とある転生者の二次元旅行 (ルルの鈴)
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プロローグ

 

俺の名前は八神 敦也。18歳の高校3年だ。大学への推薦が決まったため程々に勉強して、あとは遊ぶという最高の高校生ライフを満喫しようと思ったとある夏の夕方、学校の屋上にて事件は起こった。

 

 

 

『八神君、私はずっと前から貴方のことが好きでした。もし良ければ私と付き合ってください!』

 

 

 

18年の人生で初めて告白された。俺は感激した。興奮した。とても嬉しくて天にも昇る気持ちになり………

 

 

 

「ほんとに天に来ちゃったよ………」

 

 

ショック死したという。

 

 

 

女神「なんか御免なさいね……私の夫が嫉妬しちゃってこんな目に遭わせちゃって。お詫びと言ってはなんですが、貴方には転生してもらって第二、第三の人生を送ってもらいます」

 

 

奥さんいるのに嫉妬するなよ旦那さん!まそれはいいや。それにしても転生か……在り来たりだなーーーーって、第三の人生?

 

 

女神「今から八神さん、貴方に特典三つと終着世界を決めてもらいます。特典はーー本来なら一応規制などありますが、今回は原因が原因なんで相当滅茶苦茶でなければ多少のムリは通します。次に終着世界のことですが、これからいくつかの世界に回ってもらうことになってますが、その最後に辿り着き一生を暮らす世界のことです。ちなみにそこでお亡くなりになると、もう転生は出来ないのでよく考えてお決め下さい」

 

 

 

ほほう、そう来たか。一応特典についてはまだ生きていた頃に二次創作を読んでて考えたのがあるしそれにしよう。問題は終着世界だよな……確かにNARUTOとかワンピースとかBLEACHとかカッコいいけど生き残れないだろうな…………。逆にひだまりスケッチとかゆるゆりとかは俺が貰おうとしている特典が持ち腐れてしまう。さてとなにかあるかな…………黒子………なのは………ポケモン………はやて………バカテス………ん?バカテス?これいけるんじゃね?

 

 

「特典は『想像(イメージチェイン)』効果はあるキャラを想像してそのキャラの技を出せるようにするというものだ。効果時間は基本三分、頑張って三十分。一つのキャラにつき三分使用で一時間、三十分なら一日の反動つきで。ただ、努力次第で延長できる仕様にしてもらいたい。もちろん可能性は無限大で。残り二つは家事全般出来る能力と七割記憶能力が欲しい。どんな世界でも生きるための能力はないといけないからな。終着世界はバカテスの世界をお願いしたい」

 

 

そう伝えると女神様は少し驚いた表情だった。そして告げた。

 

 

女神「貴方、欲が少ないのね。今までの転生者はハーレム作りたいだとかなんやらを理由にチート能力をフル活用出来る願いだったのに、貴方は制限ありの努力型の能力だもの。チートだけどギリギリチートには入らないわね。いいわ、それなら通してあげるわ」

 

 

俺は別にハーレムとかどーでもいいからな。それでショック死とか洒落にならないからね。それにしても…………へぇ………女神様って意外と優しいんだな。俺のイメージだともっとお転婆でハチャメチャな神様かと------

 

 

女神「そうそう。終着世界に行くタイミングは完全なランダムだから、もしかしたら今からすぐかもしれないしもっと後かもしれない。あと、世界の切り替えのタイミングは適当な時期、もしくはあなたが終着世界以外の世界で死んだとき。ちなみに後者の場合、その世界で確変が起こるかもだからきをつけて☆お金、食糧、衣服に住居はすべて用意してあるから大丈夫だと思います。 ではではいってらっしゃい!」

 

 

「訂正!全然優しくないぃぃぃぃぃ!!」

 

 

こうして俺はベタな穴落としを喰らい転生することとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃、転生先では………

 

 

?「………………また、あの子を守れなかった。でも次こそ必ず………!」

 

 

 

静まりかえったうす暗い病院に黒髪でキリッとした目の少女が一人つぶやいていた。紫色のランプのようなものを見つめて涙を流していた…………





どうも!ルルの鈴です。

大学生になってレポートを書かなくてはならなくなったので、パソコンを買いました!

ただ、ほぼパソコン未経験なもんで…………ってわけで、小説書いてタイピング練習することにしました!

というわけで、こんごともよろしくお願いします。




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キャラ設定

注意

1,オリキャラは随時出していきますが、ネタバレする可能性があるので、出てくる度にここを更新します。


2,設定は途中追加する可能性があります


 

 

キャラ設定

 

八神 淳也(やがみ あつや)

 

 

・年齢、容姿、身長などは行く先々で変わる。現世での年齢は18歳。

 

 

・人生初の告白に感動し、ショック死してしまう。

 

 

・死因の諸悪の根源は女神様の夫の嫉妬によるもの

 

 

・成績は可もなく不可もなくの中途半端、運動も音痴ではないが別段得意というわけではない。

 

 

・アニメとゲームが好きだが、こちらもやはり中途半端に興味を持つ。

 

 

・何かが起こるまでは大人しいが、何かが起こってしまうとはしゃいだり弾けたりする気分屋

 

 

・基本的には優しく真面目。親しくなった人には色々な顔を見せる。

 

 

 

・転生時に得た能力は『想像(イメージチェイン)』『家事スキル』『七割記憶能力』

 

 

 

・想像(イメージチェイン)は自分の好きなキャラを思い浮かべシンクロすることにより、そのキャラの技が出せるようになる。また、そのキャラの身体能力も得られる。効果時間は3分。30分まで延長可能だが、負担が3分のときよりもかかってしまう。 3分の使用で1時間の反動(インターバル)、30分使うと丸一日の反動となる

 

 

・想像(イメージチェイン)は練習、特訓、実践をしていき慣れていく度に効果時間が徐々に伸びていく。

 

 

例……うずまきナルトを想像する→身体能力が一時的に高まり、チャクラを練ることができるようになる→一時的にナルトが使える技(影分身の術、螺旋丸etc.)が使えるようになる→3分経過で元の身体能力に戻り、チャクラが練ることができない状態に戻る→うずまきナルトは1時間後に再使用できるようになる。この間他のキャラを想像することは可能

 

 

・ただし再使用可能になるまでに別キャラを使用できるのは10回までかつ1キャラにつき3分までで延長は不可。10回使用するとこの能力自体が半日使用不可となる。この能力制限は修行etc.で短期化及び克服可能

 

 

・再生能力を使うことも可能ではあるが、体力の消耗がごく普通に想像(イメージチェイン)したときよりも激しくなる。

 

 

・家事スキルは主夫がごくごく普通にできる程度のスキル(イメージはとある魔術の禁書目録の上条 当麻よりも上、バカとテストと召喚獣の吉井 明久よりも下のレベル)

 

 

・能力を貰う前から料理は出来たが、能力を得たことにより更に上手くなった

 

 

・得意料理はお好み焼きや焼肉などの焼き物とカレーや味噌汁などの汁物。

 

・七割記憶能力は完全記憶能力と違い、嫌なことまで覚える必要がなくなるが、当然ながら完全記憶能力より記憶力は劣る

 

 

 

 





どうもルルの鈴です!


今回はキャラ設定を書いてみました。今後の展開がバレるかもしれないからーーってことでオリ主だけの記載




………1000字を一人で埋めるのは大変でした(苦笑)


徐々に増やしていきますので、次回以降よろしくお願いします!


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見滝原編
黒髪と俺


「う……ううん……ここは……?」

 

目が覚めると見知らぬ家のソファーの上にいた。とりあえず転生は成功したようだ。

俺はとりあえず立ち上がり辺りを見回す。

 

「冷蔵庫、エアコン、テレビはあるんだな。電気は通って……るね」

 

 

それだけ確認出来たら生活にはあまり困らないだろう。あと、どうやら俺が今いるここはリビングのようだ。奥にはキッチン、リビングの隣に和室がある。

 

 

「家の中探索したあと、町内探索でもしに行くか……」

 

 

とりあえず探索してみて、気づいた点としては

 

・冷蔵庫には結構食糧があった

・通帳の貯金が俺の歳ではありえない金額になっている

・2階は洋室2部屋と和室が1部屋、書斎とベランダがある

・リビング以外にも必要最低限の家具や電化製品があった

 

 

そして……

 

「女神様からの手紙か……一通目はっと、『無事1回目の転生は出来ましたか?必要最低限のものは揃っているかと思いますので、どうぞごゆっくり。あと、明日から貴方は見滝原中学校の2年生として転入することになっていますので、絶対に忘れないで下さいね。次の転生はいつになるかわかりませんが、また次、転生したときにお手紙書かせていただきます。   女神』―――見滝原、だと……!?」

 

見滝原、記憶が正しければここは【まど☆マギ】の世界。これはまた……

 

「……大変なことにならなきゃいいけど。それで、二通目は『特典について、いい知らせと悪い知らせがあります。まずは悪い知らせから。能力に制限がかかりました。具体的には【想像】を3分以上使ったあとのインターバル中に使うことの出来る別のキャラが10までとなりました。また、その時使う10キャラの時間延長は出来ず、10回使用してしまうと【想像】が半日使えなくなります』おいこら、ちょっと待てや」

 

世の中もっとチート能力持った輩たくさんいるだろ。なんか解せぬ。

 

 

「『ちなみにこの能力制限は鍛え方次第で短期化、克服可能ですので頑張ってください。次にいい知らせですが、流石にこんな窮屈な能力では生き延びられないはずなので、【想像】の応用として技や武器の開発ができるようになりました。簡単に言えば、自分なりに技を想像して放てます。武器の開発はその武器を可能な限り細部までイメージしてください。一時的に貴方の装備として使えます。ただし、どちらもご自身の魔力もしくは気力が必要です。【想像】を使用している最中でも使えますが、想像しているキャラの魔力などでは使えないのでご注意を。書斎に魔力生成と上昇の練習方法が載っている本があるので活用してください。ではでは~』…か……」

 

面倒なことになったが、何はともあれ今は町探索にでも行ってこようか。

 

 

 

~~~翌日~~~

 

昨日は町探索に行きスーパーや本屋などを巡り、夕飯を作って風呂入って寝た。早めに寝た甲斐もあってか気持ちいい目覚めだ。俺は魔力生成の本を鞄に入れ、ささっと準備して家を出た。

 

学校はこの家から歩いて5分のところにある。平坦な道なのも嬉しい。そうこうしているうちに職員室前についた。

 

「失礼します。今日からお世話になります2年の八神です」

 

?「初めまして、あなたが八神君ね。私は担任の早乙女和子よ。これからよろしくね!あ、そうそう。今日はもう一人転校生がいるのよ。今から待機部屋に移動するからその子とも会ってもらうわ」

 

 

 

そうしてついていくこと2分。教室の隣にある空き部屋の前につれられた。扉を開くと、一人の少女が座っていた。

 

早「職員会議に行ってくるから、ここで待っててね。あ、彼女は暁美 ほむらさんよ。暁美さん、彼は八神 敦也君。仲良くしてね」

 

そう言って先生は行ってしまった。

 

 

ホ「……あなた、一体何者?今までの世界にはいなかったわよね?」

 

前の世界……って、ああそうか。暁美さんは何度も過去に行ってるんだっけ。とはいえ、『通りすがりの転生者です!』とは言えないし、しらばっくれるか。

 

「?今までの世界……ですか?詳しく教えてもらってもいいですか?」

 

そう返してみると、顔を赤らめて「なんでも……ない、忘れて」と小さな声で返された。

 

そこから先生が来るまで無言の時間が続いた。

 

 

 

~~~教室~~~

 

早「皆さん、今日は転校生を2人紹介します。暁美さん、八神君、入ってきて!」

 

 

俺と暁美さんが教室入りする。

 

 

ホ「暁美 ほむらです。よろしくお願いします」

 

「八神 敦也です。料理が得意です。これからよろしくお願いします」

 

 

 

こうして俺と暁美さんはこのクラスの生徒となった。

 

 

?「これからよろしくね、八神君」

 

 

to be continued

 



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桃髪と俺

 

 

?「これからよろしくね、八神君」

 

 

「あ、ああ。よろしくお願いします」

 

 

俺に声をかけてきたのは桃色の髪の少女。あれ?この子ってまさか……

 

 

ま「あ、自己紹介がまだだったね。私は鹿目 まどか。よろしくね!」

 

 

本編の通称『変身しない』主人公のまどかだった。少し違和感を感じるけど……ま、気にしなくていいや。

 

 

朝のHRが終わると、今度は青髪の少女と緑の髪の子がやってきた。

 

 

さ「どうも、転校生さん。アタシは美樹 さやか、さやかちゃんとでもよんでおくれ」

 

 

仁「美樹さん、馴れ馴れしいと思いますよ。私は志(し)筑(づき) 仁(ひと)美(み)です。よろしくお願いします」

 

 

「よろしくお願いします、志筑さん、さやかちゃん」

 

 

さ「おお!八神君って案外ノリいいんだね!」

 

 

そう言ってさやかは俺の髪をわしゃわしゃしてくる。

 

 

ま「あ、あのさ……こんなこというのは失礼だとは思うけど、八神君って本当に男の子なの……?」

 

 

……えっ?

 

 

さ「あー……確かにね。肌は綺麗だし髪も整えられていて毛先ダメージ0って感じ?」

 

 

仁「スカート穿かせても似合いそうですね。でもそうすると私たちの女としてのプライドがズタズタにされそうで怖いですわ」

 

 

「何を言ってるんですか鹿目さん!?あと志筑さんも!?」

 

 

ま「私のことは、まどか、でいいよ。ああ、でも八神君の女装かあ……あ、それならこれからは『あっちゃん』って呼ぶことにするね!」

 

 

さ「それいい!賛成!!いいでしょ、あっちゃん?」

 

 

仁「悪くないですね。私も、あっちゃんと呼ばせてもらいますね

私のことは仁美でお願いします」

 

 

「お三方、特に仁美。まだ5分も経ってないぞ?馴れ馴れしいって言ってなかったか?」

 

 

仁「はて、何のことでしょうか?美樹さん、私何か言いました?」

 

 

さ「いや、何も言ってないよね」

 

 

こいつらグルか……!

 

 

とりあえず俺はまどか、さやか、仁美の三人と仲良くなった。

 

それから半日後、授業が一通り終わり下校となった。

 

これからの予定は修行。魔力の増加が目的だ。

 

 

ホ「ちょっといいかしら、あっちゃん?」

 

 

これから帰ろうと校門を出た矢先、暁美さんに呼び止められた。

 

 

「暁美さん、お前もその名前で呼ぶのか……それで、なにか用かい?」

 

 

ホ「ほむら、でいいわ。そんなことより、あなた、鹿目さんと話していてどうだったの?」

 

 

「どうだった、とは?」

 

 

ホ「何かあるでしょ?話していて楽しかった、とかつまらなかった、とか」

 

 

「……それを聞いてどうする?」

 

 

ホ「……返答次第では朝言ったことの意味、教えてあげる」

 

 

「んじゃあパスで。生憎面倒事には首を突っ込みたくはないんでね」

 

 

本音は面白そうだから首突っ込んでいくだろうけどね

 

 

ホ「……そう。それなら今日のところは引き上げるわ。でも、できれば早めに質問に答えてほしいわ。手荒な真似は極力避けたいから。次聞いたときは快く応じてくれると信じているわ」

 

 

「そうか。手荒な真似はしないでもらいたいところだ。こっちも女の子に対して手を挙げるなんてことはしたくないからな」

 

 

ホ「それはあなたの選択次第。それじゃ、私はこれで」

 

 

「それじゃ、また明日な、ほむら」

 

 

俺とほむらは反対の道を歩いていった。

 

 

 

「……あれ?手荒な真似って、ほむらは銃撃だよな……?」

 

 

若干死亡フラグが立ったような気がした。

 

to be continued

 



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魔女と俺

 

3日後・・・

 

 

あれから俺は魔力を増加させる方法を試し、一応簡単な魔法は使えるようになった。とはいえ、本当に簡単な魔法ができるくらいですぐに枯渇しちゃうからSLB撃つなんて夢のまた夢。自力だと100年かかっても無理じゃないかと思う。

 

あ、自宅でやってるだけだと足りないから、休み時間も使ってやってるよ。瞑想して自分のおなかに魔力が流れているようなイメージを持つだけだから怪しまれないし。

 

 

そんなこんなで放課後。俺は帰路にいる。前方には……まどか?

 

 

「あれはまどかだよな……だとすると隣の金髪の子はマミさん!?」

 

 

あの方がマミさんか……間違いない。見滝原中の制服着ていて出るとこ出ている少女だもの。

 

ただ、ここにはさやかはいない。そしてまどかとマミさんは何かの穴に入っていった。それが意味すること……

 

 

「まさか……お菓子の魔女、シャルロッテ……!」

 

これはまずいな……そうとなれば

 

突撃あるのみ!

 

 

―――結界内―――

 

結界内を進んでいくと、まるで通行禁止テープのように張り巡らされた黄色のリボン。そして

 

「……なにやってるんだ、ほむら?」

 

 

そのリボンの拘束されているほむらだった

 

 

ホ「なぜあなたがここに……!?」

 

 

マミさん助けに来ました!なんて言えないし、ここは

 

 

「俺もなぜだか分からないんだよ。とりあえず奥行けば何かわかるかもだから。先急ぐね」

 

 

ホ「あっ!待ちなさい!!」

 

 

待ちません。待ってたらマミさんがマミるから…!

 

 

 

さ「マミさん!上っ!!!」

 

 

俺がその現場に辿り着いたときにはティロっていて、ちょうど脱皮をしたところだった。くっ……間にあってくれ……!

 

 

「想像(イメージチェイン)……レイヴン……時間よ止まれ、お代は見てのお帰り ストップフロウ!」

 

 

俺以外の時が一時的に止まった。ほほう……これは便利だな―――じゃなくて!

 

俺はパックンチョ寸前のマミさんにタックルして場所をずらし俺もその場から離れる。それから2秒後、時は動き出しシャルロッテは何もないところにかぶりついた。

 

 

マ「……あれ……生きて……るの?」

 

 

マミさんが正気に戻る。あ、やばいやばい……バレるじゃないか……

 

 

「想像……暁美 ほむら……」

 

 

ほむらに変化。どうやらこの能力を使うと、その能力の持ち主の見た目、声になるみたいだ。

 

 

ま「ほ、ほむらちゃん……!」

 

 

マ「暁美……さん……?なぜここに……?」

 

 

目を覆っていた手をのけ、こっちを見て驚くまどかとリボンで縛った張本人が言葉を発する。でも今は

 

 

「話は後!美樹 さやか、まどかと巴 マミを連れてこの結界から出なさい!早く!」

 

 

ほむらの真似をしてまどかたちを逃がすことが最優先。

 

 

さ「わ、わかったわ。まどか、マミさん、行きましょう」

 

 

マ「……暁美さん、あなたはどうする気?」

 

 

「この魔女を倒すわ。とにかく悠長に話している間はないの。急ぎなさい」

 

 

さやかたちが渋々ながらも出ていく。さてと……ここからが本番だ

 

 

「……あっ、待てよ……もしかしたら倒さなくて済むかも……それにこれが成功すれば……!」

 

 

 

 

 

―――結界入口付近―――

 

 

アタシたちは暁美に促され入口まで戻った。ん?アタシがだれか、だって?アタシはさやかちゃんですよー―――って、あれ?あそこに居るのって……

 

 

さ「あれ?なんでここに居るの?アンタ、さっきアタシたちを逃がしていたじゃない?」

 

 

ホ「何のことかしら?私は今ようやく巴 マミのリボンから脱出したところよ?」

 

 

……それじゃあさっきのほむらは偽物!?

 

 

さ「まどか!アタシ戻って様子見てくる!」

 

 

ホ「待ちなさい。あなただけでは危険だわ。私も行く」

 

さ「今回のところは好きにして!」

 

 

そう言って結局みんなで魔女のいた場所に戻ると、もう誰も、魔女も居なかった

 

 

to be continued

 



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赤髪と俺1

週明けの月曜日……

 

 

まどかもさやかも普通に学校に来ていた。学校内を歩いているとマミさんもいた。特にこの間のことを気にしている様子もなく、生活を送っていた

 

 

 

ここまではいい。問題は……

 

 

ホ「さて、話してもらいましょうか。拒否したら……どうなってもしらないわ」

 

 

人通りの少ない渡り廊下に、待ち伏せしていた少女――――ほむらだ。

 

 

「俺は黙秘権を行使する」

 

 

ホ「そう……あなたがそんな態度を取るなら、あとは実力行使しかないわね。宣告しておくわ。私、暁美 ほむらは今日からあなたが口を割るまでの間は放課後、毎日あなたを襲撃する。もちろん結界は張って近隣に迷惑はかけないし、人除けの魔法も使っておく。だけど、あなたに対して容赦しない。別に迎撃してもいいわ。しようがしまいがあなたの口からしっかり説明してもらうから、覚悟しておいて」

 

 

「堂々と宣戦布告ですかい……ま、俺から話すことなんてあまりないさ。だが、売られた喧嘩は買って返品するタイプだ。一応その喧嘩は買っておく。それより、授業遅れるぞ?」

 

 

教室移動を口実に話を切り上げる。ほむらは俺を睨んでーーーはおらず、なぜか「精々楽しませて頂戴ね」と言わんばかりの挑発をするような顔をしていた

 

 

 

そして放課後……

 

 

ホ「逃がさないわよ、敦也!」

 

 

校門を出て2歩で結界に踏み込んでしまい、そこから銃撃が始まった。バズーカ砲やマシンガンをフル稼働させて来る。俺は迎撃はせず、飛んでくる弾やキュゥべえを避ける。え?何かが可笑しいって?なに、気にすることはない。それよりも逃げることが最優先だ。

 

 

ホ「何?打ち返してこないなんて、まさか怖気づいたのあっちゃん?」

 

 

ほむらってこんなキャラだったっけ?それも置いといて、とにかくこの結界から抜けないと!

 

 

ホ「あなた、喧嘩買ってくれたよね?それならドンパチやらなきゃ面白くないじゃない!」

 

 

「そのあと返品する主義なんだよ!」

 

 

ほんとにこんなキャラだったかな……?

 

追いかけられること3分、今日はそろそろ終幕にするとしよう

 

 

俺はあるものを地面に叩きつけた

 

 

ホ「!?これは……煙幕!?」

 

 

その場に煙が広がる。まあ確かに煙幕っちゃ煙幕なんだが

 

 

「スギ花粉の威力、そこで味わっててな」

 

 

煙の他、スギの花粉も少量混ぜたのだ。明日花粉症になってマスクとかしてなきゃいいけど……

 

 

振り向くとどうやら逃げ切りは成功のようで、ほむらはいなかった。これで今日の厄介事は終りょーー

 

 

 

?「おい、そこのやつ。なに人の縄張りに入ってるんだ?」

 

 

 

 

ーーそう簡単に終わるほど、世間は甘くなかった

 

 

「人の縄張り?ここは普通の裏道だ。誰が使っても文句はないだろ?」

 

 

そう、ここはあくまで裏道。誰に文句を言われる筋合いもないのだが……

 

 

?「はぁ?何言ってんの?アタシの結界に入り込んでるくせに」

 

 

結界、だと?ついでにさっきから俺に警告してくるこの声……もしや

 

 

?「こんだけ言っても出ていかないなら……佐倉 杏子の名のもとにアンタを始末する!」

 

 

予感は的中した。

 

 

「三十六計逃げるがなんたら!」

 

 

こうなったら撤退一択しかない。

 

 

佐「ま、アタシの縄張りに入ったんだから、帰ろうにも逃がさないけど。ちょっとは歯ごたえあってくれると嬉しいなぁぁぁ!」

 

 

佐倉はそう言うと、槍を構えて突撃してきたのだった

 

 

やれやれ……見逃してくれないのか……。

 

 

結界の端に行き、出られないことが解った俺は足を止め、迎撃準備に入った。

 

 

魔法少女と想像の能力を持った一般人の闘いが、今、幕を開ける

 

 

to be continued

 



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赤髪と俺2

佐「さあ、楽しませてくれよな!」

 

 

槍を持って突っ込んでくる。想像はまだ使いたくないし……でも抵抗しないと殺されるかもしれないし……一か八か、やってみるか

 

「具現(リアライズ)……出でよ、俺の武器!」

 

手に魔力を込めて武器を創り出す

 

佐「っちっ!なんだってんだ!?」

 

 

激しい光を突如放ちだした俺を警戒し、佐倉は動きを止める。想像しろ……集中しろ……佐倉のような長めで鋭利な槍を―――

 

ポンッ!(デッキブラシ出現)

 

「………………」

 

 

佐「………………………は?」

 

 

まだまだ魔力が足りなかったようだ。単純に魔力不足である

 

 

佐「ちっ……あーあ、警戒して損した。こんなことなら突っ込んでさっさと終わらせておけばよかった。それじゃ、今度こそ………終わりだ!」

 

 

「こうなりゃ仕方ない!デッキブラシを舐めるなあああ!」

 

 

槍とデッキブラシがぶつかり、先端だけの鍔迫り合いになる。どうやらデッキブラシは魔力でコーティングされているらしく、槍で貫かれなかった

 

佐倉はそのことに驚き僅かに力が抜けた。俺はその一瞬を見逃さず、槍をはじいて彼女を突き飛ばしブラシ側を持って柄の部分で追撃するも避けられて距離を取られた

 

佐「へぇ~……アンタ、なかなかやるじゃない。気に入ったよ……だからこそ、アンタの魂……頂くよ!」

 

 

「お前は死神じゃないだろ!?」

 

 

佐「問答無用!アタシが倒れるかアンタが倒れるかのデスマッチだ!これがアタシの、全力全開!」

 

 

そう言ってまたも突っ込んでくる佐倉。さきほどより魔力を込めているらしく、さきほどよりも鋭利に見える。こうなった以上は……

 

「想像……上条 当麻……」

 

 

佐「貫けえええっ!!」

 

 

佐倉は槍を突き出す。俺はその槍を右手でつかんだ

 

 

佐「へっ……一体何をしようって(キューン!)―――嘘だろ!?」

 

 

そして、槍を消した

 

「……幻想殺し(イマジンブレイカー)」

 

 

佐「舐めんじゃねえよ!」

 

佐倉は槍が消えてもひるまず、殴ろうとしてきた。俺はその突きを片手で止め、デッキブラシを背後から突きつける

 

「チェックメイトだ」

 

 

その言葉を発した直後、佐倉の変身が解けた。

 

 

「……参った、アタシの(キューン!)負け……だ……?」

 

 

佐倉が降参宣言をする―――のはよかったのだが、あれ?なんか嫌な予感しかしない。恐る恐る佐倉を解放すると

 

 

佐「ぎゃあああああっ!?み、見るなああああ!!!」

 

 

「ぶべらぁっ!?」

 

数秒だけであったが、魔法少女のコスチュームが破れあられもない姿になっていた。殴られた瞬間に私服姿に戻ってはいたが……。

 

 

幻想殺し……それは異能の力であればどんなものでも打ち消すことが出来る。それは時として大惨事を起こすこともある。俺はそう思いながら気絶したのだった

 

 

佐「……あっ、やりすぎたかな……?ま、まあこれで一勝一敗のイーブンだな。…………仕方ない、アタシが原因だし起きるまで待つか」

 

 

to be continued

 



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教会と俺

「………うーん………うん?」

 

 

気が付くと俺は見慣れない場所のベンチにいた。確か佐倉に勝ったあと、幻想殺しで―――

 

「大変なことしてたんだな………上条はほんとに奥の手にしたほうがいいな……」

 

 

?「ん?起きたか」

 

 

えっ……?

 

寝転んでいた身体を起こす

 

 

佐「よっ、長かったな」

 

 

「!!?」

 

 

佐倉杏子だった……。とっさに俺は身構える

 

 

佐「安心しな。襲うなんてことはしないからさ」

 

 

「えっと……さっきは済まなかった。んで。ここどこ?」

 

 

佐「ここかい?ここはアタシが住んで寝泊りしている教会さ。アンタを殴り倒しちゃったから担いできたのさ」

 

 

「ああ、ありがと」

 

 

俺は辺りを見回す。うす暗い建物に差し込む一筋の光。光が入ってくる方向を見るとそこにあったのはステンドグラス。なるほど、本当にここは佐倉が寝泊まりしている教会のようだ。360度見渡す。色鮮やかなステンドグラス、鼻をかんでいるほむら、差し込む光、気持ちよさそうに寝ている猫―――ほむら?

 

ホ「(クシュン)さっきは(クシュン)よくもやってくれたわね(クシュン)」

 

 

「……正直すまないと思ってる」

 

 

まさかほむらが花粉症持ちだったなんて……

 

佐「ん?なんだ、お前ほむらの知り合いだったんだ」

 

 

ホ「ええ(クシュン)今はちょっと冷戦中といったところかしら」

 

 

「お前が勝手に銃弾ぶっぱなしたりキュゥべえをぶん投げたりしてきたんだろ」

 

 

ホ「されたくないなら、あっちゃんの秘密を洗いざらい話すことね。それから私に花粉症の治療費として、そこの角を曲がったところにあるファミレスのDXパフェを奢ることね」

 

 

「却下!あのパフェ1500円もするんだぞ!」

 

 

佐「秘密のほうはいいのか!?」

 

 

この際は秘密よりもパフェの奢りを阻止するべきだ。おそらくここで折れたらずっとカモにされかねん。

 

「仕方ない……わずか二週間足らずでネタばらしするのも本当は嫌なんだけど……」

 

 

佐「ならおごってやれよ……」

 

 

ホ「さあ、キビキビ話しなさい……!」

 

 

佐「ほむらの目が今までに見たことがないくらいに輝いているぞ……」

 

 

「ま、ここまできたんだ。話すよ」

 

 

俺はそう前置いて、能力を伝える。

 

能力は『想像』、一定時間だけではあるが色んな人物に成りきることができること、姿まで似せられること、この前のシャルロッテのときのほむらも自分であること、佐倉に襲われたときも使用していたこと……。

 

それを聞いているほむらと佐倉の顔はあどけなく、とても魔法少女として戦っているとは思えないくらいの顔立ちで、まるで子犬のような―――寝顔であった。

 

「……寝てやがる、こいつら」

 

 

俺は近くにあった毛布を二人にかぶせ、帰宅した。

 

 

 

 

翌日、ほむらはムスッとした表情で、昨日の花粉症がまるで嘘だったかのような軽装備(マスクを着けていないだけ)で教室に入ってきた。

 

話を聞くと、あれは演技だったらしく、単にパフェが食べたかっただけだそうだ。

 

 

危うく1500円飛ぶところだったぜ……

 

こうして、俺たちは日常へと戻って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――その日常も、長くは続かないものである……

 

to be continued

 

 




今までの想像

レイヴン……TOVより 通称おっさん ストップフロウにしたのでこのお方にしたものの、別にDIO様のザ・ワールドでもよかったのでは?と今になって思う


上条当麻……とある魔術の禁書目録より みんなのアイドル(?)そげぶさん この物語の鍵を(色んな意味で)握る予定の人物


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対話と俺


お久しぶりです。
忙しいのとネタが思いつかなかったため、更新してませんでした。


 

ホ「美樹 さやかが魔法少女になったわ」

 

 

「……はい?」

 

 

ホ「なんでも、ある人の病気を治したいがためになったようね」

 

うん、知ってる。

あれ?この頃のほむらって、その事実を知ってーーって、ああ、そうか、逆行か。

 

まぁ、とりあえず聞いておこうか。

 

 

「どこから得た情報だ?」

 

 

ホ「……盗聴器を仕掛けたのよ」

 

ほむらは一瞬目を逸らした。つまり嘘だろう……いや、嘘であってほしい。

 

ホ「それで、私の予想だけど、魔女退治の在り方で美樹 さやかと佐倉 杏子が衝突すると思うの」

 

あー……確かにそんなのあったなぁ……。

 

「んで、ほむらはどうするんだ?」

 

ホ「もちろん、止める。無意味な争いをさせても仕方ないから」

 

ですよね〜……ってことは、だ。

 

「……俺にも手伝え、と?」

 

 

ホ「ええ。暇なんでしょ?」

 

 

「暇とは失礼な。それに、一般人を巻き込むなんて酷いじゃないか」

 

 

ホ「あっちゃんには何かしらの力が備わってるんじゃなかったかしら?」

 

 

こいつ、寝てたんじゃなかったのか……!

 

「……分かった分かった。手伝うとしよう」

 

ホ「そう (……能力があること以外聞いてなかったから、危なかったわね……)」

 

 

ほむらに安堵の表情が見て取れた。なんだろう……カマかけられたような気がするけど、まぁいいや。それよりも……

 

「つかぬ事をお聞きするが、ほむらさんや。何故俺はイエスよろしく十字架に貼り付けられているんだ?」

 

ホ「あっちゃんが逃げないようにするためよ」

 

確かに普通なら逃げようとはするだろうな。では次だ。

 

 

「学校を出て4歩目の記憶がないのだが?」

 

ホ「あっちゃんの脳がニワトリ以下だからじゃないかしら?」

 

 

……これは仕方ないか。

 

 

「(想像……セト……) もう一度聞くぞ?俺の記憶が飛んでる理由は?」

 

 

ホ「あっちゃんがバカだからじゃないかしら? (時間を止めて鈍器で数発殴って、上手いこと気絶させたわ。意外と脆かったわね)」

 

おいおい……よく俺、無傷でいられるな。これも転生の特典か?3つしか頼んでないぞ?

 

 

「……大体分かった。協力しよう。というか、協力しないと永遠に降ろしてもらえない気がする (それに、これ以上鈍器で殴られたくないもの)」

 

 

チラッと腕を見ると、十字架に縛るための紐が見えた。恐らく魔力によって生成されてるものだけど、手首だからな……幻想殺しは意味なさそうだし、Mr.1みたく全身刃物になったとしても切れるか分からないし。

何より想像の回数を無駄に減らしたくないや。

 

 

ホ「意外と素直なのね。外してあげるわ」

 

 

あ、ほむらも意外と素直。てか、ほむらって本当にこんなキャラしてたっけ……?転生によるイレギュラーでも起こってるのかもしれないな。

 

 

ホ「今回はこれで許してあげるわ。次に拉致する時はあっちゃんの能力について全部吐いてもらうから」

 

「え?拉致すること前提?てか、はっきりと拉致って言ったよね」

 

 

ホ「……空耳じゃないからしら?」

 

こいつ……シラを切るのはともかくとして、やっぱりあの時寝てたわけだ……嵌められたか。

 

 

ホ「つべこべ言わず着いて来なさい。そろそろ衝突するだろうから」

 

 

「……根拠を求む」

 

ホ「……まどか、美樹 さやか、佐倉 杏子につけたGPS」

 

 

「……わかった、もういい」

 

俺が転生者で、ほむら達のことを知ってなきゃ警察に通報するレベルだな…。

 

そんなツッコミを抑えつけ、俺はほむらに着いて行った。

 

 

 

 




今回の想像&想像候補

セト……メカクシティアクターズより メカクシ団団員No.2 目を盗む能力を持ち、深層心理を見る 決して「粉砕、玉砕、大喝采」の人ではない


上条 当麻……とある魔術の禁書目録より そげぶさん 美樹 さやかの想い人の上条さんとは関係ないはず

Mr.1……ONE PIECEより バロックワークス所属 ダズ・ボーネスが名前らしい アラバスタでゾロに敗れた人


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見物と俺

金属同士がぶつかる音がする。多分ここから300m先の裏道だろう。

 

 

ーーえ?なんで聞こえるのか、って?それは……

 

「ほむらさんや、嘘じゃなかったのかよ」

 

ホ「ええ。あっちゃんに嘘を吐いて、何になるというの?」

 

「犯罪者にならなくなる」

 

ホ「……口を封じる必要がありそうね。後で的になってもらうわ」

 

 

「御免被る。まだ生きたいし、全力で抵抗させてもらおうか」

 

 

ほむらは本当に盗聴機を仕掛けていたらしく、その受信機から情報を得ている。

 

警察には付き出さないでおこう。そんなことしたら、この世界が滅んでしまう。

 

 

そんなこと考えながらビルからビルへと移動。ものの数分で着いたらしく、ほむらが立ち止まる。

 

 

ホ「GPSによるとここねーーっっ!?」

 

ほむらが目を見開いた。 なんだなんだ?ーーって、あぁ、キュウべえがまどかを誑かしてるのか……納得。

 

 

ホ「あっちゃん!行くわよ!」

 

「えっ?ちょっーー行っちゃった……。こうなりゃ仕方ないか」

 

まどかのことになると周りが見えなくなるのは、どの世界にいても同じなのかなぁ……?

ま、あっちはほむらに任せて、俺はサポートに回るとしよう。

 

 

ーーまどかsideーー

私の目の前で繰り広げられる、さやかちゃんと赤い魔法少女の戦い。

 

どうして、魔法少女同士で戦わなくちゃいけないの……?

こんなの、あんまりだよ……!

 

 

キ「どうしても力ずくでも止めたいのなら、方法がないわけじゃないよ」

 

キ「君にならその資格がある。本当にそれを望むならね」

 

 

キュウべえの言葉が脳を駆け巡る。さやかちゃんたちを止める方法……そうだ……私が……私が契約すれば……!

 

 

『終わりだよ!』

 

赤い魔法少女の子がさやかちゃんを仕留めようとしてる……!この戦いを止められるのは私だけ……!

 

ま「私……魔法少女に……っ!」

 

 

『それには及ばないわ』

 

 

私の言葉が、誰かに遮られる。それと共に、さやかちゃんが救出された。

 

ま「ほむら……ちゃん……?」

 

そこにいたのは、魔法少女姿のほむらちゃんでした。

 

 

ーー敦也sideーー

 

ホ『それには及ばないわ』

 

「おっ、ほむらが介入に成功したか。」

 

一応見える位置に移動して現在待機中。流石に戦場が見えない位置で声だけ聞いてサポートなんて、今の俺にはできっこないからね。

 

さて、一件落着!ほむらは佐倉の説得に入ったし、俺はこれで撤収ーーーー

 

さ『邪魔を……するなぁっ!!』

 

ーーできないな、こりゃ。

 

 

さやかがほむらと佐倉に突撃する。ナイスな不意打ちだな、うん。

 

でも、やらせないよ……ごめん、さやか……。

 

「想像……リィンフォースII」

 

さやかと佐倉のぶつかり合いで、水道管のようなものが破裂し、水が盛大に漏れ出してるのを確認した俺は、『ちっちゃい上司』をイメージした。

 

 

「捕えよ、凍てつく足枷……凍てつく足枷(フリーレンフェッセルン)!」

 

 

漏れ出してる水を操作し、さやかの足元に纏わせ、凍りつかせる。

 

足元を凍らされたさやかは、若干前のめりにはなっているものの、バランスは崩さなかった。

 

さ『な……!?転校生!これ、アンタの仕業!?』

 

 

ホ『いいえ、違うわ』

 

さやかはかなり熱くなっているようで、ほむらに強く当たってる。

 

対してほむらはいつも通りのクールっぷり。

まどかの時もこのくらい冷静でいられたらいいんだろうけど。

 

佐『……』

 

 

あ、佐倉がこっちに気付いたみたいだ。俺を睨んでやがる……なんだ?折角の決闘を邪魔しないでほしいってか?悪いが、今はほむら陣営なんだ。

 

 

さてと、戦場もお開きっぽいし、そろそろ御暇するとしましょうかね。ここにいても佐倉に殴られそうだし。

 

 

ここで俺は違和感に気付いた。

 

 

 

…………………………1人、足りなくね?

 

 

 

 

 

恐る恐る振り返ると、銃口を眉間に当てられた。

 

 

巴「さてと、話を聞かせてもらおうかしら?」

 

 

さっきまで全く存在を考えてすらいなかった巴 マミが、俺の目の前に立ち塞がった。

 

 

 

to be continued……




今回の想像

リィンフォースII……魔法少女リリカルなのはA's・StrikerSより 八神 はやてによって作られたリィンフォースの名を受け継ぐユニゾンデバイス Iはカッコよく、IIは可愛いです


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黄髪と俺

巴「話を聞かせてもらおうかしら?」

 

こめかみに銃口を当てながら、そう告げる黄色の魔法少女、巴マミ。

さて、どうしたものか……。

 

巴「貴女のような魔法少女は見たことないわね……新入りさんかしら?」

 

 

マミさんからとんでもない言葉が発せられる。

え?俺が、魔法少女……?

 

一応自身の格好を見てみる。確かにさっきリィンフォースを想像したけどーーーあっ……

 

 

「……想像、解除」

 

そうだ。リィンを解除してなかったよな、うん。

 

 

巴「あら、男装かしら?目の前で男装するだけで、私が逃がすと思った?」

 

「盛大に誤解されてる!?」

 

まさかリィンの姿を俺の本当の姿だと勘違いしてるよ、この人!?

 

 

「ええと……マミさん?これが俺の本当の姿……」

 

 

巴「名前も知らない、見ず知らずの人に馴れ馴れしく呼ばれたくはないわ」

 

 

姿なんです、と言おうとしたところで、ズドンと一発、足元に撃ってきた。

 

マミさん、結構攻撃的じゃないですか……。

 

巴「まぁいいわ。投降して話すか、抵抗して捕まって拷問されるか、どっちか選ばせてあげるわ」

 

 

「おかしいですよ!?特に2つ目のやつは人権が……!」

 

巴「魔法少女同士の戦争に、そんなものはないわ!」

 

「そもそも俺は男だ!付き合ってられるか!」

 

そう言い捨てて一目散に逃げる俺。それに対して、逃げ場を無くすように弾を放つマミさん。

今回はスギ花粉を用意していないから、分が悪い……!というか、なんかこの世界に来てから、ずっと逃げ回ってる気がするんだが……っととっ!

 

 

巴「……流石ね。弾丸もリボンも避けるなんて」

 

ちょっと考えに耽った隙に、マミさんのもう1つの武器「リボン」に危うく捕まるところだった。

 

「それはお互い様なんじゃないですかね。マミさんの射撃術、正確すぎて怖いですよ」

 

マミさんは俺が攻撃を躱し続けているのを評価しているのだろうが、俺とて全て躱せているわけではないし、武装色もしていないから、掠った程度だが被弾している。マミさんの早撃ち技術は、ベテラン魔法少女の貫禄を彷彿させる。

 

それに……

 

「なんやかんやで、上手いこと追い詰められてたみたいだし」

 

薄々感じてはいたのだが、追われるにつれて徐々に上の方に誘導させられていたらしく、今は屋上……ヘリポートのようなところに俺とマミさんが対峙していた。

 

それにしても、見滝原にこんな場所があったとはな……。

 

巴「よそ見していていいのかしら?」

 

「おっと……」

 

スレスレで弾を避ける。うーん……そろそろ振りまきたいんだが……そろそろ、奥の手を使うしかないか……。

 

 

「マミさん、これにて俺はドロンいたします。では、さらばだっ!」

 

 

そう言って、俺は屋上から飛び降りた。

 

 

巴「えっ!?」

 

 

マミさんの目が点になっている。

そりゃそうだ。いくら魔法少女であっても(実際違うが)生身で屋上から真っ逆さまのパラシュート無しスカイダイビングは危ないだろう。

 

 

これで俺は逃亡完了……

 

巴「待ちなさい!」

 

そう言ってマミさんはーーえっ?ちょ……っ!アレって、まさか!

 

「(しまった!まだアレが残ってたんだ!……予定変更……身体、もつかなぁ)」

 

どデカいマスケット銃を構えられたのが見えた段階で、何をしてくるのかすぐに分かった。その一瞬で俺のプランが書き換えられた。

 

 

「想像……高町なのは……」

 

本日2つ目の想像は、管理局の白い悪魔。

 

「具現(リアライズ)……(頼む、成功してくれ……!)」

 

前回失敗した具現を想像に続いて使用。もちろん、具現させるのは……

 

 

「具現……完了っ!」

 

白い悪魔の相棒、レイジングハート。

 

 

「それじゃ、逃がしてもらいますか!ディバイーン……」

 

巴「逃がさないっ!ティロッ!」

 

 

お互い同じタイミングで魔力が溜まる。そして……

 

「バスターァァッ!」

 

巴「フィナーレッ!」

 

 

オマージュ版のディバインバスターと本家のティロ・フィナーレがぶつかり合う。

 

2つの砲撃のぶつかり合いによって爆発が起こる。その爆発による衝撃で辺りの廃ビルの多くに亀裂が入り、崩壊していく。

その爆風と砂けむりに紛れ、俺は逃走に成功した。

 

 

 

……それにしてもティロ・フィナーレの威力、恐るべし。いや、まぁディバインバスターもなかなかの威力だよ?

 

 

もしこれが本家同士の全力全開だったら、と思うと鳥肌がたった。

 

 

 

 

……そして翌朝

 

『昨夜未明、謎の爆発によりーーー』

 

どこのチャンネルも臨時ニュースが流れていて、それが昨日の現場だったことの罪悪感に身を包まれながら、俺は何事もなかったかのように登校した。




今回の想像・具現

想像
高町なのは……魔法少女リリカル☆なのはシリーズより 通称「管理局の白い悪魔」 意見を貫くためや娘を助けるために、容赦なくSLBを放つお方 本気で作者はSLBを打ち消す方法を考えたが、幻想殺しでも無理じゃないかという結論に至った

具現
レイジングハート……上記の人のデバイス 使い手に似たのか結構タフなデバイス 時たま毒舌になる


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人魚と俺1

マミさんとの(ほぼ一方的な)銃撃戦から数日後……

 

 

ホ「美樹 さやかが魔女になったわ」

 

「そうですかい」

 

ホ「驚かないのね」

 

ほむらがいつもより低いトーンでそう告げた。

だが、俺は空返事をする。そりゃ……ねぇ。

 

「ほむらさんや、なんかこの光景、数日前に見たことがあるんだが?」

 

今、俺は前回同様、十字架に貼り付けられている。

 

ホ「そうでもしないと、聞かないでしょ?なんならこのまま火炙りにでもしようかしら?」

 

「やめろ。今のお前を見る限り、本気でやりかねない」

 

流石に焼かれるのはなぁ……って、ああ。ナツを想像して食えばいいのか。ま、使わないことに越したことはないし。

 

……で、だ。

 

「それで、今回の依頼は?」

 

ホ「……佐倉杏子の消失を止め……魔女になった美樹 さやかを……討伐すること」

 

 

少し躊躇った後、重々しく依頼について語った。

……やっぱり、対立してはいたけど、助けたい、助けたかったんだろうな。

 

 

「……了解した。場所は分かるのか?」

 

ホ「……ええ。まだGPSは外されてないわ」

 

 

「ほむら……シリアスムードが台無しだ」

 

 

十字架から解放され、俺とほむらは魔女の居場所……さやか達がいるところへと向かった。

 

 

ーー少年少女移動中ーー

 

 

俺たちはまどかに付いているGPSを頼りにとある駅のホーム……恐らくさやかが生み出した結界に辿り着いた。

俺たちは躊躇うことなく、結界に入っていった。

 

向かった先で待ち受けていたのは……

 

佐『独りぼっちは、寂しいもんな……。いいよ、一緒にいてやるよ……さやか……』

 

今にも特攻しそうな佐倉。

 

巴『佐倉さん!!』

 

魔力の糸か何かで宙吊りにされながらも、声を張り上げているマミさん。

 

ま『杏子ちゃん!!』

 

同じく声を上げるまどか。彼女はマミさん共々、魔力の壁……格子によって守られている。

 

普段なら感動的な場面、ってだけで終わらせるんだけど……!

 

「佐倉ぁ!早まるんじゃねぇ!(想像……菜花黄名子……)」

 

俺の髪が茶色に染まり、カチューシャが装着され、目も茶色に変化する。

 

ホ「あっちゃん!?」

 

そうか、ほむら……いや、ここに居る全員目の前って意味ではほぼ初見か。まぁここまで隠し通せたんだ、充分だろう。

 

「想像、完了……!続いて……お願い、暁の巫女アマテラス!」

 

ホ「……!?あっちゃん、まさか、魔女を使役してるの!?」

 

おっと、魔女と勘違いされたか。これは化身だとーーいや、この際は後回しだ。

 

「どうなるかわからないが、多分命に別状はないから避けるなよ!光輪の矢!」

 

アマテラスが弓を穿つ。俺は矢に合わせ飛び蹴りを放つ。矢はまどかたちを守る格子をすり抜け……

 

佐「なっ……!?」

 

佐倉の前に命中し衝撃波を放つ。衝撃波によって佐倉は後ろに吹き飛び格子にぶつかった。

よし、これで特攻は止められた。

 

『ーーー!』

 

だが、好機と見たのか、魔女が剣を振りかざす。

 

……さやか、甘いよ。

 

「暁の巫女アマテラス、アームド!」

 

ホ「……魔女を纏った……!?」

 

ほむらの驚きにツッコミを入れてる場合じゃないな、うん。

 

「もちもち黄粉餅!」

 

どこからともなく取り出した餅を盾代わりに使う。受け止めた反動でバックステップし距離を取る。

 

「……あの剣、かなり鋭いやんね」

 

あの粘着力が凄い黄粉餅をこうも簡単に真っ二つにされるとは思わなかったな、うん。

 

佐「おい、ほむら。こいつはあの時のやつか?」

 

ホ「え、ええ。八神 敦也、通称あっちゃんよ。」

 

佐「そ、そうか……語尾がこの前と違うのは……?」

 

ホ「さ、さぁ……?」

 

 

語尾が違う……?あ、思わず黄名粉のノリでやっちゃったか。

 

「そんなことより、さやかを助けるぞ」

 

巴「……敦也君、そんなこと、できるの……?鹿目さんが呼びかけても反応はなかったわよ」

 

いつの間にか抜け出していたマミさんが聞いてくる。というか、この人、珍しく正気保ってるな。

 

それは置いといて……

 

「ああ、できる。だが、チャンスは1回、それも制限時間は3分だ。失敗したら最期、さやかを葬らなきゃいけない」

 

実際はもう少し延ばせるけど、俺自身が動けなくなるだろうし、最悪全滅もあり得るだろうしな。

 

みんなが黙り込む。そんな沈黙を破ったのは……

 

佐「……敦也、頼む」

 

佐倉だった。

 

佐「アタシは、アイツを……さやかを助けたい。けど、そんな力はない。敦也にその力があるなら、それに賭けたい」

 

佐倉のその言葉に、まどか、ほむら、マミさんも頷く。

 

「よし、それじゃやりますか!」




今回の想像

菜花黄名粉……イナズマイレブンGOクロノストーンより 突如現れた謎のヒロイン その正体は……


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人魚と俺2

「よし、それじゃやりますか!」

 

ホ「……で、肝心のやり方は?」

 

「そうだなーーっ!?」

 

作戦を伝えようとするも、それをさやかーー魔女が阻止してくる。

 

あと9回なのに……仕方あるまい。

 

「想像……フェイト・テスタロッサ……」

 

黄菜粉の姿から、黒をベースとした服ーーバリアジャケットを纏い、金髪のツインテールへと変化する。

 

「続いて……具現……バルディッシュ」

 

フェイト・テスタロッサの愛機、バルディッシュを具現する。

 

これで準備は完了。まずは……飛び回る!

 

「(みんな、聞こえてるか?)」

 

巴「これって……念話!?」

 

マミさんが驚いてるな……聞こえてるわけだ。

 

 

「(時間的に1回しか言えないので……。まずはまどかとマミさん、2人はそのまま待機。マミさんは結界や銃撃でまどかを守ってて下さい。)」

 

巴・ま「(わかったわ)(うん……)」

 

「(次にほむらは合図を送ったら爆弾を使って煙幕を。佐倉はそれに合わせて後ろから突撃、気を取られた隙にさやかを元に戻す、って作戦だ……OK?)」

 

ホ・佐「(……了解)(ああ!)」

 

よし、作戦は伝えられた。

 

次にするべきは魔女の体力を消耗させること。反応を少しでも鈍くさせるのがこの作戦の鍵の1つ。

 

「バルディッシュ、行くよ……フォトンランサー!」

 

ポツリと呟き、術を唱える。

それにバルディッシュが呼応し、魔法陣が展開される。

 

「撃ち抜け、ファイア!」

 

スフィアから光の矢が1本放たれ……命中。それじゃ、どんどん行こうか!

 

「ソニックムーブからの、フォトンランサー!」

 

高速移動で狙いを絞らせず、頭上、周囲にスフィアを設置。

 

流石フェイトの魔力だ、20個くらいなら普通に出せるし安定してるわ。

 

「よし、このくらいか……撃ち抜け、ファイア!」

 

魔女を囲む光の矢は一斉に魔女へと向かう。

 

「さてと、仕上げかな……アルカス・クルカス・エイギアス。疾風なる天神……ってうぉっ!?」

 

仕上げの『フォトンランサー・ファランクスシフト』の詠唱を車輪のようなものによって邪魔される。

 

 

魔「………………」

 

声は聞こえないし、表情はよく分からないけど、明らかに怒ってるな。

 

「まだまだ……具現解除、想像……ヤムチャ……」

 

 

車輪の数は……5。遠距離でチマチマやろうものなら撃ち落とす、って考えかな……?

 

だったら……

 

「狼牙風風拳!」

 

直接ダメージを与えに行くまで!

 

 

魔「…………」

 

それを読んでいたかのように振り下ろされる剣。そこから分かるのは、俺に集中していること。

 

俺は剣を足場に跳躍。

 

「作戦、スタート!」

 

魔女の頭を越えたあたりで、手を振りかざす。

 

それを合図にほむらと佐倉が動く。流石歴戦の戦士と言ったところか、行動の速さ・正確さがある。

 

 

ホ「(……こんな感じ?!)」

 

ほむらが念話で聞いてくる。ま、俺は念話が出来る人を想像していない限り返事はできないんだけどな。

 

「(上出来だよ、ほむら……)」

 

心の中でだけ、そう言ってみる。

後で直接伝えればいいしな。

 

佐倉が交戦し始めたし、俺も準備しなきゃ……。

 

「想像……日向ネジ……白眼!」

 

終演の道のり、まずは白眼でさやかのソウルジェムを捜索。……いや、今はソウルジェムじゃなくグリーフシードか。

 

佐「敦也!まだか!?」

 

「見つけた!もう少し頼む!」

 

佐「早くしてくれよ!」

 

さて、どこにあるかは分かったが……体内にあるとなると……

 

「想像……ベラミー……」

 

大ジャンプからの頭から幻想殺しで消すしかないっ!

 

 

今、魔女は佐倉の方を向いて迎撃してるようだ。チャンスはこの一瞬だね。

 

俺は両足をバネに変化させジャンプし、再び魔女の頭上へ。

 

「想像……上条当麻……これで、終わりだ……!」

 

右手に幻想殺しを宿し、突撃ーー自由落下に入……!?

 

「ぐおっ!?嘘っ!?」

 

 

ホ「あっちゃん!?」

 

佐「敦也!?」

 

ま「あっちゃん!?」

 

巴「八神君!?」

 

 

あと少しで届くーーその直前で俺は背後から6枚目の車輪に飛ばされたのであった。

 




今回の想像&具現

フェイト・テスタロッサ……魔法少女リリカルなのはより。 主人公、高町 なのは のライバル的存在、後に親友に。SLBの最初の被害者。

バルディッシュ……フェイトの愛機。レイジングハートと負けず劣らず無茶します。

ヤムチャ……ドラゴンボールより。初期は敵キャラ、のちに不憫なキャラに。とはいえ、外伝があったりするなど出番は多い。

日向ネジ……NARUTOより。ヒナタほどではないがよく臨死体験をする。最終的にはそれで済まされなくなった天才。

ベラミー……ONE PIECEより。常に誰かに倒されてる印象が強いバネ人間。

上条当麻……紹介割愛。困ったときはとりあえず「そげぶ」する。


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人魚と俺3


人魚編ラスト……だと思います。少し長いですが、お付き合いお願いします。


「いててて……」

 

魔女に作戦の肝、「幻想殺しで概念をぶち殺す」の段階が潰された。

 

結構な回数『想像』してしまったし……本格的に厳しいな……。

 

 

ホ「……作戦は失敗のようね」

 

重々しくほむらが告げる。そりゃそうだ。ここまで整った状況を一瞬で崩され、かつこちらは劣勢。みんなの魔力も残り少ないし、全滅……俺とまどかを除いて魔女化、というのもあり得る。

 

佐「……ごめん、やっぱりアタシがさやかを助けに行く」

 

 

佐倉が結界を張り、再び魔力を解放する。……やっぱり、佐倉の特攻しか方法はないのか……。

 

佐「そうだ、冥土の土産に聞いておくよ。あの作戦、何をしようとしたんだ?」

 

 

「あの作戦……さっきのか。魔女の概念を外側から壊して、ソウルジェムーーいや、今はグリーフシードか。こいつを取り出そうと……っっ!?」

 

ホ「……あっちゃん?」

 

 

そうだ……方法はまだある。確かに外を崩して中身を取り出すのは失敗した。

 

 

「佐倉、特攻するのはもう少し待ってくれ。たった今、プランが出来た。」

 

 

佐「……成功確率は?」

 

 

「ほぼ0%。望みがある、ってだけだ」

 

 

佐「それの成功を信じろ、と?」

 

「ああ」

 

佐倉と俺の間に、沈黙が訪れる。

 

俺は信じろ、と。佐倉は信じていいのか、と。

 

そして……

 

佐「分かった、信じるぜ」

 

 

佐倉からの了解が得られた。

 

 

 

「ほむら、結界を張ってみんなに流れ弾が当たらないようにして!」

 

 

ホ「いいわ。でもその前に、どんな策か教えて貰えるかしら?」

 

 

「ああ。だが、時間がないから詳しい説明は後にして、超簡単な説明にするぞ?」

 

 

ホ「それでいいわ。早く教えなさい」

 

 

俺の考えた策……それは……

 

 

「さやかのパンツを、盗ろうと思う」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まホ佐巴「「「「……え……?」」」」

 

 

 

 

うん、まぁそうなるよね。

 

 

ま「酷いよ、そんなの、あんまりだよ……!」

 

 

巴「あっちゃん……いえ、八神 敦也、貴方は女の敵ね」

 

 

ホ「……見損なったわ、あっちゃん」

 

 

佐「もうさっさと自爆していいか?いいよな?」

 

 

三者三様……いや、四者四様の反応だな。分かってたけどさ……!

 

 

「弁明はあとでするから、そんな目で見ないでくれ。あと佐倉は早まるな」

 

 

とりあえず、さやかのパンツを奪うことだけに集中だ……!余計なことを考えると、失敗するだろうし。

 

 

「想像……カズマ……。さて、さやか!お前のパンツ、戴くよ!スティールっ!!」

 

 

手を前にかざし、強く握る。その手から青白い光が溢れ出す。

 

 

 

 

光が消え、手を開いてみる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ビンゴ、っと」

 

 

 

ホ「本当に、美樹 さやかのパンツを盗ったのね」

 

 

そう呟き、こめかみに銃をーーいや、ほむらだけじゃないな。マミさんのマスケット銃と佐倉の槍、まどかの冷たい目線が集中してるな。

 

 

「落ち着けお前ら。さっきも言ったろ?超簡単な説明にするぞ、って。弁明はあとでするから、って」

 

 

巴「問答無用よ」

 

 

あ、これ……もしかして俺の人生終わった……?

 

 

ま「……!待って、マミさん!」

 

 

巴「あら?なぜこんなのを庇うのかしら?」

 

 

ま「そうじゃなくて!魔女の方を……!」

 

 

まどかのその一言で、視線が俺から魔女の方に移る。

 

 

巴ホ佐「「「えっ……!?」」」

 

 

『………………!』

 

 

その光景は魔女が消滅していき、結界が解かれるというもの。

 

 

巴「これは、一体……?」

 

 

「俺の手の中を見たら分かるさ」

 

 

そう、俺が盗ったのはさやかのパンツじゃなく……

 

 

ホ「グリーフシード……!」

 

 

「外側を崩せないなら、中身だけを取り出せばいいんじゃないかな?って」

 

 

巴「あれ?八神君は美樹さんの……その……パンツを……盗ろうとしたんじゃ……?」

 

恥ずかしがりながら告げるマミさん。俺はもの扱いから知り合い扱いにまでランクアップしたみたいだ。

 

 

「詳しいことは後で話すけど、あの技の成功率はほぼ100%だけどほぼ0%なんだ。」

 

 

巴「言ってる意味が分からないわ」

 

 

「要するに、成功することにはする。だけど、本当に欲しいものを取れる確率は0に等しいわけさ」

 

 

ホ「つまり、目当のグリーフシードを盗るために、あえて自身の欲しいものをあんなのにしたわけね」

 

 

「そういうことだ」

 

 

確か、カズマのスティールは、大幅なレベル差があるときは失敗してたんだよな。かといって、目当のものをまともに盗ったこともなかったはずだ。

 

それなら、偽の目当のものを囮に、本当に欲しいものを人間の欲望で抑えればなんとかなるだろう、というのが今回の作戦。

尤も、剣なんかが盗れた日には佐倉に特攻してもらう必要が出たから、かなりの賭けだったけどな。

 

 

「さてと、グリーフシードも手に入ったし、さやかの身体もそこにあるし……さやかを目覚めーー  ?『待ってくれ!』なんだ?」

 

 

さやかを目覚めさせようとすると、どこからか声が聞こえた。この声は恐らく……

 

ホ「何をしに来たのかしら?インキュベーター?」

 

Q「決まってるさ。さやかは死んだんだ。それを蘇らせようとするなんて、世界の理に反している。これは止めるべきなんだよ」

 

インキュベーター……キュウベエ、だっけ、この生物?

 

ま、反論してから進めますか。

 

「世界の理に反してる……蘇らせようとしてるなら、確かにそうだな。ところで、ほむらさんや、ソウルジェムって何?簡単に説明して」

 

ホ「……簡単に言えば、私たちの魂の入れ物ね」

 

「次に佐倉に聞こうか。グリーフシードが出来るには?」

 

佐「一定以上の”穢れ”をソウルジェムに溜め込む、だな」

 

そう。ソウルジェムは魂の器。そしてグリーフシードは、ソウルジェムから出来たもの。だったら……

 

 

「だったら、グリーフシードにまだ魂が残ってるんじゃないかな?」

 

 

ホ佐ま巴Q「「「「「……!?」」」」」

 

「これ以上ないなら、作業に移るから集中させてね。想像……うずまきナルト……影分身の術!」

 

ナルトを想像し、影分身を使用。影分身はただの分身とは少し違うところがあるからね。今回はそれを使うとしよう。

 

分身1「想像……長門……地獄道!」

 

分身2「想像……シャマル……具現……クラールヴィント……お願いね、旅の鏡!」

 

鬼のような形の像を分身が呼び出し、本体が掲げたソウルジェムから魂を引き出す。

 

ホ「嘘……っ!?本当に……!」

 

 分身は引き出された魂を、旅の鏡の中に入れた。

 

 分身3「想像……エステリーゼ・シデス・ヒュラッセイン……命を照らす光よ、此処に来たれ……ハートレスサークル!」

 

そして最後の分身でエステルを想像し、ハートレスサークルを展開。これでさやかも含む全員の傷が癒されるだろう。

 

これでよし、任務完了。

 

「……あとは、頼……」

 

ホ「あっちゃん!?」

 

緊張が緩み、俺はその場に倒れた。

 

 

そりゃそうだよね、11回も想像したんだから……。

 

 




今回の想像&具現


カズマ……この素晴らしい世界に祝福を より。 主人公なのに鬼畜と言われたり、まともな技がなかったり。今回の鍵を握る人。

うずまきナルト……NARUTOより。 主人公。上の人とは大違いで活躍しまくりの努力型。

長門……NARUTOより。 暁の一員でガリガリの男。輪廻眼を所持してるが使用せず、今回は地獄道を使うためだけに想像。

シャマル……リリカルなのはA'sより。ヴァルケンリッターの1人で、どちらかと言えば非戦闘要員。旅の鏡はある意味チート。

クラールヴィント……リリカルなのはA'sより。 シャマル先生の愛機。 ヴィータやシグナムの愛機に比べると出番は少ない。

エステリーゼ・シデス・ヒュラッセイン……TOVより。 ヴェスペリアのヒロインの王女様。行動力あります。


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元人魚と俺

「想像……大原大次郎……」

 

 

さやかの救出から1週間がたった。俺が倒れたあとすぐにさやかは目を覚ましたそうだ。さやかにはマミさんとまどかが付いて家に帰ったそうだ。

俺はというと、佐倉がほむらの家に運んだそうだ。

そこから丸1日、俺は寝ていたようだ。起きてすぐほむらに抱きつかれたのは記憶に新しい。

 

 

「……失敗か」

 

あの時、何が起こったのかを説明したが、あまり理解されなかったようで、みんな「あっ、ハイ……」ってなっていた。

そりゃ、影分身が消えた後のフィードバックのこととか、旅の鏡について聞かされても、普通はわからないよな。

 

そして現在、俺は河川敷に来ている。

 

「想像……海野イルカ……」

 

 

今までの想像から見つけた課題のひとつーー想像するとその人の姿格好になるのを抑制する、というものだ。

 

「……また失敗か」

 

変装する分には便利なのだが、戦闘中は切り替えのタイミングが分かる、この世界では認知されてしまったから仕方ないが、別の世界に行った時にしばらくは隠さないと異世界人というのがバレる、など色々問題があるのだ。

 

 

「まだまだ……想像……磯野波平」

 

 

そこで今は色んな人を想像して、抑制の練習をしている。

 

あれから3日目なんだけど……今回も失敗だ。つむじに一本の髪が生えた波平スタイルになっている。

 

 

「今日はこんなところか……」

 

 

とりあえず3人目で一旦終え、土手に腰掛ける。この後に強い魔女なんかが来たら困るからね。まぁ、その時は上条さんなり管理局の白い悪魔さんなり、鏡花水月なり使えばいいか。

 

それよりも……

 

「そんなところで立ってないで、こっちに来なよ、さやか」

 

 

さ「……バレてたんだね」

 

橋の柱の陰から、さやかがずっと見ていたから、ちょっと声をかけてみた。

 

「そりゃもう見られて2日になるもの、流石に気付くよ」

 

尤も、人避けの結界は張ってあるから、それを通り抜けた時点で誰かいることはわかってたんだけどね。

 

さ「……そう、なんだ」

 

「ああ」

 

さ「…………」

 

「…………」

 

 

やばい、話が広がらない。

ほむらや佐倉に対しては、そこまで気を使わないし、普段のさやかにならなんとなくで話せるんだけど……。

 

 

 

さ「……なんで、アタシを助けたの?」

 

 

隣、いい?と言われ、返事もしないうちに隣に座り、一声。

 

さ「好きな人のために、って思って魔法少女になったと思ったら、仁美に先を越されて……。杏子とはぶつかったまま……。まどかにも酷いこと言っちゃったし、挙句にはアタシは魔女になってみんなを傷つけて……そんなアタシを、なんで……」

 

間違ったことは言ってないな、うん。まどかに酷いこと言ってたのはリアルには知らないけど。

 

さ「しかも、今のアタシは何の能力もない、ただのさやかちゃんになって戦線離脱。情けないよね……魔法少女になったのに、何一つできたことなく終わるなんtーーQ『それなら、もう一度、ボクとk 『ブラストファイアー!』って、あっちゃん!?」

 

さやかが弱音を吐いてるところにキュウべぇ。即座に【星光の殲滅者】(シュテル・ザ・デストラクター)を想像、加えて同時に彼女の愛機【ルシフェリオン】を具現。キュウべぇを跡形もなく消す。

 

「うむ、これでよし」

 

さ「良くないよ!?アタシに甘い囁きが来なくなったのはいいと思うけど、出てきて数秒で消滅は良くないでしょ!?」

 

「おっ、少しは気力が戻ったか」

 

別にいつものさやかに戻す為にキュウべぇを燃やしたんじゃないのだが、結果オーライってとこだろう。ちなみに燃やしたのは、ほむらからの指示。容赦なく斬って燃やして食べていいそうだ。

 

「さてと、話を戻そう。俺がさやかを助けたのは、なんとなく、だな」

 

嘘です、転生前から助けたいと思ってました。まぁ、半分はほむらからの依頼や佐倉の期待に応えて、だけど。

 

「それと、何一つできなかったーーって言ってるけど、助けたんだろ?まどかと……上条を」

 

さ「う、うん……って、なんで知ってるの!?」

 

「さぁな」

 

前世の知識です、はい。

 

さ「でも、アタシはもう、魔法を使えない……みんなとは戦えないんだよ……」

 

「……戦いたいのか?平穏な生活の方が良くないか?」

 

この質問にさやかは黙る。そりゃそうだろう。数週間前までは普通の女の子だったのに、ひょんなことから魔法少女になり、先日、死にかけた。

 

「ちなみに言っておくと、お菓子の魔女ーーマミさんが死にかけたときに相手していた魔女は、普通の生活に戻ったぞ」

 

お菓子の魔女ーーシャルロッテは、実はなんと小学生。目が覚めた彼女を家に送り届けた際、母親は娘の帰りを泣いて喜んでいた。ちなみに俺は警察のお世話になったのだが、まぁそれはいいだろう。

 

俺の言葉を聞き、目を閉じるさやか。ふぅ、と一息ついたところで目を開く。

 

 

さ「それでも……みんなが戦ってるのに、1人安全なところにいるのは嫌!それに、まどかと二人きりの時に何かあったら、アタシが守らなきゃ……ううん、守ってみせる!」

 

 

そう言うさやかの目は、1剣士の、覚悟を決めた人の目をしていた。

 

さ「だけど、今のアタシは何の力も持っていない。だから……私に剣を教えて下さい!私に誰かを守る力を下さい!私の……師匠になって下さい!八神師匠!」

 

 

……諦めるものだと思ってたんだけどなぁ……予想外の方向に行ってしまったなぁ。

 

 




今回の想像&具現

大原大次郎……こち亀より。「ばっかもーん」要員その1。責任感の強い部長。

海野イルカ……NARUTOより。「ばっかもーん」要員その2。カッコイイ先生です。

磯野波平……サザエさんより。「ばっかもーん」要員その3。海平という兄がいるが、見分け方はてっぺんの毛の本数。

星光の殲滅者……リリカルなのはGODより。シュテル・ザ・デストラクターと読む。高町なのはをモデルとしたマテリアル。ブラストファイアーはシュテル版ディバインバスター。

ルシフェリオン……シュテルの愛機。レイジングハートポジション。


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覚悟と俺

さ「私の師匠になって下さい!」

 

俺でも流石にこの展開は予想外だ。師匠?いやいや、無理だろ。

 

「あー……さやかさん?俺は大したことは何も出来ないぞ?」

 

さ「嘘ね!魔女化してたとはいえアタシは知ってるもの、あっちゃんが色々出来るってこと!」

 

「あはは……所詮、猿真似だよ、俺の能力は」

 

どこまでいっても他人の能力であることには変わりないのが『想像』という能力。二番煎じ、ってのが近いかな?

 

その後も口論が続くが、水掛け論状態である。

 

さ「むー……」

 

そんな状況を不満に感じたのか、さやかはふくれっ面になった。諦めたかな、と思ったが何かを閃いたようで、思案顔で俯きブツブツ言い始めた。

 

そして考えがまとまったのか、目を輝かせ、俺に対してビシッと指をさしてきた。

 

さ「それなら!あっちゃん、アタシと勝負だよ!」

 

……what?

 

さ「これからあっちゃんには3つ、何かお題をアタシに出してもらいます」

 

いやいや、話の流れが掴めないんだけど?!

 

さ「アタシがそのお題を全部こなせたらアタシの勝ち。練習見てもらうね」

 

「……俺が勝ったら?」

 

さ「その時は……アタシは戦線復帰を諦めるよ」

 

そう来ましたか……。

そこまでしてでも前に出たいわけだ、そこが絶望の場所だと言うのに……。

 

「だぁっ!もう、わかったわかった!その覚悟、試させてもらうぞ!」

 

さ「うん……!ありがとう!」

 

さやかは素直だな。だからって勿論容赦はしないけど。

 

「お題は3つだな(想像……黒ウサギ)さてと……じゃ、黒ウサギの権限を使って契約書類【ギアスロール】を用意、っと」

 

さ「えっ……何これ!?ギアス……ロール?あっちゃん、どこから出したのそれ!」

 

驚いてる驚いてる……まぁこの世界にはないものだし。

 

「こんなギスギスした状態でやるのもなんだし、ちょっとしたゲーム形式にしようと思ってね。それに使う契約書、ってとこかな。出所は秘密」

 

本来は箱庭で行われる、恩恵【ギフト】を用いた神魔の遊戯……とかなんとかなんだけど、この際は気にしない気にしない。だってこの世界のものじゃないからね!神格とかいないし、恩恵なんてキュウべえのアレくらいだし。

 

 

そんなことはさておき、ギアスロールに参加者名や勝利条件などのルールをさらさらっと書き上げる。

 

「よし、さやか。これを読んで同意したらゲームスタートだ」

 

『 ギフトゲーム名 ”魔法少女復帰への試練”

 

・プレイヤー 美樹 さやか

 

・クリア条件 1週間以内に自身の魔力で剣を作り、それを使用し八神 敦也と剣を交える。

 

・敗北条件 諦める、あるいは1週間以内に上記の内容を満たせない場合。また、戦闘中に剣が欠けた際に再構築できない場合。

 

宣誓 上記を尊重し、誇りと 信念の下、”ピュエラ・マギ・ホーリー・クインテット”はギフトゲームに参加します。』

 

さ「一ついい?最後のピュエラ・マギ〜ってのは?」

 

「あー……ま、今は気にするな。一応、まどか・ほむら・マミさん・佐倉から助言を貰ってもいいぞってことの証明みたいなもんだ」

 

ピュエラ・マギ・ホーリー・クインテット……マミさんがそのうち名付けるであろう魔法少女5人組ユニット(?)の名前だが、今のさやかが知っているわけがない。それでも書いたのは、やっぱり契約書にコミュニティ名が欲しかったからだ。

 

さ「よし、やってやろうじゃないですか!ゲームスタート、だね!」

 

 

こうして、さやかの命運を賭けたゲームが幕を開けた。

 




今回の想像

黒ウサギ……問題児たちが異世界から来るそうですよ? より。審判権限(ジャッジマスター)という特権を持つウサギ。髪が青いから青ウサギじゃね?と思ったりする今日この頃


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