頑侍ビルドダイバーズ 鉄血のジェネレーションブレイク (ぬけさくいちばん)
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序章 第一章 頑侍 大地に勃つ
第一訓 最近のガンプラは別に塗装しなくてもそれなりに完成度高い


どうも、作者のぬけさくいちばんです。
この物語は銀魂と鉄血のキャラの他に、ビルドダイバーズを出典としたキャラも登場します。

第一章オープニング
DAYXDAY (BLUE ENCOUNT)


新八「侍の国。僕らの国がそう呼ばれたのは、今は昔の話…。

20年前、突如宇宙から舞い降りた天人(あまんと)の台頭と廃刀令により、侍は衰退の一途を辿っていた。

そんな時代に、侍魂をもった男が一人、その名は坂田銀時。

甘党&無鉄砲なこの男の営む万事屋で、ひょんな事から働く事になった僕、志村新八と神楽ちゃん。

僕ら万事屋三人で、腐った江戸を一刀両断。て、そんなアニメだっけ…。」

 

蓮蓬との戦いからしばらくしての万事屋

銀時「ガンプラ?」

新八「はい。なんでも白い悪魔計画が見直されて、1/144サイズのプラモデルとアニメで展開されることになって、今江戸中の子どもたちやオタクの間でも大人気なんです。

んで、その立ち上げには快援隊と蓮蓬族の造形名人が磐梯屋に話を持ち込んで実現したそうです。その蓮蓬のリーダーがこの人、メイジンのカワグチさん」

神楽「この小太りのM字ハゲのおっさんアルか?」

銀時「なんかどっかで見たことあるぅぅ!?」

 

銀時「んで、何?」

新八「最近江戸でも『頑侍バトルネクサスオンライン』と言って、自分が作った頑侍のプラモ、つまりガンプラを使ってバーチャルバトルしたりオンラインRPGしたりできるゲームが広まてるんです。」

神楽「さすがオタクね。饒舌すぎてキモいアル」

新八「悪かったなヲタクで」

 

銀時「オンラインゲーム?モンハンでもうこりごりだっつーの。

それに、銀さんの中の人今までガンダムどころかモビルスーツすら乗ってないんだよ?

気が乗らねえよ。お前はいいよガンダムで主役だからさ」

新八「メタな話やめろぉぉぉぉぉぉ!!」

 

神楽「ところで、ガンプラってのがないとあのゲーム遊べないし、そもそも持ってないから関係ないアル」

新八「そんなこともあろうかと。」

新八はそういうと、完成した三つのガンプラを用意した

銀時「何その宇宙戦艦(自主規制音 の真(自主規制音 みたいなやりとり」

 

新八「銀さんはこれ。 アストレイシルバーフレーム。」

銀時「なるほど刀一本か。俺にはこれくらいシンプルなほうがやりやすそうだ。」

新八「神楽ちゃんはこれ。」

神楽「なにあるかこのちんまいの。」

新八「SDって言ってね、孫尚香ガーベラ。もちろん可動範囲は改造済みだから

開脚もばっちり。

神楽「ご丁寧に傘までつけてくれてるアルな。」

新八「そして僕の機体…  セカンドV!!]

 

案の定ストンピング攻撃を浴びる眼鏡

銀時「てめえだけ何で装備モリモリなんだコラァぁぁぁぁぁ!!」

神楽「ダメガネの癖してなまいきアル!!装備ひっぺかしてやるネ!!」

新八「だって中の人ネタなんだからしかたがないじゃないですかあああ」

銀時・神楽「うるせええええええええええええええ」

ドカ バキ ドカ グシャ…

 

中の人ネタに乗じて自分だけ装備充実にした新八。

しかし、後々これが仇になることを、この時の新八は知る由もなかった。

 

 

 




第一章エンディング
DESTINY(ねごと)


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第二訓 ゲーセンの対戦ゲームは参入障壁が異様に高い

書き直しで結野アナのオペレーターモニタ追加しました。


新八に引っ張られる形で玩侍バトルネクサスオンラインの設置場所へと

向か万事屋三人と一匹。

向かった先はかぶき町にオープンした玩侍茶屋だった。

 

銀時「あれ?いつの間にかぶき町にこんなもんできてたんだ?」

神楽「デカイ玩侍の顔アル」

新八「先月オープンしたんです。結構人気なんですよ。」

 

オープンの花束に目をやる。

その花束の中に「玩侍大使 寺門通」の名前があった。

 

銀時はにやけ顔で

銀時「さては新八、お前お通ちゃん目当てで真○○郎並みの準備の良さでガンプラ用意してたってわけか。」

神楽は汚物を見るような目で

神楽「オタクの下心丸出しでキモいある。近寄らないで」

新八は慌てて

新八「いいじゃないですかキッカケはなんだっていいんだーー!

お通ちゃん目当ての何が悪いんですか!!」

 

早速店の中に入り、新八は手続きを済ませる。

その間銀時は暴終食うパフェを注文する。

 

しかし、モニタに映し出されたある人物が、銀時の心に火をつける。

「玩侍茶屋へようこそ!! オペレーターの結野クリステルです!!」

銀時「よっしゃあ!!エースパイロットに俺はなる!!」

神楽「これだから男はキモいある」

そんな神楽もあるポスターを見て心に火がつく

「ハイランク特典でフルコース料理サービス」

神楽「エースパイロットはわしのもんじゃあああああ!!!」

新八「いいんかいそれで!!!」

 

手続きが終わると、玩侍バトルネクサスオンラインへと案内される。

なんでも最新型の操縦システムがあるとのことだ。

銀時はすかさずその操縦システムを選択。

しかし、この選択を銀時は後悔することとなる。

 

神楽は

神楽「この金色のタマ二つのがいいアル。」

と、金色の光るボールの動きで手の動きを、靴で脚の動きをトレースするシステムを選択。

 

新八は通常のコクピットタイプを選択。

 

連邦軍服の店員「この最新型システムはプレイヤーの体の動きをそのままガンプラに反映できるシステムになってます。」

 

銀時「てことは難しい操作を覚えなくてもいいのか。ようし、これに決めた。」

新八「いいんですか?後で後悔しても知りませんよ?」

と意味深なことを言う。

 

店員「モビルトレースタイプですね。では、中で服を全部脱いでください。」

銀時「なんでだああああああああああああああああ」

 

銀時「変われ新八、神楽でもいいからあ」

新八「言ったでしょ後悔しても知らないって」

神楽「さっさと覚悟決めて全裸になるよろし」

 

 

最新鋭の操縦システム。それは自分の動きをそのまま機体に反映するシステムのため、ファイティングスーツを着用しなくてはならない。

つまりGガンダムのモビルトレースシステムである。

 

最新型コクピットの中では銀時の悲鳴がこだましていた。

 

そして、銀時の体が全身タイツで包まれ終わったとき、

見知らぬロビーが広がっていた。

 

銀時「あれ?全身タイツじゃなくなってるけど?」

神楽「つまんないアル、アバターをもっとゴツいおっさんにしたかったアル」

新八「アバターは僕が決めておいたから。混乱するとまずいでしょ?」

神楽「勝手なことするなよクソメガネ」

 

?「いらっしゃーい!!玩侍バトルネクサスオンラインへようこそー!ってなんだパー子じゃなーーーい。もう、一声かけてくれれば案内したのに。」

 

銀時「え?誰あんた、俺の知り合いにいましたっけ。」

マギー「あたしよ、マギーよマギー。」

銀時「マギー・・・マギー・・・、もしかして、西郷さんとこの?」

新八「え?かぶき町の上位ランカーのマギーさんて、西郷さんとこのマギーさんだったんですか?」

神楽「あのアゴはどうしたアルか?」

マギー「アゴ美ちゃんはここにはまだいないわ。っと、ここで会うのも何かの縁よ。玩侍バトルネクサスオンライン、案内するわ。」

 

 

 

 




次回から本格的に玩侍バトルネクサスオンラインの中に入ります。
次回はいわゆる世界観説明回になります。
ビルドダイバーズからはマギーさんが登場しました。
銀魂世界に違和感なく出られるキャラかつ、原作でも案内役だったということで出演していただきました。


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第三訓 オープンワールドはやたら目が回る

今回はいわゆる機体解説を兼ねた説明回です。



マギーに連れられ、広大なロビーを歩く万事屋三人。

さすがに爆発的な人気もあり、地球どころか宇宙のユーザーもいるほどだけに

人がごった返している。

頑侍のアニメのキャラに似せたアバターを作るものもいるほど。

 

新八「うわ、コーラサワーさんいたよ。」

マギー「うふふ、アニメのキャラに似せることも可能。」

神楽「てことはアバターが美女でも中身おっさんのネカマもいるアルか。」

新八「夢のない話はやめて!!!」

 

新八「あれ?バトルが中継されてますね。」

マギー「大きな大会になると一斉配信があるの。」

銀時「んで、これで賭けとかできるかな。」

新八「やめてください。」

マギー「出来るわよ?」

新八「できるんかい!!」

銀時「だったらこれで一山」

マギー「ただし現金じゃなくてあくまでもバトルで稼いだGBN通貨だけよ。」

神楽「あ、落ち込んだアル。」

 

マギー「そうそう、フレンド登録ってのがあってね。」

銀時「いや、友達なら間に合ってますんで」

マギー「まあまあ。お互いにフレンド登録すると、そのフレンドのログイン状況もわかるようになるの。」

新八「へえ、探すときに便利ですね。」

銀時「なんだそのシステム。ストーカー御用達じゃねえか、あいつには知らせないようにしないとな」

神楽「とてつもない監視社会システムネ。さすが白い悪魔計画支配はばっちりネ。」

新八「だああああああ!!生々しいネトゲの闇の話やめろおおおおおお!!!」

 

 

そして、新八が切り出す。

新八「ところで、どうやってガンプラバトルを行うんですか?」

マギーは待ってましたとばかりに

 

マギー「いい質問ね。まずバトルを始めるにはミッションの受注からよ。」

そうして、マギーはミッションカウンターに三人を案内する。

 

マギー「ここが、バトルやミッションを受注できる、ミッションカウンターよ

最初から初級ミッションやバトルを受注できるけど、まずはチュートリアルミッションからよ。操作に慣れるという意味でもね。あたしも、ギャラリーモードでナビゲートしてあげるから、気楽に選んでみて」

 

新八はミッションカウンターの端末からチュートリアルミッション

「頑侍 大地に勃つ!!」を選択し、OKボタンを押す。

 

マギー「オッケー、それじゃあ格納庫に行って、機体のチェックをしましょ?」

新八「あの、格納庫ってどう行けばいいんですか?」

 

マギーは「こうやってよ」と言いながら、エア端末のフリックをはじめる。

瞬間、景色がいろいろと変わり始めていく。

 

銀魂「うお、俺たちワープしてるよ」

神楽「時をかけるなんとやらアル」

新八「まあ、仮想現実世界ですからね。」

 

そうこうしているうちに、いかにもな格納庫に転移されていく。

その格納庫には、まるで本物と同じ1/1サイズのガンプラがまるで格納庫のモビルスーツのごとくたたずんでいた。

 

新八「これが、僕たちのガンプラ…」

神楽「すげーアル。巨大化したアル。ガンプラバトル半端ないネ」

と、興奮し切っている。

マギー「ここで、自分の機体のチェックをするの

武装の確認や機体の状況からね。」

マギー「それじゃさっそく、三人のガンプラのチェックを始めるわね。」

 

 

まずは、パー子の機体ね…

 

坂田銀時の機体

アストレイシルバーフレーム

アストレイレッドフレームをベースに、フレームを銀色に塗りなおした

シンプルな機体。

装備は日本刀ガーベラストレートと銀時が普段差している木刀を模した洞爺湖ブレード、サブ装備としてビームサーベルがあるくらいの潔いほどの格闘機。

 

マギー「射撃武器がないのね。でも、パー子らしい機体といえばらしい機体ね。

普通考えないわよ木刀なんて」

銀時「いや、つくったのこの眼鏡です。わざとつけませんでした」

と厭味ったらしく答える。

マギー「あら、よっぽどパー子の事見てたのね。うらやましいわ」

 

マギー「んで、新八君のは

 

志村新八の機体

セカンドVカスタム

VガンダムをベースにV2のパーツを組み込んで無理やり再現した。

Vガンダムの基本装備サーベル、ビームライフル ビームシールドのほか、大型ビームシールド、光の翼、メガビームキャノンを装備して再現している。

 

マギー「ずいぶんと通好みの機体作ったわね。なかなか見どころあるじゃない。」

新八「ありがとうございます。」

銀時「てめえだけ装備モリモリとはどういうことだコラあ」

神楽「こっちにもよこせダメガネ」

両側からももパーンが炸裂する。」

マギー「でも、気をつけなさい。鉄血の機体に対しては完全に足手まといの役立たずになるわよ。」

神楽「どういうことアルか」

新八「マギーさんの言う通りですよ。鉄血シリーズの機体にビームは通用しないんです。その時は銀さん、一本借りますね」

ドゴオオオオオオオ

銀時「そんな装備モリモリにしといてまだはぎとるってか!!」

哀れ新八(ダメガネ)は変形コブラクラッチの刑に処されていた。

 

マギー「さて、神楽ちゃんは、あら、SD三国伝からね」

新八「ちょっとおおお、スルーしないでえええええ」

 

神楽の機体

孫尚香ガーベラ

SD三国伝の孫尚香ガーベラをベースに、クロスシルエットのフレームと

古都武器屋の関節パーツを組み合わせて可動範囲の大幅改造を行った

いわゆる魔改造品である。

通常の孫尚香ガーベラのなぎなた、弓に加え、神楽が持ってる番傘が追加されている。

 

マギー「まああかわいい、神楽ちゃんにピッタリ。加えてここまで可動範囲あげてくるなんて相当レベルたかいわよ。」

神楽「ふふふ、参ったアルか」

新八「それも僕が作ったからね。」

神楽「うるせえ眼鏡はだまってろ」

 

マギー「さあ、チェックが終わったらお待ちかねのアレよ。」

 

その瞬間、三人は機体の中に納まった。

 

新八「すごい、本当にコックピットだ。カタパルトだ」

神楽「ちゃんと二個の(チン)玉存在してるアル」

銀時「ここで全身タイツ?よりによってここで全身タイツ?」

 

三機は順にカタパルトに並ぶ

 

マギー「発進シーンは定番中の定番でしょ?さあ、思い切ってイっちゃいな

さい!!」

新八「ぱっつぁん、セカンドVカスタム 行きまーす」

神楽「グラさん、孫尚香ガーベラ、行くアル」

銀時「銀さん、シルバーフレーム、逝きまああああああああああす」

 

新八「逝きますの文字やめろおおおおおおおお!!」

 

 

 




次は最初の戦闘になります。
鉄血のキャラは5話から登場になるのでしばらくお待ちください。


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第四訓 頑侍 大地に勃つ

ついに万事屋ガンプラバトルデビューです。

デビュー戦のお約束「初心者狩り」回とも言います。


カタパルトから射出された先の景色は

まるで大地が円形状に貼り付けられているかのような異様な風景であった。

 

神楽「なんか地面が空にまで広がってるアル」

銀時「ずいぶんと滑稽な場所だなあ。」

 

と不思議そうな表情をすると新八は

 

新八「スペースコロニーですよ。頑侍シリーズで宇宙に移り住んだ人々が生活する場所で、中には基地を兼ね備えたコロニーもあるんです。」

神楽「かぶき町がそのままぽっかり浮かんでそこに宇宙の人間が住んでたわけじゃないアルな」

新八「それは機動武闘伝G頑侍の重力制御装置が発達した世界だよ神楽ちゃん」

 

そんなのんきな会話を打ち破るかのごとく、警告音が鳴り響く

 

マギー「来たわよみんな。」

 

銀時「なんだこの薄味な機体は。」

 

マギー「NPDよ。ノンプレイヤーダイバー、つまりコンピューターキャラね。」

 

そうこうしているうちにNPD機体のリーオーからビームが発せられる。

新八「来たあああ」

 

我先に神楽が突進していく。

しかしあまりにも直線的すぎたためよけられてしまう。

神楽「こなくそおおおお」

急旋回しつつ、回し蹴りを脚部に叩き込み、リーオーが振りかざしたビームサーベルを

番傘で受け止めコクピット部分にそれを突き刺し、仕込みマシンガンを炸裂させ、

撃破をする。

瞬間、ドットの乱立とともに消失。

 

2機目は銀時に対して向かっていた。

銀時「なるほど俺の動きがそのまま機体の動きになるのか。」

動きを確認しつつ、洞爺湖ブレードを構える。

攻撃を見切りつつ、リーオーを一刀両断にする。

銀時「あとは新八か。」

 

3機目は新八。さすがにビームライフルが当たらないので焦っていた。

新八「くそ、当たらない。」

マギー「落ち着いて、敵をよく見て。引き付けるのよ」

新八(引き付けるって…)

新八「間合いを詰められた!!サーベルは…」

マギー「腰当たりにあるレバーを引いて!!」

新八「よし、あれ?動かない!?」

マギー「違うわよ、引っこ抜くの」

新八「引っこ抜くって…ほんとに引っこ抜けた!?」

マギー「そのレバーを剣の要領で振って。」

新八「どんなOweeリモコン!?でもこれどうやって移動するんですか?」

マギー「ビームサーベルモードは腰の動きと脚の前後で動くの」

新八「こんなところでモビルトレース!?まあいいや。剣ならいける。」

 

そういって出したビームサーベルでリーオーのビームサーベルを受けてはじき返し、

胴体を真っ二つに斬る。

 

マギー「ミッションクリアね。さ、戻りましょ。」

 

新八「待ってください、救難信号が。」

神楽「どうしたアルか」

新八「早ッ!」

 

神楽は救難信号の発信元にいち早くたどり着き、発進した主のもとにたどり着いた。

神楽「どうしたアルか。」

発信主A「すまない、急に具合が悪くなってしまってね。」

発信主B「早くしないと死んでしまうかもしれない。」

神楽「じゃあ一思いに」

発信者C「やめろおおおおおお!!」

神楽「仕方ないアルな、どうすれば助かるアルか?」

発信者B「この端末のOKボタンを押してくれれば。」

そういうと、エア端末を発動させた。

その様子を見たマギーは青ざめた表情で

マギー「駄目よ神楽ちゃんそのOKボタン押したら。」

しかし時すでに遅し。神楽はOKボタンを押してしまった。

 

新八「何?強制的に戦闘モード?」

銀時「おいおい。ミッション終わったんじゃなかったのか?」

 

マギー「聞いてちょうだい。神楽ちゃんフリーバトルモードのOKボタン押しちゃったの」

新八「そんな。ランク関係なく戦うアレですか?まさかあの人たち。」

マギー「初心者狩りよ。救難信号は罠だったの。」

銀時「ったくあのバカ」

 

救難信号を送った連中は急に元気になり、その正体を明かし、

グレイズタイプのモビルスーツを出す。

 

Aことマカーズ「はははは。ありがとうお嬢ちゃんおかげで元気になりました」

Bことカマーリ「ほんと初心者ってわかりやすい」

Cことリュースノー「君たちはギャラルホルンの正義によって粛清されるのだよ。」

 

 

新八「グレイズタイプ?よりによって…」

銀時「どうした新八。」

新八「あれ鉄血のオルフェンズの敵機体なんですよ。銀さん刀貸してください」

銀時「うるせえ!!貴重な装備だっつーの、てめえで何とかしろ」

 

マカーズ「おいおいいきなり仲間割れか?」

カマーリ「これなら秒もかからずポイントげっとよね」

 

仲間割れに

マギー「早くバトルアウトして、仇は私がとるから」

その言葉を聞いた瞬間

 

銀時「わりぃな、その言葉は聞けねえ」

銀時の雰囲気が変わる。いつものちゃらんぽらんの雰囲気が消え、侍のそれに代わる。

新八「それは普通の人の判断です。侍は違う。ここでバトルアウトしたら侍は死ぬんです。その言葉は聞けません。」

 

その言葉を聞いたマギーはため息をつきつつ

(そうよね。そうでなきゃパー子じゃないわよね。)

 

そんなやり取りにもかかわらずカマーリのグレイズが孫尚香ガーベラにバトルアックスを振りかざす。

神楽も思わず「速い。さっきのとはけた違いアル」

カマーリ「SD?大丈夫そんな足でま・…」

その言葉が終わらないうちにあっという間に両脚部が薙刀で切断されていた。

神楽「続けるアルか?脚は飾りなんだろ?」と挑発し、

逆上したカマーリのグレイズがとびかかる瞬間、飛び蹴りを決め、貫いた。

神楽「おとといくるよろし」

 

マカーズ「宇宙世紀のビームタイプか。残念だったな、わがギャラルホルンの前には無力。己の不幸を呪うがいい!!」

新八「さっきのNPDとは動きがダンチだ。ビームサーベル…うわーすり抜けたああ?」

セカンドVのビームサーベルの粒子がすり抜けてしまう。しかし、かろうじて避ける。

マカーズはとどめとばかりの一振りをかざす。

新八はやけくそ気味に…

新八「うおおおおおおおお!!」と叫びながら

鼻フックデストロイヤーを決め、そのままマカーズのグレイズを地面に思いっきりたたきつけ爆散させる。

 

新八「あとは銀さん」

 

リュースノー「くそ、こいつら本当に初心者か?強すぎねえか?」

銀時「初心者だ。だがこれだけは言ってやる。

俺たちゃ戦ってきた数も修羅場くぐった数も、お前らの何倍もあらああああ!!」

そういうと腰の菊一文字を抜き、相手に攻撃させる暇もなく真っ二つにしていった。

銀時「俺を全身タイツにしたことを後悔するんだな。」

新八「まだ引きずってたんかい」

 

今度こそ本当にミッションクリアである。

 

銀時たちはロビーに戻ると

マギー「お疲れさま。さんざんなガンプラバトルデビューだったわね。」

というと

銀時「なあに、こんなのはいつものことさ。」とうそぶいた。

 

そして、頑侍バトルネクサスオンラインからログアウトする。

 

神楽はおもむろに

神楽「そういや定春置いてけぼりアルな。」

銀時「仕方ねえだろ、この手の施設はペット禁止だ。そもそも犬がガンプラバトル…

連邦軍制服の店員「できますよ。」

新八「できるんかい!!」

店員「巨大ペットにも対応したシステムもあります。

この開発は央国星のハタ皇子の協力のもとで行われたんです。」

神楽「あのバカ皇子もたまには役に立つアル。」

 

新八「銀さん、先に帰っててください。」

銀時「なんだ新八。忘れ物か?」

新八「いえ、少し買い物して帰ります。」

そういうと新八は、ガンプラ販売の場所へ向かい、

ベアッガイ2、耳パーツ、尻尾パーツを購入し、銀時たちに追いついていった。

 

 

そのころ、P.D323

所属不明のガンダムらしき機体と奇妙な白い機体2機によるギャラルホルンを狙い撃ちしたかのような単独のテロが頻発していた。



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幕間1 教えて 銀八先生1(頑侍について)

幕間と銘打ってますが、要するに銀八先生による
世界観を解説するコーナーです。


「「教えて 銀八せんせーい」」

銀八先生「はーい、銀八先生の冥土の土産コーナーです。

このコーナーは、銀魂とビルドダイバーズ、鉄血オルフェンズのクロスオーバーの世界観を銀八先生が解説するコーナーです。それではどうぞ。」

 

第二次白い悪魔計画

 

蓮蓬との一件の後、蓮蓬族の生き残りと坂本辰馬率いる快援隊が、江戸の玩具商「磐梯屋」、アニメ制作会社「日登動画」に商談を持ちかけ、1/144サイズを中心としたプラモデルと、それに伴うアニメ作品を展開したところ、爆発的な人気を得る。

アニメシリーズはファースト頑侍をはじめとした宇宙世紀シリーズ、天下一武道会ライクで初心者にも分かりやすいG頑侍や、女子人気の高い頑侍W 頑侍SEED 頑侍00 あからさまなバッドエンドでネットが荒れた頑侍鉄血のオルフェンズ、2等身にデフォルメされたSD頑侍などがある。

 

ガンプラ

銀魂世界ににおける、頑侍作品のプラモデルのこと。

現実世界のガンダムのプラモデルである。

 

頑侍茶屋

江戸に展開されている頑侍をテーマとした茶屋。かぶき町のほか、お台場や地下都市アキバにも出店している。近々吉原にも出店予定

後述する頑侍バトルネクサスオンラインを併設している。

作品をモチーフとしたスイーツやランチが目白押し。

銀時が食べていた暴終食うパフェは、ファースト頑侍の最終決戦の地ア・バオア・クーをモチーフにしたパフェである。

他にはG頑侍1話に出てきた約束のピザもあり、テイクアウトもできる。

要するに我々の現実世界でいう「ガンダムカフェ」をイメージしていただくと分かりやすい。

 

頑侍バトルネクサスオンライン

頑侍のプラモデル「ガンプラ」を用いて、オンライン対戦RPGを楽しむ最新型のアミューズメントシステム。

登録時にアバターを設定し、コクピットタイプを最初に選択する。

フォースを組んで団体戦が行える他、バトル大会が積極的に行われており、江戸では一番人気のゲームとなっている。

なお、頑侍茶屋だけでなく、ゲームセンターやネット茶屋、遊郭でも遊べる様子。

 

コクピットシステム

頑侍バトルネクサスオンラインでは、最初にコクピットタイプを選ぶことができる。変更は可能だが、経験値はコクピットタイプで別になっている。

 

通常コクピット

新八が選択した、モビルスーツの操作感に近いシステム。

ただし、格闘兵器を使う場合、格闘兵器用レバーを引き抜いて、Wiiリモコンの要領で直感的に攻撃を行うことができる。その際腰の動きと足の前後で移動を行う。

 

ビルドファイタータイプ

神楽が選択した、アームレイカーを使用するタイプ。

光る金の玉をアームレイカーで移動と攻撃を全て行い、履いている靴の動きで蹴りを行うことができる。一番人気のシステム。

 

モビルトレースシステムタイプ

銀時が選択したコクピット。操縦者の動きを完全に機体に反映する。

そのためにファイティングスーツを着用しなければならないため、服を脱がなくてはならない。武芸に秀でていればいるほど強いシステム。

 

ペット用システム

人間以外の動物も楽しめるように、モーションキャプチャにより動きを反映するシステム。

開発に関してはハタ皇子の協力の下行われた。

 

 

銀八先生「現在での設定は以上になります。それでは次は第二章です。」

 



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邂逅篇 第二章 鉄と血の世界へ
第5話 お尋ね者


鉄血世界のプロローグになります。
突如現れた所属不明の2機の機体とは?

第二章オープニング
Rage of Dust (SPYAIR)


PD323年。

 

クーデリア=藍那=バーンスタインの演説により、腐敗を白日の元に晒すこととなったギャラルホルンは混乱と弱体化を余儀なくされることとなった。

クーデリアの護衛任務にあたった鉄華団の活躍により、皮肉にも少年兵の有用性が示されてしまい、地球をはじめ宇宙中でも紛争が勃発しはじめていた。

そんな中、突如現れた2機の所属の知れないモビルスーツが、ある時は紛争を収め、またある時はギャラルホルンを狙い撃ちしたかのようなテロなどの武力介入をしたという情報が全銀河を駆け回り出していた。

 

地球外縁軌道統制統合艦隊

カルタ イシューの後任として司令の座についたマクギリス・ファリドの下にもその所属不明機の情報が届いていた。

 

石動「最近になって銀河中に出没している例の所属不明機ですが。」

マクギリス「セブンスターズの会議でもその話で持ち切りだったよ。ついに全銀河指名手配を

発令したようだ。」

石動「どうなさいますか?」

マクギリス「クジャン家のお坊ちゃんが領域侵犯をたてに反対していたが、

その銀河指名手配犯逮捕を切り出したら急に黙りだしたよ。

それに、火星には頼れる者もいる。」

石動「友…ですか。」

マクギリスは少し沈黙した後、

マクギリス「私に友はいないよ」

 

一方 アリアンロッド艦隊

指名手配犯を理由にやり込められた若きクジャン家の当主がいらだっている。

イオク「なぜ我々一任ではなく全軍共同かつこの件に関して範囲を問わないことになったのだ」

ラスタル「指名手配犯を利用したか。なかなか奴も考えたものだ」

イオク「感心している場合ですか。」

?「ラスタル様」

通り道から少女が呼びかけてきた。アリアンロッド艦隊の制服である。

ラスタル「おお、ジュリエッタ」

ジュリエッタ「どうでしたか?と聞くのは野暮でしたか。イオク様のさえない顔を見ていればわかります。」

その言葉にイオクは(大きなお世話だ)と言わんばかりの顔になる。

ジュリエッタと呼ばれる少女は飛んできた蝶を口に入れ、まずそうな顔でせき込む。

ラスタル「我々は最強の外縁軌道統制統合艦隊アリアンロッド。受けて立つさ。」

その言葉にイオクの浮かない表情はすっかり消えていった。

ラスタル「肉を食うぞ!!」

 

そのころ、火星の鉄華団の本部に、ある男から通信が入っていた。

 

アーブラウの働きが認められて、テイワズの直系団体となった鉄華団の団長、

オルガ・イツカは多忙を究めていた。そんな中の兄貴からの通信に、少し元気を取り戻したようである。

タービンズ首領、名瀬・タービンからである。

鉄華団の出世のこと、ハーフメタルのこと、ポッと出が疎まれることなどを

話していた。そんな中で

名瀬「なあ、最近噂になってる全銀河指名手配は知ってるか?」

オルガ「フルーツポンチ侍というテロリストですか。火星でもその噂で持ち切りですよ。」

名瀬「テロリストが侍ねえ。」笑いながら名瀬がそういうと

名瀬「どうも、紛争に入り込んで痛み分けに持ち込んだかと思えば、いきなりギャラルホルンに

天誅とかいってピンポイントに攻撃したり。なんだかあの頃のお前らを思い出してな。」

オルガ「よしてください。俺たちはテロリストじゃありません。」

名瀬「悪かった。ところで、侍って知ってるか。」

オルガ「親父がおとぎ話みたいに言ってたあれですか?」

名瀬「オヤジあの話するときほんとに楽しそうなんだよな。」

そういう名瀬の顔もまたどこか楽しそうだった。

名瀬「もしかしたらあいつ、名前にたがわない侍ってやつだったりしてな。」

 

オルガ「侍…か。」

 

とある紛争現場

全銀河指名手配の男と奇妙な着ぐるみのような生き物はそこにいた。

?「やたら紛争が多いと思ったら、どうやらこれは支配者に都合のいいように世論を持って行くための

白色テロというやつらしい。」

?「なんと腐った世界か。彼奴等に本物の天誅(テロ)を見せてくれよう、いくぞエリザベス!」

その言葉の後

?「出ろぉぉぉぉ!!ジャスティス攘夷ガンダぁぁぁぁム!!」

の叫びとともに、何もないところから長い髪をたなびかせたガンダムらしき機体と奇妙な機体が姿を現す。

?「貴様か。この世界で支配強化のための白色テロを扇動してる愚か者は」

傭兵「さあな。現れたなアンノウン、いや、銀河指名手配犯フルーツポンチ侍!!その首いただく」

傭兵の乗るモビルスーツ ゲイレールはシールドアックスで斬りかかる。

桂「フルーツポンチ侍じゃない桂だ!!」

 




今回からいよいよ鉄血の世界にも入り込みます。
今回は触りなので三日月たちはしばらくお待ちください。
次はまた銀さんたちの世界に戻ります。

第二章エンディング
少年の果て(GRANRODEO)


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第六訓 新実装イベントはやたらバグに見舞われる

ここで再び銀魂世界です。
いよいよここから本格的にクロスが始まります。


再び万事屋銀ちゃん。

 

銀時は昨日の話を切りだす。

銀時「しっかし、なんだ?あの昨日のギャランドゥーとかぬかしてた奴ら」

と言うと

新八「ギャラルホルンですよ。鉄血のオルフェンズの敵組織なんです。」

神楽「初心者狩りしてた割に大したことなかったアル」

新八「その他の頑侍シリーズでは連邦だったり自軍組織が勝つんですが、鉄血のオルフェンズは自軍の敗北で主役は死んでしまうんです。」

神楽「つまんない頑侍アルな。やっぱり三国伝が一番アル」

新八「バッドエンドならまだ荒れなかったんですが、その話の展開がまるで敵側にご都合主義が連発して、支持してたファンが一気にアンチに転じたりギャラルホルン派の人たちが甘えるなとか言い出したりで、界隈が地獄絵図になってしまって、今じゃ腫れ物扱いですよ。タカチンなんか円盤叩き割ってましたよ。やっぱりV頑侍に限りますよ。」

神楽「しれっとてめえの推しを勧めてんじゃねえよクソメガネ!V頑侍もグロテスクに人死にまくって大概だろーが」

新八「V頑侍主人公側勝つし!!ご都合主義じゃねえし!!」

銀時「んで、結局なんなんだあの三人組は?」

 

マギー「狂信者ってやつね。」

新八「そう、例えばファーストだったら過激派のジオニストとか、

これが原因で界隈が荒れるんです

って、マギーさんいつの間にいたんですか?」

マギー「ママからパー子たちならここにいるって聞いたのよ。ところで、今日も行くんでしょ?」

 

新八は思い出したかのように

 

新八「マギーさん。実は定春にガンプラ作ってあげたんです。

 

そう言うと、四つん這いになった、定春によく似せたベアッガイ2を差し出した。

新八「サダッガイって言います。定春をモデルにしました。」

そのガンプラを見るやいなや

マギー「まあかわいいーー!!それに、定春ちゃんへの愛情めちゃくちゃ感じる!!」

神楽「これで定春もいっしょにガンプラバトルできるアルな!!」

と一番嬉しそうな破顔の笑みを浮かべる神楽に

定春は「アン」と吠えた。

 

再び頑侍茶屋かぶき町店

銀時は「あのー、コクピットシステムかえていいですか?」

と店員に尋ねると

連邦軍服の店員「変えることは可能ですが、経験値はパイロットシステムにたまるのでリセットされてしまいます。」

銀時「なにそれ、ダーマの神殿でもだめなの?」

とがっかりしてしまう。

 

神楽「定春。今日が初陣アルな。気合入れるネ」

定春「アン!」

 

定春はペット用のモーションキャプチャシステムのカプセルに入り、

三人もまたそれぞれのコクピットシステムに入る。

定春のログインサポートは新八が行った。

 

再びロビー。

 

マギー「いらっしゃーい!!」

新八「また会いましたね。」

銀時は徐に

銀時「あの、一気にポイント稼げる方法ありませんか?」

神楽「このままだとフルコース料理夢のまた夢ネ」

新八「そんな美味しい話

マギー「あるにはあるわ。」

新八「あるんかい!!」

 

マギー「最近実装されたストーリーミッションよ。頑侍作品の追体験をしながら初心者でも腕を上げながらポイントを稼げるミッション」

銀時「それ、それいきます」

盛り上がる銀時たちだが

 

マギー「でも気をつけてちょうだい。これはテスト段階で、一度ミッションの中に入ったらクリアするまで帰ってこれないものがあるわよ。」

しかし、もう三人と一匹の姿はなかった。

 

銀時たちは路地裏のような場所に来ていた。

銀時「これか、ストーリーミッションの受注場所は」

神楽「これでポイントがっぽり稼いでフルコース料理アル」

新八「銀さん、マギーさん言ってたでしょ?まだテスト段階で一度受けたらクリアするまで帰れないミッションがあるって。」

しかし、耳を貸すはずもなく、しっかりとミッション受注してしまう。

 

三人と一匹は吸い込まれるようにして消えていった。

 

後から追いついたマギーはこのミッションの異変に気づく

マギー「あれ?鉄血のオルフェンズのミッション、まだ実装されてないはずよ?どうして?」

 

三人と一匹はいつのまにかモビルスーツに乗っていた。

 

新八はある機体に気がつく。

新八「あの機体は・・・バルバトス?」

 

 




いよいよ万事屋も鉄血世界に飲み込まれていきました。
ビルドダイバーズリライズがなければこの話は作れなかったと思います。


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第7話 銀(しろがね)の夜明け(第七訓 天然パーマはどこからともなくやってくる)

ハーフメタル採掘場。

クーデリアの警護についていた鉄華団は、宇宙海賊「夜明けの地平線団」の襲撃を受けた。

趣味の悪いピンク色の「流星号」を駆るノルバ・シノは善戦をするも苦戦を強いられていた。

そんな中、突如白い光が広がっていく。

シノ「な?敵の援軍?」

光が徐々に収まると、そこには今まで見たことのない4機のモビルスーツが姿を表していた。

一つは可愛らしい、モビルワーカーよりも少し大きいくらいの機体。

もう一つは背中にV字のブースターを背負った機体。

さらにもう一つは巨大な犬。

そして、関節部が眩い銀で輝く無骨な機体がそこにはいた。

 

副団長であるユージンは思わず

ユージン「あれは、フルーツポンチ侍?いや、あいつらは2体のはず。形もまるで違う。」

 

四機の機体は一目散に夜明けの地平線団の機体へと向かう。

銀色に輝く機体は、木刀のような武器を構え、袈裟斬りで一刀両断にしてしまう。

 

シノ「嘘だろ?真っ二つに斬っちまった?」

白と青の機体はブースターからまるで光の翼が生えたかと思えば高速で敵機体へと突っ込み、木刀のような武器で串刺しにする。

ブースターの勢いを利用したのだろう。

 

小さな機体は敵モビルスーツを持ち上げ、さらにそれを敵陣営に投げつける。

 

そして、巨大な犬型の機体も敵にのしかかる。

 

オルガ「侍、なのか?」

その言葉を放ったオルガにクーデリアが

クーデリア「侍とは?」

オルガ「かつて人類が宇宙にも出ていなかった時代、その剣と武芸を以て天下を収めたといわれている、大昔の英雄のことだ。

しかし、真の強さは戦闘力ではない。何度倒されても立ち上がってくる不屈と不死身の精神と言われている。」

クーデリア「フミタンから昔話で聞いたことがあります。にわかには信じがたいですが。」

オルガ「だったらなおさら止まるわけにはいかない。」

 

そんな中、一つのシャトルが急降下してくる。

そのシャトルの中から白に赤い肩の悪魔のような機体が降りてきた。

 

一方、光の中から現れた銀時たち。

銀時「おいおい、開始早々いきなり戦闘ですかこのヤロー」

とボヤきながら地平線団の機体を斬っていく。

神楽「戦闘前インターミッションも無しかコラァーーー」

と叫びながら通常のモビルスーツ半分くらいの体で敵機体を蹴散らす。

新八「とにかくまずは地平線団の機体を片付けることが先です!!」

と二人を落ち着かせるように語りかける新八。

そんな中、定春が急に吠え始めた。

神楽「どうしたアルか定春。」

定春が吠えている方向に目をやる神楽

神楽「なんか隕石が落ちてきてるアル」

銀時「うわ、まじでこっちに落ちてきてるよ!コロニー落としですか?」

新八「隕石・・・いや違う!!」

 

その隕石?が落ちた先に万事屋三人と一匹が目にしたものは

 

新八「あれは・・・バルバトス!?」

銀時「バルバトス?なんだそりゃ」

新八「鉄血のオルフェンズの主役機体ですよ!!」

 

そして、落ちた先から現れた悪魔のごとき機体、

バルバトスルプスが動き出した瞬間、一目散にガルム=ロディやユーゴーが群がる。

 

バルバトスルプスは群がる敵機体をもろともせず、剣のような鈍器で叩き潰す。

 

その様子をみた新八は思わず「すごい」と口走ってしまう。

本物の頑侍の戦闘シーンを間近で体験していることに、未だ驚きを隠せないでいた。

呆気にとられている新八に

銀時「ボサッとすんな!!敵が来てんぞ」

と檄を飛ばし、戦場に引き戻す。

 

バルバトスの帰還、そして突如現れた謎の4機の介入のおかげもあり、夜明けの地平線団はほぼほぼ全滅へと追いやられた。

 

銀時「さて、ステージクリアしたし、セーブして帰るか」

新八「大変です。ミッションの離脱はおろか、イベントスキップもできません!!」

神楽「眠いこと言うなよ新八、イベントなんていつでも?本当アル!全然スキップできないね。」

銀時「まじかよ俺たち帰れねえのか?どうすんだよこれ!!」

 

混乱する3人に声をかけてくる男が一人。

オルガ「急な助太刀感謝する。俺はオルガ・イツカ。鉄華団の団長をしてるものだ。」

 

 

 

 




ついに夜明けの地平線団との戦闘に割り込む形で鉄血世界デビューしてしまった万事屋銀ちゃん。
いよいよ次から三日月のセリフも出てきます。


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第八訓 会話シーンってなんでか知らないけど無駄にボタンを連打したくなる

翌日、万事屋三人は鉄華団の基地に呼ばれていた。

応接間には、万事屋三人と

鉄華団団長 オルガ・イツカ 副団長ユージン・セブンスターク

一番隊隊長兼教導長 ノルバ・シノ 

そして、アドモス商会のクーデリア・藍那・バーンスタインが向かいに座っていた。

 

銀時「だーかーらー、俺たちは虚空の世界から時空を超えて銀河を破滅に追い込んで征服しに来たと言ってるだろ!!」

シノ「いや言い訳しろや!! だいたいてめえらみたいな死んだ魚みたいな目してるやつやら眼鏡かけてる地味な奴やら中華なみたいな奴が世界の破滅をもたらすようなツラに見えるか!(怒)」

銀時「あーもーとっとと終わらせようぜ」

新八「銀さんダメですっては」

 

ユージンが割って入る。

ユージン「悪かった。ここのところあんたらと似た現象が各地で起きていてな。銀河指名手配のテロリストのそれとよく似ていたんだ。」

 

新八「すみません。こう言うと信じてもらえないかもしれませんが、

僕たちは別の世界からゲームをしていたらここの世界にたどり着いてきてしまったんです。」

 

オルガはしばらくすると

オルガ「嘘を言っているようには見えんな。だが確証もない。

ところで、最近噂になっている銀河指名手配のテロリストなんだが、どうやら奴らのモビルスーツを捉えた映像が出回り始めていてな、こいつを見てくれるか。」

ユージン「いいのか軽々しく見せて」

オルガ「少しでも手がかりが欲しい。」

そういうとテロリストのモビルスーツらしき映像を万事屋にみせる。

 

新八「インフィニットジャスティスとカプルをベースにした機体でっぽいですけど・・・これって(汗)」

明らかに万事屋三人の顔が引きつっていた。

 

銀時「知らない知らない、皆目見当つかない」

(あのバカ何考えてんだ)

新八「僕も全く誰が誰だか」

(ちょっとおー桂さん何やってるんですかーーー)

神楽「ヅラとエリー、あ、エリーはエリザベスってやつアルな」

銀時 新八「おいいいいいいいいいい」

 

オルガ「知ってるのかそいつを」

神楽「元の世界でもテロリストやってた凶悪犯罪者アル!!」

銀時 新八(いや、認識間違ってないけど間違ってるよ)

 

オルガ「ありがとう。参考になった。ところでお前たち、いくあてはあるのか?」

 

そう言われると三人は黙り込んでしまう。

クーデリア「それじゃしばらく鉄華団のお世話になってみてはどうでしょうか?」

シノ「えええ?」

クーデリア「今は一人でも多い方がいいはずですよ?」

オルガ「そうだな。今は猫の手、いや犬の手も借りたいくらいだ。住処も食事も保証する。そのかわり戦闘になったら力を貸してくれ」

 

万事屋三人に断る理由は流石になく、鉄華団のお世話になることになった。

 

その頃、三日月は格納庫にいた。

起きるとそこには大きな白い犬がつぶらな瞳で見つめていた?

三日月「あれ?うち犬飼ってたっけ?てか、こんなデカイ犬いたっけ?」

大きな白い犬は三日月の頬を舐める。

三日月「くすぐったいなあ」

 

バルバトスルプスの整備をしてたいかにもむさそうな中年、雪之丞が呼びかける。

雪之丞「なんだ、そのデカイ犬?」

 

神楽「定春ーーーどこアルかーー」

その呼び声に一目散に神楽のもとに走っていく白い犬、

 

万事屋三人が格納庫に案内されていた。

三日月「これ、君のペット?」

神楽「定春アル。」

三日月「定春っていうんだ。」

そして、三日月は銀髪の男と目が合う。

 

かつて白夜叉とよばれた鬼、坂田銀時と悪魔に乗り込む鬼、三日月オーガス。

白き鬼と赤き鬼、最初の邂逅である。

 

その頃、アリアンロッド艦隊。

ラスタル「我々アリアンロッド艦隊に新戦力が加わった。

どこの馬の骨か分からぬ兵を引き入れるのは異例中の異例ではあるが、

これも銀河指名手配犯『フルーツポンチ侍』を抹殺するためだ。皆、よろしく頼む。」

?「どこの馬の骨とは聞き捨てなりませんが、フルーツポンチ侍確保のため、アリアンロッドの一員として全身全霊をかけ任務にあたらせていただきます。ギャラルホルンのエリート部隊アリアンロッドに我々エリートの力が加われば、テロリストなどものの数ではございません。」

アリアンロッドの新戦力として、エリートと豪語する男と、その隣に寄り添う長い黒髪の少女が紹介されていた。




ようやく第二章が終わります。
次は宇宙戦に出ます。


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幕間2 教えて 銀八先生2

「「教えてーーー 銀八せんせーーい」

 

銀八先生「はーい、毎度おなじみ銀八先生の冥土の土産のコーナーです。

今回から鉄血の世界に銀さん達が降臨したわけですが、その前に紛れ込んでいた

ヅラの機体がどんなものかを紹介したいと思います。

それでは一緒に ギルガーメッシュ!!」

 

桂小太郎使用機体

 

機体名 ジャスティス攘夷ガンダム

ガンダムSEEDデスティニーのアスラン=ザラが搭乗していた

インフィニットジャスティスをベースとしている。

頭部にはガンダムナドレのケーブルを追加しており、

通常の装備の他に実体剣の刀、球形爆弾と煙幕を実装している。

攘夷活動に特化した機体に仕上がっている。

 

エリザベス使用機体

機体名 エリカプル

∀ガンダムに出てくるカプルをベースとした機体。

正確には江戸頑侍基地店限定で大人気絶賛発売中のモモカプルをベースとした

機体。

エリザベスのくちばしを追加しており、中にはマシンガンが仕込まれ、

プラカードを標準装備。ジャスティス攘夷同様爆弾や煙幕を実装している。

こう見えて全身武器庫である。

 

銀八先生「え?定春の機体も紹介してほしい?仕方ないなあ今回特別」

 

定春使用機体

サダッガイ

頑侍でも女子に人気のかわいい機体ベアッガイⅡをベースとした機体。

犬耳と尻尾を付け加え、定春に限りなく近づけた機体。

組んだ人なら分けるけど、もともとアッガイなので1/144でもかなりデカい。

水陸両用機能は残されている。

ランドセルにはハードポイントが実装され、あらゆる装備を付けられるようになっている。

 

 

銀八先生「続きまして、設定解説のコーナーです。」

 

ストーリーミッション

頑侍バトルネクサスオンラインで新たに実装される予定の新機能で、

現在テスト稼働中。

このストーリーミッションでは、頑侍作品を追体験しながら初心者でも練習しながらポイントを稼げるミッションで、ifルートの実装も検討中である。

G頑侍のミッションではバトルロイヤルやら包囲網、決勝リーグなども体験できるといったところ。

テスト段階のため、一度ミッションを受注するとオールクリアするかゲームオーバーになるまで抜けられないミッションもあるが、完成形ではステージクリアや途中離脱ができるようになるとのこと。

 

銀八先生「お便りが届いております。 ペンネームぬけさくいちばんさんより

『銀さん達より先にヅラとエリザベスが鉄血の世界に流れ込んでいましたが、

指名手配中のヅラがなぜアカウントを取得できたのでしょうか?』

えー、この件に関しては、おいおい本編でお話ししたいと思います。」

 

銀八先生「突然ですが、最後に残念なお知らせがございます。

次の章では銀さん達はお休みになってしまいます。

では誰が出てくるのかって?わかるでしょ?あれですよあれ、あいつらですよ。」

 



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邂逅篇 第三章 ガンプラ警察24時
第九訓 青海と青梅は間違えやすい


ついに真選組が参戦してきます。
どの組織に行くのかはお楽しみ。
第三章Op
ワンダーランド(FLiP)


銀時たちが鉄血のストーリーミッションに迷い込んだ次の日。

江戸お台場、台場市場お江戸の上層階。

黒い隊員服と白い隊員服の警察官が呼び出されていた。

 

松平「真選組に見廻組の代表諸君お台場まで急に呼び出したりして悪かったな。」

土方「なんでお台場のガンプラ売り場の前まで呼び出されてんだ俺たちは!!」

土方がやけに苛ついていたのは、沖田総悟の手違いという名の嫌がらせで青海と青梅が間違えられて、お台場の青海にいくはずが武州の青梅まで行ってしまい、戻るのに時間がかかってしまったためである。

松平「まあ落ち着けトシ、突如行方不明になった桂の居所がわかったのでな。」

佐々木「して、桂はこのお台場のどこに潜伏していると?」

松平「ここだよ」

松平片栗虎が指差した先には、「頑侍バトルネクサスオンライン」の看板があった。

土方「ネトゲじゃねえか!!こんなもん一生捕まえられるか!!」

近藤「落ち着けトシ!」

沖田「んで、そのネトゲと何か関係あるんで」

松平「今回特別に捜査に協力を申し出てくれ人がいてな、紹介しよう。頑侍バトルネクサスオンラインのゲームマスターのカツラギさんだ。」

葛城「葛城です。真選組および見廻組の皆様、ご足労感謝いたします。」

佐々木「お久しぶりです葛城さん。幕府官僚を辞職してから磐梯屋にお勤めになっていたとは聞いていましたが。」

葛城「佐々木様。こちらこそお久しぶりです。」

佐々木「ところで、桂に関する情報提供はあなたが。」

 

葛城「はい。ここからは本題に入らせていただきます。」

 

葛城は江戸頑侍基地のビルダーズベースに真選組と見廻組を案内し、

今回の概要の説明に入った。

 

葛城「今回皆様をお招きしたのは、未実装なのに突如現れたストーリーミッションに関する話が一つ、もう一つは、そこが桂小太郎の潜伏先となっているという話です。」

信女「しかしあの桂が、そんなネトゲで遊んでる暇があるのかしら、そもそもアカウントなんて作れたかしら」

葛城「まず、ストーリーミッションに関して説明します。

新たに実装するストーリーミッションは、原作の物語を追体験しながら腕を上げつつポイントを安定して獲得できる新しいミッションとなっております。

現在はテスト段階で、ミッションによってはオールステージクリアかゲームオーバーになるまで離脱できないミッションもありますが、本稼働時には途中離脱も可能になる予定です。

現在リリースされているのはファースト頑侍から頑侍ユニコーンまでの宇宙世紀シリーズのミッションです。」

沖田「なあんだ、キラの野郎に一泡吹かせられると思って勝手に盛り上がっちまったじゃねえか」

山崎「隊長まだSEEDデスティニー根に持ってるんですか!」

沖田「当然だ、キラのクソ野郎ストーリーミッションでとことん八つ裂きにしてやらあ」

土方「やっぱり頑侍Xだよなあ。」

佐々木「おや奇遇ですね、私も頑侍Xは好みです」

斉藤(俺はガエリオに一泡吹かせたいZ)

葛城「ですが、実装されていないはずの鉄血のオルフェンズのミッションが突如現れて、そのミッションを受注した人間が次々と姿を消しているという情報が入りました。」

 

近藤「ところで、そのストーリーミッション失踪事件と桂がどのような関係があるんです?」

葛城「幸い、そのストーリーミッションを受注したアカウント情報がこちらにありまして、そのアカウントがこちらになります」

 

そう言うと葛城ストーリーミッションの受注者の一覧を彼らに見せた。

 

フルーツポンチ侍

エリザベス

銀さん

グラさん

ぱっつぁん

サダハル

 

明らかに彼らに馴染みがありそうなアカウント名である。

土方「帰るぞてめーら、やってられるか」

松平「待てトシ。てめーが選ぶのは二つ。ヤルか、スルか。」

土方「どっちもYesじゃねえか!!」

 

近藤「このアカウント、桂で間違いないでしょう。」

土方「近藤さん?」

近藤「ええ、覚えがあります。こうなったのも何かの縁、お受けいたします。」

 

葛城「ありがとうございます。必ず協力してくれると信じていました。」

 

土方「ところで、俺たちはガンプラ持ってないが、完成品のレンタルでもしてくれるのか?」

松平「ぬるいこと言ってんじゃねえぞここをどこだと心得る。

ガンプラ作りできる環境完備の江戸頑侍基地だ。いまからてめーら自身でガンプラ作れ。3秒以内に腹決めろ いーち」

パーン!!

土方「二と三はあああああ?」

松平「知らねえなそんな数字 男は1だけ覚えてりゃ生きていけるんだよ。」

 

かくして、

真選組

近藤勲 土方十四郎 沖田総悟 山崎退 斉藤終

見廻組

佐々木異三郎 今井信女

 

ガンプラデビュー、そしてガンプラバトルデビューと相なった。

 




ついにこの章から真選組と見廻組が本格登場します。
どの組織に流れるのかはお楽しみに。
次は登場機体が明らかになります。
第三章 ED 仲間(Good Comming)


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第十訓 パーツカットは二度切りで

松平のとっつあんの脅しでガンプラ作りをする羽目になった
真選組と見廻組。
今回はガンプラ作りです。


事もあろうに一からガンプラ作りをする羽目になった

真選組と見廻組。

 

彼らはガンプラ販売ブースでガンプラ選びをしていた。

山崎退はジムがたくさん置かれているところにいた。

山崎「主人公メカってどうも選びにくいんだよなあ。どうしても連邦の量産機に手が伸びるなあ」

どうも地味キャラが染み付いてしまったようである。

斉藤はジェスタを手にしていた。

沖田は迷うことなくデスティニーガンダムをレジに持っていった。

近藤が手にしたのは「ゴッド頑侍」

近藤「やはりG頑侍のドモンとレインのラブラブ天驚拳はいつ見ても泣ける。いつかはお妙さんとラブラブ天驚拳を放つぞー」

となぜか盛り上がっている。

土方と佐々木は頑侍Xコーナーにいた。

土方「あんた、旧キットで大丈夫か?」

佐々木「問題ございません。可動改造などお手の物です。なにせエリートなもんで。」

土方はエアマスターの新キット、佐々木は旧キットのガンダムヴァサーゴを手にしていた。

信女は頑侍ポータントをじっと見つめていた。

松平もまたラーカイラムを手にしていた。

 

そして、警察連中のガンプラ作りが始まった。

さすがに警察が揃いも揃ってガンプラ作りに勤しむ光景というものはどこか味があるようだ。

土方はパーツを直接切ろうとすると

葛城「パーツカットは二度切りを行うと、綺麗に切りやすくなります。

土方は試しに二度切りすると、その切りやすさに驚く。

 

土方「なんで警察がわざわざこんなところでガンプラつくってるんだ、しかもお前らなんで楽しそうなんだ」

山崎「だって、こうやって自分で完成させると、なんだか愛着湧くじゃないですか。」

近藤「そうだぞトシ。ガンプラを作ってるとなんだか子供の頃の楽しさが蘇ってくるようだ。」

 

佐々木「信女さん。心なしか楽しそうですね。」

信女「そう?」

 

そうこうしているうちに、警察連中のガンプラ作りが終わって行った。

 

葛城「お疲れ様です。それでは皆様のガンプラをご披露してください。」

(紹介部分のためここではあえてガンダムと表記する)

近藤勲 使用機体

G(ゴリラ)ガンダム極

ベースはゴッドガンダム

赤と青の部分は黒に統一され、レアパーツ、カレトヴルッフと日本刀を実装。

ハイパーモードもそのまま使え、このモードでは爆熱ゴリラフィンガー、ゴリラ天驚拳を使用できる。

 

土方十四郎 使用機体

ガンダムエアマスターバラガキ

ガンダムエアマスターがベース。黒と白のツートーンに塗り直され、

バスターライフルの代わりに日本刀二本を装備した。

 

沖田総悟 使用機体

ドSティニーガンダム

デスティニーガンダムをベースとしている。

ビーム砲はオミット。パルマフィオキーナはそのまま残している。

ソードインパルスのソードを付加。例に漏れず日本刀を使用。

 

山崎退 使用機体

ジムⅢジミーマスター

ジムⅢをベースとし、各種レドームを装備した諜報に適したカスタマイズがなされている。

あんぱん爆弾に換装可能。

 

斎藤終 使用機体

ジェスタ アフロウルフ

ジェスタをベースとし、機動性能を最大に高めたカスタマイズを行った。二本の小太刀とスケッチブックが実装されている。

 

今井信女 使用機体

ガンダムポータントのぶたす

ガンダムポータントをベースとしている。

緑のクリアーパーツはわざわざUVレジンで複製し青紫に変えられている以外はほぼそのままで、通常の武装のほかには小太刀を仕込んだ日本刀を追加している。

 

佐々木異三郎 使用機体

ガンダムヴァサーゴエリーティスト

旧キットのガンダムヴァサーゴを徹底した可動範囲拡大改造を行いつつ、塗装も白ベースに綺麗に塗装され、グラデーションまで施されたエリートのこだわりの一品。

日本刀のほか、実弾拳銃が加えられている。

 

土方「なんか異様に完成度高いけど?」

佐々木「可動範囲は最新ガンプラ並みに施しておきました。塗装も抜かりありません。なにせエリートですから。」

 

葛城「それでは、早速頑侍バトルネクサスオンラインのコクピット選びをお願いいたします。」

 

ガンプラを完成させた警察一行は、ついにガンプラバトルに乗り出す。




まさか警察一行が揃いも揃ってガンプラ作りする羽目になる回。
次はついに真選組、見廻組が頑侍バトルネクサスオンライン、そして鉄血の世界へと向かいます。


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第十一訓 ゲームのオフ会とアバダーが違いすぎるとなんか引く

いよいよ警察の皆さんが鉄血世界にダイブします。


真選組と見廻組は葛城に案内され、頑侍バトルネクサスオンラインの

コクピットブースへと向かっていた。

 

葛城「GBNでは最初に操縦方法を選んでいただくことができます。

途中変更は可能ですが、ポイントとレベルはコクピット操縦システムごとになっています。」

 

近藤「では、このモビルトレースシステムというのをお願いいたします。」

葛城「こちらは最新鋭のシステムとなっており、プレイヤーの動きをそのまま機体に反映するシステムとなっております。

ただし、ファイティングスーツの着用をしなければいけないので、一度服を脱ぐ必要がございます。」

土方(嫌な予感しかしねえ)

近藤「なるほど、侍の剣をそのまま機体に反映される。俺たちらしくてお似合いですな。それじゃ決まりだな」

 

案の定、近藤勲は生まれたままの姿を晒し、股間にはモザイクがかかっていた。

 

葛城「あの、ブースの中で脱いでください」

 

信女「パーツは二度切り」

土方「それランナーじゃねええええええ」

 

沖田「あれ、土方さんモビルトレースシステムにしないんですか?」

土方「変形機体でんなもん使ったら複雑骨折するわ!!」

 

土方、沖田、信女はビルドファイターシステムで登録。

 

そして

近藤「佐々木さんは通常システムですか。本格的ですな」

佐々木「エリートたるもの、モビルスーツの操縦も嗜んでおくものですよ」

 

そうして、全員が頑侍バトルネクサスオンラインにログインし、

ロビーへと集まる。

 

土方「あれ?なんかSDガンダムがこっちに向かってきてるけど」

ゲームマスター「真選組と見廻組みなさん。ようこそGBNへ。」

土方「葛城さんんんんんんん?!」

土方(なんでわざわざSDガンダムのダイバールックにしてんだこのおっさん)

ゲームマスター「好みでしてね。」

土方(顔赤らめてるよ、照れてるよこの人)

 

近藤「葛城さん」

ゲームマスター「あ、ここではゲームマスターとお呼びください。」

近藤「すみません。それではゲームマスター、失踪現場に案内していただけますでしょうか?」

 

ゲームマスター「わかりました。では早速ご案内いたします。」

 

そして、警察七人は「鉄血のオルフェンズ」のミッションが現れたという路地裏らしき場所へと案内された。

 

そして、ミッション受注のエア端末が現れた。

佐々木「なるほど、これが例の」

 

ゲームマスター「私の役目はここまでです。警察の皆さん。ご無事と御武運をお祈りいたします。」

土方「いや御武運って何?なんで戦争に行くの確定になってんの?」

 

そして、警察の七人は受注を完了し、いよいよ例のストーリーミッションへとダイブする。

 

ミッション受注者履歴に新たに

 

さぶちゃん

ノブたす

Z

ザキヤマ

ソーゴドS オキタ3世

トッシー

フルーツチ○ポ侍

 

の名が書き加えられた。

 

佐々木「ここが、鉄血のオルフェンズの世界ですか。」

佐々木は開口一番

佐々木「皆さん、我々警察は、ギャラルホルンに所属させてもらいます。」

 

土方はその言葉を聞くと

土方「ギャラルホルンだと?ふざけるな ありゃ敵組織だろ、鉄華団殺せってか!!」

と激昂

近藤「落ち着けトシ」

佐々木「我々は警察です。正義の味方はこの世界の正義の味方につくのが筋というものでしょう?ね、信女さん」

 

佐々木が言った正義の味方という言葉は、誰がどう見ても皮肉そのものである。

 

佐々木「それに鉄華団には今頃、白夜叉が入り込んでる頃でしょうし。」

 

沖田「じゃあ俺たちもギャラルホルンでファイナルアンサーでいいですね」

佐々木「物分かりが良くて助かります。」

 

佐々木「我々エリートはアリアンロッドに取り入ります。貴方がたはどの派閥にも捜査範囲にも縛られない、自由に動ける組織を用意しておきますのでご安心ください。」

信女「その後からは競争。先に桂を捕まえた方が勝ち」

と、信女と共にその場を後にした。

 

土方「くそ、納得いかねえ」

沖田「まあまあ土方さん落ち着いてくだせえ、もしあのエリート様の言ってることが本当なら、鉄華団には旦那方がついてるってことでさ」

近藤「そうだぞトシ。鉄華団は万事屋に任せておこう。」

 

そして、警察七人はセブンスターズの議場へと向かって行った。

 

山崎「あれ、俺今までセリフゼロ?」

斉藤[あまり喋らないから気にしてないZ]




ここでも山崎はモブになってしまいました。
次は真選組がどのような立ち位置になるか明らかになります。


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第十二訓 誰がために角笛は鳴る

いよいよ真選組と見廻組がギャラルホルンに入り込みます。
ついにここでの真選組の立ち位置が明らかになります。


佐々木「月外縁起動統合艦隊アリアンロッド司令、ラスタル・エリオン公とお見受けします。」

 

ラスタル「ほう、そなたは?」

 

佐々木「はじめまして。異世界のエリート警察をしていた、佐々木異三郎と申します。以後お見知り置きを。」

 

ラスタルは返す。

ラスタル「そなた、用件は?」

佐々木「単刀直入に申し上げます。一つは我々エリートをアリアンロッドにお加え願いたい。もう一つは・・・」

ラスタル「ほう・・・」

佐々木「活動範囲、派閥の権限に囚わず自由に動ける、しかし政治的権限を有さない独立部隊を新設していただきたい。」

イオク「貴様!!!」

ラスタル「よせ。して、なぜそのような?」

佐々木「近頃世間を騒がせている銀河指名手配テロリスト、フルーツポンチ侍と言えば、話は伝わりますかな?」

 

ラスタルはフルーツポンチ侍という言葉に反応する。

 

ラスタル「そなた、フルーツポンチ侍を知っているのか。」

その問いに

佐々木「ええ、知ってるも何も彼らは我々が追っている凶悪なテロリスト。彼もまた、我々と同じ世界から来た異世界人です。」

 

突如、佐々木に銃口を突きつけようとする金髪の少女が、

しかし、信女もまたその少女の喉元に白刃をつきつける。

 

ラスタル「よせジュリエッタ」

佐々木「おやめなさい信女さん」

 

ラスタルはしばらくすると

ラスタル「そなた達を歓迎しよう。」

その言葉に

 

イオク「正気ですか?こんないかにも怪しい男を?」

ジュリエッタ「納得できません」

と反論するも

 

ラスタル「して、独立部隊の所属はどこの管轄に?」

佐々木「申し上げたとおり、彼らには管轄はありません。独立した捜査権活動権は与えますが、政治的権限は与えません。

ルパン三世でいうところの、銭形警部みたいなものです。

それに、ライバルが多い方が、張り合いもあるでしょう。」

 

ラスタルはしばらくすると、

ラスタル「面白い。やってみろ。」

佐々木「仰せのままに。」

 

その場を立ち去る前にジュリエッタは

ジュリエッタ「あなた、命拾いしたわね」

信女「それはあなたの方。」

その返し言葉に、さらに苛立ちを募らせるジュリエッタであった。

 

そして、真選組と見廻組はセブンスターズの議場に呼ばれた

ラスタルから開口一番。

ラスタル「本日は皆様にお集まりいただき誠に光栄に存じます。

今回お集まりいただいたのは、フルーツポンチ侍を抹殺するため、

一つはアリアンロッドに新たなる戦力を迎えたこと、

そしてもう一つは、捜査範囲活動範囲の自由は認められるが、一切の政治権限を有さない遊撃部隊の創設をここにせんげんするためです。

その事に関しては佐々木に説明を一任しました。」

 

その宣言の後、佐々木のスピーチが始まる。

佐々木「今回の説明を仰せつかった、アリアンロッドに新たに加わる事になりました佐々木異三郎と申します。皆様、お見知り置きを。

今回このような任を仰せつかったのは、すべてはフルーツポンチ侍の逮捕のためでございます。

まずは先刻のとおり、アリアンロッド艦隊に私佐々木と、腹心の今井信女を戦力に加えていただいたことを、エリオン公には深く感謝しております」

ラスタル(心ないことを言う)

佐々木「そして、新たに新設する独立部隊を紹介いたします。

ここにおられる五人になります。新部隊の名は

『真選組』です。以後お見知り置きを」

土方(たった五人で独立部隊やれってか?どんなエクストラハードだ!?)

佐々木「現在彼らは五人ですが、一人一人が一個小隊に匹敵する実力を有しております。ご安心を!!」

近藤(安心できるかーーーーーー)

佐々木「では、真選組の司令の近藤勲から、挨拶がございます。」

近藤(いきなり俺に振ってきたあ?)

近藤「えー、この度新設部隊真選組の司令を仰せつかった近藤勲ともうします。フルーツチ○ポ侍のナニかけて、フルーツポンチ侍逮捕に、粉骨砕身、全身全霊をこめてあたらせていただきます。どうか、よろしくお願いいたします!!」

 

土方(おいいいい、フルーツチ○ポ侍の名前出したせいでお偉方ドン引きしてんだろーが!!)

 

任命式後真選組は

沖田「しっかし、学校集会の校長の談話並みに退屈でしたね近藤さん。」

土方「てめえはほとんど寝てただろーが」

山崎「しかし、おかけで戦艦一隻と新兵までつけてくれてだけでもありがたいですよ。」

斉藤「Z!!」

 

近藤「そうさな、少数精鋭と、ものは考えようだ。さて、最初の任務は」

山崎「近頃夜明けの地平線団なる不穏分子が活発化しています。おそらくこの状況に桂も現れるものかと。」

近藤「決まりだな。」

 

真選組創設の報は、欠席していたマクギリスにも届いていた。

石動「報告します。セブンスターズはフルーツポンチ侍逮捕を目的として、全銀河を自由に活動できる独立部隊を設立したとのことです」

マクギリス「聞いたよ。真選組といったか」

マクギリスはどこかうれしそうだった。

 

マクギリス(その時歴史は動く、か。)

 

マクギリス「似てるな。彼らに」

石動「鉄華団、にですか?」

マクギリス「どうかな?少なくともギャラルホルンに似つかわしくないさ。」

 

 




ついにギャラルホルンに独立部隊『真選組』が設立されてしまいました。
おそらくギャラルホルンらしくない、かつある意味もっとも正義の味方ともいえる存在がギャラルホルンに誕生したわけです。


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幕間3 教えて 銀八先生3

「「教えてーーーー 銀八せんせーーーーい」」

 

銀八先生「どうも、章区切りということで、毎度おなじみ銀八先生の冥土の土産のコーナーです。

今回は銀魂のキャラの推し頑侍についてご説明したいと思います。

まず、銀さんは推し頑侍はありません。強いて言えばファースト頑侍を少し知っている程度だと思ってください。

 

次に神楽ですが、中華風の世界観というか三国志テイストなSD三国伝にはまっているようです。

 

次に新八ですが、V頑侍にはまっていて、銀さんも一緒に見ましたというか見せられましたが、あまりにもグロテスクだったためトラウマになってしまいました。

 

ヅラは言うまでもなく頑侍SEEDで、辰馬は00にハマってるとのことです。

 

真選組ですが、ゴリラがG頑侍、土方が頑侍X、沖田はSEEDデスティニーでしたが結末にブチ切れたのちビルドファイターズトライに鞍替えしたそうです。ちなみに、山崎はポケットの中の戦争、斉藤はZ頑侍にはまっているそうです。

 

見廻組の面子?

佐々木は土方と同じ頑侍X、信女はビルドシリーズフルコンプといった具合ですね。

 

ここまで頑侍Wの名前が出てませんが、風の噂によると結野衆の間で大流行してるそうです。

 

 

続きまして、ビルドダイバーズのキャラがちょくちょく出ていますが、やたら設定が違う件について。

ビルドダイバーズのもしこのキャラが銀魂のキャラだった場合どのようになるかを妄想して再構築したキャラとなります。

 

マギーさんの場合、かまっ子倶楽部勤務。元攘夷志士。という感じです。攘夷志士時代は坂本の部隊にいた。

ゲームマスターさんは元幕府官僚で今は磐梯屋の偉い人という感じですね。

 

ビルドダイバーズ出典のきゃらは他にもいくらか登場する予定ですが、キャバ嬢になってたりヤグザになってたり天人になってたりする可能性がございます。

 

お便りが届いております。ペンネームぬけさくいちばんさんから。

銀八先生質問ですが。なぜ佐々木異三郎はあのような無茶な要求ができたのでしょうか?それになぜラスタルはフルーツポンチ侍を逮捕ではなく抹殺というのでしょうか?

 

ええと、本編をご覧いただくとおわかりいただけますが、フルーツポンチ侍が銀河を股にかけてテロ活動を行っていて、活動範囲のしがらみもあり、その対処に苦慮していたからです。だからこそ活動範囲に縛られない艦隊の必要性が出てきて、佐々木はこれに乗じてあのチンピラ警察をねじ込んだというわけです。

なぜラスタルは抹殺という言葉を使うのかは本編でおいおい語っていきますので期待しないでお待ちください。」

 

銀八先生「突然ですが、今回をもちまして銀八先生の冥土の土産のコーナーは一旦お休みになります。次回からは鉄血世界に来れない人の短編サイドエピソードをお送りいたします。」



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邂逅篇 第四章 戦いの夜明け
第十三訓 転校したときの学校案内って何かしら緊張する。


再び万事屋と鉄華団のお話になります。

第四章オープニング
Rage of Dust (SPYAIR)
第二章から第四章までを「邂逅篇」といたします。


鉄華団の格納庫

 

雪之丞が見慣れない機体と変な表示に

雪之丞「見慣れねえ機体だな、それに近くに現れている光はなんだ?」

新八「実は、僕たちはゲームをしている最中にここに迷い込んだんです。この表示は損傷具合などを示していて、僕たちの機体はあくまでも仮想現実の機体なので時間が経つと回復していくんです。」

雪之丞「まあ、修理費用が嵩まないだけでも助かるか。」

 

三日月「すごいね、メガネくんの機体」

新八「三日月くんいつの間に、ってかメガネくんって何!?」

 

 

その頃銀時

3人の美女を見つけ、早速ナンパ。

銀時「ウヒョー、鉄華団にもポール美乳マン丸出しの娘ーー」

顔面にパンチがめり込む。

ラフタ「新しい戦力だって聞いたのにいきなりナンパ?」

銀時「こ、これは、妙子のパンチじゃねええかああああ」

アジー「すまない。私たちは正確には鉄華団ではなく、タービンズという組織から出向しているんだ。」

エーコ「そうそう、それにラフタ口説こうとしてもダメよ。もう予約済みなんだから。」

ラフタ「そんなんじゃないんだから」

 

銀時、真っ白に燃え尽きる、その間たった3秒。

視線の先には筋骨隆々の少年、昭弘がいた。

銀魂「ぐぬぬ・・・おのれガチムチあのナイスバディを独り占めかあああ」

 

しかし、ある少年と目が合うと、銀時の表情は変わる。

自分と同じ死んだ魚のような目をした少年

 

その頃、食堂では、いつもの如く神楽が大飯を決めていた。

アトラ「すごい・・・・」

神楽「ここのメシ最高アルな。シェフは誰アルか?!」

アトラ「実は、私が作ったんだよ。」

神楽「スゴイアル!!アトラちゃんいいお嫁さんになれるアル!」

アトラ「ちょ、恥ずかしいから」

そして食べ終わった神楽に

アトラ「じゃあ、ここの案内するね。」

神楽「わかったアル」

 

その頃、オルガ ユージン クーデリアは

オルガ「しばらくあんたには、桜農場に避難してもらう。

夜明けの地平線団がこのまま黙って見過ごすとは思えねえ。もう少し事態が落ち着くまでは。」

クーデリア「はい。」

ユージン「んで、夜明けの地平線団相手にやらかすか?」

オルガ「可能だと思うか?」

ユージン「だよな、夜明けの地平線団といや戦艦十隻の巨大集団だ。モビルスーツだって」

オルガ「だが、そいつらに目をつけられた事実は変わらねえ。遠くない未来、一戦交えることは避けられねえだろう。不可能を可能に出来なきゃ、鉄華団は終わる」

 

再び格納庫

新八「クーデリアさんじゃないですか。」

クーデリア「改めてはじめまして。志村新八さんですね。先程は助かりました。感謝いたします。」

三日月「クーデリア?」

クーデリア「三日月も、お久しぶりです。」

三日月「ん、久しぶり。」

雪之丞「積もる話があるんだろ、行ってこい。」

クーデリア「それでは新八さんもご一緒に。」

新八「いえ、邪魔しちゃ悪いし。」

クーデリア「施設案内、まだでしょ?」

新八「なんか、すみません。」

 

エレベーター内

クーデリア「お元気でしたか?」

三日月「・・・うん」

クーデリア「何度かここにも足を運びましたが、三日月はいつもいないので」

 

新八(何、何なのこの疎外感。合コンに数合わせで連れてこられてポツーンと一人になってる状況なんですけど)

 

エレベーターから外に出て、アトラと神楽と鉢合わせになる。

アトラ「クーデリアさーーん。ここにきてたんですか?」

神楽「新八、えらくゲッソリしてるアルな」

アトラ「ちょうどクーデリアさんに渡したいものがあって」

と、アトラはクーデリアにミサンガを渡す。

アトラ「これで3人一緒だよ?」

そういうと、クーデリアは嬉しそうになる。

神楽「いいなーー、わたしにもちょうだいネ」

三日月「アトラ、最近これ臭うんだけど。」

アトラ「うーん、これ、三日月の臭いだよ。血みたいな臭い。気になるんなら洗ってあげるよ。」

三日月とアトラの会話に、どこか疎外感を感じるクーデリアであったが、

アトラ「クーデリアさん、一緒に行こ?」

の言葉に、それも和らいでいった。

 

しかし、

新八(ちきしょおおおおおお!!リア充なんか滅んでしまええええ)

さらに疎外感をお見舞いされリミットブレイクなメガネかけ器がいたということは言うまでもない。

 

神楽「あれ、なんか騒がしいアル、ちょっと行ってくるネ」

新八「神楽ちゃん勝手にどっかいっちゃ」

しかし、神楽はすでに騒ぎの元に飛んでいってしまってた。

 

騒ぎの元、正門では定春が来訪者の頭に食らいついていた。

神楽「定春、そいつ食べてもマズいアル」

その言葉と同時に定春が解放すると、中からいかにも冴えなさそうな怪しいヒゲオヤジが倒れていた。

その瞬間神楽はヒゲオヤジにパロスペシャルを決めた。

 

神楽「あ、大変です副団長。不審者がいるアル!」

トド「いててて、いきなりジャベかけてくるバカがどこにいるんだ!!」

その騒ぎを聞きつけ慌てて出てきたユージンはそのヒゲオヤジを見るや

ユージン「なんだ、あんたか。神楽、離してやれ」

トド「ったくー、取引先の顔と名前ぐらい教えておけよ」

ユージン「悪かった。この子たちは昨日入ったばかりでな。」

神楽「お偉いさんアルか?」

ユージン「あえて言うなら、えらく面倒な人だ。」

神楽「えらく胡散臭いやつの間違いネ」

トド「言うねえ、さすがは俺が目をかけただけはある。」

ユージン「殺してえ」

神楽「じゃあお望みどおりに」

トド「アルゼンチンバックブリーカーやめろおおお」

ユージン「おいいー!本当に殺すなああ」

トド「お嬢ちゃん、酢昆布あげようか!」

神楽「やったアル」

ユージン「いや喜ぶな。」

 

トド「まあまあ、あんたにも喜びそうな話をもってきたぜ。うちのボスからな」

 

その頃、オルガの自室。

オルガ「仕事の依頼は感謝しますがね、あいにくこっちも立て込んでましてね、ええと、」

マクギリス「モンターク、で構わないさ。わたしが君たちの力を借りているのは、すでに公然の秘密になっているからな。」

オルガ「で、用件は」

マクギリス「夜明けの地平線団の、討伐さ。」

 




次回から夜明けの地平線団戦に突入していきます。

第四章エンディング
少年の果て(GrRANRODEO)


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第十四訓 夜明け前の戦いへ

夜明けの地平線団との戦いの前に、続々と勢力が集まっていきます。
はじめての宇宙戦の前に、マクギリスもある概念を持ち出してきます。



マクギリスから「夜明けの地平線団」の討伐を切り出された時

オルガ「こっちの動きは全部お見通しってか、だが何故あんたが海賊退治なんか」

マクギリス「夜明けの地平線団は、地球圏にまで手を伸ばす神出鬼没の大海賊だ。我々もその捕捉に手を焼いていてね。

我々も出来る限りは力を貸そう。石動という男をそちらに向かわせた。

彼は夜明けの地平線団の内情にも詳しく、腕も確かだ。」

オルガ「俺たちはエサというわけですか」

マクギリス「やはり信用してはもらえないかな。」

オルガ「もともとあんたを信用なんてしちゃいないさ。だが引き受けさせていただきますよ。」

マクギリス「ほう、疑いながらか。なぜ?」

オルガ「俺たちが、最短で目的に辿り着くためだ。」

マクギリス「そうか。ところで、君たち鉄華団のところにもドリフターズが入り込んだそうだな?」

オルガ「ドリフターズ?」

オルガは、聞いたことのない言葉に耳を疑う。

マクギリス「突如として現れたこと、我々とは技術体系の違う機体を操ることから、漂流者という意味でわたしが彼らに名付けたあだ名だよ。単刀直入に言おう。夜明けの地平線団との戦いに突如現れて、君たちに味方した4機のこと、と言えばわかるかな?」

オルガ「やれやれ、そのこともご存知というわけですか。」

マクギリス「わたしの見立てでは、あのフルーツポンチ侍というテロリストもそのドリフターズの一人だろうな。それに、ギャラルホルンにもそのドリフターズを中心に構成した遊撃部隊が発足した。真選組だ。おそらく彼らも動くことになるだろうな。競争になる。」

オルガは、その言葉に沈黙するしかなかった。

 

ところ変わって食堂。

相変わらず神楽は食糧難まっしぐらレベルで平らげている。

整備班のいるテーブルに鶏肉料理が振る舞われる。

ヤマギ「俺鶏肉いらないから。」と

そこに、銀時と目があった死んだ魚のような目をした少年 ハッシュが現れ

ハッシュ「雪之丞さん。俺にも、モビルスーツパイロットやらせてください。マニュアルは全て一通り読みました。」

ヤマギ「マニュアルって、モビルスーツを操るにはそれだけじゃ」

ハッシュ「必要とあらば阿頼耶識の手術を」

雪之丞は少し黙り込んで

雪之丞「おめえ、歳はいくつだ。」

ハッシュ「17になります。」

雪之丞「その歳じゃ、もう手術は無理だな。その歳になると、ナノマシンが定着しねえんだ。」

ハッシュは「やってみなければわからない」と反論すると、それを聞いたアトラは

アトラ「ダメだよ。そんなこと簡単に言って、阿頼耶識の手術って、とっても危険なんだよ。下手したら死んじゃうんだから。」

ハッシュ「分かってますよ。」

アトラ「分かってない」

言い争いの渦中の中、一人の男が入り込んできた。

銀時「やめとけアトラ、このタイプはてんで人の話聞こうとしねえから。

やりたきゃ勝手にやれよ。だがこれだけは覚えときな。戦場じゃ何かに頼ろうとしたやつから先に死ぬ。そうだ、いっそのここで俺が叩き斬ってやろうか?」

新八「ちょっと銀さんやめてください」

 

ハッシュはそんな銀時の言葉に、返す言葉もなく踵を返していった。

そして、ハッシュに新八が追いつくと、

新八「手伝おうか?モビルスーツに乗るために足りないものを少しでも補えると思うけど?」

ハッシュはお前か?と訝しげに答えるが、了解をする。

 

新八「まだまだああああ!!!」

新八は竹刀でハッシュを吹き飛ばす。

ハッシュ「くそ、こんな弱っちそうなメガネに一本も取れねえのか!!」

新八「どうしたあ!こんなんじゃモビルスーツに乗れないぞ!」

ハッシュ「もう一度お願いします!!」

新八は剣を通して、ハッシュにモビルスーツを乗るのに足りない部分を少しでも補おうとした。

その様子見ていた銀時は、どこか嬉しそうだった。

銀時「やれやれ、どうやらどこの世界に飛ばされても、俺たちのやるべき事は何一つ、変わらねえらしい。」

 

そして、火星圏にはアリアンロッド艦隊も辿り着いていた。

アリアンロッドからはイオク・クジャン、ジュリエッタ・ジュリス、そして先日配属になった今井信女が向かっていた。

イオク「まさか、火星で海賊相手にやり合うことになるとはな。マクギリス・ファリド、あの男は一体何を考えている。」

ジュリエッタ「ご安心ください。イオク様のご安全は、私が守りますので。」

信女「随分と心ないことを言うのね。」と率直に返す。

ジュリエッタ「わたしは、ラスタル様に拾っていただいた恩があります。イオク様には別段思い入れはありませんが、ラスタル様の為にも、かならずお守りいたします。」

イオク「!?」

ジュリエッタ「マクギリス程度ではラスタル様の足元には及びません。」

信女「随分と信奉なされているのね。」

ジュリエッタ「あなたほどではないわ。」

信女「わたしと異三郎は、そんな生易しいものじゃない。」

ジュリエッタ「信用できないのは、あのヴィダールという男。」

イオク「しかし、あの男の進言がなければマクギリスの動向は掴めなかったのだぞ。」

信女「そのようなものがなくても、すでに動いている部隊はいる。」

イオク「真選組か?」

 

アリアンロッド本隊

佐々木「ほう、彼が噂のヴィダールくんですか。進言感謝いたします。」

佐々木は仮面の男に言葉を投げかけた。

 

そして、真選組も夜明けの地平線団討伐に向けて動き出していた。

近藤「山崎、お前の言った通りだ。奴らが集結しつつある。」

山崎「いえ、桂に関しては今回ハズレを引いてしまった可能性は高いでしょうね。」

と残念そうだった。

近藤「気にすることはないさ。俺たちもチュートリアルなしのぶっつけ本番だ。トシ、総悟、やれるか。」

沖田「俺はいつでもいけますぜ。」

土方「ところで近藤さん。少しいいか。」

近藤「なんだトシ」

土方「なんでよりによってラーカイラムなんだ!!つかいつのまにとっつあんがいるんだ!!」

松平「まあ落ち着け。戦艦と艦長がいなきゃ部隊は成り立たねえだろ。」

土方「だからなんでとっつぁんなんだ!!」

近藤「とにもかくにも、俺たち真選組の初陣だ。他の奴らに遅れを取るわけにはいかん。」

沖田「土方さん。肩慣らしにはちょうどいい雑魚どもだ。気楽にいきましょうや。」

土方「ま、そうだな。ここで名を売っときゃ桂にも辿り着けるってもんだ。」

 

鉄華団もまた、宇宙へと飛び立っていった。

そして、火星圏に役者は揃い、いよいよ戦いの夜明けを迎えていく。

 




いよいよ、次は地平線団との戦いになります。
前にもこんなこと言いましたが、大事なエピソードがあったのでそれを入れました。


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第十五訓 ゴキブリが一匹いたら百匹いると思え

いよいよ本格的戦闘に突入いたします。



夜明けの地平線団との戦闘のため宇宙に上がった鉄華団旗艦イサリビに、マクギリスの腹心石動・カミーチェが使いとしてやってきた。

しかし、一隻だけしか遣さなかったことに、不審に思ったオルガは

オルガ「そっちは一隻だけか?」

石動「訳あって足の速い戦艦一隻で先行させてもらった。」

ユージン「その訳ってのは?」

そう聞かれると石動は火星からの航路を辿っている旗艦らしき船団を捕捉したこと、そして、各個撃破で叩きたいとの旨を話した。

オルガ「俺たちに命を張れってか」

石動「それに見合う報酬は約束しよう」

神楽「私酢昆布と定春のエサ10年分」

新八「バーゲンダッシュ10年分追加で!」

メリビット「待ってください。本隊と合流しても遅くないのでは?」

石動「サンドバルは狡猾な男だ。所在を掴んだ今を逃したくない。」

銀時「よう、誰かは知らねえけどあんた、やけに焦ってるけど大丈夫か?他の連中に手柄横取りされそうになったか?」

まるで見透かされたかのような言葉に驚きつつも

石動「君たちか、噂に聞くドリフターズというやつは。」

銀時「いや、たしかにうちに志村はいますがいかりやも加藤も仲本も高木ブーもいませんよ?」

石動「すまない、准将が突如現れた漂流者という意味でそういあだ名をつけていてな。それに従った。」

銀時「んじゃあ、俺たちのことは以後万事屋銀ちゃんってことでよろしく頼むわ」

石動「承知した。」

オルガ「そちらの条件承った。そのかわり、指揮権は俺たちがもらい受ける。」

 

そして、情報通りに三隻を捕らえるが、緊急連絡が入る。

先行して出撃していた流星号のシノからである。

シノ「冗談きちいぜ!三隻って話じゃなかったのかよ」

地平線団は三隻だけで戦艦を牽引してエイハブウェーブをごまかしたのだ。

そして、地平線団からLCS通信が入る。

サンドバル「俺は夜明けの地平線団団長、サンドバル・ロイターだ。」

オルガ「鉄華団団長オルガ・イツカだ。」

銀時「あのーすんません、おたくいじめかなんかにあってません?

なんか額に落書きされてますけど?」

サンドバル「いや、落書きじゃねえから!」

銀時「昔額に肉とか米とか骨とか書かれてませんでしたか?」

サンドバル「額の話から離れろや!!誰こいつなんなのこいつ」

オルガ「すまない、後でよく言っておく。」

サンドバル「せめてもの慈悲だ。降伏の機会をやろう!!」

銀時「降伏?何言ってんだ。喧嘩ふっかけたのそっちだろ?とっ捕まえてその額に一本縦線加えてやらあ。覚悟しな。」

サンドバル「だから額絡めねえと話できねえのか!!」

オルガ「・・・ということだ。どうする?」

サンドバル「今は粋がることを許そう。目障りな蠅ほど、叩き潰し甲斐がある。」

オルガ(この男、戦い慣れているのか?それとも底無しのバカか?)

銀時「じゃあ団長どの、俺たちは持ち場につくんで!」

 

そして、モビルスーツ隊と万事屋3人が出撃する。定春はお留守番である。

まず、三日月のルプスと新八のセカンドVが先行する。

三日月「足引っ張らないでよメガネくん」

新八「いや、なにそのどストレート」

先鋒の機体にガルム=ロディの大群が迫る。

乱戦用に小型メイスを装備したルプスが二方向から迫るガルム=ロディを撃沈していく。

もう片方から迫る敵をセカンドVが洞爺湖ブレードによる突きで貫き、

さらにもう一方を叩き伏せる。

昭弘はグシオンリベイクを出撃させる。

グシオンは四つ腕の銃撃で敵を翻弄していく。

その様子を見たシノは俺もガンダムフレームに乗れたらと羨ましがるが、どうやらその暇もないらしい。

続いて銀時のシルバーフレームと神楽の孫尚香が出る。

敵兵「銃も無しに突っ込んでくるとは・・・な?全然当たらない?いや、銃弾を斬りやがった。何者だあいつは?」

その言葉を最後に洞爺湖ブレードで一刀両断にされた。

銀時「神楽、少し頼まれてくれ。」

とあることを話すと

神楽「お安い御用ネ」と返し、銀時から離れる。

 

そんな中、三日月と新八はある青い機体を目にする。

三日月「あの機体?」

石動「援護する」

新八はギャラルホルンの増援が間に合ったことに少し安堵した。

 

そんな中、イサリビから煙幕が張られる。

操縦を任されたユージンは鼻血を流しながらイサリビを全速前進させる。

煙幕を利用してすれ違い、後ろを取る作戦だ。

そして、急旋回し、地平線団の後ろをとった。

 

地平線団旗艦に報告が入る。

船員「7番艦8番艦、共に轟沈!!」

サンドバル「誰にやられた!?」

船員「それが・・・モビルワーカーサイズに」

 

銀時の頼み事、煙幕が張られている間に神楽に戦艦を一つでも多く撃墜させることである。煙幕の隙に核弾頭を仕掛けたのだ。

神楽「銀ちゃん、二隻しか落とせなかったアル」

銀時「上出来だ神楽。補給に戻るぞ」

 

新八は命も顧みずに攻め入ってくる機体に手間取っていた。

洞爺湖ブレードで切り払った先に、コクピットに収まった年端のいかない子供を目にして、戸惑う新八に、

銀時「止まるな!迷ったら死ぬぞ!」

その言葉に我に返り、少年兵にとどめを刺す。

新八「これが、ヒューマンデブリ・・・まるで人間爆弾じゃないか。」

銀時「戦争は大人も子供も、男も女も関係なく巻き込む狂った所業だ。てめえも子供だってことを忘れんな。」

銀時(どうりでヅラが単独テロをやりまくるわけだ、あの野郎、何度もこういうの見てきたってのか?)

 

昭弘がグシオンニッパーで真っ二つにすると、降参信号をまた受ける。

そこにラフタの機体が追いつく。

ラフタ「昭弘、あんたも撤退」

昭弘「俺ならまだいける。」

ラフタ「ライドが限界、あんたは隊長。ここはあたしたちがもたせるから。」

 

銀時 新八「リア充爆発しろおおおおおおおお」

神楽「恥ずかしいからやめるネ」

 

補給に戻った三日月はアトラからタコスを振る舞われる。

神楽は一箱分食ったのはいうまでもない。

 

ヤマギからグシオンリベイクが装備が複雑で修理に手間取っているとの報告があり、なるべく急いでくれとオルガが懇願する。

 

そんな中、再出撃した鉄華団と万事屋だが、緑色のギャラルホルンの機体がセカンドVに襲い掛かる。

新八「ギャラルホルンの機体がなぜ?石動さんどういうことです?」

 

その様子を見たオルガは

オルガ「あの連中は何だ」

と問いかける。

石動「あれはラスタル・エリオンが指揮を取るアリアンロッド艦隊だ。我々とは指揮系統が違う。」

銀時はある機体に気付く。

銀時「似つかわしくねえ機体が一機、あの厄介な番犬じゃねえだろうな?」

そして、銀時たちは鉄血の世界に存在しないはずの戦艦を目撃する。

新八「ラーカイラム?何でここに?」

そして、ラーカイラムから白黒のゴッドガンダム、エアマスター、デスティニーガンダムが出てくるのをみると

銀時「おい、あれってまさか・・・」

銀時は血の気が引いていた。

ラーカイラムから出てきた機体は

沖田「あっれー?いないはずのアストレイにセカンドV、SDガンダムまでいやすぜ?」

近藤「たしか新八くんはV頑侍推しだったはず」

土方「あいつらまさか・・・・」

 

石動「あれは・・・真選組!」

 

銀時 新八 神楽 近藤 土方 沖田

「何でてめえらがいるんだあああああああ!!!」




余談ですが、マクギリスが銀時たちドリフターズと称したのは、実は声優ネタだったりします。


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第十六訓 夜明けの決着

夜明けの地平線団といよいよ決着です。
鉄華団アリアンロッド真選組の混戦模様ですが、
意外な形で収束していきます。


土方のエアマスターが銀時のシルバーフレームに斬りかかる。

土方「悪りぃな、こいつらは俺らの獲物だ。」

銀時「なんでてめえら腐れポリ公がガンプラバトルしてやがる。揃いも揃って職務放棄か!?」

というセリフと同時に斬り返すと

土方「うるせえ、こちとら職務で無理やりやらされてんだ大目にみろや」

 

シノ「おいおいいきなりなにやってんだよあいつら」

 

方やドSティニーと孫尚香が交戦状態に。

沖田「何だ、チュートリアルモードって思ってたらいきなり対人戦モードかよ。こっちを獲物にした方が面白そうだ。」

神楽「うるせえ、初心者狩りの刑にしてやるネ!!」

沖田「そのままそっくり返してやらあ!!」

ドSティ二ーの斬撃と孫尚香の薙刀の速度の異常さに

 

昭弘「さっきまでの戦いと全然違う。近づけん」

ラフタ「ちょっと神楽ちゃん敵はあっち!!」

 

そんな中、ついにサンドバルとエース格の双子がモビルスーツで出撃した。

サンドバルの出撃の報せを聞いた三日月のルプスが、一目散にサンドバルのユーゴーに襲い掛からんとしたその時、

レギンレイズが立ち塞がる。

三日月「邪魔だよ」

その言葉に

ジュリエッタ「これは、私たちの獲物です。」

しかし、そこにさらに割り込んできた白と紫紺の機体が一機

信女「いいえ、これは私の獲物」

レギンレイズは吹き飛ばされてしまう。

ジュリエッタ「どういうつもりだ今井信女!?」

信女「言ったはずよ。これは私の獲物。」

 

三日月は直感で「こいつはヤバイ」と感じていた。

三日月(この人、殺し慣れてる)

信女「私の獲物は、鉄華団の悪魔、あなた。」

そういうと、神速の太刀を浴びせるが、それを間一髪避ける。

ジュリエッタ「この隙に奴を」

そんな中、下手くそな銃撃が襲い掛かる

イオク「援護するぞ!」

しかしそのせいでサンドバルを取り逃してしまう。

信女はその余計な援護射撃に苛ついた。

 

一方、敵戦艦付近では新八と近藤が対峙していた。

近藤「新八くん。ここは引いて我々に譲ってくれ。」

新八「いくら近藤さんの頼みでも、それは聞けません。我々が引き受けた仕事なんです。」

近藤「どうしてもか。」

新八「・・・ダメだというなら、僕を斬ってから行ってください。」

 

近藤はしばらく黙ると

近藤「真選組に告ぐ。これより真選組は鉄華団およびマクギリス隊の援護に回る。我々の最優先任務は桂の逮捕だ。繰り返す。真選組は鉄華団とマクギリス隊の援護に回る。」

その言葉と同時にカレトヴルッフを翳し、夜明けの地平線団の5番艦を真っ二つにした。

近藤「お妙さんを悲しませるわけにはいかんからな」

新八「あの、少しいいですか近藤さん。」

近藤「何だ」

新八「何でコクピットの中で全裸なんだあんたはああああ!!!」

 

その言葉を聞いた土方と沖田は

土方「ちっ、万事屋、命拾いしたな。だが俺とお前の戦いは終わってねえ!!」

銀時(ゴリラめ、ストーカー根性発揮しやがったか)

沖田「チャイナ娘、どうやら対人戦時間切れみてえだ。」

沖田はそういうと、明後日の方向に飛んでいった。

 

近藤と新八が次々と戦艦付近の敵を沈めていく最中、

未だ交戦を続ける銀時と土方に二機のユーゴーが迫る。

しかし、それが運の尽き。

銀時 土方「うるせえええええ、今取り込み中だコラああああああああ!!」

銀時と土方の醜い争いに巻き込まれ、哀れ側近の双子が乗るユーゴーは

宇宙の塵と化した。

 

三日月と信女が交戦している最中、割り込む機体が一機。

沖田「おやおや、こんなところに見廻組がいるとはな。」

信女「競争といったはず。何ならここで斬ってあげようか?」

この世界ではあまり見られないような、人斬り同士の戦いが繰り広げられる。

これを機と見た三日月は再びサンドバルのユーゴーに追いつく。

その間にレギンレイズを踏み台にして勢いをつける。

ジュリエッタ「私たちを」

イオク「踏み台にしたあ?」

 

信女「まさか、バルバトスを行かせるために?」

沖田「まさか、単にてめえがいたから斬りに来ただけだ。」

そこに神楽の孫尚香が割って入る

神楽「てめえ放置プレイかコラァ!」

沖田「ちっ邪魔者がきやがった。」

その様子に呆れたのか

信女「アリアンロッド艦隊は現時刻をもってこの宙域から離脱、繰り返す。」

イオク「な?」

ジュリエッタ「おのれ、今井信女・・・」

信女のポータントが撤退していくと、

沖田「逃げられたか。」

 

そして、サンドバルのユーゴーに追いついたルプスは戦艦目掛けて蹴り込んで動けなくすると、ハンドメイスでタコ殴りにし、機能停止させていった。

サンドバルがコクピットから出て降参を告げる。

 

夜明けの地平線団の制圧の時である。

 

捕らえられたサンドバルは、イサリビにて。

銀時「これでよし」

と額にマジックに一本線を書かれてしまう。

新八「モザイクかかるからやめてええええ」

神楽「ダーツの的があるネ」

新八「ちょっと神楽ちゃんダメえええ」

 

そして、石動の元にサンドバルが引き渡され、鉄華団の仕事は終了した。

 

その後、ハッシュは素振りを繰り返していた。

ハッシュ(おれは、もっと強くなる。)

 

その頃、名瀬とアミダは

名瀬「アミダ。面白い取引先を見つけた。近々オヤジにも紹介する。」

アミダ「あら、鉄華団以外にも?んで、名前は?」

名瀬「確か、快援隊っていってたな。」

 




ついにあの組織まで参戦してきます。
奴らがどのように関わってくるかはお楽しみ。


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ポロリ篇1 ガンプラ選ぶ時は迷わず好きなものを選べ

今回はポロリ篇と称し、鉄血世界に行かないであろうキャラクターが
頑侍バトルネクサスオンラインに関わる話です。
第一弾は柳生九兵衛と柳生一門の話です。


銀時たちが鉄血の世界に飛んでいるその頃。

柳生一門でガンプラが流行り出しており、なんで門下生によるフォースが結成されたという話を聞き、一人不満げな柳生輿矩。

パパ上「全く、ガンプラガンプラとどいつもこいつも。子供の遊びに現を抜かしおって。九兵衛。ガンプラはいけませんよ。」

敏木斎「なるほど。ガンプラも面白いものじゃの。」

ガラクタから拾い上げたであろうBB戦士の将頑侍を手に楽しそうな敏木斎を横目に

パパ上「やはりセレブはセレブらしいプラモでないといかん。」

と、姫路城のプラモをせっせと作っていた。

 

その日、九兵衛は地下都市アキバの頑侍茶屋本店のガンプラ売り場にいた。

?「若、若もガンプラにご興味が?」

声をかけたのは眼鏡をかけた女性、絵美。柳生門下生で、その柳生一門で結成したフォースの一員である。

九兵衛「いえ、その。」

絵美「手伝いますよ。」

その様子を陰に隠れて、怨念のオーラを燃やす一人のストーカーがいたことは言うまでもない。

 

九兵衛はここに入ってからずっと、一つの箱を見つめていた。

絵美「すーぱーふみなですか?」

九兵衛「うわああああ、僕はこういうのはあまり、その」

絵美「いいんですよ。好きなガンプラを選んで。若、これでいきましょ。」

そう言われると、九兵衛はニッパーと頑侍マーカーとマーカースプレーシステムを買っていた。

その後、約1名頑侍ローズを買っていった奴がいたという。

 

翌日、九兵衛は絵美に呼ばれ、柳生一門のフォースの面々と会う。

?「ようこそ、柳生GBNフォース アヴァロンへ。」

九兵衛「はじめまして・・・」

そこには絵美のほか、刈名、そしてフォースリーダーの来生響也がいた。

響也「若、よくぞご決心くださいました。これが若の選ばれたガンプラですか。」

絵美「若ったらずっとこれを見つめてて。」

刈名「若もやっぱり女の子らいしところあるんすね。」

九兵衛「やめてくれ。恥ずかしいじゃないか。」

そして、響也たちの手ほどきを受け、九兵衛のガンプラは完成された。

すーぱーふみなをベースに、眼帯が施され、髪は黒く塗り直され、服はスカイブルーをベースにしたメイド服になり、柳生らしく刀を装備したその機体、

すーぱーないんである。

東城「若はやっぱりゴスロリでしょうがああああ」

その声も虚しく投げ飛ばされた東城歩であった。

 

そして、九兵衛が新しくアカウントを作り、GBNに入り、アヴァロンのネストへ招かれた時、驚くべき事実を知る。

来生響也ことクジョウ キョウヤは現GBNのチャンピオンであるという事実、そしてアヴァロンはトップフォースの一員ということに。

九兵衛「すごいな、君たちがこれほどの結果を残すとは。」

キョウヤ「いえいえ、最後の一ピースが足りなくて。でもこれでやっとフォースとして完成します。」

絵美ことエミリア「ようこそ若、頑侍バトルネクサスオンライン、そしてアヴァロンへ。」

刈名ことカルナ「しっかし、道場にもこっちにも顔を見せてないあいつどうしてんだ?」

九兵衛「他にもいたのか?」

カルナ「ヒロトですよ。」

九兵衛「そうか、どこにいってしまったんだろうなあ。」

エミリア「あれ、登録者が二人増えてる?」

 

東城「若!!私を置いて行かれるとは何事!」

敏木斎「九兵衛、面白そうじゃないか。ワシも混ぜてくれ。」

 

頑侍ローズと将頑侍を加え、

柳生陳陰流ガンプラフォース「アヴァロン」は再び世界大会連覇へと動き出す。

 




ポロリ篇ではビルドダイバーズのキャラと銀魂キャラのポロリエピソードをお送りいたします。
次回のポロリ篇ではなんとあのフォースが登場します。


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蠢動篇 第五章 動き出す世界
第十七訓 バカはバカをさらに引き寄せる


再び銀魂世界に一回戻ります。
銀時たちがいない世界でもまた、重要な動きが発生しだしています。
Op 桃源郷エイリアン


銀時たちが鉄血の世界に迷い込んだ後のかぶき町

スナックお登勢には珍しい客が来ていた。

お登勢「何だい。珍しいやつが来たじゃないか。」

マギー「お登勢さんお久しぶりー。」

キャサリン「ナニシニキタンダコンチクショー」

源外「よう、待ちくたびれたぜマギの字。」

マギー「ごめんなさい源外さん。ちょっと立て込んじゃってて。」

源外は話を切り出す。

源外「見せてもらったぜ鉄血のオルフェンズBD全巻」

マギー「で、どうだった?」

源外「三クール目まではまだまともに見れたけどよ、最終クール、ありゃゴミだ。やっぱり男は黙ってアストレイに限らあ」

マギー「源外さん、これ、原作どおりだと銀さんたちこのままじゃ死んじゃうわよ。」

源外「そのことだがな、途中でマクギリスやらオルガやらがやたら考えが浅くなってんだろ。ヒットマンに都合よく殺されたかと思えば、敵さんは御都合主義連発してやがる。何かに都合よく動かされたシナリオだ。」

その言葉に一同は黙る。

源外「はっきり言うぜ。こいつぁ催眠洗脳波を使ってやがるな。

おそらくエイハブウェーブの応用だろうよ。見覚えがあらあ。」

洗脳催眠波、かつて自分が作り出した坂田金時が暴走した時に引き起こした時に使われた、人々の心を自分の都合の良いように作り替える催眠波である。

 

源外「切り札なら送ったぜ、今頃メイド兼ボディーガードやってる頃だろうな。」

キャサリン「テメージジー、ネコミミオバサンハジュヨウナシカー」

 

紙芝居屋をやっているフミコの元にも、かつての同胞がやってきていた。

フミコ「あら、トーリじゃない。今GBNで運営やってるんだって?」

トーリ「久しぶりね、相変わらず元気に恥部さらしてるようで何よりよ。」

フミコ「んで、用件は?もしかして未実装のストーリーミッション?」

トーリ「さすが話が早いわね。今行き来が自由にできるパッチを作ってるところだけど、原作どおり進むと確実にみんな死ぬわ。」

フミコ「まあ、あの人達なら原作ねじ曲げそうだからそこら辺心配してないけど、いいわ。乗ったわ。」

トーリ「今は未完成でわたしだけしか行き来が出来ないけど、必ず完成させるわ。」

そう言って手渡されたのは、いかにも合体してロボットになりそうな戦艦だった。そして形が違うそれもトーリの手にあった。

 

そして今回の立ち上げ人の一人、坂本辰馬が乗る快臨丸。

辰馬「まさか、ヅラがいの一番に未実装のストーリーミッション飛び込みおるとは」

陸奥「テストプレイを奴にやらせたおまんが悪い。」

辰馬「言うても、うちのカザミの力作じゃからのうあれは。」

辰馬「トーリさんもカツラギさんもうごいちゅう。わしらもそろそろ行く準備せねばならんのう。」

陸奥「真選組に見廻組、そして万事屋もあの世界に入った。じゃがこれでも物語を変えるには至りはせん。そこで条約違反兵器を投入する。」

辰馬「なんじゃ陸奥、ダインスレイヴ自作して横流しして暴利を貪るがか?」

陸奥「いや、もう呼んじょる。」

 

?「何やら面白いことやってると聞いてみたが、なんだ、ガキのおもちゃ遊びか?」

辰馬「いやいや、これ条約違反ちゅうレベルじゃないぜよ」

陸奥「わしが知りうる限りの条約違反兵器、宇宙最強のえいりあんはんたー、星海坊主ぜよ。」

星海坊主「ガキの遊びに付き合わせるなら帰るぜ。」

陸奥「安心せい、ただのガキの遊びじゃないぜよ。」

辰馬「星海坊主さんご協力感謝いたします。じゃが、あなたを満足させるに足りる戦いをお約束します。」

陸奥は合体しそうな戦艦とサブのウーンドウォードを手に、辰馬は赤く染め上げられたケルディム、そして戦艦登録したプレトマイオスを持って、そして、おのれにに託されたダークグレーのν頑侍を持った星海坊主は、快臨丸内のGBNコクピットへと向かっていった。

 




ついに新たなる参戦勢力がここで判明致しました。
どこでどう関わってくるかは今後のお楽しみです。

ED サムライハート


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第十八訓 戦争でなくても片付けは苦手。

今回は夜明けの地平線団線の戦後処理を中心としたお話です。
クーデリアのもとに万事屋に馴染みのあるあのキャラがやってきて・・・



万事屋一行はアトラと共に桜農場に招かれていた。

お留守番していた定春にただいまをする神楽。

新八「クーデリアさんただいま、って、ええええええ!?」

そこには、ここには来てないはずの見覚えがあるメイドの姿があった。

神楽「たまー来てたアルか。」

新八「たまさん、なんでここに?」

たま「源外様に頼まれまして、クーデリア様のメイドになるように仰せつかりました。」

銀時「つか、この話かぶき町じゅうに広がってるのか。」

クーデリア「フミタンのこともあって、最初はお断りしたのですが。」

神楽「こいつは大丈夫アル。決して裏切ったりしないネ。」

クーデリア「クッキーとクラッカも、定春ちゃんとたまさんにすっかりなついてしまって。」

アトラ「なんか、また家族が増えたって感じ。」

クーデリア「ところで、三日月たちは?」

アトラ「三日月は、まだ残った仕事があるって。」

 

ところ変わって、活動家アリウム・ギョウジャンの殺害の報せを受けた真選組はその殺害現場にたどりついていた。

本来彼らは警察である。むしろ、こっちの方が本職と言っていい。

沖田「テラ・リベリオニスの方は全員しょっ引きましたぜ。それにしても、救援のお礼にこんな仕事まで回すとは、マクギリスってやつは律儀なのか何なのか。」

近藤「総悟ご苦労。どうだトシ、死因はなんだと思う?」

土方「頭を拳銃で5発、即死ってところか。」

近藤「そうじゃねえ、誰が何の為にやったかってことだ。」

土方「鉄華団だろうな。けじめをつけさせられたんだ。」

近藤「けじめだと?どう言うことだトシ?」

土方「ああ、アリウムは前々からアドモス商会に手を組もうとちょっかいを出していてな、断られたもんだから地平線団使ってクーデリアを事故に見せかけて暗殺しようとしたらしい。その繋がりを辿って、元凶のこいつにけじめをつけさせたってことだ。」

沖田「さすがに鉄華団にも死人が出てるって話ってことで、この事に関してはお咎めなしってことになるそうでさ。」

山崎「局長、気になることが少し。」

近藤「山崎どうした?」

山崎「通信のアクセス記録を辿ったんですか、地平線団のほかにとんでもない大物へのものまであったんです。」

近藤「誰だ?」

山崎「ノブリス・ゴルドン 銀河を取り仕切る武器商人、マスコミを牛耳っている裏社会のボスですよ。」

近藤はその話を聞いて

近藤「山崎、今からノブリス・ゴルドンを洗ってくれ。もしかしたらこの世の闇ってやつが見えるやも知れん。」

土方「んで、俺たちはどうすんで?」

近藤「決まっている。引き続き桂の捜索にあたる。地球のアーブラウで奴の目撃情報があった。すでに斉藤を向かわせた。」

 

山崎は一行と離れ、ノブリスの本拠地へ向かった。

 

その頃、テイワズのマグマード・バリントンのもとで、火星にあるレアメタル採掘を鉄華団に預けるという話がなされ、ナンバー2でもあるJPTトラスト代表のジャスレイ・ドノミコルスはそれに反対をしていた。

 

その後、一人の男がマグマードの元にやってきていた。

?「テイワズ代表、マグマード・バリントンとお見受けします。」

マグマード「貴様、スパイか何かか。」

?「どんな解釈でも構いません。ところで俺の腕、いくらで買いますか?」

マグマード「ほう、売り込みか。で、貴様のことは何と呼べばいい?」

全蔵「摩利支天・・・そう呼んでいただいて構いません。」

 

その夜、クーデリアは後悔していた。

クーデリア「私がもっとアリウムとうまく話ができていたら、

あれほど人が死ぬことは。」

そんな様子をみた銀時が

銀時「起こっちまったことをどうこういうのはナシだぜお嬢さん。

俺たちはただダチ公が道を外したんなら、例え世界を敵に回してもそいつの前に立ちはだかるだけさ。デカイことやってるあんたならなおのことだろ。」

クーデリア「坂田さん・・・」

銀時「あいつは人としての道を踏み外した。俺たちはそれを斬った。ただそれだけのことだ。戦に正義もくそもねえよ。」

クーデリア(この人は、元の世界でも私以上にこんな思いを抱え続けてきたのでしょうか?)

静かに語る銀時の姿に、何かを感じずにはいられないクーデリアであった。




さて、意外な人物まで入り込んできてたようです。
あの男が来たと言うことは当然?


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第十九訓 忍びなれども忍びない。

今回は御庭番メインのお話です。
意外な人物が意外な勢力につくことになります。


全蔵が鉄血の世界に入りマグマードの私兵兼密偵として取り入る少し前の話。

全蔵、くのいちカフェに猿飛あやめを訪ねて入ってきた。

さっちゃん「全蔵、ここに来るなんて珍しいじゃない。何?仕事の話?」

全蔵「わかるか。」

さっちゃん「わかるわよ、ブス好みのあんたがこんな綺麗どころの店にくるなんてあり得ないじゃない。」

全蔵「詳しくはクライアントから聞いてくれ。」

そう言うと全蔵はゲームマスターの葛城を紹介した。

全蔵はとあるバイトの少女を呼び止める。

全蔵「藤澤、例のものはできてるか?」

全蔵が呼び止めた少女、藤澤綾。彼女もまた元御庭番衆の一人である。

綾「カシラ、こちらです。」

そう言って全蔵に渡されたのは

忍装飾に彩られた青いインパルスガンダム、そして、さっちゃんにそっくりのメガネをかけたノーベルガンダムである。

葛城「久しぶりだなアヤメくん。いや藤澤綾くんというべきか。」

全蔵「あの、まぎらわしいんでやめてください。」

さっちゃん「確かあなた、あの有名なビルドダイバーズのアヤメさんだったわね?」

綾「すみません。まぎらわしい名前つけてしまって。」

さっちゃん「いいわ、ログイン名はさっちゃんにするから」

葛城「君達に依頼したいのは、未実装のはずのストーリーミッションの調査だ。」

全蔵「んで、報酬は」

葛城「言い値で払おう、前金だ。」

渡されたアタッシュケースを開く。

全蔵「え?これポラギノールなんですけど、しかも注入タイプなんですけど、俺頼んだの座薬タイプなんですけどぉ」

さっちゃん「SM道具一式に納豆一年分?どんだけ私のツボ心得てんのよ」

こうして服部全蔵と猿飛あやめは、ゲームマスターの「依頼」により鉄血世界へとダイブすることとなった。

 

全蔵はご覧の通りマグマードに取り入り、さっちゃんは銀時を探して単独行動をはじめていた。

 

全蔵(やれやれ、一通り見させてもらったが、こりゃ近いうちに内ゲバで中からぶっ壊れんぞ。さて、それはそうと、猿飛はどこへ行ったんだか。)

 

ところ変わって火星。

テイワズの火星の採掘場へユージン、シノ、ライド、ヤマギ、雪之丞、

そして新八と神楽が招かれていた。

名瀬「よう、御一行さん。それに君達がオルガが言ってた万事屋銀ちゃんだな。」

新八「はじめまして。志村新八といいます。」

神楽「それにしてもなんにもないアルな」

ライド「そうだよ新兄ぃ、思ってたよりしょぼっくれてんだけど。」

新八「二人とも。」

アミダ「それがいいんじゃないか。」

名瀬「これから採掘進めりゃ5年先も10年先も、それこそこれから何年先も、お前らに莫大な利益をもたらしてくれる。」

アミダ「宝の山なんだよ。」

雪之丞「そんな宝の山をくれるとは、太っ腹な話じゃねえか。」

神楽「でも何も出てこない可能性も捨てきれないネ」

新八「ダメだよ水差しちゃ」

ユージン「何十年先を考えなきゃいけねえってことだろ?」

神楽「そういや団長と銀ちゃんどこに行ったアルか?」

名瀬「今頃は、空の上さ」

アミダ「ギャラルホルンの火星の拠点、アーレスに呼ばれるとは大したもんだね。」

そんな中、発掘中になにかを見つけたとの報告があり、その現場に辿り着いた一行は、

そこで、形が違うもののガンダムフレームと呼ばれるモビルスーツと、何か奇妙なものを目にしていた。

 

一方、オルガ、三日月、メリビット、そして銀時はギャラルホルン火星の拠点アーレスに呼ばれていた。

マクギリス「君か、うわさのドリフは。お会いできて光栄だよ。」

銀時「あのすんません、うちは確かに志村はいますけどいかりやも加トちゃんも仲本もブーもいませんから」

マクギリス「漂流者という意味さ。いや、これからは万事屋銀ちゃんとお呼びすべきでしたか。」

銀時「話の前に准将どの。なにやら曲者が紛れ込んでいる様子です。」

天井方向に木刀が投げつけられると、紫色の髪をした女性が落ちてきた。

銀時「あ、違った、くせーものでした。」

さっちゃん「いてて、流石銀さん、わたしは一生あなたの雌豚よ!!」

メリビット「知り合い?」

さっちゃん「そう、わたしと銀さんとはお尻愛なの!!」

銀時「なにとんでもねえ漢字変換してんだこのメス豚!」

 

オルガ「素顔のあんたと会うのは初めてだな」

 

銀時「今までの展開全スルーしてったよこの人たち」

マクギリス「活躍の方は石動から聞いた。元気そうで何よりだ。」

三日月「そっちはなんか疲れてるね。」

 

マクギリス「旅の疲れだろう、明日にはまた地球に発たねばならないからな。」

オルガ「今回の一件でギャラルホルンは一枚岩でないってことはよくわかった。何がしたいんだ。」

マクギリス「前にも言ったとおり、わたしは腐敗したギャラルホルンを変革したいのさ。それにはアリアンロッドの司令にしてセブンスターズの一人、ラスタル・エリオンよりも上にいかなくてはならない。」

オルガ「チンケな組織にする話じゃねえな。それに、あんたの敵がそのまま俺たちの敵になる不利益はどうしてくれる。」

マクギリス「それ以上の利益を、わたしは君達に提示し続ければいいのだろう?」

 

そうして、鉄華団とマクギリス派の密約がここに成立した。

 

銀時「ようし、こちらからはこの雌豚を提供しよう。煮るなり焼くなり好きにしてくれ准将どの。

おい雌豚、今日から貴様はここの奴隷だ。」

さっちゃん「せっかく再会したのにとんでもない言葉責めしたと思ったら今度は奴隷売買、そんなのって、興奮するじゃないのおおおお!どれだけ私の心のツボを心得てるのよおー!」

マクギリス「わかった、彼女の身元は、我々が引き受けよう」

 

こうして、雌豚一匹をマクギリスにまんまと押し付けることに成功した銀時であった。




今回、ビルドダイバーズからアヤメが登場しましたが、やはり忍者を扱う以上彼女は欠かせない存在と思いました。



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第二十訓 動乱の序曲

今回はアリアンロッドメインのお話です。
流石に原作を再び見る必要が出てくるため、時間がかかっております。


スキップジャック級アリアンロッド旗艦。

 

イオク「申し訳ございません。マクギリスの思惑をみすみす見逃す形になってしまいました。」

ジュリエッタ「見逃したというより、推し進めたという方が適切かもしれません。」

それを横で聞いていた信女は

信女「ジュリエッタさん。それはあなたも同じ。まさか真選組が成り行きとはいえあちらにつくとは。

ああなると誰が行っても同じ。」

それを聞いていたラスタルは

 

ラスタル「まあいい。火星では先手を打たれたが、次はこちらの番だ。次の舞台は地球だ。」

佐々木「ほう。マクギリス陣営のお膝元で先手を打たれると?真選組はともかくセブンスターズ内で問題になってしまいますが?」

ラスタル「そのためにあの男の協力を仰いである。」

イオク「あの男、まさか?」

ジュリエッタ「髭のおじさま!?」

佐々木「なるほど、頼もしいお仲間をお持ちのようで。」

 

イオク「俺はあの男は苦手だ。どうも圧が強いというか。」

ジュリエッタ「確かに。おじさまは強靭な精神と肉体の持ち主です。どちらも脆弱なイオク様では対峙することも気後れすることでしょう。」

信女「私から言わせれば、二人とも似たり寄ったり。」

ジュリエッタ「今井信女、貴様さっきから。」

信女「お望みならやりましょうか?」

佐々木「おやめなさい信女さん。ジュリエッタさんうちの信女のご無礼深くお詫び申し上げます。

行きますよ信女さん。」

信女「・・・」

 

佐々木「やはり白色テロを仕掛けるようです。とことんまで手を汚さず事をなす。さすがはギャラルホルンのエリート中のエリート。いやはや尊敬してしまいます。」

信女「いつもながら心無いこと言うのね。」

佐々木「いえいえ、本当に尊敬しているんです。うまくいけばの話ですが。」

信女「うまくいけば?」

佐々木「あの男が黙ってないでしょう。何より権力維持のための白色テロを捨て置けぬあの、フルーツポンチ侍が。」

 

そのころ、ジュリエッタは青いモビルスーツの前に立つ仮面の男のもとにいた。

ジュリエッタ「私には理解不能です。ギャラルホルンには多くの人間がいるというのに

どこの馬の骨かもわからないあなたや佐々木異三郎なんかを側近にするなど。これは由々しき問題です。」

仮面の男「由々しき?」

ジュリエッタ「端的に言えば、ラスタル様によるえこひいきです。」

仮面の男「…ふ」

ジュリエッタ「笑いましたね?」

仮面の男「ああ。君のことも、この艦隊の人間がそう噂していたからな。」

ジュリエッタ「…確かに私は、階級も後ろ盾もありません。けれど、モビルスーツの操縦の腕一つで、ラスタル様は私を認めてくださったのです。」

仮面の男「ラスタルを信用しているのだな?」

ジュリエッタ「佐々木にも同じことを言われました。ラスタル様は私の誇り。尊敬すべき上官ですから。」

仮面の男はうつむいて

仮面の男「誇り、か。」

 

 

佐々木「お初にお目にかかります。アリアンロッド副官を仰せつかった佐々木異三郎と申します。」

ヤマジン「アリアンロッド艦隊チーフメカニック、ヤマジン・トーカです。以後お見知りおきを」

佐々木「つい先日ヴィダールというモビルスーツを拝見しました。なかなか良い機体でしたよ。優れた機体には優れたメカニックがつきものというものです。」

ヤマジン「おほめにあずかり光栄です。」

佐々木「いえいえ、今後ともよろしくお願いいたします。」

佐々木(優れたチーフメカニック、果たしてあなたはそれだけでしょうか?)

 

そのころ、マクギリスのもとに予告状が届いていた。

『予告状 近日中にアーブラウのすべてをもらい受ける フルーツポンチ侍』

 

マクギリス「におうな。」

石動「ええ。においますね。」

マクギリス「どうやら真選組にも同じものが届いたらしい。最も彼らは先読みしてアーブラウに尖兵を寄越したそうだ。さすがは近藤勲といったところか。」

マクギリス「神出鬼没のフルーツポンチ侍が予告状を出すのは珍しい。何か狙いがあると思って間違いはない。」

石動「して、どうなさいます。」

マクギリス「さっそく万事屋さんのおみやげをありがたく使わせていただいたよ。

彼女は古来の日本における、忍者というものらしい。

彼女は、いや、忍者というのはこの状況において我々にとって大きなアドバンテージだ。」

石動「それにしても、臭いますね。」

マクギリス「日本のソウルフード、納豆だそうだ。」

 

トド「あの糞眼鏡女!!デザートにまで納豆まみれにする奴がどこにいんだあああ!!」

 

 

アーブラウ防衛軍発足式典を目前にしたアーブラウにある鉄華団地球支部。

人間関係がほころびだしていた様子を、いかにも怪しいを絵に描いたような家政婦(桂)がのぞき見していた。




次章からアーブラウ動乱篇になります。
次回はついにあの男がメインを張ります。


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ポロリ篇2 ガンプラバトルに身分は関係ない

ポロリ篇第2話はそよ姫様のお話。
将軍家に献上されたGBNシステムでガンプラバトルデビューになりますが、とあるフォースと出会い、意外なイベントに招待されることに。


前将軍徳川定々暗殺後、江戸城には厳戒令が敷かれており、

江戸城から一歩も出ることができない将軍徳川茂茂の妹、徳川そよ。

彼女の唯一の楽しみは将軍家に献上された「頑侍バトルネクサスオンライン」のシステムでガンプラバトルに行くことである。

傾城事件でもう片方の腕を失った世話係、六転舞蔵は

G嫌「姫さま、GBNもほどほどにしてください。そんなにやりたければ

じいやのケツを蹴りなされ!!」

そよ姫「G いやーーーー!!」

その様子を見ていた兄であり、現将軍の徳川茂茂は、

茂茂「そよ、ガンプラバトルのシステムが献上されてから、なんだか楽しそうだな。」

そよ姫「ええ、システムの向こうにも友達ができました。」

 

そよ姫はGBNのシステムに向かっていく。

手にしたガンプラは赤と黄色で仕上げたスターウィニングガンダムである。

 

GBNにログインし、とあるフォースと待ち合わせをする。

そこに、3人の年若い少年少女と保護者らしき青年、そして忍び装飾の少女がやってくる。

そよ姫「こちらです。モモちゃんにリッくんさんにユッキーさん。」

リク「ごめんごめん。待った?」

そよ姫「いえ、わたしも今来たばかりです。」

モモ「そよちゃん久しぶりー!」

そよ姫「わたしもビルドダイバーズとご一緒できて幸せです。」

ユッキー「何言ってんの、そよちゃんもビルドダイバーズだよ。」

この少年少女こそ、あのビルドダイバーズである。

アヤメ「ひめさ・・・そよ。お待たせして申し訳ございません。」

そよ姫「ここでは姫ではありませんよアヤメさん。ねえ、今日はどこにいく?」

コーイチ「ひめさ・・・そよちゃんが元気そうでよかった。」

モモ「今日はバトルじゃないのよねー」

そういうとそよ姫を含めたビルドダイバーズはある場所へとたどり着く。

 

そよ姫「ベアッガイフェス?」

モモ「そう、マスコットキャラのベアッガイでいっぱいのお祭り」

ここでは、ベアッガイフェスという、ベアッガイ好きのためのお祭りが開催されていた。

なぜかそわそわしているアヤメを見たそよ姫は

そよ姫「アヤメさん、どうかしましたか?」

アヤメ「いや、これは、その//////」

モモ「アヤメさん、かわいいものが大好きなのよね!」

アヤメ「そんなんじゃ」

その様子を見て

そよ姫「うふふ。」

アヤメ「そよさんまでぇ」

 

そして、ビルドダイバーズはベアッガイフェスへと足を運ぶ。

それぞれが記念写真を撮ったり、宝探しゲームや射的、

パレードなどを楽しんでいた。

 

すっかり日が暮れ、いよいよフェスのクライマックス。

夜空一面にベアッガイの形をした花火が舞う。

 

こんな日が江戸に戻ったら、神楽が一緒だったらとそよ姫はどこか寂しそうだった。

 

そうして、ビルドダイバーズと別れ、ログアウトしたそよ姫は

そよ姫(今度は神楽ちゃんたちと一緒に行こう。)

未だ帰らぬ友達への想いを強めていくのだった。

綾(やはり、ガンプラバトルに姫様をお誘いしてよかった。)

どこか羨ましそうだった綾だった。

 

その夜、G嫌は真選組隊服の青年にお礼をしていた。

G嫌「かたじけのうございます、七瀬殿。」

七瀬光一「いえ、姫様の笑顔を見るのはやはり楽しいものです。自分はこれにて。」

 

 

 




ついにビルドダイバーズが登場してしまいました。
誰と絡むのが一番いいかというと、結局そよ姫でした。
ポロリ篇は次で最後です。


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アーブラウ動乱篇 第六章 爆炎のテロリスト
第二十一訓 地球支部の内部事情はハード ハートはソフト


今回よりアーブラウ動乱篇になります。
ついのこの章で桂がメインを張ります。

第六章OP
Light Infection (Prague)


マクギリスの命を受けた猿飛あやめは、アーブラウに向かう前にとある場所にいた。

さっちゃん(これが、ガエリオ・ボードウィンの墓…あれ?掘り返した跡がある?)

マクギリスに通信を入れる

さっちゃん「准将、たしかガエリオ・ボードウィンはアーブラウの政変のときに戦死したはずよね。」

マクギリス「ああ。」

さっちゃん「遺体は確認した?」

マクギリス「心臓停止、脳死、出血状況、すべて確認した。なぜこんなことを。」

さっちゃん「聞いた理由、もうおわかりでしょ?」

 

マクギリス(…奴の遺体を持ち出した、か。何をなそうとしているのか?)

 

アーブラウの鉄華団地球支部。

チャド「いつもありがとうございます。エヅラ子さん。」

エヅラ子「エヅラ子じゃない桂だ。」

チャド「え!?」(ジト目)

エヅラ子「すみませんカツラという意味です〈ブチ)。エヅラ子でございます。地球支部の運営、いつもご苦労様でございます。」

 

チャド(うわ、いかにも怪しいを絵に描いたような人だな。)

 

桂(奴が次に狙うとしたら鉄華団地球支部があるここアーブラウだ。おそらくどこかに奴と内通してるものがいるやもしれん。やるとすれば、経済圏同士で戦争を引き起こそうとするはずだ。)

 

?「あのー」

桂「なんだ!?」

タカキ「すみません清掃員さん、トイレ掃除お願いいたします。」

エヅラ子「ごめんなさい。今すぐ。」

 

エヅラ子はとある挙動不審な人物に気づく。

桂(あれは、監査役のラディーチェ・リロトだったな。いったい誰と秘密回線で話している。)

横から現れた何物にも紛れ込めてない白い物体に言葉をかける。

桂「エリザベス。奴から目を離すな。」

エリザベス つ[合点だ]

 

アーブラウ防衛軍発足記念式典当日、桂はアーブラウ兵に変装していた。

式典に向かうチャドと蒔苗東護ノ介の護衛の一人に、やたら目立つアフロ姿の男がいた。

チャド「見かけない顔だな。」

アフロ つ[お初にお目にかかりますZ。]

チャド(何で筆談?つかなんでZ?)

アフロ つ[私はアーブラウ防衛軍よりあなた方の護衛を仰せつかった]

アフロ つ[アフロ・レイと申しますZ。]

チャド「疑ってすまなかった。護衛よろしく頼む。」

アフロ つ[御意]

 

いよいよ、蒔苗の演説が始まろうとするとき、チャドは蒔苗を呼び出そうとしていた。

その時、アフロはおもむろに花瓶を奪ったかと思えば窓の外にドライブシュートしていった。

シュートされた花瓶は窓の外で大爆発を起こしていた。

(BGM 名探偵コナンメインテーマ)

アフロ つ[無事か?]

チャド「いやあんた俺巻き込んで何スープレックスかましてくれてんの!?」

要人二人は無事で済んだが無事では済まなかった。

そんな二人に土下座を繰り返すアフロであった。

 

その様子を見た桂は

桂「始まったか。事態は一刻を争う。大博打にはなるがやむを得まい。」

そうして桂は身を隠したのち変装を解き、屋上に向かったかと思えば

大量の手紙をばらまいていった。

記念式典の場に大量の手紙の吹雪が舞う。

 

その手紙にはこう書かれていた。

「この爆弾は私からのささやかなプレゼントだ。アーブラウ防衛軍および鉄華団諸君。世を乱せし貴様らに天誅を下さん フルーツポンチ侍」

 

桂(うまく引っかかってくれよ)

 

少し離れたビルのバーにて。

?「開幕の狼煙だな。これからが本番。あれとは比べ物にならん爆炎が上がる。」

ラディーチェ「それより、報酬の件について先にお話を。」

?「そこは安心してくれ。君の提示してきた条件を全て呑むつもりだ。しかし君の心は痛まないのか?仮にも寝食を共にしてきた子供たちを、戦火に放り込むことになるが?」

ラディーチェ「彼らは教育も受けず野放しにされた、獣のようなものでしてね。

私にはアレルギーがありましてね。動物は苦手なんです。」

?「ははははは。そうか、実に面白い男だな。俺は、面白い男が好きだよ…」

 

二人きりの密談と思われていたこの会話だが、何物にも紛れ込めてない白い怪しげなバーテンにすべて音声記録されていたことを、この時の二人は知る由もなかったという。




ついに動き出す桂の物語。
今まで積み重ねてきたフルーツポンチ侍の悪名がここで皆が知っている鉄血の
ルートから大きく脱線させる時代のうねりへとなっていきます。

第六章ED ワンダフルデイズ(ONE☆DRAFT)


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第二十二訓 持たざる能力を補完するのは長所になるが時限爆弾にもなる

今回は爆破後の混乱のお話です。
フルーツポンチ侍の犯行と聞きつけ、ついに地球支部にあの勢力が現れます。


アーブラウ式典爆破後、鉄華団地球支部は今にも暴走した戦意で破裂しそうな状況であった。

あるものはチャドの仇を取ろうと意気揚々なものがほとんどだ。

タカキは団長の指示を待てと言うものも、抑えきれない状況だ。

ラディーチェ「今回の一件で、テロリストを招き入れたということで、鉄華団のセキュリティの甘さを問われることは避けられないでしょう。」

タカキ「すみません、団長と連絡をさせてください。」

ラディーチェ「ですから、本部との連絡はわたしに一任してくださったはずです。」

タカキ「今はそのような状況ではありません。あのフルーツポンチ侍なんですよ?緊急事態なんですよ。」

ラディーチェはフルーツポンチ侍という言葉に顔色が急に変わる。

タカキ「あの、どうかしました?」

ラディーチェ「いえ、とにかく本部への連絡はわたしの任務ですから。」

桂(やけに仕事の手際が良いなラディーチェとやら。どうせ連絡を遮断してるのだろう。)

 

アーブラウ兵と鉄華団の中で、今回の首謀者はフルーツポンチ侍という噂で持ちきりであった。

それを聞いたラディーチェは

ラディーチェ(話が違うじゃないか。SAUのしわざにするという手筈ではなかったのではないか?)

エヅラ子「ラディーチェ様、どうやらお顔が優れませんけどどうなさいました?」

ラディーチェ「・・・清掃員のエヅラ子さんですか。すみません、お気になさらず。」

その様子をを見たエヅラ子(桂)は

桂(どうやら奴らにとって、フルーツポンチ侍の犯行というのは予定外だったようだな。)

桂「エリザベス、何か掴めたか。」

と聞くと、エリザベスは何も言わずに複数のICレコーダーを差し出した。バックアップは取っている様子である。

再び、タカキがラディーチェに取り合おうとする様子を、

盗み聞きしている少年がいた。アストン・アルトランド。

かつてヒューマンデブリで、鉄華団に救われた少年である。

エヅラ子「盗み聞きとは感心しないな少年。」

アストン「何?あんたにだけはいわれたくないんだけどエヅラ子さん。」

エヅラ子「彼が心配か。」

アストンはその言葉にはっとなる。

エヅラ子「・・・死に急ぐなよ少年。」

 

タカキが出てくると、アストンが目立ちすぎるアフロの男に

何か聞かれている様子を目撃するが、アフロはタカキの顔を未るやいなや

アフロ つ[鉄華団地球支部代理、タカキ・ウノさんとお見受けいたします]

アストン「だれこのアフロ」

タカキ「タカキ・ウノは僕ですけど・・・確かあなた、

チャドさんと一緒に警護なされていたアーブラウ軍の方ですよね?」

アフロ つ[少しお時間いただけませんでしょうか?]

アフロ つ[今からある方とお会いしていただきたい。]

アフロ つ[フルーツポンチ侍の事件に関して]

タカキ(なんでこの人筆談?)

 

タカキとアストンはアフロの男と食堂に向かうと、いかにもいかつい、ゴリラとしか形容のしない黒いギャラルホルン制服の男がそこにいた。

近藤「急なお呼び立てしてもうしわけございません。わたくしフルーツポンチ侍の捜査を担当している真選組の近藤勲です。」

近藤は続ける。

近藤「実は奴から犯行予告声明がこちらにも届いていまして。」

タカキ「やはりフルーツポンチ侍の犯行ですか・・・」

近藤「事態は一刻を争います。地球支部に捜査の協力をお願いしたく。」

タカキ「わかりました。明日ラディーチェさんにも紹介いたしますので。」

 

その様子を隠れて見ていた家政婦(桂)は

桂(流石に早いな真選組。予告状を出した甲斐があったというもの。)

 

一方、アーブラウの事件から一向に連絡がないことを奇妙に思った鉄華団本部は、

銀時「ヅラがわざわざ絡みのない鉄華団に犯行声明出なんて、こりゃ真犯人は別の何かだな。」

オルガ「ヅラ?」

新八「フルーツポンチ侍ですよ。本名桂小太郎。我々と同じ世界から来てるんです。」

ユージン「やはりおたくらの知り合いだったか。」

銀時「腐れ縁だよ。どっちかっつーと関わりあいたくねえっつーか。」

三日月「ボロクソ言う割に悪意感じないよね。」

神楽「そうかもな。それにあいつ、根は悪い奴じゃないネ。」

銀時「昔あいつと一緒に戦争戦っててな。あいつは誰もやりたがらねえ負け戦をやらせたら右に出るものはいねえんだ。あいつがいなきゃ秒で壊滅してたよ。」

シノ「てこたぁ、てめーでわざわざ罪かぶったってか?」

銀時「さあな。何考えてんだか。」

オルガ「火星への紫電投入を前倒しする。それには3週間かかる。ユージンと昭弘、シノ、そして万事屋の3人で」

神楽「今度は地上戦だろ?だったら定春も連れて行くネ。」

オルガ「わかった。3人と一匹だ。」

 

タカキはアストンと共に帰宅をしていた。

タカキ「家政婦雇った覚えはありませんけど?」

フウカ「なんか手伝ってくれるっていうから。」

タカキ「怪しい人いれちゃダメじゃないか。」

タカキとアストンは共に食事をとる。

そんな様子を横から見守ると、

エヅラ子「ではわたしはこれで。」

フウカ「あの!!」

その言葉を終わる前に、エヅラ子は既にその姿を消していた。

その日、怪しい家政婦はなぜか大量にケチャップを買い込んでいたという。

 

次の日、応接間に呼ばれたタカキ中に入ると、そこにはラディーチェと、見慣れぬいかにも傭兵といった感じの男がいた。

ラディーチェ「タカキさん、ご紹介したい方が。」

その言葉が終わらないうちにタカキが切り出す。

タカキ「ちょうどよかった。実はラディーチェさんにぜひともお会いしたい方がいまして、お入りください。」

?「失礼いたします。」

その男を見るや否や、驚きを隠せない二人の様子などお構いなく

タカキ「フルーツポンチ侍逮捕という条件があれば命令無しで全銀河で行動権が認められるギャラルホルン全銀河遊撃部隊、

真選組局長 近藤勲さんです。」

 

 

桂(いよいよ真選組が動き出した、いや、乗ってくれたというべきか?)

 




いよいよ真選組まで本部に乗り出してきます。
我々が知る鉄血の流れが大きく崩れはじめてきました。


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第二十三訓 ひとところに集中したら別のところの注意が削がれる

フルーツポンチ侍の犯行にすることに成功した桂であったが、
しかし、その裏ではとんでもない策謀が張り巡らされていて・・・


応接室にはタカキ ラディーチェ 近藤 そしてラディーチェが連れてきた傭兵然とした男が席を並べていた。

 

近藤「お初にお目にかかります。わたくし、ギャラルホルン全銀河独立遊撃部隊真選組局長 近藤勲と申します。」

ラディーチェ「鉄華団地球支部監査役、ラディーチェ・リロトと申します。こちらは今回の事件に協力していただくことになった、ガラン・モッサさんです。」

ガラン「はじめまして。ガラン・モッサと申します。あなたがあの真選組の。噂はかねがね聞いております。」

 

家政婦(桂)はこの会談を覗き穴で覗いていた。

桂(ようやくお出ましか、ガラン・モッサ。貴様の思い通りにはさせんぞ。)

タカキ「ところで本題に入ろうと思います。今回の要人襲撃事件に関してですが」

ガラン「おそらく、アーブラウに独自の軍を持たれると都合の悪い勢力の仕業でしょうね。」

ラディーチェ「ええ、例えば。」

ガラン「SAU でしょうか?」

桂(白々しいことを・・・)

近藤「そいつは妙ですな。私どもにはフルーツポンチ侍から犯行声明が送られてきていまして。」

ガラン「何者かがフルーツポンチ侍を騙ったとか?」

近藤「いえ、奴は爆弾に長けております。それに、こことは別の経済圏がフルーツポンチ侍を騙るのは少々無理がありすぎる。むしろSAUを騙って互いを戦争状態に持ち込んだ方が効率が良いでしょう。」

タカキ「やはりフルーツポンチ侍で間違いはないと。」

その言葉に、ラディーチェとガランは驚いて目を見開く。

近藤「どうかしましたか?顔色が優れませんな。」

ラディーチェ「いえ、お気になさらず。」

タカキ「わかりました。我々は今回の事件、フルーツポンチ侍の犯行として事件処理にあたります。それにあたり、真選組に正式に協力を要請いたします。」

ラディーチェ「ですが、もしSAUが攻め入ってきたら」

タカキ「今の指揮権は自分にあります。」

そして近藤は

近藤「ありがとうございます。早速ですがそれにあたり、鉄華団本部の協力が必要です。連絡をさせていただきたい。」

ラディーチェは慌てた様子で

ラディーチェ「では連絡はわたしが」

近藤「直接話をしたい。頼めますかな?」

ラディーチェの顔がみるみる蒼くなっていった。

ガラン「悪いな、どうやらお邪魔だったようだ。ではわたしは失礼する。」

桂(・・・やるな近藤、これで俺の仕業にできる。戦争は止められる。)

 

清掃員に戻ろうとするエヅラ子だが、別の清掃員から喉元に苦無を突きつけられる。

桂「貴様、ガランの手先?いやちがうな?貴様猿飛あやめか?なぜここに?」

さっちゃん「誤解が解けてなにより。気づいてたのね。」

桂「ま、においだな。」(んな納豆臭い奴わかるに決まっとるだろうが)

さっちゃん「久しぶりね桂。いまは事情があってさるお方に仕えててね。」

桂「・・・マクギリス・ファリドか。」

さっちゃん「察しがいいのね。そうよ、本当は鉄華団に行きたかったけど。」

桂「どうせ銀時に出荷されたのだろうお主。で、俺を捕まえにきたか?」

さっちゃん「あんた、派手にやったそうね。でも、それも無駄に終わりそうよ。」

桂「どういうことだ・・・まさか?」

さっちゃん「SAUの要人を乗せた航空機が爆破されたわ。あっちはアーブラウの手先の仕業だって既に広まってる。」

桂(やられた。ガランめこちらが単独なのをいいことに)

さっちゃん「あっちは出来るだけわたしが抑える。あんたの首はそのあとよ。」

桂「待て猿飛!!」

 

桂が呼び止めようとしたが、既にさっちゃんはそこにはいなかった。

 

火星の鉄華団本部に地球支部から連絡が入る。

オルガ「繋げ。」

通信の先の意外な人物に、驚きを隠せなかった。

近藤「鉄華団団長オルガ・イツカ様ですね。わたくしギャラルホルン独立遊撃部隊真選組局長、近藤勲と申します。」

オルガ「鉄華団団長、オルガ・イツカです。」

近藤「早速で申し訳ありませんが、フルーツポンチ侍にアーブラウが狙われた事件を預かることになりまして、正式にそちらに協力を要請したく連絡させていただきました。」

オルガ「地平線団の件ではお世話になりました。ただちにそちらに向かわせます。しかし、火星からは3週間かかります。」

近藤「それまでは我々と地球支部でなんとか持たせます。」

銀時「おい団長殿、ゴリラがいるんだって?変わってくれ。」

近藤「以上通信終わります。」

銀時「ふざけんなゴリラああああ!!」

 

その夜、ラディーチェとガランはまたあのバーにいた。

ラディーチェ「まさか、SAUの仕業にするはずが、事もあろうにあのフルーツポンチ侍の単独犯になるとは。」

ガラン「案ずるな。奴は所詮ソロだ。すでに向こうにも花火は上げた。今頃アーブラウの仕業と断定して軍を動かしはじめている頃だ。」

ラディーチェ「しかし。」

ガラン「故あれば、敵前逃亡にでもしておいてやるさ。」

 

しかし、この会話は何者にも紛れ込めてない白い存在と、紫髪の場違いなバニーガール、オレンジ色のアフロがすでに音声データとして押さえていたことを彼らが知る由もなかった。




今回ついにさっちゃんまで参戦することに。
桂、さっちゃん、真選組は果たして戦争を収めることができるのか?
さまざまな思惑の中、アーブラウ動乱篇に火がつきます。


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第二十四訓 戦乱は音を立てずにやってくる

いよいよアーブラウ動乱の開戦となります。



バルフォー平原 

アーブラウとSAUの国境地帯。

フルーツポンチ侍の予告状を受け、鉄華団地球支部、アーブラウ防衛軍、そして真選組からは土方十四郎と沖田総悟が陣を構えていた。

沖田「しっかし、本当にガキばっかですね。」

土方「てめーもガキだろ言えたギリか!!」

タカキ「真選組の皆さん。ご協力感謝いたします。」

沖田「なーに礼には及びやせんぜ。なにせ奴を捕らえる絶好の機会でさ。」

土方「というわけだ、今のうちに食っとけ。」

非常食を食す土方を見たアストンが見たものは、それはおぞましい光景であった。

アストン「何あれ、なんで非常食マヨネーズ塗れにしてんのこの人。味覚おかしいの?」

沖田「あー気になさらねえで下せえ。ありゃマヨネーズがなきゃ生きていけない悲しい生き物なんでさ。」

アストン「いやあんた何味方に毒盛ろうとしてんの。」

土方「近藤さんはアーブラウ本部を動けん。ここは俺たちでなんとかするぞ。さあ、お前らも今のうちに食え。」

タカキ・アストン「「いらねーよマヨネーズ塗れの非常食」」

 

一方、SAU側の進軍に紛れ込んだ紫髪のノーベルガンダムを操るさっちゃん。

さっちゃん(ちょいと古典的なアレだけど、機動兵器を無効化するにはこれしかない。しかし、範囲が広すぎて全部はいけない。)

 

タカキは、国境の先からの妙な黒い煙に気付く。

タカキ「あれ?国境超えてないのに煙上がってますよ?」

沖田「どうせキャンプファイヤー楽しんでるんですよ。」

アストン「キャンプファイヤー、あんな大きな煙出ますか?」

土方(妙だな、煙にしちゃ黒すぎる。)

 

そして、森林に息を潜める桂が乗るジャスティスとエリザベス型カプル。

桂(あれを使ったか。足止めになってくれればいいが。)

桂「いくぞエリザベス。」

森の影から飛び出したかと思えば、大量の煙幕と爆弾、エリカプルの一斉射撃が放たれる。当然当たらないようにわざと調整されていたのはいうまでもない。

 

フルーツポンチ侍の先手を見るや、アーブラウ側は戦闘態勢に入る。

桂はわざと見えるように土方のエアマスターの前に姿を現す。

土方「桂、年貢の納め時だ。神妙にお縄を頂戴しろ!!」

桂「現れたか真選組。だがいまはお縄になるわけにはいかんのだ!!」

土方「知ったことか!!」

桃色の煙幕の中、激しい斬り合いを演じるジャスティスとエアマスター。

そこに、一撃のバズーカー弾が襲い掛かる。

辛くも2機は互いに身を引いて事なきを得る。

桂「ちっ、追撃か。」

土方「総悟!危ねえだろーが!!」

沖田「ちっ、土方を仕留め損ねたか。」

土方「いま俺を狙ったと認めたな、認めたよな。」

アストン「フレンドリーファイヤーしてた?何してんのこの人!!」

土方「いつものことだ。」

アストン「いつもされてんのあんた!?」

 

タカキ「あの長髪の機体、フルーツポンチ侍!!

あの煙幕の中であれだけの戦闘を!?真選組も全く引けを取っていない。何者なんだ!?」

タカキは桂と土方が織りなす次元の違いすぎる戦いにただ呆然とするしかなかった。

 

ところ変わってSAU側

さっちゃん(奴らも動くようね。でも残念。あんたたちはそこでゆっくりお休みしてなさい。)

一方、アーブラウ側から上がる爆煙を見るや否や

SAU兵「爆煙?俺たちも出るぞ!!」

しかし、SAU兵がモビルワーカーを起動しようとした瞬間、突如爆発を起こして機能を停止していった。

SAU兵「何が起こった?」

混乱の中、妙な黒い煙の意味に気づく。

SAU兵「これは、ただの黒い煙じゃない!?」

SAUの本隊は黒い霧により瞬く間に全て無力化されていった。

 

桂「火霧・・・熱に反応して誘爆を起こす御庭番のリーサルウェポン。猿飛め、うまくやってるようだな。」

 

しかし、戦場の彼らはまだ知らなかった。SAUにもガランの別働隊が配され、偽装して進軍していることを。

そして、主戦地帯に向かうさっちゃんのノーベルですらも。

 

そんな中、アーブラウ混成部隊の後方に控えていた傭兵部隊の長、ガランはほくそ笑んでいた。

ガラン「あっちも動いたか。そろそろパーティのはじまりといくか。」




いよいよ戦火が上がり始めました。
それにしても土方は土方、沖田は沖田でした。
次章はアーブラウ動乱篇後編となります。


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ポロリ篇3 かぶき町ガンプラブルース

銀時たちが鉄血世界に誘われている最中の、かぶき町のガンプラバトル事情のお話です。


銀時たちが鉄血世界に誘われている頃、ある場所にて四天王の会合が

行われていた。

女帝と呼ばれたお登勢、次郎長の代理として現れた溝鼠組若頭・黒駒勝男、鬼神マドモアゼル西郷こと西郷特盛、そして失脚した華佗の代わりに女王となった志村妙が席を並べていた。

お登勢「そんで、銀時たちはまだ帰ってこれないのかい。」

西郷「ああ、うちのマギーの話じゃ、物語を貫徹するまで帰ってこれないらしい。」

お妙「話はナナミから聞いたわ。なんたってあの娘、昼は頑侍茶屋で働いてて。」

銀時たちに接客していた連邦軍制服の店員、それがナナミである。夜はキャバクラすまいるでキャバ嬢として働いているのだ。

七三分けの男、黒駒勝男が切り出す。

勝男「ちゅうことは何かい?鉄血の原作世界あいつらがめちゃくちゃにしよった場合、アリキックとやらがこっちの世界にカチコミくるっちゅうことかい!!」

西郷「有り得ない話じゃないねえ。だがGBNを通さなきゃこっちに来れないのも確かだよ。」

お妙は切り出す。

お妙「それじゃ私たちも有志連合立てて対応するしかないでしょ?」

西郷「幸いこっちはマギーに話ができる。他の連中はどうかねえ。」

お妙「わたし達はナナミに相談するわ。」

勝男「わしを誰や思うとる、ガンプラ心形流免許皆伝、黒駒勝男様やぞ。」

お登勢「じゃああたしらは戦艦一つ見繕うかね。こっちもマギーに話は通してある。」

 

ところ変わって、ある場所では、同心・小銭形平次と下っ匹のハジ、そして、仲間と思われる一人の同心がいた。

小銭形「呼び出して悪りぃな、大神」

大神虎太郎、かぶき町の同心の一人。ガンプラフォース「虎舞竜」を率いるトッププレイヤーの一人、タイガーウルフその人である。

大神「お安い御用で。」

小銭形「お陰で俺もかぶき町有志連合とやらの祭りに参加できそうだ。

どうだ、一本付き合わんか?」

大神「一本って何?なんでSMクラブに誘おうとしてんのこの人」

 

ところ変わりホストクラブ高天原。

本城「それは本当かいツカサ。万事屋さんがストーリーミッションから帰ってこれないって。」

ツカサ「そうだ。あっちの世界に飛ばされたってことは、逆にこっちの世界に鉄血の奴らが来る可能性もあるってことだ。来るって言ってもGBNの中だがな。」

本城「なるほど、ツカサ、僕も有志連合とやらに参加しよう。ガンプラなら心得がある。」

ツカサ「サポートは出来るだけする。幸い真選組にも知り合いがいる。そいつにも話は通しておくさ。」

 

そして溝鼠組

勝男「ガンプラ心形流は心を形にする流派や。これがわしの心の形や!!」

勝男が作り上げたガンプラは、左右バランスが7:3の、いかにもバランスが悪そうなRX-78頑侍である。

堺「兄貴ぃ・・・アーティスティックガンプラにでも出品するんですか?」

勝男「7:3 これがわしのこだわりや。」

堺「なんや超遠近法みたいになってまっせ。でも、これ実戦のバランスが・・・」

勝男「アホ。普通のガンプラバランス悪うて乗れるかい!!」

堺「どんなバランス感覚ですか兄貴ぃ!!」

勝男と話していた部下の男、堺皆人。お気づきの方も多いと思うがあのサカイミナトその人である。

 

こうして、少しずつではあるが、防衛網「かぶき町有志連合」が形作られていった。

 




ポロリ篇はひとまずこれで終了。
次回は再び銀八先生の冥土の土産コーナーです。


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アーブラウ動乱篇 第七章 戦乱最前線
第二十五訓 呉越同舟と言っても物事には限度というものがある。


アーブラウ動乱篇後編になります。
桂逮捕の任務のはずが事態はそう簡単ではなく・・・

第七章Op
Light Infection (Prague)


桂と土方が斬り合いをしている最中、ある違和感に気づく。

土方「SAU方向から数機・・・」

桂「貴様も気付いていたか。」

土方「総員に告ぐ。SAU方面からの敵に備えろ!!」

その言葉に続くかのように、SAU国境付近からジルダ数機とゲイレールタイプ、そしてそれを抑え込もうとする紫髪のノーベルが現れた。

さっちゃん「ごめん、さすがにあの広範囲は抑えきれなかった。」

桂「これだけ抑えれば上出来だ。切り込むぞ。」

紫髪のノーベルの動きを見るや否や通信を入れる沖田

沖田「おい元御庭番、所属はどこだ?」

さっちゃん「地球外縁統合機動艦隊!」

沖田「なんだメスブタか。なんでてめえがマクギリスに飼われてる?」

さっちゃん「あたしだってホントは鉄華団行きたかったのよー!」

沖田「ま、いいや。俺たちはこのザコを相手にすりゃいいんだな?」

 

しかし、SAU方面の敵の攻めに、桂、土方、沖田、そしてさっちゃんは予想以上に手間取ることになる。

土方「こいつら、ただの一般兵じゃねえ!?」

桂「そうだ。こいつらは一般兵などではない。」

土方「どういうこった?」

桂「いずれわかる。」

そのやり取りの中、桂のジャスティス、エリザベスのカプル、土方のエアマスター、沖田のドSティニー、さっちゃんのノーベルがSAU方面から来たモビルスーツを斬り伏せていくが、なぜか敵はあっさりと身を引いていく。

 

沖田「どうやら、恐れて逃げた、てわけではありませんね?」

土方は桂を呼び止めようとするが、そこにはもう桂はいなかった。

 

その様子を見ていた足止めを食らった二人は

タカキ「何だ?フルーツポンチ侍と共闘?一体どうなってるんだ?」

アストン「わからねえ。俺にも。」

 

タカキ「近藤さんが本部に連絡してからそろそろ3週間・・・」

沖田「地球支部から追加の援軍要請はしないんですかい土方さん。」

土方「俺たちはあくまでも桂の逮捕だ。援軍はなしだ。」

土方と沖田は強烈な悪い予感を感じていた。

アストン「何で?SAUから攻撃を受けているんですよ?」

タカキ「しかも出張ってるのは俺たち四人です。」

土方「そもそも妙な話だ。奴がなんの関わりもねえ上に罪も犯してねえアーブラウに派手に爆弾を仕掛けるなんてこと自体あり得ねえ。それにさっきのSAU方向から割り込んできた部隊、経済圏の軍にしちゃやたら練度が高い。どうにも臭え。」

沖田「ひょっとしたら、あの爆弾ホントはSAUからのプレゼントじゃありやせんでしょうか?」

土方「いや、SAUの名を冠して贈られたプレゼント、のはずだったとしたら?」

タカキ「犯人はフルーツポンチ侍ではない?プレゼント、のはずだった?どういうことです?」

土方「どうやら俺たちは一杯喰わされたみたいだ。この戦、ホンボシは別にいる!!」

沖田「通りでマクギリスはあのメスブタ寄越したわけですかい。」

土方(この状況、増援呼んだらそれこそ皆殺しだ。それだけはダメだ。ここは俺たちで何とかするしかねえ。悔しいが今は桂の力が必要ってことか。)

 

そして、少し離れたところでは

桂「やはりあちらにも仕掛けてきたか。」

さっちゃん「本隊の動きはどうにか止めたけど、まさか別方向に特殊部隊を配していたなんて。」

桂「いや、敵の本隊はまだ動いてはいまい。動くとしたら・・・」

桂(真選組と鉄華団地球支部は四人で来たか、あくまでもフルーツポンチ侍逮捕という体を整えたのは見事。といいたいところだが。)

 

再び、SAU方面から敵が攻めてくる。

タカキ、アストン、桂、エリザベス、土方、沖田、さっちゃんは再び共同戦線状態になる。

 

そんな中、アーブラウからの進軍を確認する。

タカキ「あの、俺たち増援呼んでないんですけど・・・」

土方は強烈な胸騒ぎを感じていた。直感だった。あれは味方ではない、敵だと。

土方「今すぐ散開しろおおおおおお!!」

アーブラウ方面からの進軍から銃撃の嵐が飛び交う。

土方の呼び声もあり、みなすんでのところで銃撃を交わす。

桂「しまった、敵の本体は後ろ!!俺たちを、消すつもりだ!!」

 

アーブラウ方面の進軍の中心、ゲイレールを駆って実行犯はついに戦場に現れた。

 

ガラン「フルーツポンチ侍、血祭りに上げてくれる!!」




思わぬ形で共闘する羽目になった真選組と桂、そしてさっちゃん。
少人数体制で乗り切ろうとする彼らの運命は?
そして銀時たちは間に合うのか?

第七章ED
ワンダフルデイズ(ONE☆DRAFT)


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第二十六訓 バカは空からやってくる

アーブラウ側、SAU側、挟み撃ちとなり、万事休すと化す呉越同舟部隊!しかし、ついにあいつらが空から舞い降りる。

戦闘BGM バクチダンサー (DOES)


国境線で戦乱の炎が上がっているその頃、

月外縁統合機動統制艦隊アリアンロッド旗艦では

ラスタル「どうやら手こずっているみたいだな。」

イオク「マクギリスめ、調停にでたはいいが手を焼いているようだな、」

ラスタル「いや、手こずっているのはあの男だ。」

イオク「な!?」

佐々木「さすがはフルーツポンチ侍だ。仕事が早い。」

ラスタル「佐々木、ずいぶんと買っているようだな。」

佐々木「申し訳ございません、言葉が過ぎました。ですが、とっておきのお知らせがございます。マクギリスは最近、雌猫を飼いはじめたそうです。なんでも働き者で、今頃はアーブラウにいるそうです。それに、これに懲りたら二度とまどろっこしい策を講じない方がよろしいかと。」

 

その頃、地球付近まで到達した鉄華団本部派遣部隊を待ち受けていたのは

ユージン「着艦許可できないだぁ?」

係員「現在アーブラウは非常事態宣言にあります。」

ユージン「真選組からの要請といってもか?」

係員「いかなる例外も認めるわけには・・・」

?「おいねーちゃん・・・3秒以内に許可を出せ、でなきゃてめえの頭ブチ抜く。いーち!!」

パーン

係員「2と3はああああああ!?」

松平「知らねえなそんな数字、男は1だけ覚えときゃ生きていけるんだよ」

イサリビ船内、一斉に凍りつく。

ユージン「なんか俺ら脅迫してるみたいで気まずいんですけどおおおおお!?」

松平「許可降りたぞ。てめえら、チンタラしてねえでさっさと降りてこい。」

ユージン「ほぼほぼ脅しじゃねえか!!」

 

そして、戦乱真っ只中のバルフォー平原。

タカキ「アーブラウの増援がこちらに攻撃!?」

混乱するタカキに

桂「違う!!奴らは俺たちを消しに来たんだ!ようやく現れたか、ガラン・モッサ!!」

その名前に一同は戸惑いを見せる。

タカキ「ガランさんが?何で!?」

桂「奴は戦乱を演出し、さる人間に都合のいい世論を構築するためにこうやって武力衝突を誘導する、いわば白色テロリストという奴だ。」

斬り合いの最中、土方は白色テロという言葉に耳を疑った。

土方「白色テロだ?あいつの裏に誰かいるってのか?」

桂「今からそいつを確かめる!!」

沖田は傭兵部隊にしては多すぎる数に、なぜか納得していた。

沖田「そんなこってしょうね。なんせ、フリーの傭兵風情がこんな大軍団、用意できるとは思えやせん。」

沖田の言葉どおり、SAU側とアーブラウ側の傭兵部隊は、フリーのそれとは思えないほどの軍勢であり、いくら手練れ揃いの呉越同舟部隊でもジリ貧になるのは目に見えていた。

 

だが、アーブラウ側の部隊の後方が少しずつ脱落していく。

アーブラウ側の傭兵部隊が、漆黒の未確認の機体に次々と小太刀二刀流で斬られていく。

 

沖田「どうやら終兄さんがおいついたみてえだ。」

ガランのゲイレールは背後からの伏兵を受けてもなお手を緩めない。

 

そうしていくうちに、アーブラウ側の傭兵が乗るゲイレールはアストンのランドマンロディの命を摘みとらんとしていた。その時である。

ゲイレールは背後からグシオンニッパーに掴まれて押し潰されていた。

昭弘「無事かアストン」

アストン「昭弘さん!!どうして。」

 

タカキ「間に合った、のか?」

次々と本部の派遣部隊が降下してきた。

 

SAU側の部隊に混乱が起きる!!

傭兵「犬?なんだこのでかい犬はあああああああ!?」

傭兵「光の翼でこっちに・・・・うわああああああ!!」

傭兵「モビルワーカー・・・違う、モビルス ああああああ!!!」

SAU側の部隊は、空から降って来たデタラメな機体に瓦解をはじめていた。

巨大な犬に押し潰され、光の翼を纏った機体にだんご3兄弟のごとく串刺しにされ、かわいらしい小型の機体に腕も脚も切られてタコ殴りにされる様子は、彼らを恐怖の底に叩き落とすには十分すぎるものであった。

 

神楽「ヅラ捕まえるって聞いて来てみたら、とんでもなくえらいことになってるアルな!」

新八「まさか、こんな展開になってるなんてね。」

定春「アン!!」

 

SAU側の部隊の異常にガランは

ガラン「犬?光の翼?小型?何事だ?何が起こってる!?」

 

銀時「どうやら祭りには間に合ったみてえだな。ヅラ!!」

桂「ヅラじゃない桂だ!!」

三日月「で、俺たちは何すればいい!?」

土方はその言葉に答える。

土方「賊を、討てえええええええ!!!」

 

銀時のシルバーフレームと桂のジャスティスが背中合わせになる。

銀時「こんなとこまできて大規模なテロやって真選組に捕まりそうになったかヅラ?」

桂「ヅラじゃない桂だ!話は後だ、今は・・・奴に天誅を下すだけだ!!」

銀時「いつになく盛り上がってんなヅラ!親の仇にでもあったか?」

桂「だからヅラじゃない桂だ!」

 

数では圧倒的不利、しかし針の一撃でも先に毒が塗られていたら象も倒せるというように、空からの増援はまさに毒針の一刺しであった。

傭兵部隊に恐怖という毒がまさに回りはじめていた。

しかし、ガランは一喝でさらに恐怖を恐怖で上塗りしようとするが、上塗りには至らなかった。

 

そして、銀時が桂に

銀時「行ってこい、奴に天誅を下してこい!!」

三日月「道は作ってあげるよ。いってきなよロン毛」

沖田「さてと、こっから先はザコどもを片っ端から叩っ斬るだけでいいんですね旦那。」

 

そして、桂のジャスティスは一目散にガランのゲイレールへと向かう。

桂「銀河指名手配フルーツポンチ侍こと桂小太郎!白色テロ常習犯ガラン・モッサ!!今こそ貴様に天誅を下さん!!」




間に合った銀時たち鉄華団本部派遣部隊。
次はついに桂とガランの決着の刻へ。


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第二十七訓 喧嘩はグーでやるべし

桂とガランの決着がついに付きます。
果たして、桂が銀河指名手配になった理由とは?


続いて降下してきたラフタ アジー ハッシュはその激しい戦況に

ラフタ「やっば、出遅れた。アストン無事?」

アストン「な、なんとか。」

と焦るも、アジーと共に偶然にも昭弘の地点へと辿り着いた。

アジーは味方の少なさに驚く。

アジー「これだけの数でここまで・・・」

 

そして、初めての出撃となったハッシュは当然のことながら手も足も出せないような状態であった。

三日月のバルバトスルプスが割り込み、

三日月「じゃま」とハッシュの紫電は押しのけられてしまう。

そんなハッシュに新八は声をかける

新八「落ち着いて、敵をよく見るんだ。」

ハッシュ「す、すみません。」

 

神楽の孫尚香は沖田のドSティニーとやっぱり交戦状態に。

アジー「いや仲間割れしてる場合!?」

神楽と沖田にとっては、これはありふれた日常であった。その証拠に、仲間割れを突こうとした傭兵部隊の機体はその「日常」に巻き込まれ、なすすべもなく次々と破壊されていったのだった。

そして新八のツッコミがこだまする。

新八「ちょっとおおお、こんなところではた迷惑な天下一武道会しないでえええ」

そして、銀時に高速で接近してくる機体が。

 

さっちゃん「ようやくきたわね・・・ここからが本番よ」

さっちゃん「銀さああああああああん」

銀時「銀さんかーい!敵より敵みたいな顔して突っ込んでくんじゃねえ!」

さっちゃんのノーベルにブート(ケンカキック)が叩き込まれた。

さっちゃん「やっぱり銀さんの拷問は格別ね。わたしは今でも銀さんのメス豚よ」

銀時「久しぶりに見る変態キツ!ガード忘れてボディに入って来そうだ!」

 

現在の共同戦線の配置はこうである。

アーブラウ方向

 正面 土方 タカキ エリザベス

 左側 昭弘 アストン ラフタ アジー

 右側 三日月 ハッシュ 新八

SAU方向

 正面右 神楽 沖田 定春

 正面左 銀時 さっちゃん 

 

そしてアーブラウ方向の敵のさらに後方に斉藤が切り込む形である。

 

そして、敵の殿に桂のジャスティスは辿り着き、一騎討ちの形となる。

ガランはいう。

ガラン「会いたかったぞフルーツポンチ侍、いや桂。貴様が現れてから

煮湯ばかり飲まされて来たが、それも今日で終わりだ。死んでもらうぞ」

そして桂は答える。

桂「奇遇だな。俺も貴様に会いたくていてもたったもいられなかったところだ。」

瞬間、ゲイレールのアックスとジャスティスの刀が交錯する。

ガラン「今度こそ逃がさんぞ。」

桂「安心しろ。俺はもう・・・どこにも逃げんぞ。」

ゲイレールの追撃の一振りを交わしたのち、小型爆弾を炸裂させる。

その陽動を読み、桂がいるであろう方向に再びゲイレールのアックスを振るう。

それを刀で受け止める桂のジャスティス。

ガランは言う。

ガラン「敵討ち、結構。世の中を変える?結構!!しかし!」

ガランは言葉を続け、さらに追撃を行う!

ガラン「戦場では、まともな奴から死んでいくのが常。己が正義を守るため、もがく奴から淘汰されるのだああああ!!」

桂のジャスティスはその追撃をいなす。

桂は返した。

桂「俺はかつて賊軍であり、今はいわゆるテロリストという奴でな。正義とかそんな高尚なものとはてんで縁がない。だが、そんな俺でも、吐き気のする悪は分かる。」

ジャスティスは脚部よグリフォンビームブレイドを展開し、ローキックを叩き込む。

ガラン「この時代にビームなど通じるものか!!」

しかし、桂がグリフォンビームブレイドを展開したのは溶断目的ではなかった。

ガラン「な!?ナノラミネートが!?」

桂「今更気づいても遅い!!」

そして桂は続ける

桂「吐き気の催す邪悪とは、何も知らぬ罪なき者の心を利用し、贄とすることッ!それも、己と為政者の我欲を満たすためにだ!!言ったはずだ、貴様に天誅を下さんと。」

ガランは桂が放つただならぬ殺気に

ガラン(こいつは、敵討ちに来たわけでも正義を振り翳してるわけでもねえ、ただ俺を殺しに来たんだ!!)

そして、桂のジャスティスは瞬く間にガランのゲイレールの腕と脚を叩き切り、コクピットに刀を突きつける。

桂「くたばる前に質問に答えろ。貴様は誰の差金で動いていた?」

ガランは強制通信に気づいて答える

ガラン「守秘義務でね。」

桂「なら当ててやろう。マクギリス・ファリドか。」

ガランは的外れな回答にホッと撫で下ろす。しかし

桂「それとも、ラスタル・エリオンか?」

ガランは平静を保とうとするも、心の乱れをかき消すまでには至らなかった。桂はその心の揺らぎを見逃さなかった。1回目に違う答えをわざと言うことでスキを作り、2回目で正解を言って心の乱れを誘っていた。

桂「・・・そうか、それだけ分かれば十分だ。」

桂はガランに自爆の隙を与えることなく、ひと突きでトドメを刺していた。

 

桂(この世界で真に討つべき敵・・・ラスタル・エリオン、次は貴様だ。)

 

大将の討死の報せが付近にいた斉藤のジェスタから信号を通じて知らされる。

傭兵部隊の全てが降参を示し、真選組、鉄華団、地球外縁の混成部隊に逮捕されていった。

 

そして銀時は桂に追いつく。

銀時「おいヅラ、指名手配犯で免許作れねえてめえが、なんでアカウント取れたんだ。」

桂は答える

桂「ヅラじゃない桂だ。坂本のバカがおまんら暇だからテストプレイしろとうるさくてな。仕方なくエリザベスと一緒にテストプレイしてたわけだ。そこで妙なストーリーミッション見つけて受注したら、帰れなくなってしまって、派手に目立ってたら誰か気づくかもしれない運転で色々考えた結果、ご覧の通りこの世界が腐り切ってたので天誅をし回っていたわけだ。」

銀時「お前目立つために奴らにソレスタルビーイング並みの喧嘩売って指名手配されてたの?どんだけ危ねえ『かもしれない運転』してんの?」

土方「いたぞ!!桂だ!」

土方の声に気づくと、んまい棒を炸裂させて

桂「はははは!さーーーらばーーーーーー」

の声と共に、フルーツポンチ侍 桂小太郎は消えていった。

 

そして、地球支部では、もう一人の黒幕を暴くべく、近藤がある人物を呼び出していた。

近藤「ようやくお目覚めですか、チャドさん。」

ラディーチェ「あなたは、爆破に巻き込まれて重症だったはず。」

チャド「ええ、爆破の際にスープレックスに巻き込まれまして。でもこの通り、無事です。」

 




桂対ガラン、ようやく決着がつきました。
アストンがこれにより死亡回避と相成りました。
桂が武力介入していた理由がここで明らかになりました。
次回、ついにアーブラウ動乱篇完結!


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第二十八訓 さらば地球支部

アーブラウ動乱篇完結です。
銀魂の法則により、EDテーマがOp,
オープニングテーマがEDになります。

追記、一部描写を修正いたしました。


鉄華団地球支部。

ラディーチェを囲って真選組の近藤勲、

鉄華団地球支部のチャド、そして本部からユージンが席を並べていた。

ユージン「真選組から通信が来てますが。」

近藤「繋いでくれ。」

 

通信の先から土方が答える。

土方「すまねえ近藤さん。桂は取り逃した。」

近藤「そうか。」

土方は続ける。

土方「それに、奴はとんでもねえ大物を手討ちにしやがった。ガラン・モッサだ。だが奴が率いた部隊の残存兵は一人残らずしょっ引いた。」

その名前を聞いて、ラディーチェの顔が一気に青ざめる。

近藤「そうか、ご苦労だった。鉄華団地球支部まで戻ってくれ。」

近藤は続ける。

近藤「ラディーチェさん申し訳ございません。フルーツポンチ侍を取り逃してしまいました。お力になれず申し訳ございません。」

ラディーチェはその言葉を聞き安堵する。しかし、

チャド「すみません、私のところにこんなものが届いてまして。」

チャドが差し出したのは、「快気祝いだZ」の手紙と一緒に添えられたICレコーダーであった。

近藤「すみません、再生お願いできませんか?」

チャドは迷いなくICレコーダーの再生ボタンを押す。

そこから流れたのは、ガランとラディーチェの密談の音声であった。

この音声で真っ先に怒りに火がついたのはユージンだ。

ユージン「おいどういう了見だ!てめえ戦争に巻き込んで俺たちを家族を殺そうとしやがって!!!」

近藤「落ち着け!!」

ユージン「けど!!」

近藤「ラディーチェさん。詳しく話を聞かせていただけませんかな?」

 

戦地から帰ってきたタイミングで、ラディーチェの取り調べが行われた。

鉄華団側からはチャド、ユージン、タカキ、昭弘、三日月、そして銀時。

真選組からは近藤、土方、沖田・・・そして

チャド「あなたは、アフロ・レイさん?」

斉藤 つ[隠し立てして申し訳ありません。]

斉藤 つ[私は真選組3番隊隊長 斉藤終と申しますZ]

近藤「斉藤には今回のフルーツポンチ侍の予告状を受け、先行してアーブラウに入ってもらってました。」

 

そして、取り調べが始まった。

 

近藤「では取り調べを始める。あなたはガラン・モッサと共謀しアーブラウ防衛軍結成式典に爆弾を仕掛け、SAUの犯行を装い、経済圏間の戦争を引き起こし、鉄華団団員を謀殺しようとした。それに間違いはないか?」

ユージン「契約書もあるな。あんたの命だけは保証するとまである。」

ラディーチェ「そんなもので鉄華団団員を騙して殺そうとした証拠にはなりはしない。証拠を出せ証拠を」

タカキ「証拠になるかどうかはわかりませんが、僕のところにもこんなものが」

タカキが出したのは別のICレコーダーである。どうやら家政婦のエヅラ子が来た時に置かれていたものらしい。

おそらく、ラディーチェをつけていたエリザベスが録音したものと思われる。

そして、再生ボタンが押され、事件当日の二人の密会の会話が再生される。

瞬間、ラディーチェの犯行が確定された。

三日月は拳銃を構える。

銀時「よせミカコング、俺たちがわざわざ裁くまでもねえ。おいゴリラ、土産のバナナだ。持って帰れ。」

近藤「ラディーチェ・リロト 外患誘致罪 内乱罪 および国家反逆罪の容疑で逮捕する!!」

 

こうしてラディーチェの逮捕により、アーブラウ動乱と呼ばれた戦いは幕を閉じた。

 

銀時はさっちゃんに呼び止められた。

さっちゃん「准将から連絡があったわ。外患誘致の容疑がかかっていた議員の死体が上がったそうよ。おそらく口封じ。それに、ガランの乗っていた機体のデータは、地球外縁と真選組で共有することが決まったそうよ。でも、今このカードを切ってもシラを切り通されるだけね。」

銀時「そうかい。で、さっさと帰れメス豚」

さっちゃんが自ら亀甲縛りになって求愛したところを銀時は遠くへ蹴飛ばしていった。

後から土方が来る。

土方「ラディーチェは国家反逆罪の数え役満、てことで早速明日極刑が決まったそうだ。極刑は結構な事だが、あまりにも早すぎる。何かを揉み潰そうとしてるようで気に入らねえ。

真選組内部なら局中法度 敵と内通せし者はこれを粛清するってのができるが、外の人間にそれは出来ねえ。

あと鉄華団内から逮捕者出したっつーことで、地球支部は解散、鉄華団はここから撤退だそうだ。俺たちゃ何のために戦ってたんだろうな。」

銀時「何もんの為でもねえよ。戦いなんざ不毛の集合体だ。答えがあるとすりゃあ、二度とあんな惨劇を繰り返させねえって思いだけだ。」

そんな会話をしながら二人は宇治銀時丼とマヨ丼を平らげていた。

 

別のところでは、新八と神楽、タカキとアストンが会話をしていた。

新八「ええ?二人とも鉄華団やめる??」

神楽「なんでアルか高木ブー!!」

タカキ「高木ブーはやめて!!」

タカキは言う。

タカキ「今回の事件で、僕は何をすることもできなかった。もしみんながいなかったら、確実にみんな殺されていた。それに、妹を悲しませるわけにはいかない。」

銀時がやってきて

銀時「そうか、ケツまくるのか。」

タカキ「どう思われてもかまいません。ですが、今度は僕の戦いをしたいんです。」

銀時「やれやれ、ケツまくるわけじゃなさそうだ。そうか、達者でやれよ。」

タカキ・ウノとアストン・アルトランドはこの事件を境に鉄華団を退社、タカキの妹、フウカと共に新たな人生をスタートすることとなった。

 

そして、三日月の元にマクギリスがやってきていた。

マクギリス「君には礼を言わねばな。」

マクギリスはそういうと、チョコレートを差し出す。

マクギリス「君達を見ていると、英雄アグニカ・カイエルを思い出す。いや、侍という存在を思い出す。」

三日月「侍?なにそれ?」

マクギリス「まだモビルスーツがなかった時代、剣という武芸を以て異星人と渡り合ったと言われる勇者たちのことさ。」

 

フルーツポンチ侍による事件の首謀者ガラン・モッサ惨殺、

共謀者ラディーチェ・リロトの逮捕の後の極刑、

SAUの内通者と思われる議員の自殺、そして、

鉄華団の地球からの撤退を以て、アーブラウ動乱と呼ばれる一連の事件は幕を閉じた。

 

ガラン・モッサの戦死の影響で各地に頻発していたテロ、紛争は嘘のように沈静化、同時にフルーツポンチ侍は雌伏の時に入り、行方をくらましていった。

 

そして、アストン・アルトランドの生存という事実。

これは、銀時たちの元の世界の人間が知る鉄血のオルフェンズの物語が完全に書き換えられたという事実を示していた。

物語が書き換えられることを由としない存在がいること、

そして物語だけでは知り得なかったこの世界の真実が隠されていたことを、

この時の銀時たちはまだ知らずにいた。




ついにアーブラウ動乱篇が完結いたしました。

次回からは鉄血本編の流れから少し外れたエピソードになります。
真選組本隊から外れたあいつはその頃どうしていたのか?です。


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幕間4 帰ってきた 教えて 銀八先生

「「教えてーーー 銀八せんせーーーーーーい」」

 

銀八先生「はーい、久々に帰ってきた銀八先生の冥土の土産コーナーです。

まずは元御庭番の機体から紹介したいと思います。

 

猿飛あやめ 使用機体

ノーベルガンダム忍

ノーベルガンダムをベースとし、髪色が紫に変えられ、忍装飾を

意識した外観に変更。

実体の忍者刀、クナイ、手裏剣を装備。

ノーベルリボンは鞭や自分を縛る荒縄に変えることが可能。

バーサーカーシステムはそのまま残されており、なぜか銀さんに突撃してくる時に悪用される。

ちなみにさっちゃんはモビルトレースシステムを使用。

ファイティングスーツ着用時に奇声をあげるので迷惑極まりない。

 

服部全蔵 使用機体

忍パルス摩利支天

インパルスガンダムをベースにした機体。

正確にはトッププレイヤーレプリカモデルの

忍パルスをベースにした機体。ダークブルーに変更されている。

ビームが通用しないこともあって日本刀、投擲用の小型クナイを追加。

忍パルスの装備はそのまま使用可能。

なぜか弱点は肛門。

本人が慢性の痔なのでビルドファイターシステムしか使えない。

 

銀八先生「え?真選組の戦艦が知りたい?じゃあ特別」

真選組母艦

ゼネラル・シゲシゲ

ラーカイラムをベースにし、真選組のカラーでもある黒ベースに塗りなおされたた戦艦。メガ粒子砲をオミットする代わりに実弾砲を装備した兵器。

艦内には道場が完備されており、彼らはここで日々剣術の鍛錬を欠かさない。

余談ではあるがこのネーミングを耳にした真選組連中は大ブーイングだったという。

 

銀八先生「次回の銀八先生の冥土の土産コーナーでは、快援隊の機体をご紹介したいと思います。

 

えーお便りのコーナーです。

銀さんが三日月のことをミカコングと呼ぶようになりましたが、なぜミカコングなのでしょうか?

 

えー、これは銀さんの中の人が定春の中の人に「ミカコング先輩」というあだ名をつけていたのが由来でして、

そこでオルガが三日月のことをミカと呼んでいたことから、

アホの作者が銀さんの場合こう呼びそうだろうと考えた結果あのあだ名になったというそうです。

まあ、桂くんのことをヅラと呼ぶぐらいですから仕方ありませんね。

 

もう一つ来ています。

山崎退はどこに消えたのでしょうか?

いい質問です。何と次の章ではアーブラウ動乱の間どこで油を売っていたのかが明らかになります。

次回はハシュマル篇の前に話を挟むことになります。少しの箸休めエピソードと思ってください。それではまた。」



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インターミッション篇 第八章 戦後の戦争
第二十九訓 戦争なんてもんは戦後直後から知らないうちに始まってたりする。


今回の章では前半は戦後処理、そして気になるあいつの動向を中心に話が展開していきます。

第八章 OP 桃源郷エイリアン (Serial TV Drama)


鉄華団を去るタカキの前に、意外な人物が姿を現した。

タカキ「エヅラ子さん?」

エヅラ子「少年、なぜ鉄華団を去る。」

タカキは答える

タカキ「今回の件で、僕は何もできませんでした。エヅラ子さんや真選組がいなければ、確実にみんな死んでいました。それは妹を悲しませることになる。それはダメだ。」

エヅラ子「次は決まったのか?」

タカキ「はい。つてを辿って、あるお方のところに弟子入りをさせていただきます。アストンと共に、武器ではない戦いをします。」

エヅラ子「そうか、達者でな。妹殿を大事にな。」

エヅラ子はその言葉を最後に姿を消した。

タカキ(ありがとうエヅラ子さん、いや、フルーツポンチ侍さん。)

 

アリアンロッド旗艦

ガランの戦死の報を受け、ジュリエッタは慟哭した。

ジュリエッタ「そんな、髭のおじさまが・・・」

ラスタルはすかさず

ラスタル「いるはずもない人間に対して泣くのはやめろ。」

佐々木はその様子に

佐々木「ラスタル公、どうやら成功体験が過ぎましたようで。ご忠告させていただきます。二度と、あのような真似は彼らには通用しません。」

 

佐々木はヤマジンの元へ行く。

佐々木「これがV計画のフラグシップ、ヴィダールですか。」

ヤマジン「はい。我々開発チームが総力を上げて開発した決戦兵器です。」

佐々木「で、彼の名もまたヴィダールと。」

佐々木「紹介します。我々の決戦兵器、今井信女さんです・・・信女さん?」

信女はドーナツを頬張ったままやってきた。

佐々木「こちらは整備責任かつ、開発チームのヤマジン・トーカさんです。挨拶なさい。」

信女「・・・よろしく。」

信女(あの仮面の男、雰囲気が奈落によく似ている?)

佐々木(さてさて、この船の中にニュータイプ研究所でも設立されてるんでしょうか?)

 

そして、マクギリスの元では。

マクギリス「ご苦労だったな猿飛。奴のデータを手に入れただけでも上出来だ。」

さっちゃん「しかし、奴は厳重にデータを管理していました。情報の復元にも相応の時間がかかるでしょう。同じものを真選組にも回しております。それに、今はこの切り札は伏せておくべきかと。」

マクギリス「そうだな。今これを突きつけてもシラを切り通されるのが関の山といったところだろう。」

さっちゃん「次は火星ですか?」

マクギリス「察しがいいな。要人警護という名目で真選組にも要請するつもりだ。」

石動「忙しくなるが、頼む。」

さっちゃん(火星・・・鉄華団・・・銀さんに会える・・・アッーーーー!!)

石動「落ち着け猿飛!!」

 

そして、アーブラウ動乱以来忽然と姿を消したフルーツポンチ侍・桂小太郎は・・・

この世界には存在しないはずの赤いプレトマイオスに身を寄せていた。

辰馬「ヅラぁ・・・銀河指名手配とかおまんどんだけ悪名とどろかせちゅうがか?」

桂「ヅラじゃない桂だ!誰のせいでここを彷徨ったと思っている!」

辰馬「おまんが考えなしにミッション受注するからじゃ!!」

そこに陸奥が割って入る。

陸奥「こいつにテストプレイヤーをやらせたおまんが悪い!坂本、おまんなんて言われてるか知っちょるか?

全ての元凶、だいたいこいつのせい、ぜよ。」

辰馬「あははははは、あははははは。」

桂「俺はただ吐き気を催す邪悪に天誅を下し回っただけだ。その結果、年がら年中吐き気を催してる腐れバカとこうやって落ち合えたわけだ。」

辰馬「ゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロ・・・・」

辰馬「次は誰の首取るぜよ?」

桂「ラスタル・エリオン・・・アリアンロッドの首領にして一連の白色テロの糸を操っていた奴だ。だが、手駒を失った今そうそう動くまい。そこで・・・」

桂は衝撃の計画を話す。

辰馬「おまん正気か?」

桂「それまで身をひそめさせてもらうさ。」

さらにある男が割って入る。

星海坊主「ほう、敵の腹食い破ろうってか。面白いこと言うじゃねえか。乗ったぜ。」

辰馬「わしは商いをしにこの世界に来た。まずは商談相手が必要じゃき。」

桂「そいつはどこだ?」

辰馬「タービンズぜよ。そこからテイワズに商談を持ちかける。」

陸奥(さて、あのふしだら女はうまくやっておるかのう。)

 

真選組母艦 ゼネラル・シゲシゲ

沖田「こいつがマクギリスんとこから回ってきた奴の棺桶ですかい。」

近藤「ああ、だが情報の復元に手間取っているそうだ。とっつぁんにも回しておいたが、復元に時間がかかるそうだ。現状切り札には使えまい。」

そんな中、ノブリスを探っていた山崎退が戻ってきた。

土方「おい山﨑、えらくやつれてるぞ!!」

山崎「山崎退、ただいま戻りました・・・」




この章は文字通り戦後の戦争のおはなしになります。
ED サムライハート(SPYAYR)


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第三十訓 どの世界でも食事はバランスを考えろ

アーブラウ動乱の最中、表舞台から姿を消していた山崎退。
彼は命を受け、ノブリス・ゴルドンのお膝元に探りを入れていた。


山崎退監察リポート

潜入1日目。

俺はノブリスのオフィスのある衛星に忍び込んでいた。

?「すみません。

ある女性とぶつかる。

山崎「大丈夫ですか?」

彼女はフリーのジャーナリストで、名前はニナ・ミヤモリ。なんでもドルトでのクーデリアの演説を取り上げたことがあるそうだ。

しかし、そのせいもあり閑職にまわされていたが、クーデリアの話になると饒舌になるところを見ると、ジャーナリストという仕事に誇りを持っていると言うことがよく伝わった。

ミヤモリ「あの、アンパンお好きなんですね。」

山崎「それほどでも。」

ミヤモリ「お名前は?」

山崎「カイ・シデンといいます。」

 

その後、ノブリスが直営している工場に工員として潜入する。

そこで、妙な武器を発見する。

俺は呼び止められるが、迷ったと言うことにして難を逃れる。

やたらピリピリしている様子だ。どうやら曰く付きの兵器とみて間違いはない。

 

そして、ノブリスのオフィスに潜入する。

最近ノブリスは新しい秘書を雇ったようだ。まるで絵に描いたような美人秘書、何で羨ましいんだこのヤロー!

例えるなら、ルパン三世の峰不二子といったところだ。

その美人秘書がこちらを見た、気づかれたのか?

 

俺は再び奴の監視を続ける。

俺の任務はノブリスとアリウムの繋がりを探ること。

そして俺はアンパンを喰らう。

 

・・・・・・・・

あんぱん生活二日目

 

今日もノブリスがオフィスに入る。

何やらとんでもない相手と商談しているようだ。ギャラルホルンの関係者か?ICレコーダーでも補足しきれなかった。

しかし、それ以外目立った動きはなかった。

 

そして俺は、あんぱんを喰らう。

 

・・・・・・

あんぱん生活も七日目に入った。

しかし、ノブリスに動きはない。

山崎「早く尻尾出してくれノブリスうううう、俺をエンドレスあんぱんから救い出してくれえええええ」

 

・・・・

あんぱん生活10日目

今日もノブリスに目立った動きはない。いつものようにあんぱんどきにあんぱん電話をかけあんぱんするのだ。あんぱんがあんぱんであんぱんしてあんぱんあんぱんあんぱんあんぱん・・・・・

 

・・・・・

あんぱん生活12日目

 

あんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱん・・・

・・・・・・・

 

・・・・・・・

あんぱん生活13日目

気づけばあんこ塗れでニュータイプ空間にいた。なぜかララァ・スンが目の前にいた。

山崎「もう嫌だあああああ、ノブリスなんて知るかああああああ!

俺は一口たりともあんぱんなんて口にしたくないんだあああああ!」

全てが嫌になった。その帰り道、何故かカツ丼があった。神の救いか。

俺は・・・・張り込みの神様に反逆した。

 

?「2週間も篭りきってノブリスの恥部を見ようだなんて、あんたなかなかホネがあるじゃない。気に入ったわ。これはあたしからのラブレターよ。あとはこの、フジミネコに任せなさい。」

 

・・・・・

カツ丼生活14日目

朝起きたら、病院のベットにいた。

ミヤモリ「よかったあ、カイ・シデンさん無事で。」

山崎「ミヤモリさん?ここは?俺は一体。」

ミヤモリ「栄養失調で倒れていたところをフジミネコさんという女の人がここに連れてきてくださったんです。」

山崎「ごめんなさい心配かけて。」

ミヤモリ「そうそう、ミネコさんからお手紙を預かりまして。」

 

・・・・・・

潜入任務最終日。

俺は地球への帰りのシャトルで、彼女の手紙の封を開ける。

そこには、驚愕すべき事実を物語るある書類が記載されていた。

ノブリスの口座情報と裏帳簿である。

振込先の名前にはアリウムのほか、とんでもない人間の名前が記載されていた。

そう、ラスタル・エリオン。アリアンロッドの首魁その人である。

何故か定期的に、毎回同じ額の振り込みがなされていた。

当然クーデリア嬢の名前もあるが、アドモス商会名義かつ、不定期である。

 

だが、これだけでは決定打にならないことも、俺は気づいていた。

 

そして俺は、母艦ゼネラル・シゲシゲへと帰る。




今回初めて一人称になりました。
山崎の潜入捜査に欠かせないアイテム、あんぱん。
今回は八つ当たりのスパーキングが出来ないので早々に狂ってしまいました。


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第三十一訓 小腹が空いたらすこんぶ食っとけばいいんだよ、すこんぶ

今回は事件後の神楽ちゃんのお話です。
お忍びでアーブラウに同行していたあのキャラと偶然出会ってしまいます。


アーブラウ動乱が収まった直後、神楽はアーブラウを満喫していた。

そこに、悪ガキに絡まれてる紫色の髪の少女を見つける。

ヨッ・チャン「おい、ここは俺たちの縄張りだ。ここで遊びたきゃドッキリマンシール3枚用意しな。」

?「ビックリマンシール、ですか?アーブラウではそれが流行ってるんですね?」

ヨッ・チャンの手下「ハッタリマンだっけ、くず切りマン・・・あれ?」

神楽「いや、ザックリマンシールアル!」

ヨッ・チャンは定春にザックリ噛みつかれ、退散していった。

神楽はそよ姫にどこか雰囲気が似ていた少女に話しかける。

?「あの、どなたです?」

神楽「かぶきちょ、いや、鉄華団の女王、万事屋神楽ちゃんね。」

アルミリア「私はアルミリア。アルミリア・ファリドといいます。」

神楽(ファリド?どっかで聞いたことあるネ)

神楽はアルミリアにお近づきのしるしにと酢昆布を差し出す。

アルミリア「酸っぱ?なにこれ、使用人の脇と同じくらいすっぱい?」

神楽「その酸っぱさがくせになるアル!」

アルミリア「あの、どこから来られたのですか?」

神楽「火星アル。」

アルミリア「私は、あそこの家から。」

アルミリアが指さした方向は、ギャラルホルンのアーブラウ大使館である。

神楽(ギャラルホルン・・・ファリド・・・あれ?)

アルミリア「神楽さん、お願いがあります。今日一日、友達になってくださいませんか?」

神楽はキタコレと言わんばかりに

神楽「お安い御用アル!!」

 

その頃、石動は対応に追われていた。

石動「アルミリア様がどこにも見つからん。猿飛、今すぐ探してくれないか。」

さっちゃん「はっ。」

 

そんな石動の心配はどこへやら

神楽とアルミリアはアーブラウの繁華街へと繰り出していた。

アーブラウになぜかある駄菓子屋、ゲームセンター、プリクラ。

そしてカフェにまで繰り出していた。

箱入り娘であろうアルミリアにとって、それはとても新鮮な光景であった。

 

しかし、そんな時間も長くは続かない。

二人の前に、さっちゃんが現れる。

さっちゃん「アルミリア様、そろそろお帰りください。旦那様がお待ちです。」

神楽「アルミリアちゃん、結婚してたアルか?」

アルミリアは少し顔を赤らめる。

さっちゃん「さ、そろそろお帰りください。そして銀さんのところに連れて行きなさい!」

神楽「もう少しだけ待つよろし!行こうアルミリアちゃん。」

アルミリアは立ち止まる。

?「私の妻と遊んでくれてありがとう。礼を言う。」

神楽「アルミリアちゃんの旦那って、マクギリス?まさかお前・・・ロリコンだったアルか?」

マクギリス「彼女は立派なレディーだ。子供扱いはしていない。」

神楽「まさか銀ちゃんが言ってた准将殿がアルミリアちゃんの旦那さんだったとは驚いたアル。」

マクギリス「改めて紹介しよう。我が妻、アルミリア・ファリドだ。」

そして、短い間の友達時間が終わるその時。

アルミリア「あの、ずるいかもしれないけど、

神楽ちゃん、これからもずっと、友達でいてくれますか?」

彼女の問いに笑いながら答えた。

神楽「大丈夫、もうずっと友達ネ!!」

 

マクギリス(あんな笑顔は久しぶりに見た。ありがとう、万事屋さん。)

 

そして

さっちゃん「さあもうひとつの要件、銀さんの元へ私を」

石動「帰るぞ猿飛!」

さっちゃん「ちょっと話しなさいよ石頭!!!」

石動「イスルギです。」

 

神楽「相変わらずアルな。」

神楽の傘には、アルミリアとのプリクラが貼られていた。

 

同じ頃、名瀬とアミダが会話をしていた。

名瀬「アミダ、また酒に誘われたのか?なんだ、浮気でもしてんのか?」

アミダ「女同士でどう浮気するってんだい。まあ、近々あんたにも紹介するよ。」

 

アミダはとある酒場のカウンターでとある女にドリンクを差し出す。

?「カルピスソーダか。すまぬな。」

アミダ「前みたく店壊されたんじゃたまったもんじゃないからね。」

?「で、件の話はどうなっておる。」

アミダ「近々あんたにもうちの亭主を紹介するよ。で、何でこっちの世界に来たんだい?もしかして、惚れた男でも追っかけてきたかい?そいつは鉄華団にでもいるのかい?死神太夫。」

そんな問いに、花魁口調の女は顔を赤らめた。

月詠「そんなんじゃありんせん!」

アミダ「わかりやすくていいねえ。気に入った。明日にでもウチの旦那、紹介するよ。腕利きの傭兵としてね。」

月詠「よろしく頼む。」




今回の神楽とアルミリアの出会い、じつは後々の展開に大きな影響を及ぼすことになります。
ついに死神太夫・月詠も鉄血世界に参戦します。
次回は月詠がいかにして鉄血世界に足を入れたのか、そのエピソードになります。


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第三十二訓 人生は選択肢の連続

銀魂側からの最後の鉄血世界参戦者はいかにして鉄血世界に入ったのか?
今回はそんなお話です。


銀時たちがストーリーミッションに飲み込まれたという報せは吉原にも届いていた。

そんな中、吉原にも頑侍茶屋がグランドオープンしたという話題で持ちきりであった。

いの一番に反応したのが日輪太夫の養子、晴太であった。

晴太「かーちゃーん、月詠ねえ!頑侍茶屋できたから一緒に行こ!!」

月詠「待ちなんし。日輪はともかく、なんでわっちまで。」

日輪「まあまあ、月詠ちゃんもたまには。」

月詠たちが向かう頑侍茶屋吉原店。そこにかぶき町やお台場、地下都市アキバの店にはない吉原桃源郷ならではの仕掛けがあった。

オープン記念として「悩ましのアルテイシア展」という企画展、水着で頑侍バトルネクサスオンラインを楽しめるなど、吉原ならではの仕掛け満載であった。

店員服も通常とは違いエゥーゴの女子隊員服というこだわりぶりである。

18歳以上は入れないゾーンでは期間限定でネネカ隊デーやチボデーギャルズデーなどがあるらしい。

晴太はGBNに月詠を誘う。

月詠「しかし、わっちはガンプラなど持っておらんぞ。」

晴太はその言葉を聞くやいなや

晴太「はい、これ月詠ねえのガンプラ!!」

晴太は、ほぼ素組みであろうクシャトリアを差し出した。

月詠「しかし晴太、ぬしのは?」

晴太「おいらはこのユニコーンでいく。」

晴太に引っ張られるがまま、月詠はGBNにログインしていく。

二人はチュートリアルミッションを行う。

月詠がファンネルの発射を行おうとすると、見慣れたものが発射されていることに気が付く。

月詠「晴太、これはまさか。」

晴太「そのまさか。ファンネル出るところから苦無がでるようにしといたんだ。月詠ねえはやっぱりこっちでしょ?」

チュートリアルミッションが終わると、またしても晴太は月詠を連れまわす。

晴太に連れてこられたところは、ストーリーミッションが発生していた。

月詠「晴太、ここってまさか?」

そう、ここは銀時たちが入っていった「鉄血のオルフェンズ」のストーリーミッションであった。

晴太はしばらく沈黙すると

晴太「いってきなよ、月詠ねえ。」

月詠は戸惑う。

月詠「しかし、わっちがここを空けると吉原は。」

ギャラリー通信が月詠に送られる。日輪だ。

日輪「そうだよ、私たちのことは心配しないでいいから。」

月詠はしばらく沈黙すると

月詠「ああ、行ってくる。」

その言葉と同時にミッション受注のOKボタンを押し、鉄血のオルフェンズストーリーミッションへ旅立っていった。

旅立つ月詠を見送ると。

日輪「ばかだねえ。銀さんがストーリーミッション行ったって話が入ってきてから、いちばん行きたがってたくせに強がっちゃって。ここまでお膳立てしないといけないなんてね。誘致するのにも苦労したんだよ。」

 

ミッションを受注した月詠は、己の行先をすでに決めていた。

タービンズ。名瀬のハーレムではあるが、その実身寄りのない女を集めて仕事と尊厳を与えている組織であった。

身寄りのない女を集めて仕事と尊厳を与える組織、そういう意味では己が率いる百華もまた同じであったからである。

もちろん、鉄華団と近い、かつ女の多い組織という理由も大きい。

第一夫人であり、己と同じ戦人であるアミダ・アルカと接触。

しかし一回目は酒をすすめられて飲んでしまい、店を壊すという大失態を犯す。

しかし、接触、交渉を重ねるたび、ついにはその道筋を得ることとなる。

 

そして、ラフタたちが鉄華団に出向してる間に、タービンズにあらたに死神太夫が加わることとなった。

 

銀時たちと鉄血世界で出会うのは、もう少し先の話である。




最後の鉄血世界参戦者、それは月詠でした。
同時に吉原店がオープンしていたことも発覚しました。


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閑話5 帰ってきた 教えて銀八先生

「「教えてーーー 銀八せんせーーーーーい」」

銀八先生「はい、みなさんお待ちかねの銀八先生の冥土の土産のコーナーです。今回は状況整理のため、鉄血世界に乗り込んだ銀魂キャラがどこの勢力に属しているかをわかりやすく解説したいと思います。

それではどうぞ。」

 

鉄華団>万事屋銀ちゃん

坂田銀時 志村新八 神楽 定春

 

タービンズ

月詠

 

テイワズ

服部全蔵

 

地球外縁統制統合艦隊

猿飛あやめ

 

アリアンロッド艦隊> 見廻組

佐々木異三郎 今井信女

 

ギャラルホルン独立遊撃部隊真選組

近藤勲 土方十四郎 沖田総悟 山崎退 斉藤終

 

快援隊

坂本辰馬 陸奥 星海坊主

 

無所属

桂小太郎 エリザベス

 

ノブリスのオフィス

フミコ

 

銀八先生「続きまして、快援隊の所属機体です。」

坂本辰馬 使用機体

ケルディムガンダム快援隊カスタム

文字通りケルディムをベースとして赤色ベースに塗装し直された機体。

鉄血の世界観に合わせるため、すべての兵器を実弾兵器として登録されている。

坂本が乗り物酔いに弱いため、短時間でしか活動できない。

 

陸奥 使用機体

ガンダムTR-6 ウーンドウォード

アドバンス オブ Zを出典とした機体。

実弾拳銃を装備するのみで、ほぼ格闘戦で対応する。

陸奥はこれの他にも機体を持ち込んでいるようだが果たして。

 

星海坊主 使用機体

νハンターガンダム

νガンダムをベースとして、全身をダークグレーで包んだ機体。

ファンネルはマント状になっており、さらに大型剣を装備している。

なぜか頭の部分が脱着可能で、脱いだら頭が丸い。

モビルスーツまで毛根が死滅してしまったようである。

 

銀八先生「続きまして、こっちに来たばかりの月詠さんの機体です。

 

月詠 使用機体

クシャトリア

晴太が月詠のために作った機体。ほぼほぼ素組み。

ファンネル発射口から苦無を発射する。

加えて手持ちの大苦無、忍者刀、薙刀などを装備する。

ちなみに月詠もモビルトレースシステムを採用している。

ファイティンスーツはとんでもないデザインになってるので本編までお楽しみ。

 

銀八先生「続きまして、先日オープンした頑侍茶屋吉原店についての紹介です。」

 

頑侍茶屋吉原店

他の店舗にはない特徴。

全年齢ゾーンの他、18禁ゾーンが設けられている。

女子店員制服は全年齢ゾーンではエゥーゴの女子制服を採用している以外は流石に通常店舗と同じ。

18禁ゾーンでは時にチボデーギャルズデーやネネカ隊デーなどが行われている。

全年齢ゾーンと18禁ゾーンがあり、

オープン記念として「悩ましのアルテイシア展」が18禁ゾーンで開催されている。

なお、水着でGBNを楽しむことができ、水着の貸し出しも行っている。

誘致にあたっては日輪さんの多大なる尽力があったとのこと。

吉原店の店舗設計(特に18禁ゾーン)はフミコが行っていた模様。

 

銀八先生「次回より、長篇に入ります。」



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天使降臨篇 第九章 火星の玉座
第三十三訓 物事が変わるのはホントに一瞬だがそれが分かったら苦労なんてしねえよ


いよいよ新たなるステージが幕を開けます。
今回、本筋が乱れることを良しとしない存在が明らかに?
アリアンロッドの秘策「V計画」とは一体?

第九章 OPテーマ
曇天 (DOES)



アリアンロッドの機体整備のチーフを預かる女性、ヤマジン・トーカ。

アリアンロッドの機密作戦「V計画」の主任でもある。

そのV計画を通じてアリアンロッドに投入されたのが

ヴィダールと呼ばれるモビルスーツとヴィダールと呼ばれる仮面を被ったパイロット。

ヤマジンはアリアンロッド旗艦の奥深くの、彼女しか入れないV計画の中枢とも言うべき場所にいた。

ヤマジン(最近突如として現れた銀河指名手配のフルーツポンチ侍をはじめとした異世界からの介入者。鉄華団に加わった3人と一匹、こちらに取り入ってきた佐々木と今井、そして最近結成された真選組。

確実に物事の流れが乱れ始めている。その中枢は間違いなく間違いなく奴ら。でも、私の「ヴィダール」の前では無力。私の物語を変えることはできない。そう、私の「主人公」の前では、所詮奴らもモブに過ぎないのだから。)

 

その頃、信女とジュリエッタは擬似戦闘訓練を行なっていた。

機体から出てきたジュリエッタは顔面蒼白であった。

 

ジュリエッタ「全然手も足も出ない・・・今井信女、あんた今までこんな戦いをしてきていたのか?」

 

信女「こんなものはほんの準備運動、ここで手も脚も出ないようなら、真選組はおろか、万事屋さんを加えた鉄華団にも勝てないでしょうね。」

 

その最中、ヤマジンは機体整備室にやってきていた。

ヤマジン(ジュリエッタ、あなたにはもっと強くなってもらわないと。なんたってあなたは彼の「ヒロイン」なんだから。)

 

佐々木はその様子を見守っていた。

 

佐々木(ジュリエッタ・ジュリス。幼少の頃エリオン公に拾われ養子として育ち、このアリアンロッドにおいてその

モビルスーツの腕のみで今の地位にのし上がった。

傍目には随分と設定を盛り過ぎているように見えます。

はたして、本当に彼女の経歴は「実在」してたのでしょうか?

ま、後で分るでしょう。)

 

佐々木「ヴィダールさんと言いましたか。どれ、一つお手合わせお願いできますでしょうか?」

ヴィダール「確か、佐々木異三郎と言ったな。喜んで引き受けよう。」

 

佐々木のヴァサーゴとヴィダールの機体が出撃し、実践演習に入る。

佐々木は、ヴィダールの機体の尋常ならざる動きに感嘆する。

佐々木「ほう、並みの人間ではあの動きのGには耐えられないでしょう。なかなかのものです。」

そして佐々木と対峙するヴィダールも

ヴィダール「見せてもらおうか、佐々木異三郎の愛馬の実力とやらを」

佐々木はこれに応えるように

佐々木「よろしい、存分に見せて進ぜましょう。私の愛馬は凶暴です。」

 

先に仕掛けたのはヴィダール。ランスを突き立てようとする。

それをヴァサーゴは刀で受け流す。

佐々木「通常の三倍の速さのおつもりですか。しかしエリートには通じません。」

実弾銃と斬撃の組み合わせで二者択一を迫り、ヴィダールを追い詰めていく。

ランスをつかんで実弾銃を突きつけるが、そのランスの刃が外れる。

ヴィダール「やるな。しかし。」

再びランスの刃のスペアを装備し、さらに襲い掛かるが、佐々木はさらにそれを読み刀を振るう。

二機が演習とは思えないほどの斬り合いを演じたが、時間いっぱいになり、それは終わった。

 

その様子を見ていたジュリエッタと信女は

ジュリエッタ「あれが、ヴィダール…きれい。」

信女「確かにキレイね。まるで人工的に作られたかのような美しさ。」

ジュリエッタ「しかしあなたの飼い主、一切のスキがない。まるで鋭利な刃物。こんなに恐ろしい男は初めて見た。」

 

演習を終えた佐々木はヴィダールに問う。

佐々木「いやはや驚きましたよヴィダールさん。さすがはV計画の中核を成すパイロット。エリートの私でもタジタジですよ。」

ヴィダール「心無い言葉はやめていただきたい。」

佐々木「そうそう、少々小耳にはさみましたが、あなた昔に誇りで戦ったご友人がいたとか。

ではあなたは何のためにこのV計画に身を投じ、お戦いになられているのです?」

ヴィダール「…復讐…」

佐々木「なるほど…」

佐々木(はたしてその復讐、あなた自身にとってのものでしょうか?それともあなたの飼い主の誰かさん、いや、別の人格でしょうか?楽しみは後に取っておきましょう。)

 

ヤマジン(いよいよV計画の本番…。あの人を殺した悪魔ども、みじめな最期を迎えるがいいわ。)




その一端を現した「物語を乱すことを良しとしない」存在。
果たして。V計画の全貌は一体?

第九章 EDテーマ
修羅(DOES)


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第三十四訓 ご利用は計画的に

地球支部撤退の準備に追われていた鉄華団のもとへ、ある男がやってきていた。
そこで新たなる密約が交わされるのだが…


地球支部撤退の後始末に追われる鉄華団団員、事件の後オルガとクーデリアも地球にやってきていた。

そんな中、一台のリムジンが正門前にやってくる。

 

トド「よ!!慰めにきてや…」

神楽「怪しい奴め!!覚悟するアル!!」

トド「お前知っててやってるだろ!!何出会い頭にパラダイスロック(恥ずかし固め)決めてくれちゃってんの!?」

神楽「なんだトッティあるか。」

トド「お前わざとだな、わざとやったな!!」

 

そして、モンタークの姿から応接室でマクギリスに戻ると

マクギリスからは今回の事件にアリアンロッドの影があるだろうという話、そして、全面戦争になるという見立て、

そのことで、再び力を貸してほしいという話を切り出された。

オルガはさすがに報酬に見合わない犠牲が出ると断ったのだが、マクギリスの口から予想外の言葉が発せられた。

マクギリス「火星で君たちの戦いを見たとき確信した。ガンダムフレームを操り、圧倒的な生命力を以て戦う少年たち。

私はそこに英雄(アグニカ・カイエル)を見た。

そして異世界から舞い降り、刀一本ですべてを薙ぎ払う猛者。私はそこに侍を見たのだよ。」

マクギリスは続ける。

マクギリス「私は確信しているのだ。君たちの力を借りれば、私は必ずギャラルホルンのトップに立つことができる。

その暁にはギャラルホルン火星支部の権限すべて、鉄華団に委譲しよう。」

マクギリス「火星は経済圏の植民地だが、管理しているのは我々ギャラルホルンだ。その権限を持つということは、

火星を支配する、ということだ。つまりは、火星の王だ。」

 

 

その後、オルガは面子を集める。

そして、オルガは火星の王についての話を切り出す。

三日月「オルガはどうしたいの?」

オルガ「俺はこの話、乗りてえと思ってる。」

皆驚く。

オルガ「お嬢さんの言ってた火星の独立ってやつを考えても、最高にうまい話なんじゃないか?」

そこにメリビットが割って入る。

メリビット「テイワズはどうなるんです?」

オルガ「何か問題が?」

メリビット「大問題です。もし鉄華団の立場が大きくなりすぎれば、対外的な立場は

逆転することにもなりかねない。」

オルガ「もちろん名瀬の兄貴にも話は通すつもりだ。そのあとの身の振り方は考えるさ。」

そしてオルガが続ける。

オルガ「だが今の時点での俺の考えは一つだ。生まれてからずっとバカにされて足蹴にされて、いいように扱われ続けてきた

俺たちが、火星の王になる。地位も名誉も全部手に入れられるんだ。こいつは、最高のゴール(上がり)じゃないのか?」

しばらくてからであった。

銀時「そうかねえ。俺はこの話、さっきからどうもうますぎると思ってるんだよな。」

オルガ「どういう意味だ。」

銀時「いや、なんかキャッチセールスみたいじゃん。お得なプランとか言って実際に高い料金払わされるアレ」

クーデリア「坂田さん?」

銀時「たとえ今言ったその方法で火星の王になったとしよう。てめえ生殺与奪権(ケツの毛まで)むしられるぞ。

そんな王、空っぽだろ。それでも手に入れてえなら何も言わねえ。決めんのはてめえだ。」

 

銀時は知っていた。たとえ己が傀儡でも民を第一に考え政道を全うする王の存在を。

そして、権力に溺れ多くの血を流した果てに地獄に堕ちた王を。

王になることは決してゴールではないことを。

だからあの言葉を発したのだろう。

 

 

オルガはその言葉に黙るしかなかった。

 

そして、ハッシュ、ザック、デインはともに新八による剣の稽古を受けていた。

 

そして、後片付けが終わった鉄華団は、地球を後にしていった。

 




マクギリスの提案に乗ろうとするオルガに対し、苦言を呈した銀時。
次回はこれを受けたテイワズの動きの話です。


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第三十五訓 アメとムチは使いよう

火星への帰り道、歳星のテイワズのお膝元へ向かい、話を持ち帰ろうとするオルガたちであったが、すでに情報が伝わっていた模様。




鉄華団は火星のに帰る前、歳星へと足を運んでいた。

鉄華団がマクギリスとの「火星全権委譲」に関する提案を独断で受けたことに対し、

上層部は大いに荒れていた。

JPTトラストを率いるナンバー2のジャスレイ・ドノミコルズは

ジャスレイ「おっと叔父貴たち。そんな話は問題じゃありませんぜ。

こいつは面子の問題だ。鉄華団は親父のお情けで飼ってやってる弱小組織だ。そいつらが

親父の相談もなしにギャラルホルンと取り引きをして勝手に受けちまった。」

名瀬「お待ちください。彼らも現在こうやって相談をここに持ち帰っています。

まだ筋は外してはおりません。保留しているとのことです。」

そういうとジャスレイは黙り込んでしまう。

マグマード「ジャスレイの言う事も一理ある。俺の目の届かねぇ所で厄介事をしょい込まされるのは愉快じゃねぇ。

だが、うまみもある。火星の上前を全部はねる事が出来ればでけえシノギになる。」

ジャスレイ「俺は俺で、テイワズのために動きますよ」

マグマード「ああ、どう転んでもいいよう、手は打っておいてくれ。」

 

会談が終わったマグマードのもとに忍び寄る影

 

マグマード「摩利支天か。ジャスレイを見張っておいてくれ。」

全蔵「承知いたしました。」

 

外に出たジャスレイはアミダと出くわす。

アミダ「何かいいことでもあったのかい?悪~い顔してさ。」

ジャスレイは返す。

ジャスレイ「絡んでくるとは珍しいね、愛想を尽かせて俺に飼われる気にでもなったか。」

アミダ「冗談でもよしてくれ。」

ジャスレイ「女を使ってのし上がってる軟派野郎のどこがいい?」

アミダ「女を女としか見てないあんたには分かんないだろうね。名瀬は私らを使ってるんじゃない。居場所になってくれてんだよ。」

ジャスレイ「そりゃいかにも女が言いそうなことだな。」

アミダ「タービンズにいる子はみんなあんたみたいな男に使われてた連中さ。危険な運びの仕事を割に合わない安い金でやらされてね。そういう子を名瀬が自分の器量で抱き込んで出来たのがタービンズさ。あんたの器じゃその違いが分かんないだろうけどね。たとえ名瀬が女でも、あたしはついていったさ。」

ジャスレイ「俺は自分の女をモビルスーツに乗せるようなバカじゃねぇからな。」

?「そうか、ぬしは戦場で女の首を取る覚悟も首をかかれる覚悟もない、そう取ってよいのだな。」

ジャスレイの首に苦無が突きつけられていた。

ジャスレイ「誰だ!!」

アミダ「やめなよ月詠。」

ジャスレイ「ほう、こいつが最近引き入れた用心棒(新入り)か。」

 

そんな中、たまたま歩いていた天パの男

顔を一瞬赤らめた月詠の様子をアミダは見逃さなかった。

銀時「あの、お尻がしゃべってますけど…もしかしてニコちゃん星人ですか?」

ジャスレイ「誰のアゴがケツじゃこの腐れモジャ公!!」

銀時「お近づきのしるしにお友達紹介しますよ。オカマバーでオカマやってるとっても長いアゴのアゴ美っていうんですけど…」

ジャスレイ「てめえはアゴ絡めねえと会話できねえのか!!」

銀時は一息入れると、

銀時「っと、あんたは大層なフェミニストみたいだがこれだけは言っとくぜ。

あんまり女舐めてっとそのアゴ四つどころか粉々に割れるぞ。気を付けるこったな。」

ジャスレイ「肝に銘じとくよ。」

 

ジャスレイ(あの天然パーマのさっきの目、俺をいつでもやれるって目だった。

何なんだあいつは。)

 

銀時「さてと、あれ・・・偉く大きなケツアゴあるな、あれアゴにしちゃ柔らかいな。」

銀時が触ったのはジャスレイのケツアゴではなく、月詠の胸の大きなふくらみ(デカプリコ)であった。

 

次第に月詠の顔が紅潮をしていく。

銀時「あれ?」

銀時は自分の状況に気づき、次第に青ざめていく。

月詠の紅潮が最高潮に達した時

月詠「なにやっとるんじゃああああああああああ!!」

銀時「ぶへらああああああああああああ!!」

綺麗なブリッジを描いたジャーマンスープレックスホールドが炸裂し、銀時はノックアウトした。

 

そんな様子を見たアミダは笑いながら

アミダ「あいつかい、あんたが追っかけてきた男は。いい男じゃないかい。」

月詠「そんなんじゃありんせん。そんなんじゃ。」

会談を終えた名瀬がやってくる。

名瀬「こいつは驚いた。まさか月詠が追ってた男が万事屋だったとはな。」

アミダ「ほんと、あんたをタービンズに誘って正解だったよ月詠。」

新八「月詠さんじゃないですか。名瀬さんのとことにいたんですね。」

神楽「ツッキーがいればタービンズは百人力アル。」

月詠「やめなんし!!」

名瀬「ところでオルガは?」

アミダ「おとなしく待ってるよ。

銀時はいまだ立ち上がれずにいた。

 

オルガ「兄貴、すまねえ」

名瀬「全く、お前らといると飽きねえよ。まだ決めかねてるんだろ?

あれだけでけえ話だもんな。この手の話、

そいつを受けたが最後、てめえの生殺与奪権(たましい)

消える決断だ。時間かけて考えるに越したことはねえ。」

アミダ「そうだよ。それにここから先は背中を刺されないようにしないとね。」

名瀬「最終的に決めるのはお前だ。そして笑って許してやれるのもこれが最後だ。

俺に、親父は裏切れねえぞ。」

オルガ「はい…。」

 

そのころ、全蔵はジャスレイを見張っていた。

全蔵(おーおーお盛んだねえ。面子潰されたのが大層気に入らねえらしい。)

全蔵はある事実に気づく。

全蔵(なるほど、ケツアゴのあいつもセブンスターズ、しかもアリアンロッドと繋がってたってわけかい。

たしか猿飛は地球外縁だったな、話だけは入れておくか。)

全蔵(テイワズの時限爆弾は、どうやらここらしいな。それに、俺の痔限爆弾も破裂しないようしないとな。)

 

 




テイワズに話を持ち帰ったお話ですが、原作と違い、オルガは銀時の言葉を受け決めかねて保留している状態になっており、名瀬の回答もそれに準じたものになっています。



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第三十六訓 遠足はうちに帰るまでが遠足

地球からようやく火星に戻れる鉄華団一行。
再びつかの間の安息が訪れる。
オルガはアーレスに残るがそこに現れたのは?


歳星から火星へ帰る鉄華団、ギャラルホルン火星支部本拠アーレスに残るオルガ。

オルガは石動に呼び止められていた。

石動「歳星での話はどうなった?

オルガ「ああ、あんたらの悪いようにはしねえよ。」

石動「准将からのお達しだ。今後はこの第二桟橋を自由に使うといい。」

オルガ「自由にって、俺たちにここを埋めるような船はねえぞ」

石動「今後のことを考えての事だろう、その証拠に第三桟橋を真選組に提供している。」

オルガ「ずいぶん浮気性なこって。ハーレムでも囲うつもりか?」

石動「早速だがアーレスの責任者である新江・プロト本部長を紹介する。そのあとは各経済圏の経済連代表圏外圏開発公団理事長と順次面会してもらう予定だ。」

オルガ「1週間ぎっしりかよ。一度火星に戻る時間を作れねぇか?」

石動「今はラスタル・エリオンを倒すための地固めのときだ。君たちの動向によっては全てが無に帰すことを忘れるな。」

オルガ「分かったよ。」

石動「変革は始まっている。後戻りはできないと思った方がいい。」

オルガ「もとよりそんなつもりはねぇよ。」

 

そこに偶然、真選組の面子が顔を出す。

近藤「はじめまして。あなたが団長のオルガ・イツカさんですか。わたくし真選組を預かる近藤勲と申します。」

オルガ「こちらこそ初めまして。夜明けの地平線団の件と言いアーブラウの件と言い、なんとお礼をしたらよろしいか。」

近藤「例には及びません。そうですか、あなたもファリド公に。」

横で見ていた土方と沖田は

沖田「ファリド公はずいぶん真選組を評価してらっしゃる。」

土方「と言えば聞こえはいいが、どうもいいように使われてるようにしか思えねえな。」

 

オルガは思い出していた。

アーレスにたどり着く前の銀時の言葉を。

 

銀時「『人の一生は重き荷を負うて遠き道を往くが如し』 昔な、徳川田信秀というおっさんが言ってた言葉でな。」

オルガ「誰だそのユナイトベント大名は!トクガワイエヤスだろうが!」

銀時「最初に聞いたときゃあ何を辛気臭えことをと思ったもんだが、なかなかどうして、年寄の言う事はバカにできねえな。」

 

銀時は続ける。

銀時「荷物ってもんじゃねえが、誰でも両手に何か抱えてるもんだ。だが担いでる時は気づきやしねえ。その重さに気づくのは、全部手元から滑り落ちた時だ。もうこんなもん持たねえと何度思ったか知れねえ。

なのに、またいつの間にか背負いこんでんだ。いっそ捨てちまえば楽になれるんだろうが、どうにもそういう気にはなれねえ。」

オルガ「もし、そいつを全部ほっぽり出したとしたらどうなる?」

銀時「そいつは、ただの臆病者だ。もっと始末が悪いのは、てめえと同じ誤った道に引きずり込むことだ。」

 

~~~~

 

其のころ地球では、クーデリアがノブリスに追加融資の件でのリモート会談を終えていた。

たま「お疲れ様ですクーデリア様。」

クーデリア「ありがとうたまさん。」

ククビータ「戦争で食っている輩はこれだから卑しくて嫌ですよ。」

クーデリア「それを分かって融資を頼むのです。私の方がずっと卑しい。」

 

その後、クーデリアは鉄華団の本部へと向かう。

 

そして鉄華団の本部。

ランドマン・ロディ三機が配備され、一機はチャドが乗ることが決まり、

もう一基はデルマが志願をしてあずかることになったという。

そんな中、ライドが張り切ってトレーニングを行っていた。

新八と昭弘がやってきて

新八「ライド、ただいま。」

ライド「新にぃ!!タカキのことは聞いた。あいつ以上にがんばらないとな。」

昭弘「あまり無理するな。」

ライド「昭弘さん!」

昭弘「飯も食わずにトレーニングなんて。」

ライド「あっ・・・今日の飯、俺の嫌いな豆のシチューだし、それに今は無理でもむちゃでもします。」

昭弘「ああ?」

ライド「年少組のヤツらを引っ張っていくのはこれからは俺だから。地球に残ったタカキにも、新にぃにも負けらんないんです。」

昭弘「ふっ。だったら余計飯は食え。」

ライド「ごほっごほっ。」

昭弘「好き嫌いしてると強くなれねぇぞ。」

ライド「う・・・うっす!」

 

新八「それにしても・・・」

その横ではハッシュが定春に乗っかられていた。

定春を使って腕立てをしようとしたものの当然ながら無理で潰れてしまった。

その様子をザックとデインが呆れて見ていた。

 

事務所ではククビータとデクスターが農場の運営委譲の話を終えていた。

 

そして食堂では

アトラ「はい、クーデリアさんの」

クーデリア「ありがとうございます。ごめんなさい、忙しいときに。」

アトラ「いいのいいの。でも大変だね手続きとかって。私だったら頭こんがらがっちゃう。」

神楽「アトラちゃんただいまネ」

アトラ「神楽ちゃんおかえり。あ、そうだ!」

そういうとアトラは赤いミサンガを神楽につけてあげた。

神楽「やったアル!!大切にするネ!!ありがとう」

 

そして、格納庫。

 

銀時は珍しく雪之丞に話しかける。

銀時「なんだおっさん、メリビットさんと結婚したんだって?」

雪之丞「ずいぶん話が早えじゃねえか銀の字。」

銀時「新しい家族ができるんだ。あんたもせいぜい気張らねえとな。」

雪之丞「そのことだがな、ちょうどいい。おめえだけに話すが、誰にも言うんじゃねえぞ。メリビットのおなかの子な、

あいつぁ俺の子じゃねえんだ。」

銀時はその話を聞いたとき、真っ先にあの団長(オルガ)の顔が浮かんだ。

銀時「そんなこったろうと思ったよ。どうせてめえがいつ死ぬかわかんねえから土下座したんだろ、あのバカ。」

雪之丞「察しがいいな銀の字。」

銀時「ああ、さんざんあの手のバカばかり見てきたからな。」

 

銀時が思い浮かんだのは、同じように愛した沖田の姉(ミツバ)から身を引いてそいつの幸せを願った

あの不良警官(土方)と、愛した(ババア)から身を引いてダチ公(辰五郎)とくっつけ、そのあともてめえが汚れてでも町を守り続けたガングロジジイ(泥水次郎長)

のことだ。

 

銀時(どうも、色恋に素直じゃねえバカばかり出会う性分らしいな。)

 

其のころ、エーコとヤマギは歳星まで出張っていた。

エーコ「整備長!」

整備長「おお~来たか。」

ヤマギ「お久しぶりです。」

整備長「ルプスとフルシティの調子はどうだい?」

ヤマギ「どちらもいいみたいです。その名前ではあまり呼ばれてませんけど・・・。」

エーコ「これどうでした?こっちでもいろいろ試したんだけど結局よく分かんなくって。」

整備長「モビルスーツのフレームは300年程度では劣化しないよ。リアクターの寿命はもっと長い。そっちでどうにもならなかったのはリアクターがスリープ状態だったからだろう。今立ち上げ作業をしているところだ。そうそう一緒に送られてきたモビルワーカーもどきなんだがテイワズのデータベースにもこれといった情報がなくてねぇ。」

ヤマギ「そうですか・・・。」

整備員「整備長。リアクターのコントロールに接続しました。立ち上げます。」

整備長「おお~きたか。おしっエイハブ・ウェーブの固有周波数が取れたぞ。これがこいつの名前か。」

ヤマギ「ガンダム・フラウロス…」

 

 




いよいよ次回からお待ちかねの戦闘になります。


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幕間6 帰ってきた 教えて 銀八先生

「「教えてーーーーー 銀八せんせーーーーーい」」

 

銀八先生「はーい、今回の教えて銀八先生は、裏話的なことをやりたいと思います。

 

キッカケはといいますと、今年で鉄血のオルフェンズが五周年を迎え、そして原作銀魂が最終回を迎えたと言うこともあって、これを悪魔合体させようと抜作原作者の単純な発想からですね。

 

では、どうやって銀魂のキャラを鉄血の世界に送ったか。

鉄血キャラが死後転生する話は数あれど、鉄血世界そのものを塗り替える作品はあまりにも少ないと言うこと。

そこで、銀魂キャラを鉄血の世界に送ろうとしたわけですがここで問題が生じます。

 

銀さんたちモビルスーツどうすんの?と言う話ですね。

 

しかし、意外な答えをあのアホ原作者が見つけてしまいました。

それは「ビルドダイバーズリライズ」です。

ガンプラバトルネクサスオンラインを介し、そこからさらなる異世界にダイブしてしまうと言う展開を見て、『しめた、これだ!!』と思ったそうです。

 

そこで、バーチャルのガンプラバトルのゲームの最中に鉄血世界に飲み込まれてしまうという雛形が完成していったわけです。

 

となるとゲームという環境上、高杉率いる鬼兵隊や春雨の皆さんは出てこれません。考えたら当然の話ですね。

 

さすがに高杉とか出してしまうと簡単にノブリス殺せてしまうので使いにくいと言う理由もあり、断念したというのも大きいですね。

 

今回の時系列といたしましては、大体大きなところでは一国傾城篇、ビームサーベ流篇、デコボッコ篇の後ぐらいだと考えてください。

 

ここでおさらいしておくと

鉄血世界参戦組

銀時 神楽 新八 桂 近藤 土方 沖田 山崎 斉藤 松平 さっちゃん 全蔵 佐々木 信女 坂本 陸奥 星海坊主 月詠

となっております。

 

なぜ月詠が参戦したかというと、そもそもこの話作るキッカケの一つが一国傾城篇だったからなんですね。

 

もし銀魂以外で鉄血世界に紛れ込ませる作品があるとすれば俺はどんな作品と混ぜればいいんだと言う質問に関して。

 

そうですね。鬼滅の刃なんかがいいと思いますね。

世界観としては200年後、あの最終回の後永遠の命になってしまい無惨みたいな存在と化したガエリオをこの世界の鬼殺隊がガンダムフレームに乗って戦う展開でしょうか。義勇さんがバエルに乗ったりするのはお約束でしょうか。

 

あと、ルパン三世なんかも割とアリだと思います。

この場合ラスボスがノブリスになってしまうでしょう。

 

メカ戦闘が苦手なら思い切って半沢直樹なんかぶち込んでみるのも面白いかもしれません。」

 

 

 

 

 

 



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天使降臨篇 第十章 目覚めし厄災
第三十七訓 機密情報の取り扱いは厳重に


ついにこの章よりモビルアーマー戦が開幕します。
鉄華団と万事屋、マクギリス派はおろか真選組までも巻き込み、
ハシュマルとの戦いが幕を開けます。

第十章 オープニング 曇天(DOES)


歳星のモビルスーツ格納庫では、フラウロスの最終調整が進んでいた。

エーコ「駆動部のオーバーホール、電装系のチェックも、例の特殊装備の調整も終了、明日にでも送れるって。」

ヤマギ「分かりました。団長に伝えておきます。」

エーコ「それにしてもまさかショッキングピンクになるとはね。」

ヤマギ「団長の許可は取りました。この色じゃないとどうにもテンションが上がらないらしくて。シノ、これに乗ったら今まで以上にむちゃしそう。」

エーコ「するだろうねぇ。あっ。整備長、なんか分かったの?そいつのこと。」

整備長「いや~さっぱりだ。モビルワーカーみたいに見えるが見たことのないパーツ構成ばっかりだし、そもそもコクピットがどこにもない。」

三人はこの奇妙な機体の扱いにほとほと困り果てていた。

エーコ「コクピットがない?」

整備長「機体制御プロトコルも見たことのない組み方がされていて、これが何をする機械なのかまるで分からん。」

エーコ「あっ、じゃあ分かるヤツに聞けば?」

二人は突拍子もない言葉に驚く。しかし続ける。

エーコ「ギャラルホルン。あれも厄祭戦時代のものなんでしょ?だったらあいつらがいちばん詳しいはずだよね。」

整備長「確かに。あそこのデータベースになら何か残ってるかもしれんな。」

ヤマギ「でもそれは・・・。」

エーコ「鉄華団とギャラルホルンって手を組んだんでしょ?じゃあいいじゃん。」

ヤマギ「んん~団長はまだアーレスのはずだけど・・・。」

エーコ「それって火星のギャラルホルン基地でしょ?ちょうどいいじゃん。」

ヤマギ「ん・・・。分かりました。連絡してみます。」

エーコ「よろしく~。にしても・・・変な顔。」

 

一方アーレスではオルガが要人のあいさつ周りで忙殺されていた。

そのさなか、歳星からの連絡を受けたオルガがギャラルホルンに依頼していた謎の機体の件に関して

新江の口からマクギリスから直接話をしたいという旨の言葉をかけられていた。

 

マクギリスから連絡が入る。

マクギリス「まずいくつか質問させてくれ。これの他に何か見つかったものはないか?」

オルガ「確か同じようなもんが何個かとガンダムフレーム、。あとプラントの奥でよく分からねぇバカでかい何かが見つかったって。」

マクギリス「その発掘作業は今も続いているのか?」

オルガ「そのはずだが?」

マクギリス「その作業を今すぐ中止してほしい。」

マクギリスの声色からして、相当危険な存在ということが伝わった。

マクギリス「この件を我々に知らせてくれたのは実に正しい判断だった。これについての詳細は我々ギャラルホルンしか知らないことだからな。」

オルガ「そんなに厄介な代物なのか?」

マクギリス「ああ。だから君には直接話しておくべきだと判断した。モビルアーマー。」

オルガ「モビル…アーマー?」

マクギリス「厄祭戦の中心をなす禁忌の存在。数億という人命を奪い文明を滅ぼした巨大兵器だ。」

オルガ「ほんとうにやべえのか?そのモビルアーマーってのは。」

マクギリス「調査依頼を受けたのはモビルアーマーの付属品のようなものだ。プラントの奥で見つかったという巨大な物体こそがおそらくモビルアーマー本体だろう。」

オルガ「プラントの発掘作業を中止すりゃあいいんですね?」

マクギリス「頼む。我々もすぐに火星に向かう。」

 

其のころ、ジャスレイのもとになぜかマクギリスの内密行動の情報が流れている。

ジャスレイ「鉄華団がらみで内密に火星行き。なるほど、こいつは使える。」

ジャスレイの部下「え?」

ジャスレイ「ファリド家当主の隠密行動・・・。手土産には十分だ。」

ジャスレイ部下「そういえば連中、例の採掘現場から出てきたものの調査をファリド公に頼んでいたようですが。」

ジャスレイ「これか。まあいい。全部資料にまとめろ。火星にどんな用があるのか知らねぇが土産は多いほどいいだろう。」

 

そしてその天井裏では

全蔵(何でマクギリスの火星行きの話が関係もねえジャスレイんとこに流れてんだ?おかしくねえか?)

 

全蔵「よう、あんたタービンズにいたんだったな。何か嗅ぎつけられてねえか?」

月詠「ああ、そのことだが、先ほど妙な連中がいてな。始末はしたが取り逃したものがおってな。」

全蔵「そうか。俺も気になることがあってな。何のつながりもねえはずのジャスレイのもとに何故かマクギリスの

隠密行動が筒抜けになってることだ。」

月詠「…そいつは妙でありんす。」

全蔵「JPTトラストはクジャン家との古いつながりがある。おそらくアリアンロッドにもこの情報が入るはずだ。

マクギリスんとこのあいつにも入れておく。このままいくと大事になる。」

月詠が呼び止めようとするも、すでに全蔵はいなかった。

このやり取りの間にも頚に苦無が刺さったジャスレイの手のものと思われる男たちだった死体が次々と転がっていった。

月詠(どうやら嗅ぎつけられていたようじゃな。)

しかし、流れる血の中に全蔵の痔によるものが混じっていたことは、本人以外に知る由もなかった。

 

そして、JPTトラストからの情報を受けたアリアンロッド艦隊では

イオク「JPTトラストという父の代につながりがあった商社からです。他にもいろいろと資料が送られてきましたが・・・。」

ラスタルは見覚えのある妙な機体に違和感を覚える。

イオク:「ご存じなのですか?」

ラスタル「プルーマ・・・モビルアーマーと共に運用されていた無人ユニットだろう。」

イオク「モビルアーマー?」

ラスタル「かつて厄祭戦を引き起こした巨大兵器だ。」

イオク「厄祭戦を!?」

ジュリエッタ「何を驚いているのですか。ギャラルホルンの兵士たるもの知っていて当然の知識ですが。」

イオク「も・・・もちろん知っているさ。」

佐々木「知ったかぶりはよくありませんよクジャン公。実に興味深い話です。お聞かせ願えますか?」

ラスタル:「アグニカ・カイエルと我らセブンスターズの始祖たちにより全てのモビルアーマーは滅ぼされ厄祭戦は終わった。その残骸が火星にまだ残っていたとはな。」

ジュリエッタ:「ですが所詮は300年前の遺物です。ファリド公が火星にまで出向く意味があるのでしょうか?」

佐々木「ですが発掘した未知なる兵器は大抵厄介なものです。イデオンからのお約束ですよ。」

信女「多分それ誰も知らないと思う。」

ヴィダール:「ヤツが動くということはもしかすると火星にモビルアーマーの本体があるのかもしれない。仮にそうだとすればファリド公の狙いは七星勲章。」

佐々木「果たしてそうでしょうか?私はファリド公が単にこれが危険と考え再び封印しに行ったようにしか思えませんが?」

ヴィダール:「厄祭戦でモビルアーマーを倒した勇者にだけ与えられる最高の称号。セブンスターズの席次は七星勲章の数で決まったといわれている。」

ヴィダール:「現在第一席のイシュー家は当主不在。もしファリド公が七星勲章を手に入れれば300年ぶりに席次が変わる可能性が出てくる。」

ラスタル:「300年目の七星勲章と戦後体制の破壊。それがヤツの言う変革か。」

イオク:「そんなこと断じて許してはなりません!マクギリス追跡の任、ぜひこの私に!」

佐々木「では私も御同行させていただきます。モビルアーマー、少し興味がわいてきました。信女さん、行きますよ。」

佐々木(こちらもうっかり携帯の録音機能オンにしたままでした。何かあれば有効活用させていただきます。)

 

佐々木「しかしなぜ、JPTトラストがこの情報を知り得たんでしょうか?」

信女「さあ。」

佐々木「マクギリスを快く思わない人間がわざわざ流した、それだけでしょうか?」

信女「どういうこと?」

佐々木「思い出しても見てくださいガラン・モッサことを。エリオン公にとっては

間者を仕込むくらい朝飯前なんでしょう。回りくどいことです。」

 

そして、秘密裏に火星へ向かうマクギリス達を乗せた船中。

マクギリス「このメールは・・・猿飛、君へのものらしい。MARISHITENからだそうだ。」

摩利支天の名前にさっちゃんの顔が締まる。

さっちゃんは摩利支天からのメールを開く。

そこにはこう書かれていた。

『秘密裏のところ失礼する。マクギリス・ファリド公の行動はJPTトラストを通じて

アリアンロッドに筒抜けになっていると思われる。急がれたし。」

さっちゃん「准将。お急ぎください。内密で火星に行く予定でしたが、どうやらアリアンロッドに情報を

流した者がいるようです。」

マクギリス「やれやれ、厄介なことになった。真選組にも合流するように伝えてくれ。」

さっちゃん「御意!」

マクギリス「これが奴らに流れたということは、こちらに間者が紛れている可能性もある。そちらもぬかるな。」

さっちゃん「しかし、なぜ私に?」

マクギリス「君をこちらに寄越したのは白夜叉(坂田銀時)だろう?君は優秀な忍だと聞く。頼む。」

さっちゃん「御意!」

 




再び舞台は火星の大地へと向かいます。
次回はついのアレが目覚めてしまいます。

第十章 ED 修羅(DOES)


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第三十八訓 目覚めし厄災

ついにモビルアーマー戦が開幕します。
万事屋 鉄華団 新選組 マクギリス一派 アリアンロッドを巻き込んでの戦いが幕を開けます。


まだ厄災が目覚めていない時期の鉄華団本部。

モビルスーツ訓練ではチャド、ハッシュの相手を新八が務めていた。

その様子を見たラフタとアジーは。

ラフタ「新ちゃんってば、教導官が板についてきたね!はりきってるじゃん!さすがは道場やってるだけあるね。」

アジー「しかもあれだけの腕利き、後釜も出来たし私たちもお役御免かな?」

その言葉にラフタは少し寂しげな表情を浮かべていた。

 

一方、歳星ではフラウロスの運び込みの準備を終えて、謎の機体の調査に入っていた。

ヤマギ「今すぐその作業を中止してください!!」

ヤマギが叫んだそののち、

整備長「何があった!?」

月詠「説明は後じゃ。皆どきなんし!!」

そんな月詠の声とともにクシャトリアが急に現れたかと思えば、調査中の謎の機体を大苦無で跡形もないくらい粉々にしていった。

整備長「何すんだよ月詠!!」

エーコ「月詠ねえさん一体どうしたんです!?」

月詠「これでよいのじゃなヤマギ。」

ヤマギは引きつった顔でうなずくしかなかった。

エーコ「この機体なんだっていうの?」

月詠「これは…厄災の尖兵でありんす。」

 

鉄華団本部に珍しい客人が来訪していた。

土方「急で悪いが、副団長のユージン・セブンスタークはいるか?」

ユージン「そうですけど・・・」

土方「そうか。早速で悪いが、火星の発掘作業について急ぎの話がある。」

ユージン「地平線団やアーブラウのときはお世話になりました。しかし桂を追っているあなた方が何故?」

土方「今鉄華団がやってる発掘作業あるだろ。あれを今すぐ中止してくれ。」

銀時「なんで腐れマヨラーがきてんだ。なんでてめえらに指図されなきゃなんねえんだ?」

土方「俺たちの勝手で言ってるわけじゃねえよ。こいつぁマクギリス准将からのお達しだそうだ。すでにオタクの団長にも話がいってるはずだ。」

神楽「要するにお前パシリアルか。」

土方「悪かったな!!っと。何でも聞けば厄災戦とやらを引き起こして人類滅亡させかけた代物らしい。それに、どこから聞きつけたのか、ご丁寧にもアリアンロッドまでおいでなさるそうだ。」

銀時「んで、そいつらより先手打って封印しようってか。」

土方「というわけで明後日、おたくの団長と要人がおいでなさる。鉄華団と真選組はこの警護にあたる。今すぐ準備してくれ。あとマヨ丼たの・・・」

さすがにマヨ丼要求は蹴りとともに却下されたようである。

 

 

そして、来客の警護の日はやってきた。

オルガとともに、マクギリスと石動、さっちゃん、そして真選組の面々が現れた。

マクギリス「会えてうれしいよ。鉄華団の諸君。」

シノ「どうもっす。」

チャド「あっ。」

神楽「久しぶりだなロリコン!」

マクギリス「こいつは手厳しい。アルミリアがよく君のことを話してくれていたよ。」

マクギリス「地球以来だな三日月・オーガス。」

三日月「うん。」

さっちゃん「銀さああああ・・・・」

銀時、せまるさっちゃんにチョップをくらわす。

銀時「お久しぶりです准将殿、それにメス豚、そして…石崎くんだっけ?」

石動「イスルギです。サッカーの心得はありません。」

 

一行は問題の鉄華団が譲り受けたハーフメタル採掘場へと向かう。

 

真選組5人を乗せた車両では

土方「ところで近藤さん、モビルスーツは持って行かねえのか?」

近藤「あえて用意せずに向かうそうだ。」

山崎「なんでもモビルスーツのエイハブリアクターを感知して目を覚ます危険があるってことらしいんですが。」

沖田「にしても、何で300年も昔のモビルアーマーってやつが今まで発見されなかったんですかね?」

 

マクギリス オルガ 石動 三日月 チャド 昭弘を乗せた車両では

石動「知ってのとおり、火星ハーフメタルはモビルスーツや戦艦などエイハブ・リアクターの影響下での電子機器に使用される特殊な金属です。その鉱脈の中ではリアクターの干渉を受けない反面、その反応自体が検知されなくなります。」

チャド「危険な兵器なんでしょう?やっぱりモビルスーツを持って行った方がいいのでは?」

マクギリス「いや、これでいい。」

 

そして、銀時 新八 神楽 さっちゃんを乗せた車両では

銀時「モビルスーツの存在があれを目覚めさせるだあ?」

さっちゃん「ええ、モビルスーツはもともと、そのモビルアーマーを倒すために生まれたものらしいの。」

銀時「じゃあ、あれにとってはモビルスーツに恨み骨髄ってことか。」

 

再び三日月たちの車両

マクギリス「つまりヤツにとっては宿敵というわけだ。300年前、君の乗るガンダム・フレームもモビルアーマーと戦ったはずだ。」

三日月「へえ~バルバトスが?」

昭弘「モビルスーツがそいつのためだけに造られたなんてどんな化け物だよ。」

オルガ「だが所詮はただの機械だ。乗るヤツがいないなら危険はないはずだろ。」

マクギリス「いや、モビルアーマーはパイロットを必要としない。自分で考え自動で戦う。」

 

再び銀時たちの車両。

神楽「所詮機械だったら危険じゃないアル。」

新八「そんな簡単な話じゃない。例えば、F91のバグ。人間だけを殺す兵器。あれがサイコガンダムくらいの大きさで早く動けるとしたら・・・」

新八の突拍子な推測に皆黙り込んでいたが。

銀時「ここに来ても馬鹿皇子のペットみたいなアレを相手にすんのかよ。笑えねえな。」

 

そんな会話が続き、ついに発掘場所へとたどり着く。

マクギリス「こいつは目覚めさせてはいけない。今度こそ火星を滅ぼしてしまうからな。」

オルガ「それじゃ封印するしかねえか。」

三日月「あれ?空からなんか…」

 

一行のいる上空より、アリアンロッドと思われる機体が次々と降下してくる。

その中に白いヴァサーゴとポータントも混じっていた。

沖田「ちっ、見廻組までおいでなすったか。」

 

隊長機とおもわれる茶色と黄色のレギンレイズから声がこだまする。

イオク「マクギリス・ファリド!貴公に謀反の気ありと情報を受け、火星まで追ってきた!!」

土方は呆れたように

土方「おいおい御曹司、なに訳の分からねえこと言ってんだ?」

イオク「とぼけても無駄だ!貴公がモビルアーマーを倒して七星勲章を手にし、セブンスターズ主席の座を狙っていることは分かっている。」

マクギリス「七星勲章?なるほど。そんな誤解をしていたのか。」

佐々木「すみません、クジャン公はあるお方からとんでもないことを吹き込まれたものでして。代わりにお詫びいたします。」

イオク「黙れ佐々木!!モビルアーマーの存在を隠蔽しファリド家単独で行動を起こしたことが何よりの証し。マクギリス・ファリド、貴公を拘束する!」

佐々木「申し訳ございません。後でちゃんと申し付けておきますので今日のところはこれで。」

沖田「ち、面倒なことになってきやがった。」

近藤「俺たちも出すぞ。」

土方「そうか、俺たちならいける。」

そういうとエア端末を発生させ、出撃ボタンを押し、何もないところから三機のモビルスーツを出現させる。

土方「背後に回って奴を止めるぞ。」

しかし、無情にもイオクのレギンレイズは付近まで近づいていた。

ヴァサーゴに乗る佐々木から通信が入る

佐々木「いけませんイオク様。これ以上お近づきになるのは危険です。」

イオク「貴様は黙れ!!」

佐々木は呆れながら信女に伝える

佐々木「やれやれ困ったものです。信女さん、やむをえません。せめて名誉の戦死でも送って差し上げなさい。」

その言葉を受け、イオクの背後から刃を突きつけるも、イオクの配下に阻止されてしまう。

 

そして、最悪の事態を迎える。

眠りについていたモビルアーマーが、一条の光を放ちながら目を覚ましてしまったのだ。

佐々木は一連のイオクの様子に完全に呆れていた。

佐々木「あーあ、いわんこっちゃない。仕方ありません。あの怪物を止めます。」

しかし、信女は違った見方をしていた。

信女(ヴィダールという男の仮面から放たれていた妙な波動、あの御曹司、あそこから完全に

壊れていた?)

 

そして、天使という名の悪夢との戦いが幕を開けた。

 




どうやら、信女さんはイオクがおかしくなった要素にいち早く気づいたようです。
次回は本格的に厄災との戦いになります。


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第三十九訓 激闘! 波状攻撃

ついに目覚めてしまった厄災「モビルアーマー」
モビルアーマーを止めるべくいち早く出撃した真選組。ついに天使降臨篇、戦闘開始です。


目覚めた厄災に対してモビルスーツの準備をしようとするも、連絡が取れない鉄華団

しかし、

銀時「こいつらは俺らに任せろ!!さっさと本部まで引け!!」

オルガ「すまない万事屋、ここは任せた!!」

すぐさま銀時は神楽と新八に

銀時「いくぞてめえら。万事屋銀ちゃん、出撃だああああ!!」

その言葉とともにエア端末を呼び出し、出撃ボタンOKをタッチし、三体のモビルスーツを

どこからともなく召喚する。

一方でマクギリス側も

さっちゃん「准将、ここは私が引き受けます。引いてください。」

マクギリス「猿飛、あとは任せる。」

マクギリス(このような事態を避けるために慎重に事を運んでいたが、クジャン家の御曹司、

愚かにもほどがある。)

 

そして、万事屋3機、真選組5機、見廻組2機、マクギリス派1機によるモビルアーマー掃討作戦が

幕を開けた。

 

山崎が異様な光景に気づく。

山崎「なんだあれ、コクピットを…食い散らかしてる?」

おびえる山崎に土方が檄を飛ばす。

土方「怯むな!!こっちが食われるぞ!!」

 

先行してモビルスーツを出していたイオク親衛隊は次々と虫のような兵隊にコクピットを食われ、

瞬く間にすべての機体、いや、すべての機体のパイロットが食われていった。

 

沖田は勇敢に戦うイオクの機体に気づく。

沖田「おい、てめえとんでもねえもの目覚めさせてくれたな。落とし前付けてくれんだろうなお前。」

イオクはドSティニーが放つ異様な殺気に立ち尽くしていた。

 

銀時「おいメス豚、あの虫みてえなのなんなんだ!!」

さっちゃん「プルーマよ。」

銀時「何?ブルマ!?」

さっちゃん「プルーマ!!なんでもイタリア語で羽って意味のモビルアーマーのオートマチック兵隊よ。

そりゃ銀さんのためにブルマー穿いてあげたいけど!!」

銀時「俺が言ってるのはドラゴンボールのブルマ!!!」

新八「どうでもいいわ!!」

 

一方、見廻組もあまりものプルーマの数の多さにてこずっているようだ。

佐々木「やれやれ、御曹司は激しく余計な仕事をふやしてくれたようで感謝しかありません。

よろしい。すべて殲滅させて進ぜましょう。」

信女「しかし多すぎ。」

 

近藤は何かを決意した表情で

近藤「仕方あるまい。こいつを使うか。」

近藤のゴリラガンダムが両腕を水平に上げ、片足を上げ、構えを取って気を全身に集める。

近藤「超級!覇王!!電影だああああああああああん!!」

近藤のゴリラガンダムは自ら巨大な弾丸となり密集したプルーマめがけて解き放ち、それを塵に変えていく。

しかし…

近藤「とめてええええええええ!!」

その弾丸は銀時の方向へ向かって、股間にクリーンヒットした瞬間、動きを止めた。

銀時「なにしてんだてめえ・・・」

 

近藤のおかげでプルーマの数は減らせたものの、モビルアーマーは止められずにいた。

神楽は焦りの表情を見せる。

神楽「こいつ、馬鹿皇子の凶悪ペットより性質悪いネ。」

 

そんな中、ドSティニーがモビルアーマーを何かで攻撃し始めていた。

土方「あれ?デスティニーにあんなデカいこん棒装備されてたっけ…」

土方は目を凝らす。そして、信じられないものを目撃してしまう。

土方「何使ってんだてめえ!!」

沖田が武器にしていたのは、なんとイオクが乗るレギンレイズであった。

沖田「ちょうどいい武器がみつかりやしたぜ土方さん。」

土方「アホかてめえ!!いくらやらかしたアレでも戦死させたら確実に打ち首獄門だぞ!!」

沖田「ち、仕方ねえなあ。」

そういうと雑にレギンレイズを放り投げる。

しかし、飛んだ先には信女のポータントがいた。

信女のポータントはそれをボレーシュートで返していった。

山崎「ちょっとお、ドSワールドカップはじまっちゃったじゃないですかあ。」

そしてドS同士のラリー、ドSポーツが火星の大地で繰り広げられていった。

レギンレイズのコクピットの中では、流血と嘔吐まみれの地獄絵図が繰り広げられていたという。

 

そんな中、再びビームの光が解き放たれようとした。

銀時「こっちに向かって撃ってきやがる気か。仕方ねえ!!」

銀時はあるものを盾にしてビームを防ぎ切った。

新八はそのあるものに気づくと

新八「ちょっとお、それイオクさんのレギンレイズ!!」

銀時「だっておれらの機体ビーム当たるとお陀仏じゃん。」

銀時は今にも虫の息なイオクのレギンレイズを使ってビームを防いでいた。

当然、ご丁寧にケツに洞爺湖ブレードを突き立てていたことは言うまでもない。

 

そんな中、モビルアーマーは進路を変える。

銀時「なんだ?変な方向に逃げたぞ?」

新八「待ってください。この方向って…まさか、クリュセ!?」

 

異様なスピードでクリュセに向かっていくモビルアーマーに必死に追いつくべく、飛行能力を持つセカンドVと

ドSティニーが先回りできるように先行する。

そして土方のエアマスターは機体を航空機形態に変形させ、後を追う。

しかし

土方「何でてめえらがどっかり乗ってんだ!!」

銀時「しっかり運んでくれド・ダイ!!」

神楽「ぶつくさ言わないでさっさと運べド・ダイ!」

土方「誰がド・ダイだ振り落とすぞバカ共!!」

 

土方のエアマスターはシルバーフレームと孫尚香ガーベラを乗せ、次なる戦場へと向かう。

 




哀れイオクは沖田と信女のドSポーツの餌食と化してしまいました。
しかし、モビルアーマーは一路クリュセへと進路を変えてしまい、戦いは新たなるステージに向かいます。


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第四十訓 決戦前夜

モビルアーマーを取り逃がしてしまった万事屋 新選組 見廻組 さっちゃん。
クリュセへ向かった機体はそのままクリュセへ、
残った面々は後からきた偵察隊と合流するが…。


コクピットを「食い尽くされた」イオク親衛隊の機体が転がる発掘地点。

しかしそれ以上にドSポーツの祭典の夢の跡の廃墟の如くこれでもかというほど壊し尽くされたイオクの機体を前に

佐々木「イオクさまーいきてますかーお怪我はありませんかー(棒)

モザイクしかみえませんよーあらあらこれじゃ放送できませんねー」

そんな白々しい言葉を吐きながら携帯の写メを撮ろうとするも、

佐々木「おっと、エイハブウェーブの前では機械がおかしくなるから持ってきてなかったの忘れちゃいました。」

すると、再び何かが降下してくる様子を見て

佐々木「どうやら我々の仲間も来たようです。一機はジュリエッタさん、もう一機は…あの男。」

 

一方、残った近藤 山崎 斉藤 さっちゃんは、モビルアーマーがクリュセルートから外れていく様を見て、

奇妙に感じ、シノの流星号とダンテのランドマンロディに率いられた偵察隊と合流した。

近藤「クリュセルートから外れた?」

そんな近藤にザックから報告が入る。

ザック「なあ、ゴリラのおっさん、なんであのちっこいのタンクに頭突っ込んでんだ?」

近藤「わからん・・・猿飛、こいつをどう見る?」

さっちゃん「残念だけどそこまで詳しくはないわ。一度准将が待機している地点まで戻りましょ?」

 

オルガとマクギリス達が待機している地点に合流した近藤とさっちゃんたち。

近藤「見事なものだ。俺たちと見廻組以外は全滅ときた。」

オルガ「そいつは本当か?」

さっちゃん「全滅も何も、コクピットまで丁寧に潰されて、いや、あれは潰したなんて生易しいものじゃない。

まるで食い荒らされたといった方がいいわ。」

その話を聞いたマクギリスは

マクギリス「やはりな…。」

オルガ「やはり?」

マクギリス「モビルアーマーとはそういうものだからだよ。」

突拍子もないマクギリスの言葉に、みな動揺する。

マクギリス「君はあれをどう見た?三日月・オーガス。」

三日月「すごかったな。すごくきれいだった。地球で見た鳥みたいだ。」

マクギリス「鳥ではないよ。あれは天使だ。天使の名を持つ人類の災厄。かつて人類に敵対し、当時の人口の4分の1を殺戮したという化け物だ。」

オルガ「4分の1!?」

マクギリス「そうだ。何しろモビルアーマーとはただひたすらに人間を殺すことそれだけに特化したマシンだからな。」

シノ「ああ?」

マクギリス「今から300年前ギャラルホルンの始祖たるアグニカ・カイエルが戦った人類の敵。厄祭戦と呼ばれる人類の災禍はあのモビルアーマーたちによってもたらされたものなのだから。」

ハッシュ「厄祭戦って?」

ザック「そこからかよ。」

マクギリス「モビルアーマー・・・人を狩る天使たち。そしてその天使を狩るために天使をまねて造られた悪魔。モビルスーツ。それを操るための『阿頼耶識』。」

オルガはさらにほかに何かはないかと聞くと、偵察に同行していたダンテが

ダンテ「ああ・・・採掘場の燃料と資材の倉庫がぶっ壊されてた。」

オルガは、採掘場に人がいなかったことを改めて確認した。

ザック「あっそれ俺も見ましたよ。なんかちっこいのが火事場泥棒みてぇにわらわらと。」

近藤「わかりませんな。なぜ人がいないところをあそこまで襲うのか。」

マクギリス「補給か。」

オルガ「はっ?」

マクギリス「半永久機関であるエイハブ・リアクターと違い推進剤やオイルは消耗品だからな。」

さっちゃん「現状唯一の弱点ということかしら?」

オルガはその言葉を聞くと

オルガ「なるほど。どんな化け物でも結局ヤツも機械ってことだ。なら俺たち鉄華団にやれねぇわけがねぇ。違うか?」

その言葉を受けた三日月はいつものように

三日月「オルガがやれって言うならどんなヤツでもやってやるよ。」

 

そんな中、石動から新江本部長から第三基地が襲撃を受けたという連絡がもたらされる。

石動はさらに続ける。

石動「それから新たにアリアンロッドのハーフビーク級が接近中とのことです。」

マクギリス「ふむ・・・。」

シノ「で、俺たちはどうする?そこに援護しに行くのか?」

近藤「やめておけ。残念ながら今頃はもう全滅しているころだ。それに、この広い平地で抑え込もうとしてもいたずらに消耗するだけだ。戦った俺たちが言うんだから間違いはない。」

マクギリス「あれを起動させてしまったのは我々ギャラルホルンの失態とも言える。その責任は取らねばならない。だがそもそもあれを掘り出したのは君たち鉄華団だ。」

オルガ「分かってる。投げ出すつもりはねぇよ。」

マクギリス「では・・・。」

オルガ「やるしかねぇだろ。おい!この辺りの地形データ持ってこい。」

山崎「こちらが地形データになります。」

オルガ「助かる。さすがは監察だ。」

オルガ「それからモビルアーマーの現在地の確認、本部に戻った昭弘たちを偵察に出せ。」

一同「了解。」

 

マクギリス「ようやく地固めのできた火星を手放すわけにはいかない。それにイオク・クジャンの言っていた七星勲章、私も欲しくなった。」

石動「モビルアーマーの最も厄介なところはあの無数に引き連れたプルーマと呼ばれる子機たちです。あれには攻撃の他にもう一つの重要な機能本体の修復があります。」

オルガ「修復?」

マクギリス「直してしまうんだよ、自分たちでな。」

オルガ「はあ?なんだそりゃ?」

マクギリス「更に言えば本体にはプルーマの生産機能があって時間と資材さえあれば、あれは無限に増え続け、そして人を殺し続ける。」

シノ「むちゃくちゃだな。」

ダンテ「なっ。」

三日月「つまりあれをやるにはおまけとの連携を断てってこと?」

マクギリス「正解だ。」

石動「修復が済みしだいあれは人口密集地を目指すはずです。人間を見つけて殺す。それがモビルアーマーの基本プロトコル・・・本能とも言えるものですから。」

マクギリス「だから下手に追撃するよりもヤツの進路に罠を張り迎え撃つのが得策だろう。」

オルガ「いちばん近い人口密集地・・・。」

シノ「んん~?って!そんなのクリュセに決まってんじゃねぇか!」

 

そしてクリュセにたどり着いた5機。

銀時は本部にモビルスーツを用意させ、現地に指定されたポイントへ向かう旨の連絡を行っていた。

銀時「地形データと合流地点か。どうやらこっちに来る前に迎え撃つらしいな。」

土方 沖田は避難勧告を出してもらうため、上の連中に掛け合っていた。

沖田「こういうとき便利ですね。ギャラルホルンの肩書ってのは。」

土方「ああ、おかげで事がスムーズに進んだ。あとは…」

そしてアドモス商会本社へと向かった新八と神楽は

新八「クーデリアさん、アトラちゃん、たまさん。ここは危険です。早く避難を。」

クーデリア「何が起こっているんです。」

新八「モビルアーマーがクリュセを襲ってきます。今真選組が避難勧告をだすように上に掛け合っています。早く避難を」

クーデリア「確かに開拓当初に造られたシェルターがあったはずです。でもあれはとてもこの町の全員を収容できる広さは…。」

神楽「そうと決まれば急ぐネ!」

クーデリア「いえ、私は避難しません。」

新八「どうして!?」

クーデリア「そうなれば必ず立場の弱い人々がつまはじきにされます。そういった人たちの助けになればとこのアドモス商会を立ち上げたのに、真っ先に逃げ出してはこの先誰も信用してくれません。三日月たちが今を懸けて戦っているように、私も自分の仕事に命を懸けたいのです。」

アトラ「なら私も逃げない。」

クーデリア「えっ?」

アトラ「この町には女将さんたちもいるし、クーデリアさんを放って行けないよ。」

クーデリア「アトラさん・・・。」

たま「私はすこし用事があるので、新八様と神楽様にご同行させていただきます。」

神楽「駄目だよたま。クーデリアさんが。」

たま「もちろん、クーデリア様もご一緒します。」

新八は驚きながら

新八「でも、ガンプラは?」

たま「心配ございません。」

そういうとたまはエア端末を用意し、出撃ボタンを押す。

すると、アドモス商会の正面に巨大なメイド型のモビルスーツが光とともに現れた。

たま「現状クーデリア様の逃げない姿勢と安全面を考えた場合、これが最適解と思われます。」

神楽「そうきたアルか。それじゃあ・・・定春、アトラちゃんを頼んだアル!」

いつの間にかいた定春は「アン」と吠えると、アトラを守るように彼女のそばについてあげた。

 

そして、現地から届いたと思われる集合場所と地形データが示されたデータを二人が閲覧する。

神楽「新八、どうしたアルか?」

新八「確かに、一番密集している地域はここだけど、本当に真っ先にクリュセ(ここ)を狙うんだろうか?」

新八が見ていたのは南東のある地点だった。

新八(原作ではイオクのせいでこっちに方向を変えたけど、もし近いところから攻めてくるとしたら…多分…)

 




次回はついにクリュセ攻防戦になります。しかし、ある一人が本当にクリュセにそのまま向かうのか疑問を持ち始めています。
イオクが脱落した今、本当にクリュセに直進するのか?次章はモビルアーマー戦クライマックスです。


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天使降臨篇 第十一章 天使を狩る者
第四十一訓 戦いは誰のために


筆者の転居もあり、展開が大きく変わり詰まっていたこともあり
大幅に遅れてしまったことをお詫び申し上げます。



第十一章 オープニング 曇天(DOES)


鉄華団、万事屋、マクギリス派、真選組の共同戦線が迎撃作戦の持ち場につき始めていた頃、シノ達とマクギリス 石動はシャトル降下場所へと辿り着いていた。

マクギリス「やれやれ・・・。まさかこんな所で使うことになるとはな。ヘルムヴィーゲ・リンカー・・・グリムゲルデを改修した機体だ。今の立場にある私には使うことのかなわない機体。使いこなしてみせろ。」

石動「はっ!」

 

一方、鉄華団側でも

ヤマギ:「ね・・・ねえあれって・・・。」

エーコ:「えっ?あっ!ギャラルホルンのモビルスーツ!?」

ヤマギ:「なんでこんな民間宇宙港に・・・。」

職員:「あんたらの積み荷も十分物騒ですよ。まさか戦争でも始まるんじゃないでしょうね?」

その積み荷の中にはショッキングピンクの新たなるガンダムフレームが収まっていた。

 

一方、谷間地帯のモビルアーマーとプルーマの行進を偵察する昭弘とライド。

 

ライド「う~わっすげぇ数。あれがそうなんですか?」

昭弘「ああ。近づき過ぎんなよ。リアクターを感知されたら一発だからな。」

ライド「でも意外と足はのろいっすね。」

昭弘「ああ。あのおまけの歩調に合わせてんのか?本部にこのデータを送れ。」

ライド「了解。」

昭弘「いいぞ。これなら作戦の準備に余裕が出来る。」

しかし、それをかき消すかの如く警報が鳴り響く。

ライド「なっ!?モビルアーマーの進路が!」

 

砲撃の元をたどると、そこには見たことのない青いガンダムのような機体がいた、

と思えば早々に姿を消していた。

昭弘「なんだ?あの見たことのない機体は?」

 

そして、謎の青い機体の主は

?「これはちょっとしたゲームだよ諸君。さてと、俺はやつのところに行くか。」

 

一方、迎撃地点に戻らんとする銀時のシルバーフレームを乗せた土方のエアマスター、沖田のドSティニー、新八のセカンドV、そして、みたことのない翼が生えた神楽の孫尚香。

銀時「神楽、お前いつから羽生えた?」

神楽「たまからプレゼント機能でもらったアル。」

神楽の孫尚香にはエクスヴァルキランダーの翼が生えていた。

しかし、モビルアーマーの進路変更に暢気な話から一点緊張が走る。

銀時「おい、モビルアーマーが変な方向に向かってんぞ。」

土方「おいおい、クリュセ一直線って話じゃねえのか?」

新八「思った通りだ。人口密集地帯だけで考えた場合、この地点の農業プラントが近い。」

銀時「どういうこった新八!?」

銀時が聞き返すと新八は

新八「この地形図を見てください。手前の方に農業プラントがあるんです。」

沖田「面倒なことになりやしたね?」

そんな中、オルガから通信が入る。

オルガ「早速のところ悪いが、モビルアーマーは進路を変えて南東の農業プラントへ向かった。今更迎撃地点は変えられねえ。今ライドがそこに向かってる。行ける機体はあるか?」

新八「僕が行きます。」

オルガ「おいおい大丈夫か?ビーム兵器は通用しないぞ?」

新八「僕に考えがあります。一か八かですが、間に合わせます。」

沖田「それじゃあ俺も言ってきまさあ。光の翼とビームシールドは宇宙世紀の専売特許じゃねえんでね。」

オルガ「そうか、頼んだ。」

そういうと二体の光の翼を背負う機体は農業プラント方面へと向かっていた。

 

土方「ところで、てめーはなんでまた乗っかってんだ腐れ天パー」

銀時「いや、ちょうどいいところにベースジャバーがあって」

土方「誰がベースジャバーだ!」

 

新八(ナノラミネートはビームを軽減はするが、その飛沫は確実に後ろに拡散する。やるなら全てを覆う障壁でないとダメだ。地上では使ったことないけど、考えられる手はこれ以外にはない。)

 

そして、ライドは農業プラントを守るべくモビルアーマーに先回りしていた。

しかし、無情にもモビルアーマーは農業プラント付近にたどり着き口から閃光を放とうとしていた。

 

ライドはそれはさせじとモビルアーマーの前に立ちふさがる!!

ライド 新八「させるかああああああああ!!」

 

そしてモビルアーマーの口から一条の光が放たれた。

ライドの雷電号は其の身を挺し、ビームを真正面から受け止めるも、残りが拡散してしまい

後ろへと閃光が漏れてしまう。

 

ビームが撃ち終わり、一息ついて、後ろを振り返ると、

農業プラントを覆わんばかりの巨大な光の三角形が一つの機体を中心に描かれ、

それにより、農業プラントは救われていた。

まぎれもなく新八のセカンドVのメガビームシールドであった。

 

ライドは思わず

ライド「し・・・新にぃ!!」

新八「ライド君!!」

ライド「でも、おいらだけじゃ・・・守り切れなかった」

新八はその答えに

新八「いや、あれは僕だけでもダメだった。君が守ってくれたおかげだ。謝るのはなし!!」

ライドはその言葉に号泣するしかできなかった。

 

その後ろで後から追いついた沖田が避難を促していた

沖田「おいてめえら、さっさとこっから避難しな。でなきゃ俺がてめえら焼き払う!!」

新八「ちょっとお!脅迫するのか避難させるのかどっちかにしてくださいよ沖田さああん!!」

 

そして、三日月のバルバトスルプスが追い付き、攻撃を仕掛けるも、急に動きが乱れ、

停止をはじめてしまった。

 

新八「三日月?いったい何が起きてるんだ?」

 




いよいよ本格的にハシュマルを迎え撃つ展開になりました。

第十一章 ED 修羅(DOES)


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第四十二訓 マシンとあった日

今回本当に手こずりました。
かなり原作と大幅に変わっているので展開に手こずりました。


ライドと新八がモビルアーマーのビームを防御し、三日月が行動不能になっている最中、マクギリスも後を追わんとしていた。

 

マクギリス「予定外の進路変更か。やはり物事はこちらの思惑どおりには進まぬものだな。」

石動「それにしてはどこか楽しげにも聞こえますが?」

マクギリス「そうか?だがやはり気持ちのいいものではないな。予想外の駒の動きは盤面を乱す。」

 

しかし、エイハブウエーブの反応が彼らの機体に現れる。

 

石動「IFFを確認。これはギャラルホルンの機体コード!?しかしあれは・・・。」

マクギリス「ガンダム・フレーム。」

さらに、更なる未確認の機体がマクギリスの元へと迫ってきていた。

 

石動「こっちはコード不明?」

 

そして、ギャラルホルンの機体コードを持つ青い機体が、マクギリスの機体の眼前へと姿を現す。

 

石動:「ギャラルホルンのマッチングリストに該当する機体はありません。」

マクギリス「しかしこの固有周波数はギャラルホルン製のリアクターに非常に近い。ラスタルの手の者か?」

石動「お下がりください、准将。そこのモビルスーツ!所属と階級を答えよ。」

ヴィダール:「火星で再会するとはな。お前の裏切りの全てが始まったこの土地で。しかし・・・。」

瞬間、青白いビームのような光がメイドの形をした未確認機体から青いガンダムフレームの機体に

浴びせられた。

石動「バカな?この時代にそのようなビームは効かないというのに?」

そして、数発の青白いビームのような光を浴びせたのち、あっさりとその場を後にしてしまった。

石動は怪訝な様子で

石動「あの未確認の怪しいメイドモビルスーツ、何をしたかったんだ?」

という言葉が終わると同時にマクギリスはほくそ笑みながら

マクギリス「石動、あのメイド型のビーム、そう無意味なものでもなさそうだぞ。」

ほくそ笑んだマクギリスが見つめるモニターには、マクギリスが知る、ある者の機体とパイロットの名が示されていた。

石動もモニターに示されているある名前に気づき

石動「これは一体?」

と驚きを隠せなかった。あのメイド型の機体が光線を浴びせた後からか?という考えがよぎった。

 

ヴィダール「俺には分からない。」

ヴィダールと名乗る男の口から続けて発せられる。

ヴィダール「自らへの愛を叫び散っていったカルタ・イシューと同じ機体に乗るその気持ちが。」

マクギリス「私にも分らんな。確実に荼毘に付されたはずの貴様がなぜこの場所にいるのか?

そして姿かたちが違うはずの機体からなぜ私が知っている機体コードが発せられているのか?」

マクギリスが発した意外な言葉にヴィダールを名乗る男は

ヴィダール「何の話をしている?」

と当然のように返していた。

しかしヴィダールはこの時気づいてはいなかった。偽装リアクターの機能が何者かによって無効化されていたことに。

 

そんな中、ジュリエッタから通信が入ったのを機に、ヴィダールはマクギリスの元を後にした。

 

そして、青白い光を放ったメイド型の機体は一路モビルアーマーの元へ向かっていた。

クーデリア「すみません。あのビーム、全く相手に効いていなかったようなんですが」

そうクーデリアがたまに切り出すと

たま「ご心配は無用です。今頃は第一の毒が回り始める頃です。」

その言葉に

クーデリア「毒?第一?」

とクーデリアはますます混乱していた。

たま「いずれわかることです。」

という言葉の前に、クーデリアは黙るしかなかった。

 

 

 

それは、たまが鉄血の世界にダイブする前の話。

たまは源外に呼び出されて、モビルドールたまと呼ばれる機体を渡された時の話である。

 

たま「なにか光線銃のようなものがありますが、鉄血の世界はビームを軽減してしまうと聞きましたが。」

その問いに

源外「ああ、このビーム砲そのものじゃねえ。こっちのエネルギー源。

たま、ブレイクデカールの事件は知ってるか?」

ブレイクデカールとは、銀時たちがガンプラを始める前に出回った、

プログラムを操作して意図的に機体そのものを強化するが、代償として制御が効かなくなる違法とされるプログラムデカールのことである。

源外「こいつは、ブレイクデカールのプログラムを応用したウイルスプログラムだ。こいつをヴィダールに浴びせる。

こいつには複数の毒 ウイルスプログラムを仕込んでおいた。

だがやるからには直接ぶち当てるしかねえ。そこで、ビームに紛れ込ませて感染させるというわけだ。ちなみに、数段階の毒を仕込んでおいた。」

 

そう、たまがヴィダールに光線を浴びせた際にマクギリス達のモニターに彼らが知る機体とパイロットの名が示されたのは、この毒により偽装リアクターが破壊されていたことに起因していた。

 

一方、新八たちの元に追いついていた銀時たちは

機能停止に陥った三日月と昭弘に代わりモビルアーマーと交戦を開始していた。

土方はエアマスターの変形を使いこなしながらのヒットアンドアウェイを試み、

銀時のシルバーフレームも土方のエアマスターに乗りながら、三角跳びを繰り返して斬りつけていく。

神楽はプルーマたちの足止めについていた。

 

そして近藤は

近藤「仕方あるまい。ここは究極奥義の出番だな。」

近藤「真選組、近藤勲が最終奥義!!!」

ゴリラガンダムの機体が黄金を纏い、近藤の身体もまたハニー大作戦の時のように黄金を纏っていた!!

新八は思わず突っ込む。

新八「だからどこ見せてんだ黄金の汚物!!」

近藤「ゴリラ てんきょおおおけえええええん!!」

ゴリラガンダムから灼熱のモザイク気弾が発射され、モビルアーマーは反対側の岩壁に叩き込まれていた。

近藤「やったか?」

しかし、まだこれでもモビルアーマーは健在であった。

 

一方、モビルアーマーと接触した途端動きがおかしくなったバルバトスとグシオンのシステムを調べていたところ

ザック「あの、少しいいっすか?」

雪之丞「どうしたザック?」

ザック「たぶん原因はこの二つのリミッターじゃないっすかねぇ。」

雪之丞「どういう意味だ?」

ザック「こいつを見てください。バルバトスとグシオンのシステムログです。」

雪之丞「ん?」

ザック「阿頼耶識からパイロットにフィードバックされる情報量に過度の制限が掛かったみたいなんすよ。逆に機体自体の出力制限は解放されてます。分かりやすく言うと出力全開にしたい機体側とパイロットを保護するシステムがぶつかり合ってる状態なんす。それでどっちの機体も動きが悪くなってるんだと思います。」

雪之丞「おめぇどこでそんな知識を・・・。」

ザック「鉄華団入る前学校でこの手の勉強してたんすよ。こう見えても俺割と優秀な子で。」

 

たま「システムの競合のようですか。それであれば私にお任せいただけますか?」

どこからともなくあらわれたたまに

雪之丞「おめえいつからそこに?」

たま「つい先程。」

そして、たまは驚くべき提案を出す。

たま「もしよろしければ、わたくしがシステムに直接入って彼らを説得しようと思うのですが。」

突拍子もないたまの提案に

雪之丞「説得だあ?お嬢ちゃん正気か?」

新八「任せてみてください。たまさんはこう見えてからくり、ここでいうアンドロイドといったところでしょうか。システムの修正もできるそうです。」

雪之丞「まあ、新八がそういうなら・・・ 嬢ちゃん、たのめるか?」

たま「お任せください。」

たまがそういうと、耳部分からシステムに繋がるためのコネクタが現れ、バルバトスとグシオンにそれを接続していった。

その様子に周囲は唖然としていたという。

 

そんな周囲をよそにたまは、バルバトスとグシオンのシステムへとダイブしていった。



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第四十三訓 戦士のかがやき

長いお休みをさせていただき本当に申し訳ありませんでした。



モビルアーマーと鉄華団 マクギリス派 真選組共同戦線の戦いの最中、

一時撤退をしていた佐々木と信女のところにジュリエッタとヴィダールが合流する。

そして、ジュリエッタに佐々木は信じられないような提案をする。

佐々木「ジュリエッタさん。ご足労のところ申し訳ありませんが

現時刻を以てイオク様をお連れして戦列から離脱してください。」

ジュリエッタはその提案を呑めるはずもなく

ジュリエッタ「撤退だと?ふざけるな佐々木!!」

その怒声が上がるもすぐ信女の白刃がつきつけられる。

佐々木はイオクのレギンレイズのコクピットを開けてさらに続ける

佐々木「あなたもこのようになりたいのですか?」

放送できないほどモザイクまみれのコクピットを見せつけられたジュリエッタは口からゲボェを吐き出してしまい、言葉を失う。

そして振り返りざまにヴィダールにも

佐々木「ヴィダールさんあなたもです。」

ヴィダール「なぜ俺も?」

佐々木「あなた、社会の窓全開で街を歩かれるおつもりですか?」

この時点ではわからなかったこの言葉の意味を知るのは、

母艦に帰ってからの話ではあるが、訳もわからず同意するしかなかった。

佐々木はさらに続ける。

佐々木「帰ってラスタル様にお伝えください。お約束はできかねますが七星勲章は我々見廻組があなたに献上してさしあげますと。」

 

そうして、ジュリエッタとヴィダールはイオクの機体とともに戦列から離脱した。

そして残されたレールガンを見つめ

佐々木「こんな豆鉄砲で倒せるとは思いませんが、エサにはなるでしょう。行きますよ信女さん。」

 

そうして、モビルアーマーの元へ見廻組の二機が向かう。

 

その頃、戦線を離脱していた三日月は驚くべき言葉を発していた。

オルガ「出撃する?お前わかってるのか?」

三日月「今すぐじゃない。大丈夫だよ。たまさんならやってくれる。」

オルガは想定外の人物の名前に驚きを隠せず

オルガ「たまさん?クーデリアのところのあのロボットメイドさんか?」

雪之丞「そのことだがな、あのお嬢ちゃんのことはホントだ。まかせてみるもんだぜ。」

雪之丞からたまが阿頼耶識の調整を行なっているという話を聞いて、

オルガもようやく納得するに至った。

そして

オルガ「万事屋と真選組に伝えてくれ。ミカたちが戻るまでなんとか持ち堪えてくれってな。」

 

近藤のゴリラガンダムが放ったモザイク気弾により、息を整える間ができていた前線にもオルガの伝令が伝わっていた。

土方「じゃあ、先に俺たちが倒してもいいってことだな。」

そんな中銀時は

銀時(人の気配に反応して攻撃するマシーンか。機械相手にやったことはねえが、じゃあこれだ。)

 

そして新八も

新八(あの口からビームが撃たれているということは・・・

やれることといえばあれしかない。)

 

そして、体制を立て直したモビルアーマーが再び動き出す。

いの一番に仕掛けたのはさっちゃんのノーベル。

さっちゃん(こいつに対して決定打がない私ができることといえば!)

プルーマの足止めをしつつ、苦無を放ちモビルアーマーの注意を逸らしていた。

 

そして銀時が仕掛ける。

銀時が仕掛けた途端、モビルアーマーは急に明後日の方向に触手をくり出し始めていた。

その様子に一同戸惑いを隠せないでいた。

 

そんな中、別の方向から砲撃が放たれていた。

佐々木「あらあら、焼き切れてしまいました。」

そんな呑気な台詞とは裏腹にただならぬ殺気を放っていた佐々木と信女の機体に吸い寄せられるようにモビルアーマーは彼らに襲いかかっていった。

佐々木は先ほどの様子から

佐々木「しかし理解できません。なぜ白夜叉が仕掛けた途端モビルアーマーは妙な方向に触手を繰り出したんでしょう?」

その問いに信女は意外な見解を伝える。

信女「攻撃は命中している。モビルアーマーの回路の中では。」

佐々木「おかしなことを言いますね信女さん。」

信女「モビルアーマーが命中させているのはあの銀髪が放った殺気の塊。」

その答えを聞いた佐々木はある見解を導き出す。

佐々木「なるほど、モビルアーマーには質量を持った残像として認識されているというわけですか。」

そんな会話もしながらも、さすがというべきか、正確に攻撃活動を行なっている。

 

そして、この現象の謎に気づいた近藤は

近藤「なるほど分身か。やるな万事屋。それならゴリラガンダムにも分身は搭載されているぞ。」

近藤は印を結んで

近藤「分身殺法!ゴリラシャドウ!!ゴリいいいいいい!!」

 

近藤はゴリラシャドウで己の分身を10体くらい発生させた。

 

新八「てめえは何を分身させてんだ!!!」

 

近藤が発生させた分身はゴリラガンダムそのものではなく、股間にモザイクを携えた黄金の近藤勲そのものであった。

 

そして近藤勲の分身体は高速移動を開始し、モビルアーマーを翻弄していく。

近藤「ははは!!どこを見ているデカブツ!!」

新八「あんたこそどこ見せてる汚物!!」

 

しかし、全裸の分身目掛けて後方から射撃が繰り出される。

ラフタ「なに汚えもん見せつけてんだあんたはあ!!」

アジー「せっかくあんただけSoundOnlyにしてたのに!!」

 

近藤「なんでえええ?」

新八「あんたが悪い。」

 

さらに残った一体の分身に

信女「パーツは二度切り」

股間のモザイクは見事にゲート処理されてしまった。

同時に近藤のゴリラガンダムは力尽きて倒れてしまった。

新八「なんで倒れてんだあんた!!」

近藤「いや、なんとなく。」

 

その様子を見つめながらも

佐々木(先程繰り出した分身殺法、おそらく近藤勲も気づいたようですね。思い返せばモビルアーマー戦、プルーマの数を削った電影弾に作戦の時間をわずかながら作った石破天驚拳、そしてあの分身殺法。

見た目は滑稽ですが一つ一つの戦法が全て有効打として機能している。さすがは真選組局長といったところです。)

 

そんな中、ある一撃の砲撃が岩盤に撃ち込まれ、モビルアーマーの退路を塞いでいた。いや、プルーマと分断したというべきか。

ギャラクシーキャノンと称された、新たに配備されたガンダムフラウロスのロングレンジレールガンであった。

 

下敷きになりそうになった神楽の孫尚香。

神楽「おいテメーコラ殺す気かああああ!!」

怒号を上げつつも再びプルーマの対処に当たっていた。

その様子を目の当たりにしたのは、遅れてきたマクギリスと石動であったが

マクギリス「あの砲撃の威力、ダインスレイブか?」

石動「放たれたのは専用弾ではないようですね。」

しかし、この二機が神楽の目に入ってしまう。

神楽「おいコラロリコン手伝えーーー、てめー無視すんなああああ」

この後、山崎とさっちゃんが手伝うことになったのはいうまでもない。

 

そして、モビルアーマーの元へと向かうマクギリス達。しかし、

マクギリスは銀時達の立ち回りを目の当たりにすると、彼らの凄まじさに驚嘆しながら石動に話す。

マクギリス「どうやら出る幕を失ったようだ。」

石動「もしかして、仕留められるおつもりでしたか?」

マクギリス「バルバトスが行動不能であるのを機に、どちらが上の立場かをはっきりさせるいい機会だと思ってはいたが、真選組と万事屋、ここまでとは。」

 

そんな中、高速で割り込んできた白い機体が一つ。

三日月のバルバトスであった。



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第四十四訓 天使たちの昇天

いよいよモビルアーマーとの決着になります。
バルバトスルプス復帰を機に一気に形勢が逆転していくその中、
再びモビルアーマーに挑むのは?


突如現れた三日月のバルバトスルプス。

その様子に

銀時「どうやら真打がおいでなすったようだ。」

現れたバルバトスルプスの動きは明らかに速度は増しているものの、

どこか穏やかさすら感じられるものであった。

三日月「すごいなバルバトス、こっちが無理して引き出さなくても

やりたいように動いてくれる。」

その様子を見た新八は

新八「何だ?今までのような命を削って力を出している感じと全然違う。たまさん一体どんな調整したんだ?」

 

その頃 バルバトスのアップデートを終えたたまの元にザックが興味深そうに

ザック「すげえな姉ちゃん!一体どうやって整合性とったんだ?」

そう聞かれるとたまは

たま「実は機械とお話ができるんです。」

突拍子もない答えに一気に混乱するザック。しかし続けて

たま「その様子の映像を残しています。ご覧になりますか?」

有無を言わせず阿頼耶識と会話する様子を映し出すたま。

ーーーーー

アラヤさん「だからいまこそ全力出すところだろうがよお!!」

シキさん「馬鹿野郎!それ以上やったら死んじまうだろ!」

そこにたまは缶コーヒーを差し出し

たま「もし宜しければ、私にお話ししていただけませんか?」

ーーーーー

 

ザック「え?なにこれ?缶コーヒーのCMみたいな絵面になってますけどおおお?」

 

当然のことであるが、これは修正パッチを施している様子を視覚化したものであり、実際には凄まじいほど膨大なプログラム修正が行われており、この世界のエンジニアでも不可能なことをやってのけていた。

無論、のちほど修正前と修正後のソースを見てザックどころか雪之丞さえもひっくり返ることになるのだが。

 

 

意を決して新八がモビルアーマーと戦おうとしたその時、

モビルアーマーはまるで目の敵のようにセカンドVに鋭く触手を

繰り出した。

新八「いきなりこっちにきたああああ!?」

その後も他の機体に目もくれずセカンドVへ攻撃を続けていく。

新八はあまりにもいきなりすぎる理不尽な展開に腑に落ちなかった。

射程範囲に入った途端なぜこちらを目掛けて触手を放ち出したのか?

しかもまるで自分に恨みでもあるかのように。

そんな猛攻を受けている最中、沖田がモビルアーマーの頭部を目掛けてパルマフィオキーナを発動させる。

するとモビルアーマーは瞬時に己のターゲットを沖田のドSティニーへと変える。

沖田のあまりにも強引かつ無謀なこの攻撃は頭部からのビームで焼き払われてしまう。

沖田「ちっ、腕一本持ってかれたか」

新八(スキがあったとはいえ、沖田さんがわざわざこんな無茶なことするだろうか?)

今までの経緯から新八は仮説を立てる。

新八(考えられることは二つ。モビルアーマーは人間の殺戮を邪魔した対象を優先的に敵とみなしている。故に沖田さんはそれに気づいて囮になった。じゃあなんでわざわざ頭を?頭?まさか!!!)

新八は三日月のバルバトスに驚くべき作戦を伝える。

三日月「メガネくん死ぬ気?」

新八「死なないよ。だからしばらく抑えてて」

そう伝えられた三日月のバルバトスはメイスでモビルアーマーの足止めを開始した。

新八のセカンドVは一度モビルアーマーとの間合いを開ける。

新八(まさかこんなところでメガビームキャノンを使うなんて。しかも相手のビームめがけて・・・)

新八はかつての兄弟子、尾美一が毘夷夢星のレーザー発射装置から放たれたビームをビームで打ち返した最期のあの光景を思い返していた。

新八は同じように出来るのか不安になっていた。そんな時

尾美一『新坊!!』

新八「一兄ぃ⁉︎」

懐かしいあの声が聞こえてきた。瞬間自身の迷いがいつの間にか消え去っていた。

新八は一度間合いを外したのち、意を決してモビルアーマーの正面に出る。

新八「こいモビルアーマー!!銃身が焼き切れるまで撃ち続けてやる!」

モビルアーマーはそれを見るやビームをセカンドV目掛けて発射。

同時に新八のセカンドVもメガビームキャノンを発射する。

二つのビームは寸分の違いもなくぶつかり合い、光の粒子を全方向に撒き散らす。

その様子を見た銀時は

銀時「な?何かめはめ波の撃ち合いかましてんだアイツ!!」

と驚きを隠せなかった。

三日月その様子の中でも落ち着いていた。

ぶつかり合う二つの桜色のビームは一進一退を繰り返していた。

そんな中、メガビームキャノンの砲身がビームのぶつかり合いに耐えきれなくなりひしゃげ始める。

新八「だめか、だめなのか?」

そう諦めかけた瞬間、兄弟子の顔がまた浮かび始めた。

また背中を押されたと思った新八は、なりふり構わず全てのエネルギーをメガビームキャノンに注ぎ込んだ。

激しく続いていた光のぶつかり合いは、やがて強烈なフラッシュと共に

終わりを迎えた。

強烈な光が徐々に収まっていく。

そして機体が目視できるまでに光が収まった先に、

モビルアーマー頭部を己がメイスで完全に破壊し、全ての機能を停止させたバルバトスルプスの姿があった。

その様子を見た新八は安堵したのか

新八「やっぱり、一兄ぃみたいに上手く行かないな」

と自嘲気味に笑っていた。

新八が三日月に伝えた作戦はこうであった。

セカンドV自ら囮になり、対面状態になったところでモビルアーマーのビームとメガビームキャノンを一か八かでぶつける。

押し返して頭部を破壊できればよし。

ビームの激突最中で相殺された場合はモビルアーマーのビーム発射完了後の僅かな隙を狙いバルバトスが頭部を叩き潰す。

押し返された場合はメガビームキャノンを犠牲にして強制的に分離を行い、セカンドVのブーツと呼ばれるBパーツを頭部にぶつけるというものだった。

モビルアーマーが二度と動かないようバルバトスは念入りに胴体をも粉々にした。

その様子は指揮官でもあるオルガに伝えられた。それはこの作戦の終了を意味していた。

新八は力尽きて倒れていた。その瞼の裏にはやはり兄弟子の大きな背中が写っていたのだろう。

 

その別の場所で分身体の大事なところをゲートカットされた影響でしばらくオカマ口調だったゴリラの対処に真選組の面々が手を焼いていたことをあるものは知らず、またあるものは見て見ぬふりをしていたという。

 

そして、この様子にマクギリスは

マクギリス「あれがビーム兵器か。」

石動「しかし、モビルスーツはあれほどのビームを受けても健在とは。」

マクギリス「しかし、全く効かないわけではない。」

石動「今なんと?」

マクギリス「言葉の通りだ。粒子そのものは防いではいたが、衝撃と熱までは防ぎ切れてはいない。」

石動「というと?」

マクギリス「たしかにダインスレイヴは強力かつ条約で禁止されている兵器だが、モビルアーマーのそれを10倍以上超えるほどの大出力ビーム、あるいは戦艦くらいの大きさのレーザー発射装置ならどうだ。条約では現状禁止されてはいない。」

石動「しかし、ナノラミネートですよ?禁止するまでもないのでは?」

マクギリス「そう思ってくれるならこれの価値は大きい。」

 

マクギリスは己の計画の新たなるピースをここに見出していた。

 

 




挿入歌「いくつもの愛をかさねて」


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