BLEACH ユーハバッハ打倒RTA (アタランテは一臨が至高)
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Part1/19

BLEACHのRTA走ってる兄貴がいなかったので書きました。


 はーい、よーいスタート。

 

 水を争って頃し合う気安い所から始まるRTA、はぁじまぁるよー!

 

 

 さっそくスタートです! 名前は入力速度を考慮して「ほも」にします。まあどうせ名前とかすぐに忘れるんで意味無いんですけどね!

 

 今回は脳筋ビルドにするので出生地は「更木」一択です。生まれた瞬間から命狙われるとか難易度高過ぎィ! でも得られる経験値がしゅんごいの…。

 

 まずはキャラメイクです。このゲームには霊圧、斬、拳、走、鬼の5つのステータスがあります。初期ステが良ければこのまま進めるのですが…霊圧17、はいダメー。

 

 このゲーム、初期ステがクッソぶれます。霊圧は1~100の間です。100は隊長格クラスですね。生まれた時から隊長クラスって頭おかしいんじゃねえの…? 斬拳走鬼は技術なので1~10で決まります。

 

 このようにステの振れ幅が大きいので最低限のステが出るまでリセし続けるんですね。今回のチャートでは霊圧が25、拳が6以上になるまでリセし続けます。(斬と鬼道はいら)ないです。

 斬頼りのチャートは中盤の斬魄刀ガチャでゴミを引けばリセ、鬼道はハッチ、藍染クラスまで育てないと使い物にならないってそれ一番言われてるから。走に関してはあればある程良いですがどうせ後でみっちり鍛えるので初期ステはあまり関係ないです。

 

 さて、お次のほも君のステータスは…?

 ファッ!? 霊圧100!? 斬と走が10、拳と鬼は1…。

 

 

 イける! イけるぞほも!

 来いよほも! チャートなんか捨ててかかって来い!(ガバの温床)

 

 

 少々考えましたがこのまま走ろうと思います。チャートから明らかに外れますが霊圧100あれば修正なんてへーきへーき。拳のステなんざ修行でどうにかなるさ! 頑張れほも!

 

 実際この霊圧100は超絶レアです。当然というかなんというか数値が高くなればなるほど出る確率は低くなっています(クソ仕様)

 100ともなれば出る確率は天文学的確率(天文学舐め過ぎ)とも言われており、本編でのレベル上げ次第でどうにかなる(ならない)範囲でもあるのでそこまで高い数値を狙うつもりはありませんでした。

 

 当然私も霊圧100なんて出したことは無く、一度最強死神を作る動画で見かけたことはありますがリセマラは地獄だったと主コメにありましたし、マユーリ博士の手術に失敗して失踪してました。二周目走って、どうぞ(無慈悲)。

 

 

 それに拳は何とかなるというのも理由があります。

 

 このゲームの特徴の一つにステータスの上げ方があります。他のゲームと同じく戦闘でレベルが上がっていくのですがレベルによって上がるステータスは霊圧のみです。

 

 じゃあ他のステはどう上げるんだよと思うかもしれませんが主人公が選択できるコマンドに「修行」というものがあります。この修行を行うもしくは戦闘時に確率で上昇します。

 

 この修行なんですが、なんと一部を除きスキップ可能なムービーが入るだけでプレイ時間にほぼ影響しません! そのため霊圧を上げるためのレベル上げの時間を減らせると考えれば十分チャートは成り立つと思います(不安)

 

 

 まあゴチャゴチャと考えるのはヤメにしてBLEACH本編、イクゾー!

 

 

 といっても原作開始から圧倒的昔なんですがね。世界観の説明を兼ねたオープニングはスキップできないので今の内にこのゲームとチャートについて説明しておきましょうか。

 

 

 まずこのゲームはかの超有名オサレ漫画、BLEACHを原作としたもので、自由に主人公のキャラメイクをして原作に関わっていくものとなっております。

 

 キャラメイクにおいて一番大事になるのが出生地で、現世からスタートすれば完現術者、滅却師だったり虚圏なら虚のキャラを作ることもできます。自由度高過ぎィ!

 

 今回は死神を作っていきますが、滅却師からの裏切りチャートもありだと思います。問題点としてはユーハの全知全能によって裏切りを予知されて即処断されることのみですね。

 全知全能を回避できる能力持ちでユーハ+星十字騎士団を打倒できる力が前提のチャートとか辛すぎて走る気起きねえな。

 

 

 そして今回私が走るチャートですが、

 

 

 ①出生からしばらく更木でレベル上げ

 

 ②ブラック企業に就職、アヘ顔で任務をこなしながら藍染の靴を舐めて手下になる

 

 ③後は修行しながらストーリーを進める

 

 

 となっております。藍染の腰巾着ルートですね。このルートを走る理由ですが、一護に負けた後上手く捕まれば完現術編をまるまるカットできるからです。

 捕まっていると自由に行動することが出来ず、レベル上げや修行が出来ないというデメリットはありますがそれを鑑みてもなおあまりあるタイム短縮…! これもう裏切るしかねえな?

 

 完現術編が好きな兄貴には申し訳ないですが、本チャートでは完全にカットされると思われます。

 

 

 さて、本編が始まりましたね。ではレベル上げを開始します。基本的に更木の住人は下手な死神なんぞよりも強くて生まれたての魂魄が勝てる相手では無いので運良く勝てるまで一戦ずつセーブ&リセゲーだったのですが、霊圧100をツモったおかげで順調にレベル上げをすることができます。

 

 早速カモがやって来ましたね。運よく拳のステが上がることも期待して戦います、拳で!

 

 …上がりませんでしたね。ですがレベルアップです。更木の住人なんてレベル1が戦うような相手じゃないのでアホみたいにレベルが上がっていきます。

 という訳で本来はここで霊圧が80になるまでレベル上げの予定だったんですが今回はどこまでレベル上げをすれば良いんですかね…?(ガバガバチャート)

 

 実際ここの狩場は旨味が過ぎるので生まれたての頃に上げられるだけレベルを上げておきたいのですが目標の霊圧は既にクリアしています。

 今の内に更木を出て死神になってもレベル上げより修行メインになるだけで結局タイム短縮にならないのでどこまでレベルを上げるか悩みどころです。

 このゲームって一部のキャラ、特に終盤の敵のステが高過ぎるのでRTAなのに低レベルプレイとかやってられないんですよね…。

 

 

 

 まあ飽きるまでレベル上げしていましょうか。ハッキリ言って戦闘において斬拳走鬼のステより五百倍は霊圧の方が大事です。後斬魄刀の能力。

 ここでのレベル上げがのちのち活きて来ることでしょう!(てきとう)

 

 速さより安定が大事、ハッキリわかんだね。という訳でレベル上げ倍速で、イクゾー!

 

 

 この更木でのレベル上げは霊圧が上昇して安定さえすれば最高の狩場です。不安要素といえば低確率で現れる剣八のみ!(フラグ)

 

 

 な ん で 等 速 に 戻 す 必 要 が あ る ん で す か ?

 

 

 剣八遭遇、ヤメロォー! いやまだわかりません。剣八さんは本気を出すとBLEACHの最強議論にも名を出せる程の強者ですが、基本手加減しています。その手加減具合は卍解未修得の一護にも敗北を喫する程です。

 

 つまり剣八さんの気分次第では全然勝利できる可能性も…    

 ファッ!? 40ダメ!? 喰らい過ぎィ!

 

 あ、言い忘れていましたがこのゲームではHPとMPと攻撃力と守備力的なものを霊圧が兼任しています。霊圧さん頑張り過ぎィ!

 

 これはガン逃げですね。(勝ち目)ないです。

 いや実はこのハイスペックほも君なら頑張れば勝てないことも無いのですが…剣八いないとグレミィ戦ほぼ詰むからね、しょうがないね。

 

 幸い剣八の走のステは低いので逃げられる確率は高めです。ここで初期走10が活きるとは…。

 まあ10なんてゴミッカスみたいなものなんですけどね。砕蜂姉貴とか110、あるらしいッスよ…?(驚愕)

 

 

 何とか逃げきれました。更木においては回復の手段が自然治癒以外無いので、負った傷も完全に放置しながらレベル上げを再開します。事故の可能性は高くなるけど古傷を持った戦士って格好良いからしょうがないね。

 

 というわけで今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。

 

 



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Part2/19

 ひたすらぼっちで百年単位の修行するRTA第二部、はーじまーるよー!

 

 さて、レベル24で霊圧236ですね(頭おかしい) 拳は全く上昇しませんでした(激怒)

 

 次のレベル上げは割と後なのですが安定度が全く違いますねこれ。

 技術ステはこれから修行でいくらでも上げられるので今回の上昇値0はそこまで関係ないです。

 

 今回は培った戦闘能力にものを言わせて流魂街を脱出し、霊術院に入ります。移動時間が結構長いので、ここからの流れについて少々説明しましょうか。

 

 まず霊術院パートです。同期に原作キャラがいる場合ちょっとしたシナリオもありますが、今回はありません。そのためひたすら斬拳走鬼を磨いていくことになります。今回重要視するのは拳と走ですので1年の間にひたすらそこを鍛えますね。前回言っていた修行のメインはここで行われます。

 

 霊術院は技術ステータスの伸びがクッソ良いので何年も居たくなるのですが、ステが一定の値に達すると自動的に卒業させられます。そのため最短の1年で上げたいステだけ上げてサヨナラするんですね。

 

 その後は四番隊に入隊希望を出します。この希望は完全無視されることも少なくないですが、更木出身ということを言っておけば勝手に四番隊隊長さんが引っこ抜いてくれます。

 

 何故四番隊かというと、ベホマが習得できるからですね。時間さえかければ簡単に全快するとかちょっと優秀すぎんよー。偉くなると基本的にパーティを組まずソロで行動することが多いので、回復技は絶対に習得しておきたいのです。

 

 そして回道は霊術院じゃあんま伸びません。習得してもホイミぐらいです。特に鬼道の初期値が悲惨なこのほも君では。だから四番隊に入る必要があったんですね。

 

 

 おっ、(生徒募集)やってんじゃーん。

 色々資質を測られて入学できるかどうかが決まります。

 

 名前に関しては長きにわたる修行で記憶が摩耗しちゃってるので更木と勝手に名乗ります。

 きちんとメンタルケアしてれば覚えたままでいてくれるのですが「ほも」なんて付けた親の正気を疑うような名前なんて捨てちまった方が良いよなぁ?(名付け親)

 

 しばらくは更木一本で通しますがその内好感度が高くなったキャラが名付け親になってくれます。本チャートでは卯ノ花さんが名付け親になる予定です。お前がママになるんだよっ!

 

 霊圧測定でめちゃくちゃ驚かれてますね。この時に霊圧が10以下だと霊術院にすら入れません。

 ですが今回のほも君の霊圧は236…! 隊長格を遥かに超える数値…!

 

 霊圧の初期値によってどのタイミングでレベル上げを切り上げるかいくつかパターンを考えていましたが流石に100は予想外でした。なので技術ステとの兼ね合いも考えてレベル上げの期間を決めたのですが…。本来なら今の霊圧は80なんですがね(白目)

 

 まあ霊圧お化けは原作にいっぱいいるしへーきへーき。総隊長は500とかありますしね。ちなみにNPC中最高値は無月一護の1500です。(4ケタとか)これもうわかんねえな。

 

 ただ前回言っていた最強死神を作る動画では崩玉ぱわーを使って霊圧2000を目指していたそうです。これもうわかんねえな(2回目)

 

 

 さて、ドキドキ学園篇が始まりましたが原作キャラがいないこの1年、全く青春らしいことはありません。全ての時間を修行に捧げます。

 

 原作キャラがいたらいたで雛森に鬼道を教えてもらったりとか一部能力上昇ボーナス付きの甘酸っぱいイベントもあるのですがレギュレーションやキャライベントにかかる時間や好感度上昇の手間などなどを考慮した結果、ほも君にはぼっちで学園生活を送ってもらうことになりました。

 便所飯うめえなあ…(しみじみ)

 

 さて、この霊術院における能力上昇ですが、毎日の訓練により能力の上昇判定が行われます。受ける授業は基本自分で選べて、死神キャラを作る時は大体ここでキャラビルドが決まってきます。

 当然今回の私のチャートでは拳と走を上げていきます。

 

 まずは拳の能力を上げて、と…失敗しました。これは元の能力によって能力の上昇確率が決まるからですね。拳1の技術よわよわなほも君には根気よく授業を受けてもらいましょう。

 本来なら初期能力が高い数値を引くまでリセしてるのですぐにエリート撲殺マンとして名を馳せるはずなんですが…異常な霊圧ツモっちゃったからね。しょうがないね。

 

 それでは2回目の授業、イクゾー! …ん? 何かテキストが表示されてますね…なになに、要約すると「てめえの霊圧は高過ぎだし技術もクソザコナメクジだから相手役が氏ぬ。大人しく口開けて雨と埃だけ食ってろ」とのことです。

 

 えっなにそれは…流石に予想外です。この辺は戦闘も無く全然練習してなかったので普通に知りませんでした。霊圧だけ高くて技術ステが低いとこうなるんですね…。チャートに記載しておきましょう(再走はしない)

 

 …えっ。普通に困るんですがそれ(2回目の驚愕) ここで拳のステ上げなかったらこの後のチャートが全部おじゃんになるんですけど。とりあえず思考停止で元々上げるつもりだった走の授業に参加してますね…。こっからどうしよう…。

 

 

 色々と考えた結果、斬魄刀ガチャでURが来ることを祈ることにしました。このゲームはちょくちょくオートセーブが挟まれるので良いのが来るまでリセとかは出来ません。しかしもしゴミが来たとしても藍染の腰巾着ルートでは虚化という最終手段が残っています。これやると色々困るんでやりたくはないんですがリカバリーは効きます。

 

 とりあえず斬と走を鍛えまくって何とかします。ぶっちゃけユーハ打倒には概念系能力で立ち向かうかジャンプの王道的な仲間との協力か未来予知関係無い物理で叩き殺すしかありません。

 

 そのためガチャ関係なく叩き殺せるステゴロビルドでいこうとしたのですが元々一人でユーハを打倒は不可能でした。流石にラスボスに素手で相手は舐め過ぎィ! ですから斬魄刀ガチャの結果によってはタイマンも可能になると考えれば良い方針転換かもしれないですね(白目)

 

 それに理由は後述しますが四番隊チャートということもあって斬主体となるのもプラスに働きます。

 

 斬は順調に上がって行きますね…(ステゴロへの未練)

 霊術院の卒業条件として普通に6年過ごす、の他に霊圧70以上、技術ステ総合値が100以上になると自動的にその年の終わりで卒業させられるというものがあります。

 

 霊術院スタートで始めると霊圧70以上なんて到底達せられないので技術ステがアホみたいに上がっていきます。鬼道特化したい人なんかはあえて霊圧の上昇をとめて霊術院で6年鬼道漬けにすることとかもありますね。霊術院卒業したてで九十番台を詠唱破棄する死神がいるとかなんとか…。

 

 元々拳50、走40くらいで卒業する予定でしたが今回は拳の部分を斬に変えていくだけにしようと思います。ぶっちゃけ斬主体で行くと斬魄刀の能力次第で必要なステが変わって来るんでどれだけ上げればいいかわかんないんですよね…。

 

 ステの目安としては、卯ノ花さんの斬が110で、NPC最高値は確か本気更木の115だった筈です。入隊後の修行は技術ステの伸びがイベント以外だと悪いので、必要なところまではここで稼いでおきたいのですが…どれくらいまで上げるのが最適なのか誰か調べておいてください(自分で考えない走者の屑)

 

 

 さて、開校以来の天才児として名を馳せて卒業しましたね。すると更木出身の天才が現れたと聞きどこぞの初代剣八さんが神速の勢いで入隊届を受理してくれます。

 

 それでは四番隊イキますよ~イクイク!

 

 今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。

 




現在のほものステータス

れべる:24

霊圧:236 斬:52 拳:8 走:41 鬼:11

座学で少しだけ技術系の全ステータスは上昇します。 


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Part3/19

 一死を以って大悪を誅すブラック企業で社畜になるRTA、はぁじまぁるよー!

 

 はい、予定通り四番隊に入隊できました。今の時代は原作開始よりもかなり昔で、藍染も生まれてすらいません。しかし後々藍染の仲間となる時に副隊長以上の階級が必要なので今の内に馬車馬の如く働いて階級を上げておきます。

 

 ただし隊長まで上げてしまうと色々イベントも増えてタイム的にまず味なので卯ノ花さんの忠犬アピールもして四番隊の副隊長に留まっておきます。四番隊は隊長の功績・戦闘力・利便性が圧倒的なので数百年やそこらじゃ四番隊の隊長の座は奪えません。

 

 四番隊の隊長の座を奪うには剣術・回道共に卯ノ花さんを上回る必要があります。ちなみにそれを行った場合立場や責任といったものが消えたことによって更木無しでも卯ノ花さんは修羅モードが常時になります。

 

 このモードだと原作序盤の十三隊の戦闘力が滅茶苦茶上がるので(回復役は減りますが)藍染を殺し切りたいなどの目的をもってプレイする場合四番隊隊長を狙うということはよくやりますね。

 

 

 さて、霊術院上がりの平隊員は回道の修行から始まります。といっても四番隊に来るような子たちは回道が得意な子たちばかりなので主人公は同期と比べ技術で劣ります。NPCが使えるなら主人公も使えるようにしておいてくれよな~頼むよ~。

 

 回道の習得は霊術院じゃかなり難しいです。鬼道クソザコなほも君は座学だけでしか学んでませんから当然欠片も習得していませんが、1年じゃ鬼道漬けにしてもあんま良い技は覚えません。

 え、6年鬼道漬けにした場合? オートリジェネでベホマズンが発生しますが何か?

 

 

 しかしこの四番隊では全く話は別です。四番隊で生活していても戦闘能力こそほとんど伸びませんが回道の技の習得はアホみたいにできます。様々な隊の中でも、全能力が大幅に向上する一番隊、走のステ上昇や隠密に関する特殊技能が得られる二番隊と並ぶ程人気は高いですね。

 

 そして隊長の面倒見の良さもこの隊の良い所です。回道の習得に苦戦しているほも君を見て隊長自ら指南してくれます。これによって霊圧だけは高いほも君は、何とかホイミを覚えます。

 それにしても距離が近くないですか? 一体誰の姿を重ねているんですかね…(暗黒微笑)

 

 まあ本RTAではどのヒロインも攻略するつもりはありません。精々名付けイベのために多少卯ノ花さんに忠犬アピールして稼ぐぐらいです。彼女が出来て恩恵があるのはパワプロだけなんだよ!

 

 ちなみに一部の走者は藍染を攻略して滅却師と戦う人もいるみたいですね。男主人公で。藍染兄貴が味方になるとライトにイチローがいる並みに安心感あるらしいッスよ?

 

 言い忘れていましたがこのゲーム性別関係なくキャラの攻略が可能です。

 勿論難易度に差はありますが時間さえかければ誰とでも┌(┌^o^)┐ホモォ...することが出来ます。まあ私はホモじゃないので夜一さんやバンビちゃんとイチャコラするんですけどね!

 

 話を戻して本チャートで藍染攻略をしない理由は単純で藍染を攻略するのはクッソ激烈に難易度が高いからです。藍染は心を拗らせに拗らせまくっているので同年代もしくは後輩で藍染の力量を上回る&世界を変えようとする&超長時間のコミュ&etc…の条件が攻略に必要になります。

 

 ただしその条件に性別は関係しないので男女どちらでも攻略難易度は変わらないそうですね。

 やっぱりホモじゃないか(歓喜)

 

 

 まあそれはともかくとしてほも君のこれからですが、皆さんお待ちかね斬魄刀ガチャの時間です!

 個人的にはここら辺からリセ出来る時間じゃなくなってくるのでこの斬魄刀入手辺りからが中盤と考えています。まだ原作シナリオ始まってないんですけどね…。

 

 勿論斬魄刀ガチャでリセマラをしたいなら生まれてすぐ霊術院に入り最速入手ですが、今回はリセしないチャートなのでひたすら祈ります。斬魄刀に頼らないチャートとはいえ大きくタイムに関わります。例えば鏡花水月を手に入れた瞬間チャートを完全に変更します。斬魄刀によってはそれだけの価値がありますからね。鏡花水月欲しい…欲しくない?

 

 浅打が渡されました。具象化するとメッチャ見た目がキモくなる浅打くんオッスオッス~。

 

 それでは「対話」を行います。この時点でもう既に霊圧がアホみたいにあるので余裕で始解まで持っていけると思います。元々のチャートで霊圧を80まで育てる予定だったのはこれが理由ですね。経験上大体80あれば即始解が出来ます。

 

 まあ斬魄刀によっては全然始解の条件が違ったりもするんですけど…鏡花水月とかは厄介な部類ですね。今ではその有用さからプレイヤーたちに調べつくされて対話即屈服のチョロインになってしまっていますが。

 

 

 それでは精神世界にイキますよ~イクイク!

 …このオートセーブの間は何度やっても心臓がバクバクします。鏡花水月来い鏡花水月来い鏡花水月来い鏡花水月来い鏡花水月来い鏡花水月来い鏡花水月来い鏡花水月来い鏡花水月来い鏡花水月来い鏡花水月来い鏡花水月来い鏡花水月来い鏡花水月来い鏡花水月来い鏡花水月来い鏡花水月来い鏡花水月来い鏡花水月来い鏡花水月来い鏡花水月来い鏡花水月来い鏡花水月来い鏡花水月来い鏡花水月来い鏡花水月来い鏡花水月来い鏡花水月来い鏡花水月来い鏡花水月来い鏡花水月来い…

 

 

 …ちっこい女の子がいます。じゃあまず、名前を教えてくれるかな? 「鞘伏」…?

 あっ…(察し)ふ~ん…知らない子ですね。

 

 いや、知らない訳ないですよ。何でも切れる、切れすぎてしまう斬魄刀「鞘伏」

 BLEACH原作では終盤に零番隊の二枚屋王悦が用いた刀です。ですがこのゲームにも登場しているとは初めて知りましたね…いや、知らないのもしょうがないんですよ?

 

 このゲーム、オリ斬魄刀に次ぐオリ斬魄刀でアホみたいな数の斬魄刀が存在していたりリセマラの難しさやらなんやらで、攻略サイトですら全部把握してないんです。

 はー(攻略サイト)つっかえ!

 

 私もこのRTAをやるにあたって攻略本をB○○K ○FFで買ってきましたが斬魄刀が10種類くらい載せてあったあと「ゲームに登場する斬魄刀の種類はこんなものじゃない! 後は君の目で確かめろ!」とか書いてあって思わずページ千切りそうになりました。プレイヤーの攻略の手助けをするのが攻略本ダルルォ!?

 

 私がステゴロビルドを組もうとするのもわかると思います。このゲーム屈指のリセポイントがここです。でも鏡花水月が引けたら掌クルックルしちゃう…悔しいビクンビクン

 

 それはさておき鞘伏ですか……どれくらい使えるのかわからん。ぶっちゃけ今画面前で非常に困惑していると思います。とりあえず目の前の鞘伏ちゃんとコミュ取りますか…。

 

 

 ん、失敗作? そんなことないって。君めっちゃ強いやん。鞘に入れない? えっ、そんなん関係無いでしょ(正論)自身の命にも等しい斬魄刀なんて私は常に胸に抱いて過ごす覚悟がありますよ。ただし鬼灯丸、テメーはダメだ。

 

 何か鞘伏ちゃん泣いちゃいましたね…。またオレ何かやっちゃいました?(孫並感)

 

 

 まあよくわかりませんが原作通りならメチャ強斬魄刀の1つです。タイムが短縮することを祈って死神生活、イクゾー!

 

 今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。

 

 




評価感想ありがとナス!
もっとくれても良いのよ…?


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Part4/19

 女の子を屈服させるRTA第四部、はぁじまぁるよー!

 

 さて、四番隊に入隊しましたがここから数百年大きいイベント以外は無視するのでひたすらクエストをクリアし続ける作業が続きます。この数百年が終わってしまうととうとう原作に突入し始めるので、レベルはともかく技術ステはここでいっぱい稼いでおきましょう。

 

 当然ほも君は四番隊所属なので隊士の回復任務がメインとなるのですが虚の討伐任務もできらぁ! ととにかく功績を立てまくります。

 

 するとあら不思議、あっという間に三席だあ! とはいえこれは本人の能力なんかも考えると妥当です。卍解さえ使えたら即座に隊長にされるような霊圧持ってますからね。

 というわけで隊長になりたくないので卍解はしばらく習得しません。これは隊長チャートを走る人以外皆共通してると思います。どこぞのハゲとは違うのだよハゲとは。

 

 ただ副隊長になるには流石にもう少し期間が要ります。じゃけんそんなのすっ飛ばして偉くなりたいって人は十一番隊の隊長を切り殺しましょうね~。

 

 とりあえずは副隊長になるまで大人しく修行と任務漬けにしておきます。(休暇とか)ないです。

 護廷十三隊の一週間は月月火水木金金! 当たり前だよなぁ? 現実のブラック企業勤め兄貴を見習って、どうぞ。

 

 

 そして四番隊に所属していて剣の修行をしていると…来ましたねえ! 卯ノ花さんがランダムで修練場にやって来て、剣の稽古を見てくれます。

 この卯ノ花さん稽古イベントは斬ステ屈指の上げ所です。卯ノ花さんとのエンカ回数によっては霊術院にいるよりも効率が良いんじゃないかと言われてもいます。お前のことが好きだったんだよ!

 

 鞘伏の能力的に斬のステはかなり大事になりそうですからこのイベは超うま味です。あと好感度も結構上がるので名付けイベも拳チャートより早くなります。とはいえガチャで全てが決まる安定とは程遠い斬チャートなんて二度と走らないんですが。

 

 

 さて、しばらく任務と修行の変わり映えしない光景が続きますので……NPCとのコミュについて少し話そうと思います。

 本ゲームではネームドキャラのNPCと、モブは一括りで「○番隊一般隊士」とか「○番地区住人」として好感度が設定されています。

 

 今回は裏切りチャートを走るので十三隊からの好感度は基本地に堕ちるのですが、その後の共闘のため「敵だったけどそんなに恨めない」的な好感度を維持する必要があります。四番隊を選んだのもここに一つ理由があります。

 四番隊というか回復役になると助けた相手の好感度が簡単に稼げます。任務なんかで経験値と功績と好感度を荒稼ぎするということが出来るのが四番隊の良い所です。

 

 そのため護廷のために身を粉にして働いていたのに、一時の気の迷いで藍染に味方してしまった的な印象を周りに植え付けられます。そのレベルまで基本どのキャラも好感度を稼ぐのですが、特に好感度を上げるキャラもいます。

 

 まず一人目は卯ノ花さんですね。これは前述の通りですが、名付けイベというイベントがあって、名前を忘れてしまったキャラに一定の好感度を持ったNPCが名前を付けてくれるというイベントです。

 

 これによって名付け親のNPCの得意な技能やステが習得できたり上がったりします。今回狙うのは卯ノ花さんの回道のスキルです。卯ノ花さんは特殊なキャラで、修羅モードで名付けをしてくれると斬のステを、隊長モードだと回道のスキルをくれます。

 修羅モードにする気は無いので回道のスキルをこのまま得る予定ですね。

 

 少しだけ藍染も稼ぎます。どうせ負けるとはいえ一応仲間なのでま、多少はね?

 

 後砕蜂も結構ガッツリ稼ぎます。砕蜂は初期の好感度の上がりは遅いですが、途中から一気にチョロくなります。本作屈指のチョロインです。ある程度好感度があるとヒモに尽くす女の如くいくらでも技術を教えてくれるので隠密系、瞬歩などの技術を砕蜂との修行で向上させます。

 元々は瞬閧もついでに教えてもらう予定でした。この子都合良過ぎィ!

 

 最後に斬魄刀というか鞘伏です。基本的に卍解は好感度と霊圧で習得の判定が行われます。好感度関係なく屈服させる方法もいくつかあるのですが、それをやっても特に良いことはないので普通に戦闘で使って好感度を稼いでいきます。

 

 

 お、丁度斬魄刀と対話を行ってますね。こうしてたまに対話を行うことで好感度を稼いでおきます。でも基本的に斬魄刀は使ってるだけで好感度上がるのでそんなに回数は必要ありません。

 

 …え? 卍解をしたくないかって? (隊長になりたくないので)いwらwなwいwよw

 

 大体卍解しようと思っても今の時点じゃ好感度足りてないでしょう。鞘伏が何か不満気な顔をしているのですがどのような対応をすれば良いのかまるでわかりませんね…。

 鏡花水月だったらどんな話を振って来られようと好感度を最大まで持って行けるんですが(未練)

 

 え? もっと括約したい? 頼って欲しい? そう…(無関心)今の時点じゃこれ以上の戦闘力は必要ないですしどちらかといえば回道の習得に時間を費やしたいんですよねえ…。

 

 そんなことしなくていいから(良心)

 今の時点でも虚狩りには十分な性能なんで。もっと私が修行頑張って斬のステ上げするんでこれ以上の力が必要になるのは相当後だから。

 

 …更に表情が曇っちゃいましたね。んにゃぴ…(鞘伏の気持ち)よくわかんないです(誤用)

 まあ使ってればその内好感度も上がるんで多少のコミュが失敗しても大丈夫でしょう。

 

 

 さて、とうとう副隊長になりましたね。無事間に合いました。これから滅却師の掃討戦があるんである程度自由に動ける立場になっておきたかったんですよね。

 

 能力的に見ても自由に動き回って辻ヒールするみたいな立場になると思います。この戦争が第二のレベル上げの場面ですね。好感度と経験値を荒稼ぎします。

 

 ただ、この戦争で気を付けるべきなのは滅却師(クインシー)最終形態(レットシュティール)を使う奴がたまにいることですね。劣化無月みたいなものなので普通に強いです。

 まあ今回は霊圧がバグってるのでただの経験値なんですけどね!

 

 ぽつぽつと滅却師との抗争が始まって来ました。後一年もすれば掃討戦でしょう。

 

 それでは魂の均衡を崩す滅却師を滅ぼしに、イクゾー!

 

 今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。

 



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Part5/19

(誤字報告があったので言っておきますが括約は誤字じゃ)ないです


 護廷のために民族丸ごと皆頃しにするRTA、はぁじまぁるよー!

 

 遂に始まりました滅却師掃討作戦。ぶっちゃけて言うとユーハ無しの滅却師なんてクソザコもいいとこなので負ける要素は皆無です。勿論一般隊士君たちはいっぱい氏にますが。

 

 というわけで今回の戦は第二のレベル上げタイムです。辻ヒールをこなしながら辻斬りも行いましょう。

 

 

 瞬歩・即・斬!Foo~↑気持ちいい~

 

 今回は必要な経験値とか考えず戦いが終わるまでひたすら回復と戦闘を行い続けます。この戦いが終わるのは敵を皆頃しにした時なので余計な戦闘とかなくむしろいっぱい戦った方がタイムが縮むんですね。

 

 それにしてもこうして見ると鞘伏優秀ですね。ステゴロだとどうしても数発必要になり戦闘に時間がかかるのですが鞘伏があると一撃で済みます。これはチャート変更して良かったですね(ご満悦)

 

 

 当然この戦争は一日やそこらで終わるようなものじゃないのでかなり時間がかかります。その間少しこの戦いについて解説しておきましょうか。

 

 まず滅却師という種族は虚に対して抗体を持っていないというかすごい怖がってるらしいです。そのため虚を頑張って頃しているのですがそれが世界にとってあんまり良くない行為だと。

 

 死神が虚を頃すのはただ魂を送るだけなのですが滅却師が虚を頃すのは魂を消滅させてしまうので世界の均衡が崩れるのです。なのでバランサーである死神にとって滅却師はめっちゃ邪魔な存在なんですね。だから滅ぼそう!(唐突)

 

 こんなん滅却師どうすればええっていうんや…。主人公を滅却師にしたらこの理不尽な戦争マジで勝ち目ないので現世に逃げるしかないです。全盛期総隊長くらいの戦闘力があったら勝てるんじゃないですかね。

 

 とはいえ私は死神。敵方の事情なんて知ったこっちゃねえ! 氏んだ滅却師だけが良い滅却師だ!!

 

 戦闘に飽きてきたのかステゴロで戦ってますね…何をしているんだ(呆れ)

 流石に攻撃力がダンチだとわかったのかまた鞘伏を装備しています。オウあくしろよ。

 まだ拳チャートへの未練が残ってるのが明らかに見てとれますね。

 

 

 あ、何か卯ノ花さんがやって来ました。割と真剣な表情をしてこれは…名付けイベですね。稽古やら何やらで好感度を稼いだおかげか予定より早くやって来ました。

 

 なになに、名前は「剣人(けんと)」…と。由来をぺちゃくちゃ喋っていますがクッソどうでもいいですね。ボタン連打します。詳しく知りたい兄貴は一時停止して、どうぞ。

 

 とりあえずこれからは更木(ざらき)剣人(けんと)と名乗ることになります。

 そんなどうでも良いことより回道スキルください。これでようやくベホイミが使えるんじゃ^~

 

 …ん? 何故か回道スキルだけじゃなくて斬のステも上がりましたね。……どゆこと??

 

 

 よくわかりませんがステが上がって悪いことはありません。このまま進めましょう。条件については後で調べようと思います(思うだけ)

 

 とにかくこの時期は滅却師を斬首、斬首、斬首! ひたすらレベル上げをします。これ以降原作開始まで本格的なレベル上げはしないのでとにかく頑張って稼ぎます。

 

 お、滅却師(クインシー)最終形態(レットシュティール)を使ってる敵が現れましたね。元々のチャートだと負ける可能性があるので相手しない予定でしたがかなり旨味な敵です。頃して差し上げろ。ここで傷を負っても回道があるので何とかなりますし。

 

 とはいえ普通に強い相手なので奥義を使います(唐突)

 他漫画から引用した技、「韋駄天」! 同じ雑誌だからいいよね(暴論)瞬歩しながら斬る、それだけですがクッソ強いです。瞬歩のルートを固定させてとにかくそこを走り抜けることだけを考えて斬魄刀は添えるだけ。敵は氏ぬ。

 斬と走のステが大体60あれば使えます。

 

 この技を考えた兄貴は天才だと思いますね。これは斬・走チャートを走る兄貴全員が使う技と言っても過言じゃないです。ただ本来私がこの技を使うことは無かった筈なんですが(憤怒)

 

 とはいえ物理的に格上な敵には通用しなかったりするんですけどね。しかしそれも鞘伏の特性によって解消されます。あれ? これ本気でユーハとタイマン行けるのでは…?

 

 まあそれはおいといて無事撃破です。さっさと敵を倒していかないと総隊長がその内全部焼き始めるんで経験値が貰えなくなります。じゃけん常に前線にいましょうね~。

 

 

 さあ長きに渡る戦いももうすぐ終わります。総隊長が遂にその重い腰を上げました。このまま前線にいると普通に焼き殺されるので大人しく自陣に戻って回復役になりましょう。それでも好感度は稼げるので全然美味しいです。

 

 今回の戦いで相当レベルも上がり、斬のステも何度か上昇しました。非常に良い結果だったと言えるでしょう。タイム的にも滅却師(クインシー)最終形態(レットシュティール)持ちに勝てたおかげでいつもより全然短いです。

 

 この戦いが終わって百年程すれば遂に原作で言う過去篇突入です。その前に瀞霊廷に戻ったら一つ論文を書いておきましょう。

 

 原作からの知識を適当に使って今の霊王だったり世界の現状について否定するようなことを書いておきます。そしてそれを匿名でそこら辺のゴミ雑誌に投稿!

 

 この時大きな雑誌に投稿したりしてはいけません。四十六室に目をつけられて最悪の場合処刑されます。四十六室敵対ルートならそれでも良いのですがRTA的には何一つとして良いことがありません。

 

 そして内容もあんま注目されない程度にしておきましょう。そんな感じにしておくとこの論文に目をつける物好きなんて藍染かマユリくらいしかいなくなります。

 

 当然これは藍染から接触を仕掛けてきてもらうためのものです。藍染ならあっという間に論文の筆者が主人公であるということを突き止めて私に興味を持ってくれます。そこからコミュを取り、好感度を稼いで藍染の手駒となります。

 そうすれば後百年で原作に入っていきますね。

 

 それでは百年後まで御機嫌よう(マユリ並感)

 

 今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。

 




現在のほものステータス

名前:更木剣人

れべる:38

霊圧:355 斬:86 拳:8 走:59 鬼:34(回道特化)


今気づきましたが更木剣八と更木剣人の字面が似すぎてて分かり辛いですね。

ちまちま要望があるようなので次回は他者視点にしようと思います。


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裏話1 卯ノ花 烈の独白

日間1位ありがとナス!もっと甘やかして評価感想くれてもいいのよ…?

今回は卯ノ花さん視点です。


 初めは、傷が疼いただけだった。

 

 

 今年の霊術院卒業生に更木出身の天才がいるという話は前から聞いていた。それだけに、その本人から四番隊の入隊届を出された時は思わず刀を手に取ってしまった。

 

 実際目にすると想像していた人物とは違ったもののその男の持つ風格はまさしく歴戦の戦士。

 

 まず感じたのは莫大な霊圧。隊長格を遥かに超えるその霊圧は、あるいは古参である自身すらも超えるのではないかというほどのものであった。

 

 次に目に付くのは額に付いた大きな斬り傷。あの更木出身というのは真実なのであろうと確信させられるほど深い古傷が付いていた。

 

 そしてそれだけに疑問であった。そんな戦士が、何故回復を主任務とする四番隊に入隊を希望したのかと。

 

 

 四番隊に入隊してまず行うのは回道の習得である。主任務である隊士の回復にこれは欠かせないため当然とも言えようが四番隊に来るような子は皆ある程度回道を使える子ばかり。

 あまり時間をかけずに次の段階へと行くはずであった。

 

 しかし、彼は違った。その高い霊圧に振り回されているのかまるで回道を使えない。

 本当に不思議であった。回道も得意でないというのなら何故四番隊に入って来たのだろう?十一番隊に入れば隊長すら狙える器であるというのに。

 彼に回道を教えながらもその疑問を考えていた。

 

 

 彼は常に任務もしくは鍛錬を行っていた。休暇を一切取らず四番隊の管轄でもない虚の討伐任務すら行うその姿に周りの隊員も心配する。

 やはり戦闘が好きなのだろうか。しかし回道の習得も熱心に行っている。本当によくわからない。

 もしやすると、私と同じ目的で回道を習得しようとしているのではないかと勘繰ってしまう。

 

 

 ある日、彼が修練場で剣の鍛錬を行う姿を見た。その剣筋は基礎に忠実であるが、才能を感じるものであった。恐らく霊術院に入るまで剣には触れて来なかったのであろう。霊術院に入り剣の基礎に触れ、それを忠実に守り続けて来た結果だと思われる。

 

 惜しい、と思った。彼には確かな剣の才能を感じる。基礎は確かに重要であるがそれだけでは強くなれない。私の持つ剣術の一部を教えた。

 今思えば、強くなった彼と斬り合いたいという欲望もあったのかもしれない。

 

 

 休みなく働き続けた彼はすぐに副隊長になった。異例の早さであるが、彼の持つ霊圧や功績などを考えると妥当だろう。回道の腕はまだまだ未熟ではあるがその高い霊圧で回復任務も立派にこなしている。

 剣の稽古も時たま見ていた。本当に筋が良い。それと努力の塊でもある。どんどん伸びていく。いつか自身を越えるのではないかと思わず昂る自分がいる。

 

 …が、相変わらず彼のことはよくわからない。一度虚の討伐任務を見たがとにかく早く終わらせることに全力を注いでいる様子であった。とても斬り合いを楽しんでいるようには見えない。

 

 一度、別の隊に行けばすぐ隊長になれると彼に言った。彼にはその実力はある。四番隊には回復の役目を求められているため難しいが、他の隊…特に十一番隊である。そこならばすぐ隊長へと上がれるだろう。

 その高い霊圧に裏付けされた実力は既に隊長並と言っても過言ではない。卍解が未修得であるのが足を引っ張るかもしれないが彼の霊圧ならすぐに習得できるだろう。もしやすると隠しているだけで既に習得しているのかもしれない。

 

 しかし彼は即座に否定してきた。四番隊が良いのだと。本当によくわからない。戦闘が好きなのではないのだろうか。

 彼に稽古をつけた夜は傷が、疼く。

 

 

 そしてあの戦が起こった。滅却師掃討作戦。彼の持つ役割は前線での回復と戦闘であった。前線での回復は応急措置さえすれば後方で本格的な治療を行うので彼の実力に丁度良いと言える役目であろう。

 戦闘の方も彼の実力とあの斬魄刀があれば問題ないと思われる。私は彼にその役割を任せ、後方での治療に専念していた。

 

 

 次第に戦いが激しくなり、前線での治療役がもう少し欲しいと言われ、私が出向くことになった。

 

 

 そして、そこで目にしたものは素手で戦う彼の姿であった。

 

 その戦い方は溢れ出る霊圧に身を任せ敵を叩き潰す、理も術も無い獣の戦い方。更木ではそのように戦っていたということが容易に想像できる。

 

 恐らく長きに渡る戦いで昔の記憶が呼び起されたのであろう。剣を捨て、荒れ狂うその姿はあの修羅の世界、更木に相応しいものであった。

 

 しかし、辺りの敵を倒し終わると彼は、後悔するかのようにまた剣を取った。

 

 嗚呼、理解した。彼は()()()()()()()剣を取ったのだ。

 

 長きに渡る更木での生活。そこで彼が何を考えていたかはわからない。ただそこで彼は一度獣と成り果てたのだろう。

 

 しかし彼は人に戻ることを望んだ。霊術院にて彼が最初の白打の授業で相手役に酷い怪我を負わせたという。その時より彼は剣の授業に邁進するようになったらしい。彼にとって拳は獣の象徴、剣の理は人の象徴であるのだ。

 

 そして四番隊へと入隊したのも人に戻るための一環であろう。人を回復する、それこそ彼の求めていた人の心。霊術院では習得できなかったものを求めて必死に努力したのだろう。彼が四番隊に執着するのもわかるものだ。

 

 

 ――ここに彼の名は決まった。彼を呼び、名を与える。名こそが人の証。名付けこそ獣から脱却するための一歩。

 

 剣人(けんと)。剣八と似て非なるその名前。剣を以って人と為る。剣八の名は与えない、与えてはいけない。

 あの名は正しく剣の獣となった者の名。私と全く違う目的で回道と剣術を得ようとする彼に、私の技術を教えようと本気で思った。

 

 獣に堕ちた私にとっては、人に戻らんとする彼の姿は少し眩し過ぎる。しかしだからこそ、彼が人へと戻れるように私の技術を教えたい。

 

 私にとっては戦いこそすべて。その戦いの技術によって彼を人に戻せるというのなら喜んで私の技術を差し出そう。

 彼が人へと戻れるのなら、私も人へと戻れるのかもしれないのだから。

 

 

 ――嗚呼、しかし私は剣によって獣となった。いつか私の全てを教えた彼を斬りたいと、斬られたいと思ってしまうのです――

 

 



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Part6/19

 数百年経ってようやく過去篇に突入するRTA、はぁじまぁるよー!

 

 隊長格がぽつぽつ知っている人になってきました。ここら辺の原作キャラでこちらから接触する必要があるのは砕蜂くらいですね。とはいえ今はまだ隠密機動の一隊員ですので、関わるのは難しいです。なのでまずは隠密機動自体と仲良くなりましょう。

 

 副隊長の権限を使って隠密機動の回復の任務を全て自分に回します。回道の技術も上がってきたので霊圧でゴリ押せば大体何とかなります。そうして隠密機動全体の好感度を稼いでいくんですね。

 

 数年もやってればもうお馴染みになってきます。隠密が仕事なのに段々と顔見知りすらでてきますね。こちらはモブの顔なんて覚えてないんですが。

 

 砕蜂や夜一とも接触ができてきました。とはいえあちらからの認識なんてこの時点では「顔見知りの回復役」程度でしかないです。ちなみに意外と砕蜂ちゃんは礼儀正しくて丁寧に対応してくれます。

 この頃のおかっぱ砕蜂ちゃんも可愛いんじゃ^~(ノンケ並感)

 

 

 そして四楓院家の当主交代の話が出てきた辺りで…来ましたね。藍染が大体ここら辺から本格的に仲間を集め始めます。

 

 藍染の目的として世界の体制の変更というものがあり、それと合致するような内容の論文を書いておけば興味を持った藍染は必死に作者を探してくれます。

 ちなみにガチで藍染に味方する「私たちが天に立つ」ルートは和尚との頂上決戦が本気で盛り上がるので未プレイ兄貴はプレイして、どうぞ。

 

 藍染との会話は本気で今の世界に憤慨している様子を見せておけば勝手に同志だと思ってくれます。実際今の世界の現状はクソクソのクソなんですけど。とりあえず腐ってるところを改革して、どうぞ。

 

 そんな感じの話を藍染ルートで培った藍染限定のコミュ力で話せば鏡花水月を使わせず仲間になることが可能です。

 やったねたえちゃん!仲間が増えるよ!

 

 ここからはちょくちょく藍染の協力者としての仕事が出て来ます。地味に難易度が高いものが多いですが、しっかりとこなしましょう。優秀さを見せつけることで藍染の好感度が少し上がります。

 

 

 そしてこの藍染の任務のついでにしっかりとした砕蜂との関係性を作ります。改造虚の出現場所と砕蜂が任務に向かう場所を合わせましょう。これは藍染の協力があれば全く難しいことじゃありません。

 

 そして虚が砕蜂ちゃんをボコボコにしているところをじっくり観察して…こ↑こ↓

 

 ヒーローの如く鞘伏で虚を斬り伏せ現れます。藍染もよくやるマッチポンプですね。これ以降は砕蜂ちゃんは私の言う事を何でも聞いてくれるクッソ都合の良い女の子になってくれます。とはいえそれはあくまで恩義の情。まだ一族の秘儀とか機密とかは教えてくれません。

 じゃけん夜一さん追放しましょうね~。

 

 

 しばらくの間卯ノ花さんからは剣を、砕蜂からは隠密や瞬歩など歩法の技術を教えてもらいます。

 砕蜂ちゃんは頼られたい系の女の子なので教えを請うとすごい嬉しそうに教えてくれます。

 あぁ^~砕蜂ちゃんに癒されるんじゃあ^~ まあ後々裏切るんですけどね(ゲス顔)

 

 

 さあ、本格的に原作に登場した顔ぶれが集まって来ました。曳舟さんが義魂の技術を確立させたらもう間もなく過去篇が始まります。

 とはいえ過去篇は藍染が勝手に全部やってくれるので何もする必要はないんですけどね。

 後ギンと東仙とも会いますが、東仙は藍染の味方というだけで勝手に好感度上がりますし、ギンは真面目に稼ごうと思ったらかなり時間がかかるので自分から好感度を上げる必要は無いです。

 

 ただギンは藍染の弱点を探ってるので当然こちらにも探りを入れて来て、結構相手から関わってきます。ボロを出さないようにしましょう。

 

 

 あ、それと忘れずに斬魄刀とのコミュも取っておきましょうね。ぶっちゃけ破面篇まで卍解は必要ないのですがちまちまとした好感度稼ぎが大事です。いざという時に屈服してくれなかったら非常に困ります。

 

 

 なになに、もっと精神世界に会いに来てほしい? おう考えてやるよ(考えるとは言ってない)

 

 …あっ、面倒くさいと感じたのを察知したのか慌てて謝ってきましたね。

 うーん、これはあれですかね。鞘伏は製作者から失敗作呼ばわりされてるんで使い手に失望されて捨てられることに恐怖を感じてるとかそんな感じですかね?

 

 心に何か抱えてる子って好感度調整面倒くさいんですよね…。実を言うと、好感度って上げれば良いってもんじゃあないんです。

 人だったら告白イベとかが出てきてタイムに悪影響が出ますし、断ったりしたらその後の関係性がギクシャクしてストーリーにも影響してきます。また承諾しても恋人イベントが発生したりとかしてンアーッ!(絶望)っていう感じです。

 

 斬魄刀の場合恋人とかそういう所まで発展するのは一部の子たちだけなんですが、それ以外の子も使い手にデメリットがあるけど強い能力みたいなのを教えてくれなくなったりするんですよね。斬魄刀じゃないですが一護の無月とかがその例です。

 

 捨てないで、と泣きながら縋って来るんですが…がわ゛い゛い゛な゛ぁ゛

 じゃけんグズグズに私に依存させましょうね~(思考放棄)

 

 鞘伏の能力とかはいまいちわかんないんですが多分でぇじょうぶだ(悟空並感)

 適当に慰めてまあこれまで通りに接しますかね。

 

 好感度を下げず上げ過ぎず過去篇、イクゾー!

 

 今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。

 

 



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Part7/19

何故か投稿時間についての感想が多いので今回は予約投稿を使わず14秒ズラして投稿してみました。


 やっと原作に関わり始めるRTA、はぁじまぁるよー!

 

 隊長格が原作キャラで埋まり、曳舟さんが十二番隊の隊長を辞めるという話が出てきます。

 こうなったらもう過去篇が始まると言っても過言じゃないですね。ここまで来るのすっげぇキツかったゾ~。

 まあ通しで走るの一周目なんですけどね(ボソッ)

 

 

 曳舟さんが昇進して十二番隊隊長の席が空いたため浦原がその席に就任します。これから始まるのはその式典です。

 

 (内容知ってるんで)あくしろよ。

 ちなみに浦原も隠密機動なので顔見知りですが、一瞬で現世に飛ばされる以上関わるメリットは特にないです。

 

 しかし浦原が作る技術開発局にはこれからお世話になります。浦原とマユリはどちらも通常プレイでもRTAでも有能キャラです。霊圧値の上昇、装備品の作成、ドーピングアイテムetc…ととにかく役に立ちます。これもう頼るしかねえな?

 

 しかしたまに提案してくる魂魄改造手術には絶対に乗らないようにしましょう。浦原バージョンは40%、マユリバージョンは30%の確率でしか成功しません。失敗するとレベルダウン、全技術ステダウン、魂魄状態:不安定が付きます。

 

 その分リターンも大きいのですが…前に言っていた最強死神の動画ではマユリの手術によって得られる霊圧値1.5倍、全技術ステ+10を狙っていましたが見事玉砕しました。

 

 通常プレイなら私は積極的に手術を受ける派の人間なのですがRTAでは世界最速でも目指さない限り受けません。

 浦原の「あっ……………やっちゃいましたね~、すいません○○サン。何かで埋め合わせはしますから…」のセリフには殺意しか湧きませんでした。

 ふざけんじゃねえよお前これ(魂魄)どうしてくれんだよ!

 

 

 それはさておき式典からの九年ですが、ぶっちゃけ浦原と関わる気が無いならマジでやることないです。今まで通り修行を行っておきましょう。

 

 あ、でもちゃんと周りの皆の好感度を稼いでおくのは忘れてはいけません。特に千年血戦篇で隊長格の人たちとはきちんと交流を持っておきましょう。

 コミュニケーションは大事だからね、しょうがないね。

 

 

 お、後にルッキャさんのトラウマになる海燕殿オッスオッス。

 十三番隊の席官は一般隊士への影響力も大きいので特に気を付けてコミュは取っておきましょう。

 

 海燕殿は原作前に退場するので好感度稼ぎが無駄になると思われがちですがとんでもありません。海燕殿はあの名門志波家の一員であり、原作主人公と血縁関係があります。そしてまた、ルッキャさんとも深い関わりがあります。

 

 というか海燕殿のコミュ力がえげつないんでこの人からの好感度が低いと巡り巡ってメインキャラからの好感度が低くなるという現象が起こります。

 一度経験したのは海燕殿→ルッキャさん→電子レンジ→ハゲ→やちる→剣八(途中分岐多数)というルートで好感度低下が連鎖しました。これもうわかんねえな。

 

 勿論海燕殿は良い人なのでそうそう好感度は下がりませんが、一応個人的な付き合いも持っておきましょう。優先度は低いですが、運よく仲良くなれると志波家との関わりが出来てうま味なイベントにも繋がったりします。

 

 

 海燕殿また今度お茶しましょうよ、へへ。この辺にぃ、美味いおはぎ屋さん、あるらしいっすよ。え? ほも君は常に任務か修行を行っててそんな時間が無いだろって? またまたそんな~大丈夫っすよバッチェ(予定)冷えてますよ(意味不明)

 

 …ちょっと不自然ですかね。ぶっちゃけ海燕殿の好感度低下連鎖はトラウマなんです。ぷよぷよじゃねえんだからよぉ!

 

 全く、あの時はキャラの反応調査のため海燕殿の妻にひたすら嫌がらせを数年続けていただけだというのに…ルッキャさんに続いてプレイヤーにまでトラウマを植え付けるなんて海燕殿、恐ろしい子!

 

 純粋に良い人なんでそこまで神経質になる必要はないってことはわかってるんですが…。家柄良し、見た目良し、性格良し、実力良しの職場結婚するリア充なんかに目をつけられた日にゃそらもう…すいません許して下さい! 何でもしますから!(トラウマ再発)

 

 

 海燕殿との会話は本当に神経使いますね。じゃけんあんなコミュ強陽キャのことは忘れてレスバ大好き陰キャに会いに行きましょうね~。

 

 お、(技術開発局の扉)開いてんじゃ~ん。

 さて、この時点のマユリですが三席とはいえ大した権限を持っていないのでデータやサンプル、資料集めに苦労しています。そこに四番隊副隊長としての権限を用いて協力してやると、マユリはギブアンドテイクの重要さをわかっているので色々こちらからの無茶振りがきくようになるんですね。

 

 実際にサンプルやデータを持って来てあげるとこれでもかというくらい喜んでこちらのお願いを聞いてくれるので、今回はトレーニング用の道具を作ってもらいましょう。

 

 マユリは有能なので一日で完成させてくれます。ただしアイテムを渡してくれる時仕組みやらなんやらの長い説明をしてくるのが難点ですね。

 じゃけんボタン連打しましょうね~。

 

 今回作ってもらったのは「マユリ製リストバンド(Ⅰ)」×4です。これは両手首両足首に装備すると勝手に装着者の霊圧を吸って重さに変換してくれるという優れものですね。

 霊圧・斬・拳・走の上昇に補正がかかります。これから先も色々なアイテムを作ってもらう予定なのでマユリのデータ集めには協力してあげましょう。

 

 それでは藍染と一緒に暗躍しながら仮面の軍勢追放、イクゾー!

 

 今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。

 

 



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Part8/19

申し訳ないのですが諸事情で少し更新頻度が落ちます。
何とか完走する気ではあるのでこれからも評価感想オナシャス!


 堂々と十三隊を裏切るRTA、はぁじまぁるよー!

 

 どうもここ最近流魂街の住人が消える事件が起こってるらしいですね。何でやろなあ(すっとぼけ)

 当然四番隊も色々調査に駆り出されるので忙しいです。ここに犯人側の人間いるんですけどね。

 

 

 さあ69さんから死神すらも魂魄消失事件に巻き込まれるとの報告が入ってきました。

 総隊長が緊急招集をかけ仮面の軍勢たちを現場へ送ります。ほも君は四番隊なので待機ですね。

 

 ところで、今頃虚化69と仮面の軍勢が戦っている頃でしょうが瀞霊廷待機組だと割と前からずっと藍染が知らん人にすり替わってるんですよね。

 で、その人が藍染のモノマネしてるんですがかなり似てて結構面白いです。思わず吹いてしまってバレないように気を付けましょう(一敗)

 

 平子たちを煽りに行くのに私は参加しないのでこの夜はぐっすりと寝ます(昏睡)

 

 

 朝起きたらあらびっくり! 浦原えもんと鬼道長が虚化の実験と禁術行使で捕まってしまいました! 何やってんだあいつら…♰悔い改めて♰

 

 裁判で冤罪を訴えるも46人に勝てるわけないだろ! ということで見事現世追放が決まります。

 こんなんやめたくなりますよ~死神~。

 

 

 そしてここからが大事です。明らかにおかしいと感じた夜一さんが浦原と握菱さんを連れて逃げ出します。これを邪魔する理由は全くありません。原作始まらなくなるからね、しょうがないね。

 

 それより大事なのは夜一を信奉していたのに捨てられた砕蜂ちゃんです。

 この時点である程度の好感度が稼げていれば主人公に依存し始めます。しっかりと慰めて私がいなければ生きられないようにしてあげましょう(藍染並感)

 

 夜一は貴族としての責務を忘れ護廷十三隊を裏切った人間の屑と刷り込みます。

 そしてさりげなく次の信奉対象に私を持って来て完全に傀儡とします。

 こうすれば一族の秘儀も機密も全部私に教えてくれるようになるんですね(人間の屑)

 

 次の依存先を見つけた砕蜂ちゃんは何とか立ち直り、夜一憎しで特訓を始めます。ほも君をちょくちょく一緒に特訓に参加させましょう。

 これまでとは走の上昇速度が一段変わりますね。

 

 しっかりと心の闇を吐き出させるのも忘れてはいけません。依存後のメンタルケアも傀儡の完成度を高めるために必要です。

 

 うんうん、(心の闇)大分溜まってんじゃんアゼルバイジャン。これからは俺のために生きればいいのよ…(洗脳)

 

 

 いやー、この追放イベントは本当に旨味ですね! これからマユリも偉くなって頼める仕事も大きくなりますし砕蜂ちゃんは完全に手駒に出来ました。

 

 もう気分ルンルンですね。ここからはより一層修行に力を入れていきましょう。

 

 あ゛っ…海燕殿エンカウント心臓に悪いからヤメテー!

 

 海燕殿元気してましたか? え? お茶? あ、ハイ。やめてくれよ…(絶望)

 

 海燕殿とお茶するとか心臓が4つくらい無いと耐えられませんね。あの時お茶とか言った自分をぶん殴ってやりたい…!

 

 

 あ、はい。ひどかったですよねあの事件(犯人側)本当に残念です(厚顔無恥)

 

 藍染のアリバイ能力は完璧なので皆完全に浦原と握菱が虚化の原因だと信じ込んでます。

 私が浦原の悪業に気付けていれば…的なことを言って本気で悔しそうな表情をしておけば安牌です。

 

 え? 空きがいっぱい出たから副隊長に上がる? あ、おめでとうございます。だからほも君と対等? あ、ハイ。これから友達だからそんな自分だけを責めて抱え込むな?

 

 何やこのイケメン…(メス堕ち)掘るぞ? やっちゃうよ? やっちゃうよ!?

 

 てかこれ海燕殿友情ルート入りましたかね。元々四番隊で好感度を稼いで来たことが影響したんでしょうか。

 海燕殿と喋ってると呼吸が辛くなって手足が痙攣し始めるのであまり入りたくないルートだったのですが…あれ? これって恋?

 

 まあ海燕殿が生き残るルートではありませんからそんなタイムに影響はしないでしょう。むしろRTA的に考えるなら旨味要素もなくはないです。

 志波家のイベントは何だかんだで美味しいものが多く、上手くいけば一護の好感度調整もぐっと楽になります。

 

 ちなみに海燕殿生存ルートだと海燕殿はマジで主人公みたいなことし始めます。

 藍染との最終決戦も一護との共闘ですし、妻がいるにも関わらず色んなヒロインを落とします。ハリベルを卍解で圧倒した後藍染から庇う場面なんか主人公具合ヤヴァいですね。

 

 そのまま千年血戦篇になると頼れる戦力になるんで生存ルートも検討しましたが一護が死神になる原作最初の部分が色々と変わって総合的に見るとタイムが伸びるので断念しました。

 

 そんな訳で私の心臓の心配をしないなら全然アリ寄りのアリなルートです。主人公補正でステータス差を越えて来る海燕殿コワイ…。

 

 それでは男同士の友情(意味浅)を持ちながらこれから頑張っていきましょうか。

 

 今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。

 

 



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Part9/19

更新遅れて申し訳ございません。これからも毎日更新は難しいと思いますが、何とかやっていこうと思います。


 無実の隊長たちを追放してのうのうと生活するRTA、はぁじまぁるよー!

 

 早速前回洗脳した砕蜂ちゃんから一族の秘儀だったりを教えてもらいます。

 今の砕蜂ちゃんは私のためになることが最も価値あることだと考える狂信者になったので喜んで教えてくれます。どしどし教えを請いましょう。

 

 

 さて、お次は偉くなったマユリに会いに行きましょうか。彼は浦原追放後、そう時間をかけず功績を立てて隊長に上がります。

 こちらもどしどし仕事を依頼しましょう。

 

 リストバンド改良してください、オナシャス!

 

 相変わらず優秀なマユリはまた一日で作ってくれます。「マユリ製リストバンド(Ⅱ)」、ゲットだぜ!

 そしてまた改良部分などの長ったらしい説明をしてきます。じゃけんボタン連打しましょうね~。

 

 

 ハイハイ、霊圧吸収の効率が良くなって、ハイハイ。更には重量への変換の方法を変更して、ハイハイ。またこの次の構想では、ハイハイ。魂魄改造手術を受けないかネ? ハイハイ。

 

 

 ファッ?

 

 

 …………………アイエエエエ!? 手術!? 手術ナンデ!?

 ヤメッ、ヤメッ、ヤメロー! え、ちょ、それヤバいですってえ、ちょ、何でそんな自然に会話の中で選択肢を出して来てしかも再確認しないとかほんと悪徳業者かと言うような所業でマジやめホントふざけんなよネムに言いつけるぞ卍解使ってまで初期石田如きに負けたクソザコ隊長のくせにいやマジお前これどうしてくれんだここまでの走りが全部パァだよこの浦原の下位互換野郎が

 

 

 

 や っ た ぜ 

 

 

 いやー、成功しちゃえば何てことはないですね。30%の壁を越えられなくて何が走者かって話ですよ(手のひら返し)

 マユリさまさまですね。めちゃくちゃ成長しました。これはマジでユーハを打倒する場面のビジョンが見えて来ます。

 

 …卍解、習得しましょうか。卍解の能力次第ではユーハ打倒に向け本格的に動き始めます。皆さんも今まででわかっているのでしょうがこのゲーム、運要素が多いので柔軟に対応できるようなチャートを組んでいます。しかし、対応できないこともあったりするので結構その場その場でチャートを一部変更しています。

 

 というわけでせめて大枠の方針だけは固めておきたいんですよね。ですからもう卍解習得しておいて、打倒プランを今のうちに組もうかなと思います。

 

 隊長にされることだけが恐かったのですが、マユリ手術による霊圧の上昇で適当に誤魔化せるようになったんじゃないかと思います。

 どこぞのハゲと一緒にしないでくださいね。

 

 それでは卍解の習得の方法について説明します。

 とはいっても単純ですがね。パパパっと具象化して、屈服させて、終わり!

 

 この具象化というのはもうほも君も生まれて長いので余裕で行えます。問題は屈服の方なのですが…斬魄刀によって全く条件が違います。基本的に好感度が足りてればそう時間はかからずにクリアできるような条件を出してくるのですが例外もいます。果たして鞘伏はどんな条件を出してくるのか…。

 

 

 まあとりあえず具象化してみましょうか。難しそうだったらまた後日チャレンジすればいいだけの話です。

 

 

 おっ、出てきましたね。何故か知りませんがめちゃくちゃ嬉しそうな顔してます。

 じゃあ、まず条件を教えてくれるかな?

 

 ……悩んでますね。斬魄刀というのは主に求めることを試練として課してくるので悩むことはないと思うんですが…。

 チラチラとこちらの顔を窺って来ますね、どうしたんでしょうか。こちらとしては簡単なのであれば何でもいいんですけど。

 

 あ、決まったようですね。なになに、面接をしてもよろしいでしょうか、と。やけに下手に出てきますね。

 面接というのは珍しいですが全然構いません。質問形式で何度も挑戦可とかイージー過ぎィ!

 

 

 パートナーに求めることは? 私の命令に絶対遵守ですね(亭主関白並感)

 好きな髪形、ポニーテールです(即答)

 女性の好み…女性?

 幼女体型は好きか? 当たり前だよなぁ?(犯罪者予備軍)

 

 

 

 ……何か変なことばっかり聞いてきますね。鞘伏も謎の勢いで必死に聞いてきますし。しかしこれで卍解習得です! こうなったら事故死はほぼ無くなりますよ!

 あぁ^~チャートが安定するんじゃ^~

 

 そしてこの卍解の能力……決めました。プランAで行こうと思います(別プラン無し)

 

 それではユーハ打倒の未来も予知できたところで原作に向けて暗躍生活、イクゾー!

 

 

 今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。

 




現在のほものステータス

名前:更木剣人

れべる:39

霊圧:543 斬:101 拳:18 走:93 鬼:49(回道特化)


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Part10/19

自分の好きな小説を書かれているユーザー様のページをなんとなしに見たらこの小説がお気に入りの中にあって仰天しました。こんなこともあるものですね。


 原作開始までの空白期間を過ごしていくRTA、はぁじまぁるよー!

 

 これから数十年は特に変わりなく修行と任務の日々を続けていきます。

 その間特に見どころはないのでみなさまのために少しこのゲーム、というかBLEACHのキャラ毎の強さの格差について話しておきたいと思います。

 

 とりあえず一護視点からして初期の敵たち…十三隊ですね。ほも君とステ表記が同じ死神である彼らのステータスを見てみようと思います。

 

 最初は初登場時の電子レンジ君。

 霊圧:16 斬:70 拳:39 走:47 鬼道:29 

 

 正直霊圧5分の1状態でよく才能マンである一護に勝てたなっていうのが感想ですが、本来の霊圧や技術ステは副隊長としては上の方のステになっています。

 

 次は白哉を見てみましょうか。

 霊圧:112 斬:90 拳:86 走:91 鬼道:88 

 

 白哉はオールマイティーに強いので何やっても強いのですが、逆に言えば特化されたらその面では負けるのでそこが一護との戦いでの敗因ですかね。

 

 最後に総隊長いきます。

 霊圧:500 斬:100 拳:100 走:100 鬼道:100 

 

 はい。なんとなくわかっていただけたと思いますが、NPCによってまるで強さが違います。

 実は総隊長が最上位にかなり近い位置にいるおかげでこの漫画意外とインフレしてないんですよね。

 しかしこのゲームにおいて恐ろしいのが、序盤でもこんなクラスの敵ともエンカウントする可能性があるということです。

 

 勿論ここに加えて斬魄刀の能力や浦原、マユリで言えば発明品などが関わってくるのでステータスだけでは強さを語れませんが、少なくとも生まれたてで総隊長には勝てません。

 

 

 さて。これで何が言いたいのか、という話ですが、ぶっちゃけ今のほも君ならズタボロになるものの総隊長に勝てます。

 

 総隊長は何やっても白哉とは別の次元で強いのですが、今のほも君の強さもかなりヤバいです。卍解を使えば恐らく勝てるでしょうという感じです。

 

 しかし目標であるユーハはそれを超えて来ます。作中屈指のチート能力、全知全能の前では今のほも君でも頑張ればワンチャン、といったところでしょうか。

 死神チャートで苦しいところはユーハ相手に卍解を使うと奪われることがあるところですね。

 浦原が何とかしてくれてるはずなのですが、薬が転送されると「未来で飲んでおいたのだ」されます。お前滅却師ダルルォ!?

 

 それではどうするのかというと、まず卍解を奪われないための崩玉による虚化です。この虚化はなるべく行いたくないというのは前にも言いましたが、実はこれを行うと十三隊と斬魄刀からの好感度が落ち、更には藍染の好感度と崩玉の完成度次第ではステが下がるのです。

 

 なので好感度を予定より多く稼いで崩玉が完成してから虚化し、破面編ではあまり使わずにユーハとの対決で本格的に使用しよう(激ウマギャグ)と思います。藍染には適当に零番隊との決戦で使うとでも言っておきましょうか。

 

 本来の拳チャートではそんなこと考える必要なかったんですがね(憤怒)

 

 次に仲間も必要です。これはもう考えていて、2人決めたのですがのちのち関わるザエルアポロに協力してもらって何とかしてもらいましょう。

 

 ぶっちゃけもうステは足りてるっちゃ足りてるのでこれからは修行より任務による好感度稼ぎの比重を多くしていきます。

 

 

 それじゃあ十三隊のみんなとコミュとりましょうか。隊士たちの検診の任務も引き受けて隊舎を回るようにします。

 

 

 ア゛ッ…海燕殿、こんにちは。良いお天気ですね…。

 

 

 あ゛っ、どうも海燕殿。浮竹隊長の検診に参りました…。

 

 

 ゲッ…これはこれは海燕殿、十三番隊の皆さんはお元気ですね…。

 

 

 

 …検診なんて引き受けたら浮竹隊長の存在で十三番隊に赴くことが多くなるなんて当たり前ですね。失念していました。

 しかし私の神経がマッハで擦り減っていることに目をつぶれば順調に好感度は上がっていってます。その内「護廷十三隊で尊敬する上司No.1」の称号が手に入ることでしょう。

 

 

 ゲッ…ほんとよく会いますね。どうも海燕殿。なになに、女性関係で相談がある…と。

 

 …これ海燕殿の結婚イベですね。作中屈指のリア充である彼はもう少ししたら職場結婚するのですが、それまでに海燕殿の好感度をかなり稼いでいるとその辺のイベントに関わることができます。

 

 ちなみに十三番隊では海燕殿を中心にラブコメのような関係図が描けるのでプレイヤーの介入によって彼の結婚相手は変わります。まあ誰も寝取る予定はないので素直に第一候補である原作の結婚相手と結婚するように誘導していきましょうか。

 

 このイベで美味しいのは海燕殿の好感度がかなり稼げるのと、志波家との関係を作れるようになることです。

 ほも君の協力によって結婚ができたとなれば、志波家とかなり太いパイプができます。志波家と関わるメリットとしてはやはり間接的なメインキャラとの繋がりが多いので、好感度調整が一気に楽になるところですかね。

 

 そして悪いイベントが起きてしまった時でも貴族パワーでリカバリーが利くようにもなりますし、悪いことは特にありません。運に自信があって好感度調整にも余裕がある人以外は、なるべく関わるようにしましょう。

 

 

 ほも君は顔が広いのでデートの場を整えたりしてあげて、と…。お相手の奥様にもアドバイスやらなんやらをしたりします。

 

 この奥様は海燕殿がトラウマになった原因なんで微妙に怖いんですよね。海燕殿がいないところで周りの人間全員使っていじめ続けて精神を壊そうとしただけだったのに…尊敬していていじめについて相談もしていた上司である私が黒幕だと気付いた時の顔とかは最高でしたがね(人間の屑)

 

 

 お、無事付き合い始めました。おめでとう(小並感)

 こうなったら1年もすれば結婚して、それからしばらく経てばやっと海燕殿氏亡イベです!(不謹慎オブザイヤー)

 

 いやー、毎回この辺の時系列は海燕殿周りのイベで確認しているのですが恐怖からやっと解放されます。

 とはいえまだ氏までいくつかイベントを挟みますがね。

 

 

 おっと、海燕殿のことも大事ですが、他のキャラとのコミュも忘れてはいけません。検診でコミュを取りつつ、特に藍染とはしっかりとした関係を築いておきましょう。

 

 

 え? なになに、理想の世界について少し語り合いたいですって?

 おかのした(余裕の笑み)藍染との会話は藍染ルート既プレイである私にとっては余裕中の余裕ですよ。

 

 なになに、世界とは…おっ、そうだな。114514回は聞いた論理を展開してきますね。論破してさしあげろ。

 

 毎回藍染との討論では藍染が驚く顔を見れるので楽しいですね。藍染がのちのち辿り着く結論を垂れ流してるだけの私の言葉に感銘を受けているのがなんかウケます。

 

 (藍染の反応)いいゾ~コレ。好感度は稼げるところで稼いでおきましょう。

 あ、それとマユリの手術を受けましたが893%データ採取のための機械とかが付いているので藍染にちゃんと処理してもらうのを忘れないようにしておきましょう。意外とマユリは護廷のための意識が強いので裏切りがバレると少し不味いです。

 

 

 それでは目下に迫るイベントは海燕殿の結婚式ですかね。

 (おめでとうを言いに)イクゾー!

 

 今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。

 



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Part11/19

 のちのち頃すキャラの結婚を祝うRTA、はぁじまぁるよー!

 

 今回は海燕殿の結婚式から始まります。この時までにたくさん関わって海燕殿の好感度を一定以上稼いでいると結婚式に呼ばれます。

 

 どうもどうも海燕殿。はいはい、結婚式ですね。…ゑ?友人代表?

 

 …少々予想外だったのですが、特に問題はありません。海燕殿の好感度を更に多く稼いでいると、こうして友人代表として呼ばれます。

 

 コミュ強の海燕殿の友人代表になるのは地味に難易度高いのですが…あれ? これ、生存ルートに必要な好感度稼いじゃってませんか?(焦り)

 

 まあ今回は藍染陣営でのプレイですから確実に頃せば生存ルートに行くことはないのですが…本当に大丈夫ですよね?(不安)

 (ルート解放フラグ)勃ってきちゃったよ…。

 

 

 まあ今更考えてもしょうがないので素直に友人代表として出ましょうか。初期のチャート崩壊が色々連鎖して尾を引いているようで怖いんですが…まあ何とかなりますか(思考放棄)

 

 

 志波家はなんだかんだかなり大きな貴族なのでめちゃくちゃ豪華な結婚式を開きます。しっかりと楽しみたいのですが、ここはきちんとコミュを取っておきます。

 

 コミュを取る相手としてまずは志波空鶴ですね。原作では隻腕の花火師として一護たちに協力していました。

 実は彼女の好感度を上げて空鶴ルートに入ると貴族間の抗争に巻き込まれてめちゃくちゃ密度の濃いストーリーが展開されます。弁論による交渉とか裏での抗争とかが好きな人は是非プレイしてみてください。

 ちなみにクライマックスの空鶴が一刀火葬を使って主人公を守るシーンはハンカチが必須なのでちゃんと準備しておきましょうね。

 

 次は岩鷲ですね。彼も尸魂界編ではかなりのメインキャラなので印象は良くしておきましょう。

 

 最後に一心です。彼に至っては主人公の父親です。必ずコミュを取りましょう。とはいっても彼ももう死神として働いてるので面識はあるんですがね。

 

 

 結婚式はコミュを取ったら後はやることはないです。ひたすら時間が経つのを待ちましょう。

 …まーだ時間かかりそうですかね~? イチャイチャしてんじゃねぇよ頃すぞ(語録無視)

 

 

 さて、結婚式が終わったら少しイベントで忙しくなります。

 まず四番隊の場合は虎徹勇音ちゃんが入隊します。しっかりと先輩風を吹かして教育()してあげましょう(暗黒微笑)

 

 しかし勇音ちゃんはなんというか…すごく…大きいです…(そのままの意味で)

 巨女とかいうニッチな性癖を突くのヤメロォ(建前)ナイスゥ(本音)

 

 基本的に自分が所属している隊の好感度は非常に稼ぎやすいので四番隊で平均を押し上げるようにしておきます。そのためのちのち偉くなる勇音ちゃんの好感度を稼ぐ必要があるんですね。

 

 彼女は優柔不断な性格だったり戦場への恐怖だったり色々とコンプレックスを持っているのでその辺を上手く使っていけば簡単に好感度を稼げます。一番頼れる上司になってあげましょう。

 

 

 そしてこの辺で…来ましたね。藍染から十刃とかを紹介され始めます。基本的に藍染は見栄を張りたがってるのでかなりの強さの破面が揃ってからじゃないと紹介してくれません。

 

 大体第2期十刃が入り終わったくらいですかね。この辺で崩玉についてもかなり詳しく説明してくれます。

 コイツ玉とか言い出しましたよ、やっぱ好きなんすね~。

 

 まあ十刃とはそこそこ程度のコミュでいいです。どうせ皆氏ぬので(薄情)

 

 個人的には十刃のキャラは大好きなんでよく虚プレイするんですがね。皆心の底では友情に飢えているので仲良くなると知らなかったキャラとかがわかって本当に楽しいです。

 

 簡単に好感度を上げやすいのは今いる面子だとアーロニーロくらいですね。他にもいるっちゃいるのですが、関わる価値は(どうせ将来十刃から落ちるので)ないです。

 

 

 さあまだまだこの数年間はイベントが続きますよ。原作キャラが多くなってくると時間の密度が濃くなってきますね。

 

 まず最初に霊術院の教師役を数年だけ引き受けます。これはもうすぐルッキャたちの世代が入学してくるためですね。

 

 教師役というのはやはり非常に好感度を稼ぎやすいです。教師と生徒の禁断の関係…というやつも簡単に達成できます。そういう恋愛ドラマを楽しみたい人にもオススメのプレイですね。

 

 まあ要するにこれから数世代に渡って新人が面識ある状態で入って来るのでかなり便利な立場だということです。

 とはいえメインキャラ以外の好感度を上げる価値はそこまでないですね。

 

 主人公も技術ステでもかなりハイスペックになってきたので色々と教えられます。元々は白打の授業も担当するつもりだったんだけどなあ…(遠い目)

 

 

 おっと。ルッキャさん、雛森、電子レンジ、故に侘助が入学してきましたね。

 

 それではワクワクドキドキ学園生活、イクゾー!

 

 今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。

 

 



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Part12/19

 ドキッ♡生徒と教師の禁断の関係!?なRTA、はぁじまぁるよー!

 

 

 はい。とはいっても普通に教師をやっていくだけです。真面目に仕事していれば勝手に好感度は稼げるので熱意を持って授業に臨みましょう。

 

 当たり前ですが原作キャラたちとのコミュを忘れてはダメです。それぞれの得意不得意はちゃんと把握しているため手取り足取り教えてあげましょう。

 やっぱ雛森ちゃんとの…授業を…最高やな!(ノンケ並感)

 

 

 さて、雛森ちゃんとの白打の個人授業に鼻を伸ばすのも良いのですが、割とすぐに一番大事なイベントが起こります。

 

 現世実習時の藍染特製虚の襲撃ですね。勿論私も一枚噛んでます(人間の屑)

 

 引率はせずに藍染たちと一緒に死神見習いが蹂躙される様を見ていましょう。

 しかし原作と違って死人が出ないけど絶妙にズタボロになる様虚を操ります。私の好感度に関わりますからね(ゲス顔)

 

 そしてこ↑こ↓

 かつて砕蜂ちゃんにもやったように見事なマッチポンプを決めます。これだけでこの場にいるヒヨッ子どもの好感度は爆上がりです。Foo↑気持ちいい~

 

 ちゃんと虚を斬り伏せて現れる時はセンターを取っておきましょう。一番印象に残ります。その後は氏にかけている子たちをしっかり回復させてあげましょう。

 

 

 このイベントが終わった後はそこまで霊術院に残っている意味はないです。2年程やったらもう電子レンジ組たちの好感度は十分なので教師はやめましょう。

 

 …お、これはお別れイベントですね。卒業式イベも良いのですが、卒業前にお別れをすると好感度が高かった生徒たちが個人的なお別れ会を開いてくれます。教師を真面目にやってたらすごく感動しますよ。

 今回は狙って好感度を上げていた雛森、電子レンジ、死人が開いてくれましたね。ルッキャさんはどっか消えました。

 

 うんうん、3人とも感動的なスピーチをしてくれますね。たくさん話しかけてきてくれた雛森はよく可愛がっていました。電子レンジは恥ずかしがりながらも感謝の言葉を伝えてくれます。孔に響くよは非常に真面目で良い子でした。全員にそれぞれ思い出があります。

 おお、わざわざ現世からケーキまで入手してくれたんですね!

 じゃあ俺、ギャラ貰って帰るから(無関心)

 

 

 さあ、感動の学園生活の後にはめでたき海燕殿氏亡イベントが待ってます!(人間の屑)

 海燕殿と関わるのもこの数年が最後ですね…。そう考えると何だか嬉しい気もしてきます。

 

 

 さあそろそろでしょうか。お、藍染が来ましたね。私が今回の海燕殿を頃すというか実験の任務の担当なんでしょうか。間接的でも海燕殿と戦うとかトラウマ再発で嫌なんですけど…。

 

 え? 海燕殿を頃してもいいのか、ですって? やだなーもう! さっさとやっちゃってくださいよ! 新しい世界のためには犠牲が必要だっていうのはあなたの持論じゃないですかもう!

 

 …何だか一回驚いた後悲しそうな表情を浮かべて去っていきましたね…。

 え? 怖いんですけど。ちゃんと頃してくれますよね?

 

 

 あ、奥様も海燕殿も両方氏んだっていう報告が入って来ましたね。ヨシ!(不謹慎)

 いやー、大分肩の荷が下りました!…って、あれ? 何かルッキャさんがやって来ましたね。

 

 ふぅむ、なるほど…。ルッキャさんは海燕殿を自らの手にかけたという事実に耐えられず罰を求めている、と。志波家に行ったものの空鶴さんに大人の対応をされてしまったため海燕殿の一番の親友であった私のところへ来た、という訳ですね。

 

 …傷心の女の子を見てると、何か、こう…つい、食指が動くというか、こう…。

 

 しっかりと慰めてあげましょうか(ゲス顔)

 とりあえず海燕殿の葬式に参加しましょう。まだ隊葬は行われていない筈です。こういうのは一度心の整理をつける必要があります。葬式は氏ぬ人のためじゃなく生きてる人のためにやると言ったのは誰だったか知りませんが、氏んだという事実をしっかりと認識させます。

 

 そしてその後に本格的に慰めてあげましょう。とはいえルッキャさんは壮絶な人生を送ってきただけのことはあって精神力はかなりあります。依存はしないので無理に依存させようと頑張らないようにしましょう。

 

 …海燕殿のこと関連で責めて精神を追い詰めれば依存させられるんですけどね(ボソッ

 

 ちなみに主人公の作ってるキャラ的にも海燕殿の氏を悲しんでる感じを出しておきます。

 普段はいつも通り笑顔を浮かべているが、ふとした時に海燕殿との思い出の品を眺めながら立ち尽くしている…と、こういう感じでOKです。

 

 さあ、葬式ですが…え? 氏体が無い?

 なになに、ルッキャさんがとどめを刺した後そのまま消えてしまったと…。まあそういうこともあるか(適当)

 頃したことを確認できてるなら構いません。

 

 

 それではもうこのイベントまで起きたら後は大したイベントも無く原作に突入していきます。その前になるべく色々な準備を済ませておきましょう。

 

 マユリ様! 手加減用の木刀作ってくださいオナシャス!

 

 今回は説明も一拍空けてからボタンを押します。二度とあんなミスはおかしませんよ(鋼の意思)

 

 「マユリ製木刀」ゲットだぜ! 装備者の霊圧を吸ってくれるただの丈夫な木刀ですね。これは一護陣営と対峙した時に使います。

 ついでにリストバンドもバージョンアップしてもらいました。うっかり主人公たちを殺してしまってはたまりませんからね。

 

 

 次にしばらく経ってから虚圏に向かいます。この頃にはほとんど十刃は原作のメンツですね。

 

 とはいってもお目当てはザエルアポロのみなのですが。彼に一つ頼みごとをしておきます。

 その際マユリと同じく様々なものを要求されるので死神のデータなんかをあげましょう。それと作ってもらったものに色々くっついてますがどうせ使う頃にはザエルアポロは百年後まで御機嫌ようされた後なので関係ないです。

 

 それではとうとう原作へ、イクゾー!

 

 

 今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。

 




原作に入っていったらかなりの割合で他者視点が入ってくると思われます。
今まで散々待たせてすいませんでした!許してください!オナシャス!センセンシャル!


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Part13/19

 ようやく原作に突入するRTA、はぁじまぁるよー!

 

 一心も現世へ消えて、隊長が全員原作のメンツになりました! 日番谷のお誕生日会など他の隊長とのコミュは勿論必要ですが、唯一剣八だけは注意して接しましょう。

 

 何だかんだで常識はありますから急に喧嘩売って来たりはしませんが、ちょっとしたことがあるとすぐに戦いになります。迂闊なことはしないようにしましょう。強いので裏切ってからも戦うつもりはありません。

 

 そして十刃とは原作に入ったらすぐにお別れとなるのですが破面編に入る前に一応コミュもとっておきましょう。

 

 …やけにアーロニーロが絡んできますね。そこまで好感度を上げたつもりはなかったのですが…。

 藍染に味方した目的を聞いてくるとか話題に困ったんでしょうか。一応そういう話は好感度の変化に関わるので真面目に話した方が良いです。

 今までの行動的に滅却師との大戦で世界の歪さを知ったとかそんな感じにしておきましょうか。

 

 …そうなのかって呟いてどっか行っちゃいました。これ、大丈夫なんでしょうか?(不安)

 

 

 まあもう原作に入るのでそんなことは考えずこれからのことを考えた方が良いでしょう。

 

 教え子の三人組がみんな副隊長になり、ルッキャさんが藍染の粋な計らいで現世に行きましたね。教室で私の授業を聞いていた彼らも遂に私と同格かあ…(しみじみ)

 こうして世代は交代してゆくんですね。時の流れを感じます。RTAで時の流れを感じるとか致命傷なんですが(憤怒)

 

 お、3人組が同窓会とか言って呼んでくれましたね。最後の一押しで好感度を上げるために是非参加しておきましょう。

 侘助は元四番隊だったので一時期は関わっていましたが三番隊でも元気でやっているようですね。

 電子レンジもようやく副隊長になれてルッキャさんが帰ってきたら報告して驚かせてやるとか意気込んでます。それが叶うことはないんですが(ゲス顔)

 

 雛森は…あれ? 藍染に心酔しているかと思ったらそうでもないですね。藍染について聞いても「良い隊長です」くらいの感想しか返ってきません。…恩師の前だからあまり関わりの無い人の話題を出すのを避けてるんですかね? よくわかりませんが藍染ならもうズブズブに依存させてることでしょう。

 …それにしても距離が近いですね。吉良が少し悲しそうな顔をしているのですが。離れてさしあげろ(憐憫)

 

 

 さて。今頃ルッキャさんは現世で苺君を見守っている頃かと思いますが、そろそろ尸魂界編です。藍染が色々と苺にちょっかいをかけていたのですが、とうとう崩玉を手に入れるために動き始めます。

 

 はい、今回の作戦ですね。なになに…苺たちが来た混乱に乗じて私が鏡花水月で殺されたように見せかけて、雛森を遺書で上手い感じに動かして隊長たちを混乱させてルッキャさんから崩玉を手に入れる…と。

 

 

 ファッ?

 

 

 え、今私が死んだ振りするって言いました? 何でそんなことする必要があるんですか(正論)

 てかそれって雛森が依存してる対象がやんなきゃダメな役ですよね。私じゃ意味無いですよ。

 

 え、大丈夫? なになに、五番隊にいる間ずっと君に依存するよう洗脳してきた…と。

 ウッソだろお前(真顔)

 

 …えー。まあここでは旅禍と少し戦っとくくらいの予定でしかなかったので別にいいっちゃいいんですが…。隠れて少し戦ってもいいですか? あ、構わないんですか。これは藍染が自由に動ければ計画は達成できるので私は混乱さえさせれば何やってもいいということでしょう。

 

 まあ雛森が依存してきたところで告白するような時間はないですしタイムに影響はないから大丈夫ですね(思考放棄)

 

 

 さて、遂にルッキャさんが電子レンジ君に捕まり、当たり前だよなぁ?と処刑が決まります。もう四十六室は全滅してるんですが何で判決が下されてるんですかね(すっとぼけ)

 

 するとその内苺たちが…やってきましたね。侵入一日目は特にやることはありません。

 旅禍を逃がしたギンを叱るために開かれた隊首会に行くくらいでしょうか。隊長たちが中で話してるのを副隊長は待っておきます。

 

 …雛森がめっちゃ話しかけてきますね。言われてみれば今までも何故か行く先々に待機していたり作ってくれたお菓子に謎の物質が混入していたりとか明らかにおかしい点がありました。

 

 お、警報です。隊首会終わりっ! 閉廷! 以上! 皆解散!

 このタイミングで藍染はギンに謎の脅しをかますなどフェイクをかけていたりするので私もキャラを守るために何か行動しておきましょうか。

 

 えーと、キャラ的に…朽木たいちょお~(ねっとり)

 妹を処刑するとか人間として聡ずかしくないのかよ? 明らかに今回の半ケツはおかしいだろオラァン?

 

 …あ、ちょ、「兄は、そう思うのか…」とか納得しかけないでください(焦り)

 適当に「掟」というワードを出しておきましょう。すると思い直してくれます。兄様も結構この時期は心が揺れ動いてるんで掟で心を縛っておかないとルッキャさんを助けるとか言い始めかねません。

 

 …これも十三隊で人気を高めすぎた弊害ですかね? チャートに記載しておきましょう。再走はしませんが(鋼の意思)

 

 

 さて。侵入二日目は苺対ハゲだったり朝からドンパチが始まりますが、今日も特にすることはありません。介入する戦いは藍染に計画を聞かされてから爆速で決めたので旅禍如きに負けた恥晒し君たちの回復をしながらその時を待ちましょう。

 

 副隊長会やら隊首会やらが色々とありますが特筆することはありませんね。電子レンジが負けて割とヤバいよって感じになるだけです。

 

 そして夜ですが…あ、ホントに来るんですね。藍染が誘導するとは言っていましたが雛森が私の部屋を訪ねてきました。

 (夜に男の部屋に寝巻きで来るとか)あのさぁ…やっちゃうよ? やっちゃうよ!?

 

 本当に私が藍染ポジになってるんですね。適当に慰めてさしあげろ(諦め)

 日番谷に罪を全部なすりつける遺書を書いて色々偽装したら藍染に合図を送り、鏡花水月で全部何とかしてもらいます。

 

 

 さあ朝です! 私の死に瀞霊廷中が混乱していますが、旅禍は知wらwなwいwよwと暴れ続けます。そして今回初めての戦闘はこの日ですね。

 マユリを倒して息も絶え絶えとなった石田を待ち受けます。マユリ製の木刀で倒してさしあげろ。

 

 とはいってもほも君はこの時点では死んでる扱いなので東仙にも付いてきてもらって彼の手柄にするようにしましょう。

 

 お、結構強いですねー(棒読み) 流石は滅却師(クインシー)最終形態(レットシュティール)(大爆笑)

 

 まあ石田は天才系ぴーぷるなので流石に万全な時だったらこのリストバンド×4にクソザコ木刀くん装備状態じゃ勝てません。

 

 …あっ、木刀と両手のリストバンドが吹き飛ばされちゃいましたね。しかし構いません。

 その為の右手、あとその為の拳。吹っ飛ばしてさしあげろ。

 

 ようやく終わりましたね。東仙に差し出してまた隠れます。

 

 ところで何故石田を戦う相手として選んだかというと、単純にバレにくいからですね。石田の今の状態は周りの霊子を隷属させ続けていて周りはマトモな霊圧知覚ができません。そのためこの章で数少ない周りにバレずマトモに戦える相手なんですね。

 

 …藍染ポジになってなかったらもっと自由に動けたんですが(憤怒)

 

 それではこのまま原作を進めていきましょうか。

 

 今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。




次回は他者視点です。


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裏話2 VSうりゅー

可愛い女の子視点だと思った?残念!石田視点でしたー!


「ああ、全く、四番隊の方の更木のヤツはいつの間にか死んだっていうし本当に今日は厄日だネ…!」

 

 

 恨み言を言いながら体を液体と化し、どこかへ去っていった敵のことを思い返しつつ懺罪宮へと向かう。

 

 

「はは…こっちにとっても厄日だよ…」

 

 

 己の滅却師としての力が消えつつあるのを感じながら体を引きずって階段を登っていく。

 

 

「まあ、でも、朽木さんを僕の手で助け出して黒崎の奴が悔しがる顔を見れたらイーブンかな…」

 

 

 特に誰に向けるわけでもなく言葉を発して痛みから気を紛らわせ、何とか体を動かしていく。

 

 しかし、あの敵が言っていた更木という名前は聞き覚えがある。他の一般隊士も皆騒いでいたが有名な人物なのであろうか。涙を流している隊士も多くいた。

 どこで聞いたのだったか。確か、昔、師匠(せんせい)が言っていたような…。

 

 

 そんなことを考えていると、階段を登りきった。

 意識を切り替え、さあ朽木さんを助けようと前方を見れば、一人の男がこちらに背を向けて立っている。

 

 奇妙な男だ。初めに目につくのは恐らく鬼道とやらで背に括り付けられている抜き身の刀。

 身長は自分より少し高く、黒い髪は肩で綺麗に揃えられている。感じる霊圧は先程の隊長に少し劣る程度か。手には木刀を持っている。黒いリストバンドを着けているが、オシャレだろうか?

 

 こちらから仕掛けても良かったが、不意打ちのような形になるのは滅却師としての誇りが許さないため声をかけることにした。

 もしかすれば、先程の隊長の娘だという少女のように話せばわかる相手かもしれない。力を失いつつある自分にとって避けられる戦いは全て避けなければいけないのだ。

 

 

「石田雨竜、滅却師だ。この先に囚われている朽木さんを助けに来た」

 

 

 相手が急に襲い掛かってくることも考えて弓に手をかけつつ声をかけると、相手の男は振り向く。

 

 

 その瞬間、僕は矢を放っていた。

 

 

「やっと来たか」

 

 

 相手は難なくその矢を木刀で弾く。しかしそんなことは僕の目に入っていなかった。

 目に入るのは、痛々しくも感じる、額についた、刀傷――!

 感じる霊圧はそう高くない。しかし、僕は本能ではなく理性で危機を捉えていた。

 再度弓を構え、乱装天傀に意識を向けて臨戦態勢を整える。

 

 

 滅却師には一つ言い伝えがある。「額に傷のついた死神とは戦うな」というものだ。

 

 かつて滅却師がここまで衰退する原因となった大戦における伝説は数多くあるが、その中でも一番有名なものはその額に傷のついた死神の話だ。

 

 

 曰く、「最も滅却師を殺した死神」

 

 

 かつての大戦を終わらせたのは死神側の大将の一撃であったというが、それは最早最後の一押しのようなものであったらしい。

 むしろその大戦における決定的な敗因は、滅却師の死者の実に6割を手にかけた一人の死神の存在だ。

 

 その死神は常に前線を駆け、敵を見れば駆け寄り斬って捨て、その死神の後には真っ二つになった滅却師の死体が列となって並んでいたという。

 

 滅却師の部隊もその死神と出会えば全滅。振るわれる刃は防御不可能の一撃、こちらからの攻撃はその高い霊圧によってほとんど防がれ、仮に通ったとしてもその死神は回復の術を心得ており全くの無駄にしかならなかった。

 

 何かに駆られるように出会う全ての滅却師を斬ってゆく姿はまさしく死神。

 戦場にて高らかに謳ったその名は――――

 

 

「更木…剣人…!」

 

 

 僕がその名を呟くと更木剣人は眉を動かす。

 

 

「何だ、私の名を知っているのか?」

 

 

 敵は首を傾げながらも木刀を構える。

 

 

「まあいい――戦いだ」

 

 

 それは、偶々だった。

 

 偶々、刀が主体の相手ならば間合いは取りすぎて困ることはないと一歩足を後ろに退いただけだった。

 あるいは、少し怖れの気持ちもあったのかもしれない。とにかく、僕は大した理由もなく一歩退いていた。

 

 

「『韋駄天』」

 

 

 僕の体は、後ろへ吹き飛んでいた。

 

 

「ガ、ハッ…!」

 

 

 全く、目で追えなかった。僕の体が万全でないというのもあるかもしれないが、今までの敵の動きとは比較にならない位の速さでこちらへ移動するままにその木刀で僕を吹き飛ばした。

 今、一歩退いていなければこの一撃で決着が付いていたかもしれない。僕は今更ながらの危機感を感じて、何とか体勢を整えてとにかく相手の正面に回らないよう飛び回って矢を放ち続ける。

 

 衰えたとはいえ滅却師(クインシー)最終形態(レットシュティール)状態での攻撃の威力は尋常ではない。敵も回避に専念している。

 

 …このまま、押し切ればいける。先程の速さはそう連続して出せないらしい。敵は回避に手一杯になっている。簡単に覆されうる優位ではあるが、僕が戦局を握っていた。

 唯一背にある刀が気がかりであるが、相手は一向に使う様子を見せない。後は、僕の体が持ってくれている間に一撃を当てれば勝ちだ。

 

 一度、細かい攻撃を連続して放つ。

 すると、相手は僕の予想通り足を止めて木刀で僕の矢を全て弾いた。

 

 今だ。敵は知らないだろうが、僕にとっては戦いが長引くだけで致命的だ。この隙は逃さない。正面に立ち、回避させないよう力を溜めて一際大きな一撃を放つ。

 

 正面に立ったことで相手は先程の技を使ってこちらに駆け寄ろうとしたのか回避は間に合っていない。咄嗟に敵は木刀で防御する。

 

 

 命中。そしてその瞬間、僕は自身の死を確信した。

 

 

 爆発的に敵の霊圧が上昇し、それは最早質量を持ったかのように辺りを圧迫する。吹き飛ばしたのは木刀とリストバンドのみ。目の前に立つは無傷の敵。しかも感じる霊圧は先程の倍どころの話ではない。なんだこれは、隊長なんてレベルを遥かに超えている――!

 

 

「ああ――外れてしまったか。あれは特別製でね。トレーニング用でマユリに私の霊圧を吸って重りになるよう作ってもらったんだが…丁度良いか」

 

 

 目の前の敵はプラプラと手首を振って拳を構えた。

 僕は再度特大の攻撃を放った。しかしその莫大な霊圧を纏った敵の拳の一撃で相殺される。

 

 

「そう言えば君が先に私の名を言ってしまったせいかちゃんと名乗っていなかったね。四番隊副隊長、更木剣人。別に覚えなくとも構わないよ」

 

 

 最早相手の声など耳に入らず必死に矢を放ち続ける。動くのも限界で、威力の減衰した一撃など眼前の敵には通らないと頭では理解しているのに体は生き延びるために足掻いている。

 そんな僕を見つめながら、遂に敵が動き出す。

 

 

「暗殺拳法“四楓”の弐『石火』」

 

 

 それは、技と呼ぶにはあまりにも粗暴な一撃であった。先程ですら目で追えなかった速度が更に上昇し、眼前へ刹那の時で現れてその溢れ出る霊圧が叩きつけられる。

 まだ未完成なのか、何かの動きを辿るようでまるで技とは呼べなかったけれど、ともかくその一撃で勝負は決した。

 

 僕は拳で吹き飛ばされ、かなりの距離があった筈の壁に叩きつけられる。そこで、僕の意識は暗転した。

 

 吹き飛ばされながら意識を失う直前、何故彼は木刀が破壊された時に笑ったのだろうかと、どこか場違いな疑問を抱いていたのであった――

 

 

 




前回の分の感想まだ返しきれてませんが今日は絶対に投稿したかったので投稿してしまいました。
許してくださいなんでもしますから!

ちゃんと返すのでいっぱい感想ちょうだい(はぁと)


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Part14/19

感想で目に入ったので少し補足です。
まず、「額に傷のついた死神」についてですが、総隊長の額にも傷はついています。そのため、ほも君の逸話は全て事実ですが「額に傷のついた死神」の恐怖の度合いとしては、ほも+総隊長の分となっているわけですね。

次に、ほも君のステータスですが鬼道:49(回道特化)というのは回道に関しては49分の技術があるが、他の鬼道は49程の技術は無いということです。

ちょっとした補足でした。


 数百年勤めたところを裏切るRTA、はぁじまぁるよー!

 

 さて。次に参加するイベントまで砕蜂から教わった隠密の技術で潜んできた訳ですが、もうすぐ始まるルッキャさんの処刑に向け、隊長たちが動き出します。

 

 今頃は剣八が東仙と狛村に喧嘩売ってるところでしょうか。

 剣八はやちるの適当な案内のせいでランダムに動き回り、更には近くにいる敵を勘とかいう謎能力で隠密を無効化し察知してくるため出会わなくて本当に良かったです。

 きちんと隠れていれば基本出会いませんが低確率で遭遇してしまった場合4545%戦闘になるので出会わないよう祈りましょう。

 

 それはさておき処刑まで時間もなくなってきたので今の内に移動を開始しておきます。今日になると最早裏切りがバレてもぶっちゃけ構わないので介入する予定の戦闘が行われる場所から少し離れた場所に待機しておきます。

 

 

 …お、遂に処刑が始まりましたね。よくわからん炎の鳥が†悔い改めて†と現れます。

 はえ~すっごい大きい…。

 しかし苺はカスが効かねぇんだよと焼き鳥の突進をその刀一本で防ぎます。アツゥイ!とはならないんでしょうか。

 

 今度は浮竹が四楓院の兵器を使いましたね。

 (総隊長に刃向かうとか)何やってんだあいつら…。

 

 しかしここまで来れば介入する戦闘ももう少しで始まります。そう、夜一対砕蜂ですね。

 

 この戦いについて説明すると、元上官である夜一と元部下である砕蜂が色々拗らせながら戦うというものなのですが、実はこの戦いめちゃくちゃレベルが高いです。

 

 まず、夜一さんは言わずもがなの強さですね。この時点で最終章でも活躍できるという隊長としても高水準の能力を持ち、拳ステに至ってはNPC中最高値。この戦いに介入しようと決めたのも元々の拳チャートで拳ステ上昇を狙ってのことです。

 チャート変更が面倒くさくて今回もこの戦いに介入する訳ですが(ボソッ

 

 そして砕蜂は霊圧こそ100に届かないまでも技術ステは拳:110に走:110、鬼:75と非常に高いです。斬のステは雀蜂には関係ないので戦闘キャラの完成度としてはかなり高く、ぶっちゃけ技術面で砕蜂を超えるキャラを作るのはかなり難しいですね。

 

 今もとんでもなくレベルの高い格闘戦を繰り広げてます。砕蜂が夜一さんを一方的にボコボコにしてるように見えますが、二重三重のフェイントだったりと高速でめちゃくちゃ高度なやり取りが行われています。

 

 …しかし、砕蜂がいつも以上に情緒不安定ですね。夜一さんを吹き飛ばしたと思ったら頭を抱えて叫んでます。一体どうしたんでしょうか? 心配ですね(無関心)

 

 お、瞬閧を使いました。となればそろそろ戦いに参加しましょうか。両足のリストバンドを外して…と。

 夜一さんが砕蜂に寸止めする瞬間を狙って間に割り込みます。久々の本格的な拳での戦闘じゃい!

 

 ホラホラホラホラ(霊圧のゴリ押し)

 拳ステでは天と地どころではありませんが走ステの高さと霊圧差で勝ててますね。夜一さんは防戦一方です。

 

 …ん? 何か夜一さんが私と会話しようとしてきました。あ、そっか。夜一さんはまだ私の裏切りを知らないんですね。

 死神時代、夜一さんとは人気稼ぎの一環で結構仲良くやっていたからか、私が手を止めるとにこやかに話しかけてきました。生きてて良かったとか言ってます。

 

 お、丁度良いところに勇音からの天挺空羅が来ました。藍染の裏切り発覚です。

 夜一さんが油断している隙に謝りつつ腹パンして吹き飛ばしてさしあげろ。すいませへぇぇ~ん!

 

 砕蜂は何が何やらでものっそい混乱しているようですが、私が裏切ろうとしたのをどこか察したのか捨てないでくださいと縋ってきました。

 非常に可愛いくってもっと苛めたくなるのですが、とりあえず突き放してあげましょう。

 (君はいら)ないです。

 

 砕蜂の絶望顔…うん、オイシイ!

 放心状態となった砕蜂は置いといて藍染のところにでも向かいましょうか。

 移動時間は倍速でいざ鎌倉!

 

 

 な ん で 等 速 に 戻 す 必 要 が あ る ん で す か ?

 

 

 卯ノ花さん遭遇、ヤメテー!

 今頃日番谷と雛森の治療をしている筈なのにどうして…あ、天挺空羅で霊圧を捕捉して飛んできたと。日番谷と雛森は肉雫唼(みなづき)で運んできたんですかそうですか。

 いや卯ノ花さんと出会うのはまずいですよ!…ん? でも、修羅モードじゃないなら戦闘は起きないので大丈夫…なんですかね?

 

 やっぱり刀抜いてるじゃないか(憤怒)

 相当好感度稼がないと責務有りの状態じゃ戦闘にはならない筈なのに…。

 話せばわかる(犬養並感)

 

 …お、話に乗ってくれるようですね。ナイスゥ(本音)ナイスゥ(本音)

 適当に抽象的なことを喋って時間を稼ぎましょう。すると…来ましたねぇ!(安堵)

 

 反膜(ネガシオン)です! これを破れるのは“理を超えた者”のみですねぇ!

 

 ヒェッ、反膜(ネガシオン)に包まれる直前に額が斬られてました(驚愕)

 次会った時はその首を斬りますとかやめてくれよ…。

 

 まあでも二度と会うことは無いので問題は無いですね!

 

 今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。

 




次回は他者視点です。


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裏話3 そいぽん日記


砕蜂視点というか日記でやってみました。


○月○日

 今日より刑軍に所属することとなったため日記をつけることにした。

 最高位である第一分隊に所属できたことを誇りとし、日々精進していこうと思う。

 

 

×月○日

 7年の時を経て軍団長直属の護衛軍に入ることが出来た。

 ただ、初めの挨拶の際に軍団長閣下のことをこれからは夜一と呼ぶようになってしまった。恐れ多いのだが、少し距離が近づいたようで何だか嬉しい気持ちもある。

(何故か一部の文字が塗りつぶされている)

 

 

◇月×日

 あの浦原という男は何なのだろうか。夜一に馴れ馴れしい態度で非常に不愉快である。

 夜一は仲が良さげに対応していらっしゃるのがまた気に入らない。苛立ってつい訓練で浦原を叩きのめしてしまった。

 すると夜一から手加減しろと叱られたのである。誠に遺憾であった。それを見てヘラヘラと笑っている浦原も気に食わない。そもそもヤツは本気を出していないだろうに。

 

 

○月△日

 今日より刑軍の回復役の隊士が十三隊の四番隊副隊長である更木剣人という方になった。

 かなりの功績を立てている古参とは聞いていたがやはり生で見るとすさまじい力を感じた。私も更木殿を目指し精進しなければならない。

 

 

△月○日

 回復役の更木殿は相当に勤勉なようだ。彼の話を聞くたびに感服させられる。

 常に修行、もしくは任務を行っているらしく、周りからの信頼も相当高い。夜一も高く評価していらっしゃる。私たちの回復など数多くの任務の中のわずか一つだというのに全く手を抜いている様子を見せない。

 

 上官なのに部下に対しても分け隔てなく接し、隠密機動の中でも人気があるのを感じられる。

 かくいう私も彼を尊敬する一人である。いつか部下を率いる立場となったら更木殿のような上司になりたいものだ。回道をかけて頂いている間に更木殿と話をしているとそんなことを思う。

 

 

×月×日

 今日は本当に危機であった。

 単独の任務を請け負い、いつもの様に油断なくしっかりと準備を行って調査対象の虚の住まう場所に向かうと、そこには何と大虚がいたのだ。

 当然私の敵う相手ではない。すぐさま応援を請うために引き返そうとすると、どうやってか私を感知し、その巨体に見合わぬスピードで私を追ってきた。

 

 何とか応戦するも、未完成である私の雀蜂の能力は通じずに私はかつて亡くなっていった兄たちと同じく死を覚悟した。

 その時である。何と剣人殿が助けに現れてくださったのだ。彼の斬魄刀、鞘伏は有名だ。常に抜き身であるその刀は触れるもの全てを切り裂く絶死の刃。

 その刀で大虚を一太刀で斬り伏せて私を救ってくださった。

 

 その後は意識を失ってしまったため記憶は無いが、回復なども全て行っていただいたようだ。本当に感謝の念しかない。

 また、この一件で距離が近づき剣人殿、と名前で呼ぶことになった。どうも更木という姓はあまり好きではないらしい。何だか特別な存在となったようで少し嬉しいものだ。

 

 しかし、助けに入る直前に拙い私の大虚との戦闘を見られていたようで、歩法などの技術を教えて欲しいなどともおっしゃられた。未熟な私に教えられることなど何も無いと言ったのだが、助けていただいた恩義もあり剣人殿に頼み込まれては断れない。

 これから予定が空いた時に共に訓練を行うということで話がついた。

 …どこか、その日が来るのを楽しみにしている自分がいる。

 

 

×月◎日

 今日は初めての剣人殿との訓練の日であった。

 基本的に私が歩法や隠密の技術について教えるという形ではあったが、やはり彼の強さはすさまじいものがある。私が普段すぐに力尽きるような特訓を行っても悠々と達成してしまうのだ。

 しかしそんな剣人殿が私を頼ってくれているというのは嬉しいものがある。どれくらいの頻度で行われるかもわからないというのに1年分のトレーニングメニューを組んでしまった。

 …次の訓練の日が楽しみである。

 

 

○月◎日

 あの浦原という男が十二番隊隊長となった。

 卍解も習得しており実力が十分なのも認めるが気に食わない。

 とにかく夜一のお顔に泥を塗るような行為だけは止めて欲しいものだ。

 

 

◇月△日

 裏切られた。夜一は、大罪人。私は、奴を、憎む。奴を、越え、奴を、殺す。

 …本当に、それで、いいのか?

 いや、剣人様の言うことは絶対だ。私は、夜一を、越えて、夜一、、を…

 

 どうすればいいのだろうか?

 

 

◇月◎日

 剣人様こそ仕えるべきお人であったのだ。

 私は剣人様のために生き、剣人様のために死ぬ。

 完全に目が覚めたような気持ちである。今日も剣人様が私の技術を頼って下さった。

 これからも、頼られるように、捨てられないように、精進、を…

 

 剣人様にだけは、捨てられたく、ない。

 

 

×月△日

 最近剣人様が海燕殿と仲良くしていらっしゃられる。

 剣人様の行動に不満を唱える訳ではないが、そんな男より私の所へ来て欲しいと思ってしまう。

 もっと、強さがあれば良いのだろうか?

 

 

◎月△日

 剣人様のご友人である海燕殿が亡くなられた。

 剣人様は周りには涙を見せていないが悲しんでいることは想像に難くない。海燕殿を思い出すような物を見る度にする反応がそれを物語っているものだ。

 

 …しかし、私は良くないと思っていても、つい。

 つい、彼の代わりになれる好機ではないだろうかと考えてしまうのだ。

 

 

▲月◇日

 剣人様が霊術院で教鞭を執られるとのことだ。

 …羨ましい。

 

 

◇月×日

 瀞霊廷に侵入者が現れたようだ。

 市丸と出会って生き延びたようだが、奴から逃げ切れるような奴がいるとは思えん。大方侵入者を気に入ったとか下らん理由で手加減したのだろう。

 こんな侵入者など早く処分して剣人様との訓練を行いたいものだ。

 

 

◇月◇日

 剣人様が、亡くなられた。

 私は、わたしは、どうすれば、何も考えられない。大前田が何か言っている。うるさい。

 

 わたしは何をすれば良い?殺せばいいのか?誰を?わたしを?違う、剣人様の、命令、が、

 ああ、ああ、何か、何かご命令を。ただ、ただ一言死ねと命じられればわたしもそちらへ向かいますのに。

 どうか、私に、ご命令を…

 

 

◇月◆日

 明日、処刑が行われるらしい。

 邪魔しに来る旅禍を殺せば、剣人様は褒めてくれるだろうか?

 

 

◇月△日

 わ  たし      が

 ああ、あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

 私が、負けたから。夜一より、弱かったから。

 捨てないでください。どうか、どうか…もっと、強く、なりますから。夜一、だって、越えてみせます、から。

 私もお役に立てますから…あんな奴らより、もっと、もっと私の方が…私の方が、ずっと、剣人様を理解していますのに。

 ですから、どうか、私を…。どうすれば、私を…

 

 藍染を殺せば私を連れて行ってくれますか?

 

 

 

 

 



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Part15/19

 数百年共に戦ってきた友も師匠も部下も捨てていくRTA、はぁじまぁるよー!

 

 さて、尸魂界編が終わった訳ですが特別急いでやる事はありません。なるべくイベントを回避しつつ日々を過ごしていきましょう。

 

 今の時期としては苺君が謎の転校生・平子と学園生活を送っている頃ですね。こちら側から仕掛けるのは実験体に任せているのでほも君は崩玉に関する実験をジャンジャン進めていきます。

 のちのち自分の身を任せることになるアイテムですからしっかりと育ててあげましょう。

 とは言っても更木出身の脳筋ホモ野郎に研究で手伝えることはないんですが。じゃけん肉体労働しましょうね~。

 

 

 さて、特に見所もないままウルキオラとヤミーの仲良しコンビ現世襲来イベントです!

 ここで現世に向かうのもアリっちゃアリなんですが経験値はもう十分なので大人しく彼らが帰って来るのを待っていましょう。

 

 お、ウルキオラの帰還ですね。ヤミーの腕を治してあげましょう。腕を繋げるくらいほも君にとってはお茶の子さいさいよ!

 ついでに仲良し二人組のピクニック上映会が始まります。原作と乖離してないか確認しておきましょう。

 

 

 …うーん、何か夜一さんのテンションが終始低いですが特に問題なく原作通りに進んでいきましたね。このまま進んで大丈夫でしょう。

 

 グリムジョー君が調子乗って騒いでますが夜一さんと浦原相手に勝てる相手なんてそれこそ藍染くらいなんだよなあ…。

 現世行って喧嘩売ってきて、どうぞ。

 

 という訳で間髪入れずパンチラ君が現世に行きます。命令違反ダルルォ!?

 まあすぐに東仙に連れ戻されるんですがね。意味無い戦いしてる暇あったら織姫ちゃんと乱菊さんのお風呂シーンでも撮ってきてくれよな~頼むよ~。

 

 

 …え? 私が連れて帰るんですか?

 マジかよ(真顔)

 

 はぁ~(クソデカため息)藍染からの依頼は断れる訳がないんだよなあ…。

 まあパパパッと回収して終わらせますかね。

 

 

 現世に突くゥ~。

 それではさっさとグリムジョーの霊圧を捕捉して瞬歩で向かいますか。

かなり走のステは鍛えたので足にリストバンドが着いてるくらいじゃ目にも留まらぬ速さを出せますね。

 

 あ、格下いたぶって舐めプしてたら突然の月牙天衝にビビッちゃって解放しようとしたパンチラ君オッスオッス。

 あのさあ…現世への侵入も部下の動員も敗北も命令違反だよなあ? 頭にきますよ(東仙の)

 

 おや、何か抗議してきましたね。なになに、戦いは終わっていない、今から解放するところだ、と。

 

 は?(威圧)

 

 命令違反した上にワガママ言うとかもう許せるぞオイ!

 あっそうだ(唐突)苺君を倒しちゃえば帰るしかなくなりますよね。

 

 …あれ? 刀を抜いてちょっと霊圧を出した途端にパンチラ君大人しくなっちゃいましたね。せっかく経験値稼ごうと思ったのに…。

 まあ大人しく帰ってくれるなら問題ありません。後は東仙に適当に任せて腕を切り落としてもらいましょう。

 

 はいはい、パンチラ君のクソデカ自己紹介はいいから。

 …ん? 何か苺が聞いてきましたね。私が誰か、ですか?

 

 えーと、苺の好感度は稼いどいて悪いことはないので丁寧に自己紹介してあげましょう。

 ついでに今は苺君は内なる虚の対処に困ってる時期ですのでちょっとしたアドバイスもしておいてあげるとなお良し!

 

 若かりしユーハさんとツンデレなホワイト君には優しくしてあげるんだぞー、と。

 優しい先輩からのアドバイスももらってこれは好感度爆上がりですね!

 

 

 それでは虚圏へ帰りましょうか。

 はー、唐突な任務チカレタ…。しかし藍染の好感度はこの先のあることのために下げる訳にはいきません。これが社畜の辛いところだなあ…。

 

 お、ガチギレ東仙隊長がやって参りました。グリムジョー君の行動にプッチンしてます。藍染は許すって言ってるだろ! いい加減にしろ!(棒読み)

 

 まあこの辺のイベントに介入する意味はないんですがね。むしろ下手に両腕を残すと苺との戦いの結果が色々変わって不味いことになったりします。傷口を回復する程度に留めておきましょう。

 

 

 さて、あまり間を置かずに今度は織姫誘拐イベントが起こります。あの人生五回ポエムには胸を打たれた読者も多いんじゃないでしょうか。私だったらRTA五周するだけですがね。

 

 とは言ってもまた待機です。経験値を稼いでおきたくもありますがルピのワガママだったり任務終了だったりで大体途中で強制中断されてあまり旨味はありません。

 

 

 お、何か待機してるとアーロニーロが話しかけてきましたね。

 なになに、これまでのことで後悔はしてないか…ですか。

 

 いっぱいしてますけどねえ…流石に長時間のプレイになってくると人力じゃどうしてもガバが出てきます。はいそこ、最序盤からガバしてるとか言わない。

 

 

 …うーん、また何か呟いてどっか行っちゃいました。別にもうすぐ死ぬアーロニーロの好感度なんてどうでも良いっちゃどうでも良いのですが…。

 

 まあ次のことを考えましょうか。

 アーロニーロに話しかけられて少し出鼻を挫かれましたが実はこのルピ襲来の間にやって置くことがあります。

 

 まず黒腔を開いて…と。尸魂界に行ってコッソリと八番隊隊舎に手紙を置いておきます。

 この後すぐに苺たちの虚圏侵入が始まるのでこのタイミングが一番良いと思います。砕蜂に習った隠密技術を存分に駆使しましょう。

 

 さて。それでは遂に決戦が始まります! こっからは怒涛の勢いで展開が動きますからしっかりと集中していきましょう!

 

 

 今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。

 

 

 



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裏話4 一方その頃

他者視点というか一方その頃彼らは…的な感じです。


「のう砕蜂、そろそろ…」

 

『貴様と話すことなど何もない』

 

「っ…」

 

 

 四楓院夜一は応答の無くなった通信機を思わず投げ捨て、床に横たわる。

 そしてそのまま数秒の沈黙が訪れた。

 

 

 しばらくして、夜一は部屋の外でコソコソと様子を見ていた浦原喜助に対し口を開く。

 

 

「のう、喜助や…儂は藍染の悪事が明るみになればまた元の関係に戻れると、剣人のやつとも茶を飲めると、そう思っとったんじゃが…」

 

 

 どこか震えた言葉を発した後また沈黙が訪れ、答えが返って来ないとわかると夜一は溜息をついてゆっくりと起き上がる。

 

 

「もう、元には戻らんのかのう……」

 

 

 黒猫の姿をとった夜一は窓から外へと跳び出て行く。

 

 その夜一へ返す言葉を、浦原喜助は持っていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 虎徹勇音は思い返す。かつての上司を、今は敵となってしまったあの人を。

 

 

 初めの出会いは入隊式。あの人は既に副隊長を長く務めており、遠い存在であった。

 

 しかし、共に働いていく内にその印象は全く別のものへと変わっていく。

 非常に勤勉なお人で、部下の仕事をいつの間にか片付けていて私達は何もすることが無くなってしまい逆に困るなんてこともあったが、何よりも優しいお人であるというのが皆の共通の認識である。

 

 何かに困っているとすぐに助けてくださり、わからないことがあればすごく丁寧に教えてくださった。

 四番隊にて、あの人に助けてもらわなかったという隊士は一人もいないだろう。そのくらい面倒見が良く、また困っている人を放っておけないという性分の方であった。

 

 そんな方であるからこそ私もあの人のことを尊敬し、席官となってあの人に頼られる立場になった時は非常に喜ばしい気持ちとなったのだ。

 

 

 当然私も何度もあの人に助けられたのだが、その中でも一つ、私にとって強い心の支えとなったものがある。

 

 それは入隊して程なくのことである。当時、というか今でもそうだが私はどうしても闘いに対する恐れが拭えない。

 これは四番隊に入隊を希望した理由の一つであり、私のコンプレックスでもある。

 

 これではいけないと何度も克服しようとしたのだが、どうしても足が竦んでしまう。

 困った私は、当時から何度も私を助けてくださっていた頼れる上官である剣人副隊長に相談した。

 

 

「その、私…どうしても闘いになると、足が竦んでしまって…恐怖で、動けなくなってしまうんです…。私、これじゃ、十三隊失格、ですよね…」

 

 

 そう言うと、剣人副隊長は頼れる言葉でこう言って下さった。

 

 

「安心するんだ、虎徹君。闘いを怖れるという感性はごく普通のものだ。君が闘う必要などどこにもない。四番隊とは救護の隊。人を救い、護るのが任務だ。闘いなど任務ではない。

 無論、必要に迫られて我々が闘う時も来るだろう。その時は、私を呼ぶがいい。私の剣は常に君を護り続ける。君の敵は全て斬り捨ててみせよう。だから安心して、君の任務を果たすんだ。

 そしてもし、闘う覚悟が出来たというのならば剣を抜くと良い。その剣は、きっと君の道を切り開いてくれるとも」

 

 

 その言葉の通り、剣人副隊長は現れる敵を全て斬り伏せて下さった。

 その背中を見て、いつか私も剣を抜いて誰かを護れるようになりたいと、そう思ったのだ。

 

 思って、いたのだ。

 

 

 

「…ああ、聞こえなかったのかい? ()()()()()()()()()()()()と言ったのだよ」

 

 

 

「―――!!!」

 

 

 今日もまた、夢を見た。あの日、藍染の裏切りが発覚したその日に藍染から剣人副隊長の裏切りを告げられた瞬間の夢を。

 

 

「は、は…やだなあもう…あの人は敵、なんだから…」

 

 

 自分にそう言い聞かせる。ここ最近、毎朝行っていることだ。

 しかし、その言葉を何度発しても裏切られたという実感がまるで湧かない。彼の善性は、誰もが知っているのだ。

 

 その内に段々と、言葉が言葉にならなくなってくる。

 

 

「嫌、です…私は、あなたに向けるために剣を抜く覚悟を決めたんじゃないんです、よ…。

 戻ってきてくださいよ…剣人、副隊長…」

 

 

 枕は今日も、乾かない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 卯ノ花烈は刃を研ぐ。

 

 己の部下であり、弟子であり、敵となった男を想いつつ。

 

 

 彼の裏切りが発覚したその日、彼は己の動機を私に話した。

 この世界は間違っているのだと、正さねばならぬことがあるのだと。

 

 嗚呼、それはまさしくそうなのだろう。大罪人である私が生き永らえている以上きっとこの世のどこかは間違っている。

 

 

 だが。だが、しかし。そんなことは()()()()()()

 ただそこには、彼は護廷の敵となり、私の敵となったという事実のみがある。

 

 その事実があるならば、私は何の障害も無く彼と斬り合える。何の理由もなく、命を奪える。

 敵同士が向かい合ったのならば、そこに生じるは戦いのみ。

 

 それを理解させるために、彼を斬った。狙ったのは額の傷。彼にとっての戦いの象徴。更木にて付いたのだと彼はよく話していた。

 

 気に入らなかった、彼の戦いの心を独占しているあの傷が。しかし最早あの傷は私のもの。

 

 彼はただ私のみを見ていれば良い。私を斬ることのみを考えていれば良い。

 

 敵と相対したのならば、他のことなど考える必要はない。理由など、正義など、そんなことは戦いには関係がないのだ。

 

 彼は私の一撃を避けなかった。それはきっと薄皮一枚で止まるとわかっていたからではなく、私と戦う覚悟が出来たということの証左なのであろう。

 

 

 更木剣人。私の敵となった男よ。正義を語りたくば、世界を正したいというのならば、私を斬って進むが良い。

 

 ここに座すは剣の獣。その罪は数知れず、その手は血に塗れている。

 

 私の心の臓を貫き、首を断ち、息の根を止めるが良い。

 私もあなたの胴を斬り、手足を断って抗うだろう。

 

 獣の討伐とは、そういうものだ。

 人を目指すあなたは私を越えていかねばならない。

 

 敗者が悪、勝者は正義と為るがこの世の理。

 どうか私の悪を暴くが良い。私の罪を裁くと良い。

 

 しかし私には護廷という大義がある。そう簡単にこの首は差し出せない。

 戦いこそ全て、その場にて全ては決まる。

 

 願わくばどうか、最高の戦いを。

 

 

 卯ノ花烈は、刃を研ぐ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「刀を納めるんだ、グリムジョー」

 

 

 そいつは、突如としてグリムジョーの後ろに現れた。

 抜き身の刀に、額の傷。石田のヤツが気をつけろと言っていた死神だとすぐにわかった。

 

 

「現世侵攻、五体の破面の動員、及びその敗死。どれも命令違反、と言えばわかるか?」

 

「ッ…! まだ、戦いは終わっちゃいねえ! これから帰刃するとこだったんだ、もう少しやらせてくれたって…」

 

 

 グリムジョーのヤツがそいつに抗議した、その瞬間だった。

 

 

 

「抜かねばわからないか、グリムジョー」

 

 

 

 霊圧。

 

 それはあの藍染にすら比肩する程のもの。

 その威圧の前では俺も、グリムジョーも何も出来ずに立つことしかできなかった。

 

 

「わ、かった…」

 

「おや…案外物分かりがいいんだね」

 

 

 その言葉と共にアイツは刀を納め、俺を圧迫していた霊圧も消えていった。

 

 その後、アイツと闘うことは無かったが一つ気がかりなことがある。

 それは正体が知りたくて呼び止めた時にアイツが話した言葉だ。

 

 

「なあ…じゃあ、お前は誰なんだ?」

 

「…私か? 私は更木剣人。ああ、剣八と何か血縁がある訳ではない。同じく出身からとっているだけだ」

 

 

 その言葉は拍子抜けする程好意的で、ごく普通の自己紹介を聞いている気分だった。

 しかし、その次に発せられた言葉。それが問題だった。

 

 

「…ああ、そうだ。一つ忠告をしておこうか、YHVHを宿す少年」

 

 

 何か、聞いてはいけないことを喋っている気がした。

 しかし同時に、聞かなくてはならないことのようにも感じた。

 

 

「君が受け継いだ虚、大事に使ってやると良い。きっと君の力になるだろう」

 

「っ…! 待て、そりゃどういうことだ…」

 

 

 俺が問い返そうとした時には既に空間の割れ目に入っていってほとんど姿が見えなくなっていた。

 

 

「さようならだ少年。惣右介は君と戦う時を待っているよ」

 

 

 その言葉を最後に、更木剣人の姿は消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 日番谷冬獅郎は総隊長の計らいで雛森桃と通信を行っていた。

 その通信の中で何とか元気を取り戻した雛森の姿を見て安堵していた、その時だった。

 

 

『ねえ、日番谷くん…日番谷くんはこれから、剣人先生と戦うの…?』

 

「…そうだ」

 

『剣人先生を、殺すの…?』

 

 

 不穏な空気を感じた。何か、致命的にズレている気がした。

 

 

『ねえ。先生を、助けてあげて…!』

 

 

 止めなければいけない。その確信があった。

 

 

「雛森…」

 

『勿論先生がやったことは良くないっていうのはわかってるんだよ?でも先生が本気で私達を裏切るようなことをする人じゃないっていうのは日番谷君もわかってるよね。絶対にあれは何か理由があってのことだと思うんだ。だって先生は私が隊長になったら私の副隊長になってくれるって言ったんだもん。あの女の下にいるより私の方が良いって、私が一番だって、私を選んでくれたんだもん!先生は約束は絶対破らない人だから裏切るなんてそんなことする訳がないんだよ。普段だって先生の部屋の周りを歩いてるだけで毎朝出会えたし私の作ってきたものも全部食べてくれたんだもの、運命で繋がってるんだ!だからあの裏切りも藍染とか市丸とかその辺の奴らがそそのかしたに違いないよ。うん、そうだね。そうに決まってる。それにそもそもあの虎徹勇音とかいう女が先生の裏切りを伝えたっていうけどそれも怪しいものだよね。大体三席の癖に先生に馴れ馴れしくってふざけてると思うんだ。私が先生と同格になるためにどれだけ苦労したかわかってるのかな。うん、そうだね。考えてみるとこの泥棒猫も怪しいね。もしかしたら皆には先生が裏切ったって伝えて本当はどこかに監禁してたりするんじゃないかな?…うん、そうだよ、そうに違いないって!だって私ならそうするもの…』

 

 

 紡がれる言葉を遮って総隊長が顔の前に手を置いた。

 すると、雛森は意識を失って倒れる。

 

 

『…すまんの、少々気圧されておった。まだ表に出すのは早かったようじゃの』

 

 

 通信が途切れた後、やり場のないぐちゃぐちゃの感情を持ったまま日番谷は空を仰ぐ。

 

 

「更木…お前、何してんだよ…俺たちを、裏切ってんじゃねえよ…。お前は一体、何をしてえんだ…」

 

 

 見上げた太陽は、暗雲に包まれていた。

 

 

 

 



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Part16/19

 物語もクライマックスに入ってかなり盛り上がってきたRTA、はぁじまぁるよー!

 

 

 さて、とうとう苺たちが虚夜宮に侵入してきますがガン無視ですね。

 藍染なんか、お待たせ! アイスティーしかなかったけどいいかな?と言わんばかりの余裕でホットティー淹れてます。

 

 十刃の会議でも誰も真面目に相手する気が無いのがわかりますね。グリムジョーがちょっとはしゃいじゃって藍染にメッ!ってされてる位です。

 とはいえ今からグリムジョーが苺のとこ行っても何の問題もないんですがね。(第6如きが苺に勝てる訳)ないです。

 

 私ももし出会ったら戦う位のつもりですので自分から会いには行きません。

 適当に虚夜宮をブラついて時間が過ぎるのを待ちましょう。

 

 

 それでは次のイベントが起きるまで今回の決戦での動きについてでも説明しましょうか。

 

 まず私は藍染たちとは別行動です。

 現世に行ってもどうせ途中でイベントによって中断される戦い、しかも相手を頃してはいけないという縛りつきの戦闘をさせられます。

 それに対して虚夜宮では無駄に時間を浪費させられるイベントも無ければ戦闘の邪魔が入ることも非常に少ないです。

 

 という訳で藍染には虚夜宮で待機するということを言っておきましょう。

 まあもう少し理由はあるんですが。

 

 次にメインキャラたちと出会った時の対処方法ですが、ぶっちゃけ苺以外なら倒してもあんまり影響は出ません。

 すぐに卯ノ花さん、虎徹、山田の四番隊エリート達が助けにくるため大抵の場合は何事も無く進んでいきます。勿論トドメまで刺したらアウトですけどね。今まで稼いだ好感度下がっちゃ^~↑う。

 

 そんな風に適当に時間が過ぎるのを待って、良い感じのタイミングで現世へ向かいます。

 その後は成すがままってやつです。やる事をいくつかやって後は周りの流れに合わせましょう。

 

 

 …と、藍染たちと完全に別れる前にギンと東仙にザエルアポロ製のリストバンドを渡しておいてあげましょう。

 (チャートが壊れるので)外すなよ…外すなよ…。

 

 

 ここまでやったら後はイベントが進むのを待つだけですね。虚夜宮をウロチョロしてましょう。

 

 この辺のイベントの進みは苺たちと十刃との戦いで判断します。

 一番初めに感じられるのはアーロニーロの死亡ですね。認識同期で勝手に知らせてくれます。

 具体的にはそろそろだと思うんですが…今回は遅いですね。

 

 おっ、グリムジョーと苺の霊圧が感じられました。となるともうすぐ隊長たちも来る頃合でしょうか。いつ出会っても戦えるようにしておきましょう。

 

 

 …それにしても見所が無いですね。ほも君がただただウロウロ動き回ってるだけの倍速動画になってしまってます。

 とはいっても倍速を解除するようなイベントはまだまだ先なんですがね!

 

 

 な ん で 等 速 に 戻 す 必 要 が あ る ん で す か ?

 

 

 剣八さんじゃないですかヤダー!

 …いや、別に良いんですけどね。多分苺のところには別の誰かが助けに向かっているんでしょう。

 剣八との戦いは斬のステも上がりやすいですししっかりと相手をしてあげましょう。拳で!

 

 ホラホラホラホラ。霊圧総隊長越えに勝てる訳ないだろ!

 無敵の霊圧パンチをお見舞いしてさしあげろ。

 

 

 …まーだ、時間掛かりそうですかね~?(焦り)

 これ、多分効いてませんね。いや、効いてはいるんでしょうけど剣八の耐久力がダンチなんで無視して突っ込んできてるって感じですかね。

 

 …流石におかしくないですか? 幾ら剣八とはいえこの霊圧差だと耐え切れないと思うんですが…。

 

 

 あっ。リストバンド外すの忘れてましたね。

 

 鞘伏で両足のリストバンド斬って、そのままパパパっと剣八も斬って、終わり!

 剣八の耐久力なら多分死なないでしょう(慢心)ほも君の体力も相当削られてたんでこうするしか無かったんです(容疑者並感)

 

 軽く剣八の傷を癒しておいて先へ進みましょうか。剣八が起きたらまた戦うハメになってしまいますからね。

 (ほも君の傷を癒す必要は)ないです。この後負ける予定だからね、しょうがないね。

 

 

 さあまた移動時間は倍速で進みましょう!

 

 

 な ん で 等 速 に 戻 す 必 要 が あ る ん で す か ?

 

 

 卯ノ花さん遭遇、ヤメテー!

 何で1.14514秒で倍速が解除されてるんですかね。おかしい(小並感)

 (普通に卯ノ花さんは強いので戦いたく)ないです。

 

 というか剣八ですら多少の会話はあったというのに卯ノ花さんとは無言で戦闘に入るってどういうことなんでしょうか。RTA的にはありがたいっちゃありがたいんですが…。

 

 こうなったら戦うしかありません。卯ノ花さんと戦う時のコツとしては頃す気なら首を、頃さないなら刀を狙うのが良いと思います。

 

 卯ノ花さんにとって致命傷以外の傷は即座に回復されてノーダメージとなりますので、どれだけ卯ノ花さんの体に傷を付けても無駄となります。今回はひたすら刀を狙って攻撃しましょう。

 

 

 …卯ノ花さん強過ぎィ! ゴリゴリと体力が減っていってます。

 こうなったらとっとと決着をつけるに限りますね。さっき剣八も仕留めた『韋駄天』を使いましょう。この技使ったら大体の敵は氏ぬ(思考停止)

 

 瞬歩! 斬る! S○X! ヒェッ…(豹変)何とか刀は真っ二つに出来ましたが普通に反応されてめっちゃデカい一撃もらいました(愕然)

 ちなみに一度でもこの技を卯ノ花さんに見せた状態で使うと避けられて首が飛ばされます(意味不明)

 

 本当に頭おかしい位剣術に関しては強いのが卯ノ花さんですからね。八千の流派とか余裕で習得してます。あなたはもう他の隊員の回復でもしといてください(懇願)

 

 とっととこの場を去りましょう。卯ノ花さんとは二度と戦いたくないですね。

 あんなに強かったほも君も虫の息になってます。どうせこの後体力調整するつもりだったんで別に構わないんですけど。

 

 

 …あ、気付いてませんでしたがヤミーがもう解放してるみたいですね。虚夜宮からなら大抵どこでも見えるくらいには大きくなるので戦いの進行具合を把握しやすいです。

 剣八はこっちに来たんでマユリとかが兄様と一緒に戦ってるんでしょうか。ヤミーが解放するとその辺の霊圧が塗り潰されて把握し辛いです。

 

 まあとりあえずヤミーが解放して結構経ったみたいですしそろそろ現世に行きましょう。まずはレプリカの方の空座町へ向かいます。

 周りの人にバレたくないので隠密の技術を駆使して目的を達成しましょう。

 

 

 今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。

 

 

 



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裏話5 VS剣八s

 出会いは遥か昔。

 

 獣同士、同じ場に立ち会ったのならば結論は一つ。

 お互いに動き出しは同時であった。

 

 横一文字。袈裟斬り。兜割り。逆袈裟。

 掌底。正拳。裏拳。回し蹴り。

 

 流れ出る血を啜り、肉を喰らい、眼前の敵の鼓動の音を止めるために剣を振るう。

 

 幸せであった。戦いの何たるかを知れた。

 勝敗、生死の見えぬ肉の喰らい合いがここまで心震わせられるものであったか。

 

 お互いに人より堕ちた獣同士。技など知らぬ。ただ己が本能に従ってその剣を、拳を眼前の敵に叩きつけるのみ。

 それだけで、幸せであった。その戦いに没頭できていた。

 

 

 しかし。その幸せな時間は、あまり長くは続かなかった。

 

 己が剣が敵の額を紅に染め、敵の拳が己が腹に突き刺さる。

 

 痛み分けだと思った。仕切り直しだと思った。このまま続ければどちらかが死ぬだろうとわかったが、俺にとっては問題ではなかった。

 

 少し距離が空いて一度息を整えようとした時、敵はその姿を消していた。

 

 

 納得がいかなかった。心の裡に燻るものがあった。それより三日三晩、まさしく獣の如くに吠えながら敵の姿を探した。

 己の心の空白を埋めてくれそうな存在を探し続けていた。やっと出会ったのだ。お前もそうでは無かったのか。

 

 …本当は、わかっていた。戦いに悦を見出している己こそが異端なのだと。

 きっと、あの敵は死の可能性を見出したために勝負を放り投げたのであろうと。そしてそれは、更木に生きる獣にとって何も不思議はない行動であると。

 

 

 嗚呼、だからこそ。瀞霊廷にて、腑抜けたヤツの姿を見るのは許せなかった。

 かつての獣性は消え、人として立派に輝いているその姿は見るに堪えなかった。

 

 俺のほうが可笑しいのだろう。戦いなど忌避するものなのであろう。

 それを理解していたからこそヤツにも、その手に八千の剣を修めたあの女にも手を出さなかった。

 

 

 ただ。今、この状況においては話は別である。

 

 

「久しぶりだなァ、剣人」

 

「…剣八」

 

 

 大逆の罪人となったその身は最早斬るのに何の躊躇いもなく。この場にて出会ったのならば結論は一つ。

 

 

「あん時の続きと、行こうじゃねえか」

 

 

 俺がそう言うと、アイツは一瞬目を見開いた後、少し笑って霊圧を放った。

 

 

「私の傷の疼きも、ようやく収まりそうだ」

 

 

 お互いに動き出しは同時であった。

 

 横一文字。袈裟斬り。兜割り。逆袈裟。

 掌底。正拳。裏拳。回し蹴り。

 

 かつての戦いをなぞるかのような動き。

 拳と剣の技無き応酬。あまりに暴力的なそれは、まさしく俺が求めていたものだった。

 

 敵の拳が己に突き刺さる度、己の剣が敵の肌を切り裂く度、心が満たされてゆく。

 

 嗚呼。嗚呼。これこそが獣同士の肉の喰らい合い。これこそが戦い。

 己が思考を全て敵の呼吸を止めるために費やし、その首を落とすためのみに剣を振るう。

 

 平突き。回転斬り。唐竹。左薙。

 踵落とし。肘打ち。貫手。跳び蹴り。

 

 

 幸せであった。この戦いは永遠に続くかのように感じられた。

 だからこそ、距離が取られた時にあの時の恐怖を思い出した。

 

 しかし。ヤツはこちらを見ていた。覚悟を決めた顔でこちらを見据え、その背の斬魄刀に手をかけていた。

 

 

「安心しろ、もう逃げはしないとも。ただ、私は獣では無くなったというだけの話だ。

 

 ――鞘伏」

 

 

 剣人の背から鬼道の光が消え、抜き身の刀がその身を晒す。

 

 それは全てを切り裂く究極の刃。

 その身を納める鞘など存在せず、故に失敗作と断じられた凶刃。

 どれだけの命を斬り捨ててきたのか。血の一滴もつかぬその刃からは何も読み取れない。

 

 その鞘伏を手に、剣人は語りかけてくる。

 

 

「あの時の続きだ、剣八」

 

「…良いぜ、やろうじゃねえか!!」

 

 

 俺が応えると、剣人は少しだけ笑ってその刀を自身の足へ向け、両足のバンドを切り裂いた。

 

 

「『韋駄天』」

 

 

 何が起きたのか、俺にはわからなかった。

 ただ、あの時の決着が、あの時以来ずっと俺の心の裡で燻っていたものが、全てが、この一撃で決したと、それだけを理解して俺は倒れ伏した。

 

 

「――有難う、剣八。私の心は満たされた」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 虚圏への侵入、及び怪我人の救護。

 それが私の使命であり任務。四番隊第三席虎徹勇音を連れてその任務を果たしていた。

 

 

「…! あの、卯ノ花隊長! 今の急激に膨れ上がった霊圧、剣人副隊長、の、じゃ……隊長?」

 

「…勇音。この場は任せました」

 

「隊長!? …卯ノ花隊長、行っちゃった…。私も、剣人副隊長に会いたいのに、な…」

 

 

 

 

 

 彼とはすぐに出会った。それはまさしく運命の如く。私たちは、剣によって堕ちた獣と剣によって救われた獣は、斬り合う運命にあるのだと言う様に。

 

 

 その深い傷は癒さないのか。何か覚悟が決まったようだ。最後に何か弁明はあるのか。

 

 掛けるべき言葉は幾らでもあった。

 しかして言葉は最早不要。互いに剣を抜き、それぞれの構えを取る。

 

 彼が取るは私が初めに教えた構え。

 八千が一つ、その構えは基礎にして万流の元祖。

 

 私が動くのに合わせて、彼も剣を振るいだす。

 激烈にして果敢、流麗でありながら荒々しさを感じさせるその剣筋は何度も向かい合い、慣れ親しんできたもの。私が教えた剣である。

 

 …ただ。彼は私を斬ろうとはしていなかった。

 

 彼は私の剣のみを狙い、まるで私の体を斬ろうとはしない。

 あえて隙を見せて誘っても、全く反応しないことから彼は私を殺す気が無いのがわかる。

 

 彼の剣の特性上受けることは出来ないため摺り上げ、躱し、一撃を返す。

 

 そんなことを繰り返し、何度か彼に一撃を与えたところで、怒りが湧いてきた。

 言葉は不要と思ったばかりだというのに、つい口を開いてしまった。

 

 

「…ふざけて、いるのですか。あなたが何を以って裏切ったのか、今更問いません。しかし、敵と相対したのならば考えることは敵の息の根を止めることのみ。今のあなたの戦い方は、最早侮辱に値する!」

 

 

 言葉を発すると共に彼に斬りかかる。

 受けることなど許さない。防御をさせず、流れるように剣閃を紡いでいく。

 

 

「……」

 

 

 彼は、黙って私の剣を躱し続ける。相も変わらず、私を斬る気はないようだ。

 しかし、また一撃を与えて一度距離を取ると彼は奇妙な構えを取った。私が教えたものではない。

 何だ、あの構えは――?

 

 

「『韋駄天』」

 

 

 瞬間、私の体は無意識に動いていた。

 

 交差は一瞬。その一撃で勝負は決まった。

 

 

 股下から肩にかけての傷に、半ばでその先を失っている剣。姿だけ見れば逆と判断されるであろうが、どちらが勝者であるかは明白であった。

 

 

「卯ノ花、隊長」

 

 

 最早動くのも辛いであろう傷を何故か彼は癒そうとしないで喋りだす。

 

 

「…すみません、私にあなたは斬れませんでした。私を人へ戻して頂いたあなたを斬ることが、どうしてもできなかったのです。許して、頂きたい。

 そしてどうか、あなたは剣の獣としてではなく、人を癒す者として生きて欲しい」

 

 

 彼はこちらを振り向き、話し続ける。

 

 

「この戦でも多くの人が傷つくでしょう。どうか、一人でもあなたに救って頂きたい。…私には、彼らを救う資格などもうないでしょうから」

 

 

 どこか震えた声で彼は言葉を紡ぐ。

 それは体に刻まれた傷のせいか、それとも――

 

 

「…獣を脱し、人となったかと思えましたが…人というのは案外、醜いものでした。

 さようなら、卯ノ花隊長。願わくば、あなたの心が美しくあり続けられますように」

 

 

 そう言うと、彼はその姿を消していった。

 

 

 

 …嗚呼、嗚呼。あなたは私が人となることを望むというのですか。

 獣の性というものはそう簡単に消えぬものであるというのに。今だって二本目の刀があるならば今すぐあなたを斬りに向かうというのに。

 

 あなたはその醜い人というものが許せずに我らを裏切ったのでしょう。

 ならばどうして、更に醜き獣如きを斬らずに進むというのですか。

 

 此処で死ぬれば良かった。此処で息絶えたのならば後悔は無かった。

 

 だと言うのに、醜くも生き残ってしまったのならば彼の言う通りに人を癒す責務を果たすしかないのであろう。

 それこそが私の人としての役目であるのだから。

 

 

 ただ、私がそうして救われたところで。一体彼は、どうなってしまうのだろう?

 

 彼は心の奥底では敗北を、いや、死を望んでいる。傷を癒そうともしなかったのがその証左。

 きっと、自身の罪と正義とで板挟みとなっているのであろう。

 

 

 ――嗚呼、醜き獣にも願うことが許されるのならば。

 どうか。人にも、獣にも絶望した彼に一時でも安らぎを。敗者である私には与えられなかった安らぎを。

 



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Part17/19

 とうとう破面編も終盤で終わりが見えてきたRTA、はぁじまぁるよー!

 

 

 まずは前回も言った通り黒腔を通って空座町のレプリカへ向かいます。

 

 あれ、何で隊長格が皆倒れてるんやろなあ(すっとぼけ)

 もう藍染と市丸は現世の方へ向かったみたいですね。予定通りです。

 

 渡したリストバンドの効力で仮死状態になってる東仙だけチャチャッと回収して帰りましょう。

 まずウチさぁ、ザエルアポロ製のコールドスリープ室あんだけど…冷えてかない?

 

 まあ本人の意思関係なく普通に転送して終わるんですけどね。

 禁術の空間転位を軽く使えるアイテムを用意できるとか藍染陣営優秀過ぎィ!

 

 これが終わったらレプリカの方に用はありません。とっとと現世へ向かいましょう。

 

 

 さて。ここで少しほも君の体力調整を行ったというかいつの間にかされてたことの理由について話そうと思います。

 

 まず、当然ですがチャート通りこの後私は負けます。

 しかし、その時にあからさまに手を抜いたり、ましてや自首なんてしてしまうと藍染からの好感度が一気に地に落ちてしまいます。

 裏切りなんて人間の屑がやる事だからね、しょうがないね。

 

 負けた後の藍染の好感度なんかどうだって良いだろ!と仰る人もいるかもしれませんが、それは大きな間違いです。

 実はこの決戦後の裁判では崩玉を取り込んでなくって不死身でないほも君は余裕で氏刑が確定します。裏切りは氏罪、はっきりわかんだね。

 

 藍染が決戦後も生き残ってるのはただ単に頃しようがないからってだけの話なんですね。

 しかしその裁判の際、藍染から一定の好感度を稼いでいると何でか知りませんが四十六室がめちゃくちゃ減刑してくれます。なんでやろなあ(すっとぼけ)

 

 そのため藍染の好感度はまだ下げることは出来ません。

 となると普通に戦って普通に負ける必要があり、そのためには敵もそれなり以上の強さが必要なのですが…。

 

 まず無月苺を相手に選ぶと氏にます。普通に氏にます。苺にこちらを頃す意思はありませんが勢い余って氏にます。そのため除外です。

 

 となると自然と相手は絞られてくるんですが私が選んだのは浦原ですね。

 彼はラスボスであるユーハさんからも警戒される程の実力者であり、実際道具とか色々ありにすると最上位とまでは言わなくてもトップ10クラスの強さを誇ります。

 

 何よりも恐ろしいのはその準備の良さであり、藍染にガチで味方していると握菱とか色々出て来て下手するとワンダーワイスで何とかなる総隊長よりも面倒くさいです。

 

 その浦原ですが、彼の行動パターンとして封印を好む傾向があります。

 彼は戦局を完全に思い通りに動かすタイプですから多分下手に頃そうとして何かされるより封印して何もさせたくないってのがあるんでしょうね。勿論頃す時は普通に頃すんですが。

 

 という訳でまだ卍解など見せてない能力があり、かつ体力、つまり霊圧値が最大値の五分の一を下回っていると封印を試みてきます。

 

 その封印に大人しく従うと、というか多分脱出しようと思ってもできないんですが、裁判まで生存できるということになります。

 

 

 それでは説明もそこそこに現世でも活動しましょうか。まずは東仙同様仮死状態になっている市丸もコールドスリープ室送りにします。お前もビールになるんだよっ!(意味不明)

 

 市丸を抱えている松本さんも今の状態は結構氏にかけですので私のことには気付かず形見を残さないためにギンが氏体を消すように仕掛けておいたと勝手に勘違いしてくれます。

 

 そしてすかさず藍染と苺の所へいざ鎌倉!

 

 舐めプしてたら封印仕掛けられてた藍染さんオッスオッス。虚化してください何でもしますから!

 

 虚化の力に頼らないチャートではこのタイミングでの虚化が最適だと思います。

 これ以前だと崩玉が完全覚醒しておらず、更には能力を確かめるための実験とかで少々時間を取られます。

 

 それに対しほぼ負け確のこの状況なら急いで虚化してくれますし完全覚醒後だから安心!という訳ですね。

 

 …何かめっちゃ悲しそうな表情で虚化して来るんですが何かあったんでしょうか?

 ちゃっちゃと浦原倒しておくんで安心して封印されて、どうぞ。

 

 それじゃあVS浦原、イクゾー!

 

 あれ? 何か更にもう一人来るようですね。誰でしょうか…

 

 

 アイエエエエエ!? 海燕殿!? 海燕殿ナンデ!?

 

 

 …って、よくよく考えてみたらアーロニーロですね。海燕殿が生きてる訳ないんだよなあ…冷静になって、どうぞ。

 

 …ん? でもアーロニーロは日光の下じゃ能力発動できないから…。

 

 

 アイエエエエエエエ!?!? 海燕殿!? 海燕殿ナンデ!!!!

 

 

 いやちょ、海燕殿と戦うとかトラウマそのものなんですけど、え、あ、とりま韋駄天!(思考放棄)

 

 

 あ、ちょ、え? あ、強っ、えっ………負けたんですが(唖然)

 まあ、生きてるので結果オーライですかね(震え声)

 これだから苺とか一心とか主人公補正持ちは嫌なんだ!

 

 しかし、何はともあれ破面編は終わりですね。

 海燕殿が生き残ってるとか何がどうなってるんだか意味わかんないけどここまで来たらリセなんて出来ないんだよなあ…。

 

 

 今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。

 



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裏話6 熱戦・烈戦・超激戦! 空座町の決戦

他者視点&三人称です。


 

 ――嗚呼。君は、止まりたかったのだな。自覚しているのかいないのか、その傷を癒さぬままにいるのだから。

 

 

「惣右介。後は私に任せるといい」

 

 

 一体いつから止まりたがっていたのだろう。友を見捨てた時か、理想のために犠牲を容認した時か。

 

 

「虚化だ。やってくれ」

 

 

 不甲斐無い。

 君が最後まで手を出さなかったこと。人で、死神であり続けるために拒絶していたことにまで手を出させてしまうとは。

 

 既に我らは敗者となった。もう一度獣に堕ちてまで抗うことはないというのに、君はまだ止まれない。

 

 一体いつから止まれなくなったのだろう。友を見捨てた時か、理想のために犠牲を容認した時か。

 

 

 君はいつだって私の先を行っていた。世界の歪みを正そうと、本来世界があるべき姿を常に君は描いていた。

 

 もしかすれば。私は君に、憧れを抱いていたのかもしれない。

 君が語ってくれる理想の世界を夢見ていた。

 

 だからだろうか。君を止めることは出来なかった。君の心が軋んでいることはわかっても、君と共に新しい世界を作ることを考えれば止まることなど出来はしなかった。

 

 君が彼を見殺しにした時だって、君に関わった人々を利用した時だって、君は心の中で泣いていた。

 

 

 ――嗚呼、良かった。こうなることを予想してか、気紛れだったかは最早わからないが、生かしておいた彼はきっと君を止めてくれる。

 

 

 どうか、我が友よ。願わくば、君に生きていて欲しい――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それは、余りに意外な来訪者の姿であった。

 

 かつて黒崎一護とグリムジョーをその霊圧だけで圧倒した姿は見る影も無く、大小様々な傷に覆われた体は痛々しいの一言に尽きる。

 特に股下から肩にかけての斬り傷に至っては、常人であれば明らかに致命傷となるものであった。

 

 

「…黒崎サン、少し退がってて下さい。アタシがやりましょう」

 

 

 浦原喜助がそう言って一護の前に出る。

 しかし、一護は最早戦う必要すらないのではないかとすら思わせる剣人の姿に追い討ちをかけることを戸惑っていた。

 

 そんな中ついに、藍染の姿が完全に消えて空中には更木剣人一人が立つのみとなる。

 

 

「剣人サン、終わりです。藍染は打倒され、虚圏も死神側が制覇しました。それにその傷、卍解も難しいんじゃないですか? 例えアタシを倒したところで、零番隊にはもう届かないとわかっているでしょう」

 

 

 そう浦原が更木剣人に話しかけて、初めて彼は一護と浦原の方を向く。

 

 

 

「――舐めるな」

 

 

 

 霊圧。虚化によって強化されたそれは、死にかけの敵という認識を一挙に覆すものであった。

 

 その虚化は仮面の軍勢(ヴァイザード)のような仮面だけのものでもなく、かといって全身を虚と化すものでもない。

 

 仮面はその表情を隠し、世界そのものに対し果てしなく怒っているような荒ぶる模様を描き出している。

 両腕と両足は白い鎧の様なものに包まれているが、対比されるかのように体の傷はその存在を露わにしていた。

 

 その力は事ここに至ってまで底が見えず。

 抜き身の刀を構え、まさに一護たちへ襲い掛からんとし――

 

 

 

「おう、まあ待てよ剣人。そう焦んなって」

 

 

 

 黒腔から現れ、声で剣人の動きを止めた人物は一護に良く似た死神だった。

 

 

「海燕……!?」

 

 

 更木剣人はその人物を見て動きが完全に止まる。

 

 

「ああ、海燕だ。元気してたか…つっても、ずっと俺はアーロニーロとしてお前と関わってたんだけどな」

 

「どういう、ことだ! 海燕は確かに死んだ筈…!」

 

「単純だよ。藍染が何でか知んねーけど俺と都を生かしてたワケ。それで虚圏から藍染がいなくなったからよ、やっとお前を止めれるってヤミーのヤツを急いで倒してここに来たっつーことだ」

 

 

 黒腔より現れた死神、志波海燕はあっけらかんとそう言い放った。

 それに対して更木剣人は明らかに動揺している。

 

 そんな剣人に対して海燕は今度は真剣な表情で語りかける。

 

 

「なあ、剣人。もう止まろうぜ? お前のしでかしたことはそんな簡単には許されねーだろうけどさ。これ以上やったって無駄に傷つけあうだけだと思わねえか?」

 

 

 海燕がそう提案した直後、剣人の動きがピタリと止まる。

 そして何処か悲しげな声で言葉を紡ぎ始めた。

 

 

「…もう、無理なのだ海燕」

 

「何?」

 

「私は、止まれない」

 

 

 更木剣人は顔の仮面を押さえながら、鞘伏を腰に構える。

 

 その仮面を押さえる手は、どこか震えていた。

 

 

「私は、既に師を、友を、仲間を、部下を、全てを捨ててきた! 今更止まる訳にはゆかぬのだ!!!」

 

 

 暴風のような霊圧を放ちながら叫び声をあげる。

 

 その吹き荒れる嵐の中、ボロボロと崩れていく顔の仮面はまるで流れ落ちる涙のようであった。

 

 

「そうか…じゃあしょうがねえ、ぶっ飛ばしてでもお前を止めてやるよ。

 ――行くぜメタスタシア、虚化だ」

 

 

 その言葉と共に右手を顔の前にかざし、現れるは虚の仮面。

 

 目の前の友に呼応するかの如く霊圧を解き放つ。

 

 

 更木剣人が取るは我流の構え。

 今まで数々の敵を屠ってきた必殺の一撃を繰り出すための構えである。

 

 

「『韋駄天』」

 

 

 それは神速の一撃。回避防御不可能、絶死の一撃が海燕に襲い掛かり――

 

 

 

「……何……だと……」

 

 

 

 必殺の一撃は空振り、海燕の姿は消える。

 

 先程まで目の前に立っていた海燕。

 それは奇しくも、藍染惣右介がかつて自身の能力だと偽っていた水の乱反射による幻影であった。

 

 で、あれば。海燕の本体は一体何処に―――

 

 

 

「――卍解」

 

 

「『水月』」

 

 

 

 それは四大元素の一を纏いし刀。

 刀身より湧き出る清らかな水流は見る者全てに美しいという想いを抱かせた。

 

 卍解。ごく一部、限られた死神のみが可能とする斬魄刀の二段階目の解放。

 五大貴族が一、天賦の才を持つ男は遂にその奥義を解き放った。

 

 しかして目の前にいるのはかの初代剣八に剣を習い、戦場を紅に染め上げた伝説の剣士。

 敵の卍解に目を見開くも全く翳りを見せないその剣閃は鋭く海燕に襲い掛かる。

 

 対する海燕が取る構え。

 それは火の構えとも称される上段とは対称的な中段、水の構え。

 

 

 

「月牙――」

 

 

 

 その一撃は天を衝く月の牙。

 それは一匹の憐れな獣を飲み込んで――

 

 

 

「――天衝!!」

 

 

 

 

 ここに戦いは決着した。

 

 とある獣が人間たちに討伐された、それだけの結果である。

 

 

 

 ――しかして人間たちは、獣の小さな小さな感謝の言葉を、聞いたのでした。

 

 




「水月」
・水と月。派生して人柄の良く、清らかな人のたとえ。
・水面に映る月。実体の無い幻。「鏡花水月」




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Part18/19

 悪いことしたらちゃんと捕まるRTA、はぁじまぁるよー!

 

 前回は海燕殿生存という予想外の展開に驚いてしまいましたが、よくよく考えたら戦力増強にもなるしむしろ旨味では?ということに気付き、あくしろよと判決を待っているところです。 

 

 ラブアンドピース! 裁判なんかやめようよ!(タイムに関わるため)

 終わり! 閉廷! 以上! みんな解散!

 

 はい。という訳で無事有罪判決が出ました。

 正直あの状況から無罪を勝ち取るには成歩堂君が5人は必要ですね。

 

 喰らう罰は藍染のように無間にブチ込まれたりはしませんが数百年単位という現代日本の司法からすれば正気か?というような懲役を科されます。

 これでも藍染の鏡花水月やら何やらで減刑されてる方なんですがね(驚愕)

 

 

 さて、捕まる前にほんの少しだけ面会の時間があります。

 好感度が一定以上あったり普通に用事があったりするとNPCがここに来たりしますね。

 マユリさんとかツンデレなキャラは好感度高くても来なかったりしますが。

 

 まず一人目は卯ノ花さんですか。

 …何も言わずに顔だけ見て帰って行きましたね。何だお前(困惑)

 

 海燕殿は「待ってるからな」とかいうイケメンなセリフを残して去って行きました。

 (もう二度と会いたく)ないです。

 

 次は雛森ですか。正直自分から好感度を上げにいってないのであんまり好感度高いっていう自覚が無いんですよね…。

 何かペチャクチャ喋ってますがもっと短く纏めて、どうぞ。

 

 …ま~だ時間かかりそうですかね~? ボタン連打しても全く終わる気配が見えないんですが(恐怖)

 テキスト長過ぎィ! おい藍染、お前の責任だろ何とかしろよ(責任放棄)

 

 最後は砕蜂でしたね。雛森と違ってこっちの言葉をひたすら待つ言いなりっ子は便利だあ…(恍惚)

 適当なこと言っておけば良い返事で了解してくれます。

 でも脱走の手助けをしてこようとするのはヤメロォ!

 

 

 さあ。とうとう牢獄に入れられてしまったほも君ですが、大罪人なので無間ではないものの独房にブチ込まれます。

 その結果、牢獄内でのイベントも特に起こらず大幅なタイム縮減に繋がるんですね(満足)

 

 という訳で(千年血戦篇)もう始まってる!

 

 ユーハさんがヘッドハンティングに来ました。滅却師に興味はありませんか?というプロデュースのお誘いですね。

 今頃ロイド君が総隊長の相手をしてるんでしょう。残火の太刀クッソ格好いんだよなあ…。

 

 ちなみに藍染に味方せず普通に完現術編を進める場合は総隊長を生存させてユーハを倒すチャートが一番多いですね。

 ぶっちゃけ総隊長は卍解・左腕有りならタイマンでもユーハに勝てるまであります。

 

 さて。話を戻して、これは藍染同様強力な力を持ちながら捕まっていると起こるイベントですね。

 正直承諾してバンビちゃんとイチャコラしながらユーハの首を狙うのも良いのですが二回目の侵攻の時に全ての状況を整わせる予定で動いてきたのでここは断っておきます。

 

 それにしても私をスカウトするとは中々見る目がありますね。笑顔にでも惹かれたんでしょうか。

 

 …なになに、部下たちがやけに怖れているから興味を持ってみたけど所詮は人に戻らんとする憐れな獣だった…と。

 何言ってだコイツ(真顔)

 

 まあこの牢獄内では総隊長にワンパンされた滅却師の王(笑)とか全知全能(大爆笑)とか900年封印されてたらくさそう(抱腹絶倒)とか露骨に煽らなければ戦いにはなりません。

 

 流石に製作者もこのデバフもりもりの状況で戦うのは勘弁してくれたんだと思います。ここで勝つには銀の鏃が百個くらい必要ですからね。

 

 なのでどうせ何もして来ないだろうと油断して煽らないようにしましょう(一敗)

 

 

 さて、ユーハさんがお帰りになるとまたもや勝手に時間が進んで一回目の侵攻が終わり、二回目の侵攻も途中まで進んでいきます。

 サクサクストーリーが進むのいいゾ~これ。久々にRTAしてる気分になってきました。

 

 そうすると空座町での決戦前にお手紙を出しておいた京楽さんが…迎えに来てくれましたねぇ!

 

 おう無駄な問答はいいからあくしろよ。

 出、出ますよ…(出所)

 

 それじゃあもちろん俺らはユーハを倒しにいくで? 刀で!

 

 …ん? 鞘伏が…無い?

 

 ああ、そりゃ捕まえる時は武器なんて没収しますよね。当たり前だよなぁ?

 

 

 

 

 ふざけんじゃねえよお前今更鞘伏を探しに行くとかどんだけタイムが変わってくると思ってこれだから斬チャートは屑って言われんだよホント元々の拳チャートなら何の障害も無くこのままユーハとの戦闘に入れたっていうのにマジでお前四十六室人間の屑がホントふざけんな!!!!(迫真)

 

 今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。

 




書いてる時思いついたんですがユーハの方につけば色々面白そうな場面が書けそうですね。
予定では裏話含め後3話で完結なのでIFルートとかやってみるのもいいかもしれません。


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裏話7 On the other hand


前回勇音が面会に来なかったのは卯ノ花さんに現場を押し付けられてたからです。


「…なあ、そこの刀は女の人になんねーのか?」

 

 

 鳳凰殿での修行を経て新たな斬月を手に入れた一護。

 そんな彼の目の先にあるモノは、水槽の中でゼリーの様なものに浸されている一振りの刀であった。

 

 

「何Dai(ダイ)チャン(いち)。やっぱり女の子に興味があるってKa()?」

 

「なっ…バカ、そんなんじゃねえよ! ただ、何か見覚えがあるなーって…」

 

 

 茶化すような態度を取る王悦に一護が反論する。

 すると、王悦はトーンを落とし、いつになく真面目な雰囲気で語り出した。

 

 

「――その刀、『鞘伏』は失敗作Sa()

 

 

 いつもふざけた態度だった王悦が、どこか後悔するように言葉を紡いでいく。

 

 

「斬れ味が良すぎて、刃がなめらかすぎて幾ら斬っても刃毀れもしなけりゃ血の一滴も刃につかない。これじゃ砥屋が食いっぱぐれちまう。

 ――そして何より、こいつを納める鞘が創れない。これじゃ刀として成立しないってんで瀞霊廷に回さなかったのSa()

 

「ああ、それでその変なのに突っ込んでんのか。でもどっかで見たことある気がすんだけどな…」

 

「まぁ待ちなYo()チャン(いち)。もう少し話は続くんDa()

 

 

 首を捻る一護に対し、王悦は悲しむように、懺悔するように話し続ける。

 

 

「…家出みたいなモンSa()。自分が失敗作じゃないってことを証明したかったのか、一度でも良いから使われてみたかったのか――とにかく、彼女は勝手に瀞霊廷(した)に行っちまったってワケ」

 

 

 そこで言葉を止めると、王悦は一護の方へ振り返る。

 

 

「ま、それで色々あってココに戻って来たってコトSa()!」

 

 

 一転、いつもの調子を取り戻して話を終わらせた王悦に一護は面食らう。

 

 

「それじゃあとっとと瀞霊廷(した)に行く準備をしなYo()。鳳凰殿からは戻れないZe()?」

 

「あ、ああ…じゃあな。斬月のこと、ありがとよ王悦サン!」

 

 

 王悦に急かされて一護は鳳凰殿を去る。

 残った王悦は、また鞘伏の方を向き呟いた。

 

 

「…更木剣人、確かにお前は死神だった。少なくとも、鞘伏の使い手としてはNa()…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――石田雨竜。この者を、我が後継者に指名する」

 

 

 ユーハバッハからの突然の報せ。それに動揺を見せぬ者はハッシュヴァルトを除いて騎士団員(リッター)には存在しなかった。

 

 

「…ふむ。異論も認めぬし懸念も要らぬ…が。一つだけ言っておくならば、この者はお前たちがやけに怖れている死神、更木剣人と戦い、そして生き延びた。もっとも、それが理由で後継者に指名した訳ではないがな」

 

 

 その言葉にまたもや騎士団員(リッター)たちは騒ぎ出す。

 更木剣人。その名は滅却師にとって畏怖の対象であり、御伽噺の住人でもある。

 

 死神が滅却師を滅亡の一歩手前まで追い込んだ先の大戦。それを経験した者は騎士団員(リッター)内にも僅かなれど、その恐怖は色褪せず。

 幼少期より染みついたその恐れは、かつての石田雨竜の様に額に傷のついた死神を目にすれば反射的に攻撃を仕掛ける程のものである。

 

 それと戦闘し、生き延びたと言うなら何かしらのモノがある、ということなのであろう。

 

 しかし、それでも最有力候補であったハッシュヴァルトを差し置いて新参者が後継者に指名されるというのは騎士団員(リッター)たちの胸中に疑念、不安、不満など様々なものを残すのであった。

 

 

 

 

 

「そこのアンタ! タマってるから今すぐ部屋に来て!」

 

「は、はいっ! 光栄であります!」

 

 

 ユーハバッハの招集の後。星十字騎士団の一人、バンビエッタ・バスターバインは苛立っていた。

 “適当なイケメンを殺す”という悪癖が発揮する程度には。

 

 

「何だよお前、イラついてんのか? てっきり安心してると思ってたんだがな」

 

「…どういうことよリル。アンタたちだってさっきの話聞いて何かしら思うところはあるでしょ」

 

 

 いつもの様にイケメンを真っ二つにした直後、いつもバンビエッタとつるんでいる“バンビーズ”の残りの4人が部屋に入って来る。そしてその内の一人、リルトットが奇妙なことをバンビエッタに聞いてきた。

 

 

「お前めちゃくちゃ更木剣人にビビッてたじゃねえか。陛下が勧誘するとか聞いて部屋に引き篭ったりとかよ。だから生き延びた前例が出来たなら安心するだろうってな」

 

「バンビちゃん御伽噺とか大好きだもんねーッ」

 

 

 そんなリルトットとジゼルの言葉にバンビエッタは顔を赤くする。

 

 

「なっ…何よ! アンタたちだって目の前に“額に傷のついた死神”がいたら逃げ出すでしょうが!」

 

「それは無ェよ。まあせめて特記戦力にはしとくべきだとは思うがな。今回の件といい一体陛下は何を考えてんだか…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――更木剣人。我らが仲間となる気は無いか?」

 

 

 尸魂界の獄中。そこに座す更木剣人に語り掛けるは滅却師の王、ユーハバッハである。

 

 

「…おや、YHVHじゃないか。随分と唐突だね」

 

「人間たちの呼び名で呼ぶのはよせ。私はユーハバッハだ」

 

「そうか、それではユーハバッハ。結論から言わせてもらうのならば――回答は、否だ」

 

 

 拘束具に身を包まれながら否と答えた更木剣人に対し、ユーハバッハは大した驚きも無く視線を返す。

 

 

「一応、理由を聞いておこうか」

 

「なに、単純だよ。貴方が創ろうとしている世界、それは人の美しさを奪う世界だ。そんなものを私は許容できないというだけの話さ」

 

「……フン。我が騎士団員(リッター)たちがやけに怖れているから訪ねてみたが――ただ、人に憧れているだけの憐れな獣ではないか。特記戦力に加える価値も無い」

 

「違いない。剣無き今、私は貴方と討論を行う資格すらない。――だが」

 

 

 そこで一度言葉は途切れ、更木剣人はユーハバッハを正面から見つめる。

 

 

「貴方は十三隊に敗北するだろう。貴方を殺す準備は整っている」

 

「…くだらぬ妄言だな」

 

「待っていると良いユーハバッハ。今この状況では無様な遠吠えにしか聞こえぬであろうが、私が貴方を斬り伏せて見せよう」

 

 

 滅却師の王と一匹の獣はここに敵対した。

 その戦いの結末は、如何に。

 




次でRTAパートは最後、その次で完全に最終回となります。


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Part19/19

今年は8月10日が山の日らしいです。
祝日を祝って投稿しました。


 数百年の念願が叶うRTA、はぁじまぁるよー!

 

 ガバはリカバリーすればガバじゃない(格言)

 

 ユーハをブッタ斬るためにとっとと鞘伏を取り返しましょうか。

 はぁ~ あ ほ く さ

 

 とりあえず浦原さんが作った門でさっさと霊王宮に向かいましょう。

 オッス(輸送)お願いしまーす!

 

 皆驚いてますね。私も原作にはいなかった卯ノ花さんと海燕殿がいて手と足と体が震えてるんですが。

 

 まあええか(思考放棄) 藍染もいないしメンツ変更とか今更やんな(楽観)

 それよりとっととラスボス倒しにいきましょうね~。

 

 …少しだけ雛森とか卯ノ花さんから距離を取っておきましょうか。

 

 

 さて。門を通ったら零番離殿のどっかに辿り着きました。

 こっから王悦が氏んで鞘伏が放置されていると思われる偽の霊王宮に行かなくっちゃならないのですが…藍染が門を壊したりしてないため離宮に来るまでの時間が微短縮されて街が作り直される前にやって来れました!

 

 正確な現在位置がわかるのはすごく有り難いですね。

 すぐに街が作り変えられますがなるべく早く偽の霊王宮の位置を把握しましょう。

 

 

 …あ、ありました! 何か変な植物に覆われた浮いてる建物が偽の霊王宮です。

 この状況においては大気中の霊子をユーハが完全に掌握してるため空を飛べないことに注意しましょう。

 その割には皆結構浮いてたと思うんですけど(名推理)

 

 じゃけん脚力で跳び移りましょうね~。

 

 さあ鞘伏を探しましょう!

 とはいえマップは狭いですし戦闘が行われた場所は分かっているのですぐに見つかると思いますが。

 

 

 …ん?

 んんん?

 

 鞘伏が…無い?

 

 もしかして……王悦が鞘伏使ってない?

 

 

 

 フザけんな!!!(声だけ迫真)

 

 これだから斬チャートは予想外のことあったら対応が難しいんだよ!!

 もうこうなったら……

 

 

 

 オ リ チ ャ ー 発 動 で す ! !

 

 俺たちは戦うで? 拳 で ! ! !

 

 

 このまま放置してても一護が勝手に倒してくれるじゃんアゼルバイジャンとおっしゃる視聴者様もいらっしゃるかもしれませんがそれは間違いです。

 

 この藍染の腰巾着ルートの場合、牢獄から二人も引っ張り出して来るには京楽さんの権力が足りないので仮釈放されるのは自動的に比較的罪が軽い主人公一人になってしまうのです。

 

 そのためタイマン、もしくは一護辺りとの共闘でユーハを倒せる戦闘力を身に着ける必要があったんですね。

 

 という訳でこの鞘伏が無い状態でもユーハに挑む必要があります(絶望)

 

 

 偽の霊王宮から本物の霊王宮へホップ、ステップ、ジャンプ!

 ぬわああああん(長時間プレイ)疲れたもおおおおおん!!!!

 ここに来てオリチャーとか鬼畜かよぉ!?

 

 

 はぁ~(クソデカため息)

 まあ過去を振り返っていても仕方がありません。今からユーハ戦に向けて考えておきましょう。

 

 …って、あれ? 目の前にいるのはヤミーの上位互換、ガチの不死身でお馴染みのミラクルですか。

 

 

 は?(威圧)

 

 

 えっ、いや、ちょ、ま、何で?(困惑)

 ミラクルさんは今頃突入隊の本隊と戦ってる筈じゃ…。

 

 あっ。微妙に突入のタイミングがズレたせいでエンカウントも変わってるんですね。

 

 

 

 氏ねよ(語録無視)

 

 

 

 ミラクルとかリジェと並ぶRTAの鬼門中の鬼門じゃねえか!!

 スーパースター(失笑)ならまだしもガチの不死身さんはお呼びじゃねえんだよ! エンカウントしたらリセ(無慈悲)とか言われてるような奴冗談じゃねえ!!

 

 ああもう、鞘伏も無いこの状況で一体どうしろと……。

 ん? また更に誰か来ましたね。

 

 

 

 アイエエエエエ!? 卯ノ花=サン!? 海燕殿ナンデ!?(歓喜)

 

 よっしゃ!来た!火力来た!メイン火力来た!これで勝つる!

 

 ここはお前らに任せて俺は行く!(人間の屑)

 これは本当に助かりました! ミラクル対策の中でも最も有用な「仲間に押し付ける」を運良く使えます! 今の内にユーハの所へ向かいましょう!

 

 

 ん? 何か砕蜂がえらい焦ってこっちに向かって来ました。

 そういえば原作で砕蜂って何してたんでしたっけ。突入後姿を見てないような…。

 走ってる時にでもリジェにやられたんですかね(無関心)

 

 まあそんなことは置いといてどうしたんでしょうか。

 …って、あれ? その手に持ってる刀は……

 

 

 

 や っ た ぜ

 

 

 

 え!?夜一さんから受け取った!?うるせぇ!どうでも良いだろお前成人の日だぞ(意味不明)

 ありがとナス!(迫真)

 

 何でか知りませんが砕蜂が鞘伏を持って来てくれました!

 お前のことが好きだったんだよ!!!

 

 やっぱ…斬の…チャートを…最高やな!(手の平返し)

 

 

 ボス部屋前でちょこちょこっと準備をしたら遂にラストバトルです!

 

 卍解して、卍解して、パパパッと卍解して、終わり!

 

 

 お疲れさまでした! ユーハバッハ打倒RTA、これにて完!

 

 さて、完走した感想ですが(激ウマギャグ)

 幾つかチャート外の出来事があったとはいえ自由度高過ぎィ!なこのゲームでは正直致し方ないかと思われます。

 全イベント把握とか制作会社以外出来てないからね、しょうがないね。

 

 ただそれでも楽観視によるガバは…やめようね!

 

 まあ最終的には中々の好タイムを出せましたし、個人的には結構満足しています。

 

 それではスタッフロール終了と共に計測終了、タイマーストップ!

 

 長時間のご視聴ありがとうございました!

 




今回でRTAパートは終わりです。
でもこのssはもうちっとだけ続くんじゃ。


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最終話 裏話8 さらば剣人 また逢う日まで

大変遅れてすいませんでした! 許してください何でもしますから!
今回は三人称オンリーです。


「…剣人君。君がいつの間にかボクの部屋に置いていた手紙の通り準備はしておいたのだけれども…一つだけ聞かせてくれ。こうなることを、君は知っていたのかい?」

 

 

 山本元柳斎重國が、滅却師の首魁であるユーハバッハの手で殺されたことによって二代目総隊長の座に就いた元八番隊隊長、京楽春水。

 彼はその権限と交渉術によって四十六室に更木剣人の一時的な釈放を認めさせた。

 

 そして独房に囚われていた更木剣人を連れ出し、一つの疑問をぶつける。

 それに対し牢獄より解き放たれた囚人、更木剣人はごく普通のことのように答えた。

 

 

「なに、こうなる可能性もあったというだけの話だ。その手紙には『零番隊が負ける事態』と書いたが、実際にそうなる可能性は相当低いと見積もっていた。何せあそこには各時代の傑物たちが集結しているのだから」

 

「…まあ、ボクも彼らが本当に負けるなんて思っちゃいないけど…」

 

「京楽隊長」

 

 

 拘束具を完全に外し、身についている器具は居場所を知らせるためのものだけになった更木剣人は真剣な表情で京楽春水を見つめる。

 

 

「私はユーハバッハと出会い、そして言の葉を交わした。…結論として、私は彼を斬り伏せる。斬り伏せてみせる…が」

 

 

 そこで言葉を切り、顔を顰めた。

 

 

「霊王の命までは、保証できない」

 

「…それは、零番隊が全滅するということかい」

 

 

 更木剣人は、答えなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 駆ける。駆ける。

 剣無きその身は何を思うのか。果たしてその身は人か、獣か。

 

 

「フハハハハハ! よくぞここまで来た! 滅却師を斃す者、額に傷のついた死神、更木剣人!」

 

 

 霊王を下したユーハバッハの手によって変わり果てた霊王宮を走る更木剣人。

 彼の前に現れるは聖文字(シュリフト)“M”、霊王の心臓。

 能力は『The Miracle(奇跡)』 最大・最強・最速の滅却師、ジェラルド・ヴァルキリー。

 

 

「…悪いのだが、君たちの王を斬る約束をしている。そこを退いてはくれないか?」

 

「それは無理というものだ! 滅却師を斃す者、貴様を倒してこその奇跡! 我が力にふさわしいとは思わぬか! いざ、行くぞ!!」

 

 

 己の斬魄刀を失った更木剣人。

 剣と盾を手に襲い来るジェラルドに拳で立ち向かうが、余りに勝ち目は薄く――

 

 

 

「隙だらけですよ」

 

「!!」

 

 

 一閃。

 突如として走る剣閃にジェラルドは正しく真っ二つに断ち切られる。

 

 

「卯ノ花…隊長」

 

「ここは私に任せて向かいなさい。ユーハバッハを斬るのでしょう」

 

 

 現れたるは剣の頂点“剣八”が一人、卯ノ花八千流。

 八千の剣を修めたその身は最強の滅却師と比較しても何ら引けを取らず。

 

 

「…フ、フハハハハ! 良い、良いぞ! 難敵が増えてこその“奇跡”! さあ、我を追い詰めてみせよ! 危機に瀕してこその“奇跡”である!!」

 

 

 しかして目の前に立つ大男は唯の滅却師に非ず。

 その力の源は霊王の心臓。無限に等しきその力は奇跡という形を取って顕現する。

 

 全くの無傷。

 二つに体が分かれようと、粉微塵となるまで体を砕かれようとその身は朽ちず。

 敵の攻撃によって負った傷は更なる力となりジェラルドを強化する。

 

 故に最強。故に奇跡。

 そのジェラルド・ヴァルキリーを相手取れば如何に剣術無双、卯ノ花烈と言えども分が悪く――

 

 

「おいおい、あんまし調子乗ってんじゃねーぜ滅却師さん。

 ――水天逆巻け『捩花』」

 

「……ぐ、ぬっ!! 貴様は、志波海燕か!!」

 

 

 三叉の鉾より湧き出でる水の波濤がジェラルドに襲い掛かる。

 現れるは志波海燕。稀代の天才たる彼の実力はこの場においても全く劣ること無く。

 

 

「行けよ、剣人。コイツは俺と卯ノ花隊長でブッ飛ばしとくからよ」

 

「…すまない」

 

 

 更木剣人は卯ノ花烈と志波海燕を残し、単身ユーハバッハの元へと向かう。

 護廷十三隊の中でも最上位に近い実力を有する二人ではあるが、目の前に立つ最強の滅却師はその能力によって既に巨人と呼べる程の身の丈を有していた。

 

 

「額に傷のついた死神を倒してこその“奇跡”であったというのに…邪魔をしおって! こうなっては仕方ない。我が希望の剣(ホーフヌング)の錆にしてくれよう!」

 

「奇跡…ですか。奇跡と言うものが有るとするならばこの世の多くは奇跡によって成り立つもの。一つの出会いも多くの奇跡が重なり合って出来たものです。こうしてあなたと私が斬り合えること、それも又奇跡。

 ――さあ、この奇跡に感謝して。いざ、斬り合いましょう」

 

「卯ノ花さんテンションたけーな。アイツの助けになれて嬉しいのかな? …ま、俺も一肌脱ぎますかっと」

 

 

 この戦いの結末は未だわからず。

 三者三様、己の魂たる武器を手に動き出す。戦場には、剣戟の音のみが鳴り響く――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――よく来たな、更木剣人」

 

 

 剣を再び取り戻した更木剣人。その目の前に座すは滅却師の王、ユーハバッハ。

 

 

「斬ると言った。剣も取り戻した。後はただこの腕を振るうのみだ」

 

「そうか。では、格の差というものを教えてやろう」

 

 

 ユーハバッハは立ち上がり、更木剣人と対峙する。

 

 放たれる霊圧。お互いに霊力は十三隊隊長のレベルを遥かに凌駕する。その身の霊圧を解放するだけで風は吹き荒れ、地は揺らぎ、空間は振動する。

 只の死神、只の滅却師ならば立つことすら出来ぬ霊圧の嵐の中、更木剣人が構えを取った。

 

 

「……ほう」

 

 

 ――否。それは構えではなく、刀を納める所作。

 腰の鞘に納めるように、戦いを終えた戦士のように、刀を脇の下へと入れていく。

 

 しかし、鞘無き剣を納めることの何と不可解なことか。

 其は触れるもの全てを切り裂く刃。其を納める鞘など存在しないと言うのに――

 

 

 ――何と、その所作の美しきことか。

 

 

 

「卍解」

 

 

「『鞘不死』」

 

 

 

 鞘伏は遂にその真髄を解き放ち、名と姿を変える。

 しかし、外見の変化は驚くほどに少なかった。むしろ、他の斬魄刀と比べて見た目の荘厳さは劣るとも言える。元の刃の輝きは失われ、刀は石のような灰色に覆われていた。

 

 

「…フン。ようやく卍解を見せたか。しかし、今まで隠していた割には何ともまあ、みすぼらしい卍解であることよ」

 

「…本当に、そう思うか」

 

 

 卍解の見た目など戦闘能力には直結しない。

 そう言外に語る更木剣人の言葉にユーハバッハは笑って答える。

 

 

「確かに、山本重國の卍解の様に見た目は矮小なれども強力な卍解はあるだろう。

 ――しかし。私が何を思おうと、もはや関係が無いのだ。何故なら、あらゆる卍解は我が『全知全能(ジ・オールマイティ)』によって既に、砕かれているのだからな」

 

「――本当に、そう思うか」

 

「!!」

 

 

 更木剣人の手。そこには未来を改変する能力、全知全能(ジ・オールマイティ)によって砕かれた筈の卍解、『鞘不死』が無傷で存在していた。

 

 無傷の刀を撫で、僅かに笑う。そんな更木剣人の背に、微笑む少女が見えた気がした。

 

 

「鞘伏の刃は、この世に存在するありとあらゆる物全てを等しく斬り伏せる。故に、納める鞘が存在し得なかった。

 ――ならば。もし、その刃を納める鞘が存在したとするのならば。逆説的に、その鞘は不壊でなければならない。不死の鞘でなければならない」

 

「……!! それが、どうした! たかが折れぬ程度の刀で、私を斬れるというのならば――」

 

 

 更に高まる霊圧。霊王を取り込んだ今、限界など無いと言わんばかりに霊圧が溢れ出る。

 強力過ぎる霊力は実体を持って顕現し、ユーハバッハの身を覆っていく。

 

 その姿は正しく化物。

 右の手に力が集い、矛先を眼前の敵へと向けて――

 

 

「『韋駄天』」

 

 

 更木剣人は、()()()()()()()()()()()()

 

 

「……そんな…馬鹿な…その程度の、(なまくら)で……」

 

「…三度、斬った。この『鞘不死』は鞘に納まった状態。ならば、何かを斬れる筈も無い…が。

 一度振れば元の斬れ味を取り戻し、二度振れば鞘は消えて無くなる。

 (さや)()()んば(それ)(すなわ)()。三度目の刃は死の刃。四度目は無い」

 

「ふ、ざ…けるな…!!」

 

「すまない。その眼でも、何が起きたのかわからなかっただろう」

 

「グ、オオオオオオオオオオオ!!!!!」

 

 

 更木剣人によって斬り伏せられたユーハバッハ。

 鞘不死によって“死”を付与された今、再び立ち上がれる筈も無く、その膨大な力を噴き出すようにして消滅していった。

 

 滅却師の侵攻より始まったこの戦。尸魂界に多大なる被害を及ぼしながらもここに決着し――

 

 

 

「ふざけるなと、言ったのだ!!!!」

 

 

 

 再び吹き荒れる霊圧。滅却師の王は死からも立ち上がる。

 間違いなくユーハバッハは一度その命を失った。恐るるべきはその力。絶対である生と死の境界すらをも塗り替えるその力はまさしく“全知全能”。

 

 その身を霊力そのものと化して死の淵より蘇る。

 この戦いに、更木剣人の勝ち目など元より存在せず――

 

 

 

「四度目は無いと、言った筈だ」

 

 

「――卍解」

 

「『清虫終式・閻魔蟋蟀』」

 

 

 現れたのはかつての十三の頂点の一人、東仙要。

 更木剣人が確保し、京楽春水によってコールドスリープより目覚めた彼はユーハバッハとの戦いに備えて戦場の近くに潜んでいた。

 そして彼の卍解、『清虫終式・閻魔蟋蟀』は清虫本体を握る者を除き、卍解を展開した空間内に存在する者全ての視覚・聴覚・嗅覚・霊圧知覚を奪う卍解である。

 

 

「……ッ!! 貴様等、やりおったな…!!!」

 

 

 四種もの知覚情報を奪われれば、戦闘行動など取れる筈もない。

 更にこの場合においては視覚情報に依存するユーハバッハの『全知全能(ジ・オールマイティ)』を封じることにまで成功していた。

 

 

「…………だが。だが、だが、だが、だが!! この程度の加勢なぞ、何も問題はない!! 我が『全知全能(ジ・オールマイティ)』を封じた所で、我が知覚を封じた所で、辺り一帯を我が力によって吹き飛ばせば貴様等は終わりだ!!!」

 

 

 ユーハバッハの言っていることは正しい。

 『清虫終式・閻魔蟋蟀』の破り方は数種あるが、知覚情報など関係無く辺りを丸ごと吹き飛ばせば卍解の術者への攻撃は可能である。

 そしてその稚拙な攻撃が致命傷となり得る程の力の差が彼我には存在していた。

 

 

 ――しかし。惜しむらくは、卍解の展開からそれを行動に移すまで数瞬の遅れがあったことか。

 卍解による知覚の遮断。それはユーハバッハの最も無力であった、三重苦の時代の記憶を呼び起こした。

 

 その記憶はユーハバッハの最も恐れるもの。何より遠ざけたいもの。

 恐怖、嫌悪、憤怒。様々な感情が冷静な判断を阻み、ユーハバッハの行動を遅らせた。

 

 

 そして、その数瞬の遅れで全ては決した。

 

 

 

  「――卍、解」

 

 

神殺鎗(かみしにのやり)

 

 

 

 其は音速を遥かに超える刃。

 其は神を殺す毒。

 其は無限の間合いを持つ槍。

 

 

 『清虫終式・閻魔蟋蟀』の展開した空間の外より飛来せし刃は寸分違わずユーハバッハの胸を貫き、その刃の内に持つ毒の力を遺憾なく発揮した。

 

 清虫終式の弱点の一つは味方をも巻き込むことである。

 事実、更木剣人はユーハバッハの位置を捉えることは出来ず、従って斬ることも不可能であった。

 

 無論、東仙の持つ清虫を握れば居場所を把握することも可能であっただろうが所有者である東仙が握り続ける以上行動は制限されてしまう。

 結果、致命の一撃に至らずユーハバッハに反撃を許す可能性があった。

 

 また、東仙自身も実力者ではあるがユーハバッハに反撃を許す暇を与えず殺害せしめるかと言われれば首を傾げざるを得ない。

 

 故に必要であったのはユーハバッハの反撃を許さぬ“速さ”、そして一撃、または一瞬の内の数撃で殺害せしめる“致命性”、それに加えて清虫の展開された空間外から攻撃できる“射程”であった。

 

 

 ――結論として。

 東仙要と同じくコールドスリープより目覚めた市丸ギンの卍解、『神殺鎗(かみしにのやり)』によってユーハバッハは完全な死に至ったのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…東仙。聴覚だけ元に戻してくれ」

 

 

 『清虫終式・閻魔蟋蟀』の空間内。東仙要と更木剣人、そしてユーハバッハの三者のみが存在する空間で、更木剣人が口を開いた。

 

 

「…ユーハバッハ」

 

「私は、貴方が創ろうとした世界のことを『人の美しさを奪う世界』と言った。そしてその考えは未だ変わらない」

 

「貴方の言う通り、私は獣なのかもしれない。剣を握っている間だけは人になれていると私は思っているが、全くの自惚れなのかもしれない」

 

「ただ、それでも、獣にだって、人の美しさというものはわかるのだ。どんな金銀財宝よりも価値が有り、どんな絶景よりも美しい。そんなものが、人の心にはあるのだ」

 

「私は、それをこの十三隊で学んだ。この戦いだって、私は多くの人たちに救われた。誰か一人でも欠けていたら、こうして倒れていたのは貴方ではなく、私だったかもしれない」

 

「友に、師に、仲間に、多くの人に救われた。彼らはその心が持つ美しさが故に戦っていた」

 

「――嗚呼、だから。この結果は必然だったのだよ」

 

「さようなら。YHVH、滅却師の王よ。どうか安らかな眠りを」

 

 

 

 

 




 今までご付き合い下さり本当にありがとうございました。完結まで書き続けられたのも一重に読者の皆様のお陰です。
 拙作なんかをここまで読んでくださった読者の方には感謝の念が絶えません。

 番外編なども気が向けばアンケートなんかで書く話を決めてやろうかと思いますのでその際はご意見を下さると嬉しいです。

 本当にありがとうございました。


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あとがき

 (読む必要)ないです。
 オリ卍解の設定解説とかどちゃくそ聡ずかしい話もしてるので共感性羞恥持ちの方はご遠慮ください。


 くぅ~疲れましたwこれにて完結です!

 完結した感想を簡潔に書かせて頂きます(激ウマギャグ)

 

 RTA楽しい(小並感)

 特にRTAパートは語録に任せてゴリ押し出来るから文章力とかいらないゾ。

 皆ももっとRTAss書いて、どうぞ。

 

 

 以下解説&設定集

 

 

・鞘不死

 オリ卍解の設定解説とか死にたい()

 

 本編にもあるように、この卍解の肝は“何でも切れる”鞘伏を納められる鞘ってことは逆説的に“絶対に斬れない(壊れない)”よねって理論です。

 

 これによって不壊性をまず手に入れてます。

 しかし鞘に納まっている以上何かを斬ることは出来ません。

 そのため一回目の斬撃はノーダメージだったりします。

 

 しかし一回斬ると切れ味を取り戻して、二回目の斬撃で今度は“鞘”という概念が消失します。

 

 そうすると元々の“何でも斬れる”っていう刃が出て来る=それ喰らったら死ぬよねって話で三回目以降の斬撃は“死”という概念を付与する斬撃になります。

 

 

 自分で書いてて聡ずかしくなる。何やこの設定?

 

 

・ユーハ戦の流れ

 基本的にユーハ戦は全知全能をどうするかにかかってると思います。

 このssでは

 卍解破壊を能力で回避

→未来予知しても意味無い速さで一回殺す

→蘇生の隙に清虫展開、視覚を奪う(=全知全能封印)

→混乱してる隙に神殺槍で毒殺

→全知全能は封印されてるのでザ・エンドってね。

 

 という流れになってました。

 正直ツッコミ所が多数あると思いますがお兄さん許して~!

 

 

・鞘伏

 原作では二枚屋王悦が使ってた斬魄刀。

 兄様の常時開放型なんて無いかもっていう予想を完全に否定する子。

 何でも斬れるなんてチートや! チーターや!

 

 具象化は勝手にょぅι゛ょにしました。後悔はしてない()

 適当に抱いてたイメージは茶髪ポニテ着物姿。

 ただの作者の好み。はっきりわかんだね。

 

 

・ほも(更木剣人)

 本作主人公。

 色々場を荒らした挙句やる事を済ませたらとっとと牢屋に帰った。

 ホモは人間の屑。はっきりわかんだね。

 

 本作では色々と功績はデカくて罪は藍染が勝手に減らしてくれてるので割と英雄視されてる。

 懲役が終わり釈放された後、ヒロインたちと一緒に歩いている姿が発見されたとか…?

 

 

・雛森

 被害者その一。

 実はこの子の怪文書書いてる時が一番楽しかったりする。

 

 

・虎徹勇音

 ほもに会おうとしたら大概卯ノ花さんに邪魔される可哀想な子。

 勇音の変換が面倒くさい。

 

 

・砕蜂

 被害者その二。

 泣いてるのがかわいい。ついいぢめたくなってしまう。

 ぶっちゃけネタにされてるけど戦闘力は十三隊の隊長でも上位だと思う。

 鞘伏を夜一に渡してもらい、それをほもに渡したことで夜一ともほもとも蟠りが解消した。今では夜一とも仲良し。

 やっぱ…ハッピーエンドを…最高やな!

 

 

・卯ノ花さん

 恋する乙女()

 ちなみに剣八はしっかり継承された。生き残った理由は剣八継承に対する満足よりほもへの執念が上回ったとかその辺。

 

 

・海燕殿

 どう考えても裏主人公。

 アーロニーロがあんなにあっさり死ぬとは思って無かったです(憤怒)

 あるあるですが体の支配権を取り返してーみたいな展開が来ると思ってました。

 今作ではその裏主人公っぷりを遺憾なく発揮。

 多分剣人がいなかったらコイツと一護でユーハ倒してる。

 

 

・藍染

 加害者その一。

 「あいぜん」って打つと愛染に変換されるのがウザい。

 「藍染め」で何とかなるから辞書登録もしなくていいか、となるが一々「め」を消すことになり結局ダルい。

 本作ではほも君に憧れた結果様々なガバの温床となった模様。

 それにしても一護との戦いの時鏡花水月使わなかったの何でなんですかね…。

 

 

・夜一さん

 被害者その三。

 褐色グラマラスお姉さんとかいう性癖の塊。

 実は本小説でトップクラスに被害を受けてたりもする。

 

 

 

・最終決戦時の皆の動向

 あまり時系列を確認してないので矛盾が起きてるかもしれません。

 

 vsリジェ

 原作通りのメンツ+増援。普通に強過ぎて死神側の戦力を増やしてもほぼ結果が変わらない。

 実質ラスボス。

 

 vsミラクル

 卯ノ花さん・海燕殿が頑張って3、4回殺した後超巨大になったジェラルドを死神側の本隊の増援も加わり倒した。チート過ぎて親衛隊の中では一番戦力が必要。

 実質ラスボス。

 

 vsペルニダ

 突入・戦闘開始のタイミングが他とは全く違うので完全に原作通り。というか強過ぎてマユリ様以外相手にならない。

 実質ラスボス。

 

 vsアスキン

 原作のメンツ+増援。アスキンは能力がヤバいので浦原をぶつけないとどうしようもない。というか浦原でも劣勢だからヤバい。

 実質ラスボス。

 

 vsハッシュヴァルト

 チート中のチート。一護と石田が頑張って倒した。

 この世界のジャンプ読者視点では多分これがラストバトル。

 実質ラスボス。

 

 

・ユーハバッハ

 本作最大の被害者。

 何の関わりも無い奴に数百年単位で自分を殺す計画を立てられていた。

 能力・素の実力共にチートだが、メタを張られまくった結果2分くらいで倒された。

 

 

・ステータスについて

 霊圧の値の基準は100あったら隊長になれて、80で副隊長くらいのイメージ。

 技術ステは総隊長を基準として100。100を超える奴は本気でトップクラス。

 

 各ステの1~3位。あくまで私の解釈です。

 霊圧

 1:一護(無月) 1500

 2:藍染(崩玉) 1250

 3:ユーハ(霊王吸収) 1100

 

 ぶっちゃけラスボスが3位ってどうなの?って思いますがユーハが藍染のことを「未知数の霊圧」と評する辺り霊圧はそうでもないのかと解釈しました。

 異論は幾らでも出て来ると思います。

 

 斬

 1:剣八(本気) 115

 2:卯ノ花さん 110

 3:ほも 108

 

 ぶっちゃけほも抜きで3位考えろって言われたらわかりません。

 本気出さない奴が多過ぎるんじゃ^~(憤怒)

 

 拳

 1:夜一さん 115

 2:砕蜂 110

 3:総隊長 100

 

 まず徒手で戦う奴が少ない。

 

 走

 1:麒麟寺(温泉の人) 115

 2:砕蜂 110

 3:夜一さん 107

 

 夜一vs砕蜂の描写から速度の面では夜一<砕蜂と思われます。

 また、最終章で完全に麒麟寺が砕蜂より速いという描写をされていたため麒麟寺が1位。

 零番隊の人たちは強いって言うならもっと括約してくれよな~頼むよ~

 

 鬼

 1:和尚(筆の人) 115

 2:藍染 113

 3:テッサイ(ムキムキの人) 110

 

 異論が出て来そうな奴パート2。

 裏破道とかいう意味わかんない技を用いていたことから和尚は別格。

 過去篇の描写から明らかに藍染>テッサイ。

 テッサイを越える程の鬼道の使い手は浦原やら瞬閧で夜一やら零番隊の人たちやらいそうではあるが流石に純粋な鬼道の腕では負けないと考えテッサイが3位。

 異論はあって良いと思います。

 

 

 

 

 

 設定集というか伝えたかったことは大体以上になります。

 ちょくちょく追記するかもしれません。

 

 こんな作品を読んで下さった皆様には本当に感謝が絶えません。

 誠にありがとうございました。

 



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