束
「いけない!?」
千冬
「束?」
束
「間に合え…間に合え!!!」
【リリスモンX】が発動した《セブンス・ファシネイト》の力に真っ先に気付いた束は学園のシステムを急いで操作し始めた
それと同時に…
束
「ちーちゃん!!!すぐに管制室の扉に鍵をかけて壊して!!!私達をココに閉じ込めて!!!」
全員
「え!?」
束
「早く!!!私達も『いっくんと同じ』になっちゃう!!!」
全員
「!?」
ピッ!!ガシャッ!!
一夏と同じになる…
束のその言葉を聞いた瞬間千冬達は束の指示の意味を聞く事を全て後回しにして言われた通り部屋に鍵をかけると…
オータム
「オラアアアアッ!!!」
バキィィィンッ!!!
扉の開閉操作を行うパネルを破壊した
コレで束達は外に出れなくなった
それと同時に…
リリスモンX
『セブンス・ファシネイト!!!』
全員
「!?」
《セブンス・ファシネイト》が発動した
束
「………こっちはOK!!後は…」
ドンドンドンドン!!
ドガァァァァァンッ!!!
束はギリギリ作業が終わるのと同時に扉の時と同じように今度は目の前のコンソールを持っていた銃で撃ちぬいて破壊してしまった
千冬
「束!?何をして…グッ!?ガアアアアアアァァァァァァッ!?」
それと同時に管制室にいた千冬を始め全員が苦しみだした
束
「グッ…ウウッ…マドちゃん達は…間に合わなかった…で、でも…【リリスモン】…全てお前の思い通りには…させない!!!」
束は最後にそう言うと意識を失って倒れた…
そして…
全員
「………」
すぐに全員が何事もなく立ち上がったが束も千冬も室内にいた全員の目に光が無く空ろな表情をしていた
そのまま束達は部屋から出ようとしたが扉は鍵がかけられ、開閉装置も破壊されているので外に出る事が出来ず立ち往生する事になった
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リリスモンX
『クククッ…ホォ~ッホッホッホッホッホッ!!!』
太一
「【リリスモン】!!何をした!!!」
高笑いをする【リリスモンX】に何をしたのか問い質す太一に…
リリスモンX
『すぐに分かるわ~…ほら!』
太一&ウォーグレイモン
「え?」
【リリスモンX】が指さした方角に視線を向ける二人
そこにいたのは…
ウォーグレイモン
「マドカ!?皆!?どうしてココに!?」
マドカ達専用機持ちだった
避難活動をしている筈の彼女達が来た事に首を傾げる二人だったが…
ガチャッ!!
太一&ウォーグレイモン
「!?」
突然5人は持っている武器を
そのまま…
マドカ
「トライデントリボルバー…」
セシリア
「ギガデストロイヤー…」
鈴
「アトミックブラスター…」
シャルロット
「シャドーウイング…」
ラウラ
「円月蹴り…」
太一&ウォーグレイモン
「!?」
ドガガガガガガガガガガガガガガガッ!!!
いきなり攻撃を仕掛けてきたマドカ達
二人は咄嗟に躱すとその場を離れるがマドカ達はそのまま追いかけて来た
ウォーグレイモン
「これはまさか!?」
太一
「…『一夏と同じ状態』…いや、アイツと違ってラリッてはいないか…」
二人は今のマドカ達が【リリスモンX】に『魅了』された状態なのだと瞬時に理解した
【リリスモンX】が先程発動させた《セブンス・ファシネイト》は周囲にいる生物を自分の操り人形へと変える広範囲洗脳技だった
《セブンス・ファシネイト》によって洗脳され【リリスモンX】の操り人形と化したマドカ達は太一とウォーグレイモンに襲い掛かって来たのだ
ただし、マドカ達はあくまで人形のような状態になっているだけなので最初に魅了された一夏の様に思考が『アッチの方向』に飛んで行ってはいないのがせめてもの救いだった
ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ!
太一&ウォーグレイモン
「クッ!?」
自分達に攻撃を仕掛けてくるマドカ達に2人は顔を顰める
一夏の時のようにぶん殴って放り投げる事も出来る事は出来るが一夏と違ってマドカ達にそんな事が出来る筈も無く、仮に出来たとしても放り投げた先に抑え込む人間が必要なので同じ方法は取れなかった
どうするか考えていると…
リリスモンX
『ウフフ♪どうかしら?私の素晴らしい人形劇は?』
ウォーグレイモン
「最悪だな!!!」
太一
「同感!!!」
後を追って来た【リリスモンX】に皮肉を言う二人だが、二人の感想は【リリスモンX】には誉め言葉に聞こえたようで満面の笑みを浮かべていた
リリスモンX
『ホホホホッ♪お褒めに預かり光栄だわ~♪』
太一
「褒めてないんだがな…」
ウォーグレイモン
「コイツ等には皮肉も誉め言葉にしか聞こえないか…」
リリスモンX
『そう言う事♪さあ、まだまだお人形は沢山あるわよ~♪』
ウォーグレイモン
「しまった!?今学園には外の人間が大勢集まっている!?」
太一
「そいつ等も来たら手におえんな…」
二人は【リリスモンX】の人形がマドカ達だけで無い事に気付いた
空中で戦っていれば邪魔は入らないかもしれないが学園で管理しているISを持ち出されてしまっては二人は更に身動き出来なくされてしまうのだった
自分達が追い詰められていく状況に冷や汗を流す2人であったが…
リリスモンX
『………アラ?』
何故か【リリスモンX】が首を傾げながら地上に目を向けた
リリスモンX
『何で次の人形が来ないのかしら?』
それはマドカ達が来て以降他の人間が現れていない事だった
それは当然だった
何故ならこの状況こそが束が土壇場で成し遂げた事だった
現在、学園にいる殆どの人間は地下のシェルターに避難しているのだが、そのシェルターは束が外部からロックをかけ内側から開かないようにしていた
《セブンス・ファシネイト》によって操り人形となった人間は限界を超えた力を発揮できるのだが元々IS学園のシェルターは世界でもトップクラスの強度があるので何の道具も持たない人間のリミッターが外れた程度の力では隔壁を壊して外に出て来る事など不可能だった
更に、その束も千冬達諸共自分達を管制室に閉じ込めているので初めから外にいたマドカ達以外は誰もこの場に現れる事は無かった
その事を知らない【リリスモンX】はただ首を傾げる事しか出来なかった
ウォーグレイモン
「どうやら他の人間は来ないようだな…」
太一
「恐らく束の仕業だ…自分諸共学園の中に閉じ込めたんだろう…」
ウォーグレイモン
「そう言う事か…お陰で助かったな…」
太一
「ああ…」
一方で太一とウォーグレイモンはマドカ達以外誰も来ない事が束の仕業だという事に感づいた
誰も外に出せない様にする事など束くらいしか出来る人間はいないからだ
太一
「だが、奴が学園のシステムに干渉すればすぐに出てくる。余り時間が無いのは変わりないな。」
しかし、【リリスモンX】がその事に気付けば束の防壁でさえ突破されるのは時間の問題だった
その為、二人は束がくれたこの千載一遇の時間を無駄にしない為…
ウォーグレイモン
「ならマドカ達は俺が足止めをする!太一は【リリスモン】を!!」
太一
「分かった!!!」
ウォーグレイモンはマドカ達の足止めを買って出た
それに太一も頷くと【リリスモンX】へと向かって行った
ウォーグレイモン
「お前達の相手は俺だ!!!」
【リリスモンX】に向かう太一を止めようと後を追おうとしたマドカ達の前にウォーグレイモンが立ちはだかる
そして、攻撃態勢を取っているマドカ達に向かってウォーグレイモンも《ドラモンキラー》を構えた
マドカ&セシリア&鈴&シャルロット&ラウラ
「…
ウォーグレイモン
「!?」
マドカ達は【Dシリーズ】の
《E・V・O・L・U・T・I・O・N》
カッ!!!
その瞬間、マドカ達を光が包み込むとISはその形状を変化させていた
すなわち【シャイン・ドレイク】【クロスウォー・ドレイク】【メギド・ドラグーン】【ヴァルキリー・ドランザー】【メタルクロス・フェンリル】へと進化していた
ウォーグレイモン
「…まさかあの状態で
目の前に並び立つ【エヴォリューションプログラム】によって進化した5体の【Dシリーズ】…
本来は自分達のサポートの為に開発されたISが敵となって立ちはだかっている
その現状にウォーグレイモンは少なからず危機感を感じていた
ウォーグレイモン
「…【リリスモン】…今迄の魔王と違ってとことん搦め手で攻めてくるな…本当に面倒な奴だ…太一…援護に戻るのは時間が掛かりそうだ!!」
そう言ってウォーグレイモンはマドカ達に向かって飛び出した
マドカ
「グロリアスバースト…」
セシリア
「ガイアフォース…」
鈴
「メギドフレイム…」
シャルロット
「フェンリルソード…」
ラウラ
「コキュートスブレス…」
ドガガガガガガガアアアアアアアアアアアアンッ!!!
突っ込んで来たウォーグレイモンに向かってマドカ達は必殺技を撃ち込んだ
だが…
ウォーグレイモン
「その程度効かんぞ!!!」
ウォーグレイモンは《ブレイブシールド》で攻撃を全て受け止めていた
そのままマドカ達に接近すると…
ウォーグレイモン
「ドラモンキラァァァァァッ!!!」
《ドラモンキラー》で斬りかかった
こうしてウォーグレイモンと洗脳されたマドカ達専用機持ちの戦いが始まるのだった…
<予告>
ウォーグレイモンがマドカ達の相手をしている間にリリスモンを倒そうと挑む太一
これ以上、リリスモンの勝手にさせない為、太一はドゥフトモンのもう一つの能力を発動する
獣の本能を解き放った聖騎士の牙は色欲の魔女の喉元へと届くのか
次回!!
ISアドベンチャー 聖騎士伝説
色欲を噛み砕け!レオパルドモード!!
今、冒険が進化する!