?でも、そうするとこのゲームのイメージが崩れそうですけど」

「それでね?ここでやり残したことはやって・・・・・それで次に行こう?」

「やり残したことって何だっけ?サリー」

「ほら、メイプル達がまだ行ってない場所。ゆっくりと雨が降ってくるところ。アレ、クリアしておこうよ」

 

 ゆっくりと雨が降るエリア。カスミとクロムが先に行き見つけたエリアで、降ってくる雨に当たるとAGIが著しく低下し、遠方から放たれる大砲に撃たれるまでそのままというエリアだった。

 

「そっか。じゃあ・・・・・行く?」

「行きましょうか」

「うん、準備して雨エリアに行こう」

「おっ、メイプルにサリー、ロータス。どこかへ行くのか?」

 

 メイプル達がギルドホームから出ると声をかけられた。声の方を向くと、そこに立っていたのはカスミだった。カスミは特に目的もなかったが、とりあえずギルドホームへとやってきたのだった。

 

「私達はゆっくりと雨が降る場所に行くよ。前にカスミが教えてくれたところ!」

「あぁ、あそこか・・・・・そうだな、良ければ私もついて行っていいか?」

 

 丁度いい機会だと思ったカスミは3人にそう尋ねた。3人がそれを断る理由は無く、最終的に4人で向かうことになった。

 

「えっと、カスミ。持ってる?」

「いや、まだだ。イベントに集中していてな」

「「・・・・・?」」

 

 メイプルとロータスは2人が何のことを話しているのかが分からず首をかしげた。そんな2人を見てサリーから突然問題が投げかけられた。

 

「ここで問題です。雨が降っている時に使うものといえば?」

「えっと・・・・・か、傘?」

「合羽・・・・・でしょうか?」

「ロータス残念!メイプルは正解!あのエリアに行くために大事なアイテム、それは傘だよ」

「だから私達は今から傘を買いに行くんだ。店の位置は知っている」

 

 案内するようにカスミとサリーが並んで先頭を歩き、メイプルとロータスがその後をついて行く。そうして三人は傘が売られている店へとやってきた。

 店内には、色、形、大きさが様々な種類の傘が売られていた。

 

「色々、ありますね・・・・・」

「えっと、どれにしようかな」

「どれでも効果は同じだからねー」

「うん、分かった」

 

 4人は店の中を歩き回り、自分はどの傘にしようかと物色を始める。

 

「私はこれにしておくか」

「シンプルなのでいいかな」

「私も決まりました」

 

 カスミは暗めの赤の唐傘を、サリーは服と同じような青色の傘を、ロータスは真っ黒な傘を購入した。

 

「メイプルは・・・・・いた!って、何それ?」

 

 サリーが見つけたメイプルがその手に持っていた傘は、全てのパーツがふわふわとした雲でできている傘だった。

 

「ここ限定だって!」

「そういうのに弱くない?」

「うっ・・・・・まぁ、そうだけど。でも、ちゃんと傘として使えるから、ほら!」

 

 メイプルは雲の傘を広げて、頭の上でくるくると傘を回した。

 

「まあ、売っているということは使えるんだろう。問題ないさ、多分な」

「でも、師匠の事ですから何かあるかもしれませんよ?」

「辞めてくれ・・・・・否定が出来ないから」

 

 そんなこんなで、4人はそれぞれの傘を手に入れて雨が降るエリアへと歩いて行った。

 道中何度かモンスターに遭遇したが、何事もなく突破し、そのまま雨のエリアも傘をさして突破した。そして、ボスモンスターも難なく倒したのだった。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

【NWO】ロータスちゃんのスキルが狙い撃ちで弱体化した件

 

230名前:名無しの大剣使い

運営も攻めたな・・・・・

 

231名前:名無しの槍使い

というか、内容見ただけでロータスちゃんのスキルって分かる程の特殊性・・・・・

 

232名前:名無しの弓使い

強いもんな・・・・・

 

233名前:名無しの刀使い

普通のプレイヤーが使ったら弱くなるのもあるけど

 

234名前:名無しの双剣使い

ロータスちゃん・・・・・やめたりしないよな?

 

235名前:名無しの弓使い

ガタッ

 

236名前:名無しの槍使い

ガタッ

 

237名前:名無しの刀使い

ガタッ

 

238名前:名無しの大盾使い

安心しろ、やめてないから

 

239名前:名無しの弓使い

ガタン

 

240名前:名無しの槍使い

ガタン

 

241名前:名無しの刀使い

ガタン

 

242名前:名無しの双剣使い

屈伸するなww

 

243名前:名無しの槍使い

まぁ、よく良く考えればそこまで弱体化してないけどな

 

244名前:名無しの弓使い

そうか?

 

245名前:名無しの大剣使い

殆どのスキルは使い所さえしっかりしてれば全然アリな範囲

まぁ、でも少しは弱体化してる

 

246名前:名無しの双剣使い

これでロータスちゃん勝てる

 

・・・・・といいな

 

247名前:名無しの刀使い

希望かい

 

248名前:名無しの大剣使い

まぁ、実際戦ってみないとどれだけ変わったかはわからんな

 

249名前:名無しの槍使い

よし、逝ってこい

 

250名前:名無しの弓使い

おい、変換ミスしてるぞ

 

251名前:名無しの刀使い

完全に間違え、って訳じゃないんだよなぁ・・・・・

 

 



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防御力特化憧れと餓者髑髏

☆9
和歌山の農家様 貴司崎様 ヴィヴィオ様 ハ一ル様 鳴神 ソラ様 大蟹Lv14様
☆8
更識永流様

高評価ありがとうございます。
お気に入り登録ありがとうございます。


気づいたら防振りの二次創作めっちゃ増えてる・・・・・いいぞ!もっとやれ!


ロータス

 

Lv50

HP 140/140〈+340〉

MP 112/112〈+30〉

 

【STR 0〈+50〉】

【VIT 240〈+1555〉】

【AGI 0〈+50〉】

【DEX 0】

【INT 0】

 

装備

頭 【黒鬼の角】

体 【疫鬼の鎧】

右手 【刹鬼の小刀】

左手 【邪鬼の盾】

足 【疫鬼の鎧】

靴 【疫鬼の鎧】

装飾品 【鬼神札】

【銀の十字架】

【命の指輪】

 

スキル

【絶対防御】【大物喰らい(ジャイアントキリング)】【瞑想】

【挑発】【シールドアタック】【大盾の心得Ⅹ】

【体捌き】【攻撃逸らし】【天邪鬼】

【HP強化小】【MP強化小】【MPカット小】

【MP回復速度強化小】【光魔法Ⅱ】【ヒール】

砂漠の王(ファラオ)】【フォートレス】 【カバー】

【カバームーブ】【不屈の守護者】【十字架の祈り】

【極悪非道】【吸血鬼】【カウンター】

【クイックチェンジ】【悪食】【鬼魂】

【雪化粧】【百鬼夜行VI】【誘惑の芳香】

【伸縮蔦】【鬼神】

 

 

 第6層が開放された。第6層は、いわゆるホラーエリアだった。建物は廃墟のような見た目で、あちこちに墓地が広がり、薄暗く全体に霧がかってる。空には不気味な月が浮かんでいた。

 この層に来て直ぐに、お化けがダメなサリーはメイプルにしがみついていた。

 

「サリーさん、大丈夫ですか?」

「顔、真っ青ですよ」

「もう、本当にむりぃ・・・・・」

「ロータスは平気なんだ?」

「はい、師匠」

 

 ロータスはお化けは特別苦手という訳では無い。人並みだった。だいたい、人間は自分の理解出来ない物、対処出来ない物に恐怖を感じる生き物だ。逆説的に言うと理解出来る物、対処出来る物なら怖くは無いのだ。

 ロータスは、現実世界でお化けに遭遇したなら怖いと思うのだが、ここはゲームの中である為、お化けは全てシステムだと分かっている。だから、怖いとは思わないのだ。

 

「ここのお化けは物理で倒せますし」

「発想が物騒だな・・・・・」

「ロータスちゃんって、見た目に反して中々アクティブよね」

「まぁ、それがロータスらしいと言えば、ロータスらしいが・・・・・」

「あははっ、ロータスもメイプルと一緒で見てて飽きないよ」

 

 その後、サリーは早々にログアウトしていき、各々第6層の探索に向かった。ロータスがまず向かったのは墓標が多く立ち並ぶエリアだった。次々と寄ってくるスケルトンを砕きながら進んでいくと、少し小山になっている場所まで来た。

 

「これは、何でしたってけ?確か・・・・・昔の集団墓地?」

 

 ロータスは、そんなことを呟きながら小山に登った。現実世界でやったら罰当たりな事だが、ここでは実際の死者は埋葬されていない為、罰が当たる心配は無い。

 約4m程の頂上まで登りった時、ロータスは足下に白いものがあるの気が付いた。何かと興味を持ったロータスは、手で少し土を退かす。すると顕になったのは頭蓋骨だった。これにはロータスも驚き、その場から身を引こうとしたが、何かが手を掴んだ。見るとそれは白骨化した人の手だった。骨の腕は墓地から次々と伸びロータスを逃がさまいと掴む。

 そして、ロータスはそのまま墓地の中に吸い込まれていったのだった。

 

「ここは、何処でしょう?それにしても、暗いですね。えっと、マップは・・・・・【餓死者の集団墓地】?」

 

 ロータスは骨の腕に引き込まれ辿り着いたのは、真っ暗なエリアだった。エリア名を確認すると【餓死者の集団墓地】言う名前が表示されていた。

 入ってきた入口(?)は見えないため、ロータスは先に進む事にした。エリア内は暗くほぼ先が見えないため、壁を辿りながら奥へ進んだ。

 

「おっ、開けた場所に出ましたね」

 

 しばらくすると、開けて明るい場所に出た。

 ロータスが開けた場所に入ると、入ってきた入口が急に出てきた扉に塞がれる。そして、ワラワラとスケルトンが地面から溢れ出てきた。そして、スケルトン達は集まり1つの大きなスケルトンになった。

 

「お、大きい・・・・・なら、こっちも【鬼神】!」

 

 通常のボスモンスター並に大きなスケルトンに対して、ロータスも【鬼神】を使い、巨大化する。変身する前の位置関係を考えて拳を突き出し、見事スケルトンに拳が突きささる。

 

「よし、これで倒したでしょう・・・・・はぁ!?」

 

 【鬼神】の効果が切れ、視界が戻りロータスはその光景に驚きの声を上げた。通常サイズのスケルトンが増えていたのだ。軽く見積って、その数50以上。大量のスケルトンがロータスに向って襲いかかっていたのだ。

 

「なんで、増えているんですか!?」

 

 ロータスは、悲痛な声を上げながらスケルトンの相手をする。そこで、思わぬ光景を目にした。目の前のスケルトンを攻撃すると、その破片が形を変えて小さなスケルトンになったのだ。

 

「プラナリアですかっ!このスケルトンはっ!」

 

 愚痴を言いつつ、スケルトンを攻撃する。スケルトンの攻撃はロータスの防御を通ることは無く、しかしロータスはスケルトンの大群を倒しきれずにいた。因みに、このスケルトンの攻撃には【飢餓】という種類のデバフを付与する効果があるのだが、ロータスは気づきもしなかった。

 

「増える系のモンスターは一気に倒すパターンと何処かに核があるパターンがありますが・・・・・この数を一気にはキツイですね。何処かに核があるパターンならいいのですが・・・・・」

 

 そう呟きながら、ロータスは他のスケルトンと違うスケルトンを探す。案外とそのスケルトンはすぐに見つかり、一体だけ赤い核が体の中心にあるスケルトンを発見した。

 

「そこっ!!」

 

 ロータスが核を砕くと、それと同時に周りにいたスケルトンは一斉に崩れ消えていき、転移の魔法陣が現れた。そして、スキルの獲得を報告する、通知が入ったのだった。

 

「新しいスキルですか。効果は、どうでしょう?」

 

【餓者髑髏】

10分間、背後に巨大な人骨の上半身を召喚する。

使用中、使用者は【飢餓】状態になる。

骸骨は自動で攻撃をし、攻撃力は使用者のSTRに依存する。

骸骨が触れた相手に【飢餓】を付与し、HPを奪う。

クールタイム10分間。

 

【飢餓】

STR、INTが20%低下する。

10分間ごとに1%さらに低下していく。

何か食べると治る。

 

「強いですね・・・・・今度試してみましょう」

 

 ロータスは、新スキルに胸を踊らせながらログアウトをしたのだった。

 

━━━━━━━━━━━━━━━

【NWO】第6層について

 

1名前:名無しの魔法使い

諸君、私は女の子が好きだ

諸君、私は女の子が好きだ

諸君、私は女の子が大好きだ

 

2名前:名無しの双剣使い

おい、なんか始まったぞ

 

3名前:名無しの刀使い

遂に壊れたか・・・・・

 

4名前:名無しの槍使い

元からじゃね?

 

5名前:名無しの弓使い

それな( ´-ω-)σ

 

6名前:名無しの魔法使い

ロリっ娘が好きだ

ボクっ娘が好きだ

メガネっ娘が好きだ

ドジっ娘が好きだ

イタズラっ娘が好きだ

駄々っ娘が好きだ

江戸っ娘が好きだ

現代っ娘が好きだ

男の娘が好きだ

 

7名前:名無しの双剣使い

江戸っ娘って何?

現代っ娘って何?

 

8名前:名無しの刀使い

多分、江戸時代の娘と現代の娘だろ

 

知らんけど

 

9名前:名無しの槍使い

知らんのかい

 

10名前:名無しの弓使い

女の子じゃないのが混じってるぞ

 

11名前:名無しの刀使い

違和感なかったわ

 

12名前:名無しの双剣使い

違和感が仕事を放棄しました

 

13名前:名無しの槍使い

違和感<仕事したくないでござる

 

14名前:名無しの魔法使い

平原で、街道で、学校で

車内で、部屋で、公園で

海辺で、街中で、浴室で

NWOで

 

この地上で見られるありとあらゆる可愛い女の子が大好きだ

 

15名前:名無しの刀使い

お巡りさん、こっちです

 

16名前:名無しの双剣使い

浴室は流石にアウト

 

17名前:名無しの弓使い

この地上で見られるありとあらゆる可愛い女の子

 

このフレーズ、なんかポケ〇ンみたい

 

18名前:名無しの槍使い

草w

 

19名前:名無しの大剣使い

草に草はやすな(戒め)

 

20名前:名無しの魔法使い

可愛い女の子と遊びたい・・・・・

 

21名前:名無しの槍使い

おっ、まともになった

 

22名前:名無しの刀使い

まともとは、いったい・・・・・

 

23名前:名無しの弓使い

女の子と遊びたいんか・・・・・

 

24名前:名無しの双剣使い

このNWOならネカマの心配はないぞ

 

25名前:名無しの槍使い

性別と身長は弄れんしな

 

26名前:名無しの魔法使い

せっかくのホラーマップ

怖がる女の子と一緒に探索したい

 

27名前:名無しの弓使い

そして、あわよくば吊り橋効果で女の子といい感じに・・・・・

 

28名前:名無しの槍使い

心の声を代弁してやるな(笑)

 

29名前:名無しの刀使い

そういえば、6層に来た【楓の木】のメンバーを見たぞ

 

30名前:名無しの大剣使い

どんなふうだった?

 

31名前:名無しの弓使い

Kwsk

 

32名前:名無しの魔法使い

怖がっている、可愛い女の子は居ましたか?!

 

33名前:名無しの双剣使い

【楓の木】の女性プレイヤーが別の意味で怖いです

 

34名前:名無しの槍使い

わかる

 

35名前:名無しの刀使い

わかる

 

36名前:名無しの弓使い

わかる

 

37名前:名無しの魔法使い

そんな事は、どうでもいいだよ!

誰か、女の子らしく悲鳴あげてなかった?!

 

38名前:名無しの刀使い

食い付きがエグイな・・・・・

メイプルちゃん筆頭に殆どの子が怖がっていませんでした

 

39名前:名無しの弓使い

でしょうね

 

40名前:名無しの大剣使い

だろうな

 

41名前:名無しの槍使い

知ってた

 

42名前:名無しの魔法使い

かーらーのー?

 

43名前:名無しの双剣使い

すげぇ、めんどくさい人になってきた

 

44名前:名無しの槍使い

元からだろ?

 

45名前:名無しの弓使い

ここまで来ると、逆に尊敬するわ

 

46名前:名無しの大剣使い

せんでいい

 

ん?殆どの子?

 

47名前:名無しの刀使い

そう!サリーちゃんがめっちゃびびって震えてました!

 

48名前:名無しの魔法使い

いかねば!

 

49名前:名無しの槍使い

やめろ

 

50名前:名無しの弓使い

通報しました

 

51名前:名無しの双剣使い

通報しました

 

52名前:名無しの刀使い

メイプルちゃんにがっしり掴まって、震えてたよ

 

53名前:名無しの魔法使い

おい、なんで写真を上げないんだ!

 

54名前:名無しの槍使い

お前みたいのが居るからだよ

 

55名前:名無しの弓使い

正論すぎる

 

56名前:名無しの魔法使い

チックッショー!

 

 




 さて、アンケートの続きです。因みにメイプルとクロムの絡みは次次回にあります。


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防御力特化憧れと攻撃特化の双子

☆10
お金様
☆9
Reiku様 友禅様 三歩進んで二歩下がる様
泡沫 喜榮様 ナノ1919様 火桜 木 様
☆7
ドコモダケ様 ミカネル様
☆5
パンツは食べる派弐型様

高評価ありがとうございます!!
お気に入り登録ありがとうございます!!

アンケート協力ありがとうございます!!
アンケート結果はユイとマイになりました。圧倒的過ぎてびっくりしました。

話変わりますが、11話のメイプルに負けたミィさん可愛すぎでしょ!




ロータス

 

Lv51

HP 140/140〈+340〉

MP 112/112〈+30〉

 

【STR 0〈+50〉】

【VIT 240〈+1670〉】

【AGI 0〈+50〉】

【DEX 0】

【INT 0】

 

装備

頭 【黒鬼の角】

体 【疫鬼の鎧】

右手 【刹鬼の小刀】

左手 【邪鬼の盾】

足 【疫鬼の鎧】

靴 【疫鬼の鎧】

装飾品 【鬼神札】

【銀の十字架】

【命の指輪】

 

スキル

【絶対防御】【大物喰らい(ジャイアントキリング)】【瞑想】

【挑発】【シールドアタック】【大盾の心得Ⅹ】

【体捌き】【攻撃逸らし】【天邪鬼】

【HP強化小】【MP強化小】【MPカット小】

【MP回復速度強化小】【光魔法Ⅱ】【ヒール】

砂漠の王(ファラオ)】【フォートレス】 【カバー】

【カバームーブ】【不屈の守護者】【十字架の祈り】

【極悪非道】【吸血鬼】【カウンター】

【クイックチェンジ】【悪食】【鬼魂】

【雪化粧】【百鬼夜行Ⅶ】【誘惑の芳香】

【伸縮蔦】【鬼神】【餓者髑髏】

 

 

「今日は手伝ってくれてありがとうね。私じゃSTRが足りなくて、最初の扉が開けないからね・・・・・」

「全然平気です!メイプルさんの弟子同士頑張りましょう!」

「それに、私たちロータスさんと関わる機会が少なかったので嬉しいです!」

 

 今日は、ロータス、ユイ、マイの3人でイズから頼まれた素材集めに来ていた。素材をドロップするモンスターが居るのは古びた寺院で最初の扉はSTRが要求される。その為、ロータスだけではどうにもならず、【楓の木】いや、NWOの中でトップクラスのSTRをもつユイとマイについてきてもらったのだ。

 寺院に入り、3人は雑談をしながらモンスターを次々と倒し、ドロップアイテムを集めていく。

 

「2人は師匠の真似して極振りをしたの?」

「いえ、私達は現実世界では貧弱なので、せめてゲームの中では力強くなりたかったのです」

「ロータスさんは、なんでVITに?メイプルさんの真似をしたのですか?」

「そうですね。師匠の行動を真似することでここまでやって来ましたね」

 

 雑談の内容は様々だが基本的にゲームの事だ。雑談しながらでも、決して手を止めることはなく、3人はモンスターを蹂躙していた。

 

「メイプルさんと一緒に毒竜(ヒドラ)を周回したんです」

「それで、こんな風に大槌を2つ持てるようになったんですよ」

「へぇ〜、私も欲しいな・・・・・今度、2人とも協力してくれる?」

「うっ・・・・・流石に、あれはもうやりたくないです。メイプルさんとした時は目がものすごく回ったんですよ」

「それに、所得にSTRがかなり必要なので・・・・・」

「そっかぁ・・・・・じゃあ、諦めようかな」

 

 ユイとマイはホッと息をつき、ロータスは集まったアイテムを整理していた。数を確認すると既に必要数は集まっていた。

 

「2人ともお疲れ様。アイテムは集まったけど、この後はどうする?」

「ロータスさん、さえ良ければもう少し一緒に探索したいです」

「分かった。じゃあ、もっと奥に行こうか」

「「はい!」」

 

 ロータスとユイとマイは次々に進んでいく。途中でレアドロップの大鎌を手に入れたりしながらも、寺院の最深部までたどり着いたのだった。

 最深部には数珠があった。それを取り、アイテム情報を見る。

 

【霊除けの数珠】

装備するとゴースト系のモンスターが近づかなくなる。

自分から攻撃をした場合は効果をなさない。

 

「ゴースト系のモンスターが寄らなくなるんですか」

「う〜ん・・・・・あんまり、いりませんね。コレは」

「モンスターが逃げちゃいますから、倒しずらくなりますしね」

「コレはサリーにあげよっか」

「そうですね。サリーさん、お化け苦手みたいですし」

「私もそれで大丈夫です」

「あっ、そう言えばさっきの大鎌。私が貰ってもいいの?」

「はい、ロータスさんが貰ってください」

「それに、その大鎌は攻撃にSTRが関係ないみたいなので、私達が使っても微妙ですし」

「分かった、ありがとう。それじゃあ、サリーに数珠を渡しに行きましょうか」

「「はい!」」

 

 この後、3人はサリーに数珠を渡し、大変喜ばれたのだった。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

【NWO】ロータスちゃん対策会議

 

1名前:名無しの大剣使い

このスレでは対ロータスちゃんについて話し合う

 

2名前:名無しの槍使い

おk

 

3名前:名無しの弓使い

まず、遠距離主体じゃ勝てっこないよな

 

4名前:名無しの双剣使い

あと、連撃より一撃一撃が重い方がいい

連撃だとデバフの量がエグくなる

 

5名前:名無しの魔法使い

さっきから経験談っぽくて草

 

6名前:名無しの刀使い

やめろ

傷口を抉るな

 

7名前:名無しの大剣使い

はい、そこ

関係無いことは別のスレでやってね

 

8名前:名無しの大盾使い

あと、そこそこの耐久がないとダメだぞ?

 

9名前:名無しの槍使い

なら、高レベルじゃないと実現しないな

 

10名前:名無しの大剣使い

今の所

 

高レベル

近距離

高火力

連撃不可

 

こんなところか?

 

11名前:名無しの弓使い

トッププレイヤーだと誰がいけそう?

 

12名前:名無しの魔法使い

メイプルちゃんだろ、JK

 

13名前:名無しの双剣使い

ただの泥試合になるな

 

14名前:名無しの刀使い

同じ理由でクロムも却下

 

15名前:名無しの大盾使い

まぁ、勝てるとは思えねぇよ

 

16名前:名無しの魔法使い

本人ww

 

17名前:名無しの槍使い

魔法主体だからミィは無理そう

 

18名前:名無しの双剣使い

確かに

 

19名前:名無しの大剣使い

他の可能性がありそうなプレイヤー

 

ドレット

ドラグ

カスミ

シン

マルクス

ミザリー

サリーちゃん

 

ぐらいか?

 

20名前:名無しの弓使い

あの子達は?【楓の木】の大槌の双子

 

21名前:名無しの大盾使い

マイちゃんとユイちゃんか

 

22名前:名無しの刀使い

ワンチャンありそう

 

23名前:名無しの双剣使い

ドレットとサリーちゃんは双剣だし難しいと思う

 

24名前:名無しの魔法使い

ミザリーは回復特化だしな・・・・・微妙

 

25名前:名無しの槍使い

マルクスはトラップが効くかどうかだな

 

26名前:名無しの大剣使い

ペイン

ドラグ

カスミ

シン

マルクス

マイちゃん

ユイちゃん

 

27名前:名無しの弓使い

まぁ、1番可能性が高いのはペインだな

デバフ消すスキル持ってるし、相手のバフを消すスキルも持ってるし

 

28名前:名無しの双剣使い

確かに、勝てそう・・・・・

 

29名前:名無しの刀使い

わかる

 

30名前:名無しの大剣使い

結論:ペインになれば勝てるかも

 

31名前:名無しの魔法使い

成程

 

32名前:名無しの槍使い

成程成程・・・・・なれるか!

 

33名前:名無しの弓使い

なれたら苦労しねぇよ!

 

34名前:名無しの大剣使い

結論:ペインになれば勝てるかも

 

⬇修正

 

結論:諦めろ

 

35名前:名無しの刀使い

うわぁぁぁん

 

36名前:名無しの双剣使い

うわぁぁぁん

 

37名前:名無しの槍使い

ぐはぁ・・・・・っ!?

 

38名前:名無しの魔法使い

ランサーが死んだ!

 

39名前:名無しの弓使い

この人で無し!

 

40名前:名無しの大盾使い

なんだコレ・・・・・

 

 



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防御力特化憧れと大盾使い

10話のクロムの「イズ、爆弾は足りるか?」って、セリフを脳内で「行くぞイズ。爆弾の貯蔵は充分か」と変換してた今日この頃。


ロータス

 

Lv52

HP 140/140〈+340〉

MP 112/112〈+30〉

 

【STR 0〈+50〉】

【VIT 245〈+1800〉】

【AGI 0〈+50〉】

【DEX 0】

【INT 0】

 

装備

頭 【黒鬼の角】

体 【疫鬼の鎧】

右手 【刹鬼の小刀】

左手 【邪鬼の盾】

足 【疫鬼の鎧】

靴 【疫鬼の鎧】

装飾品 【鬼神札】

【銀の十字架】

【命の指輪】

 

スキル

【絶対防御】【大物喰らい(ジャイアントキリング)】【瞑想】

【挑発】【シールドアタック】【大盾の心得Ⅹ】

【体捌き】【攻撃逸らし】【天邪鬼】

【HP強化小】【MP強化小】【MPカット小】

【MP回復速度強化小】【光魔法Ⅱ】【ヒール】

砂漠の王(ファラオ)】【フォートレス】 【カバー】

【カバームーブ】【不屈の守護者】【十字架の祈り】

【極悪非道】【吸血鬼】【カウンター】

【クイックチェンジ】【悪食】【鬼魂】

【雪化粧】【百期夜行Ⅷ】【誘惑の芳香】

【伸縮蔦】【鬼神】【餓者髑髏】

 

 

 ロータスはクロムと一緒に街を歩いていた。たまたま街で出会った為、情報交換がてら話していたのだ。

 

「実は、【大物喰らい(ジャイアントキリング)】の発動頻度が減ってるんですよ」

「へぇ、そりゃまたどうした?」

「STRとAGIの基本値が上がったせいですね。前だったら、1しか上がらなかったのが今だと5上がりますから、戦っているとどうしても相手より高くなってしまう事があるんです」

「確かサリーは速度にムラができるから消したんだったんだよな?ロータスはしないのか?」

「私はVIT特化ですので特に困ることは無いですね。ただ、発動しないと防げる攻撃も防げなくなりますし・・・・・クロムは何かいいスキル知りませんか?」

「そんなの俺が教えて欲しいくらいだよ・・・・・なぁ、向こうに人だかり出来てないか?」

 

 ロータスはクロムの指を指す方を見ると、確かに人だかりが出来ていた。そして、その人だかりの原因は毎度おなじみ、メイプルであった。

 

「おっ、メイ・・・・・そうか」

「何やらまた進化したみたいですね」

 

 クロムとロータスはメイプルを見た瞬間、全てを理解した。人だかりの理由とメイプルが変な進化を遂げた事を。

 

「クロムさん!ロータス!上手な盾の使い方を教えてくれませんか?」

「それは・・・・・何というか、その、その浮いているものの使い方か?」

 

 メイプルの後ろには白い半透明な手が二つ浮いており、それぞれ【白雪】と【結晶塊】を持っていた。

 

「そうなんです!手を増やせたんですけど上手く扱えなくて」

「まあ、増やすものじゃないんだが・・・・・」

「流石、師匠です」

 

 クロムは何かを悟ったように、ロータスは尊敬して目を輝かせながらメイプルを見ていた。

 3人は訓練所に移動し、大盾の練習を始めた。

 

「とは言っても、俺はロータス程大盾の扱いは上手くないからな・・・・・自分で言っていて悲しくなってきた。結構自信あったんだけどなぁ・・・・・」

「まぁ、クロム。今回は私も流石に1人では対応出来ませんよ。なんせ盾が3つもあるんですよ?普通の人間では出来ない芸当です」

「それもそうだな」

「2人ともちょっと酷くない!?」

 

 ロータスとクロム2人の言いように、メイプルはほっぺを膨らませ怒った。実際に怒っている訳ではなく、抗議しているような感じだが。

 

「私の動きは前に師匠に教えた時上手く出来ませんでしたし・・・・・クロムがまずは教えて上げてくれませんか?」

「よし、分かった!とは、言っても流石に俺には第2、第3の手はないしな・・・・・」

「そっちは、私に任せてください。一応考えがあります」

 

 メイプルとクロムの練習は数十分で終わり、次にロータスの番となる。元々一朝一夕で上手くなるなら苦労はしない。大まかな動きを教えるだけで終わったのだ。

 

「さて、師匠。大盾の使い方は何がありますか?」

「えっ?えっーと・・・・・守る事でしょ?あとは・・・・・あっ!攻撃もできる!うーん・・・・・もう、無いかな?」

「残念ながらもう1つあります。それは────」

 

 ロータスは、メイプルに最後の使い方を教え、それを活かした戦法を伝える。そして、クロムとの模擬戦を始めさせた。

 

「よし!行くぞ!」

「はい!」

 

 メイプルとクロムの模擬戦が始まり、クロムが先に攻撃を仕掛ける。メイプルは攻撃を浮く2つの盾で塞ぐ、クロムはその2つの盾を吹き飛ばすために鉈を振り下ろす。

 

「【毒竜(ヒドラ)】」

 

 クロムの振り下ろした鉈が2つの盾に当たる瞬間、盾は両サイドにズレ、クロムは大きく空振りをする事になった。そこにあると思っていた物が急に無くなると、人はバランスを崩し、次の動きが遅くなる。そこに【毒竜(ヒドラ)】を撃ち込んだのだ、避ける事は出来るはずもなく直撃する。

 

「くっ!・・・・・まだっ!」

「えいっ!」

「ぐぉ!?」

 

 クロムは反撃をしようと、攻撃を再開するが両サイドにズレていた盾が戻って来てクロムを挟み込んだ。

 

「そこまで」

 

 ロータスの声で模擬戦は終了し、反省会となった。

 

「いやー、上手くいってよかったよー」

「あれは、確かにびっくりしたな。ロータスの入れ知恵か?」

「はい、私が教えたのは盾の利用の仕方です。大盾は普通の盾と違い、大きい分体を隠すことができます。それを利用してフェイントを仕掛けることが出来るのです」

「それで、メイプルの場合はフェイントで盾を使って、メイプル自身に注意が向いた瞬間に盾で攻撃か・・・・・」

「ふふーん!凄いでしょ、ロータスの作戦だけど」

「他にも、1つの盾にもう1つの盾を隠して操って、注意をバラけさせたりなどと考えましたが・・・・・まだ、師匠は難しそうだったので・・・・・」

「最近、メイプルよりお前の方が恐ろしいよ」

「褒め言葉です」

 

 クロムは、メイプルとロータスの2人が本当に味方でよかったとしみじみ思ったのだった。

 

「おー、綺麗な玉座ですね!」

「ロータスの骸骨はちょっと怖いね・・・・・サリーの前では使わないであげてね?」

「本当に味方でよかった・・・・・」

 

━━━━━━━━━━━━━━━

【NWO】ドキッ!【楓の木】の大盾使いだらけのスレ(情報)ポロリもあるよ

 

668名前:名無しの大盾使い

ただいま

 

669名前:名無しの大剣使い

あれ?戻ってきた?

 

700名前:名無しの槍使い

メイプルちゃんを本当に手が付けられない状態にするのはやめてくれたのか?

 

701名前:名無しの大盾使い

いや、今はロータスちゃんが教えてる

あの戦い方はド肝抜かれたな・・・・・

あと、ロータスちゃんも地味に進化してた

 

702名前:名無しの弓使い

余計ダメじゃねぇか!

二つの意味で手が付けれねぇ!

 

703名前:名無しの魔法使い

メイプルちゃんとロータスちゃん・・・・・

百合の香りが・・・・・

 

704名前:名無しの大剣使い

ロータスちゃんについて詳しく聞きたい

もちろん、メイプルちゃん同様に本人に支障がない範囲で

 

705名前:名無しの大盾使い

まずは、ちょっと前に話題になっていたメイプルちゃんの鬼なんだけど、ロータスちゃんも召喚できるみたい

メイプルちゃんより強いの

 

706名前:名無しの弓使い

ぎゃー!

嫌な予想が当たってた

 

707名前:名無しの槍使い

てか、鬼強くなるの!?

そんなの聞いてない

 

708名前:名無しの大剣使い

まぁ、言ってないしな・・・・・

 

709名前:名無しの大盾使い

次に、骸骨を召喚した

触れるとデバフがついて、STRとINTがかなり下がった

 

710名前:名無しの槍使い

また、召喚!?

そして、安定のデバフ

 

711名前:名無しの弓使い

もう笑うしかねぇ

笑い事じゃないけど

ロータスちゃん、本当にデバフ大好きだよな

 

712名前:名無しの大剣使い

本人が好きってわけじゃないだろうが、メイプルちゃんより劣る分をデバフで埋めている感じだな

 

713名前:名無しの大盾使い

最後、でっかい鬼になった

時間制限付きっぽいけども、攻撃力と速度がエグかった

俺もメイプルちゃんも一撃でHP1になった

 

714名前:名無しの槍使い

遂にロータスちゃんも人間を辞めた

 

715名前:名無しの大剣使い

そんな事よりも聞き捨てならんことがあったぞ

メイプルちゃんとクロムが一撃でHP1?

どんな攻撃だよ!?

 

716名前:名無しの弓使い

もう嫌だぁ・・・・・おうち帰るぅ・・・・・

 

717名前:名無しの大盾使い

以上だな

ロータスちゃんとメイプルちゃんに呼ばれていくから行くわ

じゃあな

 

718名前:名無しの槍使い

掻き乱すだけ乱して帰りやがった

 

719名前:名無しの大剣使い

ロータスちゃんの攻撃は、貫通攻撃なんだろうな

 

720名前:名無しの弓使い

1人で考察始めた

 

 

 



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防御力特化憧れと隠者

☆10
シルクロード様
☆9
黯戯 狂嘩様 本星人様 レヴィ0910様 氷咲様 白クロエ様

高評価ありがとうございます!!
お気に入り登録ありがとうございます!!


ロータス

 

Lv54

HP 140/140〈+340〉

MP 112/112〈+30〉

 

【STR 0〈+50〉】

【VIT 250〈+1970〉】

【AGI 0〈+50〉】

【DEX 0】

【INT 0】

 

装備

頭 【黒鬼の角】

体 【疫鬼の鎧】

右手 【刹鬼の小刀】

左手 【邪鬼の盾】

足 【疫鬼の鎧】

靴 【疫鬼の鎧】

装飾品 【鬼神札】

【銀の十字架】

【命の指輪】

 

スキル

【絶対防御】【大物喰らい(ジャイアントキリング)】【瞑想】

【挑発】【シールドアタック】【大盾の心得Ⅹ】

【体捌き】【攻撃逸らし】【天邪鬼】

【HP強化小】【MP強化小】【MPカット小】

【MP回復速度強化小】【光魔法Ⅱ】【ヒール】

砂漠の王(ファラオ)】【フォートレス】 【カバー】

【カバームーブ】【不屈の守護者】【十字架の祈り】

【極悪非道】【吸血鬼】【カウンター】

【クイックチェンジ】【悪食】【鬼魂】

【雪化粧】【百期夜行Ⅷ】【誘惑の芳香】

【伸縮蔦】【鬼神】【餓者髑髏】

 

 

「まさか、こんなホラーエリアでお使いクエストが発生するとは・・・・・」

 

 ロータスは第6層で発生したお使いクエストをクリアするためにエリア内を歩き回っていた。必要な素材を集める系統のお使いクエストで、集めなくてはいけない素材は全て6層で集められる素材だった。

 ただし、異様に必要数が多く、最後の項目【スケルトンの骨】×100を見た時は諦めることも視野に入れた。

 

 そもそも、事の初めはロータスが6層を散策している時に、足元の感覚が違うことに気がついた事だった。足で軽く地面を蹴ると、ソコだけ他の場所より質感が硬かったのだ。土を軽く足で払うと、ソコからは金属の蓋が出現し、開けると地下へと続く階段になっていた。階段を降りた先には老人が1人で暮らしており、実験に使う材料を取ってきて欲しいとクエストは始まった。

 そして、数週間かけて全ての素材を集め終え、ロータスは老人の元へ戻ったのだった。

 

「おっ!!よくここまで集めてくれた。コレで、私の研究が完成するまであと一歩だ」

 

 コレで、クエストがクリアされたと思ったロータスだったが、いっこうにクエストクリアの通知が来ない。そればかりか、周りに紫色の煙が少しづつ立ち始めた。ステータスを確認すると【毒】【麻痺】が付いており、有害なものだということが分かる。

 そして、老人は高らかに笑い始めた。

 

「あとは、お前を生贄として捧げればこのアイテムは完成するのだ!」

「まさかの敵のパターンですか!?」

「さぁ!生贄になるといい!!」

 

 そして、ロータスの足下に魔法陣が展開されていった。慌ててロータスは魔法陣から飛び退く。生贄がいないこと確認した魔法陣は光を失っていった。よく見ると、地面に魔法陣が掘ってあり、そこに一定時間いると生贄になるようだ。

 

「何故動けるのだ!この毒ガスを受けて無事なわけが無いはずだ!」

「生憎、そういうのは効かないので!」

 

 ロータスは老人に攻撃を開始した。負けずと老人も魔法を展開する。ただし、魔法使いはロータスの相性は最悪である。

 

「【天稚彦(アメノワカヒコ)】」

 

 弱体化してもなお、遠距離攻撃を完全に遮断する強力なスキルが老人に牙を向く。ロータスは魔法攻撃を無視して地面の魔法陣を避けつつ老人に向かっていく。

 

「ひぃ!?」

 

 老人は魔法が効かないことに気がつくと、一目散に逃げ出した。出口はロータスの後ろにしかない為、老人はロータスの横を通り抜け出口を目指す。

 

「待て・・・・・って早っ!?【百鬼夜行】!」

「何だこの鬼は!離せっ!」

 

 AGI的に、追いつけないので【百鬼夜行】で召喚した鬼が老人を取り押さえ、地面に押し付けた。すると、魔法陣が再び光だした。老人が取り押さえられた場所がたまたま魔法陣の上だったのだ。

 

「あっ!ちょ!待って!ぎゃあああ!!!」

 

 老人は身につけていた物を残して消えていき、魔法陣の光は奥の台座に置かれていた腕輪に吸収されていった。

 

「えーっと・・・・・これは、一体どうなったのでしょうか?」

 

 ロータスは現状を理解出来ず少しの間慌てたが、すぐに気を取り直し老人が残したローブや奥の腕輪を確認した。

 

 

『隠者のローブ』

【神出鬼没】

姿を20秒間完全に消すことが出来る。

クールタイムは1分間。

【変幻自在】

ステータスの数値を一時的に2つ移動させることが出来る。5分経つか、任意で元に戻る。クールタイムは元に戻ってから3分間。

 

『死霊術者の腕輪』

【死霊術】

MPと『スケルトンの骨』を消費して、スケルトンを合計5体召喚できる。

『スケルトンの骨』の消費量によりスケルトンの能力が上昇する。

『スケルトンの骨』を使い、損傷を回復することが出来る。

召喚したスケルトンは10体まで、保存しておくことが可能。

召喚したスケルトンに装備をつけることは可能で、スケルトンが破壊された時に装備は全てアイテムボックスに戻る。

他のモンスターの素材と『スケルトンの骨』を合わせて、モンスターとして召喚することが可能。対象となるモンスターが大きいほど必要な『スケルトンの骨』の数と強化に必要な『スケルトンの骨』の数が上昇する。

 

 

「ローブとスケルトンを召喚する腕輪ですか・・・・・あっ!この前の大鎌と合わせたらいい感じになりそうですね」

 

 

『死神の鎌』

【死神の仕事】

この武器ではSTRによって上昇するダメージは与えられない。

この武器で攻撃した場合、相手の最大HPと最大MPの3%を奪う。

相手のHPが50%以下の場合に20%の確率で即死攻撃とする。

 

 

 大鎌に真っ黒なローブ。見た目は完全に死神である。こうして、ロータスは新たなフォームを手に入れたのだった。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

【NWO】第6層で発生した死神のパレード

 

60名前:名無しの弓使い

それで、確認はとれたんか?

 

61名前:名無しの槍使い

まだ

でも、十中八九あの二人のどっちかだろうな

 

62名前:名無しの双剣使い

黒いローブに大鎌

背後に巨大なスケルトン

その周りを歩く5体のスケルトン

 

63名前:名無しの刀使い

完全に死神です、はい

 

64名前:名無しの大剣使い

確認取れた

 

65名前:名無しの魔法使い

おっ!どっちだ?

 

66名前:名無しの大剣使い

ロータスちゃんでした

 

67名前:名無しの槍使い

しってた

 

68名前:名無しの弓使い

まぁ、スケルトンが出てきた時点で何となく予想はしてたけど

 

69名前:名無しの双剣使い

いま、フォームってどれぐらいあるっけ?

 

70名前:名無しの魔法使い

クロール

平泳ぎ

バタフライ

自由

 

71名前:名無しの大剣使い

それは、水泳の話

あと、自由はフォームじゃない

 

72名前:名無しの槍使い

メイプルちゃん

要塞→浮遊要塞→天使→羊→化け物→戦闘機

ロータスちゃん

鬼→吸血鬼→修道女→鬼→巨大鬼→死神

 

73名前:名無しの双剣使い

おぉ、いい勝負

 

74名前:名無しの弓使い

2人とも、もう少し癒し成分があるといいな・・・・・

 

75名前:名無しの魔法使い

は?2人はいるだけで癒しだろ?

 

76名前:名無しの刀使い

昔はそうだったんだけどな・・・・・

今は、ただの恐怖

 

77名前:名無しの大剣使い

ロータスちゃんって、鬼多いな

 

78名前:名無しの槍使い

3分の1が鬼という・・・・・

 

79名前:名無しの魔法使い

つまり、ロータスちゃんは鬼だった

 

80名前:名無しの弓使い

違うと思います

 

81名前:名無しの大剣使い

いや、ある意味あってるんだよな・・・・・

 



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防御力特化憧れと骨人強化

 アニメ最終話良かったですね!!【暴虐】が凄すぎて、途中から怪獣映画みたいでした・・・・・今回は、怖がるイズとカナデ、悔しがるフレデリカか可愛かったです!最後のロゴの盾が増えるのは・・・・・2期がやるってことかな?だとしたら嬉しいですね!

 そう言えば、11話の最後と12話の最初のペインの攻撃、説明無しでわかる人いるのかな?小説の方にはしっかり書いてあったけど・・・・・





ロータス

 

Lv56

HP 140/140〈+40〉

MP 112/112〈+30〉

 

【STR 0〈+50〉】

【VIT 255】

【AGI 0〈+50〉】

【DEX 0】

【INT 0】

 

装備

頭 【無し】

体 【隠者のローブ】

右手 【死神の鎌】

左手 【無し】

足 【無し】

靴 【無し】

装飾品 【鬼神札】

【銀の十字架】

【死霊術者の腕輪】

 

スキル

【絶対防御】【大物喰らい(ジャイアントキリング)】【瞑想】

【挑発】【シールドアタック】【大盾の心得Ⅹ】

【体捌き】【攻撃逸らし】【天邪鬼】

【HP強化小】【MP強化小】【MPカット小】

【MP回復速度強化小】【光魔法Ⅱ】【ヒール】

砂漠の王(ファラオ)】【フォートレス】 【カバー】

【カバームーブ】【不屈の守護者】【十字架の祈り】

【極悪非道】【吸血鬼】【カウンター】

【クイックチェンジ】【悪食】【鬼魂】

【雪化粧】【百期夜行Ⅷ】【誘惑の芳香】

【伸縮蔦】【鬼神】【餓者髑髏】

 

「やはり、心もとないですね・・・・・頭と足、靴でいい装備を探さないと行けませんね」

 

 装備がいつもと違い、ステータスが激減しているのに対してロータスは少しの不安を抱いていた。実際は、そこまで心配するほどでは無い。天邪鬼装備がバカみたいな性能をしているだけなのだ。

 ロータスは、その心配を埋める為、イズと連絡を取っていた。

 

「イズさん、お久しぶりです」

「ロータスちゃん、久しぶり。また、装備が変わったわね?それで、頼みって何かしら?」

「見てもらった方が早いと思うので、【死霊術】」

 

 ロータスがスキルを発動すると、地面が盛り上がり3体のスケルトンが現れる。そのスケルトンは、通常のスケルトンより骨が分厚く、少しだけ大きかった。

 このスケルトンは【スケルトンの骨】を一体につき1000個使っているため、そこそこのレベルになっていた。だいたい、レベル25ぐらいのプレイヤーと同じぐらいだ。流石に10体作る事は出来ていない。ロータスはこれから時間を見つけては骨集めをしていこうと考えていた。

 

「わー・・・・・また、面白いスキルを手に入れたわね。それで、私は何をすればいいの?」

「このスケルトンは装備をつけることが出来まして、その装備をお揃いで作って欲しいんです」

「スケルトンに装備ね。いいわよ」

「本当ですか!」

「スケルトンと相性のいい装備にしたいから・・・・・『スケルトンの骨』をできるだけ集めてね?」

 

 この時、ロータスから何かが折れる音がしたのは気のせいではないだろう。ロータスは、他のプレイヤーから交換して貰ったり、譲り受けたり、討伐したりと『スケルトンの骨』をとにかく集めた。そして、数週間後ついにスケルトンの装備が完成した。

 スケルトン達は白色の装備に身を包み、その姿はナイトのようだ。体を全て隠しているため、パッと見は人間に見えるだろ。ちなみに、武器は大盾と長剣だ。

 

 ロータスは更なる『スケルトンの骨』を求めて、第6層へ向かったのだった。

 

「『スケルトンの骨』のドロップ数を上げるアイテムは無いんですかぁぁああ!?」

 

━━━━━━━━━━━━━━━

【NWO】ナイトの中身の考察スレ

 

1名前:名無しの大剣使い

このスレでは急に出てきたロータスちゃんの周りにいる3人のナイトの中身を考察するスレである

 

2名前:名無しの大剣使い

どんどん情報を上げていってくれ

 

3名前:名無しの槍使い

スレ立て乙

 

4名前:名無しの弓使い

本当にどこの野郎だ?

 

5名前:名無しの双剣使い

野郎とは決まっていないが

 

6名前:名無しの魔法使い

女騎士・・・・・くっ殺

 

7名前:名無しの刀使い

止めなさい

 

8名前:名無しの大盾使い

今回は俺も知らないな

 

9名前:名無しの弓使い

本当に?

 

10名前:名無しの槍使い

実はお前じゃないのか?

 

11名前:名無しの大盾使い

いや、本当に知らない

他のやつに聞いてみるわ

 

12名前:名無しの大剣使い

よろしく

 

13名前:名無しの刀使い

ロータスちゃんと言えば、最近『スケルトンの骨』を異常なぐらい集めてたな

 

14名前:名無しの双剣使い

ほぅ?

 

15名前:名無しの大剣使い

その話を詳しく

ナイトの正体に繋がるかもしれない

 

16名前:名無しの魔法使い

ロータスちゃんがアンデットフェチの可能性も・・・・・

 

17名前:名無しの槍使い

黙らっしゃい

 

18名前:名無しの刀使い

関係あるかわからんけども

1か月ぐらい前からロータスちゃんがスケルトンを狩り続けている情報が入っていた

それで、2週間ぐらいまえからプレイヤーから『スケルトンの骨』を交換で集めていたらしい

 

19名前:名無しの双剣使い

そんなに骨を集めてどうするだろ?

 

20名前:名無しの槍使い

カルシウムの摂取とか?

 

21名前:名無しの弓使い

直接食べるの!?

 

22名前:名無しの大剣使い

それは、さすがに無いだろ

 

23名前:名無しの刀使い

カルシウムなら牛乳でいいだろ?

 

24名前:名無しの双剣使い

そういえば、牛乳で胸が大きくなるって本当なのかね?

 

25名前:名無しの魔法使い

ロータスちゃんは貧乳(ボソッ)

 

26名前:名無しの弓使い

おいコラ!

 

27名前:名無しの槍使い

まだ、成長期だから!

 

28名前:名無しの刀使い

貧乳じゃないんだ!

スレンダーなんだ!

モデル体型なんだ!

 

29名前:名無しの双剣使い

お前らも大概だそ!

 

30名前:名無しの魔法使い

ボクは き ょ に ゅ う が好き

 

31名前:名無しの槍使い

んだと!?

貧乳はステータスなんだぞ!

 

32名前:名無しの刀使い

あんな、脂肪の塊に惑わされるな!

膨らみかけこそ至高!

 

33名前:名無しの弓使い

いや、ちょっと待て

巨乳か虚乳か・・・・・そこで全てが変わるぞ

 

34名前:名無しの双剣使い

何言っての!?

 

35名前:名無しの槍使い

確かに!

コレは・・・・・どっちだ・・・・・

 

36名前:名無しの刀使い

巨か虚か

巨大と虚無

当て嵌めるのが1字違うだけでここまで変わるとは・・・・・

 

37名前:名無しの弓使い

こいつ・・・・・出来るっ!

 

38名前:名無しの双剣使い

本当に何言っての!?

 

39名前:名無しの大盾使い

情報を持ってきたぞー・・・・・って、どういう状況?

 

40名前:名無しの大剣使い

俺にもわからん



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防御力特化憧れと第7回イベント

 実は第6回の防振りラジオで投稿したのが読まれたんですよ!いやー!めちゃくちゃ嬉しかったです!

by林檎兎


ロータス

 

Lv57

HP 140/140〈+340〉

MP 112/112〈+30〉

 

【STR 0〈+50〉】

【VIT 255〈+1970〉】

【AGI 0〈+50〉】

【DEX 0】

【INT 0】

 

装備

頭 【黒鬼の角】

体 【疫鬼の鎧】

右手 【刹鬼の小刀】

左手 【邪鬼の盾】

足 【疫鬼の鎧】

靴 【疫鬼の鎧】

装飾品 【鬼神札】

【銀の十字架】

【命の指輪】

 

スキル

【絶対防御】【大物喰らい(ジャイアントキリング)】【瞑想】

【挑発】【シールドアタック】【大盾の心得Ⅹ】

【体捌き】【攻撃逸らし】【天邪鬼】

【HP強化小】【MP強化小】【MPカット小】

【MP回復速度強化小】【光魔法Ⅱ】【ヒール】

砂漠の王(ファラオ)】【フォートレス】 【カバー】

【カバームーブ】【不屈の守護者】【十字架の祈り】

【極悪非道】【吸血鬼】【カウンター】

【クイックチェンジ】【悪食】【鬼魂】

【雪化粧】【百期夜行Ⅷ】【誘惑の芳香】

【伸縮蔦】【鬼神】【餓者髑髏】

 

 第7回イベントが始まった。イベント内容はダンジョン攻略型で【楓の木】はメイプルとサリー、チームとその他のチームに別れて攻略をしていた。

 ダンジョンは10の階層からなっており、ロータス達は遂に10階層への魔法陣までたどり着いたのだった。

 

「みんな、打ち合わせ通りいくぞ!」

「「「はい!」」」「えぇ!」「「あぁ!」」

 

 クロムの指揮の下、10層へ上がる魔法陣の前で最終確認をし、そして10階へと転移する。転移した先はドーム状の石造りの広間だった。その中心には外からの光を浴び輝く銀の全身鎧を身にまとった人間がいた。

 ロータスは打ち合わせ通り、この階まで上がってきたフォーメーションでボスに向かう。前衛にロータスにユイとマイ、後衛にカナデとイズ。後衛の守護にクロム。そして、遊撃にカスミだ。

 

「【雪化粧】【挑発】!ユイちゃん!マイちゃん!師匠と違って全部は守れないから前に出すぎは注意してね」

「は、はいっ!」

「頑張りますっ!」

 

 ボスはロータスに狙いを定め、速度を一気に上げてロータスの構えた盾を避けるように側面から斬り掛かる。ロータスは冷静に盾をスライドさせ剣の力を横に逃がした。

 

「「【飛撃】!!」」

 

 間髪入れずにユイとマイがそれぞれ2つの大槌を振り下ろし、衝撃波を飛ばす。しかし、ボスの姿は一瞬で消え、次の瞬間にはユイとマイの後ろから斬り掛かっていた。

 

「【カバー】【シールドアタック】!」

「「ロータスさん!」」

 

 剣と盾がぶつかり合う。STRの差が出た為か、ロータスは吹き飛ばされる。ボスは、そのままユイとマイに攻撃を繰り出そうとするが、このパーティーは3人ではなかった。

 

「【ファイアボール】!」

「【七ノ太刀・破砕】!」

 

 後衛のカナデからの援護射撃に加えて、カスミの攻撃が加わる。カナデの攻撃を避けたボスだったが、カスミの攻撃までは避けることが出来ず【七ノ太刀・破砕】の効果のノックバックにより後方へ吹き飛んだ。

 一連の流れから後衛に狙いを変えたボスだったが、クロムに攻撃を防がれ、イズの爆弾によりダメージを受け、更に後ろからユイとマイの【飛撃】が飛んでくるため、一時撤退をした。

 AGIが高い為、中々ダメージを重ねられずいたが少しづつ積み上げていき、ボスのHPが半分を切った時だった。それまで、忙しなく動いていたボスがピッタと動きを止めたのだ。

 

「動きが止まりましたっ!」

「追い討ちをかけますっ!」

 

 ユイとマイが止まったボスに向かって走り出した。ユイとマイがある程度近づいたところで、ボスは地面に剣を突き刺した。そして、ボスを中心として赤色の魔法陣が広かった。

 

「【カバームーブ】!」

 

 異変に気がついたロータスがユイとマイの前へ飛び込み、2人を無理矢理盾で魔法陣の外へ吹き飛ばした。次の瞬間、ロータスの目の前は炎に包まれ物凄い勢いでHPが減少していった。外から見たらボスを中心として炎の柱が立っているように見えるだろう。

 

「【鬼神】!」

 

 ロータスは炎から耐え忍ぶために【鬼神】発動する。咄嗟に発動したため、ボスや味方の立ち位置を確認していないので動くことはできず、1分間を過ごした。【鬼神】が解消されると炎は弱まっていた。

 

「ロータスさん!」

「ごめんなさいっ!私達が突っ込んじゃったから」

「気にしないで下さい。【ヒール】」

 

 ロータスはHPを回復させ、ボスを見る。ボスの後ろには5本の燃える剣が浮いており、フィールド全体が燃えていた。

 

「ここからが本番って訳か・・・・・」

「そのようですね。カスミさんは回避が出来るとして、ユイちゃん、マイちゃんは私から離れないでください。流石に【カバームーブ】でのダメージ2倍はキツそうです」

「はい!」

「分かりました」

「行きますよ!カナデさん!援護をお願いします!」

「うん、【ウォターランス】」

 

 水の槍と炎の剣が衝突する。それと同時に前衛組が動き出した。炎の剣はボスの支配下にあるので【天稚彦(アメノワカヒコ)】で反射をすることが出来ないため、ロータスはそのまま突っ込む。ロータスの影に隠れてユイとマイも直視しボスを目指した。ボスは新たな炎の剣を5つ出しそれを飛ばす。ロータスは炎の剣を盾で防ぐが貫通攻撃であった為、ダメージを受けた。

 

「ユイちゃん!マイちゃん!」

「「はい!」」

 

 ロータスの後ろにいた2人は飛びだし、ボスに攻撃をする。しかし、それよりも早くボスの攻撃が2人を襲いかけた。

 

「【鬼魂:赤】【伸縮蔦】」

 

 ロータスが炎に包まれ赤い着物の鬼となる。そして、地面から蔦を伸ばし、ユイとマイを捕まえ少し後ろにさがらせた。ちなみに、【伸縮蔦】は第6回イベントで植物を食べた際に得た、蔦を伸ばすスキルだ。

 ボスの攻撃は突然下がった2人に当たらず空を切る。そして、空を切って無防備になっているボスに2人の攻撃が叩き込まれた。

 

「やったっ!」

「あっ!でも、まだHPがっ!」

 

 2人の攻撃を受けてなお、ボスはギリギリの所でHPを残していた。そして、目の前の2人に今にも襲いかかろうと剣を振り上げる。

 

「すまないが、トドメは貰うぞ?【終ワリノ太刀・朧月】!!」

 

 【超加速】により接近していたカスミの12連撃をくらいボスはポリゴン片となって消えた。こうして、【楓の木】のメンバー全員は見事、塔を攻略したのだった。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

【NWO】第7回イベント

 

700名前:名無しの弓使い

なんなの?ボス強すぎない?

 

701名前:名無しの槍使い

どのランク?

 

702名前:名無しの弓使い

最高ランク

 

703名前:名無しの大剣使い

それは、確かにきつい

 

704名前:名無しの刀使い

あれは、人外じゃないと無理だろ

 

705名前:名無しの双剣使い

例えば【楓の木】とか

 

706名前:名無しの大盾使い

|ω・`)よんだ?

 

707名前:名無しの弓使い

マッテマシタァ>L(゚∀゚L)

 

708名前:名無しの大剣使い

どうだった?

 

709名前:名無しの大盾使い

一応全員クリアした

 

710名前:名無しの双剣使い

バケモノぉー

 

711名前:名無しの刀使い

よくクリアしたな

 

712名前:名無しの大剣使い

あれ?そう言えばメイプルちゃんとサリーちゃんは別に攻略してたんだよな?

 

713名前:名無しの槍使い

流石、あの二人はやべぇな

 

714名前:名無しの弓使い

あの二人もな?

そこ重要だから

 

715名前:名無しの大剣使い

で、どうだった?大変だった層はあったか?

 

716名前:名無しの大盾使い

2層かな・・・・・

 

717名前:名無しの双剣使い

あれ?そんなに難しかったけ?

 

718名前:名無しの槍使い

そこまでだったと思う

 

719名前:名無しの刀使い

あっ・・・・・(察し)

 

720名前:名無しの大剣使い

2層・・・・・あぁ、アイツか・・・・・

確かに、【楓の木】なら大変そうだな

 

721名前:名無しの双剣使い

えっ?なになに(゚Д゚≡゚Д゚)?

 

722名前:名無しの大剣使い

ほら、2層のボスさ

 

スキルを奪ってくるだろ?

 

723名前:名無しの双剣使い

あっ・・・・・(察し)

 

724名前:名無しの槍使い

あっ・・・・・(察し)

 

725名前:名無しの大盾使い

その通り!

ロータスちゃんのスキルがいっぱい取られて大変だった

 

726名前:名無しの弓使い

確かにそれは大変だ

 

727名前:名無しの槍使い

大変どころか大惨事じゃね?

 

728名前:名無しの大剣使い

そう言えば、第7層が近々出るみたいだな

 

729名前:名無しの魔法使い

ちくわ大明神

 

730名前:名無しの双剣使い

今度はどんな層だろう?

 

731名前:名無しの槍使い

楽しみ

 

732名前:名無しの刀使い

だれだいまの




 さて、そろそろロータスにも相棒が欲しいところ・・・・・

 次のアンケートはズバリ!ロータスのメイプルにとってのシロップの立ち位置の動物はどうするかっていうアンケートです!

 ご協力、お願いします。


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防御力特化憧れと新生活

☆9
kokuyou様 凛凜様 宮神宮様 valvalo様 SINだったモノ様
☆7
十六式様
高評価ありがとうございます。
お気に入り登録ありがとうございます。


アニメ続編決定しましたね!今から楽しみです!!


天道蓮

 

装備

頭 【空欄】

体 【制服】

右手 【学校指定の鞄】

左手 【空欄】

足 【黒タイツ】

靴 【ローファー】

装飾品 【ヘヤピン】

【空欄】

【空欄】

 

 

 ある日の朝。クラスはどこから漏れたのか、転校生の話題で盛り上がっており、活気だっていた。中学2年になりクラスがまた同じになった、メイプルとサリー。楓と理沙も噂の転校生について話してた。

 

「どんな子が来るんだろー?」

「さぁ?転校生がうちのクラスに来るって噂だけだしね。性別も分かってないし、噂自体本当かどうか分かんないからね」

「そっかぁー・・・・・」

 

 そんな話しをしていると、HRのチャイムが鳴り担任の先生が教室に入ってくる。そして、直ぐに噂の本題へと入った。

 

「よーし、じゃあ転校生を紹介する」

「せんせー!女の子ですか?男ですか?」

「女子は残念。男子は喜べ、女の子だ。しかも、美人だぞ」

 

 男子は盛り上がり、女子は少し残念そうにしながらも新たな仲間に心を躍らせていた。

 

「理沙、女の子だってー」

「どんな子だろうね?・・・・・っと、入ってきた」

 

 担任に呼ばれ教室のドアを開き入ってきたのは、腰まで届く長い銀髪の女の子だった。瞳の色は緑色で、肌は雪のように白かった。

 楓と理沙は、目の前の光景に目を丸くした。そこには、ゲームそのままのロータスがたっていたからだ。

 

「えぇぇええええ!!?」

「本条、うるさいぞ」

「す、すみませんっ!」

 

 咄嗟に声が出てしまった楓は担任に叱られ慌てて口を塞ぐ。転校生は楓の方を向いておらず黒板に『天道蓮』と名前を書いていた。

 

天道(てんどう)(れん)です。趣味は・・・・・最近はゲームにはまっています。皆さん、これからよろしくお願いします 」

 

 HRが終わり、蓮の周りには人だかりが出来てきた。その少し離れたところで、楓と理沙は話をしていた。

 

「楓、どう思う?」

「どう思うって・・・・・ロータスにしか見えないよ」

「私も本人じゃないかって思っている。ちょっと、話しかけみよっか」

「う、うん!」

 

 2人は、人をかき分け蓮の方へ向かう。平均的な身長の理沙はいいとして、比較的小柄な楓は一苦労しながらも蓮の近くまで近づいた。

 

「ねぇ、天道さん」

「!?は、はい。なんですか?えっ〜と・・・・・」

「私は白峯理沙。こっちは、本条楓」

「よろしく」

「よろしくお願いします」

「天道さんってさ、もしかしてNWOやってる?」

「えっ?・・・・・じゃあ、まさか!?」

「その反応はビンゴだね」

「やっぱり、ロータスだったんだ」

「ししょー!」

「わっわっ!!?」

 

 突然、転校生が楓に飛びついた事でクラスが騒がしくなったが、直ぐに収まり【楓の木】のメンバー3人で話すことになった。

 

「改めまして、天道蓮です。白峯さん、師匠よろしくお願いします」

「私は理沙でいいよ。こっちも蓮って呼んでいい?」

「はい」

「私は師匠のままなの?私も楓でいいよ」

「分かりました。では、楓、理沙。今日から実装されると7層ですが・・・・・」

 

 こうして、3人は現実でもNWOトークに花を咲かせるのだった。

 

━━━━━━━━━━━━━━━

< 2ー1男子(18) ☏ 目 ▼

━━━━━━━━━━━━━━━

      (昨日)

 

(石田)

今日転校してきた子さ、めっちゃ可愛いな

 

(上杉)

天道蓮さんな

 

(今川)

外人みたいだったな

 

(毛利)

クォーターらしいぞ

本条さんと白峯さんと話してるのを聞いた

 

(足利)

盗み聞きじゃん

だが、ナイス!

 

(明智)

他になんか話してたか?

 

(毛利)

なんか、ゲームの話してた

ニューなんとかオンラインっての

 

(織田)

そこちゃんと聞けよ

 

(豊臣)

処す?

 

(徳川)

処そう!

 

(柴田)

それって、NewWorld Onlineじゃね?

 

(武田)

マジか!?

よし、ハードはあるからソフト買ってくるわ

 

(北条)

俺はどっちも買わないかん・・・・・

 

(細川)

ドンマイ

 

(今川)

今からやりマース

 

(石田)

はやくね?

 

(上杉)

俺も遅れを取れんな

 

(足利)

みんな、考えている事は同じだな

 

(明智)

そのゲームで強くなって

天道さんとお近付きになる!

 

 

      (今日)

 

(安部)

その3人ともトッププレイヤーだぞ(ボソッ

 

(安部)

誰も反応しないな・・・・・




名前:天道 蓮(てんどう れん)
年齢:14歳
性別:女
身長:160cm

祖母がロシア人のクオーターの女の子。
腰まで届く長い銀髪と緑色の瞳が特徴。
身長が同世代の中では高く、体型はすらっとしておりモデル体型。

体を自分の思いどうりに動かすことが得意で、ある程度の事は見たら出来る。サリーとは違ったタイプの超人プレイヤースキルを持っている。


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防御力特化憧れと第7層

お久しぶりです。大変お待たせいたしました。


☆10:ボマー様
☆9:やゆた様 手羽先さん様 ミナ・スカーレット様 友禅様  ルード様
☆8:叢雲・零様
☆7:敬称楽様 LIESE様
☆6:SF様 ちはやしふう様

高評価ありがとうございます!バーが全部真っ赤で埋まって、びっくりしてます。

お気に入り登録、感想、誤字報告、アンケート協力ありがとうございます。

アンケートの結果は次回の話で明らかになります。




ロータス

 

Lv59

HP 140/140〈+340〉

MP 112/112〈+30〉

 

【STR 0〈+50〉】

【VIT 260〈+2222〉】

【AGI 0〈+50〉】

【DEX 0】

【INT 0】

 

装備

頭 【黒鬼の角】

体 【疫鬼の鎧】

右手 【刹鬼の小刀】

左手 【邪鬼の盾】

足 【疫鬼の鎧】

靴 【疫鬼の鎧】

装飾品 【鬼神札】

【銀の十字架】

【命の指輪】

 

スキル

【絶対防御】【大物喰らい(ジャイアントキリング)】【瞑想】

【挑発】【シールドアタック】【大盾の心得Ⅹ】

【体捌き】【攻撃逸らし】【天邪鬼】

【HP強化小】【MP強化小】【MPカット小】

【MP回復速度強化小】【光魔法Ⅱ】【ヒール】

砂漠の王(ファラオ)】【フォートレス】 【カバー】

【カバームーブ】【不屈の守護者】【十字架の祈り】

【極悪非道】【吸血鬼】【カウンター】

【クイックチェンジ】【悪食】【鬼魂】

【雪化粧】【百期夜行Ⅷ】【誘惑の芳香】

【伸縮蔦】【鬼神】【餓者髑髏】

【感染Ⅰ】

 

 

 【楓の木】はついに第7層に到着した。第7層は第2層と似て、様々な地形がある階層だった。ただ、1つ違う点があった、街の様子だ。

 街の住民のNPCは、様々な動物やモンスターをつれていたのだ。まるで、メイプルのシロップやサリーの朧のように。

 

「やっぱり七層では朧やシロップみたいなペットモンスターを手に入れられるらしいね」

「そうそう!色んな方法で仲間にできるんだって!」

 

 【楓の木】全員が集めた情報には特別なイベントに関わるようなものは無かった。集まった情報は仲間にする方法だ。倒して仲間にするパターン、アイテムを与えるパターン、条件が他にあるパターンなど様々な種類があった。

 

「ただ、【絆の架け橋】を使って仲間にするのは変わらないみたいだから、私は朧以外は仲間にできないんだよね」

「・・・・・?」

「あ、まだ確認してなかった?七層の実装に合わせて【絆の架け橋】の効果に一人一つしか所持できないってのが追加されてたからさ」

「そっか・・・・・うん、でもシロップがいるもんね!」

「だから私達はこの層では他の皆の手助けかな?」

「うん!そうする!」

 

 メイプルとサリーはそれぞれ既にシロップと朧の分の指輪を持っている為、これ以上は手に入れられないのだ。その為、2人は残りのメンバーの手助けに回る事にした。

 

「それは助かるな。強力なモンスターのテイム条件が倒すこととかだと俺一人はキツイしな」

「あぁ、まぁとりあえずは広く浅く探索だろう。七層もずいぶん広いみたいだ」

「7層以外でもテイム出来るモンスターはいるのでしょうか?あとは、ボスモンスターでもいたら心強い味方になりそうですね・・・・・」

「仲間にしたいモンスターに目星をつけてから探すのもアリかもね。僕はどうしようかな・・・・・」

「生産系統をサポートしてくれるモンスターもいるのかしら・・・・・」

「私達も頑張ろうね!お姉ちゃん!」

「そうだね、ユイ」

 

 それぞれが、相棒探しに向けて計画を練り、情報を集めるのだった。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

【NWO】ワイ、ロータスちゃんガチ勢。質問に応える

 

1名前:名無しの魔法使い

何でも聞いてくれ

ちなみに、ロータスちゃんの性別は女の子だ

 

2名前:名無しの槍使い

 

3名前:名無しの弓使い

シッテタ

 

4名前:名無しの大剣使い

むしろ、違ったらびっくりだ

 

5名前:名無しの刀使い

・・・・・残念だ

 

6名前:名無しの大盾使い

!!?

 

7名前:名無しの双剣使い

┌(┌^o^)┐ホモォ

 

8名前:名無しの槍使い

やめなさい

 

9名前:名無しの弓使い

じゃあ、ロータスちゃんの身長

 

10名前:名無しの魔法使い

161.2cm

 

11名前:名無しの双剣使い

細かっ!?

 

12名前:名無しの大剣使い

どうせでまかせだろ?

 

 

・・・・・だよな?

 

13名前:名無しの刀使い

まぁ、自分の身長と一緒だったら分かるわけだし、それぐらいはね?

 

14名前:名無しの槍使い

だ、だよな?

次行こう、次!

 

ロータスちゃんの年齢は?

 

15名前:名無しの魔法使い

身長や話の内容から推察するに、推定13〜15歳

 

16名前:名無しの弓使い

怖っ!

 

17名前:名無しの大剣使い

通報・・・・・いるよな?

 

ネタじゃなくて

 

18名前:名無しの双剣使い

なら、ロータスちゃんのあの見た目は弄ってできたもの?

 

19名前:名無しの魔法使い

前のアカウントのキャラも全く同じで、キャラを作り直すと言ってから作り直した時にかかった時間を考えると、ほぼそのままだと考えられる

 

20名前:名無しの刀使い

やべぇ、ガチでガチ勢だ!?

 

21名前:名無しの弓使い

有名になる前からの追っかけかよ!?

 

22名前:名無しの槍使い

コイツ、めっちゃ古参だ・・・・・

 

23名前:名無しの魔法使い

ちなみに、メイプルちゃんとサリーちゃんと同じ学校らしい

 

24名前:名無しの刀使い

おい、コンプラ!

 

25名前:名無しの双剣使い

ネタだと思ってたのに、ガチの人来ちゃったよ!

 

26名前:名無しの槍使い

お、落ち着け

まだ慌てるような時間じゃない

 

27名前:名無しの弓使い

そうだよな

ロータスちゃんが話していたのを聞いただけかもしれないし

 

28名前:名無しの大剣使い

よし、じゃあロータスちゃんは日本人?あの見た目で

 

29名前:名無しの魔法使い

日本人

祖母がロシア人らしい

 

30名前:名無しの双剣使い

アウトォォォォォォォォォォォ!!

 

31名前:名無しの刀使い

やべぇよ!コイツ何者!

 

32名前:名無しの大剣使い

これ、ネタだよな?

 

そうだと言ってくれ!!

 

33名前:名無しの魔法使い

ご想像にお任せします

 

34名前:名無しの槍使い

くっ!

 

35名前:名無しの弓使い

余裕かましやがって・・・・・

 

36名前:名無しの双剣使い

・・・・・ロータスちゃんのスリーサイズは?

 

37名前:名無しの刀使い

!!?

 

38名前:名無しの槍使い

もう、止めようぜ。

つまんないしさ、

とち狂ったやつの妄言なんて

やっぱり、無視するのがいいと思うぜ、お

れは

 

39名前:名無しの刀使い

雑な縦読みだな、おい!

 

もっとやれ!

 

40名前:名無しの魔法使い

スリーサイズは、上から

 

【このスレは運営により停止させられました】



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防御力特化憧れと相棒

【カバームーブ】スキルレベルあったんだ・・・・・今回からつけときますね。



ロータス

 

Lv60

HP 140/140〈+340〉

MP 112/112〈+30〉

 

【STR 0〈+50〉】

【VIT 270〈+2340〉】

【AGI 0〈+50〉】

【DEX 0】

【INT 0】

 

装備

頭 【黒鬼の角】

体 【疫鬼の鎧】

右手 【刹鬼の小刀】

左手 【邪鬼の盾】

足 【疫鬼の鎧】

靴 【疫鬼の鎧】

装飾品 【鬼神札】

【銀の十字架】

【命の指輪】

 

スキル

【絶対防御】【大物喰らい(ジャイアントキリング)】【瞑想】

【挑発】【シールドアタック】【大盾の心得Ⅹ】

【体捌き】【攻撃逸らし】【天邪鬼】

【HP強化小】【MP強化小】【MPカット小】

【MP回復速度強化小】【光魔法Ⅱ】【ヒール】

砂漠の王(ファラオ)】【フォートレス】 【カバー】

【カバームーブⅩ】【不屈の守護者】【十字架の祈り】

【極悪非道】【吸血鬼】【カウンター】

【クイックチェンジ】【悪食】【鬼魂】

【雪化粧】【百鬼夜行Ⅷ】【誘惑の芳香】

【伸縮蔦】【鬼神】【餓者髑髏】

【感染Ⅰ】

 

 

 【楓の木】のメンバーが殆ど相棒をテイムした中、未だロータスだけが、テイムをせずにいた。ネットを探しても、これといったモンスターの情報は無く、自分で探しても中々良さげなモンスターに出会えずにいた。

 そんな中、ロータスは気分転換に4層の主の挑戦をしに行っていた。普通のプレイヤーは気分転換に行くようなところでは無いのだが。

 そして、見事主に10回勝つことが出来、スキル【百鬼夜行】のスキルレベルが最大のⅩになった。そして、【鬼神】を手に入れていた事で更に【百鬼夜行】の強化スキルの【八部鬼衆】というスキルを手に入れた。

 

【八部鬼衆】

【百鬼夜行】の強化スキル。

鬼の数を8体に増やし、それぞれがスキルを1つ持つ。

使用者はその場から動けなくなる。

 

「よく、ここまで俺を倒したな。流石は鬼神に選ばれた奴だ」

 

 白鬼の主はロータスにそう話しかけてきた。そこで、ロータスはカスミがモンスターをテイムした際、この4層で情報を手に入れたことを思い出した。そして、情報が得られれば儲けものと考え、主に質問を投げかけた。

 

「なにか、私の仲間になってくれるモンスターは知りませんか?」

「よく分からんが・・・・・たしか、昔遠い大地に竹林があって、そこに幸運を運ぶ獣が居ると聞いた事があるぞ」

「竹林・・・・・あそこですね」

 

 ロータスは7層で散策をしていた時に、竹林があったことを思い出した。その時は、竹林に入っても入ってきた場所に戻って来てしまったが、コレでフラグがたったと考えれるだろう。

 早速、ロータスは7層の竹林に向かった。竹林の中へ入っていくと前回と違い、ロータスの目の前に川が現れた。その対岸には、1匹の白い兎とそれを囲む無数の鰐がいた。そして、鰐達は兎に今にも襲いかかろうとしていた。

 

「【真祖】!【吸血蝙蝠(ドレインバット)】!」

 

 ロータスは吸血鬼へと姿を変え、空を飛び川をこえる。幸いなことに時間帯は夜の為、太陽が出ていない。なのでダメージを受けることは無い。

 先行して飛んで行った蝙蝠が鰐を襲う。それに続いてロータスが爪を突き立て鰐たちを倒していった。ロータスが5、6匹の鰐を倒すと鰐達は川へ帰っていった。

 

「きゅ〜!」

「わっ!?」

 

 鰐達を退けた所で、鰐に襲われていた兎がロータスに飛びつきた。それと同時に光り輝く指輪が現れた。

 

「これで、テイム出来たのですね。名前は、どうしましょうか・・・・・兎と言えば月の兎ですね。あっ、でもマイの熊の名前にツキが入ってましたね・・・・・なら、カグヤなんでどうですか?」

「きゅっ!」

「気に入ったみたいで良かったです、行きますよカグヤ」

 

 ロータスはカグヤを頭の上に乗せ、竹林を抜けていった。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

【NWO】テイムモンスター情報スレ

 

593名前:名無しの大剣使い

レアモンスターはこんな所か?

 

594名前:名無しの槍使い

時間帯限定ってのが多いな

 

595名前:名無しの弓使い

やっぱり、テイムモンスターいいわ

いるといないで大違い

 

596名前:名無しの双剣使い

自分の苦手を補助したり、得意を伸ばしたりできるしな

 

597名前:名無しの刀使い

おい!ロータスちゃんが頭にうさぎ乗せてたぞ!

 

598名前:名無しの魔法使い

可愛い(確信)

 

599名前:名無しの弓使い

どっかの喫茶店で働いて無いかな?

 

600名前:名無しの槍使い

あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~

 

601名前:名無しの双剣使い

名前はティ○ピーだな(名推理)

 

602名前:名無しの刀使い

迷推理の間違いでは?

 

603名前:名無しの弓使い

そのモフモフ下さい!

 

604名前:名無しの槍使い

非売品です

 

605名前:名無しの双剣使い

ならせめて、モフモフさせてください

 

606名前:名無しの刀使い

コーヒー1杯で1モフモフです

 

607名前:名無しの大剣使い

仲良いな、お前ら

 

608名前:名無しの魔法使い

私はロータスちゃんをモフモフしたいです

 

609名前:名無しの弓使い

!!?

 

610名前:名無しの槍使い

天才か・・・・・おまえ

 

611名前:名無しの双剣使い

コーヒー1杯で1モフモフ・・・・・

 

612名前:名無しの刀使い

ロータスちゃんがコーヒー1杯で・・・・・だと・・・・・!?

 

613名前:名無しの槍使い

全財産使い切ります!!

 

614名前:名無しの弓使い

腹タプタプになるまで飲みます!

 

615名前:名無しの大剣使い

ロータスちゃんのテイムモンスターの話をしようぜ・・・・・

 




アンケートの結果は兎になりました。
(カグヤ)の能力はおいおいと・・・・・

ちなみに、烏だったら八咫烏がモチーフに、亀だったら玄武がモチーフになりました。


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防御力特化憧れと相棒紹介

今回は【楓の木】のテイムモンスターの確認回です。

そろそろ、原作に追いつきそう・・・・・


ロータス

 

Lv60

HP 140/140〈+240〉

MP 112/112〈+30〉

 

【STR 0〈+50〉】

【VIT 270〈+2350〉】

【AGI 0〈+50〉】

【DEX 0】

【INT 0】

 

装備

頭 【黒鬼の角】

体 【疫鬼の鎧】

右手 【刹鬼の小刀】

左手 【邪鬼の盾】

足 【疫鬼の鎧】

靴 【疫鬼の鎧】

装飾品 【鬼神札】

【銀の十字架】

【絆の架け橋】

 

スキル

【絶対防御】【大物喰らい(ジャイアントキリング)】【瞑想】

【挑発】【シールドアタック】【大盾の心得Ⅹ】

【体捌き】【攻撃逸らし】【天邪鬼】

【HP強化小】【MP強化小】【MPカット小】

【MP回復速度強化小】【光魔法Ⅱ】【ヒール】

砂漠の王(ファラオ)】【フォートレス】 【カバー】

【カバームーブⅩ】【不屈の守護者】【十字架の祈り】

【極悪非道】【吸血鬼】【カウンター】

【クイックチェンジ】【悪食】【鬼魂】

【雪化粧】【百鬼夜行Ⅹ】【誘惑の芳香】

【伸縮蔦】【鬼神】【餓者髑髏】

【感染Ⅰ】【八部鬼衆】

 

 

「皆さん、お久しぶりです」

「あっ、ロータス!久しぶりだね!」

「・・・・・師匠?なんですかその腕」

「あっ!ロータスにはまだ見せてなかったね!触手が使えるようになったの」

「なるほど、またいつものですか」

 

 ロータスは、メイプルのプロである為、メイプルの手が触手になっているという凄まじい状況を、すんなりと飲み込んだ。さらに、その触手でたこ焼きパーティーをしている事もスルーし、混ざるまでである。そして、全員が集まったところでテイムモンスターの紹介が始まった。

 

「じゃあ、私とサリーからね!シロップ【覚醒】!」

「朧【覚醒】」

 

 現れたのは、亀と狐。毎度お馴染みのシロップと朧だった。この2匹とはそれなりに長い付き合いのため、そこまで時間をかけず次へ行く。

 

「じゃあ、次は私たちですね!行くよ、マイ !」

「うん!お姉ちゃん!」

「ツキミ【覚醒】」

「ユキミ【覚醒】」

 

 2人の指輪が光り、2匹の小熊が現れる。マイのツキミは艶のある黒の毛並みで毛先が緑に輝き、ユイのユキミは北極熊のような白の毛並みで毛先がピンクに輝いていた。2人とも同じレアモンスターを手に入れたのだ。

 

「よし、なら私も。ハク【覚醒】」

「俺も出すか。ネクロ【覚醒】」

「僕も呼ぼうかな。スイ【覚醒】」

「私も昨日仲間にしたのよ。フェイ【覚醒】」

 

 カスミは白蛇のハク、クロムは中身のない鎧のネクロ、カナデはスライムのスイ、イズは真っ白な光の玉から小さな翼が生えた妖精のようなフェイを召喚した。

 

「じゃあ、次はロータスの番ね!」

「どんなのだろ」

「禍々しいのじゃなきゃいいんだが・・・・・」

「メイプルも禍々しいのではないし、大丈夫だろ」

「僕らはそうやって何回も驚かせられてきたんだけどね」

「味方ならいいのよ。味方なら」

「「ロータスさん!早く早く!」」

「じゃあ、いきますね?カグヤ【覚醒】」

 

 ロータスはメンバーに急かされカグヤを呼び出す。カグヤを見たメンバーの反応は各々だった。可愛いとテンションをあげる者、見たことの無いモンスターに対して考察をする者、可愛いらしいモンスターの登場にホッと息をつく者と様々だ。

 

 こうして、【楓の木】内のテイムモンスターの顔見せは終了し、最近出たばかりの次のイベントの内容について話を始めるのだった。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

「どうやら、【楓の木】は全員モンスターを手に入れたみたいだぞ」

「まぁ、狙ったかのようにレアモンスターばかりだな」

「大規模ギルドも似たような感じだし、そんなもんだろ」

「そんなことより、メイプルだ!また変な進化を遂げたぞ!」

「あー?触手だったか?もう、【楓の木】はびっくり箱だよな?」

「びっくり箱ってわかってる分、驚きが減ったな。何が起こっても【楓の木】かで済むし」

「【集う聖剣】も【炎帝ノ国】も凄いプレイヤー入るんだけどな」

「なんで、そうなる?ってやつが居ないんだよな」

「おい、お前ら喋ってないでさっさと次のイベントの準備を進めろ!徹夜になるぞ!」

「もう、三徹なんだよな・・・・・」

「そろそろ、死ぬんじゃね?俺たち」

「止まるんじゃねぇぞ・・・・・」

「おい、その死亡フラグを言うんじゃねぇ!」



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防御特化憧れと第8回イベント予選

お久しぶりです!
多くの感想、高評価、お気に入り登録ありがとうございます!
明日にも続きを上げます(多分)!



ロータス

 

Lv61

HP 140/140〈+240〉

MP 112/112〈+30〉

 

【STR 0〈+50〉】

【VIT 270〈+2350〉】

【AGI 0〈+50〉】

【DEX 0】

【INT 0】

 

装備

頭 【黒鬼の角】

体 【疫鬼の鎧】

右手 【刹鬼の小刀】

左手 【邪鬼の盾】

足 【疫鬼の鎧】

靴 【疫鬼の鎧】

装飾品 【鬼神札】

【銀の十字架】

【絆の架け橋】

 

スキル

【絶対防御】【大物喰らい(ジャイアントキリング)】【瞑想】

【挑発】【シールドアタック】【大盾の心得Ⅹ】

【体捌き】【攻撃逸らし】【天邪鬼】

【HP強化小】【MP強化小】【MPカット小】

【MP回復速度強化小】【光魔法Ⅱ】【ヒール】

砂漠の王(ファラオ)】【フォートレス】 【カバー】

【カバームーブⅩ】【不屈の守護者】【十字架の祈り】

【極悪非道】【吸血鬼】【カウンター】

【クイックチェンジ】【悪食】【鬼魂】

【雪化粧】【百鬼夜行Ⅹ】【誘惑の芳香】

【伸縮蔦】【鬼神】【餓者髑髏】

【感染Ⅱ】【八部鬼衆】

 

 

 

 NWOのイベント第8回のイベントが始まった。今回のイベントはフィールドにいるモンスターの撃破数と一デスまでの時間を予選で競い、予選で上位に入っていれば、より報酬のいいフィールドで本戦を戦うことができるというものだった。

 ロータスも勿論、参加しておりモンスターを1人で倒していた。

 

「この勝手につくバフとデバフが厄介ですね・・・・・」

 

 今回のイベントの特定のモンスターは撃破すると、バブやデバフがつく為、ロータスは少し煩わしく思っていた。デバフだけならなんて事ないが、バフを付けられると【黒鬼の証】の効果でデバフとなってしまうからだ。

 

「よし、この辺でいいですか【誘惑の芳香】」

 

 ある程度、広い少しスペースに出たロータスは、【誘惑の芳香】を発動し、自身からモンスターを引き寄せる香りを発した。それによって、引き寄せられたモンスターたちが次々と現れ、ロータスを襲い出す。

 

「【砂漠の王(ファラオ)】【雪化粧】【感染】」

 

 【砂漠の王(ファラオ)】により、ロータスの周りが砂漠となり砂に足を取られたモンスター達の速度が著しく落ちる。その間【雪化粧】により防御力を上げ、【感染】によって、自身のデバフとそのまわりモンスター達のデバフを共有した。

 モンスター達のデバフ(主に【砂漠の王(ファラオ)】による速度低下)が、ロータスにモンスターの数分共有されロータスに多大な量のデバフがつく、それによってロータスのステータスは強化されるのだ。つまり、相手の数が多い程、ロータスはパワーアップされるのだ。

 

「ちょっと、飛んでるモンスターも増えてきましたね・・・・・一掃しますか【鬼神】」

 

 倒したモンスターの数が1000を過ぎたあたりで、ロータスの対処が間に合わなくなってきた。そのためロータスは【鬼神】を発動させる。すると、ロータスの姿は禍々しい巨大な鬼へと変貌し、そのまま暴れ続けた。腕を振るえばモンスターが吹き飛び、足踏みすればモンスターが潰れる。そんな、一方的な蹂躙は予選終了までつづいたのだった。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

851:名無しの大剣使い

予選終わったなぁ

 

 

852:名無しの大盾使い

結果出るのはもうちょっと先になるが、うちは誰も死んでなかったみたいだし期待できる

 

 

853:名無しの槍使い

強い(確信)

 

 

854:名無しの魔法使い

知ってた(´・ω・`)

 

 

855:名無しの双剣使い

分かってたことなんだよなぁ・・・・・

 

 

856:名無しの刀使い

テイムモンスターが、かなりいい仕事するのが今回改めて分かったわ

 

 

857:名無しの弓使い

まあそんなのなくても強い奴は強いけど

ソロだとでかいよな

 

 

858:名無しの槍使い

イベントで何箇所か行っちゃいけない場所みたいになってるとこあったからな・・・・・

自主的に向かうのを避ける場所

 

 

859:名無しの大盾使い

話聞いてる感じだとうちのメンバーが混じってそうなんだよなぁ・・・・・

 

 

860:名無しの双剣使い

✕混じってそう

〇混じってる

 

 

861:名無しの刀使い

確定だろjk

 

 

862:名無しのの大剣使い

メイプルちゃんとかずっとマップに映ってるのにガン無視されてたからね

そらそうだと思うけど

 

 

863:名無しの槍使い

いやだって見てきたけどあれは選ばれたものしか近づけないからな

凡夫は巻き込まれて死ぬ

 

 

864:名無しの大盾使い

定期的にどこかしらで爆炎とか上がってるのやべえなあと思ったよ

俺はそんなことできんからな

 

 

865:名無しの刀使い

そのままでいてくれ

当然のようにフィールドの一部を死地に変えないでくれよ

 

 

866:名無しの弓使い

お前はそれでいい

今のままでいいんだ

 

 

867:名無しの槍使い

流石、〈楓の木〉の常識枠

 

 

868:名無しの双剣使い

常識ってなんだっけ?

 

 

869:名無しの大剣使い

で、近づいたら死ぬらしいメイプルちゃんはマップにずっと映りながら何してたんや

 

 

870:名無しの槍使い

自分を餌にしてモンスター呼んでるっぽかった

森から勢いよく飛び出したモンスターが次々死んでいく光景とかもうホラーだぞ

 

 

871:名無しの弓使い

ホラーと言えば、途中からバカデカイ鬼が暴れ回ってたけど・・・・・

 

 

872:名無しの双剣使い

あぁ、あれな

明らかに危険ですよって自己主張激しめなやつだろ?

 

 

873:名無しの刀使い

鬼と言えばロータスちゃんだけど・・・・・

 

 

874:名無しの大剣使い

いや、流石にあれがスキルだったらぶっ壊れすぎるだろ?

・・・・・なぁ?えっ、そうだよな?

 

 

875:名無しの魔法使い

心配になってて草

 

 

876:名無しの槍使い

あっ・・・・・

 

 

877:名無しの双剣使い

どうした?

不味い事でも思い出したか?

 

 

878:名無しの槍使い

いや、前にメイプルちゃんのHPを吹き飛ばしかけた、ロータスちゃんのスキルがあったって聞いたような・・・・・

 

 

879:名無しの大盾使い

その通り

 

 

880:名無しの大剣使い

いやぁああああああぁぁぁ

 

 

881:名無しの双剣使い

勝てっこないよ

 

 

882:名無しの刀使い

まぁ、流石に修正入りそうだな

 

 

883:名無しの大盾使い

俺が見た時は時間制限あったっぽかったけどな・・・・・

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「結局大番狂わせはなさそうですね」

「まぁ、強いところは順当に強いテイムモンスター見つけてるみたいだし。仕方ないな。もう少しPV Pの要素を強くしても良かったかもしれないか」

「そうですね。次回に活かしましょうか」

「・・・・・なぁ、俺達はエリアボスを配置したか?」

「いえ・・・・・明確なものは」

「これプレイヤーによってはそうだと思ってそうですよね」

「相当数巻き込まれてるだろうしなあ」

「ミィの業火、ペインの光の奔流、イズの爆破トラップ、カスミの霧の森、ロータスの鬼神、そしてメイプルの形容できないよく分からない何かの事か・・・・・」

「今回は地形と戦闘スタイルとルールがマッチしたとも言えるが、なるほどなぁ」

「なるほどなぁ、じゃないですが」

「本戦の方は大丈夫だろうか・・・・・」

「やりたい放題されないといいですね・・・・・次はパーティーを組んで襲ってきますからね」

「襲うのはこっちのはずなんだけどなぁ・・・・・」

「エリアボスみたいなことしてる時点で、もうどっちがどっちなのか分かったものじゃないと思いますよ」

「まぁ、一理あるな」

「一つずつ見ていくか、いい点は残して悪い点は変更だ」




最後に運営が話していたように【鬼神】に修正が入ります。

視覚情報と聴覚情報が遮断させる。
HPが1000になりSTR、AGI、VITが+‪(本人のレベル×100)される。
この時、装備の効果は全て外れる。
HPが全て無くなっても変身する前の状態に戻る。
HPが残っている状態でも1分経つと解除される。
敵を1体倒す事に30秒、持続時間が伸びる。
この状態の時、他のスキルは【封印】状態になる。
1日1回。



30秒間、視覚情報と聴覚情報が遮断されるが、無敵状態になり攻撃やデバフの類が一切効かなくなる。その間、STR、AGI、VITが+‪(本人のレベル×100)される。
この時、装備の効果は全て外れ、他のスキルは【封印】状態になる。
1日1回。


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防御特化憧れと第8回イベント本戦

出せた(疲労困憊)

突然ですが、次回か次々回か、とりあえず近々最終話となります。


ロータス

 

Lv62

HP 140/140〈+30〉

MP 112/112〈+10〉

 

【STR 0〈+50〉】

【VIT 275】

【AGI 0〈+350〉】

【DEX 0】

【INT 0】

 

装備

頭 【】

体 【隠者のローブ】

右手 【死神の鎌】

左手 【無し】

足 【】

靴 【韋駄天ブーツ】

装飾品 【鬼神札】

【死霊術者の腕輪】

【絆の架け橋】

 

スキル

【絶対防御】【大物喰らい(ジャイアントキリング)】【瞑想】

【挑発】【シールドアタック】【大盾の心得Ⅹ】

【体捌き】【攻撃逸らし】【天邪鬼】

【HP強化小】【MP強化小】【MPカット小】

【MP回復速度強化小】【光魔法Ⅱ】【ヒール】

砂漠の王(ファラオ)】【フォートレス】 【カバー】

【カバームーブⅩ】【不屈の守護者】【十字架の祈り】

【極悪非道】【吸血鬼】【カウンター】

【クイックチェンジ】【悪食】【鬼魂】

【雪化粧】【百鬼夜行Ⅹ】【誘惑の芳香】

【伸縮蔦】【鬼神】【餓者髑髏】

【感染Ⅲ】【八部鬼衆】

 

 

 

 ロータスを含む〈楓の木〉のメンバーは第8回イベントの本戦に挑んでいた。本戦の内容はエリア内での生存で、最後まで生存出来ればメダルが5枚貰えるというものだった。また、エリア内の特定のモンスターを倒すことにより、更にメダルを獲得できる。〈楓の木〉は1日目に見事2枚のメダルを獲得していた。

 

 イベント2日目になり、各々が準備をしてるとサリーが何かおかしいようで、パネルを難しい顔で操作していた。

 

「マップが・・・・・表示されなくなってる」

「ん、あぁ。私もだな」

「僕もそうみたいだね。あと、メッセージ機能も使えなくなってるみたい」

 

 2日目から現在地の確認と連絡手段が出来なくなった。下手にハグれてしまえば、もう一度集まるのはなかなか困難な状況となっていた。

 急な仕様変更に、何か嫌な予感がすると全員が警戒することになった。

 

「とりあえず八人で動こうよ!ばらばらになったら大変だし」

「そうだな。目標も達成しないといけないからな。ただ、何かでバラけた時の目印くらいは決めてから行こう」

「なら、師匠の自爆でいいんじゃないんですか?」

「なるほど、【機械神】の自爆か。確かにあれならかなり目立つしいい案かもね」

「じゃあ、メイプルはもしハグれたら、定期的に自爆よろしくね?」

「言い方なんか酷くない!?」

「よし、それじゃあ目印はそうするか」

「そうね」

「師匠、お願いしますね?」

「う、うーん・・・・・わかったよ!よーし!じゃあ行こう!」

 

 一同はメイプルの自爆(目印)を決めて外へと出る。するとそこは朝にもかかわらず薄暗く、空には星一つ見えない闇が広がっていた。

 

「うぅ、なんだか嫌な感じだね・・・・・」

「気をつけて・・・・・っ!メイプル!」

 

 外に出て少しすると、9人の足元に漆黒の魔法陣が展開された。メイプルの【身捧ぐ慈愛】の範囲に匹敵するサイズであり、魔法陣の外に飛び退くことは不可能だった。全員が漆黒の光に包み込まれるが、ダメージを受けることはなく気がつくと周りの景色が変わっていた。

 

「分断されましたか・・・・・」

 

 予想どうり漆黒の魔法陣により〈楓の木〉は分断されることになった。マップもメッセージも使えない状況では、メイプルによる自爆ぐらいに目立つものが無ければ再集合は絶望的であっただろう。

 

「さてと・・・・・あっ、打ち上がりましたね」

 

 ロータスが空を見上げた方に大きな音と共に爆発が起きているのが見えた。距離はそこそこ離れており、遠くまで転移されたことが分かる。ロータスは目印を目指して歩き始めた。

 

 さて、今までロータスが何故死神装備だったかと言うと、メイプルがいたためだ。メイプルの【身捧ぐ慈愛】があるのなら、大盾としている必要は無いと考え死神装備に変えていたのだ。そして、死神装備がAGI的に1番早くメイプルの場所にたどり着ける為、ロータスはそのままメイプルの元へ向かった。

 

 そんなロータスの前に黒い影のようなモンスターが現れる。現状戦う必要性はなく最優先事項は集合なため、ロータスは無視して先に進もうとするがモンスターはその進行を邪魔して来た。

 

「邪魔くさいですね・・・・・【韋駄天足】っ!なっ!?」

 

『韋駄天ブーツ』

【AGI +300】

【韋駄天足】

MPを1を消費し1分間AGIを1.5倍にする。

 

 MPを消費しAGIを上げて一気に駆け抜けようとしたロータスだったが、その足を地面から伸びた黒い手ががっしりと掴んでおり動くことが出来なかった。

 振り払おうにも、STRが足りないのか足は動かない。『死神の鎌』はSTRによるダメージは与えられない為、ロータスは装備を変更しようとするが何故か出来ない。

 

「【誘引】と・・・・・【装備固定】?」

 

 そう、黒い手のせいか、2つのデバフがついていた。装備が変更出来なかったのは【装備固定】のせいであった。そうして、厄介なことに【誘引】がついている。

 

「次から次へとやってきますねっ!」

 

 『死神の鎌』の【死神の仕事】により、HPを吸収して何とか耐えているが何時まで持つかはわからない状況だった。【真祖】や【鬼魂】はまだ使っていないため残っているが、後に残しておきたいとロータスは考え、死神装備のまま戦い続けた。

 

「カグヤ【覚醒】【白兎の癒し湯】!」

「きゅ!」

 

【白兎の癒し湯】

HPを最大HPの3分の1回復させる。

 

 MPを少しでも無駄にしないため、カグヤを覚醒させる。ロータスは、【死神の仕事】の効果でHPを奪われきったり、相手のHPが50%以下の場合に20%の確率で即死攻撃とする効果により倒したりと着実に数を減らしていっていた。

 ほとんどのモンスターを倒しきった所で、最初の黒い影のようなモンスターが青紫色の炎のような物を放った。

 

「カグヤ【火鼠の皮衣】!」

「きゅ〜!」

 

【火鼠の皮衣】

火属性によるダメージを無効化する。

 

 ロータスはコレで当たっても問題ないと近づいては来ない黒いモンスターを無視して、残りのモンスターを倒しに向かった。そして、ロータスに青紫色の炎が当たったた瞬間、ロータスのHPが0になった。

 

「・・・・・えっ?」

 

 【火鼠の皮衣】は火属性の攻撃を無効化出来るだけでその他の攻撃を無効化する事は出来ない。炎を纏った剣で斬られれば、普通の剣で斬られたと同じダメージが入るし、複合された魔法なら火以外の属性分はダメージが入るのだ。

 ロータスが火属性だけと決めつけていた青紫色の炎は火属性と闇属性の魔法であり、運の悪いことに確率で即死させるものだったのだ。

 

 ロータスは訳も分からず、そのままポリゴン片となり消滅したのだった。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

【NWO】第8回イベント本戦

 

756:名無し弓使い

2日目からマップとメッセージが使えなくなる鬼仕様

 

 

757:名無し大剣使い

予選が個人だったのはこのせいかもな

 

 

758:名無し槍使い

それにしても運営性格悪いな

 

 

759:名無し双剣使い

おっ、メイプルちゃんが爆発した

 

 

760:名無し刀使い

いつも通り

 

 

761:名無し弓使い

慣れてしまった自分が怖い

 

 

762:名無し大剣使い

なるほどな。考えたな

 

 

763:名無し双剣使い

>>762

なんかわかったの?

 

 

764:名無し大剣使い

メイプルちゃんが爆発して集合の目印になってるんだろ。ダメージもなくてわかりやすい

 

 

765:名無し槍使い

そんなこと言っている間にまた爆発した

 

 

766:名無し魔法使い

???「芸術は爆発だ!」

 

 

767:名無し刀使い

>>766

メイプルちゃんをそれと一緒にするな

 

 

768:名無し槍使い

それにしても打ち上げ花火みたいだな

 

 

769:名無し弓使い

たまやー!

 

 

770:名無し双剣使い

かぎやー!

 

 

771:名無し大剣使い

〈楓の木〉も集まってきたな。

何故か〈炎帝の国〉と〈集う聖剣〉も集まってきたけど・・・・・

 

 

772:名無し槍使い

そりゃあ、あれだけ目立てば・・・・・

 

 

773:名無し魔法使い

【悲報】ロータス死亡

 

 

774:名無し弓使い

ふぁ!?

 

 

775:名無し双剣使い

嘘だろ!?

 

 

776:名無し刀使い

うわぁ、マジだ

 

 

777:名無し大剣使い

ロータスちゃんが死ぬなんて、マジで何があったんだよ

 

 

778:名無し槍使い

み、みんな、慌てるな!

こういう時は、素数を数えるんだ!

1、2、3、5、7、11・・・・・

 

 

779:名無し大剣使い

>>778

お前が落ち着け!

1は素数じゃないぞ!

 

 

780:名無し槍使い

>>779

素で間違えた

 

 

781:名無し双剣使い

>>778

数えるのは素数じゃなくて円周率じゃなかった?

 

 

782:名無し槍使い

じゃあ、そうしよう。

3

お終い。

 

 

783:名無し刀使い

>>781

さては、お前ゆとりだな?

3.14だろ?

 

 

784:名無し弓使い

πです

 

 

785:名無し魔法使い

π?

おっπ!

( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!

 

 

786:名無しの槍使い

>>785

やめなさい

 

 

787:名無しの刀使い

ロータスちゃんは貧乳(ボソ

 

 

788:名無しの双剣使い

>>787

貧乳の何が悪い!

 

 

789:名無しの弓使い

>>787

貧乳こそ正義!

 

 

790:名無しの大剣使い

毎回なんでこうなるんだ・・・・・

 

 





ロータスをこの話でモンスターに負けさせたいと思っていましたが、下手に強くしすぎたせいでこの方法しか思いつきませんでした。


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防御力特化憧れと決意

 お待たせしました。
 あと、1話で最終話です(多分)。

 そして、まだ最終話の目処がだっていません(白目)。

 あと、お気いに入り登録とか諸々ありがとうございます!

 


ロータス

 

Lv66

HP 140/140〈+30〉

MP 112/112〈+10〉

 

【STR 0〈+50〉】

【VIT 285〈+2350〉】

【AGI 0〈+50〉】

【DEX 0】

【INT 0】

 

装備

頭 【黒鬼の角】

体 【疫鬼の鎧】

右手 【刹鬼の小刀】

左手 【邪鬼の盾】

足 【疫鬼の鎧】

靴 【疫鬼の鎧】

装飾品 【鬼神札】

【銀の十字架】

【絆の架け橋】

 

スキル

【絶対防御】【大物喰らい(ジャイアントキリング)】【瞑想】

【挑発】【シールドアタック】【大盾の心得Ⅹ】

【体捌き】【攻撃逸らし】【天邪鬼】

【HP強化小】【MP強化小】【MPカット小】

【MP回復速度強化小】【光魔法Ⅱ】【ヒール】

砂漠の王(ファラオ)】【フォートレス】 【カバー】

【カバームーブⅩ】【不屈の守護者】【十字架の祈り】

【極悪非道】【吸血鬼】【カウンター】

【クイックチェンジ】【悪食】【鬼魂】

【雪化粧】【百鬼夜行Ⅹ】【誘惑の芳香】

【伸縮蔦】【鬼神】【餓者髑髏】

【感染Ⅹ】【八部鬼衆】【クイックセット】

 

 

「ねぇ、サリー」

「ん?」

「これって、本気なのかな・・・・・?」

 

 第8回イベントが終わり、ホームでのんびりしていたメイプルの元にメッセージが届いた。それは、イベントが終わってから顔を合わせていないロータスからだ。

 

『To メイプル

 

1週間後、私と1対1で戦ってください。その結果次第でギルドを抜けさせていただきます。

 

From ロータス』

 

「う〜ん・・・・・どうだろうね?私はそれなりに本気だと思うけど?」

「ロータスに〈楓の木〉をやめて欲しくないな・・・・・なんで、急にこんな事を言い出したんだろ?」

「多分、前回のイベントの結果のせいじゃないかな?ほら、〈楓の木〉は結局ロータス以外は最後まで生き残ったわけだからさ」

「うーん、そんなこと気にしなくてもいいのに・・・・・」

 

 メイプルは確かにイベントでいい成績を残せたらいいなとは考えているが、あくまでも出来たらいいなの程度でありそこまで全力で上位を目指してる訳では無い。さらに、ロータスは自分の事を師匠と慕ってくれているため、これからも一緒のギルドで活動したかった。

 

「そうだ!わざと負ければいいんだ!」

「やめといた方がいいよ。絶対にバレるから」

「あぅ・・・・・」

 

 これぞ名案!と言う風にメイプルが高々に案を提案するがサリーに一蹴されてしまう。

 

「まぁ、全力で向き合って、戦って見るといいよ。もしかしたら、メイプルの一緒にギルド活動したいって思いが伝わるかもしれないし。ぶつからなきゃ伝わらないことだってあるよ」

「サリー・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーーーーそれって、この前言ってたアニメのセリフだよね?」

「あっ、バレた?」

 

 こうして、メイプルはロータスとの戦いに全力で挑むことを決意したのだった。

 

━━━━━━━━━━━━━━━

【NWO】ロータスちゃん〈楓の木〉抜けるってよ

 

1:名無しの槍使い

らしいよ

 

 

2:名無しの双剣使い

ゑ?

 

 

3:名無しの大剣使い

だとしたら一大事だな

 

 

4:名無しの弓使い

それどこからの情報?

 

 

5:名無しの槍使い

信頼出来る筋から仕入れた

 

 

6:名無しの刀使い

嘘くさ

 

 

7:名無しの槍使い

>>6

なんでや!

ワイのギルメンの上司の取引先の部下の弟の嫁の幼馴染の息子の友達の情報だぞ!

 

 

8:名無しの刀使い

>>7

つまり他人ですね

 

 

9:名無しの双剣使い

はい、解散

 

 

10:名無しの弓使い

で、実際のところどうなの?ありえるの?

 

 

11:名無しの大剣使い

メイプルちゃん信者のロータスちゃんが自分から出ていくと言うとは思えないけどな

 

 

12:名無しの刀使い

つまり村八分されたと?

 

 

13:名無しの双剣使い

それは無いな

 

 

14:名無しの弓使い

(ありえ)無いです

 

 

15:名無しの大剣使い

まぁ、本当かどうかは置いといて

問題はそれが本当だった時、ロータスちゃんがフリーになるって事だ

 

 

16:名無しの槍使い

(ガタッ!!

 

 

17:名無しの弓使い

(ガタッ!!

 

 

18:名無しの双剣使い

(ガタッ??

 

 

19:名無しの魔法使い

(ガタッ!!

 

 

20:名無しの刀使い

1人理解せずに立ち上がってて草w

 

 

21:名無しの草使い

>>20草に草を生やすな(戒め)

 

 

22:名無しの刀使い

>>21すみません

 

 

23:名無しの草使い

よろしい

 

 

24:名無しの大剣使い

とりあえず座れ

 

 

25:名無しの槍使い

(ガタン!!

 

 

26:名無しの弓使い

(ガタン!!

 

 

27:名無しの双剣使い

(ガタン??

 

 

28:名無しの魔法使い

(ガタン!!

 

 

29:名無しの刀使い

>>27

草w

 

 

30:名無しの草使い

>>29

おい?さっき指摘したばかりだぞ?

 

 

31:名無しの刀使い

すみません!許してください!なんでもしますから!

 

 

32:名無しの魔法使い

>>31

ん?今何でもするって言ったよね?

 

 

33:名無しの槍使い

>>32

淫夢ニキは帰ってくれ

 

 

34:名無しの草使い

>>31

次はないぞ

 

 

35:名無しの大剣使い

なんだこれ

 

 



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防御力特化憧れと防御力特化

 お待たせしました。
 本当に最近時間が取れなくて・・・・・合間合間に少しづつ書きました。(少し雑になってるかも・・・・・)

 今回で最終回です。ここまでご愛読ありがとうございます。


「来ましたね。師匠」

「うん、ロータス」

 

 決闘の日、ロータスとメイプルはコロッセオのような広場で向かい合っていた。他の〈楓の木〉のメンバーは、そんな2人を観客席から見ていた。

 

「ロータス、本当に〈楓の木〉を抜けるの?なんでなの?」

「私は、強くなる為に師匠の真似をして、師匠に近づいて、師匠のプレイを学びました。そして、私は強くなりました。いえ・・・・・強くなったつもりでした(・・・・・・・・・・・)。その結果が、前回のイベントです。そして、〈楓の木〉のみんなに迷惑をかけてしまいました」

「迷惑だなんて!」

「それだけではありません!このままでは私は強いと慢心してそこで成長が止まってしまいます。師匠という強敵を置くことで私は更に高みを目指して行きたいんです。そして、今日師匠を倒して、あなたを師匠からライバルにしたいのです」

 

 ロータスの瞳にはこれでもかというくらい決意に満ちていた。メイプルにもそれを感じることが出来たが、メイプルはそれでもロータスに〈楓の木〉のメンバーとしていて欲しかった。

 

「ロータスの気持ちはわかったよ。じゃあ、この決闘にロータスが勝ったら〈楓の木〉を抜けるのを止めない。でも、負けたら私のお願いを1つ聞いて欲しいな」

「お願い・・・・・?わかりました」

 

 ロータスはメイプルの要求をのみ、それぞれが所定の位置についた。メイプルはいつも通りの黒い装備を纏い、ロータスは死神装備を展開した。そして、決闘スタートのカウントが数えられ

 

 

 

 

───────今、ゼロになった。

 

 

 

 

「「【百鬼夜行】!!」」

 

 2人が同時に2体の巨大な鬼を召喚した。巨大な鬼をはぶつかり合い戦いを繰り広げた。ここでスキルレベルの差が出てくる。メイプルの【百鬼夜行】のスキルレベルは最低のⅠに対して、ロータスのスキルレベルは最大のⅩ。スキルレベルが高いほどに鬼が強くなるスキルのため、メイプルの鬼は明らかにおされていた。更にそこへロータスの追い打ちがかかる。

 

「【八部鬼衆】!」

 

 2体の鬼が8体に増え、メイプルの鬼を蹂躙した。鬼たちはそのままメイプルへと向かって行く。

 

「わっ!わわっ!?」

 

 メイプルは咄嗟に〈闇夜ノ写し〉で鬼の攻撃を受け【悪食】を発動させて鬼を吸収した。これで【悪食】あと2回。

 

「シロップ【覚醒】!」

「カグヤ【覚醒】」

 

 メイプルがシロップを起こすのに続いて、ロータスもカグヤを起こす。そして、それぞれが指示をだした。

 

「シロップ!【大自然】【沈む大地】!」

「【雪化粧】【砂漠の王(ファラオ)】!カグヤ!【蓬莱の玉の枝】【龍の首の珠】!」

 

 シロップが【大自然】と【沈む大地】を発動させると、蔦が地面から伸びロータスを拘束し、地面の質が変わり沼のようになりロータスを沈めようとする。しかし、ロータス【砂漠の王(ファラオ)】を発動させるとロータスの足元は砂漠に変化し沈む事が無くなった。さらに、カグヤのスキル【蓬莱の玉の枝】と【龍の首の珠】でロータスは強化される。

 

【蓬莱の玉の枝】

7つのバフがランダムで付与される。

使用中、倒した敵の数に応じてバフが強化される。 

 

【龍の首の珠】

全ステータスを1.5倍に上昇させる。

 

 【蓬莱の玉の枝】により付与されたのは、【STR 10%上昇】【VIT 10%上昇】【AGI 10%上昇】【DEX 10%上昇】【INT10%上昇】【毒無効】【即死無効】だ。ロータスのステータス的に意味の無い物もあるが、メイプルの【毒竜(ヒドラ)】対策に【毒無効】、【蠱毒の呪法】対策に【即死無効】が得られたのは大きかった。

 

「【変幻自在】【韋駄天足】」

「速い!シロップ!【赤の花園】【白の花園】」

 

 少しでも、ロータスの動きを落とそうとしたメイプルを中心にして地面に、赤と白の花畑が広がっていく。効果は赤い花は範囲内での被ダメージを増加させ、白い花はステータスを低下させるものだ。

 

「ぐっ」

 

 急に速度を落とされたことによる反動でロータスはバランスを崩しそこにシロップの【大自然】の蔦が絡みつく。【変幻自在】によりSTRを全てAGIに振っていたためロータスは動けなくなってしまった。

 

「【捕食者】!」

「【死霊術】!」

 

 チャンスをものにしようとメイプルは2匹の悪魔を召喚しロータスにけしかけた。しかし、ロータスも負けずと5体のスケルトンナイトを召喚し捕食者を防いだ。捕食者はスケルトンナイトを捕食者して倒していくが、ロータスにとっては十分に時間を稼げていた。

 

「【鬼魂:黒】【鬼火】!【擬】!」

 

 鬼火で蔦を焼き切り、ロータスは2人に分身して一方がメイプルに襲いかかった。メイプルは〈闇夜ノ写し〉で攻撃を受け【悪食】で吸収するが。決闘は終わらない。

 

「偽物!」

「【鬼火】!」

「【機械神】!」

 

 メイプルから離れていた本物のロータスが【鬼火】を発動してメイプルを燃やそうと試みるが、メイプルが咄嗟に【機械神】を発動させ空中へと逃げた。

 

「【砲身展開】!!」

「ぐっ!【悪鬼羅刹】!【天稚彦(アメノワカヒコ)】!」

 

 降り注ぐ銃弾の雨がロータスを襲い、一瞬で【鬼魂】のHPを削りきった。メイプルはこのまま押し切ろうと連射を続けるが、次の瞬間には自分の攻撃は倍となって帰ってきた。さらに、遠距離を無効化する【天稚彦(アメノワカヒコ)】を発動されてしまった。

 

「【刀剣展開】」

「カグヤ!【月夜の姫】!【真祖】」

 

 接近戦に持ち込もうとメイプルは銃による攻撃から剣による攻撃に変えた。それに対してロータスも空飛ぶ敵に対して自分も空を飛ぶために吸血鬼へと変貌する。吸血鬼は日光下だとダメージを受けるが、カグヤの【月夜の姫】によりコロッセオ周辺は満月の夜へと変貌していた。メイプルは驚きながらもロータスに接近して剣をふるう。

 

「カグヤ、ごめんね。【血武器(ブラットウェポン)】」

 

 ロータスはカグヤに爪を突き立てダメージを与える。すると血のような物が生み出され、ロータスはそれを槍へと変えた。

 

血武器(ブラットウェポン)

味方を傷つけることで変幻自在の血の武器を作り出す。

自分のレベル+傷つけた味方のレベルのSTRをプラスする。

 

 メイプルが剣をふるえばロータスは槍で対抗し、メイプルが銃を放てばロータスは盾で防ぐ。そんな一進一退を繰り返していたがシロップの攻撃により状況は変わった。

 

「シロップ!【精霊砲】!」

 

 メイプルの後ろに控えていたシロップが【精霊砲】を放つ。咄嗟のことでロータスは回避は間に合わず直撃したように見えた。

 

「やったぁ!・・・・・あれ?」

 

 喜びに声を上げたメイプルだったが、次には疑問が上がった。ロータスが消えたのだ。

 

「かめぇ!」

「っ!」

「え?え!?あっ!捕まえた!」

 

 シロップが声を上げたことにより、メイプルはロータスの奇襲を防ぐことに成功した。ロータスは【霧化】によって霧になり奇襲を仕掛けようとしていたのだ。メイプルはギリギリになりながらも回避をし、そしてとっさにロータスの手を捕まえていた。

 

「【ブレイク・コア】!」

 

 ロータスが逃げようと試みた瞬間、メイプルは自爆を起こした。自爆に巻き込まれたロータスの吸血鬼でのHPは全損し死神装備へとものに戻る。

 

「【パラライズシャウト】」

「麻痺っ!カグヤ!【白兎の清め湯】」

 

 立ち直ろうとしたロータスにメイプルの【パラライズシャウト】によって麻痺状態にされるが、直ぐにカグヤの【白兎の清め湯】によって解除された。

 

「【クイックチェンジ】」

「シロップ!【精霊砲】!」

「【悪鬼羅刹】!」

 

 ロータスが【クイックチェンジ】を使った事で、装備を変更すると考えたメイプルは【精霊砲】を指示する。しかし、その行動はロータスの罠であった。前に、【クイックチェンジ】からの装備変更の流れを見せたことがあったため、隙をついてくると読んでいた。【精霊砲】は倍の威力となってメイプルへと戻って行った。メイプルは咄嗟に盾で受け【悪食】を消費しきってしまった。

 

「こうなったら!【暴虐】」

 

 その身を化け物に変貌させて、メイプルはロータスに襲いかかる。しかし、待っていましたと言わんばかりにロータスの【悪鬼羅刹】でカウンターを決められてしまい元の姿へと戻ってしまった。

 

「仕上げです!【鬼神】」

 

 ロータスは【鬼神】を発動させ、超強力な一撃をメイプルに与えた。【不屈の守護者】でHPが1残るがこれは勝っただろうとロータスは確信した。しかし、【鬼神】を解いたロータスに衝撃が襲う。

 

「【カウンター】!」

「くっ!?」

 

 メイプルが【鬼神】が解けるタイミングに合わせて【カウンター】を撃ち込んだのだ。

 

「こっちだって!【カウンター】!」

 

 【不屈の守護者】でHPを1残したロータスはメイプルに負けずと【カウンター】を叩き込もうとした。お互いにHPは1。次の一撃を決めた方の勝ちである。

 メイプルはというと盾に身を隠しそのままロータスに突っ込んでいた。

 

「そんな盾では防げませんよ!」

 

 ロータスの【カウンター】の威力は【鬼神】のダメージを返した、メイプルの【カウンター】を返しているためどうやっても防ぎようがない。ロータスはそのまま目の前の盾に【カウンター】を叩き込んだ。しかし、そこにはメイプルはいなかった。

 

「なっ!?」

「貰ったよロータス!【シールドアタック】」

 

 横から違う盾を構えたメイプルが飛び出し、ロータスに攻撃をし決着が着いたのだった。

 

「そんな・・・・・どうやって・・・・・」

「えへへ。ほら、前にロータスが教えてくれたでしょ?盾で体を隠して不意をつくやり方」

「あっ・・・・・そういえばそうでしたね・・・・・私の負けです」

 

 ロータスは全てを諦めたように脱力しその場にへたり込んでしまった。

 

「ロータス、私のお願いきいてもらうよ」

「・・・・・分かりました」

 

 

「じゃあ、言うね・・・・・───────

 

 

 

 

 

 

──────これからは私のフレンド兼ライバル兼生徒兼先生兼・・・・・出来ればギルドメンバーになって欲しいな?」

「え、えっと・・・・・?」

「ほら、ロータスさギルドメンバーかライバルかどっちかしかダメみたいな事言ってたからさ。でも、それってどっちもでもいいと思うんだ!私もロータスに教えて貰った事で成長出来たし!だから、フレンド兼ライバル兼生徒兼先生兼ギルドメンバー・・・・・ダメかな?」

「ふっ・・・・・ふふっ・・・・・」

 

 メイプルのお願いに呆気にとられていたロータスは予想外のお願いを受けて逆にそれがメイプルらしく思えて、笑いだした。

 

「分かりました。これからもよろしくお願いいたしますね、メイプル(・・・・)!」

「!・・・・・うん、よろしくね、ロータス!」

 

 2人はそう握手をかわしたのだった。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

メイプルちゃんVSロータスちゃんVSダークライ

 

 

1:名無しの槍使い

まーた、ダークライさんが巻き込まれてる・・・・・

 

2:名無しの弓使い

何でもかんでも戦わされるダークライ君カワイソス

 

3:名無しの双剣使い

懐かしいなぁ・・・・・

 

4:名無しの魔法使い

どんなのだっけ?

 

5:名無しのポケモン使い

>>4

ダークライ

分類:あんこくポケモン

タイプ:あく

たかさ:1.5m

おもさ:50.5kg

とくせい:ナイトメア

 

ひとびとを ふかい ねむりに さそい ゆめを みせる のうりょくを もつ。しんげつの よるに かつどうする。

 

6:名無しの槍使い

>>5

説明せんでいい!

 

7:名無しの刀使い

ダークライかぁ・・・・・懐かしいなぁ・・・・・

なぞのばしょで嘘の歩数を教えられて詰んだんだよな・・・・・

 

あいつ絶対許さねぇ!

 

8:名無しの魔法使い

>>7

悪かったとは思ってる

 

9:名無しの刀使い

>>8

あなたを詐欺罪と器物損壊罪で訴えます!理由はもちろんお分かりですね?あなたが皆をこんなウラ技で騙し、セーブデータを破壊したからです!覚悟の準備をしておいて下さい。ちかいうちに訴えます。裁判も起こします。裁判所にも問答無用できてもらいます。慰謝料の準備もしておいて下さい!貴方は犯罪者です!刑務所にぶち込まれる楽しみにしておいて下さい!いいですね!

 

10:名無しの槍使い

>>9

ワザップジョルノやん

それ違うやつやて

 

11:名無しの双剣使い

ボルケニオンですね・・・・・

 

12:名無しのポケモン使い

ボルケニオン

分類:スチームポケモン

タイプ:ほのお・みず

たかさ:1.7m

おもさ:195.0kg

とくせい:ちょすい

 

すいじょうきを ふきだして じぶんの すがたを のうむで かくす。ひとの たちいらない やまに すむと いう。

 

13:名無しの双剣使い

>>12

そんな知識多くて誇らしくないの?

 

14:名無しの大剣使い

スレタイのせいかもしれんが、そこまでにしとけ

完全にスレチだぞ。話したかったらポケモンスレ行け

 

15:名無しの弓使い

ダークライなんていなかった、いいね?

 

16:名無しの槍使い

>>15

はい

 

17:名無しの双剣使い

>>15

イエスサー

 

18:名無しの魔法使い

ちくわ大明神

 

19:名無しの刀使い

>>15

ダー

 

20:名無しの槍使い

>>18

誰だ今の

 

21:名無しの大剣使い

で、メイプルちゃんとロータスちゃんの対戦はどうなったんだ?

 

22:名無しの双剣使い

>>21

(´・ω・`)シラネ

 

23:名無しの弓使い

>>21

〈楓の木〉のメンバーに聞くしかないか?

 

24:名無しの槍使い

おい、メイプルちゃん対ロータスちゃんの戦いがネットで上がってるぞ!有料チャンネルだけど。

 

https://・・・・・

 

25:名無しの大剣使い

>>24

マジか!でかした!

メイプルちゃん対ロータスちゃんの勝負なんて金払っても見る価値はあるぞ!

 

26:名無しの刀使い

乗り込め!

 

 

 

          ・

          ・

          ・

          ・

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          ・

          ・

          ・

          ・

 

 

50:名無しの槍使い

そろそろか?

 

51:名無しの大剣使い

おっ、始まったな

 

52:名無しの弓使い

初手から2人同時に鬼召喚か

 

53:名無しの刀使い

迫力やべぇな

 

54:名無しの双剣使い

ちょっと漏れたわ

 

55:名無しの弓使い

>>54

汚い

 

56:名無しの大剣使い

ちょっと待て。ロータスちゃんの鬼の数おかしくないか?

 

57:名無しの刀使い

全部で8体って・・・・・

 

58:名無しの槍使い

悪夢かな?

 

59:名無しの魔法使い

>>58

悪夢かな?

悪夢じゃないよ

現実(リアル)だよ

 

五七五

 

60:名無しの弓使い

>>59

何故急に俳句を詠んだw

 

61:名無しの魔法使い

>>60

季語が入ってないから正しくは川柳

 

62:名無しの大剣使い

>>61

今はどうでもいいだろ・・・・・

 

 

 

          ・

          ・

          ・

          ・

          ・

          ・

          ・

          ・

          ・

 

 

130:名無しの弓使い

またヤバそうなスキルがわんさかと・・・・・

 

131:名無しの大剣使い

使用しているスキルが殆ど聞いたことがない件

 

132:名無しの槍使い

一体どんなプレイングしてればこんな変なスキル手に入るんだよ

 

133:名無しの双剣使い

>>132

そら、変なプレイングだろjk

 

134:名無しの刀使い

2人の攻略に役立つかと思ってたけど、こんなんどうすればいいんだよ・・・・・

 

135:名無しの大剣使い

そりゃ、あんなのと戦えばトラウマになるわ・・・・・

 

136:名無しの弓使い

遠距離攻撃無効

攻撃MP変換

攻撃反射

うっ、頭が・・・・・っ!

 

137:名無しの槍使い

>>136

大丈夫か!気をしっかり持て!

 

138:名無しの刀使い

>>136

大丈夫だ!お前は1人じゃない

 

139:名無しの双剣使い

や さ し い せ か い

 

140:名無しの魔法使い

や さ い せ い か つ

 

 

 

          ・

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          ・

          ・

 

 

208:名無しの槍使い

えぇ!?今のどうなってた?

 

209:名無しの魔法使い

おかわりいただけるだろうか

 

210:名無し槍の使い

>>209

飯食ってんじゃねぇよ

 

211:名無しの弓使い

何が起こったかわかんねぇと思うが、俺もわからん

 

212:名無しの双剣使い

ロータスちゃんの勝ちかと思ってた

 

213:名無しの刀使い

>>212

(σ・ω・)σそれな

実際、ロータスの【カウンター】が決まって終了と思ってた

 

214:名無しの槍使い

教えて!エロい人!

 

215:名無しの魔法使い

>>214

壁]ω・)ヨンダ?

 

216:名無しの弓使い

>>215

カエレコーラス サン!ハイ!|。・ω・)ノ (・∀・(・∀・(・∀・*)カーエレー♪

 

217:名無しの双剣使い

(・∀・(・∀・(・∀・*)カーエレー♪

 

218:名無しの刀使い

(・∀・(・∀・(・∀・*)カーエレー♪

 

219:名無しの魔法使い

>>216-218

(´・ω・`)

 

 

 

 



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